JPH02228481A - グラス被膜のない方向性電磁鋼板の製造方法 - Google Patents

グラス被膜のない方向性電磁鋼板の製造方法

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JPH02228481A
JPH02228481A JP4769089A JP4769089A JPH02228481A JP H02228481 A JPH02228481 A JP H02228481A JP 4769089 A JP4769089 A JP 4769089A JP 4769089 A JP4769089 A JP 4769089A JP H02228481 A JPH02228481 A JP H02228481A
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JP
Japan
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steel sheet
annealing
grain
powder
magnetic steel
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Pending
Application number
JP4769089A
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English (en)
Inventor
Motoharu Nakamura
中村 元治
Hisanobu Nakayama
中山 久信
Osamu Tanaka
収 田中
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は金属光沢を有する方向性電磁鋼板の製造方法に
係わり、グラス被膜がなく打抜き性が極めて優れた方向
性電磁鋼板を得る方法に関する。
(従来の技術) 方向性を磁鋼板は一般に次のようにして製造される。即
ちStを4.0%以下含有する珪素鋼スラブを熱間圧延
し、焼鈍して1回または中間焼鈍を挟んで2回以上の冷
間圧延を施して最終板厚とし、脱炭焼鈍を行って綱板表
面を5iftを含む酸化膜を生成させ、次いでMgOを
主な成分とする焼鈍分離剤を塗布して乾燥し、コイルに
巻取り、その後、高温の仕上焼鈍を行い、ゴス方位の2
次再結晶粒を発達させると共に、グラス被膜を形成させ
、更に純化を行い、次いで必要に応じて絶縁コーテイン
グ液を塗布し焼付熱処理を行って絶縁コーティング被膜
を形成させる。
方向性電磁鋼板は発電機、変圧器などの電気機器の鉄心
材として用いられる。鉄心は通常、金型を用いて打抜き
、或いは剪断により所定形状の鉄心単板を多数枚積層し
て製作される。例えば、タービン発電機の鉄心を製作す
るにはその容量にもよるが鉄心単板を10〜20万枚程
度も要する。
またこれらは打抜き返りが所定値、例えば15−程度以
下であることが、タービン発電機などの当該鉄心単板を
積層した場合の端面短絡による鉄損の異常増加防止等に
対して重要である。
方向性電磁鋼板はグラス被膜あるいは該被膜と絶縁コー
ティング被膜の2重の絶縁被膜が形成されている。グラ
ス被膜は硬質であるため打抜きを行う場合に、金型が摩
耗する。そのため、例えば数1000回打抜くと打抜き
返りが発生し、金型の再研磨あるいは新品との取替えを
行わなければならない。これは作業性を著しく低下させ
、またコスト上昇などを招くことになる。
金属光沢を有する方向性電磁鋼板の製造法としては、例
えば特開昭53−22113号公報に開示のものがある
。同公報記載の製造方法は、脱炭焼鈍にて電磁鋼板の酸
化膜の厚みを3μm以下とし、焼鈍分離剤として含水珪
酸塩鉱物粉末を5〜40%配合した微粒子のアルミナを
用いて、これを鋼板に塗布し、仕上焼鈍することからな
る。この方法によると酸化膜を薄くし、さらに含水珪酸
塩鉱物粉末の配合によって剥離しやすいグラス被膜が形
成され、金属光沢を有するものが得れると言うそれなり
の作用効果がある。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、実操業ラインでは、例えば脱炭焼鈍では
雰囲気ガスの露点や組成が変化することがあり、鋼板表
面に形成された酸化膜は部分的なその厚みが変わる。ま
た鋼板自体もそれまでの履歴によって板幅方向や長さ方
向において酸化の受は方が微妙に異なる。さらに形成さ
れたグラス被膜を剥離する方式では剥離ムラが生じる恐
れがある。現状では、金属光沢を有する方向性電磁鋼板
を十分に安定して製造し得るまでには至ってない。
本発明はグラス被膜の形成がなくて打抜き性が極めて優
れ、均一な金属光沢を有する方向性電磁鋼板を安定して
得ることを目的とする。
(課題を解決するための手段〕 本発明の要旨とするところは、方向性電磁鋼板に焼鈍分
離剤を塗布し、仕上げ焼鈍するに際し、下層として、マ
グネシアにアルカリ金属またはアルカリ土類金属の塩化
物の1種または2種以上を配合してなる焼鈍分離剤を塗
布し、上層として、溌水剤で処理したアルミナを主成分
とする焼鈍分離剤の粉体粒子を静電粉体塗装方式により
付着させ、しかるのち、仕上焼鈍することを特徴とする
グラス被膜のない方向性電[鋼板の製造方法にある。
以下に本発明について詳細に説明する。
方向性電磁鋼板は一般に、熱間圧延後、焼鈍して1回ま
たぼ中間焼鈍を挟んで2回以上の冷間圧延にて最終板厚
とされ、脱炭焼鈍され、焼鈍分離剤を塗布され、コイル
に巻取られ仕上焼鈍される。
本発明では鋼成分および最終板厚とされるまでは特定す
る必要はなく任意である。
最終板厚に冷間圧延された方向性電磁鋼板は脱炭焼鈍さ
れる。この脱炭焼純により、鋼中の炭素の除去、−次再
結晶および鋼板表面への5in2を含む酸化膜の形成が
行われる。
脱炭焼鈍の後は、焼鈍分離剤を方向性電磁鋼板に塗布し
、乾燥してコイルに巻取り仕上焼鈍するが、この際、焼
鈍分離剤の組成がグラス被膜を仕上焼鈍にて形成させず
金属光沢の鋼板表面状態とするのに重要である。
本発明では下層として焼鈍分離剤にマグネシア(MgO
)に、!j、 Na、  K、 Rbなどのアルカリ金
属またはCa、 Ba+ Mg、 Srなどのアルカリ
土類金属の塩化物の1種または2種以上を配合させたち
の壱用いる。
この場合、アリカリ金属またはアルカリ土類金属の塩化
物をマグネシア100重量部に対して2重量部以上配合
することが望ましく、これにより仕上焼鈍でマグネシア
と鋼板表面の酸化膜中のSiO□の反応が抑制され、グ
ラス被膜が生じない。
これは前記焼鈍分離剤中の塩化物が酸化膜中のSiO2
を分解しグラス被膜の形成に至らせない作用による。該
作用を奏するにはマグネシア100重量部に対してアリ
カリ金属またはアルカリ土類金属の塩化物2重量部以上
配合することが望ましい。
これ未満では密着性のあるグラス被膜が形成されたり、
あるいは部分的にグラス被膜が形成され外観が不均一と
なり劣化する。一方、この配合量が多くなると仕上焼鈍
で焼付きが生じる。また絶縁コーテイング液を塗布し熱
処理して絶縁被膜を形成する際、その前処理のライトピ
ックル(軽酸洗)での焼鈍分離剤の除去が困難となる。
これらを防止するために40重量部以下とすることが望
ましい。
次に、塗布量であるが、上記の焼鈍分離剤を塗布して仕
上焼鈍すると、コイルの端部の方が幅方向中央部より速
く塩化物が逸出する傾向を有し、塗布量が多いと端部で
グラス被膜が形成されることになる。一方、塗布量があ
まり少ないと純化(特に脱S)が不十分となる。このこ
とから、塗布量は1〜3g/rrfが好ましいが、しか
し、一方でこの塗布量の上限である3 g/rrfでは
仕上焼鈍時の焼付を防止するには不十分な量である。
そこで本発明では、上層として、鋼板表面の酸化物中の
5iOzと反応しないアルミナを主成分とする焼鈍分離
剤の粉体を静電塗装方式により付着形成させ、この上層
で仕上焼鈍中の分離機能を持たせるものであるが、この
場合、特開昭54−106009号公報に示されている
アルミナを単に使用したのではアルミナ粉体の吸湿のた
めに凝集、固結等に起因して静電塗装装置のノズル詰ま
りが発生して安定して被膜の形成ができないものである
。そこで本発明では、特公昭60−14105号公報で
提案されている撥水剤で処理したアルミナを主成分とす
る焼鈍分離剤を有効に活用するものである。
撥水剤とは疎水基を有し、かつ2次再結晶の有効な進行
を阻害しない物質であれば使用可能であり、例えばポリ
エチレン、ポリプロピレン、ビニール、アクリル、アル
キド、ウレタン、エポキシポリエステル、フェノール等
及びこれらの変性体。
あるいはこれらにフッ素、塩素等のハロゲンを含む有機
系樹脂類、あるいはシラン類、シロキサン類を包含する
シリコーン樹脂等の有機珪素化合物を指し、これらの1
種または2種以上の複合添加が可能である。
撥水剤の焼鈍分離剤粉体粒子への付着方法は任意の手段
が使用できる。例えば、焼鈍分離剤として使用される無
機化合物粉体の製造工程がクラッシャー、ボールミル、
振動ミル、らいかい機等による粉砕工程、篩、ベンチュ
リー、サイクロン等の分級工程を有するものであれば、
粉砕時あるいは分級時に撥水剤を所定量投入して容易に
かつ付帯設備を要せずに粉体に付着できる。また、焼鈍
分離剤として入手可能な粉体が使用目的の粒度に既に調
整されていれば、この粉体と撥水剤とをボールミル、振
動ミル、らいかい機等により混合撹拌して、粉体表面に
付着するかあるいは粉体の貯蔵槽、供給槽にスクリュー
フィーダー、スプレー等で自動添加も可能である。
撥水剤の焼鈍分離剤粉体粒子への付着は、必ずしも粉体
粒子の全表面を均一に被覆する必要はなく、焼鈍分離剤
全重量に対して特定量の1發水剤を含有すればよく、そ
の配合量の下限は0.03重量%とするのが好ましい。
その理由はこの下限量が焼鈍分離剤粉体の吸湿を防止し
て流動性及び帯電性の向上、維持可能な最小付着量を示
すものであるからである。また、前記の如く焼鈍分離剤
の機能は単に高温゛焼鈍時の鋼板の焼付防止のみでなく
、鋼板界面の物質移動制御により2次再結晶を安定化し
、さらに純化を促進することにあるため、撥水剤の配合
量が重量比で3.00重量%を越えると高温焼鈍時の2
次再結晶の進行に悪影響を及ぼし、また撥水剤が有機物
のため、浸炭して特性を劣化させるため好ましくない。
この上下2Nの焼鈍分離剤を方向性電磁鋼板に塗布し、
仕上焼鈍すると、コイルの焼付きは全くなく、鋼板の全
面・全長に亘ってグラス被膜の形成がなく、金属光沢を
有し打抜き性が優れたものが得られる。
(実施例) 次に実施例を示す。
実施例I C: 0.045%、Si:3.08%、Mn:0.0
60%、S : 0.024%を含有し、残部が鉄およ
び不可避的不純物からなる方向性電磁鋼板スラブを2.
3世厚に熱延し、次いで950°C,3分間の中間焼鈍
を挟んで2回の冷間圧延を行って、板厚0.35価の冷
延板とした。
この冷延板を650 ’Cで150秒間Nz+Hz。
PH20/PH2= 0.35の雰囲気中で脱炭焼鈍し
た。
次いで焼鈍分離剤として表1の組成のものを塗布し、次
いで1200 ’CX20 Hの最終焼鈍を行った。
次いで連続コーティングラインでヒートフラットニング
とコロイダルシリカ、リン酸塩系主体のコーティングの
焼付処理を施した。成品の特性を同じく第1表に示す。
(発明の効果) 以上のように、本発明によれば、グラス被膜のない打抜
き性の優れた方向性電磁鋼板が、仕上焼鈍に際して焼付
きなく安定して得られるものであり、その工業的価値は
極めて大きい。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 方向性電磁鋼板に焼鈍分離剤を塗布し、仕上焼鈍するに
    際し、下層として、マグネシアにアルカリ金属またはア
    ルカリ土類金属の塩化物の1種または2種以上を配合し
    てなる焼鈍分離剤を塗布し、上層として、撥水剤で処理
    したアルミナを主成分とする焼鈍分離剤の粉体粒子を静
    電粉体塗装方式により付着させ、しかるのち、仕上焼鈍
    することを特徴とするグラス被膜のない方向性電磁鋼板
    の製造方法。
JP4769089A 1989-02-28 1989-02-28 グラス被膜のない方向性電磁鋼板の製造方法 Pending JPH02228481A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100479994B1 (ko) * 1999-12-02 2005-03-30 주식회사 포스코 타발특성이 우수한 저온재가열 방향성전기강판의 제조방법

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