JPH02227077A - 固定化酸素及び利用法 - Google Patents

固定化酸素及び利用法

Info

Publication number
JPH02227077A
JPH02227077A JP28854689A JP28854689A JPH02227077A JP H02227077 A JPH02227077 A JP H02227077A JP 28854689 A JP28854689 A JP 28854689A JP 28854689 A JP28854689 A JP 28854689A JP H02227077 A JPH02227077 A JP H02227077A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
enzyme
polynucleotide
immobilized
solution
pnpase
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP28854689A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Kise
黄瀬 正博
Takashi Okubo
大久保 隆志
Kiyotaka Konno
今野 清隆
Hirotaka Tomi
裕孝 富
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Shinyaku Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shinyaku Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Shinyaku Co Ltd filed Critical Nippon Shinyaku Co Ltd
Priority to JP28854689A priority Critical patent/JPH02227077A/ja
Publication of JPH02227077A publication Critical patent/JPH02227077A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Immobilizing And Processing Of Enzymes And Microorganisms (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、医薬品を工業的に生産するのに有用な固定化
酵素及びそれを用いたポリヌクレオチドの製造法に関す
る。 さらに詳しくは、ポリヌクレオチドフォスフォリラーゼ
(以下PNPaseと略す)を多孔質キトサンビーズに
固定化した固定化酵素及びこれを用いたポリヌクレオチ
ドの製造法に関する。 即ち、 (1)多孔質キトサンビーズにポリヌクレオチドフォス
フォリラーゼを固定化した固定化酵素、(2)上記(−
1)記載の固定化酵素を用いることを特徴とするポリヌ
クレオチドの製造法、(3)多孔質キトサンビーズに架
橋剤で架橋処理しパた後にポリヌクレオチドフォスフォ
リラーゼを固定化した固定化酵素、 (4)上記(3)記載の固定化酵素を用いることを特徴
とするポリヌクレオチドの製造法、に関する。
【従来の技術】
PNPageが、ヌクレオシド−5゛−ニリン酸から、
Mg2◆又はM n 2 +の存在下、無機リン酸を遊
離させてポリヌクレオチドを合成することは、よく知ら
れている。この反応において、ヌクレオシド−5“−二
リン酸として、例えば、シチジン−5°−ニリン酸(以
下CUP)を基質として用いるとポリヌクレオチドC(
以下ポリC)が合成され、イノシン−5゛−二リン酸(
以下IDP)を基質とするとポリヌクレオチド■ (ポ
リI)が合成される。これらのポリCおよびポリIは、
インターフェロンインデューサーとして知られているポ
リ■・Cの原料として極めて有用である。 ポリヌクレオチドの製造においては、ヌクレオシドの溶
液にPNPageを添加して合成反応を行い、反応終了
後は、PNPaseをフェノール、クロロホルム、ブタ
ノール、界面活性剤等で変性失活させた後、ポリヌクレ
オチドの精製を行う、いわゆるバッチ反応が行なわれて
いる。 一方、PNPaseを■DBARセルロース(J、Fe
rment。 Technol、 、 64.517−522.198
6) 、■アガロースゲル(Febs  Letter
s  30. 246−248>、 ■CPG(Con
trolled−Pare Glass) (■に同じ
)に固定化した固定化酵素は、知られている。
【発明が解決しようとする課題】
上記の固定化酵素では、粘性が上がり、圧損を受けるた
めに、連続反応を行うことができず、工業化には不適で
あった。また、■、■においては、長鎖のポリヌクレオ
チドしか合成できず、■では、燵鎮のものしかできない
ので、鎖長をコントロールできないという欠点を有して
いた。 また、従来の製造法では、収率が低く、生産量を高めよ
うとすると、反応タンクの規模が大きくなり、また、P
NPaseを変性失活させてからポリヌクレオチドの精
製を行うために、PNPaseは、使い捨てになり、酵
素の使用コストが高くなり、さらには、合成されたポリ
IやポリCへのPNPase酵素タンパクの混入を完全
に除去することは、不可能であるという欠点があった。
【課題を解決するための手段】
本発明の要旨は、特定の担体、即ち多孔質キトサンビー
ズにPNPaseを固定化することにある。さらには、
この固定化酵素を使ってポリヌクレオチドを製造するこ
とにある。 本発明者らは、上記の目的を達成するために、PNPa
seを固定化する技術について鋭意研究した。 その結果、多孔質キトサンビーズにPNPaseを固定
化することにより、PNPaseがきわめて効果的に吸
着固定化され、高活性が保持・発現されることを見いだ
した。さらにこの固定化酵素を用いることにより、ポリ
ヌクレオチドが収率よく、安価に製造されることを見い
だした。またカラム型リアクターや水圧圧着型バイオリ
アクター等においても充分にポリヌクレオチドの連続生
産が、可能であることも見いだし、本発明を完成するに
至った。 以下、本発明について詳細に説明する。 本発明において用いるPNPaseは、動植物の組織ま
たは微生物の菌体(胞子も含む)などに由来するものを
用いることができる。精製物の他、粗製物であってもよ
い。細菌由来のものとしては、例えば、ミクロコツカス
・ルテウス(Micrococcusluteus) 
、エシェリキア・コリ(Bscherichiacol
i) 、アゾトバクタ−・ビネランディ (^zoto
−bactar  vinelandii) 、バシラ
ス参ステアロサーモフィラス(Bacillus st
earothermophilus)等が好ましい。P
NPaseは、公知の方法によってその酵素源から得る
ことができる。 本発明に用いる固定化担体の多孔質キトサンビーズは、
甲殻類由来のキチンを脱アセチル化してキトサンとし、
粒状化、多孔質化して表面積を大きくして吸着能を高め
たものである。多孔質キトサンビーズの粒径としては、
圧力損失や粒子表面積等を考慮して、0.5〜3.0m
mが好ましく、さらに好ましいのは、0.5〜1.5v
nである。 例えば、キトバール8CW−3010,BCW−351
0,BCI!l−3505等を挙げることができる。 本発明に用いるヌクレオシド−5−二リン酸としては、
シチジン−5°−ニリン酸(CDP)、イノシン−5゜
ニリン酸(IDP) 、アデノシン−5−ニリン酸(八
〇P)、グアノシン−5°−ニリン酸(GDP)、ウリ
ジン−5−二リン酸(U叶)、チミジン−5°−ニリン
酸(TOP)等を挙げることができる。 また、置換基を有しているヌクレオシド−5°−二リン
酸も用いることができる。 架橋剤としては、キトサンビーズと接触したときに、キ
トサンピーズのアミノ基と結合する能力のあるものなら
制限なく用いることができる。例えば、ゲルタールアル
デヒド、カルボジイミド等を用いることができる。 多孔質キトサンビーズの担体にPNPaseを固定化す
る方法としては、特に制限はなく、例えば、水または適
当な緩衝液中で担体と酵素を接触させる方法を用いるこ
とができる。 緩衝液としては、リン酸緩衝液、ホウ酸緩衝液、トリス
緩衝液、グリシン・Na0)1等を用いることができ、
とりわけ、その濃度が0.05〜0.1モル濃度で、p
Hが約6〜10程度である!1衝液が好ましい。 酵素に対する担体の量は、通常0.01〜50%(W/
11)、好ましくは、0.5〜30%(W/W) テあ
る。 −例を示すと、キトバールBCW−35102m1(v
/v)を10〜100mMの緩衝液(pH6〜10)で
十分に平衡化した後、担体1mj!(v/v)に対して
、5〜30mgのPNPase溶液を加え、0.5〜2
4時間、4〜30℃、好ましくは、室温で往復振とう処
理(60〜80ストロ一ク/分、ストローク幅2.5c
m)  L、PNPaseを担体に吸着固定化させる。 未吸着のPNPaseは、ガラスフィルター上にて、濾
過洗浄により除去する。 このような方法でも十分な固定化酵素を得ることができ
るが、架橋剤で前処理した担体を用いるとさらに有利に
固定化酵素を得ることができる。 前処理の方法としては、水または上記の如き緩衝液中、
担体に架橋剤を接触させる方法を用いることができる。 架橋剤の濃度は、担体に対して、通常、0.01〜5%
の範囲が好ましい。例えば、キトバールBCW−301
02m1(V/V)を2.5%(V/V)ゲルタールア
ルデヒド(以下GLAと略す)溶液4艷に浸漬し、静置
又は振とう(30〜80ストロ一ク/分、2、5cm幅
ストローク)を室温で0.5〜3時間行い、GLA処理
後、グラスフィルター(G−2)上にて、過剰のGLA
を除去・洗浄する。 GL^処理したキトバール BCW−3010を上記と
同様に緩衝液中で5〜b 酵素を固定化する。固定化の場合も、GLA処理と同様
の条件で静置又は振とうを行い、酵素の固定化を行う。 未固定の酵素は、タンパク質の溶出がなくなるまで、グ
ラスフィルター上にて洗浄を行うか、又は、振とうによ
り洗浄をすることができる。上記のような方法で固定化
した場合の見かけ上の固定化率を次式で算出した。 その結果、見かけ上の固定化率は、後述するように40
%以上であった。 また、酵素の固定化法としては、上記に述べた他に、多
孔質キトサンビーズ担体をカラムに充填した後1.2.
5%(v/v) GL^溶液を2〜3時間通液させ、滅
菌蒸留水で充分洗浄した後、タンパク溶液を通液させる
ことにより固定化する方法を採用することができる。 本発明による固定化酵素を用いた場合のポリヌクレオチ
ドの製造方法は、特に限定されないが、例えば、固定化
酵素をカラムに充填し、pH8〜9、温度30〜50℃
で、基質として10%(W/V)ヌクレオシドをカラム
に連続通液することにより、ポリヌクレオチドを効率的
に製造することができる。 カラム法で行う場合は、担体をカラムに充填し、このカ
ラムに架橋剤を含む水または緩衝液を流下し、次いでP
NPase溶液を流下し、その後、基質を通液すること
もできる。 本発明で生成された固定化酵素は、反応タンク中の支持
体に保持させて反応させるバッチ式においても利用でき
ることは、いうまでもない。 このようにして得られたポリヌクレオチドは、自体公知
の方法(例えば、限外濾過、透析等)により単離精製す
ることができる。 このようにして得られた本発明の固定化酵素は、本来の
酵素(ネイティブ)と比較すると、その性状は、殆ど変
わらないが、反応の至適11)1は、酸性側に傾く傾向
が認められた。
【実施例】
以下に実施例及び試験例を掲げて本発明を更に詳しく説
明する。 これらの実施例中のポリヌクレオチドの濃度の測定は、
次の条件でHPLCにより行った。 カラム;アサヒバツクG5−510(6X 500mm
)移動層; 0. LM )リス−塩酸緩衝液(p)I
 7,5.0.3MNaC11mM ROT^) 検出;uv法(270nm/ポリC,251nm/ポリ
I)分子サイズ測定に用いたHPLCの条件は、カラム
:アサヒバツクG5−710(6x 500mm)移動
層; 0. LM )リス−塩酸緩衝液(pH7,5゜
0.3M   HaCl   1mM  BDTA  
)検出;uv法(270na+/ポリC,251nm/
ポリ■)実施例1 (1) PNPageの固定化 整粒し、オートクレーブ滅菌したキトパール8CW−3
010を2mM (V/V)分取シ、コレラカラスフィ
ルター(G−2)にて集め、十分に水を除去した後、4
mMのPNPase溶液(Q、 LM )リス塩酸、p
H11,1、タンパク濃度30mg/ml ; PNP
ase  7アアルマシア社製)に入れ、低温下(4〜
6℃)で−夜(16時間)振とう(70ストロ一ク/分
)し、固定化をおこなった。未結合のタンパクは、振と
う洗浄を繰り返し、検出できなくなるまで行った。 (2)ポリCの合成 この固定化した担体2mlをlO%CD?溶液(0,1
14)リス−塩酸、pH9,0,4(bnM MgCl
2.0.4mM [!DT^)10−に入れ、48時間
反応を37℃で行った。反応終了後、ポリC量を測定し
、この固定化酵素を蒸留水で洗浄した。反応を繰り返し
、安定性を測定した。 その結果を表に示す。 凱)48時間でのポリC合成量(440mg)を100
とした。 実施例2 (1)担体のGL^処理 固定化用担体として、キトパールBCW−3010を用
い、オートクレーブ滅菌した後、2+nl (V/V)
の担体を分取し、6m1(7)2.5%(V/V) G
LA溶液に入れ、室温下で2.5時間振とう(70スト
ロ一ク/分、ストローク幅2.5cm)処理した。処理
後、グラスフィルター上にてGLA処理した担体を集め
、振とう洗浄を5回行った。 (2) PNPaseの固定化 上記と同様にしてGL^処理した担体を、4mMのPN
P−ass溶液(0,IM )リス−塩酸緩衝液、pH
8,i。 酵素濃度15mg/ml : PNPase  ファル
マシア社製)に入れ、室温下で155時間振う(50ス
トロ一ク/分、ストローク幅2.5cm) して固定化
を行った。 酵素処理後、未結合の酵素は、固定化の振とつと同じ条
件にて、タンパクが洗浄液中に検出されなくなるまで、
振とう洗浄を行った。このようにして得られた固定化酵
素は、担体l−当り、17mgのPNPageを見かけ
上、固定化していた。 (3)ポリCの合成 上記のようにして得た固定化酵素2ml (V/V)を
1OII11の10%COP溶液(0,IM )リスー
塩酸!l衝液、40mMMgC1z、0.4mM  !
!DT^、pH9,0)に入れ、37℃で振とう(70
ストロ一ク/分、ストローク幅2.5cm)によりポリ
Cを合成した。経時的にポリC濃度を測定した結果を表
に示した。 表から明かなように、1000mgのCOPより、44
0ngのポリCが48時間で得られた。得られたポIJ
 Cの分子サイズをHPLCにより測定したところ、反
応時間24時間では12 S (沈降定数)以上(分子
量1x107ダルトン以上)、36時間では12 S、
 48時間では10 S、 60時間では8Sの分子サ
イズであることがわかった。 実施例3 (1) PNPaseの固定化 実施例2と同様の方法にてGL^処理した2mM (V
/V)のキトパールBCW−3010を4mMのPNP
ase溶液(25mM)リス−塩酸緩衝液、pt+a、
 5、タンパク濃度2mg/ml、PNPase ユ=
チカ製)に入れ、室温下で155時間振うして固定化を
行った。酵素処理後、未結合のタンパクは、振とうによ
り除去洗浄した。得られた固定化酵素は、担体1艷当り
、1.9mgのPNPageを固定化していた。 (2)ポリ■の合成 上記(1)と同様にして得た固定化酵素2ml (V/
V)を5mlノ10%(Ill/V) IDP溶液(0
,LM )リス−塩酸緩衝液、5mM MnCl2.0
.4mM80TA%p)18.5)に入れ、35℃にて
振とうしてポリIを合成した。その経時変化を表に示し
た。 18時間の反応により600a+HのI[JPより25
2+ngのポリIが生成した。得られたポリ■の分子サ
イズをHPLCにより測定したところ、反応時間8時間
では12g以上であるが、12時間では12S1その後
、反応時間が2時間経過するに従い、ISずつ小さくな
っていき、18時間反応して得られたポリ■のS値は、
98以上であった。 実施例4 ポリAの合成 実施例2で作製したと同じ固定化酵素2mlを用い、1
0a+1の10%^OP溶%C0,IM)リス−)IC
I緩衝液pH9,0,40mM MgC1*、0.4m
M BDTA)と混合し、37℃にて振とう(70スト
ロ一ク7分、ストローク幅2.5cm)によりポリA合
成を行った。48時間後、反応液中のポリAをHPLC
により定量したところ、400mgのポリAが合成され
ていた。 実施例5 ポリTの合成 実施例3で得た固定化酵素2.Omlに10m1の10
%TOP溶液(0,LM )リス−11cI緩衝液、p
)lit、 5.20mM硫酸マンガン、0.4mM 
BDTA)を混合し、35℃で15時間振とう(70ス
トロ一ク7分、ストローク幅2.5Ca+)によりポI
JT合成を行った。その結果、ポ!J T 330mg
を得た。 実施例6 バイオリアクターによるポリCの合成実施例
2と同じ方法で、固定化酵素100m1 (V/V)を
作成した。この固定化酵素をサクラバイオリアクターT
BR−2(サクラ精機)に入れ、600m1の10%C
口P(0,1M )リス−HCl緩衝液、pH9,0)
溶液を加え、回転数20Orpm、温度37±0.5℃
でポリCの大量合成を行った。その結果を第1図に示し
た。ポリCの生成量は、53時間で24.7gに達した
。このことから、回分式水圧バイオリアクターにおいて
も十分に活性が発現しており、大量合成が連続的に可能
であることが明かとなった。 実施例7  PNPageの調製 ミクロコッカス−ルテウス(ミクロコツカス・リゾディ
クティカス) ATCC4698の乾燥菌体(シグマ社
製)25gを0.5%食塩水250m1に懸濁させ、I
N水酸化ナトリウムでllH8,0とし、100111
gのリゾチームを加え、37℃で30分間インキニベー
トし、水冷後、20.000x g 30分間遠心し、
その上清を分取する。上清に33%飽和になるように硫
安を加え、30分間放置した後、遠心し、その上清を得
た。上清と等容の飽和硫安(p)18.0)を加え、十
分に撹はんし、30分放置後、遠心分離する。沈澱を3
7slの0.1M)リス−)ICI緩衝液(pH8,1
%1mM 2−メルカプトエタノール)に溶かし、同液
に対して透析する。 透析後、タンパク濃度が、lOωg/mlになるように
0.1M)リス緩衝液(pH8,1)で希釈後、100
n1当り、24、4gの粉末硫安を加え、20.000
 K g、 30分間遠心分離する。その上清を分取し
、100m1あたり、8.7gの粉末硫安を加え、遠心
分離する。沈澱を40a+1の0.1M)リスーHCl
!lIr液(pH8,1,10mM 2−メルカプトエ
タノール、1mM 80TA)に溶かし、同液に対して
透析し、粗PNPasa分画750a+gを得た。 この粗PNPasaを実施例2と同様にして、固定化酵
素を調製した。この固定化酵素2mlを用いて、実施例
2と同様にしてポリC合成を行った。その結果を下表に
示した。 菌体から抽出した粗PNPageを多孔質キトパールB
CW−3010(GL^処理)に固定化することも可能
であり、そのポリマー合成能は、極めて高いことが、認
められた。 実施例8 実施例2と同じ方法にて固定化酵素2−を作成した。こ
の固定化酵素2rnlを250m1!賽の三角フラスコ
に入れ、さらに7.5%C叶溶液溶液、2M )リス塩
酸緩衝液、PH9,50,25mM MgC1*、 0
.4mM BDTA)を501nl加え、30℃にて振
とうによりポリC合成を行った。結果を下の表に示した
。 表でも明らかなように、合成されてくるポリCの鎖長(
分子量)は、反応時間に伴って小さくなっていくことが
認められ、その変化は極めて緩慢であった(0.5〜1
.0m1n/day) 。このことは、本発明の固定化
酵素により各種分子量のポリCを反応時間を変化させる
ことにより合成することができることを示している。更
に、反応液に用いる基質を!叶に変えることによって、
各種サイズのポリ■をも合成することができた。 試験例1 ポリC合成における酵素活性990μl (
7)10%(11/V) COP溶液(0,1M )リ
ス−塩酸、40mM  MgC11,0,4mM BD
TA、 pfl 9.0)に10μ+の酵素液(1,6
mg PNPase 、  PL−ファルマシア社製、
プロダクトNo、 27−0302)を加え、37℃で
16時間反応する。反応終了後、ポリC生成量を求め、
1時間でのポ’)C1mgを合成する酵素量を1ユニツ
トとした。ネイティブ酵素(ファルマシア社、No、2
7−0302)では、2.34ユニット/mgタンパク
の特異活性(specific activity)を
示した。 本発明における酵素活性は、16時間反応でのポリヌク
レオチド合成能により求めた。 試験例2 ポリ1合成における酵素活性99(Jul)
10%(W/V) I Or溶液(0,IM)!JX−
塩酸緩衝液、5mM  MnCl2.0.4mM [!
口T^、pH8,5)に10μlの酵素液(0,1mg
タンパク、ユニチカ社製)を加え、35℃で17時間反
応する。反応終了後、ポリI量を求め、1時間にlff
1g生成する酵素量を1ユニツトとした。ネイティブ酵
素では、32.9ユニツ) 7mgタンパクの特異活性
を示した。 試験例3 実施例2と同様にして固定化酵素をつくった。 同様の反応条件にて、ポ+J C合成反応を連続的に繰
り返し、固定化酵素の安定性を調べた。その結果を表に
示した。 30回の連続バッチ反応を繰り返しても活性は、初期活
性の90%以上保持しており、この固定化酵素は、安定
性が高いことがわかった。 試験例4 実施例3と同様の方法で固定化酵素を作成し、同一の反
応条件で反応を連続的に繰り返し、安定性を測定した。 その結果を表に示した。 表から明かなように、反応回数が40回においても初期
活性の83%を保持しており、安定性が高いことがS忍
められた。 試験例5 合成されたポリヌクレオチド中のエンドトキシンの量を
トキシカラーテスト(生化学工業)を用いて、測定した
。実施例2で得たポリC中のエンドトキシン量は、0.
02〜0.5 B、 Ll、 /mg、実施例3で得た
ポリI中のエンドトキシン量は、0.004〜0.05
 E、 11. /mgであった。
【発明の効果】
以上の事実から明かなように、PNPaseを多孔質キ
トサンビーズに効果的に固定化することにより、■酵素
活性を実質的に失活させることなく、安定な固定化酵素
を得ることができ、■PNPageの活性も長期にわた
り、安定化し、■使い捨てにすることなく、連続的に使
用できるようになり、■それを用いることにより、ポリ
ヌクレオチドの生産効率を高めることができ、■合成さ
れたポリヌクレオチドへの異種タンパクの混入を防ぎ、
さらにパイロジエンを除去するこができ、精製処理工程
の省力化ができ、高品質のポリスクレオチドを収率良く
合成することができるようになった。 また、■PNPaseを変性失活処理する必要がないの
で、大型の反応タンク等を用いずに、カラム型リアクタ
ーや水流圧着型バイオリアクターで連続的に大量合成が
可能となった。さらに、■まったく予期しなかったこと
であるが、反応時間を変えることにより任意の分子サイ
ズのポリヌクレオチドを得ることができた。
【図面の簡単な説明】
第11!Iは、バイオリアクターTBR−2によるポリ
Cの合成を表す。縦軸は、ポリC濃度(+ng/ml)
と保持時間(分)、横軸は、反応時間を示す。 ・はポリCの濃度を、マは分子サイズを示す。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)多孔質キトサンビーズにポリヌクレオチドフォス
    フォリラーゼを固定化した固定化酵素。
  2. (2)請求項1記載の固定化酵素を用いることを特徴と
    するポリヌクレオチドの製造法。
  3. (3)多孔質キトサンビーズに架橋剤で架橋処理した後
    にポリヌクレオチドフォスフォリラーゼを固定化した固
    定化酵素。
  4. (4)請求項3記載の固定化酵素を用いることを特徴と
    するポリヌクレオチドの製造法。
JP28854689A 1988-11-07 1989-11-06 固定化酸素及び利用法 Pending JPH02227077A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28854689A JPH02227077A (ja) 1988-11-07 1989-11-06 固定化酸素及び利用法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63-280590 1988-11-07
JP28059088 1988-11-07
JP28854689A JPH02227077A (ja) 1988-11-07 1989-11-06 固定化酸素及び利用法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH02227077A true JPH02227077A (ja) 1990-09-10

Family

ID=26553835

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28854689A Pending JPH02227077A (ja) 1988-11-07 1989-11-06 固定化酸素及び利用法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH02227077A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011055719A (ja) * 2009-09-07 2011-03-24 Masami Moriyama ポリヌクレオチドの合成法
WO2014088087A1 (ja) 2012-12-06 2014-06-12 協和発酵バイオ株式会社 アジュバント用二重鎖リボ核酸

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5176482A (ja) * 1974-12-26 1976-07-02 Norinsho Shokuryo Kenkyusho Kosonokoteikaho
JPS51136884A (en) * 1975-04-23 1976-11-26 Choay Sa Enzyme function medium supported matrix * production thereof and production of oligonucleotide and polynucleotide having specific terminal group by utilizing said matrix
JPS6176504A (ja) * 1984-09-21 1986-04-19 Fuji Boseki Kk 粒状多孔質キトサンの製造法
JPS6397633A (ja) * 1986-10-13 1988-04-28 Fuji Boseki Kk 新規なキトサン粒状物

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5176482A (ja) * 1974-12-26 1976-07-02 Norinsho Shokuryo Kenkyusho Kosonokoteikaho
JPS51136884A (en) * 1975-04-23 1976-11-26 Choay Sa Enzyme function medium supported matrix * production thereof and production of oligonucleotide and polynucleotide having specific terminal group by utilizing said matrix
JPS6176504A (ja) * 1984-09-21 1986-04-19 Fuji Boseki Kk 粒状多孔質キトサンの製造法
JPS6397633A (ja) * 1986-10-13 1988-04-28 Fuji Boseki Kk 新規なキトサン粒状物

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011055719A (ja) * 2009-09-07 2011-03-24 Masami Moriyama ポリヌクレオチドの合成法
WO2014088087A1 (ja) 2012-12-06 2014-06-12 協和発酵バイオ株式会社 アジュバント用二重鎖リボ核酸

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS59113889A (ja) 固定化酵素もしくは固定化微生物菌体の製造方法
JPH0427504B2 (ja)
DK150549B (da) Katalysator til biokemiske omdannelsesreaktioner med samtidigt immobiliserede enzymer og mikroorganismer samt fremgangsmaade til fremstilling heraf
JPS6023838B2 (ja) 微生物の全細胞におけるスクロ−ス・ムタ−ゼの固定化方法
Jirku et al. [30] Cell immobilization by covalent linkage
Li et al. Reversible, selective immobilization of nuclease P1 from a crude enzyme solution on a weak base anion resin activated by polyethylenimine
CA1215336A (en) Immobilization of catalytically active microorganisms in agar gel fibers
JPS6214274B2 (ja)
JPH02227077A (ja) 固定化酸素及び利用法
KR100457546B1 (ko) 폴리프럭토오스 또는 그 유도체를 이용한 미소구 및 그제조방법
JP4606524B2 (ja) ポリリジン、及びポリリジンの製造方法、及びポリリジン組成物、及びエンドトキシンを除去する医薬品の生産方法
JPS5974984A (ja) 固定化酵素もしくは固定化微生物の製造方法
EP0368808A2 (en) Immobilized enzyme and a method for application thereof
US3033758A (en) Preparation of levans
JPS5929200B2 (ja) 水不溶性タンニン製剤の製法
JP2739232B2 (ja) 生物学的親和性を有するセルロースゲルの使用方法
KR950014967B1 (ko) 모라노린 유도체의 제법
JPS5978122A (ja) コロニ−刺激因子の製造法
RU2068703C1 (ru) Способ получения магноиммуносорбентов
JP3890625B2 (ja) スーパー抗原吸着材料
JPS62163698A (ja) γ−L−グルタミル−L−α−アミノ−n−ブチリルグリシンの製造方法
JP2665791B2 (ja) α―グルカンの製造法
JPH0466092A (ja) ラミナリオリゴ糖の製造方法
JPS63226284A (ja) アミラーゼの分離精製方法およびそれに用いる吸着剤およびその分離精製装置
KR0126427B1 (ko) 히아론산의 정제방법