JPH02227073A - プトレッシン:ピルビン酸トランスアミナーゼ - Google Patents

プトレッシン:ピルビン酸トランスアミナーゼ

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JPH02227073A
JPH02227073A JP4541689A JP4541689A JPH02227073A JP H02227073 A JPH02227073 A JP H02227073A JP 4541689 A JP4541689 A JP 4541689A JP 4541689 A JP4541689 A JP 4541689A JP H02227073 A JPH02227073 A JP H02227073A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野〕 本発明はプトレッシン;ピルビン酸トランスアミナーゼ
に関するものである。 本発明による酵素、プトレッシン:ピルビン酸トランス
アミナーゼは、L−アラニンの合成、また、微量のプト
レッシン、ピルビン酸、4−アミノブタナール及び1ニ
アラニンの定量等に使用される。さらに、ポリアミンを
分析定量する用途にも使用される0例えば、生体試料中
のポリアミンを分析し、その増減で腫瘍の発生等の診断
に使用出来る。 【従来の技術】 プトレッシン;ピルビン酸トランスアミナーゼは次の反
応を触媒する酵素である。 プトレッシン + ピルビン酸 −子一喝−アミノブタ
ナール + L−アラニン従来、プトレッシンに作用す
るトランスアミナーゼとしては、ジャーナル・オプ・バ
イオロジカル・ケミストリー(J、 Biol、 Ch
ew、 )、239巻、783頁(1964年)に記載
のエシェリヒア・コリーB(Escherichia 
coli B)の生産するジアミン:α−ケトグルタル
酸トランスアミナーゼ、アグリ力ルチャラル・バイオロ
ジカル・ケミストリー(Agric。 Biol、 Chew、)、43巻、1043頁(,1
979年)に記載のシュードモナス(Pseudomo
nas )属細菌F−126の生産するω−アミノ酸:
ビルピン酸トランスアミナーゼ、さらにジャーナル・オ
プ・バクテリオロン−(J、 Bacteriol、)
、 128巻、722頁(1976年)に記載のシュー
ドモナス・アエルギノサ(Pseudoa。 nas aeruginosa)由来のγ−アミノ酪酸
:α−ケトグルタル酸トランスアミナーゼが知られてい
る。 [発明が解決しようとする問題点] プトレッシン:ピルビン酸トランスアミナーゼは、L−
アラニンの合広 また、微量のプトレッシン、ピルビン
酸、4−アミノブタナール及びL−アラニンの定量等に
使用することが期待される。さらに、ポリアミンを分析
定量する用途にも使用される。しかしそれらの目的に使
用するためには、従来から知られているトランスアミナ
ーゼでは次に示すような欠点を有していた。即ち、ジャ
ーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー 239
巻、783頁(1964年)に記載のエシェリヒア・コ
リーB由来のジアミン:α−ケトグルタル酸トランスア
ミナーゼは、スペルミジンやスペルミンのようなポリア
ミンに対して作用しないので、ポリアミン定量の目的に
は不適当である。また、保存安定性の面でも工業的に該
酵素を供給するに充分なものではない。また、アグリ力
ルチャラル・バイオロジカル・ケミストリー 43巻、
1043頁(1979年)に記載のシュードモナス属細
菌F−126由来のω−アミノ酸:ビルピン酸トランス
アミナーゼもスペルミジンやスペルミンに対して作用し
ない。 ジャーナル・オブ・バクテリオロジー、128巻、72
2頁(1976年)に記載のシュードモナス・アエルギ
ノサ由来のγ−アミノ酪酸;α−ケトグルタル酸トラン
スアミナーゼがプトレッシン、スペルミジンやスペルミ
ンに作用する酵素として知られているが、L−リジンや
し一オルニチンに対しても作用するために試料中のポリ
アミン量が正確に測定できないという問題点があった。 さらにこれらの酵素ではプトレッシンやピルビン酸に対
するに■値が大きく、微量のプトレッシンやピルビン酸
に対して反応速度が遅いという欠点を有していた。 [問題点を解決するための手段] 本発明者らは、かかる従来の欠点を解決すべく鋭意研究
した結果、L−オルニチン、L−リジンには作用せず、
プトレッシン、スペルミジン、スペルミンに作用し、か
つプトレッシンに対するに一値が従来の酵素のに1値の
1/ 10程度であり、さらに熱安定性の高いプトレッ
シン:ビルピン酸トランスアミナーゼを微生物中に見出
し本発明を完成するに至った。 即ち、本発明は以下の理化学的性質を有するプトレッシ
ン:ビルピン酸トランスアミナーゼを提供するものであ
る。 ■作用 次式に示す通り、アミノ基供与体であるプトレッシンと
アミノ基受容体であるピルビン酸に作用して、4−アミ
ノブタナールとL−アラニンを生成するアミノ基転移反
応、及びその逆反応を触媒する。 NH(CH) NH+  CH3COC0OH芒=−N
H(CH) CHD  ÷ C)13C8(N)I2)
COOH■基質特異性 (1)アミノ基供与体 プトレッシン、カダペリン、スペルミ ジン、スペルミンに対して作用し、L−リジン、L−オ
ルニチンに対しては、作用を示さない。 (2)アミノ基受容体 ピルビン酸、グリオキシル酸に対して 作用し、α−ケトグルタル酸に対しては作用しない。 これらのアミノ基供与体及びアミノ基受容体に対する作
用の強さを、それぞれプトレッシン及びピルビン酸に対
する作用を100とした相対活性値で第1表に示す。 第1表 基質特異性 基質 アミノ基供与体 プトレッシン カダペリン スペルミシン スペルミン L−リジン L−オルニチン アミノ基受容体 ピルビン酸 グリオキシル酸 α−ケトグルタル酸 相対活性(%) 23.8 30.7 11.9 72.7 ■至適pH二pH9,5〜10.5 (第1図に示す)
■pH安定性:30℃で1時間保存した時、pH 4.
5〜13.0において90%以上の残存活性を有する。  (第2図に示す) また、本発明のプトレッシン:ピルビン酸トランスアミ
ナーゼが有するその他の理化学的性質は以下の通りであ
る。 1、至適温度: pH10,5,30分間の反応におい
て、55−60℃である。 (第3図に示す)2、温度
安定性: pH7,5,1時間の処理条件下において、
7G’Cまでの温度で90%以上の残存活性を有する。 また、80℃1 1時間の処理で完全に失活する。 (第4図に示す) 3、分子ffi: 192,000±5,000(バイ
オシルTSK−25J バイオラド社製によるゲル濾過
法で測定) 4、サブユニットの分子量: 48,000±5,00
0< 5OS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動法で測
定) 5、サブユニットの数:4個 6、Ks(13:プトレッシンとピルビン酸を基質とし
て、pH10,5,30℃の条件下で求めたプトレッシ
ンに対するに1値は0.2 sMであり、ピルビン酸に対するに1値は1.0mMで
ある。 7、補酵素;ビリドキサルリン酸 8、吸収スペクトル: 280n−及び416n−に吸
収極大を持つ。(第5図に示す) 9、阻害剤二種々の試薬及び金属イオンの濃度1mMで
の本発明の酵素に対する影響を 第2表に示す。ヒドロキシルアミン、 フェニルヒドラジン、D−シクロセリ ンなどのビリドキサルリン酸阻害剤 により強く阻害を受ける。また、バ ラクロロメルクリ安息香酸、銀イオ ン、水銀イオンにより強く阻害され る。 第2表 試薬及び金属イオンの影響 試薬及び金属イオン 相対活性(%) 上記理化学的性質を有するプトレヅシン:ビルビン酸ト
ランスアミナーゼと従来から知られている、プトレッシ
ンに作用し得るトランスアミナーゼとを比較した結果、
本発明の酵素は従来のトランスアミナーゼとは性質を異
にする酵素であることが明らかになった。 第3表に本発明によるプトレッシン:ピルビン酸トラン
スアミナーゼと従来から知られているトランスアミナー
ゼの理化学的性質の比較を示す。 第3表における従来のトランスアミナーゼとは、ジャー
ナル・オプ・バイオロジカル・ケミストリー (J、 
Biol、 Chew、)、239巻、783頁(19
64年)に記載のエシェリヒア・コリーB (Esch
erichiacoli B)由来のジアミン:α−ケ
トグルタル酸トランスアミナーゼ、アグリ力ルチャラル
・バイオロジカル・ケミストリー(Agric、 Bi
ol、 Chew、 )、43巻、1043頁(1−9
79年)に記載のシュードモナス(Pseudomon
as)属細菌F−126由来のω−アミノ#!:ビルビ
ン酸トランスアミナーゼ、さらにジャーナル・オブ・バ
クテリオロン−(J、 BaC1eriO1,)、12
8巻、722頁(1976年)に記載のシュードモナス
キアエルギノサ(Pseudomonas aerug
inosa)由来のγ−アミノ酪酸:α−ケトグルタル
酸トランスアミナーゼである。 第3表かられかるように、本発明のプトレッシン:ピル
ビン酸トランスアミナーゼは、従来から知られていたト
ランスアミナーゼとは基質特異性を異にする酵素である
。 このプトレッシン;ピルビン酸トランスアミナーゼはプ
トレッシン及びピルビン酸に対するKm値がそれぞれ0
.2鳳に及び1.0mMと低く、微量のプトレッシン及
びピルビン酸に対しても反応が速く進行する。 また、常温で生育する放線菌ストレプトミセス0アベラ
ニウス(5treptosyces avellane
us)から得られたにも関わらず、70℃11時間の熱
処理によっても90%以上の残存活性を有するという高
い耐熱性を持っている。また、pH4,5〜13.0の
広いpl範囲で安定であるという優れた性質を持ってい
ることも判明した。本発明のプトレッシン:ピルビン酸
トランスアミナーゼが以上のような基質に対する親和性
、耐熱性、pH安定性に優れていることは、工業的にあ
るいは臨床的にこの酵素を用いる際に大変有用な性質で
ある。 本発明におけるプトレッシン:ピルビン酸トランスアミ
ナーゼの酵素活性測定方法及び酵素活性の表示方法は以
下の通りである。 2■にのプトレッシン、2mMピルビン酸及び0.02
%ローアミノベンズアルデヒドを含む0.IMリン酸緩
衝液(pH7,5) 1.8■lとプトレッシン:ピル
ビン酸トランスアミナーゼを含有する被検体0.2■l
を混合し、3G’ Cで30分間〜1時間反応させた後
、直ちに435n■における吸光度を測定する。1分間
当りの吸光度の増加量(A)から以下の換算式(1)を
使用して被検体1.0■l当りのプトレッシン:ピルビ
ン酸トランスアミナーゼの酵素活性値を計算する。 酵素活性値は、1分間当り1μmoleの1−ビロリン
を生成させる酵素量を1ユニツト(μ■ale/■in
)として表示する。 +  A      2.2 酵素活性値−丁r    TT    (1)本発明の
プトレッシン:ピルビン酸トランスアミナーゼは、該プ
トレッシン:ピルビン酸トランスアミナーゼの生産能の
ある微生物の培養物から採取することが出来る。その微
生物としては、例えばストレプトミセス属に属する菌株
であり、好ましくはストレプトミセス・アペラニウスト
20[微工研菌寄第5443号]が挙げられる。 生産菌の培養に使用する培地としてはグルコース、糖蜜
、可溶性でんぷん等の炭素源、肉エキス、酵母エキス、
ポリペプトン等の窒素源、及びリン酸第−カリウム、リ
ン酸第二カリウム、塩化ナトリウム、硫酸マグネシウム
等の無機塩類を含有するものであれば特に限定されない
が、これらの成分の他にアセチルプトレッシン、ベンゾ
イルプトレッシン等のアシルポリアミンやプトレッシン
、スペルミジン、ジアミノプロパン、又はカルジン等の
ポリアミンを含有させることが該酵素の生産性を高める
上において有利である。 本発明のプトレッシン;ピルビン酸トランスアミナーゼ
を生産する生産菌を培養する際の培養条件としては、通
気攪拌条件下で培養温度が15〜40℃の範囲、好まし
くは20〜35℃の範囲で培養する方法が好適である。 培養時のpi条件は、5.0〜9.0の範囲で、好まし
くはpH6,0〜8.0の範囲が適当である。培養時間
は、特に限定されないが酵素の生産性等の経済性を考慮
すると増殖の後期に達する時間から休止状態に入ってか
ら10時間以内の範囲が適当である。 培養によって得られた培養物から培養液と菌体とを分離
する方法としては、従来から行われている遠心分離法や
濾過等の方法が使用出来るが、遠心分離の方法が好適で
ある。 本発明のプトレッシン:ピルビン酸トランスアミナーゼ
の分離精製は、次の様にして行うことが出来る。 菌体内に蓄積された該酵素を菌体から抽出する方法とし
ては、従来から行われている超音波による菌体破砕、あ
るいはガラス・ビーズと共に回転させるダイノミル細胞
破砕機による菌体破砕又は、リゾチーム等の酵素やトル
エン等の有機溶媒による細胞膜の破壊等の方法が挙げら
れる。これらの中から適当な方法を選択して菌体から酵
素の抽出を行うことにより、酵素を採取することが出来
る。 これらの方法で抽出された粗酵素液からプトレッシン:
ピルビン酸トランスアミナーゼをさらに精製する必要が
ある場合には、通常実施されている一般的な酵素の精製
手段である硫酸アンモニウム沈澱法、イオン交換カラム
クロマトグラフィー法、ゲル濾過法、ヒドロキシアパタ
イト・カラムクロマトグラフィー法、アフィニティーク
ロマトグラフィー法、調製用電気泳動法等の方法を適宜
組み合わせるか、あるいは繰り返すことによって精製を
行うことが出来る。 また、本発明によるプトレッシン:ピルビン酸トランス
アミナーゼの高い耐熱性を利用して、熱処理により夾雑
タンパク黄を変性させた後分離除去する方法も精製の有
効な手段となり得る。 本発明によるプトレッシン:ピルビン酸トランスアミナ
ーゼの完全に純化された酵素の比活性値は、約4.51
ニツ)/ag−タンnすを示す、また、 ドデシル硫酸
ナトリウムの存在、非存在下でのポリアクリルアミドゲ
ル電気泳動法において両者共に単一のタンパクバンドが
観測される。 [効果] 本発明のプトレッシン;ピルビン酸トランスアミナーゼ
は、プトレッシン及びピルビン酸に対するに量値が低く
、また、スペルミジン、スペルミンに対しても作用し、
さらに広い範囲のpHで安定であり、温度安定性にも優
れているという特徴を持つ、これらの性質は工業的に、
また臨床検査薬としてこの酵素を使用するに当たって大
変有利なものである。以下、本発明を実施例によってさ
らに具体的に説明するが、本発明はこの実施例に限定さ
れるものではない。 [実施例] 0.5%グルコース、0.4%ポリペプトン、0.5%
魚肉エキス、0.3%アセチルプトレッシン、0.2%
食塩、0.02%消泡剤から成る培地(pH7,5) 
 141を51の三角フラスコに入れ、120℃で20
分間オートクレーブした後、28℃下でこの培地にスト
レプトミセス・アベラニウスト20[微工研菌寄 第5
443号]を植菌した。28℃で24時時間上う培養を
行った後この培養液を、予め上記と同様の組成を有する
培地150童を仕込み滅菌しておいたジャー・ファーメ
ンタ−に加えて本培養を行った。培養条件は28℃1撹
拌回転数30Orpm、通気10017sinで、18
時間培養の後、培養液を遠心分離機にかけて菌体を採取
した。 帰られた国体の約2.1Kg (湿菌体重量)を40%
エタノールを含む10mMリン酸緩衝液(pH7,5)
 12】に懸濁し、その懸濁液をダイノミル細胞破砕機
に連続的に通過させて菌体破砕を行った。その破砕液を
連続遠心分離機を使用して遠心分離し、上清液を得た。 この上清液中のプトレッシン:ビルピン酸トランスアミ
ナーゼの総活性は22,000ユニツト、比活性は0.
072ユニット/膳g−タンバり であった。 この上清液を、予め10mNのリン酸緩衝液(1>87
.5)にて平衡化した4λのDEAE−セルロース(商
品名工 ワットマン社製)に加え、1時間撹拌した後4
0mMの硫酸アンモニウムを含むlhMリン酸緩衝液(
pH7,5)  15mで洗浄した。次いで、0.5M
の食塩を含む10g+Mリン酸緩衝液(pH7,5) 
 5Nで酵素成分を溶出させた。 [総酵素活性= 1
5,400ユニツト、比活性= 0.56ユニツト/s
g−タンバり]    この酵素溶液を限外濾過により
脱塩した後、65℃で30分間熱処理を行い、生じた沈
澱を遠心分離により除いた。 [総酵素活性=  12
,200ユニツト、  比活性=2.1ユニット/鳳g
−タンハ0り1 こうして得られた酵素液を、予め101にリン酸緩衝液
(pH7,5)で平衡化しておいた1jのDEAE−セ
ルロースのカラムに通し吸着させた。カラムを同様の緩
衝液2鷹で洗浄し゛た徨、食塩の直線濃度勾配によりプ
トレッシン:ビルピン酸トランスアミナーゼを溶出させ
た。 [総酵素活性= 8.8201ニツト、比活性=
3.5ユニット/wag−タン?1“り]この溶出液を
限外濾過により脱塩した後、硫酸アンモニウムを20%
となるように添加し、次いで予め20%の硫酸アンモニ
ウムを含む10−Mリン酸緩衝液(pH7,5)で平衡
化しておいた0、12のブチルトヨバール650に (
商品名;東ソー社製)のカラムに通し、酵素を吸着させ
た。カラムを同様のリン酸緩衝液で洗浄した後、硫酸ア
ンモウニラムの逆直線濃度勾配によりプトレッシン:ビ
ルピン酸トランスアミナーゼを溶出させた。 [総酵素
活性= 7,430ユニツト、  比活性= 4.41
ニット/−g−タンバり]得られた酵素溶液を限外濾過
により濃縮した後、1.7jlのセファクリルS−40
0(商品名:ファルマシア社製)を充填したカラムに通
しゲル濾過を行い活性画分を集めた。 【総酵素活性=
 7.3601ニツト、比i性=4.5ユニット/mg
−タンバり]こうして得られた酵素の純度をドデシル硫
酸ナトリウム存在下、及び非存在下でのポリアクリルア
ミド・ゲル電気泳動によって調べた結果、両者共に一本
のバンドのみが観察され、純粋なプトレッシン:ビルピ
ン酸トランスアミナーゼであることが確認された。 また、本酵素の分子量をバイオシルτ5K−250(商
品名:バイオラド社製)によるゲル濾過法により測定し
たところ、約192,000と推定された。さらに、サ
ブユニットの分子量をドデシル硫酸ナトリウム−ポリア
クリルアミド・ゲル電気泳動法により測定したところ、
約48,000と推定された。該分子量及びサブユニッ
トの分子量から、本発明の酵素が4個のサブユニットか
ら構成されるオリゴマー酵素であることがわかる。 次に、こうして得られた精製酵素を20−Mリン酸緩衝
液(pH7,5)により適当な濃度に希釈して調製した
酵素標品を用いて本酵素の至適−、pH安定性、至適温
度、温度安定性、及び吸収スペクトルを調べた。 [至適pH1 2mMプトレッシン、2sMピルビン酸を含む0.1M
酢酸緩衝液(pH3,2,4,4,5,1)または0.
1Mリン酸緩衝液(pH5,0,6,0,7,0,7,
5)または0.1M)リス(ヒドロキシメチル)アミノ
メタン−塩酸緩衝液(pH7,0,8,2,9,2)ま
たは0.1M炭酸緩衝液(p)19、(1,9,4,1
(L、S、 11.7)または0.1N四ホウ酸緩衝液
(pH10,5,11,4,12,1,13,0) 1
.811に0.2■lの酵素標品(0,002ユニツト
)を添加混合し、30’C下で30分間反応を行った。 この反応溶液1.O■1+=20%トリクロロ酢酸水溶
液を0.2■l加え、0℃下で20分間放置した。次い
で、0.02%0−アミノベンズアルデヒドを含む0.
5Mリン酸11ffi液(ptl 7.5) 1.0■
lを加えて室温で30分間放置した接、435n■に於
ける吸光度を測定し、それぞれの酵素活性値を算出した
。 以上の操作の後、最高の酵素活性値を100%とした相
対活性(Re1ative activity)を算出
し、グラフ化して第1図を得た。第1図より、本酵素の
至適plは9.5〜10.5の範囲にあることがわかる
。 [pt1安定性] 501M酢酸緩衝液(pH3,5,4,5,5,5,5
,9)または 501Mリン酸緩衝液(pH5,6,6
,2,6,7,7,5゜8.3)または5QaM hリ
ス(ヒドロキシメチル)アミノメタン−塩酸緩衝液(p
l(7,6,8,1,8,9)または50−Mホウ酸緩
衝液(pH8,2,9,3,9,9)または50mM炭
酸緩衝液(P)I 9.4.10.6.11.7)また
は50謹に四ホウ酸緩衝液 (pH10,8,12,7
,13,2,13,7)0.95■lと酵素標品 0.
05m1 (50ユニット)を混合し、30℃で1時間
放置した後、各溶液0.02■lを20−Hリン酸l!
衝液(pH7,5) 1.98m1を混合した。この酵
素溶液0.2■lを2mMプトレッシン、211Mピル
ビン酸及び0.02%ローアミノベンズアルデヒドを含
有する0、 1Mリン酸緩衝液(pH7,5) 2.0
■lに加えて、30℃で1時間反応させた隆直ちに43
5 nmにおける吸光度を測定し、それぞれの酵素活性
値を算出した。 以上の操作の後、 最高の酵素活性値を100%とした相対活性を算出し、
グラフ化して第2図を得た。第2図から明らかなように
、本酵素はp)l 4.5〜13.0の範囲において9
0%以上の残存活性を有している。 r至適温度〕 25−Mプトレッシン及び251Mピルビン酸を含むQ
、1M炭酸緩衝液(pH10,5) 1.8■lと0.
2■lの酵素標品(0,013ユニット) を混合し、
 !(1,39,44,50,56゜60、68.79
℃の各温度下において30分間反応させた。 各反応溶
液IIlに20%トリクロロ酢酸溶液0.2■lを加え
、0℃下で20分間放置した。次いで、0.02%の0
−アミノベンズアルデヒドを含む0.5Mリン酸緩衝液
(pH7,5) 1.0■lを加えて室温で30分間放
置した徨、 435n−における吸光度を測定し、それ
ぞれの酵素活性値を算出した0以上の操作の後、最高の
酵素活性値を100%とした相対活性を算出し、グラフ
化して第3図奄得た。第3図より、本酵素の至適温度が
55〜60″Cであることがわかる。 【温度安定性】 251Mリン酸緩衝液(pH7,5)で希釈した酵素標
品 (0,034ユニット/−1) を4. 30. 
40. 50. 60. 70゜75、80℃の各温度
で1時間放置した。この酵素溶液0.2■lを2sMプ
トレッシン、2鳳にピルビン酸及び0.02%0−アミ
ノベンズアルデヒドを含有する0、INリン酸緩衝液(
pH7,5) 2.0■lに加えて、30℃で1時間反
応させた後直ちに435 nmにおける吸光度を測定し
、それぞれの酵素活性値を算出した0以上の操作の後、
最高の酵素活性値を100%とした相対活性を算出し、
グラフ化して第4図を得た。第4図から明らかなように
、本酵素は70℃までの温度において90%以上の残存
活性を有している。 [吸収スペクトル] 精製酵素を20−Hリン酸緩衝液(pH7,5)で希釈
して調製した酵素標品−(a) (180μg/ml 
)を用いて、紫外部領域での吸収スペクトルを測定して
第5図−(a)を得た。同様にして調製した酵素標品(
b) (910μs/ml)を用いて、可視部領域での
吸収スペクトルを測定して第5図−(b)を得た。第5
図より、本酵素が2801111.416 nsに吸収
極大を有することがわかる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明のプトレッシン:ピルビン酸トランス
アミナーゼのpH活性曲線(0;酢酸緩衝液、Δニリン
酸II衛液、ロ:トリスー塩酸緩衝液、・:炭酸緩衝液
、ム:四ホウ酸緩衝液)を示し、第2図は同じ<pH安
定性(o:酢酸緩衝液、Δニリン酸緩衝液、Oニドリス
−塩酸緩衝液、・ニホウ酸緩衝液、ム:炭酸緩衝液、l
:四ホウ酸緩衝液)であり、第3図は温度活性曲線を、
第4図は温度安定性を、第5図は(a)が紫外部領域で
の、(b)が可視部領域での吸収スペクトルをそれぞれ
示すものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 下記の理化学的性質を有するプトレッシン :ピルビン酸トランスアミナーゼ [1]作用:プトレッシンとピルビン酸に作用して、4
    −アミノブタナールとL−アラニンを生 成するアミノ基転移反応を触媒する。 [2]基質特異性: (1)アミノ基供与体としてプトレッシン、カダペリン
    、スペルミジン、スペルミ ンに対して作用する。 (2)アミノ基受容体としてピルビン酸、グリオキシル
    酸に対して作用する。 [3]至適pH:pH9.5〜10.5 [4]pH安定性:30℃で1時間保存した時、pH4
    .5〜13.0において90%以上の残存活性を有する
JP4541689A 1989-02-28 1989-02-28 プトレッシン:ピルビン酸トランスアミナーゼ Expired - Fee Related JP2680665B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2000026351A1 (fr) * 1998-10-30 2000-05-11 Kaneka Corporation (S)-α-PHENETHYLAMINE : TRANSAMINASE DE PYRUVATE

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