JPH0222692A - 体積型ホログラム記録方式 - Google Patents

体積型ホログラム記録方式

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JPH0222692A
JPH0222692A JP17100188A JP17100188A JPH0222692A JP H0222692 A JPH0222692 A JP H0222692A JP 17100188 A JP17100188 A JP 17100188A JP 17100188 A JP17100188 A JP 17100188A JP H0222692 A JPH0222692 A JP H0222692A
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JP
Japan
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hologram
light
hologram recording
mirror
optical system
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JP17100188A
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Inventor
Hiromi Suzuki
宏美 鈴木
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は体積型ホログラム記録方式に関する。
(従来の技術) 従来ビーム光を走査するような場合、ガルバノミラ−や
ポリゴンミラーを用いていた。しかし、このような走査
用ミラーを用いたスキャナー装置は光学系の構造が複雑
になり、小形化・軽量化には限界があった。そこでこれ
らのスキャナー用ミラーに代えて光学系の構造が簡単な
ホログラム素子の開発が行われている。また、ホログラ
ム素子は従来のような一次元的走査だけでなく二次元的
な多方向への走査が可能な多くの利点があり、このよう
な点からも開発が望まれている。
上述のようなホログラム素子はレリーフ型と体積型と大
きく二つに大別され、従来のホログラム素子と言えばレ
リーフ型を示すことが多がった。
レリーフ型はボログラム素子の表面に凹凸を設け、この
凹凸により光を回折させるものであった。これに対して
体積型ホログラム素子は、ホログラム素子中に3次元の
干渉縞を記録し、この干渉縞により再生光を回折させ、
像を形成させるものである。
以下にこれらのホログラム素子の製造方法の違いを述べ
る。
レリーフ型のホログラム素子の製造方法では、まず金型
を作成し、この金型を用いて射出成型等により製造して
いた。このようなレリーフ型ホログラム素子は、−度合
型を作製すれば大量生産が容易であるという利点がある
。しかし、この金型を作製するには、多数の工程とそれ
に伴う設備が必要となり、また金型の作製時間も長時間
を要するため、設計変更に対応しにく(多品種中量生産
には不向きである。それに対して体積型ホログラム素子
の製造方法はレリーフ型ホログラム素子とは異なり、ホ
ログラム記録材料に直接干渉縞を記録する工程と、これ
を現像する工程という二つの工程で生産ができる。
しかし、上述のような高回折効率を有する体積型ホログ
ラム素子(以下、ホログラムと省略する。)は従来一般
的に用いられていなかった。その理由として、実際にホ
ログラムを作製した場合に、理論通りに回折光が像を結
ばないことが多いことがあげられていた。以下にこのよ
うなホログラムの記録工程および再生過程を第10図を
用いて示す。
ホログラムの記録は、光?RReから発散する球面波を
参照光、点Obに収束する収束波を物体光として、各々
記録材料に異なる側から入射する方法で行っている。こ
のようにして作製されたホログラムは光源Reから発散
する球面波で再生する場合には、ホログラムは収差を発
生しないが、ホログラムを走査させて得られる回折光の
再生ビームの走査幅は、最長でもホログラムの口径程度
になってしまう。したがって、このホログラムをスキャ
ナ等に使用する場合には、回折光の走査幅を長くするた
めに再生光源′Cを参照光源Reよりも手前の位置に配
置して、ホログラムの再生を行うことになる。このよう
な再生光学配置によるホログラムの回折像は、記録時の
物体光収束位置ob点よりも後方で収束することになり
、ホログラムの走査幅は、相対的に拡大される事になる
。このような再生光学配置はホログラムを記録時と異な
る波面で再生することになり、ホログラムは収差を発生
し、図中に示したとうり回折光がホログラムの周辺部に
行くにしたがいスポット径が拡大されることとなる。
また、実際にはホログラムをスキャナとして用いた場合
、ホログラムはディスク周辺部上に配置され、点Sを回
転中心とじて回転走査させるため、走査線形状は図中に
示したとうり走査平面上で円弧状となる。
このようなホログラムの収差を補正するために、再生時
に収差を軽減するような波面を物体光に持たせる光学系
を作製し、この光学系を用いてホログラムを記録させる
方法が考えられていた。
(発明が解決しようとする課題) しかし、上述のような方法だけではホログラムの収差を
精度よく補正できなかった。なぜなら、上述のような記
録光学系と再生光学系との配置の違いによる収差に加え
、体積型ホログラム素子の場合には記録工程における収
縮による歪みのための収差が生じるためである。この収
縮による歪みのための収差はホログラムをスキャナに使
用するような場合、スポット径の拡大などの不具合を生
じる原因となっていた。
本発明はこのようなホログラムの収差による回折光像の
形成ずれ等の不具合を解消するための体積型ホログラム
記録方式を提供する。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段及び作用)上述のような課
題を解決するために、可干渉光源と、この可干渉光源か
ら放出された光を物体光と参照光とに分割する分割手段
と、この分割手段により分割された物体光を現像工程内
で発生する歪みによる収差を補正用光学素子を透過させ
てホログラム記録材料に導く第1の光学系と、上記分割
手段により分割された参照光をホログラム記録材料に導
く第2の光学系とを具備した体積型ホログラム記録方式
を用いるものである。
記録時の収縮による歪みは理論通りに回折光像を形成さ
せなくしている要因の−っである。このような収縮によ
る歪みが記録された干渉縞に与える影響を第1” 1図
(a)乃至(C)を用いて示す。まず、第11図(a)
にホログラムに記録された一般的な干渉縞を示す。この
ようなホログラムは、例えば再生光をホログラムに入射
するとき位置Oに集光するように設計されたものである
。このようなホログラムの一定点S、を考えるに、点S
1の干渉縞は局部的に見て第11図(b)に示すような
傾斜角γ1である平行な干渉縞としてモデル化すること
ができる。したがってここではホログラムの干渉縞は平
行なものを考えてみることにする。まず、第11図(b
)は理論通りに出来上がった場合のホログラムに形成さ
れた干渉縞の断面図とする。これに対して第11図(e
)の実際にホログラムを作製し、現像時に収縮による歪
みが発生したときのホログラフ素子に形成された干渉縞
の断面図を示す。ホログラムが収縮した場合、干渉縞の
傾斜角はγ1から72へ変化する。これにともないホロ
グラムの回折角はψ1からψ2に変化することになり、
再生像に収差が発生する。このような収縮による歪みに
よる収差は、理論値によるシュミレーションで求めるこ
とができず、ホログラムの設計上で大きな課題となって
いた。しかし、本発明はこの収縮による歪みが同一の条
件のもとて再現性があることに着目し、この収縮による
歪みの再現性を生かし、ホログラムの作製後に収縮によ
る歪み量を求め、その結果より従来の記録光学系と再生
光学系との配置の違いによる収差に加え、ホログラム記
録材料が現像時に発生する収縮による歪みによる影響を
補正する光学系を用いてホログラムを記録するようにし
たものである。
(実施例) 以下に本発明の体積型ホログラム記録方式に基づくホロ
グラムを作製の一実施例を図面を用いて示す。
本発明の体積型ホログラム記録方式は、まずポログラム
の現像工程における収縮による歪み量を求め、この歪み
量よりホログラムの現像工程における収縮による歪みを
補正するような光学ルンズを作製し、この光学レンズを
用いてホログラムを記録することにある。したがって、
本発明の体積型ホログラム記録方式を行うためには、ま
ず第1にホログラムの現像工程における収縮による歪み
量を求め、第2にそのデータを基に補正用の光学レンズ
の設計を行わなければならない。
光学レンズの設計のため収集する歪み量のデータは出来
るだけ多くのある方がよいのは言うまでもない。しかし
、実際に無数にあるデータを取ることは時間的にも、労
力的にも実施は非現実的かつ非能率的である。そこで本
実施例では現実的な方法として、ある程度特徴的なデー
タを取り、データ間の補間を行う方法を用いることとし
、本実施例中では収縮による歪み量を求めるためのホロ
グラムを四種類作製し、この四種類のホログラムから歪
み量を求めることにする。
まず、ホログラムの作製にあたり予め収縮による歪みを
含めた波面φ1を求めるために、第1図(a)に示した
ような記録光学系を用いて銀塩乾板のホログラム記録材
料に干渉縞を記録する。光源としてのl1e−Neレー
ザ発振器(1)と、このレーザ発振器(1)の光軸上に
レーザ光を直角に反射させるように配置されたミラー(
2)と、このミラー(2)に反射したレーザ光の光軸上
にハーフミラ−(3)が設けられている。このハーフミ
ラ−(3)を透過したレーザ光を拡大し、平行光とする
拡大光学系(4)、 (5)と、この拡大光学系(4)
、(5)により拡大された平行なレーザ光を所定の入射
角度βでホログラム記録材料(at)の設置位置に導く
ようにミラー(6)が設けられている。一方、ハーフミ
ラ−(3)により反射されたレーザ光はミラー(7)に
より反射され、レーザ光を拡大する拡大光学系(8) 
、 (9)によりミラー(6)に反射して入射してくる
レーザ光と逆方向からホログラム記録材料に導がれるよ
うにミラー(7)、拡大光学系(8) 、 (9)が配
置されている。
このようなホログラム記録光学系を用いて干渉縞を記録
する。まず、He−Neレーザ発振器(1)よリレーザ
光を照射し、ミラー(2)を介してハーフミラ−(3)
に導かれる。このハーフミラ−(3)を透過したレーザ
光は拡大光学系(4)により拡大され、拡大光学系(5
)により平行光に形成される。
この平行光となったレーザ光をミラー(6)が反射し、
物体光としてホログラム記録材料(al)に所定角度β
−185°で入射する。ただし、物体光の入射角度βは
、第1図(b)に示すように参照光の光軸をθ″とした
ときの物体光の光軸との傾きである。一方、ハーフミラ
−(3)により反射されたレーザ光はミラー(7)によ
り反射され、拡大光学系(8)により拡大され、拡大光
学系(9)により平行光に形成され、参照光としてホロ
グラム記録材料に入射する。こうしてホログラム(al
)を作製した。
さらに、本実施例では上述の記録光学系を用いて、物体
光の入射角度βを155°、145°、135’と設定
したホログラム(a2) 、 (a3) 、 (a4)
を作製した。
こうして干渉縞が記録されたホログラム記録材料を現像
・洗浄・漂白・洗浄・乾燥を順次行いホログラム(al
)、(a2) 、 (a3) 、(a4)を作製した。
また、このときの漂白液は鉄EDTAを用いた。また、
この現像工程の温度、現像液濃度等の諸条件はホログラ
ム(at) 、 (a2) 、(a3) 、 (a4)
共に同一の条件で行った。
次にこのホログラムの収縮による歪み量を求める。まず
、この収縮による歪み量を検出するために、回折光出射
角度(以下、回折角と省略)の理論値とのずれ量の測定
を第2図に示した測定光学系で行う。
1ie−Neレーザ発振器(11)より照射されるレー
ザ光の光軸上にハーフミラ−(12)、ミラー(13)
が設けられている。このミラー(13〉に反射されたレ
ーザ光の光軸上にホログラム(al)を載置した割出し
台(14)が配置されており、割出し台(14)の回転
によりレーザ光の再生光入射角度(以下、入射角と省略
)を変更させる。また、このホログラム(al〉へのレ
ーザ光の照射位置は、割出し台(14)の角度を変更さ
せても常にホログラム(at)の同一箇所を照射するよ
うにホログラム(al)の回転中心に設定されている。
更に、この割出し台(14)に載置されたホログラム(
al)により回折されたレーザ光を反射するためのミラ
ー(15)を載置した割出し台(1G)が設けられてい
る。また、ハーフミラ−(12)はミラー(15)に反
射して、戻ってきたレーザ光を反射し、ミラー(17)
を介してオートコリメータ(18)に導くようになって
いる。
このように配置された機器を用いて回折角のずれ量の測
定の作用を説明する。He −N eレーザ発振器(1
1)より照射されたレーザ光はハーフミラ−(I2)を
透過して、ミラー(I3)に反射し、割出し台(I4)
上のホログラム(al)に所定の入射角eIで入射され
る。このとき、ホログラム(al)が収縮による歪みを
生じていない場合には、ホログラムに記録された干渉縞
によってレーザ光の入射角eIに対して所定の回折角ψ
、が定まっている。したがって、割出し台(14)によ
ってホログラム(al)に所定の入射角8丁をもってホ
ログラム(al)にレーザ光を照射し、オートコリメー
タ(18)の目盛りの真ん中にレーザ光がくるように割
出し台(1B)上に載置したミラー(15)を調節した
ときの割出し台(16)の角度よりホログラム(al)
の回折角ψ2を求め、回折角ψ、と回折角ψ2との差δ
、すなわち収縮による歪みのために生ずる回折角のずれ
量δを得ることができる。入射角θ、に対して±10度
、1度刻みに入射角を変更させ、各々の回折角のずれ量
δを求めることとする。このときの再生光入射角度変化
量Δθと回折角のずれ量δのグラフを第3図に実線で示
す。ホログラム(a2) 、 (a3) 、(a4)に
ついても同様に回折角のずれ量δを求め、その結果を第
3図のグラフにそれぞれ破線、−点鎖線及び二点鎖線で
示す。
第3図のグラフにおいては物体光の入射角βがホログラ
ム(a2)とホログラム(a3)の入射角の間にあると
きのホログラムの回折角のずれ量δを求めたいときには
不都合である。そこでこのグラフの横軸をホログラム記
録時の物体光の入射角度βとした第4図(a)のような
グラフを作り、β−β。
の時のずれ量δをグラフから求め、再生光入射角変化量
Δeとずれ量δの関係を示したグラフ(第4図(b))
を作成する。次にこの第4図(b)に示したグラフから
β−β1 Δθ−Δe1のときのずれ量δの補間値δ、
を求めた。
収差補正用レンズを設計する為のレンズデータとして、
光線追跡を用いて波面φ1に必要な収差量を算出する。
設計する補正レンズの収差量は、収差を含んだ波面φ1
が記録材料を通過する点での波面の法線が、光軸上と交
わる点Ob[Z]によって規定した。
本実施例のプログラムでは、波面φ1に必要な収差量の
最適値を求めるためのホログラムの評価関数として、走
査ビームのスポット径を採用した。
スポット径は、走査平面上での再生ビームの分布(スポ
ットダイヤグラム)を、光線追跡により求め算出した。
その光線追跡図を第5図(a) 、 (b)に示す。実
際にはホログラムが再生される場合は、再生光源Cが固
定されホログラムが移動するのであるが、ここでは計算
の単純化のため、相対的に再生光源Cがホログラム面上
をY軸方向に移動させることにした。また、この設計デ
ータ算出用プログラムのアルゴリズムについて第6図の
フローチャートを用いている。
まず再生光源C[Y、Z]が、図中に示すようにホログ
ラムの中心からある位置まで移動したとき1、− (7
) C[Y、Z]をC[Y(+)、Zclと表す。この
ときのY座標X(りは Y(1)−tl(l−1)・・・(1)と表せる。ここ
で、tlは再生光源C[Y(1)、Zclの位置変化量
、■は1からLまでの整数で、再生光源C[Y(1)、
Zclの変化回数ある。
次に、再生光源C[Y(1)、Zclから放射上に発散
するに番目の光線がホログラム面上と交わる点P[:Y
(1,K)、0 ]のY座標Y(に)は、Y(1,K)
 −Y(1) +tn(K−1)   −(2)と表わ
せる。ここでKは1からNまでの整数で、C[Y(1)
、Zclの主光線が記録材料に入射する時を1とした光
線の番号、tnは再生先源C[Y(1)、Zelから出
射される光線のホログラム面上での分割幅である。
収差を含んだ物体光の法線が、Z軸上と交わる点Ob[
0,2(J)](7) Z座標z(J)ハ、ZU) −
0bO+ts(J−1)    ・”(3)ト表ワセル
。0bOG;t、Z(J)+7)初期値、twハZ (
J)の変化幅、Jは1からMまでの整数で、Z(ハの変
化回数である。
再生光源C[Y(1)、Zclより射出される各々の光
線に対する記録時の参照光源Reからの光線と、Ob[
0、ZU)]との光線配置図は、第5図(a)のように
示せる。このときの参照光、物体光、再生光の配置図の
拡大図を第5図(b)に示した。
まず始めに、参照光・再生光の入射角θr、ec。
物体光の出射角θ0および再生光の変位角Δeを求める
記録時の参照光のP点における入射角を19r(1,K
)とすると、erは、 と表される。
同様に、P点における物体光の出射角を19o(1,J
、K)、再生光の入射角をθc(1,K)とすると、θ
o、ecは、 また、P [Y(+、K)、0]点における記録時の物
体光の出射角eo(1,J、K)と、再生時の再生光の
入射角ec(1,K)との、空気中での変化量をΔe(
+、J、K)とすれば、これらの式から、θ(+、J、
K)−θc(1,K)−eo(1,J、K)−(7)と
与えられる。
次に、記録材料中での干渉縞角度egを求める。
ここで、実際のホログラム中の干渉縞eg(1,J、K
)は、記録材料中で複雑な形状をしているが、局所的に
見れば上述でも述べたとうり平行な干渉縞分布であると
見なすことができる。
まず、この時記録材料中での参照光の入射角をer e
m(1,K) 、物体光の出射角をeo em(1,J
、K)とすると、er erssθo emは、スネル
の法則より、er  em(1,K) eoe■(+、J、K) となる。
と表わせる。ここでnewは、記録材料の屈折率を表し
ている。そこで、記録材料中の干渉縞の傾きeg(1,
J、K)は、 l と与えられる。
次に、再生光の空気中での回折角を求めるためには、回
折角の微小変化量Δψを知らなければならない。この回
折角微少変化量Δψは、ホログラムの干渉縞の傾きeg
(1,J、K)と再生光入射角の物体光入射角度からの
変化量Δe (1,J、K)により決定されるものであ
る。ここで本発明の体積型ホログラム記録方式では、こ
のΔψ(6J g(+、J、K)。
Δ19 (+、J、K))を上述の実測結果の補間によ
り求めたデータを使用する。
まず、記録時に収縮がない場合の回折角の微小変化量を
Δψ、収縮によるΔψからのずれ量をδとすれば、回折
角の微小変化量Δψは、Δψ−Δψ1+6、・・・(1
2) と表せる。ここで、Δψ1は Δψ+ −arcsln(cosec+M(cosθr
 −cos61o1λ −arcs in (cos e o+−LL(cos
 e r −cos e olλ ・・・(11) 次にδは上述の実、91結果から、干渉縞傾斜角γ−θ
g(1,J、K)、再生光入射角変化量Δe−Δe(1
,J、K)の時のずれ量δ(1,J、K)を補間しであ
る。
このようにして求められた微小変化量Δψから再生光の
空気中での回折角e9は、 θQ(1,J、K)−er(1,K)−Δψ(+、J、
K) ・(13)と与えられる。
走査ビームの収束位置を0点からZq離れたη軸上とす
れば、このようにして求められた回折角θq(1=J、
K)から回折光のビーム位置Q[η(+、J、k)コは
、 ″(1,J、k) −Y(1,k) −(tan eq
(1,J、K))・・・(14) となる。
再生光の各々の光線に対し、この再生光のビーム位置Q
[η(1,J、k)]を計算すれば、再生光のスポット
ダイヤグラムが求められる。このビーム位置Q[η(1
,J、k)]は、記録時の物体光波面の法線がZ軸と交
わる点Ob[0,2(J)]を含む関数として表されて
いる。走査スポット径を評価する評価関数F (+、J
、k)は、スポットダイヤグラムの中心からの変位量を
取り、 ・・・(15) とした。
P点における各光線の評価関数F (1,J、K)の最
大値を、 Fmax(1,J、K)−MAX (F (1,J、K
))とする。ここで、このF l1ax(1,J、K)
が最小F a+1nF l1ax(1,J、K) lと
なるZ (J)をP点における最適値とした。
なお、このアルゴリズムはループを用いることによって
、再生光源C[Y(1)4C]の光線分割幅tns点O
b[O、Z(J)コのZ座標Z(J)ノ変化幅j11、
再生光源C[Y(1)、Zc]の位置変化mtnの三つ
のパラメータを変化させ、ホログラムの各々の点におい
て行うようにしている。したがって、このアルゴリズム
を用い、ホログラム各点での物体光波面φ7の法線か主
光軸と交わるZ (J)を求め、縦収差を算出する。
記録・再生用光源にHe−Neレーザを使用し、ホログ
ラム直径を24.0m+*、ビーム走査位置をホログラ
ム面から200.0mm、走査幅を±70mmと設定し
、再生光のビーム直径を2 、4 m11とした場合の
最適収差量を設計した。
その結果、参照光源位置Zrは37.5mm、再生光源
位置Zcは40.0mmとなり、このときの最適収差量
は第7図に示した表のようになる。
このようにして設計された補正用収差を含んだ波面を発
生させるレンズとして、アクリルを切削加工した非球面
レンズを採用し、この補正レンズの作製した。
なお、最適収差量と作製する非球面レンズの設計収差量
との誤差は表に示したとうりである。レンズ作製には、
ホログラム周辺部に寄与する収差にウェイトをおいて設
計したためホログラム中央部での誤差が大きくなってい
る。
このような収差補正用レンズを用いて第8図のようなホ
ログラム記録光学系でホログラムスキャナ用に作製した
。このホログラムと従来の球面波により作製された収差
補正用レンズを用いて作製されたホログラムとの走査ス
ポット形状を比較したグラフを第9図に示す。
図のように本実施例のホログラム記録方式を用いて作製
されたホログラムを用いると、従来800μm以上あっ
た走査スポット径を100μm程度まで絞ることができ
、かつ走査幅も拡大できた。
[発明の構成] 上述のように本発明の体積型ホログラム素子記録方式を
用いて体積型ホログラム素子を作製した場合、従来収縮
による歪みが要因である収差によって回折光の像形成の
ずれや、走査幅の短縮などの不具合を減少したホログラ
ムを作製することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例で用いた体積型ホログラム記
録方式に用いる収縮による歪み量データを求めるための
ホログラム記録光学系の配置を示した配置図、第2図は
同じくホログラムの収縮による歪みのために生じる回折
光の二次元ホログラム近似からのずれ量を測定する測定
光学系の配置を示した配置図、第3図は同実施例の再生
光入射角度変化量Δeとずれ量δのグラフ、第4図はず
れ量δの補間に用いたグラフ、第5図は同じく光線追跡
図、第6図は設計データ算出用プログラムのフローチャ
ート、第7図は同じくを本実施例の結果を示す表、第8
図は本発明を用いたホログラム記録光学系の配置を示し
た斜視図、第9図は本発明の体積型ホログラム記録方式
により作製されたホログラムと従来の方式により作製さ
れたホログラムとの走査スポット形状を比較したグラフ
、第10図はホログラムの記録工程および再生過程を示
した説明図、第11図は本発明が解決しようとする課題
を説明するためのホログラムの断面図である。 l久ノ 第7図 第 l 図 (b) 第+図 ズtDづ ′1 r久ン 第 因 第 困 第 1/ 図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. ホログラム記録材料に干渉縞を記録する工程ののちにこ
    の干渉縞を現像する現像工程を具備する体積型ホログラ
    ム素子の製造工程に用いられる体積型ホログラム記録方
    式において、可干渉光源と、この可干渉光源から放出さ
    れた光を物体光と参照光とに分割する分割手段と、この
    分割手段により分割された物体光を上記現像工程内で発
    生する収縮による歪みによる収差を補正する補正用光学
    素子を透過させてホログラム記録材料に導く第1の光学
    系と、上記分割手段により分割された参照光をホログラ
    ム記録材料に導く第2の光学系とを具備したことを特徴
    とした体積型ホログラム記録方式。
JP17100188A 1988-07-11 1988-07-11 体積型ホログラム記録方式 Pending JPH0222692A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008102263A (ja) * 2006-10-18 2008-05-01 Daiso Co Ltd ホログラムスクリーン及びその製造方法
JP2008152081A (ja) * 2006-12-19 2008-07-03 Funai Electric Co Ltd ホログラム再生装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008102263A (ja) * 2006-10-18 2008-05-01 Daiso Co Ltd ホログラムスクリーン及びその製造方法
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