JPH0521209B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0521209B2
JPH0521209B2 JP59171030A JP17103084A JPH0521209B2 JP H0521209 B2 JPH0521209 B2 JP H0521209B2 JP 59171030 A JP59171030 A JP 59171030A JP 17103084 A JP17103084 A JP 17103084A JP H0521209 B2 JPH0521209 B2 JP H0521209B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
hologram
reproduction
scanning
disk
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP59171030A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6148813A (ja
Inventor
Hideto Iwaoka
Takahiro Shiozawa
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokogawa Electric Corp
Original Assignee
Yokogawa Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yokogawa Electric Corp filed Critical Yokogawa Electric Corp
Priority to JP17103084A priority Critical patent/JPS6148813A/ja
Publication of JPS6148813A publication Critical patent/JPS6148813A/ja
Publication of JPH0521209B2 publication Critical patent/JPH0521209B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)
  • Diffracting Gratings Or Hologram Optical Elements (AREA)
  • Holo Graphy (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本発明は、ホログラムを用いて光ビームの方向
を高速で偏向する光走査装置に関するものであ
る。さらに詳しくは、本発明は、光信号を利用し
て信号あるいは画像等を記録、表示する装置に使
用して有効であつて、直線無収差走査が可能な光
走査装置に関するものである。
《従来の技術》 第2図は、従来のホログラムを用いた光走査装
置の要部構成図である。この装置は、点光源から
の発散光としての物体光1と、平行光としての参
照光2(いずれも破線で示す)により、露光し作
製したホログラム31,32,33…に平行ビー
ムを入射し、ホログラム3の後方に配置された走
査面であるところの結像面4に、再生光5による
再生像を得るように構成してある。
《発明が解決しようとする問題点》 このように構成される装置においては、結像画
4に得られる再生像は、ホログラム円板3の回転
に従い結像面4上を移動するものの、図示するよ
うな円弧上走査となり、像が歪むという問題があ
つた。また半導体レーザを用いた光走査装置は、
レーザプリンタ等に大変有効であるが、半導体レ
ーザの波長(例えば0.78μm)に感度をもつホロ
グラム感光材料はなく、半導体レーザ用のホログ
ラムを用いた光走査装置はない。
ここにおいて、本発明は、ホログラムを用い、
そのホログラム作製時に用いる記録光(参照光、
物体光)と違う波長の再生光(例えば半導体レー
ザ光)で直線走査が行なえ、かつ無収差の収束作
用(レンズ作用)をもつた光走査装置を実現しよ
うとするものである。
《問題点を解決するための手段》 本発明に用いる装置は、透過または反射形ホロ
グラム板を用いるものであつて、ホログラム作製
時に用いる記録光(参照光、物体光)と、再生
(走査)時に用いる再生光とを、波長が異なつた
球面波とし、これら記録光と再生光の各光源位置
をホログラム面に斜めに光ビームが入射する位置
でかつそれぞれ異なつた位置に選定し、かつ所定
関係式を満足するように構成したものである。
《作用》 上記構成の装置によれば、結像面上の再生像が
直線・無収差走査するとともに、再生光のホログ
ラムへの入射角がブラツグ条件を満足するように
でき、高回折効率を得ることができる。
《実施例》 以下本発明を図面を用いて詳しく説明する。
第3図および第1図は本発明に係わる装置(光
学系)の一実施例を示す要部構成図で、第3図は
記録(作製)時と再生(走査)時の状態を示す全
体斜視図、第1図は第3図において、ホログラム
板の側面方向から見た図である。これらの図にお
いて、3はホログラムデイスクで、ここにはホロ
グラム用感光材料が塗付されている乾板で作られ
た複数個のホログラム31,32,33…が回転方
向(矢印aで示す方向)に設置されている。この
ホログラムデイスク3は、矢印a方向に回転(移
動)し、ひとつのホログラムで1回の走査を行な
うようになつている。なお、ここでは、透過型ホ
ログラム円板を用いた例を示す。4は結像面であ
る。
まず、ホログラム作製時において用いられる物
体光源22は、収束球面波が用いられており、O
点にその収束点がある。また、参照光源21は、
物体光源22と同一波長(例えば波長λC=0.63μ
m)の発散球面波が用いられR点にその点光源が
ある。これらの物体光源22と参照光源21と
は、いずれも、ここから出射する光ビームのホロ
グラムへの入射角が、走査中で0°以外の角度、す
なわち斜めとなるように設置され、これらの各光
源からの光によつて、ホログラム31,32,33
…上に干渉縞を記録させる。
再生(走査)時に用いられる再生光源20は、
参照光とは異なつた波長(例えば半導体レーザ光
の波長λR=0.78μm)の発散球面波が用いられ、
Q点にその点光源があり参照光源の点光源Rとは
異なつた位置にある。この再生光源20からの光
ビームは、ホログラムデイスク3への入射角が、
走査中心で0°以外、すなわち斜めになるように入
射しており、ホログラムからの再生光は、各ホロ
グラム31,32,33…にあらかじめ記録された
干渉縞によつて高回折効率で回折される。この回
折光は、ホログラムデイスク3の回転(移動)に
伴い、結像面4上に小さな光スポツトで、S1→S2
→S3と直線、無収差走査する。
ここで、本発明においては、参照光源21と再
生光源20の位置および物体光源22の焦点位置
を、次の(1)式、(2)式を満足するように、所定の位
置に選定し、これによつて直線、無収差走査を実
現している。また、同時に再生光のホログラムへ
の入射角がブラツグ入射角に等しいか、またはブ
ラツグ入射角に近い値となるように選定してあ
る。すなわち、(3)式のブラツグ条件を満足するこ
とによつて高回折効率を得ている。
fC(〓CO,〓CR,r,θ,ψ,λC) ≒fR(〓RO,〓RR,r,θ,ψ,λR)……(1) φC(〓CO,〓CR,r,θ,ψ,λC) ≒φR(〓RO,〓RR,r,θ,ψ,λR) ……(2) θr≒sin-1λR/2d′) −(θpb−θref)/2 ……(3) ただし fC:物体光と参照光によりホログラム面上に記録
された干渉縞の空間周波数 φC:上記干渉縞の傾き fR:結像面上の所定の一点へ収束する仮想の光束
と再生光とにより、ホログラム面上にできる干
渉縞の空間周波数 φR:上記干渉縞の傾き 〓CO:物体光の焦点位置を示すベクトル 〓CR:参照光の光源位置を示すベクトル 〓RO:仮想光束の光源位置を示すベクトル 〓RR:再生光の光源位置を示すベクトル (r,θ):ホログラムデイスク面上の座標 ψ:ホログラムデイスクの回転角 λC:記録光(参照光、物体光)の波長 λR:再生光と仮想光束の波長 θr:再生光の入射角 θpb:物体光の入射角 θref:参照密の入射角 d′:ホログラムデイスク上の干渉縞の3次元的な
ピツチ 本発明においては、第1図において、ホログラ
ムデイスク3の回転の中心Cと、ホログラム31
2…の中心Pとの距離ra、P点から結像面4
(走査位置)までの距離ldが与えられた場合に、
物体光と参照光とによつてP点に作られた干渉縞
に対し、再生光の入射角がブラツグ条件を満足
し、直線性、収束性が最も良くなるように物体
光、参照光、再生光の各光源位置を(1)式、(2)式、
(3)式から求めるものである。ここで、(1)式、(2)式
は解析的に解くのは難しく、従つて(1)(2)(3)式を後
述のような極値問題に置換え、これをコンピユー
タを用いた数値解法により解くものとする。後述
の方法で得られる〓CO、〓CR、〓RRは結果的に上
記の式を満足する。
再生(走査)時に用いられる再生光の光源20
は、参照光の光源21とは異なつた位置であるこ
と、波長がそれぞれ異なつていること、球面波
で、斜め入射であること、さらにホログラム3が
回転、移動していることから、前記(1)式、(2)式を
満足するように各光源の位置を選定することによ
つて、ホログラムからの回折光によつて結像面4
上に作られる再生像は、直線・無収差走査する。
さらに具体的には、参照光と再生光に発散球面
波を用い、ホログラムデイスクの光の入射角を走
査中心で0°以外の角度となるように選定し、ホロ
グラムデイスクの回転に伴い、参照光と再生光と
の入射角の差を相対的に変化させ、この角度差を
利用して回折光の回折角を変化させ、ホログラム
デイスク3の側面から見た回折光の光軸をP、
Q、Rを含む面(Y−Z面第4図参照)に投影し
て得られる角度θd(第1図参照)をホログラムデ
イスク3の回転にかかわらず常に一定に維持さ
せ、これにより結像面上の再生像を直線走査させ
ている。
次に第4図を参照しながら、無収差走査につい
て説明する。ここで無収差とは、結像面上に回折
光がつくる光スポツトの径が回折限界、または、
回折限界に近く、目標とするスポツト径以下であ
る場合をいう。
第4図に示すように、回折光の結像面4上の所
定の一点へ収束する仮想の光束(理想の回折光)
と再生光とによつて、ホログラム面上に作られる
干渉縞と、記録(露光)時の物体光と参照光とに
よつて作られる干渉縞が、ホログラム面上の再生
光束幅の領域内で同一となれば、直線無収差とな
る。干渉縞が同一ということは、その空間周波数
fCとfRおよび干渉縞の傾きφCとφRがそれぞれ同一
であることが必要十分条件であるとみなすことが
できる。また、干渉縞を空間周波数の位置による
変化率や曲率等で表現しても、前記の表現とまつ
たく同一となる。(1)式、(2)式においては、これら
は、いずれも左辺と右辺は完全に等しくはならな
い(干渉縞を形成するために記録光を収束球面波
と発散球面波で構成しているため。非球面波や電
子ビームを使用することにより、(1)(2)(3)式の両辺
の差をより小さくすることは考えられるが非常に
困難であり実用的でない。)ので、許容できる直
線無収差の範囲内で、ほぼ等しくなる条件を解
き、物体光、参照光、再生光の各位置を求める。
次に、実際の計算手法の一例を説明する。第4
図に示すように、X、Y、Z座標系で考えるもの
とし、参照光源の位置(O、Yr、Zr)、物体光の
収束点の位置(O、O、Zo)とした時のホログ
ラム面上におけるそれぞれの電界強度分布の位相
項を示せば、(4)式、(5)式で示すことができる。
exp{ik√2+(−r2r 2} ……(4) exp{ik√22p 2} ……(5) ただし、kは波数 ホログラム乾板に記録される干渉縞の光強度分
布の位相項は、(6)式で表わされる。
cos{k(√22p 2 +√2+(−r2r 2} ……(6) これから、干渉縞の空間周波数fCと干渉縞の傾
きφC(7)式、(8)式の通りとなる。
fC=√{・+(−r)}2+(+
2 2/λCa・b……(7) φCarctan[{y・b+a(y−yr)} /{x(a+b)}]−ψ ……(8) ただし、 a=√2+(2p 2 b=√2+(−r2r 2 x=rasinψ y=R−racosψ R、ra:第3図、第4図参照 第4図において、ホログラム3に記録されてい
る干渉縞による光の回折の入射角と回折角の関係
は、入射光のx軸に対する方向余弦をm、y軸に
対する方向余弦をn、回折光のx軸、y軸に対す
る方向余弦をそれぞれn′、m′で表わすものとすれ
ば、(9)式、(10)式の通りとなる。
m′−m=p・fC・λcosφC ……(9) n′−n=p・fC・λsinφC ……(10) ただし、pは回折光の次数で通常1次回折光を
考える。
CO、〓CR、〓RR、raの相対的な位置と、ホロ
グラムデイスク3上の再生光の分布が決まれば、
適当な走査面上でホログラムデイスクの回転に対
応したスポツト・ダイアグラムを描くことができ
る。このスポツト・ダイアグラムを基に、反復法
によつて、直線性と収束性が最適となるとともに
回折効率が高くなる〓CO、〓CR、〓RR、〓RO、ra
所定位置を求めることができる。
さらに具体的手法としては、(11)式に示す直線性
に関する評価関数E1および(12)式に示す収束性に
関する評価関数E2,(13)式に示す総合的評価
関数Eをそれぞれ定め、これらの評価関数を最小
とするように反復法により、〓CO、〓CR、〓RR
RO、raの所定位置を求める。
E1=[ 〓 〓 〓i{(〓C(ψ))y−(〓C())y)}2]/Nψi
……(11) ただし、ψi:(i=1、2、…、Nψi)は、ホ
ログラムデイスクの回転角を適当に標本化した
ときの1つの値、 〓 〓iはψiに関する和である。〓
(ψ)は走査面上の二次元ベクトルで回折光の走
査面上での位置を示す。〓C(ψ)の添字Cはホ
ログラムデイスク上の再生光の分布の中心からの
回折光を示す。(〓(ψ))yは〓(ψ)の走査方
向と垂直な方向の成分で、 (〓C()))y= 〓 〓i(〓C(ψ))y/Nψi である。
E2= 〓 〓iσ〓i 2/Nψi ……(12) σ〓i 2= 〓 〓i|〓pi(ψ)−〓pi()|2/Npipi()= 〓pipi(ψ)/Npi ただし、〓pi(ψ)のpi(i=1、2、…、Npi
は、ホログラムデイスク上の再生光の分布を適当
に標本化した1つの標本点からの回折光を示す。
pi はpiに関する和を示す。
直線性、収束性を総合した全体の評価関数Eは
(13)式の通りとなる。
E=ω1E1+ω2E2 ……(13) ただし、ω1、ω2は重み定数 次にブラツグ条件の具体的な決め方について説
明する。三次元ホログラムの場合、(3)式のブラツ
グ条件を満たす場合、高い回折効率が得られる。
このためには例えば、ホログラムデイスクの回転
角ψ=0の時、再生光の中心光束がホログラムデ
イスクに入射する角度がブラツグ条件を満たせば
よい。この条件での回折効率は第5図のようにな
り、高回折効率が得られるものの、走査の周辺で
回折効率が低下する。他の方法としては、ψ=±
ψB(ψB≠0)でブラツグ条件を満たすようにす
る。この条件での回折効率は第6図となり、比較
的平坦な特性が得られる。具体的な計算方法の一
例としては、回折効率の評価関数を(14)式とし、 E3= 〓 〓ipi θB 2 ……(14) ただし、 θB:再生光の入射角のブラツグ条件からのずれの
角度 直線性と収束性と回折効率を総合した評価関数を E=ω1E1+ω2E2+ω3E3 ……(13) ただし、ω1、ω2、ω3は重み定数としても良い。
なお、ここでは二次元ホログラムを想定して一
部解析、計算したが、実際には、高い回折効率が
得られるため三次元ホログラムが多く用いられ
る。三次元ホロクラムの解析は複雑であり、ここ
で述べたように二次元ホログラムで解析しても一
般に十分に合致する良い結果が得られる。
このようにして求められた〓CO、〓CR、raを満
たす所定位置に物体光と参照光の光源を設置し
て、ホログラム上に複数領域に亘つて記録(露
光)する。これを現像し、また、必要に応じて回
折効率を向上させるための漂白処理を行なつた
後、〓RRを満たす所定位置に再生光の光源を設置
して再生すれば回折光は、決像面4上を直線、無
収差走査することとなる。
このように、本発明に係る装置においては、は
じめに、走査幅L、ホログラムデイスクの回転中
心から再生光の入射位置までの距離ra、ホログラ
ムデイスクから走査面までの距離ldを決定し、こ
れに対して前述した評価関数を用いて、各光源の
最適位置を求めるものである。以下に計算結果に
ついて説明する。ただし、露光光源にはHe−Ne
レーザ(波長λ=0.63μm)、再生光源には半導体
レーザ(波長λ=0.78μm)を用いるものとする。
第7図は、ホログラムデイスク3から走査面
(結像面)4までの距離ldを300(mm)とし、再生
光源からホログラムデイスクまでの距離lrを縦軸
に、ホログラムデイスクの回転中心から再生光の
入射位置までの距離raを横軸にとり、前述のよう
にして計算した最適値をプロツトした線図であ
る。
また、第8図は、ra=50mmとし、lrを軸線、ld
を横軸にとり、最適値をプロツトした線図であ
る。
これらの線図において、lrを、ldとraの関数と
考えると、破線で表わされる特性lrは(16)式で表現
できることが分かつた。
lr=(9.4×10-2ra+22)exp(2.6×10-3ld
……(16) ただし、lr、ra、ldの単位はmmとする。
第9図および第10図は、lrの代りに縦軸に再
生光のホログラムデイスクへの入射角θrをとり、
横軸にそれぞれra、ldをとつて、最適値をプロツ
トした線図である。
これらの線図において、θrをraとldの関数と考
えると、破線で表わされる特性θrは、(17)式で表現
できることが分かつた。
θr=(0.22/ra+4.4×10-3)ld+7.5 ……(17) ただし、θrの単位は度とする。
第11図および第12図は、同様に縦軸に再生
光回折角θdをとり、横軸にそれぞれra、ldをとつ
て、最適値をプロツトした線図である。
これらの線図において、θdをraとldの関数と考
えると、破線で表わされる特性θdは、(18)式で表現
できることが分かつた。
θd=(2.2/ra+1.7×10-3)ld+22 ……(18) ただし、θdはホログラム・デイスクの回転角
が、回折光が走査線上の中央を走査する角度にあ
るときの回折角で単位は度とする。
第13〜第15図は、本発明に係る装置におい
て、結像面4上に得られる走査スポツトの直線性
誤差、収束スポツト径および回折効率をそれぞれ
調べた特性線図である。この実験では、参照光の
光源としては波長λCが0.63μmのHe−Neレーザ、
再生光の光源として波長λRが0.78μmの半導体レ
ーザをそれぞれ用い、走査幅±150mmを得たもの
で、この範囲内において、直線性±100μm、最
大スポツト径100μm、回折効率ψ=0で約45%
(これはホログラム乾板の処理条件による代る)
と、満足すべき結果が得られている。
なお、上記の実施例では透過形ホロクラムデイ
スクを用いているが、これに代えて反射型ホログ
ラムを用いてもよい。また感光材にフオトレジス
トを用い、露光、現像後、斜め方向のイオンエツ
チングにより基板をエツチングしてエシユレツト
形の格子として回折効率を向上させることができ
る。この場合、(1)式、(2)式の満足した条件で露光
すれば良い。また、基板にSi結晶などを用い、異
方性エツチングで、エシユレツト形の格子として
も良い。さらに上記のエツシユレツト形格子を原
版とし、透明プラスチツク等を用いてレプリカと
しても良い。
《発明の効果》 以上説明したように、本発明によれば簡単な構
成で、直線走査が行なえ、かつ無収差の収束作用
をもつた回折効率の高い光走査装置が実現でき
る。また、記録光(物体光、参照光)と再生光の
波長を異にするものであることから、ホログラム
の作製時においては、現在入手可能なホログラム
感光材料に最適なHe−NeレーザやArレーザが
使用でき、また、再生時においては、半導体レー
ザが使用できる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第3図は本発明に係る装置の一例
を示す要部構成図で、第1図は記録時と再生時の
状態を側面から見た図、第3図は同全体斜視図、
第2図は従来のホログラムを用いた光走査装置の
要部構成図、第4図は無収差走査を説明するため
の説明図、第5図〜第15図は本発明に係る装置
における特性線図である。 3……ホログラムデイスク、20……再生光
源、21……参照光源、22……物体光源、4…
…結像面。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 透過または反射形ホログラムデイスクを用い
    た光走査装置において、 ホログラム作製時に用いる記録光(参照光、物
    体光)と、再生(走査)時に用いる再生光とを、
    波長がそれぞれ異なつた発散球面波または収束球
    面波とし、これら記録光と再生光の各光源位置を
    前記ホログラム面に斜めに光ビームが入射する位
    置でかつそれぞれ異なつた所定位置に選定すると
    ともに前記再生光源の位置と前記ホログラムデイ
    スクとの距離が次式を満足するように定めること
    により、結像面(走査面)上の再生像が直線・無
    収差走査するようにしたことを特徴とするホログ
    ラムを用いた光走査装置。 lr=(9.4×10-2ra+22)exp(2.6×10-3ld) ただし、 lr:再生光の光源とホログラム・デイスクとの距
    離(単位[mm]) ra:ホログラム・デイスクの回転中心と再生光の
    入射位置との距離(単位[mm]) ld:ホログラム・デイスクと走査面との距離(単
    位[mm]) 2 透過または反射形ホログラムデイスクを用い
    た光走査装置において、 ホログラム作製時に用いる記録光(参照光、物
    体光)と、再生(走査)時に用いる再生光とを、
    波長がそれぞれ異なつた発散球面波または収束球
    面波とし、これら記録光と再生光の各光源位置を
    前記ホログラム面に斜めに光ビームが入射する位
    置でかつそれぞれ異なつた所定位置に選定すると
    ともに前記ホログラムデイスクへの前記再生光の
    入射角が次式を満足するように定めることによ
    り、結像面(走査面)上の再生像が直線・無収差
    走査するようにしたことを特徴とするホログラム
    を用いた光走査装置。 θr=(0.22/ra+4.4×10-3)ld+7.5 ただし、 θr:ホログラム・デイスクへの再生光の入射角
    (単位[°]) ra:ホログラム・デイスクの回転中心と再生光の
    入射位置との距離(単位[mm]) ld:ホログラム・デイスクと走査面との距離(単
    位[mm]) 3 透過または反射形ホログラムデイスクを用い
    た光走査装置において、 ホログラム作製時に用いる記録光(参照光、物
    体光)と、再生(走査)時に用いる再生光とを、
    波長がそれぞれ異なつた発散球面波または収束球
    面波とし、これら記録光と再生光の各光源位置を
    前記ホログラム面に斜めに光ビームが入射する位
    置でかつそれぞれ異なつた所定位置に選定すると
    ともに、前記ホログラムデイスクの回転角が、回
    折光が走査線上の中央を走査する角度にあると
    き、回折角が次式を満足するように定めることに
    より、結像面(走査面)上の再生像が直線・無収
    差走査するようにしたことを特徴とするホログラ
    ムを用いた光走査装置。 θd=(2.2/ra+1.7×10-3)ld+22 ただし、 θd:ホログラム・デイスクの回転角が回折光が走
    査線上の中央を走査する角度にあるときの回折
    角(単位[°]) ra:ホログラム・デイスクの回転中心と再生光の
    入射位置との距離(単位[mm]) ld:ホログラム・デイスクと走査面との距離(単
    位[mm])
JP17103084A 1984-08-17 1984-08-17 ホログラムを用いた光走査装置 Granted JPS6148813A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17103084A JPS6148813A (ja) 1984-08-17 1984-08-17 ホログラムを用いた光走査装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17103084A JPS6148813A (ja) 1984-08-17 1984-08-17 ホログラムを用いた光走査装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6148813A JPS6148813A (ja) 1986-03-10
JPH0521209B2 true JPH0521209B2 (ja) 1993-03-23

Family

ID=15915779

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17103084A Granted JPS6148813A (ja) 1984-08-17 1984-08-17 ホログラムを用いた光走査装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6148813A (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3855226T2 (de) * 1987-02-03 1996-09-05 Fujitsu Ltd Holographische Ablenkungsvorrichtung
DE69233577T2 (de) * 1991-03-27 2006-06-14 Fujitsu Ltd Lichtabtastvorrichtung
JP2011105941A (ja) * 2010-11-30 2011-06-02 Takasago Internatl Corp 香料の香り立ち及び持続性の強化方法及び強化剤
CN106659656B (zh) 2014-07-11 2020-01-10 狮王株式会社 口腔用组合物

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5453553A (en) * 1977-10-05 1979-04-26 Fujitsu Ltd Recording and reconstructing method of hologram
JPS5553387A (en) * 1978-10-17 1980-04-18 Nec Corp Production of hologram

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5453553A (en) * 1977-10-05 1979-04-26 Fujitsu Ltd Recording and reconstructing method of hologram
JPS5553387A (en) * 1978-10-17 1980-04-18 Nec Corp Production of hologram

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6148813A (ja) 1986-03-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3807829A (en) Extended-field holographic lens arrays
JP2776862B2 (ja) 反射電子線ホログラフイー装置
JPS6218896B2 (ja)
CA1037306A (en) Frequency plane filters for an optical processor for synthetic aperture radar
JPS6348043B2 (ja)
KR890003295B1 (ko) 홀로그램 구성 및 재구성 방법
EP0041845B1 (en) Light scanning apparatus
JPS61282819A (ja) 光偏向用ホログラムデイスク
JPH0521209B2 (ja)
US4768847A (en) Hologram scanner
US4626062A (en) Light beam scanning apparatus
JPH06194522A (ja) ホログラフィック光学素子の最適化方法及びホログラムを用いた装置
JPS61116319A (ja) ホログラムを用いた光走査装置
JP3186796B2 (ja) ホログラム作成方法
JP3593359B2 (ja) ホログラムの作製方法
JPH03198018A (ja) ホログラムの記録再生方法
JPH0250613B2 (ja)
JPH0445831B2 (ja)
JP3355722B2 (ja) 回折格子パターンの作成方法
JPS6042732A (ja) ホログラムを用いた光走査装置
JPH0534668B2 (ja)
JP2757320B2 (ja) 光ビームスキャナ
JPH0222692A (ja) 体積型ホログラム記録方式
EP0111333A1 (en) Light beam scanning apparatus
JPS6212892B2 (ja)