JPH02226607A - 無熱照明灯 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、シリンドリカルな光源を使用した無熱照明灯
に関する。

〔従来の技術〕

高ワツトの照明器具には両日ハロゲンランプのような棒
状の光源が使用されるが、可視光線と共に多くの熱線が
放射される。

例えばスタジオ投光器や映写機の光源部には、金属膜又
は金属板を用いた反射鏡が使われることが多い、この反
射鏡は、赤外線もよく反射するので、被照射面の著しい
温度上昇を招いたり、照射される人に堪え難い暑さを感
じさせたりするという欠点がある。そこで基材の表面に
多層反射膜を設け、可視光線は反射するが赤外線は透過
する性質を有するいわゆるコールドミラー或いはダイク
ロイックミラーが利用されている。

而して、光源として白熱電球等の点光源を使用する場合
には、碗状のダイクロイックミラーを使用して特に問題
はないが、両日ハロゲンランプのような直管状の光源を
用いるときは、ランプの軸方向に一定な軸直角断面形状
を有する反射鏡を使用する必要があるが、このような鏡
にダイクロイツクコーティングを施すことは非常に困難
であり、又、この場合、ランプは反射鏡の軸直角断面内
の焦点に置かれるが、入射光は軸直角とは限らないので
、入射角の変化に伴う反射波長の変化のため被照射面に
色むらが生じたり、色温度が方向によって変わるという
問題があった。

また、白色光を得るためには、通常、光源ランプに規格
電圧より高い電圧をかけることが行なわれており、その
ためランプの寿命が大幅に短縮されることとなっている
。

〔発明が解決しようとする問題点〕

本発明は、叙上の観点に立ってなされたものであり、そ
の目的とするところは、直管状ランプを用いて、被照射
面に色むらを生じることなく可視光線だけを集中照射す
ることができ、又、特に高電圧を掛けて使用しなくとも
白色光が得られるからランプの長寿命化を図ることも可
能な無熱照明灯を提供することにある。

〔問題点を解決するための手段〕 上記の目的は、直管状のランプと、上記ランプの軸方向
に一定な軸直角断面形状を有する反射鏡と、表面にダイ
クロイック膜を有し、上記ランプを囲繞するよう同軸に
設けられた熱線遮断フィルタとから成る無熱照明灯によ
って達成し得る。

望ましくは、熱線遮断フィルタを円筒状とし、また熱の
冷却効果を良好ならしめるため、熱線遮断フィルタにそ
の中心軸に平行な長いスリットを形成したり、更には熱
線遮断フィルタ内部を換気する装置を設けたりすること
も推奨される。

〔作　　　用〕

上記の如き構成の無熱照明灯であると、熱線を反射し可
視光線を透過する熱線遮断フィルタのダイクロイック膜
が光源から近い位置にあるので、入射角の差による色の
分離が少なく、被照射面に色むらを生じることがなく、
また、フィルタの光透過特性を調節することにより白色
光その他所望の色の光を照射することが可能であるので
、所望の色を得るために光源ランプに規格電圧より高い
電圧をかける必要がなく、ランプの長寿命化を図ること
も可能な無熱照明灯を提供し得るものである。

（実　施　例） 以下、図面を参照しつ一本発明の構成を具体的に説明す
る。

第１図は本発明にか−る無熱照明灯の一実施例の要部を
示す斜視図、第２図はその軸直角断面図である。

而して、第１図中、１は両日ハロゲンランプ、メタルハ
ライドランフ−等の直管状の光源ランプ、２は反射鏡、
３はランプ１と同軸にこれを囲繞するよう設けられた熱
線遮断フィルタである。

反射！２としては、ランプ１の軸方向に一定な軸直角断
面形状を有し、その内面が反射性を有するように研磨さ
れたアルミニウム製の全波長反射型の比較的安価なもの
を用いることができる。

熱線遮断フィルタ３は、石英又は耐熱ガラス製の円筒パ
イプの表面に、熱線を反射し可視光線の大半を透過する
ダイクロイックコーティングを施したものである。

即ち、その内径がランプ１の外径より例えば２０−以上
太く、肉厚２〜３１１Ｉｍ程度の石英又は耐熱ガラスパ
イプを、ランプ１の全長からソケット部を除いた長さに
切断し、その外壁面に石英と酸化チタンの薄膜を交互に
蒸着し、可視光線の大半が透過し、近赤外線等の熱線を
反射するダイクロインクコーティングを施したものであ
る。

上記コーティングを施したあと、図示した実施例におい
ては、軸方向に沿って２〜３本のスリット３ａ、　３ａ
を入れ、空気の流通を容易にして温度上昇を防ぐように
しである。スリン）３ａ、３ａをパイプの両端まで延ば
すことにより、パイプを２〜３分割し、これらを適宜の
ホルダでランプから若干の距離を保って囲繞するよう保
持するようにしてもよい。

使用時には、ランプ１から発せられた光のうち、熱線は
熱線遮断フィルタ３のダイクロイックコーティングに反
射されてフィルタ外へ透過し得す、可視光線のみが透過
して反射鏡２により反射されて被照射面に投射される。

その際、熱線遮断フィルタ３のダイクロイック膜が光源
ランプ１と同軸の位置にあるので、色の分離が少ない、
従って、従来の如く反射鏡２としてダイクロイックミラ
ーを用いて可視光線のみを反射させる場合の如く被照射
面に色むらを生じることがない。

熱線遮断フィルタ３とランプ１間に熱線が集中するので
これらの温度は上昇するが、スリット３ａ。

３ａを通じて空気の交換が行なわれるので、過度な温度
上昇を防ぐことができる。また、必要であれば、小型フ
ァン等の換気装置を取り付けて熱線遮断フィルタ３内部
の換気を促進するようにしてもよい。

なお、熱線遮断フィルタ３のダイクロイックコーティン
グの光特性を適宜変更することにより、投射される光が
適宜の色を有するようにすることも可能である。

〔発明の効果〕

本発明は畝上の如く構成されるから、本発明によるとき
は、直管状ランプを用いて、被照射面に色むらを生じる
ことなく可視光線だけを集中照射することができ、ラン
プの長寿命化を図ることも可能な無熱照明灯を提供し得
るものである。

なお、本発明は畝上の実施例に限定されるものでなく、
例えば直管状光源ランプ１の種類、反射鏡２の軸直角断
面形状、熱線遮断フィルタ３のスリットの数、等々は必
要に応じて種々変更し得るものであり、又、ランプの冷
却にはヒートバイブや通風用のファン等を用いることも
可能であり、本発明はその目的の範囲内において上記の
説明から当業者が容易に推考し得るすべての変更実施例
を包摂するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明にか＼る無熱照明灯の一実施例の要部を
示す斜視図、第２図はその軸直角断面図である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）直管状のランプと、上記ランプの軸方向に一定な軸
   直角断面形状を有する反射鏡と、表面にダイクロイック
   膜を有し、上記ランプを囲繞するよう同軸に設けられた
   熱線遮断フィルタとから成る無熱照明灯。 ２）熱線遮断フィルタが円筒状である請求項１に記載の
   無熱照明灯。 ３）熱線遮断フィルタがその中心軸に平行な長いスリッ
   トを有する請求項２に記載の無熱照明灯。 ４）熱線遮断フィルタ内部を換気する装置を有する請求
   項１ないし３のうちいずれか一に記載の無熱照明灯。