JPH02225176A - チルトステアリング装置 - Google Patents

チルトステアリング装置

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Publication number
JPH02225176A
JPH02225176A JP4495489A JP4495489A JPH02225176A JP H02225176 A JPH02225176 A JP H02225176A JP 4495489 A JP4495489 A JP 4495489A JP 4495489 A JP4495489 A JP 4495489A JP H02225176 A JPH02225176 A JP H02225176A
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JP
Japan
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bracket
tilt
steering wheel
fixed
stopper member
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JP4495489A
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English (en)
Inventor
Masahito Kono
河野 雅仁
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Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH02225176A publication Critical patent/JPH02225176A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、乗車時における運転席への着座動作、及び降
車時における運転席からの離脱動作が、舵輪によって阻
害されることを防止すべく、車室内部にて舵輪が退避動
作をなすようにしたチルトステアリング装置に関する。
〔従来技術〕
自動車においては、乗車時における運転席への着座動作
、及び降車時における運転席からの離脱動作が、車室内
部に突設された舵輪によって阻害されるという不都合が
あり、このことは、特に、車室の内容積が限定される小
型乗用車において重要な問題となっている。そこで、舵
輪が正規の位置から上方に退避動作をするようになし、
舵輪の下部に乗降のための十分な空間を確保して、前記
不都合の解消を図ったチルトステアリング装置が従来か
ら実用化されている。前記退避動作は、例えば、所定の
レバ操作が行われた場合にのみ生じるようになしてあり
、降車の際にこのレバ操作を行うことにより、舵輪が退
避せしめられるから、運転席からの離脱が容易となり、
また、乗車の際には、舵輪が降車時に退避させた状態に
あるから、運転席への着座が容易となる。なお、正規の
固定位置への舵輪の復帰は、運転席に着座の後、これを
下方に軽く引張ることにより行い得るようになっている
〔発明が解決しようとする課題〕
さて、降車に際し、舵輪を把持し、これを支えとして運
転席からの離脱動作を行うことが多々あるが、この離脱
時の立上がり動作に伴い、舵輪には下向きの力が加えら
れるため、前述の構成の従来のチルトステアリング装置
においては、この力により、退避せしめた舵輪が運転時
の固定位置に復帰することがあり、降車時に舵輪に力を
加えることのないよう注意を払う必要があって、前記離
脱の容易性を阻害する要因となっていた。このことは乗
車時においても同様に生じ、乗車時に舵輪を把持しこれ
を支えとして使用した場合、舵輪が固定位置に復帰する
ため、舵輪に力を加えないよう注意を払わねばならない
という不都合が生じる。
また、車室内部における適宜の高さ位置に配設される舵
輪を、車体部下部の舵取機構に連結するステアリング軸
は、水平面に対し、前部を下として略30°程度傾斜さ
せる必要があり、前記チルトステアリング装置も、全体
として傾斜した状態に取付けざるを得ないため、例えば
、衝突等によって舵輪に車体の前後方向の大きい力が加
えられた場合、これの鉛直方向分力により舵輪が退避動
作をなす虞がある。近年、衝突時に舵輪の中央にて膨脹
し、運転者を衝撃から保護するエアバッグ装置が実用化
され、安全性の向上という観点から広く普及する傾向に
あるが、従来のチルトステアリング装置にこのエアバッ
グ装置を付設した場合、前述した如く生じる舵輪の退避
動作のために、舵輪と運転者の間にて膨脹すべきエアバ
ッグが、上向きとなった舵輪と車室の天井間にて膨脹す
ることになり、十分な衝撃緩和効果が得られないという
難点が生じる。
以上の難点は、舵輪の回避動作が上方向ではなく、車室
の中央に向けて横方向に生じるようにすることにより解
消でき、このような装置は、特公昭37−8904号公
報に開示されている。ところがこの発明に開示された装
置は、例えば、舵輪を運転状態に確実に拘束することが
難しく、運転中にわずかな力の作用により舵輪の退避動
作が生じる虞がある等、実際的なものではなく、実現性
に問題があった。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、運転
状態での舵輪の確実な拘束が可能であり、しかもこの拘
束の解除をワンタッチにて行うことができ、舵輪の横方
向への退避動作を可能とするチルトステアリング装置を
提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明に係るチルトステアリング装置は、舵輪に連なる
上部軸と、舵取機構に連なる下部軸とを、及び前記上部
軸を支承するアッパコラムに固設されたチルトブラケッ
トと、車体の一部に固定され、前記下部軸を支承するロ
アコラムに固設された固定ブラケットとを、鉛直面内に
て前記両軸に直交する同軸廻りに屈曲自在に連結する連
結手段と、前記チルトブラケットと固定ブラケットとの
間に介装され、前記屈曲が生じる方向に両者を付勢する
付勢手段と、共にその一部を前記固定ブラケットの一部
に回動自在に枢支させてあり、前記チルトブラケットと
の係合手段を有し、前記屈曲の拘束と該拘束の解除とを
、その回動位置に応じて行う第2のストッパ部材と、該
第2のストッパ部材と゛の係合手段を有し、これの回動
の拘束と該拘束の解除とを、その回動位置に応じて行う
第1のストッパ部材と、該第1のストッパ部材及び前記
第2のストッパ部材との各別の係合手段を有し、所定範
囲の回動により第1のストッパ部材を回動させ、前記範
囲を超えての回動により前記第2のストッパ部材を回動
させて、前記屈曲の拘束状態を解除する解除部材とを具
備すると共に、該解除部材及び第1のストッパ部材を、
夫々の前記回動の向きと逆向きに付勢する各別の付勢手
段を具備することを特徴とする。
〔作用〕
本発明においては、上部軸、及びこれを支承するアッパ
コラムに固設されたチルトブラケットと、下部軸、及び
これを支承するロアコラムに固設された固定ブラケット
とは、鉛直面内にあり、前記両軸と直交する枢軸廻りに
屈曲し、上部軸に固設された舵輪は、この屈曲に伴って
横方向への退避動作を行う。また、この屈曲は、解除部
材の回動に伴い、まず第1のストッパ部材が回動し、第
2のストッパ部材の拘束が解除され、更に前記解除部材
ノ回動に伴って第2のストッパ部材が回動して、これと
チルトブラケットとの係合が解除された場合に生じる。
〔実施例〕
以下本発明をその実施例を示す図面に基づいて詳述する
。第1図は本発明に係るチルトステアリング装置(以下
本発明装置という)要部の一部破断側面図、第2図はそ
の平面図である。
図示の本発明装置は、第1図における上下を上下とし、
同じく左右を前後とし、後部、即ち図の右側を上として
傾斜する態様にて車体に取付けられる。以後の説明は、
この上、下及び前、後を用いて行う。従って、前記第2
図は下側からの平面図となる。
図において1は、その後端に図示しない舵輪を同軸的に
固着してなる上部軸であり、筒形をなすアッパコラム3
内に回動自在に支承されている。
また2は、その前端を図示しない舵取機構に作動的に連
結された下部軸であり、筒形をなすロアコラム4内に回
動自在に支承させである。上部軸1の前端と下部軸2の
後端とは、図示の如く、同軸上にて互いに突き合わされ
て、ユニバーサルジヨイント5にて、これの連結ビン廻
りに屈曲自在に連結されており、舵輪の回動は、上部軸
1.ユニバーサルジヨイント5及び下部軸2を経て舵取
機構に伝達され、舵輪の操作量に対応する舵取りがなさ
れるようになっている。前記アッパコラム3の前端には
、下部が長い変形U字形の側断面形状を有するチルトブ
ラケット30が、U字の開口側を前方に向けて、また前
記ロアコラム4の後端には、上下略等長のU字形の側断
面形状を有する固定ブラケット40が、U字の開口側を
後方に向けて、夫々固着されている。図示の如く、チル
トブラケット30と固定ブラケット40とは、前者を後
者の内部に適長挿入した状態で、上部軸1と下部軸2と
の間の屈曲軸(ユニバーサルジヨイント5の連結ビン)
と同軸上において、後述する如く、相互に回動自在に連
結されており、この連結位置を屈曲中心として屈曲自在
となっている。また、チルトブラケット30と固定ブラ
ケット40との間には、これらの−側に位置して、コイ
ルばね6が張架されており、両者は、屈曲方向に常時付
勢されている。
本発明装置は、ロアコラム4の後端近傍に固着された固
定脚7と、同じく前端近傍に固着された図示しない固定
脚とを、図示しない固定ボルトにて車体の一部に固定す
ることによって、車室内部の高位置にある舵輪と、車体
前部の低位置にある舵取機構とが連結されるように、後
部を上として傾斜する態様にて取付けられる。このとき
、前記屈曲軸は、鉛直面内にて前後に傾斜した状態とな
り、アッパコラム3及びこれの内部に支承された上部軸
1が、固定状態にあるロアコラム4及びこれの内部に支
承された下部軸2に対して前記屈曲軸廻りに夫々屈曲し
た場合、上部軸1の後端に固着された舵輪は、実質的に
水平方向−側に退避動作する。本発明装置は、チルトブ
ラケット30と固定ブラケッ)40との間に、前記コイ
ルばね6の付勢力に応じて生じる屈曲動作を、上部軸1
と下部軸2とが同軸上に位置した状態にて拘束すると共
に、この拘束をワンタッチにて解除し得る拘束手段を設
けてなり、この解除がなされた場合、舵輪の前記退避動
作が生じるようになしたものである。
前記拘束手段は、前記解除動作を行わせる場合に回動操
作されるチルトレバ8、該レバ8の回動に応じて後述す
る如く運動する第1.第2のストッパプレート31,3
2、並びに、これら相互間、及びこれらと前記チルトブ
ラケット30との間に係合状態を形成する第1〜第4の
係合ピン41〜44等からなり、両ブラケット30.4
0間の連結部分に構成されている。
第3図は、本発明装置の要部の組立状態を示す斜視図で
あり、次に、本図及び第1.第2図に従って、前記拘束
手段の具体的構成について説明する。
チルトレバ8は、第3図に明らかな如く、一端に把持部
を有する直線部80の他端に平面視で略■字形をなす7
字部81を連設してなる薄肉平板状の部材であり、7字
部81の屈曲部分には枢支孔82が、また7字部81の
先端には、第1の係合ピン41を固定するためのピン固
定孔83が、更に直線部80が7字部81に連なる部分
には、第2の係合ピンを固定するためのビン固定孔84
が、夫々表裏に貫通する態様にて形成されており、更に
、7字部81の屈曲部分には、直線部80側に、これと
適宜の鋭角をなしてばね係合突起85が突設されている
。また、第1のストッパプレート31は、矩形平板の長
手力量−側に平面視で三角形をなすばね係合突起31a
を突設させてなる部材であり、これの突出側と逆側の端
部近傍には、第3の係合ピン43を固定するためのピン
固定孔31cが、また長手方向中央部には、枢支孔31
bが、夫々厚さ方向に貫通する態様にて形成されており
、更に、枢支孔31bとピン固定孔31cとの間には、
幅方向−例を長手方向に適長に亘って切欠いて、第2の
係合ピン42に後述の如く係合する切欠部31dが形成
されている。また、第2のストッパプレート32は、矩
形の平板の幅方向−側に、長手方向に適長に亘って幅方
向に突出する突起部32aと、長手方向−側にこれと連
なり、幅方向内向きに切欠き形成された切欠部32bと
を有する平板状の部材であり、切欠部32b側の長手方
向端部近傍には、円形断面の枢支孔32cが、厚さ方向
に貫通形成され、同じく突起部32a側の長手方向端部
近傍には、前記枢支孔32cの軸心を中心とし、幅方向
に延びる円弧状の長孔であり、前記第1の係合ピン41
を係合するための係合孔32dが、厚さ方向に貫通形成
されている。更に、第2のストッパプレート32には、
前記両孔32c、32dの中間に位置し、図示の如く、
長手方向に延びる所定半径の円弧状の長孔と、これの係
合孔32d側の端部に連設され、前記突起部32a側に
向けて幅方向に延びる短寸の矩形孔とからなり、第4の
係合ピン44が後述の如く係合される係合孔32eが、
同じく厚さ方向に貫通形成されている。
さて、チルトブラケット30の上辺及び下辺には、これ
が固定ブラケット40に組合わされたときに、上部軸1
と下部軸2とを連結するユニバーサルジヨイント5の連
結ピンと同軸上に位置するように、これを厚さ方向に貫
通する円孔が夫々形成されており、これらには、軸受3
0a、30bが各別に内嵌固定されている。一方、固定
ブラケット40の上辺及び下辺には、同じく前記連結ピ
ンと同軸上に位置する円形断面の枢支孔40a、40b
が形成されている。
チルトブラケット30の上辺と固定ブラケット40の上
辺とは、第1図に示す如(、前者が下となるように組合
わされ、固定ブラケット40の上方から前記枢支孔40
aを経て軸受30a内側に挿通される枢支ポル)9aに
、チルトブラケット30の下側から、押えナツト10a
を螺合せしめることにより、第1図に示す如く相互に固
定され、同様に、チルトブラケット30の下辺と固定ブ
ラケット40の下辺とは、前者が上となるように組合わ
され、固定ブラケット40の下方から枢支孔40b経て
軸受30b内側に挿通される枢支ポル)9bに、チルト
ブラケット30の上側から押えナツト10bを螺合せし
めることにより相互に固定されている。これにより、チ
ルトブラケット30は、固定ブラケット40に対し、枢
支ボルト9a、9bを枢軸として屈曲自在であり、この
屈曲は、両ブラケット30.40間に前述の如く張設さ
れたコイルばね6,6・・・の付勢力により生じる。
このように、両ブラケット30.40の下辺を枢支ポル
)9bにて連結するに際し、前記第1のストッパプレー
ト31は、これの枢支孔31bを前記枢支孔40bに整
合させた状態で位置決めされ、該枢支孔31bに前記枢
支ボルト9bを挿通せしめることにより、固定ブラケッ
ト40の下側に、これと略平行をなし、長平方向を前後
方向として装着されており、該ストンパブレート31は
、枢支ポル)9bの軸心廻りに回動自在となっている。
固定ブラケット40の下辺には、第3図に明らかな如く
、枢支孔40bの軸心を中心とし、第1のストッパプレ
ート31における枢支孔31bとピン固定孔31cとの
間の離隔距離に相当する半径の円弧状をなす案内孔40
cが、枢支孔40bの前側において、上部軸1及び下部
軸2の軸心に相当する位置から固定ブラケット40の幅
方向内側に向かう態様にて、厚さ方向に貫通形成されて
いる。第1のストッパプレート31のピン固定孔31c
には、これの下側から第3の係合ピン43が挿通され、
先端を上とした状態にて溶接等の手段により固定されて
おり、この係合ピン43は、第1のストッパプレート3
1が前述した如く枢支される際に前記案内孔40cに挿
通され、固定ブラケット40の下辺上面に適長突出する
ようになっている。チルトブラケット30の下面には、
これの幅方向に第1のストッパプレート31のばね係合
突起31aに対向させて、ばね係止部12が突設させて
あり、該係止部12と前記ばね係合突起31aとの間に
は、第2図に示す如く、コイルばね11が張架され、第
1のス)7パプレート31は、ばね係合突起31a側を
幅方向内向きに付勢されている。
また、固定ブラケット40の下辺前端近傍には、前記チ
ルトレバ8と第2のストッパプレート32とを枢支する
ための枢支孔40dが、前記枢支孔40bと幅方向逆側
に位置して、厚さ方向に貫通形成されている。チルトレ
バ8は固定ブラケット40の下側から、また、第2のス
トッパプレート32は固定ブラケット40の下辺上面側
から、夫々の前記枢支孔82及び32cが該ブラケット
40の枢支孔40dに整合するように夫々位置決めされ
、第2のストッパプレート32の上側から、前記枢支孔
32c、枢支孔40d及び枢支孔82にこの順に挿通さ
れる枢支ボルト13に、チルトレバ8の下側から押えナ
ツト14を螺合せしめることにより相互に固定されてお
り、枢支ボルト13を枢軸として、固定プラケッ)40
の下面に略平行な面内において、各別に回動自在となっ
ている。チルトレバ8の7字部81の先端に形成された
ピン固定孔83には、これの下側から長寸の第1の係合
ピン41が挿通され、溶接等の手段により、先端を上方
に突出させた状態にて固定されており、また、チルトレ
バ8は、前記V字部81の先端側の辺が固定ブラケット
40の幅方向に略一致せしめられたときに、該ブラケッ
ト40における前記枢支孔40dが形成された側と逆側
に若干突出するようになっている。一方、前記第2のス
トッパプレート32は、その長平方向を固定ブラケット
40の幅方向に略一致させた場合に、前記係合孔32d
の形成端部が、同じく固定ブラケット40の一側に突出
するようになしてあり、前記第1の係合ピン41の先端
は、固定ブラケット40の下辺上側において係合孔32
dに係合させである。また、チルトレバ8のピン固定孔
84には、これの下側から短寸の第2の係合ピン42が
挿通され、溶接等の手段により、先端を上方に若干突出
させた状態にて固定されており、該係合ピン42の先端
は、固定ブラケッ)40の下側において、第1のストン
パブレート31の前記切欠部31d内に挿通されている
。固定ブラケット40の下面の所定位置には、下向きに
突出するばね係止部16が設けてあり、これとチルトレ
バ8のばね係合突起85との間にはコイルばね15が張
架され、チルトレバ8は、このコイルばね15により、
直線部80の先端が第2図における上方に向くように付
勢されている。
チルトブラケット30の下辺は、これの下面と固定ブラ
ケット40下辺上面との間に第2のストッパプレート3
2の配役空間を確保すべく、その長手方向中途において
上向きに屈曲され、これより先端側に、固定ブラケット
40の下辺と適長離隔して対向する部分が形成されてお
り、チルトブラケット30の下辺先端部には、前記軸受
30bの嵌着孔と同様、上部軸1と下部軸2との軸心上
に位置し、これを厚さ方向に貫通する態様にて、ビン固
定孔30cが形成されている。第4の係合ピン44は、
このビン固定孔30cに上側から挿通されて、鎖孔30
cに固定されており、下向きに突出するこの係合ピン4
4の先端は、前記第2のストッパプレート32における
ピン係合孔32eに係合せしめである。更に、固定ブラ
ケット40の前記係合孔40cを挿通して該ブラケット
40の下辺上側に突出する前記第3の係合ピン43の先
端は、第2のストッパプレート32における前記突起部
32aの端面にこれの後側から当接させである。
以上の如く構成された本発明装置においては、通常の運
転状態にある場合、上部軸1及びこれを支承するアッパ
コラム3は、下部軸2及びこれを支承し、車体の適宜位
置に固定されたコアコラム4と同軸上に整列した状態に
ある。このとき、アッパコラム3前端のチルトブラケッ
ト30は、ロアコラム4後端の固定ブラケット40に対
し、第2図に示す回動位置にあり、チルトブラケット3
0に固設された第4の係合ピン44は、第2のストッパ
プレート32における前記係合孔32eの矩形孔部に係
合されている。該矩形孔部と第4の係合ピン44との間
の係合は、第2のストッパプレート32が第2図におけ
る時計廻りに回動した場合に解除されるが、第2のスト
ッパプレート32の回動は、前記突起部32aに当接し
、前述した如くコイルばね11にて付勢された第1のス
トッパプレート31前端の第3の係合ピン43にて抑止
されている。なおこのとき、チルトレバ8は、前記コイ
ルばね15により、第2図における反時計廻りに付勢さ
れているから、チルトレバ8に固設された第1の係合ピ
ン41は、第2のストッパプレート32における係合孔
32dの前端部に当接しており、第2のストッパプレー
ト32の前記回動は、第1の係合ピン41によっても抑
止されており、チルトレバ8は、直線部80を上部軸1
及び下部軸2の軸心に略一致させた回動位置にあって、
これに固設された第2の係合ピン42は、第1のストッ
パプレート31の前記切欠部31d内において、これの
底面から所定長離隔した位置にある。
第4図及び第5図は、本発明装置における拘束解除動作
の説明図であり、本発明装置の解除動作は、コイルばね
15による付勢力に逆らって、第2図、第4図、及び第
5図における時計廻りにチルトレバ8を回動操作するこ
とによりなされる。
チルトレバ8が回動操作された場合、これに固設された
第1及び第2の係合ピン41.42は、枢支ボルト13
の軸心を中心とする円弧に沿って移動し、まず、第4図
に示す如く、第2の係合ピン42が第1のストッパプレ
ート31における切欠部31dの底面に当接する。この
当接が生じた後、なおチルトレバ8が回動操作された場
合、第2の係合ピン42にて切欠部31dの底面が押圧
され、第1のストッパプレート31は、チルトレバ8の
回動に応じて、前記コイルばね11の付勢力に抗して反
時計廻りに回動する。なおこの間、第1の係合ピン41
は、第2のストンパブレート32における円弧状の係合
孔32dに沿って移動するのみであり、第2のストッパ
プレート32に回動力が加えられることはない。
第1のストンパブレート31の前記回動に応じて、これ
の前端に固設された第3の係合ピン43は、固定ブラケ
ット40の下辺の前記案内孔40cに沿って、枢支ポル
)9bの軸心を中心とする円弧上を移動し、この移動が
所定距離を超えた場合、即ち、第1のストッパプレート
31の回動が所定角度を超えた場合、第3の係合ピン4
3が突起部32aから外れ、第2のストッパプレート3
2は、第3の係合ピン43が前記切欠部32cの底部に
当接する回動位置にまで回動可能な状態となる。第3の
係合ピン43が外れた状態を第5図に示す。このとき図
示の如く、第1の係合ピン41は、前記係合孔32dの
後端部に当接する状態となる。従って、この状態から更
にチルトレバ8が回動操作された場合、第1の係合ピン
41によって係合孔32dの後端が押圧されて、第2の
ストンパブレート32は、チルトレバ8の回動に伴って
回動し、第4の係合ピン44が係合孔32eの矩形孔部
から脱落して、円弧孔部に沿って移動自在となる結果、
該係合ピン44が固設されたチルトブラケット30の拘
束が解除され、チルトプラケット30は、前記コイルば
ね6の付勢力によって、枢支ボルト9a、9bの軸心廻
りに固定ブラケット40に対して屈曲する。従って、ア
ッパコラム3及びこれの内部に支承された上部軸1は、
車体の一部に固定されたロアコラム4及びこれの内部に
支承された下部軸2に対し、鉛直面内にて両軸1,2に
直交する軸廻りに屈曲し、上部軸lの後端に装着された
舵輪は、車室内部において横方向に退避するから、舵輪
が運転者の乗降を阻害することがなくなる。特に、舵輪
の退避動作が横方向に生じることから、この退避方向を
降車側と逆側、即ち車室の中央側とすることにより、舵
輪に手を掛け、該舵輪を支えとして、降車の際のはずみ
をつけることができ、狭い車室からの降車が容易に行え
ると共に、これにより、舵輪が拘束位置に復帰すること
がない。同様に、乗車の際、舵輪を支えとした場合にお
いても、これにより舵輪が拘束位置に復帰することがな
い。
一方、運転を開始するに際して運転者は、運転席の側方
に退避した状態にある舵輪を把持して、これを自身の前
方に移動せしめるだけの容易な操作により、退避位置に
ある舵輪を運転位置に復帰させることができる。舵輪に
横方向の力が加えられた場合、この力が上部軸1及びア
ッパコラム3を介してチルトブラケット30に伝達され
、該チルトブラケット30が、コイルばね6の付勢力に
抗して回動せしめられる。これに伴い、チルトブラケッ
ト30に固設された第4の係合ピン44は、第2のスト
ッパプレート32に形成された係合孔32eの円弧孔部
に沿って摺動し、上部軸1が下部軸2と同軸をなした時
点において、前記円弧孔部の一側に連設された矩形孔に
整合する。一方、チルトレバ8は、コイルばね15によ
り付勢されており、この付勢力は、第1の係合ピン41
及びこれに係合する係合孔32dを介して第2のストッ
パプレート32に作用しているから、第2のストッパプ
レート32は、第4の係合ピン44が係合孔32eの矩
形孔部に整合した時点において、第2図、第4図及び第
5図における反時計廻りに回動し、第4の係合ピン44
は前記矩形孔部に嵌合する。第2のス)7パブレート3
2の回動が生じると共に、これの切欠部32cと第3の
係合ピン43との間の係合状態が解除され、コイルばね
11の付勢力により、第1のストッパプレート31が時
計廻りに回動し、これに固設された第3の係合ピン43
は、第2のストッパプレート32における前記突起部3
2aに当接する。なお、図示の如く、前記係合孔32e
の矩形孔部は後方に向けて幅が縮小せしめてあり、また
、前記突起部32aの第3の係合ピン43との当接面は
傾斜面としである。これは、係合孔32aの矩形孔部内
における第4の係合ぐン44の係合、及び突起部32a
に対する第3の係合ピン43の当接が、上部軸1及び下
部軸20軸心上にて正しく生じるようになすためである
。これにより、上部軸1に軸長方向の力が加わった場合
においても、この力が両ストッパプレー) 31.32
に偶力として作用することがなくなり、第1.第2のス
トッパプレー1−31.32相互間、及び第2のストッ
パプレート32とチルトブラケット30との間の係合状
態が前記力によって解除する虞がなく、運転時における
確実な係合状態が確保される。従って、本発明装置にエ
アバッグ装置を付設した場合においても、エアバッグの
膨張が舵輪と運転者との間にて正しく生じ、十分な衝撃
緩和効果が得られ、安全性の向上というエアバッグ装置
の目的を十分に発揮せしめることができる。
なお、解除部材たるチルトレバ8、及びストッパ部材た
る第1.第2のス)7パプレート31.32の形状、及
び夫々の係合状態の構成は本実施例に示すものに限らな
いことは言うまでもない。
また、上部軸lと下部軸2との連結位置は、舵輪と舵取
機構との間のいかなる位置であってもよく、運転席に着
座した運転者の動きを阻害することなく、解除手段の操
作が容易な位置とするのがよい。
〔効果〕
以上詳述した如く本発明装置においては、上部軸、及び
これを支承するアッパコラムに固設されたチルトブラケ
ットが、下部軸、及びこれを支承するロアコラムに固設
された固定ブラケットに対して、鉛直面にて両軸に直交
する軸廻りに屈曲し、この屈曲に伴って舵輪が横方向の
退避動作を行うから、降車時及び乗車時に舵輪を支えと
した場合においても、舵輪が拘束位置に復帰する虞がな
く、乗降車が容易となり、また、前記屈曲は、第1のス
トッパ部材と、第2のストッパ部材とにより確実に拘束
されるから、衝突時等に舵輪に加わる力により、拘束状
態が解除され、舵輪に不要な退避動作が生じる虞がない
上、前記拘束状態の解除は解除手段の回動操作により容
易に行える等、本発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明装置要部の一部破断側面図、第2図はそ
の下側からの平面図、第3図は本発明装置要部の組立状
態を示す斜視図、第4図及び第5図は本発明装置の動作
説明図である。 1・・・上部軸  2・・・下部軸  3・・・アッパ
コラム  4・・・ロアコラム  6・・・コイルばね
8・・・チルトレバ  9a、9b、13・・・枢支ボ
ルト11.15・・・コイルばね  30・・・チルト
ブラケット31・・・第1のストッパプレート  32
・・・第2のストッパプレート 41.42.43.44・・・係合ビン特 許 出願人
  光洋精工株式会社 代理人 弁理士  河 野  登 夫

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、舵輪に連なる上部軸と、舵取機構に連なる下部軸と
    を、及び前記上部軸を支承するアッパコラムに固設され
    たチルトブラケットと、車体の一部に固定され、前記下
    部軸を支承するロアコラムに固設された固定ブラケット
    とを、鉛直面内にて前記両軸に直交する同軸廻りに屈曲
    自在に連結する連結手段と、 前記チルトブラケットと固定ブラケットと の間に介装され、前記屈曲が生じる方向に両者を付勢す
    る付勢手段と、 共にその一部を前記固定ブラケットの一部 に回動自在に枢支させてあり、 前記チルトブラケットとの係合手段を有し、前記屈曲の
    拘束と該拘束の解除とを、その回動位置に応じて行う第
    2のストッパ部材と、該第2のストッパ部材との係合手
    段を有し、これの回動の拘束と該拘束の解除とを、その
    回動位置に応じて行う第1のストッパ部材と、該第1の
    ストッパ部材及び前記第2のスト ッパ部材との各別の係合手段を有し、所定範囲の回動に
    より第1のストッパ部材を回動させ、前記範囲を超えて
    の回動により前記第2のストッパ部材を回動させて、前
    記屈曲の拘束状態を解除する解除部材とを具備すると共
    に、 該解除部材及び第1のストッパ部材を、夫 々の前記回動の向きと逆向きに付勢する各別の付勢手段
    を具備することを特徴とするチルトステアリング装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7143860B2 (en) * 2004-03-02 2006-12-05 Marks Dennis R Tiltable steering apparatus and method for snowmobiles, all-terrain vehicles, and other vehicles using handlebars as steering mechanisms
US20130205933A1 (en) * 2011-06-15 2013-08-15 Nsk Ltd. Steering apparatus

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