JPH0222432A - 極細線用銅線材 - Google Patents

極細線用銅線材

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Publication number
JPH0222432A
JPH0222432A JP17233888A JP17233888A JPH0222432A JP H0222432 A JPH0222432 A JP H0222432A JP 17233888 A JP17233888 A JP 17233888A JP 17233888 A JP17233888 A JP 17233888A JP H0222432 A JPH0222432 A JP H0222432A
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JP
Japan
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wire
copper
extra fine
starting material
subjected
Prior art date
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Pending
Application number
JP17233888A
Other languages
English (en)
Inventor
Akito Kurosaka
昭人 黒坂
Haruo Tominaga
晴夫 冨永
Teruyuki Takayama
高山 輝之
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は電子機器のマグネットワイヤ用芯線等として使
用される極細線用銅線材に関し、特に線径が50 tt
 m以下の超極細線の製造に好適の極細線用銅線材に関
する。
[従来の技術] 近時、電子リレー、電子時計又はフライバックトランス
等に使用される巻線類の導体は、機器の小型化等に伴い
、増々細線化される傾向にある。
このため、線径が50μm以下、特に3 Q B m以
下の超極細線に対する需要が増大している。
このような超極細線は、銅線材に対して伸線加工を繰り
返すことにより得られるか、銅線材中に爽雑物又は非金
属介在物が微量でも存在すると、この爽雑物又は非金属
介在物が原因となって伸線加工時に断線が発生するとい
う難点がある。
そこで、従来は非金属介在物を低減させた無酸素銅及び
真空鋳造により清浄化したタフピッチ銅等が極細線用銅
線材として多用されている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、このような無酸素銅からなる線材等を使
用した場合においても、安定して伸線加工できる線径は
30μmまでが限界である。この30μmよりも更に極
細線化しようとすると、伸線加工時の断線を回避するこ
とができず、伸線歩留りか著しく低下するという問題点
がある。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、
導電性が優れていると共に、線径が30μm以下の超極
細線に対しても、断線することなく安定して連続伸線す
ることかでき、優れた伸線加工性を具備した極細線用銅
線材を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明に係る極細線用銅線材は、OlC及びSの含有量
総計が30 ppm以下に規制され、残部が銅及び不可
避的不純物からなる組成を有すると共に、帯域溶融精製
により一方向凝固処理されていることを特徴とする。
[作用] 本願発明者等は、各種の純銅線材について、線径が50
μm以下の極細線にまで伸線加工する実験を繰り返した
結果、断線原因には非金属介在物が関与している場合が
多いことを見い出した。
而して、非金属介在物としては、「酸化物」、「硫化物
」及び「炭化物」がある。そこで、これらの非金属介在
物の構成元素である侵入型不純物元素o、S及びCに着
目し、これらの元素の含有量を種々変更した銅線材を用
意し、各銅線材について、線径が30μm以下の極細線
にまで伸線加工し、その伸線加工性を調べる実験を繰り
返しな。
その結果、侵入型不純物元素であるC2○及びSの含有
量の総計が3 o ppm以下である場合に、線径が3
0μm以下の極細線にまで安定して連続伸線することが
可能であった。
そこで、本発明は純銅線材の0.C及びSの含有量総計
を30 ppm以下に規制することにより、その伸線加
工性を高め、伸線加工時の断線を抑制する。
而して、このようにOlC及びSの含有量を規制するこ
とにより従来の銅線材に比してその伸線加工性を高める
ことができるものの、線径が20μm以下の超極細線に
まで伸線加工しようとすると、この侵入型不純物の規制
のみでは不十分であり、断線を確実に防止することはで
きない。
そこで、本発明においては、帯域溶融精製により銅線材
に一方向凝固処理を施し、その結晶粒に方向性を付与す
る。即ち、帯域溶融精製処理により一方向凝固処理する
ことによって、本発明に係る銅線材はその結晶粒界が線
材長手方向に発達し、結晶粒が方向性を持つ。これによ
り、銅線材の結晶粒界はその伸線方向に平行に延長した
ものになり、伸線加工時の断線が一層生じ難くなって、
伸線加工性が向上する。このように、本発明に係る銅線
材は、線径が20μm以下の超極細線にまで安定して伸
線加工することができる。
なお、上述の侵入型不純物元素0.C及びSの含有量総
計が30 ppmを超えると、一方向凝固処理しても、
線径が20μm以下の極細線にまで安定して伸線加工す
ることは困難である。このため、これらのC1○及びS
の含有量総計を30 ppm以下に規制する必要かある
一方、本発明に係る銅線材は合金元素を含有しないから
、導電率が高く、優れた導電性を有する。
[実施例コ 次に、本発明の実施例に係る銅線材の導電率及び伸線加
工性について、その比較例の特性と比較して説明する。
下記第1表は実施例1及び2並びに比較例1乃至4の銅
線材の組成を示す。
第1表 実施例1,2及び比較例1,2の銅線材は比較例3の銅
線材を出発材料として帯域溶融精製処理したものである
。実施例1,2及び比較例1,2の各銅線材は帯域溶融
精製処理の回数及びその加熱帯の移動速度か相互に異な
り、これにより不純物元素0.C及びSの含有量が相互
に異なっている。
つまり、実施例1.2はO,C,Sの含有量総計が30
 ppm以下てあり、比較例1,2はこの含有量総計が
30 ppmよりも高い。また、比較例4は同様に比較
例3を出発材料とし、帯域溶融精製処理することなく真
空鋳造により製造された銅線材である。この比較例4は
実施例2よりも不純物元素O,C,Sの含有量総計が少
ない。なお、各実施例及び比較例の銅線材は線径が20
1の荒引線である。
このようにして用窓した各銅線材について、導電率を測
定した結果を下記第2表に示す。
第2表 この第2表から明らかなように、各銅線材は純銅からな
るため、導電率はいずれも高い値を有している。
次に、これらの各銅線材を線径が20μInの極細線に
まで伸線加工し、その伸線過程における伸線加工性につ
いて調べた。その結果を、前記第2表に併わせで示す。
第2表中、伸線加工性欄は、1、 kgの線材を、夫々
50μm、30μm、25μm及び20μmまでの線径
に伸線加工した場合に、断線回数が0回であったときを
○、断線回数が1又は2回であったときをΔ、断線回数
が3回以上であったときを×で示す。
この第2表から明らかなように、帯域溶融精製処理した
実施例1−12の場合は、20μmの線径にまで伸線加
工しても断線は皆無であった。
これに対し、比較例3は、侵入型不純物元素Oの含有量
が高いと共に、帯域溶融精製処理していないから伸線加
工性が悪い。また、比較例1.2は侵入型不純物元素0
の含有量が多いため、帯域溶融精製処理しても20 B
 rn又は25μmの線径にまで確実に断線させずに伸
線加工することばできなかった。更に、比較例4の銅線
Hは、O,C及びSの含有量が少なく、特にOは実施例
2の銅線材・よりも少ないが、帯域溶融精製処理してい
ないため、20μm又は25μmの線径にまで伸線加工
する過程で断線が発生した。
[発明の効果] 本発明によれば、非金属介在物を形成する不純物元素で
あるOlC及びSの各元素の含有量総計を30 ppm
以下に規制すると共に、帯域溶融精製により一方向凝固
処理を施しであるから、非金属介在物が少ないと共に結
晶粒界が伸線方向に延長し7た銅線材が得られる。この
ため、銅素材の優れた導電性を保持しつつ、伸線加工性
を向上させることができる。従って、本発明に係る銅線
材は、特に線径が20μIlN以下の極細線にまで、断
線を回避しつつ安定して伸線加工することができるので
、極細線用素材として極めて有益である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)O,C及びSの含有量総計が30ppm以下に規
    制され、残部が銅及び不可避的不純物からなる組成を有
    する銅素材に対して、帯域溶融精製による一方向凝固処
    理を施した素材により構成されることを特徴とする極細
    線用銅線材。
JP17233888A 1988-07-11 1988-07-11 極細線用銅線材 Pending JPH0222432A (ja)

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JP17233888A JPH0222432A (ja) 1988-07-11 1988-07-11 極細線用銅線材

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05311283A (ja) * 1992-05-01 1993-11-22 Mitsubishi Shindoh Co Ltd 伸線加工性および繰り返し曲げ性にすぐれたCu合金極細線
JP2002121629A (ja) * 2000-10-13 2002-04-26 Hitachi Cable Ltd 超極細銅合金線、銅合金撚線導体、極細同軸ケーブル、および超極細銅合金線の製造方法

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