JPH0222404Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （考案が属する技術分野） 本考案は、PC柱の柱頭に、屋根スラブを支持
するPC梁の端部を一体的に接合するための金具
に関するものである。

（考案の課題とその特徴点） 本考案は、例えばPC杭を柱に利用して地下室
を構築する場合のように、柱頭に接合用金具類が
埋込まれていないPC柱を用いて建築物を構築す
る際に、PC柱の柱頭に屋根スラブを支持するPC
梁の端部を一体的に接合するのに好適な接合用金
具を提供することを目的としているものであつ
て、その構成上の特徴は実用新案登録請求の範囲
に記載したとおりである。

すなわち、本考案の接合用金具は、キヤツプの
胴部外側に、PC梁の端部を支承するブラケツト
を突設するとともに、このブラケツトに一辺がキ
ヤツプの頂部に固着された逆Ｌ字形リブの他辺先
端を固着して、構成されており、そのキヤツプを
PC柱の柱頭に嵌挿・固着して用いるものである。

（図面による考案の具体的説明） 本考案の一実施例を示す第１図において、１は
キヤツプであつて、その胴部２の外周には、所要
数の断面工形のブラケツト３，３，……が溶接に
より固着されて放射状に突出している。

４は逆Ｌ字形リブであつて、その一辺はキヤツ
プ１の頂部５に溶接により固着され、他辺先端は
ブラケツト３の基部上面に溶接により固着されて
いる。

キヤツプ１の胴部２の内径はPC柱６の柱頭の
外径と略々等しく、キヤツプ１は図示のように
PC柱６の柱頭に嵌挿され、柱頭の補強材（図示
しない）に溶接により固着されるようになつてい
る。

第２図は前述の接合用金具を用いてなされる
PC柱６とPC梁７の接合の一態様を示しており、
図中、８は接合部９に下部をPC柱６の中空部に
挿入して配設された鉄筋篭である。

PC梁７の端部をブラケツト３の上に載置し、
端部下面に露出して埋設されている接合金物（図
示しない）をブラケツト３に溶接することによ
り、PC梁７は固定状態で架設される。

PC梁７の補強筋１０は端面から突出している
が、その一部は対向するPC梁７の対応する補強
筋１０の突出端に接続され、他のものは接合部９
のコンクリート中に定着される。

接合部９のコンクリートは屋根スラブ１１のコ
ンクリートと同時に打設し、このコンクリート中
に図示のようなPC柱６の柱頭部とPC梁７の端部
を埋込む。

以上のようにして、PC柱３の柱頭とPC梁７の
端部は接合部９のコンクリートを介して一体的に
接合されるが、この際、逆Ｌ字形リブ４は、ブラ
ケツト３の補強に役立つ外、キヤツプ１、延いて
はPC柱６の柱頭と接合部９のコンクリートとの
一体化に役立つ。

（考案の効果） 本考案は以上のようなものであるから、これを
用いることにより、接合用金具類が予め埋込まれ
ていないPC柱の柱頭にPC梁を一体的に接合し
て、強固なスラブ屋根を構成することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の断面図、第２図は
本考案品の使用状態を示す断面図である。 １……キヤツプ、２……胴部、３……ブラケツ
ト、４……逆Ｌ字形リブ、５……頂部、６……
PC柱、７……PC梁、……。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. PC柱の柱頭に嵌挿・固着されるキヤツプの胴
   部外側に、PC梁の端部を支承するブラケツトを
   突設するとともに、該ブラケツトの基部上面に、
   一辺がキヤツプの頂部に固着された逆Ｌ字形リブ
   の他辺先端を固着したことを特徴とする柱と梁の
   接合用金具。