JPH0222388A - 燃料組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はアルコールと炭化水素を主成分とする安定な燃
料組成物、更に詳しくは、水分が混入した場合において
も、低温における相分離がなく、シかも石油代替燃料油
としての適度の発熱量と燃焼性を保有する石油代替燃料
油に関する。

〔従来の技術〕

石油資源の有効利用および節約を目的として、アルコー
ルは合成燃料としての実用性能が期待され、これを利用
した内燃機関用燃料などの各種合成燃料が開発されてい
る。しかし、アルコールは石油との相溶性に限界が６シ
、また水分を含有すると相分離するなどの問題がある。

この問題を解決するために、例えば、脂肪酸またはその
金属塩（特開昭５２−１５５６０６号）、ひまし油（特
開昭５６−１４３２９６号）、グリセロールモノエーテ
ル（ｔ＃開１３７３６１−２１１９５号）などの添加剤
を添加する方法、ろるいはＣ４炭化水素の混合物、Ｃｓ
／　Ｃｍ炭化水素の混合物、Ｃ，−Ｃ，炭化水素の混合
物またはガソリンなどの炭化水素成分ｔ？％定の割合で
配合する方法（特開昭６１−２１１９４号）等が提案さ
れている。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかし、これらの添加剤を添加する方法および炭化水素
成分を特定の割合で配合する方法によっても、水分混入
による低温における相分離を防止した安定な、しかも石
油代替燃料油としての適度の発熱量および燃焼性を保■
する安価な燃料組成物を得る仁とはできなかった。

時に、従来の技術においても、水分混入による低温にお
ける相分離の問題はかな夛改善されてきているが、石油
代替燃料油として重要な要因となる発熱量および燃焼性
については、はとんど考慮されていない。この理由は、
従来の技術が、ディーゼルエンシンやガソリンエンシン
等の内燃機関用として開発されておプ、加熱用、暖房用
などのボイラー燃料油としては考えられていなかったた
めでるる。

従って、本発明は、アルコールを石油代替燃料として使
用し、しかも、水分が混入しても低温において相分離し
ないと共に、燃料として十分な発熱量および燃焼性を保
有するアルコール燃料を開発することにある。

〔課題を解決するだめの手段〕

斯かる実状において、本発明者らは、前記問題点ｆｔ解
決せんと鋭意検討を重ねた結果、相溶性向上剤として０
３〜ＣＩＩのアルコールを用い、かつ芳香族成分に富む
留分（石油精製工場における流動接触分解装置から留出
する芳香族成分に富む留分ンおよび特定の芳香族炭化水
素を配合することにより水分が混入しても低温において
相分離しないと共に燃料として十分な発熱量および燃焼
性を保有するアルコール燃料の開発に成功し、本発明を
完成するに至った。

従って、本発明は、次の成分（ａ）、（ｂ）、（ｅ）お
よび（ｄ）、 （ａ）多割合のメタノールまたはエタノール、（ｂ）　
Ｃ３〜Ｃｓのアルコール１ないし２５答量％、（ｃ）ヘ
ンシン、トルエンまたはキシレン１５ないし２５容量％
、 （ｄ）石油精製工場における流動接触分解装置から留出
する芳香族成分に富む留分１２ないし３０容量％、 よりなる燃料組成物を提供するものでるる。

本発明において、相溶剤として用いる（ｂ）成分のＣ３
〜Ｃ５のアルコールとしてＩｆ、１−ｆロノ９ノール、
１−ブタノールが好ましく、その添加量は水分の混入割
合、（ｃ）および（ｄ）成分の量によっても異なるが、
約１ないし約２５答ｔ＊、特に約５ないし約２０谷ｔチ
が好ましい。すなわち（ｂ）成分の配合量が少なすぎる
と組成物は相溶性が悪化し、また配合量が多すぎるとコ
ストの面から工業的に不利となる。

本発明において、（ｃ）および（ｄ）成分は発熱量アッ
プおよび燃焼性改善のために配付される。

（ｄ）成分は、石油ｆ＃製工場における流動接触分解装
置からの留出分の一つで、ディーゼル軽油と比較してセ
タン価が低いと共に、色相が悪く、芳香族炭化水素を約
６５ないし８５容量チ含むため、このままではディーゼ
ル軽油にならない留分であシ、その代表的性状は表−１
のとおシでるる。

以下余白 一般にアルコールと芳香族炭化水素とは相溶性が比較的
良好であるが、芳香族炭化水素の燃焼性はあまり良好で
はない。この欠点を（ｄ）成分中の非芳香族炭化水素お
よびアルコールで補うことにより、石油代替燃料として
可能な発熱量、燃焼性および相溶性ｔ−適度に満足する
アルコール燃料が得られる。すなわち（ｅ）　ｇ分の配
合量が少なすぎると組成物は十分な発熱量のものが得ら
れず、（ｃ）成分の配合量が多すぎると燃焼性が悪化す
る。また、（ｄ）成分についても配合量が少なすぎると
燃焼性が悪化し、配合量が多すぎると相分離が発生する
。

従って、（ｃ）成分は約１５〜約２５容量％、特に約１
８ないし２３容量％、（ｄ）成分は約１２ないし約３０
容量％、特に約１５ないし約２５容量チ配合するのが好
ましい。

以上の如くして得られる本発明の燃料組成物は、水を約
５容童チまで含有した場合においても、相溶性がよいた
め低温時でも相分離を惹起することがなく安定であり、
しかも石油代替燃料としての十分な発熱量および燃焼性
を有するので、加熱用、暖房用等のボイラー燃料、める
いは内燃機関用の燃料として広く使用することができる
。

〔発明の効果〕

成上の如く１本発明は、有限な天然資源であり、現在の
まま消費を続けると近い将来に枯渇が危惧される石油系
燃料に代え、そのままではディーゼル軽油として使用で
きない芳香族成分に富む留分を有効利用して、低温安定
性、発熱量及び燃焼性に優れた甘酸燃料を得ることに成
功したものであり、石油賃源の有効活用および燃料の安
定的確保において極めて有用である。

〔実施例〕

以下、実施例によシネ発明をさらに詳しく１ｔｌｉ！明
するが１本発明は、これに限定されるものではない。

実施例１（表−２） メタノール５０容鴛％、水αｌ容量ｔ％、キシレン２０
谷量％、芳香族に富む留分２６．９容量％、グロノ９ノ
ーＡ／　３容量チを用意する。

■メタノールと水の全種を室温下で混合、撹拌し、また
■キシレンと芳香族に富む留分の全量を室温下で混合、
攪拌する。■と■を室温下で混合し、これにグロ、ｅノ
ールの全１を加えて攪押し、５分程度放置すると均一な
混合状態を呈する燃料組成物が得られる。この燃料組成
物の低温下での安定性を確認するため一２５Ｃ以下に４
８時間保ったが良好な混合状態に変化はなく、発熱量お
よび燃焼性も良好でめった。また、内燃機関用としての
オクタン価も高い燃料組成物が得られた。

実施例２〜５（表−２） 実施例１と同様の方法で、メタノール４５容量％、水ｌ
容量％、トルエンまたはキシレン２０答ｔチとして、相
分離しないための相溶剤の最低必要ｆを検討した。その
結果、芳香族の種類が同じ場付は、相溶剤としてはブタ
ノールよりプロノＱノールの方が少なくてよく、芳香族
としてはキシレンよりトルエンの方が相溶剤の量が少な
くてよかった。他の性能は実施例１とほぼ同様でめった
。

実施例６〜９（表−２） 実施例１と同様の方法で混合成分の混合割合を変えて検
討を行った。性能は実地例１とほぼ同様でめった。

比較例１〜５（表−３） 実施例１と同様の方法で、混合成分の混合割合が本発明
の範囲を外れる場合の結果１に表−３に示した。

また、実施例１〜９で得られた燃料組成物の代表性状を
表−４に示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、次の成分（ａ）、（ｂ）、（ｃ）および（ｄ）、（
   ａ）多割合のメタノールまたはエタノール、（ｂ）Ｃ＿
   ３〜Ｃ＿５のアルコール１ないし２５容量％、（ｃ）ベ
   ンゼン、トルエンまたはキシレン１５ないし２５容量％
   、 （ｄ）石油精製工場における流動接触分解装置から留出
   する芳香族成分に富む留分１２ない し３０容量％、 よりなることを特徴とする燃料組成物。