JPH02221756A - 作業車の変速操作構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、中立位置を挟んで前進側と後進側とに変速可
能な走行用の無段変速装置を備えた作業車の変速操作構
造に関する。

〔従来の技術〕

前述のような作業車の１つである農用トラクタにおいて
は、走行用の無段変速装置として静油圧式無段変速装置
（Ｈｉｄｒｏ　５ｔａｔｉｃ　ｐｏｗｅｒＴａｎｓｍｉ
ｓｓｉｏｎ、以下Ｈ３Ｔと称す）を装備しているものが
あり、変速ペダルを前方に踏み込んで行くとＨ８Ｔが前
進側に加速操作されて行き、変速ペダルを後方に踏み込
んで行くとＨ８Ｔが後進側に加速操作されて行く（特開
昭６０−１４６７２９号公報参照）。

この場合、変速ペダルの前進用の踏み操作部と後進用の
踏み操作部とを前後に配置して、つま先で前進用の踏み
操作部を踏み操作し、カカトで後進用の踏み操作部を踏
み操作するような構成となっている。

〔発明が解決しようとする課題〕

一般に後進用の踏今操作部を踏み操作する場合、カカト
では微妙な速度コントロールが難しい為に、作業状態に
よっては後進用の踏み操作部をつま先で踏み操作する場
合がある。しかしながら、開示されている構造のように
前後進用の両踏み操作部が前後方向の一直線上に配置さ
れていると、後進用の踏み操作部をつま先で踏み操作す
る際には、足を後方に大きく振らないとつま先で踏み操
作できず、操作性と言う面から改良の余地があった。

ここで本発明は足のつま先による後進側の踏み操作が容
易に行えるように構成することを目・的としている。

〔課題を解決するための手段〕

本発明の特徴は以上のような作業車の変速操作構造にお
いて、次のように構成することにある。つまり、 ■　無段変速装置と連動連結された前進用ペダルと後進
用ペダルを両ペダルの支持軸芯に対して前後に振り分け
、且つ、後進用ペダルを前進用ペダルに対し横側方に偏
位させて配置すると共に、前記前進用ペダルの支軸に対
して後進用ペダルの支軸を機体前方に傾斜させた状態で
交差させ、両支軸を連動連結してあることにあり、 ■　前項■において、前進用ペダルの支軸と後進用ペダ
ルの支軸とをユニバーサルジヨイントを介して連動連結
してあることにあり、■　前項■において、前進用ペダ
ルの支軸と後進用ペダルの支軸とをフレキシブル回転軸
を介して連動連結してあることにあり、そして、■　無
段変速装置と連動連結された前進用ペダルと後進用ペダ
ルを両ペダルの支持軸芯に対して前後に振り分け、且つ
、後進用ペダルを前進用ペダルに対し横側方に偏位させ
て配置すると共に、前記前進用ペダルに対して後進用ペ
ダルとは反対側の横側部にブレーキペダルを配置し、こ
のブレーキペダルの踏み操作部、前進用ペダル及び後進
用ペダルの踏み操作部の各々が中立状態において、フロ
アより略同一の高さに位置するように構成してあること
にあり、その作用及び効果は次の通りである。

〔作　用〕

（ｉ）前項■、■、■のように前進用ペダルと後進用ペ
ダルとを配置すると、例えば第１図に示すように操縦者
が前進用ペダル（１０）をつま先で踏み操作している状
態から、カカトを後方に少し動かし、つま先を外側に振
ってやると後進用ペダル（１２）をつま先で踏み操作で
きることになるのである。

そして、同図に示すように前進用ペダル（１０）の支軸
（９）に対して後進用ペダル（１２）の支軸（１１）を
傾斜させると、両支軸（９）、（１１）を同一の一本軸
にしたものに比べて後進用ペダル（１２）のアーム長さ
を比較的長くすることができる。これにより、後進用ペ
ダル（１２）を踏み操作する場合に、その操作抵抗が特
に重いものとはならない。

（ｉｉ）前項■のように構成すれば、前述と同様につま
先で前進用ペダルと後進用ペダルの両方を容易に踏み操
作できることになると共に、前進用ペダルから後進用ペ
ダルへ、又は、前進用ペダルからブレーキペダルへ等の
ように各ペダル間において踏み換え操作を行うことが、
つま先を左右に振ることにより容易に行えるようになる
のである。

〔発明の効果〕

以上のように、前進用ペダル及び後進用ペダルの両方を
足のつま先で容易に踏み操作できるようになり、前進及
び後進の両方共に微妙な速度コントロールが行えるよう
になって、変速操作性の向上を図ることができた。

そして、後進用ペダルの操作抵抗が特に重いものとはな
らないので、操作性の低下を伴うものとはならない。又
、ブレーキペダル、前進用ペダル及び後進用ペダル間で
の踏み換えが容易に行えるようになり、素早い制動操作
や前後進の切換操作が行えるようになった。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例を作業車の１つである乗用型芝刈
機により図面に基づいて説明する。

第３図に示すように駆動輪である前輪（１）と、操向輪
兼駆動輪である後輪（２）で支持された機体の前部にモ
ーア（３）、後部に集草容器（４）が設けられてフロン
トモーア型式の乗用型芝刈機が構成されており、モーア
（３）で刈取られた芝がブロアー（５）からダクト（６
）を介して集草容器（４）に送り込まれるように構成さ
れている。

この乗用型芝刈機においては走行用の変速装置として静
油圧式の無段変速装置（７）（以下、Ｈ８Ｔと称す）を
装備しており、次にこのＨ８Ｔ（７）を操作する構造に
ついて詳述する。第１図及び第２図に示すように前上り
状となったフロア（８）の下側において、機体左右方向
に支軸（９）が回動自在に支持されており、前進用ペダ
ル（１０）が前方に延出された姿勢で支軸（９）に固定
されている。

そして、第１図に示すように前進用ペダル（１０）の支
軸（９）に対して支軸（１１）が機体前方に傾斜した姿
勢、つまり支軸（１１）の機体右外側端（紙面右側端）
が支軸（９）よりも機体前方（紙面上方）に位置する姿
勢で、両支軸（９）、（１１）の中心線が交差するよう
に支軸（１１）が配置されている。さらに、後進用ペダ
ル（１２）が後方に延出された姿勢で支軸（１１）に固
定されると共に、両支軸（９）、（１１）がユニバーサ
ルジヨイント（１３）を介して連動連結されている。

そして、前進用ペダル（１０）の支軸（９）に固定され
たアーム（１４）と、ＨＳ　Ｔ　（７）の操作部（７ａ
）とがリンク機構（１５）を介して連動連結されている
。これにより、第１図に示すように右足（Ｆ）のカカト
をフロア（８）において、つま先で前進用ペダル（１０
）の踏み操作部（１０ａ）を踏み込めるのであり、これ
によりＨ８Ｔ（７）が前進側に加速操作されて行く。そ
して、右足（Ｆ）のカカトを若干後方に動かしながら、
つま先を右に振ることによって、右足（Ｆ）のつま先で
後進用ペダル（１２）の踏み操作部（１２ａ）を踏み操
作できるのであり、これによりＨＳ　Ｔ　（７）が後進
側に加速操作されて行くのである。

さらに、第１図に示すように前進用ペダル（１０）に対
して後進用ペダル（１２）とは反対側にブレーキペダル
（１６）が配置されている。そして、第２図に示すよう
にブレーキペダル（１６）の踏み操作部（１６ａ）と、
前進用ペダル（１０）の踏み操作部（１０ａ）及び後進
用ペダル（１２）の踏み操作部（１２ａ）の各々が、右
足（Ｆ）を離した中立状態において、フロア（８）より
略同一高さに位置するようにしてある。

これにより、右足（Ｆ）のカカトをフロア（８）に置い
た状態でカカトを動かしながら、つま先を左右に振るこ
とによって、各ペダル（１０）、　（１２）、　（１６
）の踏み換え操作が容易に行えるのである。

〔別実施例〕

前進用ペダル（１０）の支軸（９）と後進用ペダル（１
２）の支軸（１１）との連結構造として、ユニバーサル
ジヨイント（１３）に代えてフレキシブル回転軸やベベ
ルギヤ等を用いてもよい。

尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする為
に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構造
に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係る作業車の変速操作構造の実施例を示
し、第１図は前進用ペダル、後進用ペダル及びブレーキ
ペダルの配置状態を示す平面図、第２図は前進用ペダル
、後進用ペダル及びブレーキペダルの配置状態を示す側
面図、第３図は乗用型芝刈機の全体側面図である。 （７）・・・・・・無段変速装置、（８）・・・・・・
フロア、（９）、（１１）・・・・・・支軸、（１０）
・・・・・・前進用ペダル、（１０ａ）・・・・・・前
進用ペダルの踏み操作部、（１２）・・・・・・後進用
ペダル、（１２ａ）・・・・・・後進用ペダルの踏み操
作部、（１３）・・・・・・ユニバーサルジヨイント、
（１６）・・・・・・ブレーキペダル、（１６ａ）・・
・・・・ブレーキペダルの踏み操作部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、中立位置を挟んで前進側と後進側とに変速可能な走
   行用の無段変速装置（７）を備えた作業車の変速操作構
   造であって、前記無段変速装置（７）と連動連結された
   前進用ペダル（１０）と後進用ペダル（１２）を両ペダ
   ル（１０）、（１２）の支持軸芯に対して前後に振り分
   け、且つ、後進用ペダル（１２）を前進用ペダル（１０
   ）に対し横側方に偏位させて配置すると共に、前記前進
   用ペダル（１０）の支軸（９）に対して後進用ペダル（
   １２）の支軸（１１）を機体前方に傾斜させた状態で交
   差させ、両支軸（９）、（１１）を連動連結してある作
   業車の変速操作構造。 ２、前記前進用ペダル（１０）の支軸（９）と後進用ペ
   ダル（１２）の支軸（１１）とをユニバーサルジョイン
   ト（１３）を介して連動連結してある請求項１記載の作
   業車の変速操作構造。 ３、前記前進用ペダル（１０）の支軸（９）と後進用ペ
   ダル（１２）の支軸（１１）とをフレキシブル回転軸を
   介して連動連結してある請求項１記載の作業車の変速操
   作構造。 ４、中立位置を挟んで前進側と後進側とに変速可能な走
   行用の無段変速装置（７）を備えた作業車の変速操作構
   造であって、前記無段変速装置（７）と連動連結された
   前進用ペダル（１０）と後進用ペダル（１２）を両ペダ
   ル（１０）、（１２）の支持軸芯に対して前後に振り分
   け、且つ、後進用ペダル（１２）を前進用ペダル（１０
   ）に対し横側方に偏位させて配置すると共に、前記前進
   用ペダル（１０）に対して後進用ペダル（１２）とは反
   対側の横側部にブレーキペダル（１６）を配置し、この
   ブレーキペダル（１６）の踏み操作部（１６ａ）、前進
   用ペダル（１０）及び後進用ペダル（１２）の踏み操作
   部（１０ａ）、（１２ａ）の各々が中立状態において、
   フロア（８）より略同一の高さに位置するように構成し
   てある作業車の変速操作構造。