JPH02221034A - 梱包用段ボールの分離法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、梱包用段ボールの分離法に関するものであ
る。さらに詳しくは、この発明は、積載された梱包用段
ボールを運搬時に正確に１枚ずつ分離することのできる
梱包用段ボールの分離法に関するものである。

（従来の技術） 従来より、たとえば第３図に示したようにパレット（ア
）に積載した梱包用段ボール（イ）を諸工程へ搬送する
にあたり、運搬時の適宜な段階で１枚ずつ分離すること
が行われてきている。

この分離法としては、たとえば第４図および第５図に示
したように、真空ポンプ（つ）に接続し、かつ同一水平
レベルに固定した複数の吸着パット（１）を積載した梱
包用段ボール最上部（オ）の両端フラップ（力）および
中央部（キ）に、各々、吸着させた後、吸着パット（１
）を同時に同一水平レベルを保って上方へ引き上げ、１
枚ずつ分離する方法がこれまでに知られている。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、このような第４図および第５図に例示し
たような梱包用段ボール（イ）の分離法においては、た
とえば第６図に示したように、最上部の梱包用段ボール
（オ）を吸着パット（１）で吸着・分離する場合、段ボ
ール（オ）とその直下の段ボール〈り）との間に一時的
な真空・吸引状態が発生し、直下の段ボール（り）が最
上部の段ボール（オ）とともに持ち上がってしまうこと
が避けられなかった。また、吸着パット（工）の移動途
中に、直下の段ボール（り）が、最上部の段ボール（オ
）とともに持ち上げられた後に落下して、積載した梱包
用段ボール（イ）の積載ずれを引き起こすこともある。

さらにまた、第３図に示したように、通常、梱包用段ボ
ールには、切込み部（ゲ）が形成してあり、この切込み
部（ケ）で段ボールが上下で相互付着している場合が多
い。

このため、上述した一時的な真空・吸引状態発生の場合
と同様に、第６図に示したように最上部の梱包用段ボー
ル（オ）とその直下の段ボール（り）こさらにはそれよ
り下方の段ボールをも切込み部（ゲ）での付着によって
同時に持ち上げてしまう。

吸着パット（１）の移動にともなってこれらは落下し、
積載ずれの発生をもたらす、このように従来の分離方法
によっては、積載した状態から確実に１枚ずつ梱包用段
ボールを分離することは困難であった。

この発明は、以上の通りの事情に鑑みてなされたもので
あり、従来の積載梱包用段ボールの分離法における欠点
を解消し、積載した梱包用段ボールを正確に１枚ずつ分
離することのできる梱包用段ボールの分離法を提供する
ことを目的としている。

（課題を解決するための手段） この発明は、上記の課題を解決するものとして、複数の
吸着パットにより、積載した梱包用段ボールの最上部の
フラップ部および中央部を吸着し、フラッグ部の吸着パ
ットを引き上げて折り曲げた後、この吸着パットととも
に中央部の吸着パットを引き上げて積載した梱包用段ボ
ールを分離することを特徴とする梱包用段ボールの分離
法を提供する。

（作　用） この発明の梱包用段ボールの分離法においては、まず、
積載した梱包用段ボールの最上部のフラップ部を吸着し
た吸着パットを引き上げ、切込み部を有するフラップ部
を折り曲げることによって、上下の段ボールの間に発生
しやすかった一時的な真空・吸引状態を回避することが
できる。また、段ボールの切込み部での相互付着も解消
する。

（実施例） 以下、図面に沿って実施例を示し、この発明の梱包用段
ボールの分離法についてさらに詳しく説明する。

第１図は、この発明の梱包用段ボールの分離法の一実施
例を示した工程側面図である。

＜ａ＞　　上下昇降および水平動可能な吸着パット（１
）は、各々、真空ポンプに接続し、同時に、また各々独
立に昇降することができるようにエアーシリンダ等の任
意の駆動手段に連結する。この吸着パット（１）を、積
載した梱包用段ボール（２）の最上部の上方に配置する
。

＜ｂ＞　　次いでこの吸着パット（１）を同時に降下さ
せ、積載した梱包用段ボール（２）の最上部に当接させ
る。

最上部の梱包用段ボールの両側のフラップ部（３）（４
）および中央部（５）に当接した各々の吸着パット（１
）を真空吸引し、段ボールを吸着する。

＜ｃ＞　　中央部（５）を吸着した吸着パット（１１）
を段ボールに当接した状態で、両側のフラップ部（３）
＜４）を吸着した吸着パット（１２）のみを上方へ引き
上げる。

梱包用段ボールは、吸着パット（１２）の上方への移動
にともなって、その両端フラップ部（４）は持ち上がり
、段ボールの切込み部の折り目で折れ曲がる。これによ
って、最上部の段ボールとその直下の段ボールとの相互
の間には隙間が形成され、従来発生しやすかった一時的
な真空・吸引状態を回避することができる。また、最上
部の梱包用段ボールをその両端フラップ部（３）（４）
の切込み部の折り目で折り曲げることにより、切込み部
での上下の段ボールの付着を防止することができる。

＜ｄ＞　　次いで、中央部（５）を吸着している吸着パ
ット（１２）も上方へ引き上げ、段ボールを１枚ずつ積
載した状態の段ボール（２）から分離する。

＜ｅ＞　　この分離後、中央部（５）を吸着した吸着パ
ット（１１）と、両端フラップ部（３）（４）を吸着し
た吸着パット（１２）とを時間−の水平レベルとして、
次の所定の工程へと搬送する。

以下、同様の工程を繰り返し、梱包用段ボールを１枚ず
つ分離する。

第２図は、この発明の梱包用段ボールの分離法の別の例
を示した工程側面図である。

第２図＜ａ＞から＜ｂ＞までの工程は、第１図の工程と
変わらない。

くＣ−〉　一方の端部のフラップ部（３）を吸着した吸
着パット（１２’　）のみを上方へ引き上げ、その他の
吸着パット（１１）（１２）は引き上げない、梱包用段
ボールが小型である場合などは、このように、フラップ
部の片側だけを引は上げても梱包用段ボールの分離に際
して発生しやすかった一時的な真空・吸引状態や切込み
部での付着を防ぐこともできる。

くｄ−〉　次いで、吸着パット（１１）（１２）も引き
上げて、段ボール分離する。

くｅ゛〉　吸着パット＜１１）（１２）と吸着パット（
１２Ｎとを時間−の水平レベル として次の所定の工程、へと搬送する。

もちろんこの発明は、以上の例によって限定されるもの
ではない、吸着パットの配設位置およびその個数、吸着
パットの駆動方法および配設する駆動手段、梱包用段ボ
ールの大きさおよび形状等の細部については様々な態様
が可能であることはいうまでもない。

（発明の効果） 以上詳しく説明した通り、この発明の梱包用段ボールの
分離法によって、従来発生しやすかった積載段ボールの
分離時における段ボール相互の間の一時的な真空・吸引
状態を回避することができ、切込み部での相互付着を解
除することもできる。

高効率で安定した段ボールの分離作業が可能となる９段
ボールの折り目を利用することから、段ボールを損傷す
ることなく１枚ずつ確実にしかも容易に分離することが
できる。また、梱包用段ボールの形状、大きさ等に応じ
た分離法をも実現できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この発明の梱包用段ボールの分離法の一実施
例を示した工程側面図である。 第２図は、この発明の梱包用段ボールの分離法の別の例
を示した工程側面図である。 第３図は、梱包用段ボールの積載状態を示した斜視図で
ある。 第４図、第５図および第６図は、各々、従来の梱包用段
ボールの分離法を示した側面図、平面図、および側面図
である。 １．１１．１２．１２−・・・吸着パット２・・・梱包
用段ボール ３．４・・・フラップ部 ５・・・中央部

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）複数の吸着パットにより、積載した梱包用段ボー
   ルの最上部のフラップ部および中央部を吸着し、フラッ
   プ部の吸着パットを引き上げて折り曲げた後、この吸着
   パットとともに中央部の吸着パットを引き上げて積載し
   た梱包用段ボールを分離することを特徴とする梱包用段
   ボールの分離法。
2. （２）独立して昇降する吸着パットを用いる請求項（１
   ）記載の梱包用段ボールの分離法。