JPH02219873A - 親水性被覆剤、フイン用アルミニウム又はアルミニウム合金板材および熱交換器 - Google Patents

親水性被覆剤、フイン用アルミニウム又はアルミニウム合金板材および熱交換器

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JPH02219873A
JPH02219873A JP3922889A JP3922889A JPH02219873A JP H02219873 A JPH02219873 A JP H02219873A JP 3922889 A JP3922889 A JP 3922889A JP 3922889 A JP3922889 A JP 3922889A JP H02219873 A JPH02219873 A JP H02219873A
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JP
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unsaturated monomer
parts
group
aluminum
hydrophilic
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JP3922889A
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Akihiro Kiyotani
清谷 明弘
Tsukasa Kasuga
司 春日
Kazunori Shioiri
一令 塩入
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Sumitomo Light Metal Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Light Metal Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、金属、とくにアルミニウム材またはアルミニ
ウム合金材(以下単にアルミニウム合金材という)の表
面に親水性を発現させる皮膜を形成させるために塗布さ
れる組成物、その組成物を熱硬化させたアルミニウム合
金板材およびそれを被覆した熱交換器に関するものであ
る。
[従来の技術] 金属材料の表面は、親水性に乏しいため、熱交換器のフ
ィンや、印刷の平板印刷版材には、親水性皮膜を被覆し
て使用されている。以下、本明細書においては空調機を
例に挙げてその熱交換器のフィンの場合について述べる
こととする。
最近の空調機用熱交換器は、軽量化のために、熱効率の
向上とコンパクト化が要求され、フィン間隔をでき得る
限り狭くする設計が取入れられてきた。空調機用熱交換
器は、冷房運転中に空気中の水分がアルミニウムフィン
の表面に凝縮水となって付着する。金属材料の表面は、
般に親水性に乏しいため、この凝縮水は第1図に示すよ
うにフィン表面に半円形もしくはフィン間にブリッジ状
になって存在することになる。
これはフィン間の空気の流れを妨げ、通風抵抗を増大さ
せ、熱交換効率を著しく低下させる原因となっていた。
熱交換器の熱効率を向上させるには、フィン表面の凝縮
水を迅速に排除することが必要である。この解決法とし
て、(1)アルミニウム合金フィン表面に高親水性皮膜
を形成し、凝縮水を薄い水膜として流下せしめる (2)アルミニウム合金フィン表面に撥水性皮膜を形成
し、凝集水を表面に付着させないようにする ことが考えられるが、(2)の方法は、現時点ではきわ
めて困難である。
親水性を得るためには表面に塗膜を被覆するわけである
が、親水性膜の組成物は、材料表面に結露水滴が形成さ
れることを防止したり、材料表面の水膜を保持するため
に使用されている。
そこで親水性皮膜を形成させる方法が種々提案され、実
用されている。たとえば、アルミニウムフィンの表面に
アルカリケイ酸塩の皮膜を形成させる方法(特公昭5B
−48177号)、水性塗料樹脂、界面活性剤および合
成シリカを含有する組成物を塗布し、親水性の皮膜を形
成させる方法(特開昭55−184264号)、アルカ
リケイ酸塩とカルボニル化合物を有する低分子有機化合
物と水溶性有機高分子化合物を含有する組成物を塗布し
、親水性の皮膜を形成させる方法(特開昭80−101
156号)が提案されている。
[発明が解決しようとする課ffiコ しかし、親水性を付与するために、アルカリケイ酸塩の
皮膜を形成させる方法は、親水性の経時的な持続性に乏
しいこと、および素材に塗布され、これをフィンにする
時、皮膜硬度が高く、金型の摩耗を大きくしたり、フィ
ンに形成したとき皮膜にクラックが発生しやすい。
界面活性剤を含有するものは、界面活性剤は基本的に皮
膜の表面に向かって移行するため、ブリーディング現象
を防止することは不可能である。この結果フィン表面の
親水性は経時的に低下する。また、合成シリカを含有し
ているため、素材に塗布し、これをフィンに加工すると
き、研磨剤のような作用をして金型の摩耗を大きくする
。アルカリケイ酸塩とカルボニル化合物を有する低分子
有機化合物と水溶性有機高分子化合物を含有する組成物
を塗布し、親水性の皮膜を形成させる方法は、親水性の
持続性において改良されているが、皮膜の十分な濡れ性
を期待するためには、アルカリケイ酸塩の含有量が多く
なり、素材に塗布し、これをフィンに加工するとき、研
磨剤のような作用をして金型の摩耗を大きくする。
そこで、本発明の目的は、アルミニウムに対する良好な
密着性と優れた皮膜物性を有し、親水性の経時変化がな
く、水に対する良好な濡れ性を有する皮膜組成物であっ
て、かつ、素材に塗布され、これを加工するとき、金型
の摩耗が大きくならないような親水性皮膜を形成する被
覆剤を提供するにある。
[3題を解決するための手段] 本発明者らは、上記した課題を解決すべ〈従来より研究
を重ねてきた。そして、アルミニウム板に被覆された皮
膜が水に十分に濡れるためには皮膜自身が優れた親水性
を有することが必要であるが、このことは、皮膜自身の
強靭さ等の機械的特性や密着性を低下させることになり
、これらの諸特性を両立させることが重要となることが
わかった。
そこで、さらに研究を続けた結果、被覆剤を形成する重
合体の構成単量体の組合せを選択することにより、上記
矛盾する性質、すなわち形成皮膜の濡れ性と他の特性と
の両立を図ることができることを見出し、本発明を完成
した。
本発明の要旨とするところは、Aスルホン酸基を有する
α、β不飽和単量体と、Bアミド基および/またはメチ
ロールアミド基を有するα。
β不飽和単量体、Cカルボキシル基を有するα。
β不飽和単量体、D(メタ)アクリル酸の低級アルコー
ルエステル、E含窒素α、β不飽和単量体とを重合する
ことにより得られた親水性被覆剤を第1の発明とし、A
スルホン酸基を有するα、β不飽和単量体と、Bアミド
基および/またはメチロールアミド基を有するα、β不
飽和単量体、Cカルボキシル基を有するα、β不飽和単
量体、D(メタ)アクリル酸の低級アルコールエステル
、E含窒素α、β不飽和単量体とを重合することにより
得られた親水性被覆剤とポリエポキシド硬化剤とからな
る熱硬化性親水性被覆剤を第2の発明とし、Aスルホン
酸基を有するα、β不飽和単量体、Bアミド基および/
またはメチロールアミド基を有するα、β−不飽和単量
体、Cカルボキシル基を有するα。
β不飽和単量体、D(メタ)アクリル酸の低級アルコー
ルエステル、E含窒素α、β不飽和単量体とを重合する
ことにより得られた親水性被覆剤とポリエポキシド硬化
剤とからなる熱硬化性親水性被覆剤をアルミニウム又は
アルミニウム合金板刊に塗布、熱硬化せしめたフィン用
アルミニウム又はアルミニウム合金板材を第3の発明と
15、Aスルホン酸基を有するα、β不飽和単量体と、
Bアミド基および/またはメチロールアミド基を有する
a、β不飽和単量体、Cカルボキシル基を有するα、β
不飽和単量体、D(メタ)アクリル酸の低級アルコール
エステル、E含窒素α、β不飽和単量体とを重合するこ
とにより得られた親水性被覆剤と硬化剤とから形成され
た親水性熱硬化皮膜をアルミニウム又はアルミニウム合
金フィンの表面に有してなる熱交換器を第4の発明とす
るものである。
本発明の親水性被覆剤を構成する重合体の製造に使用す
る単量体について説明する。
A成分のスルホン酸基を有するα、β不飽和単量体成分
は、アニオン性の強親水性を有し、ポリマーを水溶化す
る働きをし、A成分により・・、形成された皮膜は表面
の水に対する濡れ性がよくなる。このA成分としては、
例えば、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスル
ホン酸、ビニルスルホン酸、スチレンスルホン酸等を挙
げることができるが、とくに2−アクリルアミド−2−
メチルプロパンスルホン酸が好ましい。
また、B成分のアミド基および/またはメチロールアミ
ド基を有するα、β不飽和単量体成分は、ポリエポキシ
ド硬化剤である後述するポリグリシジル化合物と架橋反
応を起す。このB成分としては、たとえば、(メタ)ア
クリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド
、N−メトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−ブ
トキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−メチル(メ
タ)アクリルアミド、N−エチル(メタ)アクリルアミ
ド等を挙げることができるが、とくに(メタ)アクリル
アミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−
メトキシメチル(メタ)アクリルアミドが好ましい。
C成分のカルボキシル基を有するα、β不飽和単量体成
分は、硬化剤成分との架橋点となると共に、アルミニウ
ム板に対する密着性を与える役割をはたしている。この
C成分としては、たとえば、(メタ)アクリル酸、無水
マレイン酸、クロトン酸、イタコン酸、フマール酸、あ
るいはマレイン酸、フマール酸、イタコン酸半エステル
等が挙げられ、このうちアクリル酸、メタアクリル酸が
とくに好ましい。
D成分の(メタ)アクリル酸の低級アルコールエステル
は、形成皮膜に強靭さ、可撓性を付与するものである。
このD成分としては、たとえば(メタ)アクリル酸メチ
ル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プ
ロピル、(メタ)アクリル酸ブチル等を挙げることがで
きるが、この中で(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)
アクリル酸エチルが特に好ましい。
E成分の含窒素α、β不飽和単量体は、形成皮膜の軟ら
かさ、可撓性ならびにアルミニウム板に対する密着性の
付与に寄与するものである。
このようなE成分としては、たとえばN、N−ジメチル
アミノエチル(メタ)アクリレート、N、N−ジエチル
アミノエチル(メタ)アクリレート、ビニルピロリドン
、ビニルイミダシリン等を挙げることができるが、この
中でN、N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト、N、N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト、ビニルピロリドンが特に好ましい。
これらA、B、C,D、E成分の重合は、水性媒体中で
ラジカル重合により行われる。共重合体の組成比はA/
B/C/D/Eが重量%で20〜7015〜50/ 1
0〜G515〜3515〜20の範囲が好ましい。
重合開始剤としては、一般にビニル単量体の重合におい
て使用されるものが使用できるが、とくに水溶性の過硫
酸アンモニウム、過硫酸カリウムが好ましく、これら単
独であるいはメタ重亜硫酸ナトリウム、または千オ硫酸
ナトリウムとの組合せによるナトリウムレドックス系で
行うか、アゾビスイソブチロニトリルのような油溶性の
開始剤を少量のアルコールに溶解し、重合系に微分散さ
せる方法で行ってもよい。ラジカル重合開始剤は、単量
体に対して0.1〜5重量%で使用するのが好ましい。
重合温度は、レドックス系の場合は20〜40℃が好ま
しく、その他の場合は60〜80℃が好ましい。
また、水性媒体中での単量体濃度は、10〜30%がよ
い。重合調整剤としては水溶性有機溶剤を用いる。この
ような有機溶剤としては、たとえばメタノール、エタノ
ール、イソプロパツール等の低級アルコール、エチレン
グリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコール
モノエチルエーテル等のグリコールのモノアルキルエー
テルが挙げられ、その他アセトン、ジオキサン等も使用
できる。
このようにして得られた親水性樹脂は、その重合体鎖中
にスルホン酸基とカルボキシル基を含むが、これらのう
ちスルホン酸基は、樹脂が親水性を十分発現できる範囲
内でその一部ないし全部が中和され、またカルボキシル
基の一部が中和される。この中和は任意の時点で行うこ
とができ、すなわち、重合後行ってもよく、また重合前
の単量体の状態において行うこともできる。
中和剤としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等
のアルカリ金属の水酸化物、あるいはアンモニア水、又
はトリエチルアミン、ジエチルアミンエタノール等の有
機アミンが使用できる。
中和率は、下記に述べるポリエポキシド硬化剤との焼付
時の架橋反応を調整する目的で、水酸化ナトリウム等の
金属の水酸化物の場合は50〜90%に調整する。また
、アンモニア水、トリエチルアミン等の有機アミンの場
合は、ベーキング時蒸発、揮散するため、過剰に加えて
もよい。
硬化剤としては、本発明においてはポリエボキシドが使
用される。そして、硬化剤としてポリエポキシドを選択
することにより、三次元架橋による皮膜の親水性の低下
を回避することができ、すなわち、皮膜物性、親水性の
いずれにも優れた被覆剤とすることができる。なかでも
好ましいものは多価アルコールのグリシジルエーテル型
ポリエポキシドである。
このようなポリエポキシドの具体例としては、たとえば
、 (1)ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、 (2)ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル
、 (3)ポリグリセロールポリグリシジルエーテル、(4
)グリセロールポリグリシジルエーテル(5)ヒダント
インジグリシジル 等を挙げることができる。
硬化剤の使用量は、樹j中の官能基、硬化剤中の官能基
の量によって異なるが、樹脂固形分に対し5〜800 
fflffi%の範囲で用いられる。
本発明の親水性被覆剤は被塗物に親水性皮膜を形成する
ために使用できるが、とくにアルミニウムおよびアルミ
ニウム合金板およびこれらの化成処理面等にコーティン
グすることができる。また、より高度の耐食性を必要と
するときは、本発明の親水性被覆剤と該被塗面との間に
耐食性有機樹脂をコーティングすることができる。
本発明の親水性被覆剤のコーティング法としては、へケ
塗り、浸漬、スプレー、静電コーティング、ロールコー
タ−等の周知の各種方法が適用できる。
コーティングされた親水性被覆剤の硬化は、通常加熱温
度150〜300℃、加熱時間5秒〜10分間の条件で
行うことができる。硬化により、親水性が大きいばかり
か、塗膜物性にも優れた硬化樹脂コーティング層を形成
することができる。
また、フィン材の熱交換器への加工は、公知の方法によ
って行うことができ、熱交換器フィンへの本発明の被覆
剤のコーティングはプレコーティング法、ポストコーテ
ィング法いずれによってもよい。
[実施例] 以下に、実施例を挙げ本発明をさらに詳細に説明する。
実施例1 ■ 親水性樹脂の合成 151セパラブルフラスコに2−アクリルアミド−2−
メチルブaパンスルホン酸30部にメチメチロールアク
リルアミドin、メタクリル酸40部、ジメチルアミノ
エチルメタクリレート10部、メタクリル酸メチル10
部、脱塩水400部、エタノール 100部を加え均一
に溶解した。トリエチルアミン15部により中和後m合
間始剤アゾイソブチロニトリル1部をエタノール20部
に溶解して重合系に加えた。60〜b 濃度に調整した。
尚「部」又は「%」は「重量部」又は「重量%」を表わ
す。以下同様である。
■ 親水性被覆剤の調製 上記■で合成した親水性樹脂   50部グリセロール
トリグリシジル エーテル(エポキシ当量145)  1.2部アンモニ
ア水によりpH−7に調整し、イオン交換水により固形
分含量を5%とした。
■ アルミニウム板への塗布 厚さが0.1201の工業用純アルミニウム(A 10
50− H22)条を市販の弱アルカリ系脱脂剤を用い
て脱指洗浄した。次いでリン酸クロメート系化成溶液(
商品名アロジン401/45日本ペイント■社製)にス
プレー処理して、リン酸クロメート皮膜(Crffiと
して20部1g/+2)を形成した後、水洗乾燥させた
。次いでこの化成皮膜上に上記合成例に示す親水性被覆
剤をロールコータで塗布し、熱風循環式乾燥炉で温度2
40℃、時間30秒で焼付けて親水性被覆剤S層(厚さ
 1μm)を得た。
実施例2 以下の処方により親水性被覆剤を調製した。
実施例1■で合成しt;親水性樹脂 50部ポリエチレ
ングリコールジグリシジル エーテル(n−22、エポキシ当量587)2部 ポリグリセロールポリグリシジルエ ーテル(n = 3 、エポキシ当量183) 0.6
部アンモニア水によりpH−7に調整し、イオン交換水
により固形分含量を5%とした。得られた被覆剤を実施
例1と同様にしてアルミニウム面に塗布した。
実施例3 ■ 親水性樹脂の合成 2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸2
0部、ビニルスルホン酸10部、N−メトキシメチルア
クリルアミド10部、アクリル酸30部、メタクリル酸
メチル10部、N−ビニルピロリドン20部、脱塩水4
00部、イソプロピルアルコール100部を加え、均一
に溶解した。
苛性ソーダ8部で中和後、25%アンモニア水によりp
H−7に調整した。その後、過硫酸カリウム0.4部、
亜硫酸ナトリウム 0.2部を加え、レドックス系で3
0℃×6時間m合を行った。次いで、脱塩水により10
部濃度に調整した。
■ 親水性被覆剤の調製 上記■で合成された親水性樹脂  50部ポリグリセロ
ールポリジグリシジル エーテル(n−2)(エポキシ当量168) 1部グリ
セロールトリグリシジルエーテル (エポキシ当量141)         1.2部を
混合し、イオン交換水により固形分濃度5%に、ii!
il整した。
■ アルミニウム板への塗布 上記■で得られた被覆剤を実施例1と同様にしてアルミ
ニウム面に塗布した。
実施例4 ■ 親水性樹脂の合成 2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸1
0部、スチレンスルホン酸20部、N−メチロールアク
リルアミド15部、アクリル酸15部、メタクリル酸メ
チル30部、ジエチルアミノエチルメタクリレート10
部、脱塩水300部、イソプロピルアルコール200部
を加え均一に溶解した。
トリエチルアミン17部により中和後、25%アンモニ
ア水によりpH−7に調整する。その後、アゾイソブチ
ロニトリル0.3部を分散、溶解後、60〜b いで脱塩水によりlO%濃度に調整した。
■ 親水性被覆剤の調製 上記■で合成された親水性樹脂  50部ポリエチレン
グリコールジグリシジル エーテル(n = 13)(、nボキシ当量394) 
4部グリセロールトリグリシジルエーテル (エポキシ当量141)         0.7部を
混合し、イオン交換水により固形分;濃度5%に調整し
た。
■ アルミニウム板への塗布 上記■で得られた被覆剤を実施例1と同様にしてアルミ
ニウム面に塗布した。
上記実施例1〜4で得られた親水性皮膜を形成したフィ
ン材について、皮膜特性(親水性、密行性、連続成形性
)を調べた。その結果を表1に示す。
親水性は室愚の水中に2分間浸漬し、次いで6分間冷風
乾燥することの組合せを1サイクルとし、それを500
サイクル行った後で水との接触角を測定し評価した。◎
は非常に良好(接触角20@以下)、Oは良好(接触角
20〜40@)、Xは不良(接触角40@超え)とした
密着性はゴバン目テープ剥離試験により行い、21離し
ていない目の数で評価した。
連続成形性は連続10万バンチフインプレス後に成形工
具の摩耗状況と成形後のフィンの外観とを肉眼で観察し
た。その結果、実施例1〜4は接触角がいずれも15″
以下と小さく、良好な親水性を示すことがわかった。ま
た、密着性も10071.00と剥離するものがなく、
金型摩耗もなく、まったく良好なものであった。
比較例1〜2 実施例と同じ要領で化成皮膜を形成した後に、その化成
膜上に比較例1ではコロイダルシリカ、水溶性アクリル
・メラミン樹脂、界面活性剤よりなる水溶性コーティン
グ剤を塗布乾燥させて厚さ 1μの親水性皮膜を得た。
また比較例2ではナトリウム系水ガラス、ポリアクリル
酸、硬化剤とからなる水溶性コーティング剤を塗布乾燥
させて5iElとして50mg/m ”の厚さの親水性
皮膜を得た。
比較例3 ■ 親水性樹脂の合成 メタクリル酸40部、メチロールアクリルアミド20部
、ジメチルアミノエチルメタクリ1ノート20部、メタ
クリル酸メチル20部を仕込み、脱塩水300部、エタ
ノール200部を加え、均一に溶解した。重合開始剤ア
ゾイソブチロニトリル1部をエタノール20部に溶解し
て重合系に加え、60−70℃×6時間重合を行い、脱
塩水により10部濃度に調整した。
■ 親水性被覆剤の調製 上記■で合成された親水性樹脂  50部グリセロール
トリグリシジルエーテル (エポキシ当j1145)         1.7部
アンモニア水によりpH−7に調整し、イオン交換水に
より固形分含量を596とした。
■ アルミニウム板への塗布 上記■で得られた被覆剤を実施例1と同様にしてアルミ
ニウム面に塗布した。
比較例4 ■ 親水性樹脂の合成 2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸4
0部、メチロールアクリルアミド20部、ジメチルアミ
ノエチルメタクリレート20部、メタクリル酸メチル2
0部を仕込み、脱塩水400部、エタノール100部を
加え、均一に溶解した。トリエチルアミン20部により
中和後重合開始剤アゾイソブチロニトリル1部をエタノ
ール20部に溶解して重合系に加えた。
GO〜70℃×6時間重合を行い、脱塩水により109
(la度に2整した。
■ 親水性被覆剤の調製 上記■で合成された親水性樹脂  50部グリセロール
トリグリシジルエーテル (エポキシ当量145)         1.0部ア
ンモニア水によりpit−7に調整し、イオン交換水に
より固形分含量を5%とした。
■ アルミニウム板への塗布 上記■で得られた被覆剤を実施例1と同様にしてアルミ
ニウム面に塗布した。
比較例5 ■ 親水性樹脂の合成 2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸5
0部、メタクリル酸50部を仕込み、脱塩水40f)部
、エタノール100部を加え、均一に溶解した。トリエ
チルアミン25部により中和後、重合開始剤アゾイソブ
チロニトリル1部をエタノール20部に溶解して重合系
に加えた。BO〜70℃×6時間重合を行い、脱塩水に
より10部濃度に調整した。
■ 親水性被覆剤の調製 上記■で合成された親水性樹脂  50部グリセロール
トリグリシジルエーテル (エポキシ当量145)         2.0部ア
ンモニア水によりpi−’yに調整し、イオン交換水に
より固形分含量を5%とした。
■ アルミニウム板への塗布 上記■で得られた被覆剤を実施例1と同様にしてアルミ
ニウム面に塗布した。
比較例1〜5で得られた皮膜の特性を実施例と同様に調
べた。その結果を表1に示す。比較例1.3のいずれも
親水性は悪く、比較例1.2とも金型摩耗が認められた
。さらに比較例4.5では親水性は良好であるが、加工
部の皮膜に剥離や割れが認められた。
水性被覆剤は、水に対する優れた濡れ性を有し、下地と
の密着性が良好で、さらに成形加工時の金型摩耗のない
硬化被膜を形成することができる。また、該被覆剤を塗
布したフィン用アルミニウム板材は親水性が顕著に改善
され、これを用いて製作した熱交換器には、フィン間の
通風を妨害する水滴、ブリッジ等の形成を見ることがな
く、熱交換効率を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、従来の熱交換器のフィン間に水滴が付着する
状態を説明する図。 ()内数字は接触角を示す。 [発明の効果] 以上説明したように、本発明の構成による親特許出願人
 住友軽金属工業株式会社 代理人 弁理士 小 松 秀 岳 代理人 弁理士 旭     宏

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)Aスルホン酸基を有するα、β不飽和単量体、B
    アミド基および/またはメチロールアミド基を有するα
    、β不飽和単量体、Cカルボキシル基を有するα、β不
    飽和単量体、D(メタ)アクリル酸の低級アルコールエ
    ステル、E含窒素α、β不飽和単量体とを重合すること
    により得られたことを特徴とする親水性被覆剤。
  2. (2)Aスルホン酸基を有するα、β不飽和単量体、B
    アミド基および/またはメチロールアミド基を有するα
    、β不飽和単量体、Cカルボキシル基を有するα、β不
    飽和単量体、D(メタ)アクリル酸の低級アルコールエ
    ステル、E含窒素α、β不飽和単量体とを重合すること
    により得られた親水性被覆剤とポリエポキシド硬化剤と
    からなることを特徴とする熱硬化性親水性被覆剤。
  3. (3)Aスルホン酸基を有するα、β不飽和単量体、B
    アミド基および/またはメチロールアミド基を有するα
    、β不飽和単量体、Cカルボキシル基を有するα、β不
    飽和単量体、D(メタ)アクリル酸の低級アルコールエ
    ステル、E含窒素α、β不飽和単量体を重合することに
    より得られた親水性被覆剤とポリエポキシド硬化剤とか
    らなる熱硬化性親水性被覆剤をアルミニウム又はアルミ
    ニウム合金板材に塗布、熱硬化せしめたことを特徴とす
    るフィン用アルミニウム又はアルミニウム合金板材。
  4. (4)Aスルホン酸基を有するα、β不飽和単量体、B
    アミド基および/またはメチロールアミド基を有するα
    、β不飽和単量体、Cカルボキシル基を有するα、β不
    飽和単量体、D(メタ)アクリル酸の低級アルコールエ
    ステル、E含窒素α、β不飽和単量体とを重合すること
    により得られた親水性被覆剤とポリエポキシド硬化剤と
    から形成された親水性熱硬化皮膜をアルミニウム又はア
    ルミニウム合金フィンの表面に有してなることを特徴と
    する熱交換器。
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