JPH0221966A

JPH0221966A - 部分塗装方法

Info

Publication number: JPH0221966A
Application number: JP17190488A
Authority: JP
Inventors: Yoshiyuki Yonemoto; 米本　良行
Original assignee: Nissan Motor Co Ltd
Current assignee: Nissan Motor Co Ltd
Priority date: 1988-07-12
Filing date: 1988-07-12
Publication date: 1990-01-24

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）この発明は、被塗物に色分は塗装を施す場合等に用いら
れる部分塗装方法、特には、レーザー光線によってマス
キング被膜を切断する工程を含む部分塗装方法に関する
ものである。

（従来の技術）レーザー光線によってマスキング被膜を切断する工程を
含む従来の部分塗装方法としては、例えば、特公昭６２
ｉ７５９４号にて開示されたものがある。

この方法は、通常のマスキング用塗料にレーザー光線の
吸収率を高めるために黒鉛粉末やカーボンブラックを混
入するとともに被塗物を保護するために炭酸カルシウム
を混入してなるレーザー切断用塗料を被塗物に塗布して
剥取り可能なマスキング被膜を形成し、次いで、レーザ
ー光線を被塗物に、その被塗装部分の輪郭線（見切り線
）上に焦点位置が来るように照射し、その輪郭線を辿る
ようにその焦点位置を移動させることにより、上記マス
キング被膜を上記輪郭線に沿って切断し、その後、被塗
装部分上のマスキング被膜のみを剥取ってから被塗装部
分上に部分塗装のだ必の塗料を塗布し、しかる後、残る
マスキング被膜を除去するというものである。

（発明が解決しようとする課題）ところで１本出願人は上記従来の方法につき研究を重ね
るうちに、以下の改良すべき点を見出した。

すなわち、上記方法にあっては、レーザー光線の焦点位
置がマスキング被膜の上方に離れ過ぎたり、焦点位置の
移動速度が速過ぎたりすると、マスキング被膜を完全に
切断し得す、逆に、レーザー光線の焦点位置がマスキン
グ被膜の下方に行き過ぎたり焦点位置の移動速度が遅過
ぎたりするとマスキング被膜を切断して貫通したレーザ
ー光線が被塗物を傷付けるおそれがあることから、レー
ザー光線の制御を極めて高精度に行う必要があり、特に
被塗物の形状が平面的でない場合などに、実施が非常に
困難であった。

この発明は上述の課題を有利に解決した部分塗装方法を
提供するものである。

（課題を解決するた約の手段）この発明の部分塗装方法は、被塗物上に設けたマスキン
グ被膜をレーザー光線により被塗装部分の輪郭線に沿っ
て切断し、その被塗装部分上の前記マスキング被膜のみ
を除去した後に、その被塗装部分に部分塗装を施すに際
し、前記被塗物上に、レーザー光線を反射する反射塗料
を、前記輪郭線を含む範囲で塗布し、その反射塗料の被
膜上に前記マスキング被膜を設けることを特徴とする。

（作　用）かかる方法によれば、マスキング被膜の切断に際し、レ
ーザー光線の焦点位置が多少低過ぎたり、あるいはその
焦点位置の移動速度が多少遅くなって、レーザー光線が
マスキング被膜を貫通しても、マスキング被膜の下の反
射塗料の被膜がレーザー光線を反射して、被塗物に傷が
付くことを防止する。

従ってこの方法によれば、レーザー光線の焦点位置や移
動速度が多少変化しても被塗物に傷を付けることなくマ
スキング被膜を確実に切断することができるので、レー
ザー光線の制御を容易ならしめることができ、特に、被
塗物の形状が平面的でない場合でもレーザー光線による
マスキング被膜の切断を容易に行うことができる。

（実施例）以下に、この発明の実施例を図面に基づき詳細に説明す
る。

第１図は、この発明の部分塗装方法の一実施例を適用す
る被塗物としての自動車用バンパを示す斜視図であり、
このバンパ１は樹脂成形品で、突条状に形成したモール
部１ａと、それと一体に形成した本体部１ｂとを具えて
なる。

かかるバンパ１にここでは、モール部１ａがＡ色、本体
部１ｂがＢ色の色分は塗装を施すものとし、ここでは先
ず、第２図に示すように、バンパ１の全体に下塗りとし
て白色の反射プライマ２を塗布する。

この反射プライマ２は、通常のプライマ用塗料、例えば
、ポリオレフィン系およびその他の樹脂１５％、芳香族
系およびケトン系の溶剤６９％、そして、添加剤その他
１６％からなる日本油脂（株）製のユニバーサルプライ
マＵＮ　１０２に、反射用成分として、酸化チタンを１
％以上混入したものであり、通常のプライマ用塗料と同
様の、上塗り塗料の付着性を増強する機能に加え、ＹＡ
Ｇレーザー光線を反射する反射塗料としての機能を有す
る。

次いでここでは、第３図に示すように、少なくとも上記
モール部１ａを覆う範囲で、上記反射プライマ２の被膜
上に上塗りとしてＡ色塗料３を塗布し、その後、第４図
に示す用に、少なくとも上記モール部１ａを覆う範囲で
、上記Ａ色塗料３の被膜上にレーザー切断用塗料４を塗
布して、マスキング被膜を形成する。

ここにおけるレーザー切断用塗料４は、塗布による被膜
が容易に剥取り可能となる通常のマスキング用塗料にカ
ーボンブラックと炭酸カルシウムとを混入した、従来技
術で述べたと同様のものであり、ＹＡＧレーザー光線を
効率良く吸収して発熱する機能を有し、通常程度の出力
のレーザー光線で容易にその被膜を切断することができ
る。

しかる後ここでは、第５図に示すように、ＹＡＧレーザ
ー発光器５により、やや高目の出力のＹＡＧレーザー光
線５ａをバンパ１に、部分塗装部分である本体部１ｂの
輪郭線としての、本体部１ｂとモール部１ａとの間の境
界線Ｃ上に焦点位置りが来るように、かつその焦点位置
りが概ね上記マスキング被膜の膜厚内に位置するように
照射し、ＹＡＧレーザー発光器５を図中仮想線で示すよ
うに移動させて、焦点位置りを、上記のようにマスキン
グ被膜内に概ね維持しつつ境界線Ｃを辿るように移動さ
せる。

これによってここでは、上記レーザー切断用塗料４から
なるマスキング被膜を、境界線Ｃに沿って確実に切断す
ることができ、しかも、マスキング被膜の切断によって
そこをレーザー光線５ａが貫通しても、反射プライマ２
からなる被膜がそのレーザー光線５ａを反射するので、
バンパ１がレーザー光線５ａによって傷付くことがない
。

次いでここでは、本体部１ｂ上のマスキング被膜を剥取
ってから、第６図に示すように、ハンパ１の全体に、上
塗りとして８色塗料６を塗布し、その後、モール部１ａ
上の残るマスキング被膜を剥取る。

かかる工程を経ることにより、この実施例では第７図に
示すように、本体部ｌｂ上にＢ塗料６の部分塗装を施す
とともにモール部ｌａ上にＡ色塗料３の塗装を施し、バ
ンパ１の全体としてＡ色とＢ色との色分は塗装を施すこ
とができ、しかもこの実施例によれば、レーザー光線５
ａの出力をやや高目に設定することにより、レーザー光
線が、切断したマスキング被膜を貫通しても、反射プラ
イマ２の被膜によりそのレーザー光線を反射して、パン
パ１に傷が付くの防止するので、レーザー光線の焦点位
置や移動速度が多少変化してもバンパ１に傷を付けるこ
となくマスキング被膜を確実に切断し得て、レーザー光
線の制御、すなわちここではバンパ１の三次元曲面に沿
うレーザー発振器５の移動の位置精度や速度制御を容易
ならしめることができる。

以上図示例に基づき説明したが、この発明は上述の例に
限定されるものでなく、例えば、レーザー光線の出力を
高目にする代りに移動速度を若干遅らせる場合に適用し
ても上述の効果が得られる。

また、被塗物として樹脂成形品のみでなく鋼板にもこの
発明を適用し得ることはいうまでもない。

（発明の効果）かくしてこの発明の部分塗装方法によれば、レーザー光
線の焦点位置や移動速度が多少変化しても被塗物に傷を
付けることなくマスキング被膜を確実に切断することが
できるので、レーザー光線の制御を容易ならしめること
ができ、特に、被塗物の形状が平面的でない場合でもレ
ーザー光線によるマスキング被膜の切断を容易に行うこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この発明の部分塗装方法の一実施例を適用す
る被塗物としてのバンパを示す斜視図、第２図乃至第６
図は上記実施例の各工程を示す説明図、第７図は上記実施例の方法により塗装したバンパを示す
斜視図である。１・・・バンパ　　　　　　ｌａ・・・モール部１ｂ・
・本体部　　　　　　２・・反射プライマ３・・・Ａ色
塗料４　レーザー切断用塗料５・・・ＹＡＧレーザー発光器５ａ・・・ＹＡＧレーザー光線６・・・Ｂ色塗料Ｄ・・・焦点位置Ｃ・・・境界線

Claims

【特許請求の範囲】１、被塗物上に設けたマスキング被膜をレーザー光線に
より被塗装部分の輪郭線に沿って切断し、その被塗装部
分上の前記マスキング被膜のみを除去した後に、その被
塗装部分に部分塗装を施すに際し、前記被塗物上に、レーザー光線を反射する反射塗料を、
前記輪郭線を含む範囲で塗布し、その反射塗料の被膜上
に前記マスキング被膜を設けることを特徴とする、部分
塗装方法。