JPH02218754A - ポリアリーレンサルファイド樹脂組成物 - Google Patents

ポリアリーレンサルファイド樹脂組成物

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JPH02218754A
JPH02218754A JP3904689A JP3904689A JPH02218754A JP H02218754 A JPH02218754 A JP H02218754A JP 3904689 A JP3904689 A JP 3904689A JP 3904689 A JP3904689 A JP 3904689A JP H02218754 A JPH02218754 A JP H02218754A
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JP
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polyarylene sulfide
sulfide resin
weight
resin composition
hydrotalcite
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JP3904689A
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Hideya Murai
秀哉 村井
Hisashi Ando
久 安藤
Yoshiyuki Nagahama
長濱 義幸
Masato Kudo
正人 工藤
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Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ポリアリーレンサルファイド樹脂組成物に関
し、さらに詳しくはポリアリーレンサルファイド樹脂と
特定のハイドロタルサイト類とを特定の配合割合で配合
してなるポリアリーレンサルファイド樹脂組成物および
ポリアリーレンサルファイド樹脂と特定のハイドロタル
サイト類と充填剤とを特定の配合割合で配合してなるポ
リアリーレンサルファイド樹脂組成物に関するものであ
る。
〔従来技術と発明が解決しようとする問題点1ポリアリ
ーレンサルフアイド樹脂は優れた耐薬品性、広い温度範
囲における良好な機械的性質、耐熱性などを有すること
から、優れたエンジニアリングプラスチックとして広く
利用されている。
そのポリアリーレンサルファイド樹脂に種々の充填材や
添加剤などを含有させて組成物にし、その組成物の性質
を改善することが試みられ、良好な成形品、フィルム、
繊維、機械部品および電気・電子部品を得ようとするこ
とが行なわれている。
その中でも、従来、加水分解安定性の向上、および金属
腐食性の減少を図ったポリアリーレンサルファイド樹脂
組成物が提案されている(特開昭60−186561号
公報参照)。
その公報によると、ポリアリーレンサルファイド樹脂に
ハイドロタルサイトを添加してなる層成物は、金型を腐
食する傾向が減少し、しかも湿った環境下でも加水分解
が生じ難くなると言う加水分解安定性が向上し、さらに
は電気的および機械的特性の低下が殆どない。
しかしながら、前記公報に記載の通常のハイドロタルサ
イトをポリアリーレンサルファイド樹脂に添加すると、
ハイドロタルサイトはポリアリーレンサルファイド樹脂
の成形温度よりも低い温度、たとえば約280℃前後で
層間水が脱離し、成形品にボイドが発生したり、その機
械的特性が低下したりする。
このようにポリアリーレンサルファイド樹脂とハイドロ
タルサイトとの組み合わせからなる樹脂組成物はその性
質が低下するので、その改善が望まれていた。
本発明者らは、ポリアリーレンサルファイド樹脂とハイ
ドロタルサイトとからなる樹脂組成物の性質を改善すべ
く鋭意研究した結果、特定のハイドロタルサイトを用い
ると前記問題点を解消することができることを見出し、
さらに充填剤を配合すると機械的強度が著しく向上する
ことを見出して本発明に到達した。
[問題点を解決するための手段J 前記問題点を解消する本発明は、(a)ポリアリーレン
サルファイド樹脂50〜99.9重量%と(b) 30
0℃における重量減少率が10重量%以下であるハイド
ロタルサイトM50〜0.1重量%とを含有することを
特徴とするポリアリーレンサルファイド樹脂組成物であ
り、 (a)ポリアリーレンサルファイド樹脂50〜99.9
重量%と(b) 300℃における重量減少率が10重
重責以下であるハイドロタルサイト類50〜0.1重量
%とを含有し、さらに(a)ポリアリーレンサルファイ
ド樹脂100重量部に対して、(C)充填材5〜300
重量部を含有することを特徴とするポリアリーレンサル
ファイド樹脂組成物である。
以下、本発明を詳述する。
(A  (a)ポリアリレンサルファイド樹脂本発明に
用いるポリアリーレンサルファイド樹脂は、主としてサ
ルファイド結合を含有するアリーレン部分からなる重合
体樹脂で、ジハロ芳香族化合物と硫黄源とを、有機極性
溶媒中で重縮合反応させて得ることができる。
上記ジハロ芳香族化合物としては1例えばm −ジハロ
ベンゼン、p−ジハロベンゼン等ノジハロベンゼンm 
; 2,3−ジハロトルエン、2.5−ジハロトルエン
、 2.6−、;ハロトルエン、3,4−ジハロトルエ
ン、2.5−ジハロキシレン、l−エチル−2,5−ジ
ハロベンゼン、1,2,4.5−テトラメチル−3,6
−ジハロベンゼン、1−ノルマルへキシル−2,5−ジ
ハロベンゼン、!−シクロヘキシルー2.5−ジハロベ
ンゼンナトのアルキル置換ジハロベンゼン類またはシク
ロアルキル置換ジハロベンゼン類:l−フェニ、1/ 
−2,5−ジハロベンゼン、l−ベンジル−2,5−ジ
ハロベンゼン、1−p−1ルイルー2,5−ジハロベン
ゼン等のアリール置換ジハロベンゼン類;4,4°−ジ
ハロビフェニル等のジハロビフェニル類、1,4−ジハ
ロナフタレン、1.6−ジハロナフタレン、 2.6−
ジハロナフタレン等のジハロナフタレン類などが挙げら
れる。
これらのシバは芳香族化合物における2個のハロゲン元
素は、それぞれフッ素、塩素、臭素またはヨウ素であり
、それらは同一であってもよいし、互いに異なっていて
もよい。
これらの中でも、好ましくはジハロベンゼン類であり、
特に好ましくはp−ジクロロベンゼンを70モル%以上
含むものである。
本発明の方法においては、前記ジハロ芳香族化合物と共
に、所望に応じて、活性水素含有ハロ芳香族化合物、1
分子中に3個以とのハロゲン原子を有するポリハロ芳香
族化合物、およびハロ芳香族ニトロ化合物などの分岐剤
、もしくはモノハロ芳香族化合物などの分子量調整剤な
どを適当に選択して反応系に添加して用いることもでき
る。
前記活性水素含有ハロ芳香族化合物としては。
たとえばアミノ基、チオール基、ヒドロキシル基などの
活性水素をもつ官能基を有するハロ芳香族化合物を挙げ
ることができ、さらに具体的には、2.6−ジクロロア
ニリン、 2.5−ジクロロアニリン。
2,4−ジクロロアニリン、2.3−ジクロロアニリン
等のジハロアニリン類; 2,3.4−)ジクロロアニ
リン、2,3.5−トリクロロアニリン、2,4.61
リクロロアニリン、 3,4,5.− )ジクロロアニ
リン等のトリハロアニリン類; 2,2’−ジアミノ−
4,4゛−ジクロロジフェニルエーテル、2.4°−ジ
アミノ−2゜4−ジクロロジフェニルエーテル等のジハ
ロアミノジフェニルエーテル類およびこれらの混合物に
おいてアミン基がチオール基やヒドロキシル基に置き換
えられた化合物などが挙げられる。
前記の1分子中に3個以上のハロゲン原子を有するポリ
ハロ芳香族化合物としては、たとえば1.2.4−)リ
フa a ベンゼン、1,3.5−)ジクロロベンゼン
、!、4.6−)ジクロロナフタレン等が挙げられる。
前記ハロ芳香族ニトロ化合物としては、たとえJf 2
 、4−ジニトロクロロベンゼン、2,5−ジクロロニ
トロベンゼン等のモノまたはジハロニトロベンゼン類;
2−ニトロ−4,4′−ジクロロジフェニルエーテル等
のジハロニトロジフェニルエーテル類:3.3′−ジニ
トロ−4,4′−ジクロロジフェニルスルホン等のジハ
ロニトロジフェニルスルホン類:2゜5−ジクロロ−3
−ニトロピリジン、2−クロロ−3,5−ジニトロピリ
ジン等のモノまたはジハロニトロピリジン類、あるいは
各種ジハロニトロナフタレン類などが挙げられる。
前記七ノへロ芳香族化合物としては、クロロベンゼン、
ブロモベンゼン、α−ブロモベンゼン、α−りaロトル
エンー〇−クロロトルエン、m−クロロトルエン、p−
クロロトルエン、α−ブロモトルエン、0−ブロモトル
エン、m−ブロモトルエン、p−ブロモトルエンなどが
挙げられる。
これらの活性水素含有ハロ芳香族化合物、ポリハロ芳香
族化合物、ハロ芳香族ニトロ化合物などを使用すること
によって、生成する重合体の分岐度を増加させたり、分
子量をさらに増加させたり、あるいは残存含塩量を低下
させるなど、ポリアリーレンサルファイド樹脂の諸物件
をさらに改善することができる。
また、上記硫黄源としては、アルカリ金属硫化物やアル
カリ土類金属などが・好適に使用される。
前記アルカリ金属硫化物としては、硫化リチウム、硫化
ナトリウム、硫化カリウム、硫化ルビジウム、硫化セシ
ウムなどが挙げられる。
前記アルカリ金属硫化物の中でも、好ましいのは硫化リ
チウムおよび硫化ナトリウムであり、特に好ましいのは
硫化ナトリウムである。
これらは、一種単独で用いてもよいし、二種以上を組み
合わせて用いてもよい。
前記アルカリ土類金属硫化物としては、硫化カルシウム
、硫化ストロンチウム、硫化バリウム、硫化マグネシウ
ムなどが挙げられる。
これらの中でも、好ましいのは硫化カルシウム、硫化バ
リウムであり、特に好ましいのは硫化カルシウムである
これらは、一種単独で用いてもよいし、二種以上を組み
合わせて用いてもよい。
また、前記アルカリ金属硫化物またはアルカリ土類金属
硫化物は、アルカリ金属水硫化物またはアルカリ土類金
属水硫化物のそれぞれと塩基との反応によって得られる
ものであってもよい。
そのアルカリ金属水硫化物としては、たとえば水硫化リ
チウム、水硫化ナトリウム、水硫化カリウムおよび水硫
化セシウムなどが挙げられる。
また、アルカリ土類金属水硫化物としては、水硫化ガル
シウム、水硫化ストロンチウム、水硫化バリウム、水硫
化バリウムなどが挙げられる。
また、塩基は無機系塩基、有機系塩基の各種の化合物が
使用される。
無機系塩基としてはアルカリ金属水酸化物等を好適に使
用でき、たとえば水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム、水酸化ルビジウム等が挙げられる。
有機系塩基としては、ω−ヒドロキシカルボン酸の金属
塩、アミノカルボン酸アルカリ金属塩等が挙げられる。
また、重縮合反応させる際の前記有機極性溶媒として、
N−アルキルピロリドン、N−アルキルラクタム等が好
適に用いられる。
上述のジハロ芳香族化合物の硫黄源との所定割合を有機
極性溶媒中で約200〜300℃で反応させ、ポリアリ
ーレンサルファイド樹脂を得ることができる。
また、本発明において用いられるポリアリーレンサルフ
ァイド樹脂のメルトインデックスは、特に制限がなく、
通常20〜2,000 g710分、好ましくは40−
1.000 g710分(ASTM  01238,3
18”0.5kg)である、このメルトフローインデッ
クスはハイドロタルサイト類や充填剤の配合割合、成形
法、成形品の形状等により適宜に決定される。
(B)(b)ハイドロタルサイト 前記ハイドロタルサイト類は、 Mg6A交バOH)+6CO3・4H20、またはAf
L203・6Mg0・GOz、12HzOのような化学
構造を有する天然産鉱物にほぼ相当する天然物質または
合成物質である。
また一般に合成ハイドロタルサイトは、カチオン性成分
の溶液とアニオン性成分の溶液との共沈澱によって生成
され、一般式は次のように示される。
[Mg+−xAi  X(OH)2]”  ・ [AX
/*  mH2O]”(ただし式中、nはアニオンA上
の電荷、mは水和水のモル数、Xはlより小さい数を示
す、)このようにハイドロタルサイトは、マグネシウム
とアルミニウムとの水和物が最も汁通であるが、他の金
属によって置換されてもよい。
たとえばマグネシウムはカルシウム、唾鉛。
銅、マンガン、リチウムまたはニッケルで置換され、ま
たアルミニウムはクロム(■)、鉄で置換される。また
アニオンAも炭酸塩、リン酸塩で置換される。最も入手
し易いハイドロタルサイトはマグネシウム−アルミニウ
ムハイドロキシカーボネートハイドレードで、次の化学
構造式%式% 本発明において重要なこととして、本発明で使用するハ
イドロタルサイトは、 300℃における重量減少率が
10重量%以下であることである。
ここで、300℃における重量減少率とは、熱重駿分析
(丁hermal Gravimetric、Anal
ysis、TG)をJIS−に7120に準拠して行な
い、昇温速度lO℃/分で300℃迄に上昇したときの
重量減少率を言う。
この重量減少率10重量%以下のハイドロタルサイトは
、ポリアリーレンサルファイド樹脂の成形温度(たとえ
ば約280℃)で層間水の脱離が少なく、成形品のボイ
ドの発生を少なく抑えることができるとともに、機械的
特性の低下を防ぐことができる利点を有する。
工旦しμ渣1 本発明においては、前記ハイドロタルサイト類50〜O
21重量%とポリアリーレンサルファイド樹脂50〜9
9.9重量%とを配合することが重要である。なお、こ
の場合の百分率は、前記ポリアリーレンサルファイド樹
脂と前記ハイドロタルサイト類との合計量を100とし
たときの値である。
また、ポリアリーレンサルファイド樹脂とハイドロタル
サイト類と充填剤とからなるポリアリーレンサルファイ
ド樹脂組成物においても、前記配合量比は重要である。
ハイドロタルサイト類が50重量%以上であると成形性
が低下し、成形品の外観や機械的性質が悪化し、また0
、1重量%以下になると金属腐食防1ト効果やパリ発生
を防ぐ効果が小さい。
(D)(C)充填剤 本発明においては、前記ポリアリーレンサルファイド樹
脂と前記ハイドロタルサイト類とを前記配合割合で配合
してなるポリアリーレンサルファイド樹脂組成物は、成
形性が良好で耐金属腐食性、機械的性質が優れ、パリの
発生の少ない成形材料として好適なのであるが、さらに
充填剤を配合すると1強度、剛性、耐熱性をさらに高め
ることができると言う利点のあるポリアリーレンサルフ
ァイド樹脂組成物にすることができる。
前記充填材としては、繊維状充填剤および/または粉状
充填材が用いられる。すなわち、前記配合割合で配合さ
れたポリアリーレンサルファイドと前記ハイドロタルサ
イト類との混合物に、繊維状充填剤を配合しても良いし
、また、粉状充填剤を配合しても良いし、さらには繊維
上充填剤と粉状充填剤とを共に配合しても良い、いずれ
の充填剤が好ましいかについては、−概に言うことはで
きないけれど、繊維状充填剤を配合する方が機械的物性
、耐熱性の向上に資する。
前記繊維状充填材としては、たとえばガラス繊維、高ケ
イ酸繊維、アルミナケイ酸繊維等のガラス質繊維;ポロ
ン繊維、炭化ケイ素繊維、アルミナ繊維、チッ化ケイ素
繊維、ジルコニア繊維、ケイ酸カルシウム繊維、ロック
ウール等のセラミック繊維、酸化マグネシウム繊維、マ
グネシウムオキシサルフェート繊維、水酸化マグネシウ
ム繊維、チタン酸カリウム繊維、石膏繊維等の無機質m
at、銅繊維、黄銅繊維、鋼繊維、ステンレス繊維、ア
ルミ繊維、アルミニウム合金繊維等の金属繊#I:炭素
繊維;ポリエチレン繊維、ポリプロピレン繊維、アラミ
ツド繊維等の高融点有機繊維;アルミナウィスカー、マ
グネシアウィスカー、黒鉛ウィスカー、炭化ケイ素ウィ
スカー、窒化ケイ素ウィスカー等の各種ウィスカーなど
が挙げられる。これらの繊維状充填剤はシラン系カップ
リング剤、チタネート系カップリング剤などで表面処理
をしてから配合時に添加するのが好ましい。
これらの中でも、好ましいものはガラス繊維、アラミツ
ド繊維、炭素繊維等が挙げられる。
また、粉状充填材としては、たとえば酸化カルシウム、
酸化マグネシウム、酸化チタン、酸化アルミナ等の酸化
物;水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、水酸化
カルシウム等の水酸化物;炭酸マグネシウム、炭酸カル
シウム、ドロマイト等の炭酸塩:を酸バリウム、硫酸カ
ルシウム、硫酸マグネシウム等の硫酸塩:亜硫酸カルシ
ウム等の亜硫酸塩;シリカ;タルク、クレー、マイカ:
ケイソウ土、アスベスト、ゼオライト等;ケイ酸カルシ
ウム、モンモリロナイト、ベントナイト等のケイ酸塩鉱
物;鉄、アルミニウム、亜鉛、銅等の金属粉末;炭化ケ
イ素、チッ化ケイ素、チッ化ホウ素等のセラミック等が
挙げられる。
これらの粉状充填材は形態に特に制限がないが、粉状、
粒状、板状のいずれでもよい。
いずれの繊維状充填剤および/または粉状充填剤を選択
するかは、このポリアリーレンサルファイド樹脂組成物
の成形加工において、成形性を阻害しないこと、あるい
は成形品の要求物性により適宜に決定すべきである。
CD) (C)充填剤の配合場 また、ポリアリーレンサルファイド樹脂100重量部に
対し、 JaM状充填材や粉状充填材を5〜300重量
部、好ましくは10〜200重量部含有させることが重
量である。
繊維状充填材や粉状充填材が5重量部未満であると補強
効果が充分でなく、また300重量部を超えると成形性
が低下する傾向にある。
(E 任 に添加される他の成分 本発明のポリアリーレンサルファイド樹脂組成物には、
前記各成分の他に必要に応じて各種の添加剤、たとえば
滑剤、帯電防止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、難燃剤
、離型剤、着色剤等を添加できる。
ここで、滑剤としては、たとえば流動パラフィン、天然
パラフィン、ワックス等の炭化水素系滑剤;ステアリン
酸、パルミチン酸、オレイン酸、ミリスチン酸、ベヘニ
ン酸などの高級脂肪酸あるいはオキシ脂肪酸等の脂肪酸
系滑剤;ステアリン酸、バルミチン酸、オレイン酸、ミ
リスチン酸、ベヘニン酸などの高級脂肪酸のメチル、エ
チル、プロピル、ブチルなどの低級アルキルエステルで
ある脂肪酸エステル系;脂肪族の高級あるいは低級アル
コール、ポリグリコール等のアルコール系滑剤;ステア
リン酸カルシウム、ステアリン酸バリウム等の金属石ケ
ン;シリコンオイル、変性シリコン等のシリコン等が挙
げられる。
前記帯電防止剤としては、たとえばポリオキシエチレン
アルギルアミン、ポリオキシエチレンフルキルアミドの
ような非イオン系帯電防止剤、アルキルスルホネート、
アルキルベンゼンスルホネートのようなアニオン系帯電
防止剤、第4級アンモニウムクロライド、第4級アンモ
ニウムサルフェートのようなカチオン系帯電防止剤、ア
ルキルベタイン型、アルキルイミダシリン型のような両
性帯電防止剤等が挙げられる。
前記酸化防止剤としては、たとえば2.6−ジーを一ブ
チルーp−クレゾール、2,2−メチレンビス(4−メ
チル−5−t−ブチルフェノール)のようなフェノール
系化合物、フェニル−β−ナフチルアミンのようなアミ
ン系化合物、トリス(ノニルフェニル)ホスファイトの
ようなリン系化合物、ジラウリルチオジプロピオネート
のような硫黄化合物が挙げられる。
前記紫外線吸収剤としてはサリチル酸系紫外線吸収剤、
ベンゾフェノン系紫外線吸収剤等が挙げられる。また前
記難燃剤、離型剤、着色剤等は一般に使用されているも
のが使用できる。
工旦Σ星立墨 本発明のポリアリーレンサルファイド樹脂組成物は、前
記ポリアリーレンサルファイド樹脂に前記ハイドロタル
サイト類、要すれば繊維状充填剤および/または粉状充
填材、其他の添加剤を配合することにより製造される。
配合の方法としては、特に制限は無く、たとえば全成分
を予備混合しておき、得られた予備混合物を混練する方
法、前記各成分を一度に混合ないし混練する方法、また
はハイドロタルサイト、繊維状充填剤および/または粉
状充填材と、要すれば添加剤と少量のポリアリーレンサ
ルファイド樹脂とでマスターバッチ混合物を作っておき
、このマスターバッチ混合物をポリアリーレンサルファ
イド樹脂で稀釈するように混合ないし混練するマスター
バッチ法等が挙げられ、これらいずれの方法でも適宜に
採用することができる。
前記混合は、たとえば、リボンブレンダー、タンブルミ
キサー、ヘンシェルミキサー等により、前記混線は、オ
ープンロール、パンパリミキサー、・単軸スクリュー押
出機、2軸スクリユ一押出機、単軸往復動スクリュー混
線機等を使用して、乾混融混併用法、多段溶融混合法、
単純溶融混合法により行なうことができる。
このようにして得られるポリアリーレンサルファイド樹
脂組成物は、射出成形、押出成形等の各種の成形法によ
り種々の成形品、フィルム、繊維等に成形される。
本発明の樹脂組成物は、成形性が良好で、結晶速度が大
きくてパリの発生が少なく、機械的強度や剛性、耐熱性
が大で、しかも射出成形時の金型腐食防止性が大きく、
成形品もそれに接触している金属部材を腐食することな
く、優れた成形品になることができる。
[実施例] (実施例1) ポリアリーレンサルファイド樹脂(メルトフローインデ
ックス=300g/10分)40重量%に、ハイドロタ
ルサイト(協和化学輛製%rJHT−4G)10重量%
およびガラス繊維(旭ファイバーガラス■製、 03M
AFT525)40重量%鷺配合した。
なお、ハイドロタルサイト、DH?−40は300℃に
おける重量減少率が6.9重量%であった。
その配合物をドライブレンドレ、その後、20層層φ単
輌押出機で320℃で混練し、ペレットにした。
そのペレットを射出成形機(東芝機械■製、IS30E
PM)により、シリンダ温度320℃、金型温度135
℃で射出成形し、試験片(127X 12.7X 3.
2I、64X 12.7X 3.2層層)を成形した。
その試験片はパリが殆ど発生せず容易に成形でき、外観
は奇麗であった。
その試験片につき、ASTM  D790に準拠して曲
げ強度および曲げ弾性率を、ASTM  D256に準
拠してアイゾツト衝撃強度をそれぞれ測定し、またパリ
発生量を、最小充填圧の1.1倍で試験片(64X12
.7X3.2m■)を成形する金型の内部における、前
記試験片の末端部に相当する位置に設けた20JLmの
溝を通過して生じたパリの長さを測定した。
その結果を第1表に示す。
(実施例2) ガラス繊維を配合せずに、ハイドロタルサイト20重量
%とした他は前記実施例1と同様に実施して、ボイドも
ない良好なベレットを得た。
(比較例1) ハイドロタルサイト(協和化学−製、DHT−4A)を
用いた以外は、実施例1と同様の条件で試験片を成形し
、その試験片の機械的性質およびパリ発生量を測定した
結果を第1表に示す。
なお、ハイドロタルサイト[1)IT−4Aは300℃
における重量減少率が23.2重量%であった。
(比較例2) ガラス繊維を配合せず、ハイドロタルサイト20重量%
としたほかは前記実施例2と同様にしてベレットを製造
したが、ポイドガ多くて良好なベレットが得られなかっ
た。
第1表から明らかなように、本発明の樹脂組成物はハイ
ドロタルサイトとして300℃における重量減少率10
重量%以下のものを用いるので、比較例に比べて機械的
性質が優れ、しかもパリ発生量が少ない。
[発明の効果] 本発明によると、パリ発生が顕著に少なく、したがって
成形性が良好で、また成形機の金型を腐食させず、かつ
得られる成形品は外観が良好で、しかも機械的特性にお
いて著しく優れ、その成形品に金属部材が接触している
機器についても金属部材を腐食させることのないポリ7
リーレンサルフアイド樹脂組成物を提供することができ
る。
したがって、本発明のポリアリーレンサルファイド樹脂
組成物は、エンジニアリングプラスチックとして極めて
優れ、成形品、フィルム、繊維などに成形され、機械部
品、電気・電子部品、および一般の日用品に好適に利用
される。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(a)ポリアリーレンサルファイド樹脂50〜9
    9.9重量%と(b)300℃における重量減少率が1
    0重量%以下であるハイドロタルサイト類50〜0.1
    重量%とを含有することを特徴とするポリアリーレンサ
    ルファイド樹脂組成物。
  2. (2)(a)ポリアリーレンサルファイド樹脂100重
    量部に対して、(c)充填材5〜300重量部を含有す
    ることを特徴とする請求項1に記載のポリアリーレンサ
    ルファイド樹脂組成物。
JP3904689A 1989-02-18 1989-02-18 ポリアリーレンサルファイド樹脂組成物 Pending JPH02218754A (ja)

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JP3904689A JPH02218754A (ja) 1989-02-18 1989-02-18 ポリアリーレンサルファイド樹脂組成物

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JP3904689A JPH02218754A (ja) 1989-02-18 1989-02-18 ポリアリーレンサルファイド樹脂組成物

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