JPH02218626A - 1,1,1,2―テトラフルオロエタンの製造法 - Google Patents

1,1,1,2―テトラフルオロエタンの製造法

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JPH02218626A
JPH02218626A JP1039207A JP3920789A JPH02218626A JP H02218626 A JPH02218626 A JP H02218626A JP 1039207 A JP1039207 A JP 1039207A JP 3920789 A JP3920789 A JP 3920789A JP H02218626 A JPH02218626 A JP H02218626A
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鮫島 俊一
Masaru Yoshitake
優 吉武
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明はフロン12 (CC1zF2)の有望な代替候
補とみなされている1、 1.1.2−テトラフルオロ
エタン(CF3CH2F)の製造法に関するものである
[従来の技術および課題] 1、1.1.2−テトラフルオロエタン(R−134a
化学式: CF ac H3P )の製造法については
、式CF 2 X CFY Z (式中、Xはフッ素ま
たは塩素である。Xがフッ素である場合にはY、  Z
は塩素、フッ素または水素であり、Y、  Zの一方が
フッ素である場合にはY、  Zの他方は水素または塩
素である。Xが塩素である場合には、Y、  Zの一方
はフッ素であり、Y、  Zの他方は塩素または水素で
ある。)で表わされる4個または5個のフッ素原子を有
するハロエタン原料を水素化触媒の存在下で水素と反応
させる方法がその一つの手段として挙げられる。上式で
表わされる原料の中で、2−クロロ−1,1,1,2−
テトラフルオロエタン(R−124゜化学式: CF3
CHCIF>を用いた場合は、次式に示すように原料か
ら1個の塩素原子を除去し、これらを水素で置き換える
ことにより 1.1.1.2−テトラフルオロエタンを
得ることができ、最も単純な反応スキームとなるため、
反応選択性の点において有利である。
CF 3CHCIF +H2−CF 3CH3P +H
C1(R−124)          (R−134
a)この反応においては上式に示すように塩化水素が副
生ずるなめ触媒には耐酸性が要求される。従って、白金
族元素または白金族元素を主成分とする合金触媒が使用
可能である。このための触媒として既にパラジウムを用
いる方法が報告されている。(特公昭56−38131
号公報を参照)しかし、反応活性および耐熱性が必ずし
も充分ではないという欠点を有している。
[課題を解決するための手段] 発明者は2−クロロ−1,1,1,2−テトラフルオロ
エタンの還元脱塩素反応について接触水素化分解の他、
L i A I Ha、NaBH4、R35nH等によ
る化学的還元の手法の中から、気相で水素還元を行なう
方法が反応選択性、および量産性の点から最も好適であ
ることを見いだした。しかしながら、2−クロロ−1,
1,1,2−テトラフルオロエタンは水素還元に対する
活性は低く比較的高い反応温度が必要である。最も一般
的な触媒であるPdは白金族元素の中では融点が低く、
したがって原子の移動が活発になる温度が低い、それゆ
えシンタリングによる触媒粒の成長が起こり易く耐熱性
が不十分である。
触媒のシンタリングは異種金属の添加、すなわち合金化
、および酸化物分散によって抑制できることが知られて
いる0発明者は主成分元素、添加元素について鋭意探索
、検討を行なうとともに反応条件を検討した結果、耐熱
性、反応活性、および反応選択性を満足する触媒を見い
だすに至った。
かくして本発明は完成されたものであり、2−クロロ−
1,1,1,2−テトラフルオロエタン(CFaCHC
lF)を、白金族元素を主成分としIB族元素から選ば
れる1種または2種以上の元素を添加成分として含む水
素化触媒の存在下で水素と反応させることを特徴とする
C F s CH2Fで表わされる1゜1、1.2−テ
トラフルオロエタンを高選択的に製造できるという利点
を有する製造方法を新規に提供するものである。
以下実施例と共に詳細を説明する。
すなわち、触媒の主成分としてはPd、Rh、Pt、R
uが耐酸性および水素還元活性の点で好適であり、添加
元素としてはd−電子が満たされしたがって主成分の触
媒特性に影響の少ない典型元素の中で耐酸性に優れるI
B族元素が選ばれる。
IB族元素は穏和な条件で還元が可能であって、そのた
め比較的低い温度、短時間で触媒調製ができ、結晶成長
を抑制した条件での調製が可能である0本反応において
は、主成分にIB族元素を添加することにより未添加の
ものより高活性が得られることが見いだされた。添加成
分の割合は0.01〜50重量%、好ましくは0.1〜
30重量%が耐熱性の向上および主成分元素の反応特性
を活かす上で好適である。50重景%より添加量を増や
すと本来触媒活性の無いIB族元素の特性が支配的とな
り反応活性は低下する。一方、シンタリングを抑制する
ためには反応条件にも依存するが、異種金属を0.01
%以上、好ましくは0.1%以上添加することが必要で
ある。
触媒の担体としては、例えば、活性炭、アルミナ、ジル
コニア等が好適である。担持方法は、従来の貴金属触媒
の調製法が適用可能である。
なお、使用に当たってはかかる金属の化合物は少なくと
も一部還元することが安定した特性を得る上で望ましい
が、必ずしも行う必要はない。
水素と原料の割合は大幅に変動させ得る0通常、化学量
論量の水素を使用してハロゲン原子を除去する。出発物
質の全モル数に対して、化学量論量よりかなり多い量、
例えば2モルまたはそれ以上の水素を使用する場合には
、より高い反応率を得ることができる。
反応圧力につル)ては常圧、または常圧以上の圧力が使
用し得る。
反応温度は120℃以上が望ましいが、450℃を越え
ない温度において気相で行なうことが、反応選択性、触
媒寿命の観点から好ましい。
接触時間は、通常0.1〜300秒、特には2〜60秒
である。
[実施例] 以下に本発明の実施例を示す。
調製例 1 ヤシガラ活性炭を純水中に浸漬し細孔内部まで水を含浸
させた。これに塩化パラジウムと硫酸鋼をそれぞれの金
属成分の重量比で95: 5の割合で、活性炭の重量に
対し金属成分の全重量で0.5%だけ溶解した水溶液を
少しずつ滴下しイオン成分を活性炭に吸着させた。純水
を用いて洗浄した後、それを150℃で5時間乾燥した
0次に窒素中550℃で4時間乾燥した後、水素を導入
し、5時間、250℃に保持して還元した。
調製例 2 ヤシガラ活性炭を純水中に浸漬し細孔内部まで水を含浸
させた。これに硫酸パラジウムと硝酸銀をそれぞれの金
属成分の重量比で92:8の割合で、活性炭の重量に対
し金属成分の全重量で0.5%だけ溶解した水溶液を少
しずつ滴下しイオン成分を活性炭に吸着させた。純水を
用いて洗浄した後、それをヒドラジンを用いて室温で還
元した。
調製例 3 ヤシガラ活性炭を純水中に浸漬し細孔内部まで水を含浸
させた。これに塩化パラジウムと塩化金酸をそれぞれの
金属成分の重量比で90:10の割合で、活性炭の重量
に対し金属成分の全重量で0.5%だけ溶解した水溶液
を少しずつ滴下しイオン成分を活性炭に吸着させた。純
水を用いて洗浄した後、それを150℃で5時間乾燥し
た9次に窒素中500 ’Cで4時間乾燥した後、水素
を導入し、5時間、250℃に保持して還元した。
調製例 4 ヤシガラ活性炭を純水中に浸漬し細孔内部まで水を含浸
させた。これに塩化ロジウムと硫酸銅をそれぞれの金属
成分の重量比で96=4の割合で、活性炭の重量に対し
金属成分の全重量で0.5%だけ溶解した水溶液を少し
ずつ滴下しイオン成分を活性炭に吸着させた。純水を用
いて洗浄した後、それを150°Cで5時間乾燥した0
次に窒素中550°Cで4時間乾燥した後、水素を導入
し、5時間、300℃に保持して還元した。
調製例 5 ヤシガラ活性炭を純水中に浸漬し細孔内部まで水を含浸
させた。これに硫酸ロジウムと硝酸銀をそれぞれの金属
成分の重量比で93: 7の割合で、活性炭の重量に対
し金属成分の全重量で0.5%だけ溶解した水溶液を少
しずつ滴下しイオン成分を活性炭に吸着させた。純水を
用いて洗浄した後、それを150℃で5時間乾燥した0
次に窒素中550℃で4時間乾燥した後、水素を導入し
、5時間、300°Cに保持して還元した。
調製例 6 ヤシガラ活性炭を純水中に浸漬し細孔内部まで水を含浸
させた。これに塩化ロジウムと塩化金酸を、それぞれの
金属成分の重量比で80: 20の割合で、活性炭の重
量に対し金属成分の全重量で0.5%だけ溶解した水溶
液を少しずつ滴下しイオン成分を活性炭に吸着させた。
純水を用いて洗浄した後、それを150℃で5時間乾燥
した0次に窒素中550℃で4時間乾燥した後、水素を
導入し、5時間、300℃に保持して還元した。
調製例 7 ヤシガラ活性炭を純水中に浸漬し細孔内部まで水を含浸
させた。これに塩化白金酸、硫酸銅をそれぞれの金属成
分の重量比で96:4の割合で、活性炭の重量に対し金
属成分の全重量で0.5%だけ溶解した水溶液を少しず
つ滴下しイオン成分を活性炭に吸着させた。純水を用い
て洗浄した後、それを150℃で5時間乾燥した0次に
窒素中550℃で4時間乾燥した後、水素を導入し、5
時間、300℃に保持して還元した。
調製例 8 ヤシガラ活性炭を純水中に浸漬し細孔内部まで水を含浸
させた。これに塩化白金酸、硫酸ジアンミン銀をそれぞ
れの金属成分の重量比で91: 9の割合で、活性炭の
重量に対し金属成分の全重量で0.5%だけ溶解した水
溶液を少しずつ滴下しイオン成分を活性炭に吸着させた
。純水を用いて洗浄した後、それを150℃で5時間乾
燥した0次に窒素中550℃で4時間乾燥した後、水素
を導入し、5時間、300℃に保持して還元した。
調製例 9 ヤシガラ活性炭を純水中に浸漬し細孔内部まで水を含浸
させた。これに塩化白金酸、塩化金酸をそれぞれの金属
成分の重量比で85:15の割合で、活性炭の重量に対
し金属成分の全重量で0.5%だけ溶解した水溶液を少
しずつ滴下しイオン成分を活性炭に吸着させた。純水を
用いて洗浄した後、それを150℃で5時間乾燥した9
次に窒素中550℃で4時間乾燥した後、水素を導入し
、5時間、300℃に保持して還元した。
調製例 10 ヤシガラ活性炭を純水中に浸漬し細孔内部まで水を含浸
させた。これに塩化ルテニウム、硫酸銅をそれぞれの金
属成分の重量比で99= 1の割合で、活性炭の重量に
対し金属成分の全重量で0.5%だけ溶解した水溶液を
少しずつ滴下しイオン成分を活性炭に吸着させた。純水
を用いて洗浄した後、それを150℃で5時間乾燥した
0次に窒素中550℃で4時間乾燥した後、水素を導入
し、5時間、300℃に保持して還元した。
調製例 11 ヤシガラ活性炭を純水中に浸漬し細孔内部まで水を含浸
させた。これに硫酸ルテニウム、硝酸銀をそれぞれの金
属成分の重量比で95= 5の割合で、活性炭の重量に
対し金属成分の全重量で0.5%だけ溶解した水溶液を
少しずつ滴下しイオン成分を活性炭に吸着させた。純水
を用いて洗浄した後、それを150℃で5時間乾燥した
0次に窒素中550℃で4時間乾燥した後、水素を導入
し、5時間、300℃に保持して還元した。
調製例 12 ヤシガラ活性炭を純水中に浸漬し細孔内部まで水を含浸
させた。これに塩化ルテニウム、塩化金酸をそれぞれの
金属成分の重量比で90:10の割合で、活性炭の重量
に対し金属成分の全重量で0.5%だけ溶解した水溶液
を少しずつ滴下しイオン成分を活性炭に吸着させた。純
水を用いて洗浄した後、それを150℃で5時間乾燥し
な0次に窒素中550℃で4時間乾燥した後、水素を導
入し、5時間、300℃に保持して還元した。
比較調製例 ヤシガラ活性炭を純水中に浸漬し細孔内部まで水を含浸
させた。これに塩化パラジウムを、活性炭の重量に対し
金属成分の全重量で0.5%だけ溶解した水溶液を少し
ずつ滴下しイオン成分を活性炭に吸着させた。純水を用
いて洗浄した後、それを150℃で5時間乾燥した0次
に窒素中550℃で4時間乾燥した後、水素を導入し、
5時間、300℃に保持して還元しな。
実施例 1〜3 調製例1〜3のようにして調製した触媒を300cc充
填した内径2.54cm、長さ100cmのインコネル
600製反応管を塩浴炉中に浸漬した。
水素と 2−り四ロー1.1.1.2−テトラフルオロ
エタン(CF3CHCIF)を1= 1のモル比で反応
管に導入した。水素、出発物質の流量はそれぞれ、20
0cc/分、200cc/分とした0反応温度は250
℃、接触時間は25秒であった9反応物は一78℃に冷
却したトラップに捕集した。捕集物の酸分を除去した後
、組成をガスクロマトグラフイー及び19F−NMRを
用いて分析した。その結果、主な反応生成物は1.1.
1.2−テトラフルオロエタン (CF sCH3P 
>および1.1.1−トリフルオロエタン(CF s 
CHs )であることを確認した0反応開始後500時
間経過後の反応率について第1表に示す。
実施例 4〜6 調製例4〜6のようにしてR製した触媒を用い、水素と
出発物質のモル比を2: 1とし接触時間を20秒とす
る他は実施例1〜3と同様にして反応を行い、反応生成
物を分析した0反応開始後500時間経過後の反応率に
ついて第1表に示す。
実施例 7〜9 調製例7〜9のようにしてMrq製した触媒を用い、水
素と出発物質のモル比を1.5:  1とし接触時間を
25秒とする他は実施例1〜3と同様にして反応を行い
、反応生成物を分析した0反応開始後500時間経過後
の反応率について第1表に示す。
実施例 10〜12 調製例1O〜12のようにして調製した触媒を用い、反
応温度を260℃、接触時間を20秒とする他は実施例
1〜3と同様にして反応を行い、反応生成物を分析した
0反応開始後500時間経過後の反応率について第1表
に示す。
比較例 比較調製例のようにして調製した触媒を用いて、実施例
1と同様にして反応を行ない反応管出口のガス組成を分
析しな、その結果、主な反応生成物は1.1.1.2−
テトラフルオoxり’t (CF3CH2F)および1
.1.1−トリフルオロエタン(CF z CHs )
であることを確認した0反応開始後500時間経過後の
反応率について第1表に示す。
第1表 [発明の効果コ 本発明は、実施例に示すように、耐久性および反応活性
の向上に優れた効果を有する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、2−クロロ−1,1,1,2−テトラフルオロエタ
    ン(CF_3CHClF)を、白金族元素を主成分とし
    I B族元素から選ばれる1種または2種以上の元素を
    添加成分として含む水素化触媒の存在下で水素と反応さ
    せることを特徴とするCF_3CH_2Fで表わされる
    1,1,1,2−テトラフルオロエタンの製造法。 2、添加成分の割合が0.01〜50重量%である白金
    族元素を主成分とする合金を水素化触媒として用いる請
    求項1に記載の製造法。 3、白金族元素を主成分とし I B族元素から選ばれる
    1種または2種以上の元素を添加成分とする触媒が活性
    炭担体上に担持されている水素化触媒を用いる請求項1
    〜2のいずれか一項に記載の製造法。 4、白金族元素を主成分とし I B族元素から選ばれる
    1種または2種以上の元素を添加成分とする触媒がアル
    ミナ担体上に担持されている水素化触媒を用いる請求項
    1〜2のいずれか一項に記載の製造法。 5、白金族元素を主成分とし I B族元素から選ばれる
    1種または2種以上の元素を添加成分とする触媒がジル
    コニア担体上に担持されている水素化触媒を用いる請求
    項1〜2のいずれか一項に記載の製造法。 6、反応を気相中において120℃〜450℃の温度範
    囲で行なう請求項1〜5のいずれか一項に記載の製造法
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1993009080A1 (en) * 1991-10-30 1993-05-13 Daikin Industries, Ltd. Process for producing 1,1-dichloro-2,2,2-trifluoroethane
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