JPH02218618A - トロンビン粉末製剤 - Google Patents

トロンビン粉末製剤

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JPH02218618A
JPH02218618A JP1039212A JP3921289A JPH02218618A JP H02218618 A JPH02218618 A JP H02218618A JP 1039212 A JP1039212 A JP 1039212A JP 3921289 A JP3921289 A JP 3921289A JP H02218618 A JPH02218618 A JP H02218618A
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JP
Japan
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thrombin
powder
units
lactose
preparation
Prior art date
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Pending
Application number
JP1039212A
Other languages
English (en)
Inventor
Taiji Sekiyama
泰司 関山
Michiyo Ko
康 美智代
Yuichi Mizukami
勇一 水上
Tetsuya Hashimoto
哲哉 橋本
Shoichi Miyake
三宅 正一
Hiromichi Bito
尾藤 博道
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Tanabe Pharma Corp
Original Assignee
Green Cross Corp Japan
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Publication date
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Publication of JPH02218618A publication Critical patent/JPH02218618A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (利用分野) 本発肌は賦形剤として乳糖を用いることを特徴とするト
ロンビン粉末製剤に関する。
(従来技術) トロンビンはフィブリノゲンに作用してフィブリンを生
成することにより血液凝固作用を生じる。
このため、臨床的には外科領域にふいて局所止血剤とし
て使用されている。
現在市販のトロンビン製剤は凍結乾燥品であり、用時、
そのままあるいは適当な溶媒に溶解して局所的に投与さ
れる。
このトロンビンはまれに経口投与される。すなわち、上
部消化器出血の場合、トロンビン溶液として投与される
(発明が解決しようとする問題) しかし、トロンビン製剤の従来の剤型は、トロンビンを
分注後に凍結乾燥したものである。従って一般注射剤と
同様に管瓶に入っており、注射剤と間違い易い形態とな
っている。また、トロンビンの静注は汎発性血管向凝固
症候群等の重篤な副作用を引き起こす可能性もある。こ
うして従来のトロンビン製剤は剤型としては好ましいも
のではなく、何らかの改善を求められていた。
本発明者らはこうした課題を克照するためにトロンビン
製剤の剤型について検討を行った結果、トロンビン粉末
に賦形剤として乳糖を添加混合することにより得られる
粉末製製剤がトロンビンの力価を低下せず、保存安定性
を保ち、しかも粉末分注が容易であることを見出し、本
発明を完成した。
(問題点を解決するための手段) 本発明にふけるトロンビンは、トロンビンとしての生物
活性または生理活性を有するもの、たとえば血漿蛋白を
分画して得られるものあるいは遺伝子工学により得られ
るものである。
すなわち、ヒトの血漿から精製したプロトロンビンにC
a2+の存在下で、トロンボプラスチンなどを作用させ
て調製したものを用いることができる。
また、市販の薬局方収載品を用いてもよい。
また、トロンビンとしては、その比活性が100〜10
00単位/■蛋白程度のものを使用することが好ましい
。その精製方法は公知の手段を用いることができる。
トロンビンは加熱処理しておくことが望ましい。
その場合、好ましくは、溶液状態で加熱処理される。
具体的に溶液状態での加熱処理について説明する。
トロンビン含有水溶液における、トロンビンの濃度とし
ては500〜5000単位/−(特に1000〜300
0単位/rnl)が好ましく、また溶液のpHとしては
5〜8.5(特に5.6〜7.6)が例示される。この
場合、安定化剤を用いることが好ましい。安定化剤とし
て用いられる糖としては、単糖類(グルコース、マンノ
ースなど)、三糖類(マンドース、ショ糖、乳糖など)
、糖アルコール(ソルビトーノペマンニトール、キシリ
トールなど)などが好適なものとして例示される。
糖の添加量としては、トロンビン500〜5000単位
/rnl当たり、60〜100w/v%(好ましくは8
0〜100w/v%)が例示される。
さらに安定化効果を高めるためには、アミノ酸を添加す
ることが好ましい。本発明で用いられるアミノ酸として
は、中性アミノ酸(グリシン、セリン、スレオニンなど
)、酸性アミノ酸(アスパラギン酸、グルタミン酸など
)、塩基性アミノ酸(アルギニン、リジンなど)などが
挙げられる。
アミノ酸の添加量としては、トロンビン500〜500
0単位/−当たり、0.05〜5M(好ましくは1〜4
M)が例示される。
また、その他の公知の添加剤(例えば、塩化カルシウム
、クエン酸ナトリウムなど)を用いることもできる。
加熱処理における加熱温度は、ウィルスを不活化するに
十分な温度であり、たとえば加熱温度は通常50〜70
℃、好ましくは60℃程度であり、加熱時間は、通常1
(1分〜20特開、好ましくは5〜15時間程度である
加熱処理後、−旦、透析等により加熱安定化剤を除去ま
たは希釈することが好ましい。
次いで、凍結乾燥を施す。その際、安定化剤を用いても
よい。安定化剤としては有機酸またはその塩等が挙げら
れる。
トロンビン含を水溶液における、トロンビンの濃度とし
ては500〜10000単位/ml(特に1000〜3
000単位/証)が好ましく、また溶液のpHとしては
5〜10.0(特に5.6〜7.6)が例示される。
を機成としては、炭素数2〜8のカルボン酸であること
が好ましい。このような有機酸として具体的には酢酸、
プロピオン酸、酪酸、吉草酸、シニウ酸、マロン酸、コ
ハク酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸等が例示さ
れる。好ましくはクエン酸である。そして、これら有機
酸の塩としてはアルカリ金属塩(ナトリウム塩、カリウ
ム塩など)、アルカリ土類金属塩(カルシウム塩など)
が例示される。その添加量としてはトロンビン溶液50
0〜5000RL位/rrLI!当たり0.004〜I
 M (好ましくは0.01〜LM)程度である。
安定化剤を添加後、除菌濾過を行い、凍結乾燥を施して
トロンビンを粉末化する。
このトロンビン粉末に賦形剤として乳糖を添加混和し、
トロンビン粉末製剤を調製する。
その添加量としては、トロンビン500〜1万単位あた
り、50〜1000mg程度が例示される。言い換える
と、本製剤1mg当たりトロンビン活性が10単位程度
となるように調製される。
こうして得られた粉末製剤は所望により、さらに公知の
製剤化技術により製剤化(散剤、頚粒剤、錠剤、カプセ
ル剤等)された後に単位包装されるが、好ましくは、粉
末分注方式によりスティック包装に供せられる。
本発明製剤の効能・効果としては、通常の結紮によって
止血困難な小血管、毛細血管及び実質臓器からの出血(
例えば、外傷に伴う出血、手術中の出血、骨性出血、膀
胱出血、抜歯後の出血、鼻出血、及び上部消化管からの
出血など)等の止血促進が挙げられる。
また、用法・用量としては、通常、出血局所に、生理食
塩液に溶かした溶液(トロンビンとして50〜1.00
0単位/−)を噴霧もしくは潅注するか、又は粉末のま
まで撒布する。上部消化管出血の場合には、適・当な緩
衝剤に溶かした溶液(トロンビンとして200〜400
単位/rn1.)を経口投与する。なお、出血の部位及
び程度により適宜増減する。
(効 果) 本発明のトロンビン粉末製剤は、賦形剤として乳糖を用
いることにより、トロンビンの力価が低下せず、保存安
定性を保ち、しかも粉末分注が容易となる。また溶解性
も良好である。
このため、本発明製剤は、手軽に開封ができ、患者によ
□て使用しやすく、静注用と間違えることもないスティ
ック包装に用いることが可能となる。
従って、本発明製剤は、スティック包装等を用いて、臨
床使用時に大いに有用と考える。
(実施例) 以下、本発明を実施例および実験例により説明するが、
本発明はこれらによって何ら限定されるものではない。
実施例1 正常人血漿から、塩化バリウム吸着法とDRAB −セ
ファデックス カラムクロマトグラフィー法〔バジャ、
ニス、ピー、ら、ジャーナル オブバイオロジカル ケ
ミストリー(Bajaj、 S、 P、 、 etal
、、 J、Biol、Chem、 3248.7729
 (1973)]によりプロトロンビンを精製し、この
プロトロンビンに人胎盤より調製したトロンボプラスチ
ン、人血漿及び塩化カルシウム液を加え、トロンビン変
換して、粗製トロンビン(1■蛋白当たりのトロンビン
活性10単位)を得た。この粗製トロンビンをSP−セ
ファデックス カラムクロマトグラフィー法〔ランドブ
ラッド、アール、エル1.バイオケミストリー(Lun
dblad、R,L、、 Biochemistry)
、  10゜2501 (1971) )により精製し
、この精製トロンビンを濃縮後、10h+Mクエン酸緩
衝液(p)17.0)に対し透析し、トロンビン溶液(
3500単位/d、1■蛋白当たりのトロンビン活性5
00単位)を調製した。
このトロンビン溶液45rrLl当たり、ショ糖65g
およびアルギニン27gを添加(終濃度は、トロンビン
1500単位/rItl、ショ糖65w/v%、アルギ
ニン27Illi/V%)し、水酸化ナトリウムでpH
を5.9に調製した。
この溶液を60℃で20時間加熱処理した後、0,1M
クエン酸緩衝液(pH6,7)で透析した。この溶液を
濃縮し、濾過した後に、トロンビン溶液(1100単位
/ml)を調製した。さらに除菌濾過し、凍結乾燥した
。さらに、賦形剤として乳糖を、トロンビン活性が10
単位/ mg )ロンビン粉末となるように添加混和し
た。
このトロンビン粉末製剤を5℃で1ケ月保存したが、液
状(外観ン、トロンビン活性、セルロースアセテート膜
電気泳動、ゲル濾過の項目につき試験した結果、著明な
変化はみられず、トロンビンは安定であることがわかっ
た。
実施例2 冷エタノール法によるコーンの画分■+■の抽出残渣を
生理食塩水で抽出し、得られた抽出物を用いて実施例1
と同様に操作し、トロンビン粉末製剤を得た。
実験例1 賦形剤がトロンビン粉末製剤の水への溶解性に与える影
響を調べた。賦形剤としては、乳糖の他に、トウモロコ
シデンプン、結晶セルロース、カルボキシメチルスター
チNa、カルボキシメチルセルロースNa、寒天を用い
た。トロンビン粉末製剤の調製方法は実施例1に準じて
行った。
各種粉末製剤5000単位(500mg)を精製水10
mに室温で溶解させて、溶解性を調べた(第1表)。
第1表 実験例2 賦形剤がトロンビン粉末製剤の保存安定性に与える影響
を調べた。賦形剤としては、乳糖の他に寒天を用いた。
トロンビン粉末製剤の調製方法は実施例1に準じて行っ
た。
各種粉末製剤を37℃で1カ月間保存し、残存するトロ
ンビン活性を測定し、活性残存率を算出したく第2表)
第2表

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 賦形剤として乳糖を用いることを特徴とするトロンビン
    粉末製剤。
JP1039212A 1989-02-21 1989-02-21 トロンビン粉末製剤 Pending JPH02218618A (ja)

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JP1039212A JPH02218618A (ja) 1989-02-21 1989-02-21 トロンビン粉末製剤

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JPH02218618A true JPH02218618A (ja) 1990-08-31

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JP1039212A Pending JPH02218618A (ja) 1989-02-21 1989-02-21 トロンビン粉末製剤

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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