JPH0221693Y2 - - Google Patents

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JPH0221693Y2
JPH0221693Y2 JP1982064517U JP6451782U JPH0221693Y2 JP H0221693 Y2 JPH0221693 Y2 JP H0221693Y2 JP 1982064517 U JP1982064517 U JP 1982064517U JP 6451782 U JP6451782 U JP 6451782U JP H0221693 Y2 JPH0221693 Y2 JP H0221693Y2
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cooking
temperature
heating
stage
residual heat
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、マイクロ波加熱手段、熱風加熱手段
等の加熱手段を備えたオーブンレンジ等の調理装
置に関する。
〔従来の技術〕
従来、加熱手段としてマイクロ波加熱手段及び
熱風加熱手段を備えたオーブンレンジは、とくに
被調理物表面に焦げ目をつけて加熱調理するグリ
ル調理時、調理メニユーに応じてマイクロ波加熱
手段による加熱ののち熱風加熱手段により被調理
物表面に焦げ目をつけたり、マイクロ波加熱手段
と熱風加熱手段との交互加熱ののち熱風加熱手段
により被調理物表面に焦げ目をつけたり、あるい
は熱風加熱手段のみにより加熱して焦げ目をつけ
たりして調理を行う。
なお、被調理物の種類および量に応じ、前記の
いずれの調理方法により調理するかが選択される
とともに、加熱手段の加熱時間および出力が設定
される。
〔考案が解決しようとする課題〕
前記従来のオーブンレンジでは、連続して調理
する場合、前回の調理により調理庫の空気が加熱
され、調理開始時に調理庫に余熱が残存していて
も、その余熱を考慮することなく調理時間及び出
力を設定して加熱調理を行うため、被調理物の表
面が焦げすぎたり、被調理物が涸びたりして被調
理物を最適の調理状態に仕上げることができない
という問題点がある。
本考案は、調理開始時の余熱の有無にかかわら
ず被調理物を最適の調理状態に仕上げることがで
きるオーブンレンジ等の調理装置を提供すること
を目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
前記目的を達成するために、本考案の調理装置
においては、実施例に対応する第1図に示すよう
に、調理庫9内に配設された被調理物を加熱調理
する加熱手段Aと、 前記被調理物の温度を検知する第1センサ27
と、 前記調理庫9の庫内温度を検知する第2センサ
34と、 調理開始時の各庫内温度に対する前記被調理物
の調理温度および加熱時間からなる調理条件を記
憶した記憶手段Bと、 調理開始時に前記第2センサ34により検知さ
れた前記庫内温度に基づき前記記憶手段Bから所
定の前記調理条件を選択する選定手段Cと、 前記第1センサ27による検知温度が前記所定
の調理条件の調理温度に達するまで、又は前記所
定の調理条件の加熱時間が経過するまで前記加熱
手段Aの出力を制御する加熱制御手段Dとを備え
る。
〔作用〕
前記のように構成された本考案の調理装置の場
合、選定手段Cの調理条件の選定により、調理開
始時の庫内温度に応じた調理温度、加熱時間が選
定され、選定された調理温度、加熱時間及び第1
センサ27による検知温度に従い、加熱制御手段
Dにより加熱手段Aの出力が制御されるため、と
くに調理開始時の庫内温度が高く調理庫9に余熱
があるときに、余熱を利用した調理により、調理
に要する時間が自動的に短縮されて従来のように
被調理物の表面の焦げすぎ、或いは被調理物が涸
びることがなく、余熱の有無にかかわらず被調理
物が最適の調理状態に仕上げられる。
〔実施例〕
実施例について、第1図ないし第8図を参照し
て説明する。
(1実施例) まず、1実施例について、第1図ないし第7図
を参照して説明する。
第2図、第3図において、1は調理装置である
オーブンレンジの本体、2は本体1の前面に開閉
自在に設けられた調理庫扉、3,4は扉2に形成
されたガラス等からなるのぞき窓および把手であ
る。
5は本体1の前面右端部に設けられた操作部、
6は操作部5の下部に設けられたスタートキー、
7は操作部5の上部に設けられた複数種類の被調
理物の品名を表示した複数個のメニユーキーが配
設されたメニユーキー部、8は操作部5のメニユ
ーキー部7の上部に設けられた表示部である。
9は本体1内に配設された調理庫フレーム10
および扉2により形成された調理庫、11は調理
庫フレーム10の下面に回転自在に設けられた第
1プーリ、12は第1プーリ11の回転軸に固着
され調理ネツト13および被調理物14が載置さ
れる受皿である。
15は駆動モータ(図示せず)の回転軸16に
軸着され本体1内の右端下部に配設された第2プ
ーリであり、調理時に駆動モータにより第2プー
リ15が回転するとともに、ベルト17を介して
第2プーリ15の回転が第1プーリ11に伝達さ
れ、第1プーリ11が回転するとともに、受皿1
2が回転し、被調理物14が回転されて調理され
る。
18は一端が調理庫フレーム10の上面右端部
に調理庫9に連通して設けられた導波管、19は
導波管18の他端に設けられ導波管18とともに
にマイクロ波加熱手段20を構成するマグネトロ
ンである。
21は調理庫フレーム10の上面中央部に設け
られたセンサ収納筐体、22は収納筐体21の右
側面上部に形成された該筐体21の内部への空気
流入口、23は調理庫フレーム10の上面中央部
に透設され調理庫9と収納筐体21の内部とを連
通する連通孔である。
24は収納筐体21内に配設された円筒状の基
部24′および基部24′の下端に一体に形成され
た鍔部24″からなるシールド体であり、鍔部2
4″が連通孔23の周縁の調理庫フレーム10の
上面に当接されてシールド体24が取付けられて
おり、調理庫9から収納筐体21の内部へのマイ
クロ波の漏洩を防止している。
25はシールド体24の基部24′の上面に透
設され被調理物14からの赤外線が入射する赤外
線入射口、26は収納筐体21内に配設されたケ
ース、27はケース26内に収納され入射口25
からの赤外線が入射されて被調理物14の表面温
度、すなわち調理温度を検知し第1検知信号を出
力する赤外線センサからなる第1センサである。
28は収納筐体21内に配設されたチヨツパモ
ータ、29はチヨツパモータ28により回転され
て第1センサ27に入射する赤外線を一定間隔で
断続するチヨツパ、30は調理庫フレーム10の
上面左端部に設けられ内部に通風路31を形成す
る通風路フレーム、32は調理庫フレーム10の
上面に透設され調理庫9と通風路31とを連通す
る複数個の熱風吹出口、33は通風路31内に吹
出開口の向きを変動自在に配設された吹出ノズル
であり、後述のヒータ、ブロアモータ、ブロアフ
アンとともに熱風加熱手段33′を構成し、ヒー
タにより加熱された空気がブロアモータおよびブ
ロアフアンにより通風路31を流通されるととも
に、加熱された空気が吹出しノズル33により偏
向されて各吹出口32より調理庫9に吹出され
る。
34は調理庫フレーム10の右側面に取付けら
れたサーミスタからなる第2センサであり、調理
庫9の内部温度、すなわち庫内温度を検知して第
2検知信号を出力する。
また、回路結線を示した第4図にいて35,3
5′は交流電源(図示せず)に接続される第1、
第2入力端子、36は一端が第1入力端子35に
接続されたヒユーズ、37は一端がヒユーズ36
の他端に接続されたラツチスイツチ、38は一端
がラツチスイツチ37の他端に接続され扉2の閉
時にドア検出信号を出力するドアスイツチであ
る。
39は1次コイルの両端がヒユーズ36の他端
および第2入力端子35′に接続され2次コイル
の両端が後述の制御部に接続された第1トラン
ス、40は両端がラツチスイツチ37の他端およ
び第2入力端子35′に接続されたモニタスイツ
チである。
41は一端がドアスイツチ38の他端に接続さ
れたヒータ、42はリレー接点42′の両端がヒ
ータ41の他端および第2入力端子35′に接続
されるとともに励磁コイル42″の両端が後述の
制御部に接続された第1リレー、43はリレー接
点43′の一端が第2入力端子35′に接続される
とともに励磁コイル43″の両端が後述の制御部
に接続された第2リレーである。
44は一端がドアスイツチ38の他端に接続さ
れ他端がヒータ41の他端および第2リレー43
のリレー接点43′の他端に接続された後述のマ
グネトロンの冷却兼用のブロアモータである。
45は1次コイル45′の両端がドアスイツチ
38の他端および第2リレー43のリレー接点4
3′の他端に接続された第2トランス、46,4
7は第2トランス45の2次コイル45″の両端
間に設けられた整流用ダイオードおよび高圧コン
デンサであり、ダイオード46のカソードがマグ
ネトロン19の接地された陽極に接続され、ダイ
オード46のアノードがマグネトロン19のヒー
タの一端および第2トランス45の3次コイル4
5の一端に接続され、マグネトロン19のヒー
タの他端と第2トランス45の3次コイル45
の他端とが接続されている。
48はマイクロコンピユータからなる制御部で
あり、スタートキー6、メニユーキー部7の操作
キー信号、ドアスイツチ38等の種々のスイツチ
の接点信号、及び第1、第2センサ27,34か
らの信号が入力され、リレー42,43等を制御
して加熱調理を制御するため、第1図の各機能手
段を有する。
そして、第1図において、Aはマイクロ波加熱
手段20、熱風加熱手段33′が構成する調理庫
9内の加熱手段、Bは制御部48の内蔵メモリが
形成する記憶手段であり、被調理物メニユーごと
に調理開始時の庫内温度に対する被調理物14の
調理温度および加熱時間からなる調理条件が予め
書込まれて記憶保持する。
Cは判別選定制御部Ca、予熱検出部Cb及び選
定条件保持部Ccからなる選定手段であり、被調
理物メニユーの選択と、調理開始時に第2センサ
34により検知された庫内温度に基づく余熱検出
部Cbの予熱の有無の検出結果とにより、記憶手
段から所定の調理条件を選定して選定条件保持部
Ccに保持する。
Dは計時部Da、調理温度検出部Db、オアゲー
トDc及び出力制御部Ddからなる加熱制御部であ
り、グリル調理時等の後述の第1、第2ステージ
(調理段階)において選定条件保持部Ccに保持さ
れた調理条件(以下選定条件という)の加熱時間
の計時終了と、第1センサ27による検知温度の
選定条件の仕上りの調理温度への到達検出とに基
き、両加熱手段20,33′の出力を制御する。
そして、被調理物メニユーごとに基準庫内温度
が定められており、記憶手段Bには調理開始時の
実際の庫内温度がこの基準庫内温度より高いとき
及び低いときそれぞれについて調理条件が記憶さ
れている。
また、この実施例ではグラタン等のグリル調理
時、マイクロ波加熱又はマイクロ波加熱と熱風加
熱との交互加熱を行う第1ステージの調理と、主
に焦げ目をつける熱風加熱の第2ステージの調理
とを順に行うため、前記調理条件に両ステージそ
れぞれの加熱時間、調理温度が含まれる。
つぎに、前記実施例の動作について第5図ない
し第7図とともに説明する。
まず、グラタン等の加熱温度が比較的低く、第
1ステージをマイクロ波加熱のみで行う場合につ
いて説明する。
この場合、操作部5のメニユーキー部7の各メ
ニユーキーのうちの例えばグラタンキーを押圧操
作することにより、判別選定制御部Caによりグ
ラタンのメニユー選択が判別されるとともに、制
御部Caの調理フラグがセツトされる。
そして、前回の調理により選定条件保持部Cc
に保持されている加熱方法、加熱時間、仕上りの
調理温度が取消される。
さらに、記憶手段Bからグラタンの調理条件が
判別選定制御部Caに読出される。
このとき、グラタンの調理においては、マイク
ロ波加熱手段20による第1ステージの調理後、
熱風加熱手段33′による第2ステージの調理を
行うとともに、調理開始時に余熱があれば、加熱
時間を短くする。
そのため、判別選定制御部Caに読出されたグ
ラタンの調理条件は、第1ステージの調理をマイ
クロ波加熱で行うとともに第2ステージの調理を
熱風加熱で行う加熱方法と、余熱の有無を検出す
るための基準庫内温度Tsと、第1ステージの加
熱時間taと、調理開始時の測定庫内温度ToがTs
よりも低いとき及び高いときの第2ステージの加
熱時間tb,tb′と、両ステージにおける仕上り調
理温度Tx,Tx′及びTy,Ty′とからなる。
そして、扉2が閉じられることにより、ドアス
イツチ38がオンして判別選定制御部Caにドア
検出の接点信号が出力され、制御部Caにより扉
2が閉じられていることが判定されると、余熱の
有無が検出される。
すなわち、扉2が閉じられると、判別選定制御
部Caにより余熱検出部Cbに基準庫内温度Tsが設
定され、検出部Cbにより基準庫内温度Tsと第2
センサ34の調理庫9内の検知温度、すなわち調
理開始時の庫内温度Toとが比較され、庫内温度
Toが基準庫内温度Tsよりも高いか低いかが検出
される。
さらに、余熱検出部Cbの検出結果に基き、判
別選定制御部Caが余熱の有無を判別し、庫内温
度Toが基準庫内温度Tsよりも低く、調理庫9に
十分な余熱がないときは、第1ステージの加熱時
間ta及び第1ステージの仕上り調理温度Tx、第
2ステージの加熱時間tb及び第2ステージの仕上
り調理温度Tyが選定条件として保持部Ccに設定
される。
そして、スタートキー6が操作されると、制御
動作を確実にするため、判別選定制御部Caは調
理フラグのセツトの有無を判別し、調理フラグが
セツトされていれば、出力制御部Ddに加熱方法
及び加熱スタートを指令する。
この指令に基き出力制御部Ddは、第1ステー
ジの加熱制御を実行し、第2リレー43の励磁コ
イル43″を励磁してリレー接点43′をオンす
る。
このオンによりマイクロ波加熱手段20が作動
されて第1ステージのマイクロ波加熱が開始され
る。
また、選定条件保持部Ccの第1ステージの加
熱時間ta、仕上り調理温度Txが計時部Da、調理
温度検出部Dbに転送される。
そして、計時部Daにより設定された第1ステ
ージの加熱時間taがカウントダウンされ、第1ス
テージの加熱時間taが終了すると、計時部Daか
ら終了信号が出力される。
また、調理温度検出部Dbにより、第1センサ
27により検知されたグラタンの第1ステージの
調理中の表面温度T1と設定された仕上り調理温
度Txとが比較され、T1≧Txになると、検出部
Dbから終了信号が出力される。
そして、計時部Da、検出部Dbの終了信号がオ
アゲートDcを介して出力制御部Ddに供給され、
先に入力された終了信号に基き、出力制御部Dd
は直ちにリレー接点43′をオフしてマイクロ波
加熱を停止し、第1ステージの調理から第2ステ
ージの調理に移行する。
このとき、出力制御部Ddにより第1リレー4
2の励磁コイル42″が励磁されてリレー接点4
2′がオンされ、熱風加熱手段33′が作動されて
第2ステージの熱風による加熱が開始され、グラ
タンの表面に焦げ目がつけられる。
また、選定条件保持部Ccの第2ステージの加
熱時間tb、仕上り調理時間Tyが計時部Da、調理
温度検出部Dbに転送され、計時部Daが加熱時間
tbの計時を開始するとともに、検出部Dbがグラ
タンの第2ステージの調理中の表面温度T2と仕
上り調理温度Tyとを比較する。
そして、加熱時間tbの計時終了とT2≧Tyとの
いずれか早い方に基く終了信号が出力制御部Dd
に供給されたときに、リレー接点42′がオフさ
れて熱風加熱手段33′の作動が停止され、グラ
タンの調理が終了してつぎの調理の待期状態とな
る。
一方、扉2が閉じられたときの余熱検出部Cb
の検出結果により、庫内温度Toが基準庫内温度
Tsよりも高く、調理開始時に調理庫9に十分な
余熱があるときは、第2ステージの調理時間を短
縮するため、第1ステージの加熱時間ta、仕上り
調理温度Tx′(=Tx)及び第2ステージの加熱時
間tb′(<tb)、仕上り調理温度Ty′(>Ty)が選定
条件として保持部Ccに設定される。
そして、スタートキー6の押圧操作に基き、前
述と同様にして第1、第2ステージの調理が順に
行われる。
このとき、第1ステージの調理は、加熱時間ta
の計時終了と、調理中のグラタンの表面温度
T1′のT1′≧Tx′への到達とのいずれか早い方で終
了し、第2ステージの調理は、加熱時間tb′の計
時終了と、調理中のグラタンの表面温度T2′の
T2′≧Ty′への到達とのいずれか早い方で終了す
る。
そして、調理開始時に十分な余熱がないとき及
び十分な余熱があるときの加熱時間と第1センサ
27により検知されるグラタンの表面温度、すな
わち調理温度との関係は、それぞれ第6図の実線
及び破線に示すようになる。
すなわち、余熱のあるときの方が余熱のないと
きに比べてグラタンの表面温度が第1、第2ステ
ージの仕上り調理温度に早く達するとともに、加
熱時間の計時終了と表面温度の仕上り調理温度へ
の到達とのいずれか早い方で両ステージそれぞれ
の調理が終了する。
そして、第1ステージの調理においては、加熱
時間、仕上り調理温度が余熱の有無によらず同一
に設定されるが、前記のように余熱のあるときの
表面温度が早く上昇するため、余熱のあるときの
調理時間が短くなる。
また、第2ステージの調理においては、余熱の
あるときの加熱時間が小さく設定されるとともに
仕上り調理温度が後述の調理不良を生じない程度
に高めに設定され、このとき、余熱のあるときの
表面温度が第1ステージのときと同様に早く上昇
するため、余熱のあるときの調理時間が第1ステ
ージのときと同様短縮される。
したがつて、加熱手段Aによる全体の調理時間
が余熱の有無に応じて変化し、自動的にグラタン
が最適の調理状態に仕上げられる。
なお、余熱のある場合の第2ステージの仕上り
調理温度Ty′が、余熱のない場合の第2ステージ
の仕上り調理温度Tyよりも高く選定されるのは、
グラタンの表面温度は早く選定値に達するが、グ
ラタンの内部温度は表面温度ほど急激に上昇しな
いため、余熱のあるときに第2ステージの加熱時
間が余熱のないときに比べて短縮され過ぎ、例え
ばグラタンの表面温度がTyになつた時点で加熱
を停止すると、グラタンの内部温度がTyよりも
はるかに低く、未調理の状態となるため、仕上り
調理温度Ty′をTyより高くすることにより、グ
ラタンの内部温度がほぼ最適温度Tyに達した時
点で加熱を停止し、グラタンの内部まで十分に加
熱調理されるようにTy′>Tyに設定される。
つぎに、魚等のように高い温度の調理を要し、
第1ステージの調理をマイクロ波加熱と熱風加熱
との交互加熱で行う場合について説明する。
この場合、前記のグラタン調理の場合と同様の
動作により調理されるが、グラタンの場合と異な
る点は、例えば魚のメニユーキーの操作に基き、
加熱方法としてマイクロ波加熱手段20と熱風加
熱手段33′とを交互に駆動する第1ステージの
調理後、熱風加熱手段33′のみによる第2ステ
ージの調理を行う方法が選定されるとともに、魚
調理における基準庫内温度Ts′と、第1ステージ
の加熱時間tcと、調理開始時の測定庫内温度To
がTs′よりも低いとき及び高いときの第2ステー
ジの加熱時間td,td′、両ステージにおける仕上
り調理温度Tv,Tv′,Tw,Tw′とが調理条件と
して設定される点である。
そして、余熱検出部Cbの検出結果に基き、選
定条件保持部Ccに、余熱のないときは第1ステ
ージの加熱時間Tc、仕上り調理温度Tv及び第2
ステージの加熱時間td、仕上り調理温度Twが保
持され、余熱のあるときは第1ステージの加熱時
間Tc、仕上り調理温度Tv′及び第2ステージの加
熱時間td′、仕上り調理温度Tw′が保持される。
また、スタートキー6の操作により、選定条件
保持部Ccに保持された選定条件に基き、計時部
Da、調理温度検出部Dbが動作する。
そして、計時部Da又は調理温度検出部Dbのい
ずれか早い方の終了信号に基き、出力制御部Db
が第1、第2ステージの調理を制御する。
このとき、調理庫9に十分な余熱がないとき及
び十分な余熱がある場合の加熱時間と第1センサ
27により検知される魚の表面温度、すなわち調
理温度との関係は、それぞれ第7図の実線および
1点鎖線に示すようになる。
そして、グラタン調理の場合と同様に、余熱の
あるときには、自動的に調理時間が短縮され、余
熱の有無にかかわらず自動的に魚が最適の調理状
態に仕上げられる。
なお、余熱のあるときの第1ステージの仕上り
調理温度Tv′が余熱のないときの第1ステージの
仕上り調理温度Tvよりも高く設定されるのは、
前記のグラタン調理の場合と同様に、魚の内部ま
で十分に加熱調理されるようにTv′>Tvに設定
されるものである。
したがつて、前記実施例によると、調理開始時
の調理庫9の庫内温度から十分な余熱があるか否
かを判別し、余熱の有無に応じた調理条件に従
い、被調理物の仕上り調理温度および加熱時間を
制御するため、余熱があるときには調理時間を自
動的に短縮し、余熱の有無にかかわらず被調理物
14を最適の調理状態に仕上げることができる。
(他の実施例) つぎに、他の実施例について、第8図を参照し
て説明する。
この実施例が1実施例と異なる点は、第1図、
第4図の制御部48のコンピユータプログラムを
改良し、例えばグラタン調理の場合に、第8図に
示すように、選択された調理メニユーそのものを
判別する代わりにメニユーキーに対応する番号を
メニユー選択の判別に利用し、選択された番号の
記憶に基き、選択されたメニユーの加熱方法、加
熱時間、基準庫内温度等を記憶手段Bから読出し
て加熱調理を行うようにした点である。
そして、この実施例の場合も1実施例の場合と
同様の効果が得られる。
ところで、前記両実施例において、第2センサ
34は調理庫フレーム10の右側面以外の側面あ
るいは通風路31内に設けてもよい。
〔考案の効果〕
本考案は、以上説明したように構成されている
ため、以下に記載する効果を奏する。
調理庫9の被調理物を加熱手段Aで加熱調理す
る際、第2センサ34により検知された調理開始
時の庫内温度に基き、選定手段Cが余熱の有無に
応じた調理条件を選定し、この選定により、調理
開始時の庫内温度に応じた調理温度、加熱時間が
選定される。
さらに、選定された調理温度、加熱時間及び第
1センサ27による検知温度に従い、加熱制御手
段Dにより加熱手段Aの出力が制御されるため、
とくに調理開始時の庫内温度が高く調理庫9に余
熱があるときに、余熱を利用した調理により調理
に要する時間が自動的に短縮されて従来のように
被調理物の表面が焦げすぎ、或いは被調理物が涸
びることがなく、余熱の有無にかかわらず被調理
物を最適の調理状態に仕上げることができる。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案の調理装置の実施例を示し、第
1図ないし第7図は1実施例を示し、第1図は制
御部の機能ブロツク図、第2図は正面図、第3図
は切断正面図、第4図は結線図、第5図は動作説
明用のフローチヤート、第6図、第7図はそれぞ
れグラタン調理および魚調理の場合の加熱時間と
被調理物の調理温度との関係図、第8図は他の実
施例の動作説明用のフローチヤートである。 9……調理庫、14……被調理物、27,34
……第1、第2センサ、48……制御部、A……
加熱手段、B……記憶手段、C……選定手段、D
……加熱制御手段。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 調理庫内に配設された被調理物を加熱調理する
    加熱手段と、 前記被調理物の温度を検知する第1センサと、 前記調理庫の庫内温度を検知する第2センサ
    と、 調理開始時の各庫内温度に対する前記被調理物
    の調理温度および加熱時間からなる調理条件を記
    憶した記憶手段と、 調理開始時に前記第2センサにより検知された
    前記庫内温度に基づき前記記憶手段から所定の前
    記調理条件を選定する選定手段と、 前記第1センサによる検知温度が前記所定の調
    理条件の調理温度に達するまで、又は前記所定の
    調理条件の加熱時間が経過するまで前記加熱手段
    の出力を制御する加熱制御手段と を備えた調理装置。
JP6451782U 1982-04-30 1982-04-30 調理装置 Granted JPS58167802U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6451782U JPS58167802U (ja) 1982-04-30 1982-04-30 調理装置

Applications Claiming Priority (1)

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JP6451782U JPS58167802U (ja) 1982-04-30 1982-04-30 調理装置

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