JPH02216288A - 動力伝達ベルト補強用コードおよびその製造方法 - Google Patents

動力伝達ベルト補強用コードおよびその製造方法

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JPH02216288A
JPH02216288A JP22377288A JP22377288A JPH02216288A JP H02216288 A JPH02216288 A JP H02216288A JP 22377288 A JP22377288 A JP 22377288A JP 22377288 A JP22377288 A JP 22377288A JP H02216288 A JPH02216288 A JP H02216288A
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JP
Japan
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cord
power transmission
transmission belt
reinforcing
polyvinyl alcohol
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JP22377288A
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Isao Yoshida
吉田 五月生
Mitsuo Kato
三雄 加藤
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は高強度、高弾性を有するポリビニルアルコール
系繊維からなるコードで補強された動力伝達ベルトおよ
び該動力伝達ベルトの製造方法に関するものであり、詳
しくは補強材としてポリビニルアルコール系繊維からな
るコードで補強されたタイミングベルトおよびVベルト
などの動力伝達ベルトおよび該動力伝達ベルトの製造方
法に関するものである。
[従来技術] 従来ビニロン繊維は強度、モジュラス、寸法安定性に優
れており、ゴムボースおよびゴムベルト用補強コードと
して、また乗用車用ラジアルタイヤのベルト部補強材と
して使用されており、例えば、空気タイヤのベルト部補
強材としてポリビニルアルコール系繊維を合撚してコー
ドとなし、該コードにゴムとの接着剤を付与・して緊張
熱処理する技術が知られている。
また、ポリビニルアルコール系繊維の重合度が2,00
0以上であり、引張強度が15g/d以上、初期弾性率
が250g/d以上、単糸の繊度が0.5〜5デニール
、そしてX線小角散乱測定において長周期像がlj!察
されないものについて特開昭62−96106月公報に
記載されている。
[発明が解決しようとしている課題] 前記特開昭62−96106号公報に記載された技術は
乗用車におけるタイヤ性能を大rjJに向上させるもの
で特に高速走行時の操綴安定性、乗心地性、燃料消費低
減性、耐久性、低比重、低価格を改良しうるしのである
が、該ポリビニルアルコール系繊維からなるコードをタ
イミングベルトおよびVベルトなどの動力伝達ベルト補
強用コードとして用いた場合、耐水性および耐疲労性を
満足するものでなく、動力伝達ベルト補強用コードとし
て適するものではなかった。
本発明の目的は、前記ポリビニルアルコール系繊維の特
性を損なうことなく動力伝達ベルト補強用コードとなし
た際の欠点である耐水性および耐疲労性を改良し、高強
力でハイモジュラス性にも優れたポリビニルアルコール
系繊維からなる動力伝達ベルト補強用コードの製造方法
を提供するものである。
また、本発明の他の目的はタイミングベルトおよびVベ
ルトなどのゴム製品を苛酷な条件ての使用に耐えうる高
品質となし高速耐久性、ゴム製品寿命を大巾に向上しう
る動力伝達ベルト補強用コードおよびその製造方法を提
供することにある。
[課題を解決するための手段および作用]本発明の構成
は、 (1)動力伝達ベルト補強用コードにおいて、重合度が
2.000以上のポリビニルアルコール系重合体からな
る加熱された繊維の表面に、該繊維の有する水酸基と結
合する性質を自する架橋剤層が形成され、該架橋剤層の
表面にレゾルシン・ホルマリン・ラテックス層が形成さ
れたコードであり、かつ、該コードの弓張り強度が7.
5g/d以上、コード11’が80以下、耐水性が14
0 ”C以上である高耐久性を有するコードとなしたこ
とを特徴とする動力伝達ベルト補強用コード。
(2)上記第(1)項において、架橋剤層を形成する架
橋剤がインシアネート系化合物、ブロックドイツシアネ
ート系化合物、有機系過酸化物、ウレタン系化合物およ
びエポキシ系化合物から選ばれた1種または2種以上の
化合物からなることを特徴とする動力伝達ベルト補強用
コード。
(3)動力伝達ベルト補強用:r−ドの製造方法におい
て、コードを形成する繊維が重合度2゜000以上から
なるポリビニル7ルコ−ル系@維であり、該ポリビニル
アルコール系繊維の表面を水酸基などと結合する架橋剤
で処理した後、レゾルシン・ホルマリン・ラテックスで
処理し、次いで加熱処理することを特徴とする動力伝達
ベルト補強用:I−ドの製造方法。
(4)動力伝達ベルト補強用コードの製造方法において
、該コードを形成する@維が重合度2゜000以上から
なるポリビニルアルコール系繊維であり、該ポリビニル
アルコール系繊維を撚糸してコード状となした後、該コ
ードの表面を水酸基などと結合する架橋剤で処理し、次
いでレゾルシン・ホルマリン・ラテックスで処理し、次
いで加熱処理することを特徴とする動力伝達ベルト補強
用コードの製造方法。
(5)動力伝達ベルト補強用コードの製造方法において
、該コードを形成する繊維が重合度2゜000以上から
なるポリビニルアルコール系繊維であり、該ポリビニル
アルコール系繊維の表面を水酸基などと結合する架橋剤
で処理した後、該繊維を撚糸してコード状となし、次い
でレゾルシン・ポルマリン・ラテックスで処理した後、
加熱処理することを特徴とする動力伝達ベルト補強用コ
ードの製造方法。
にある。
本発明に隔る動力伝達ベルト補強用コードにおけるコー
ド剛さ特性は次のようにして測定する。先ずJ LS、
 L−1017、およびJIS。
L−1073に基すき試料コードの表示繊度(原糸表示
繊度に合糸数をかける)を測定し、該試料コードを表示
繊度に対する1/6の張力をかけてコードが沖長ぜずに
まっすぐ引っばられる状態として金棒に巻きつけ、20
°C165%R,I−(に温湿度調整された部屋で72
時間放置したのち2CIの長さに切11i して試料を
得る。該試料をASTM、D−885<76>に基ずき
“テンシロン”を用いて試料1本の最大曲げ応力[G]
  (g/コード1本)を測定し、次式により算出した
。前記“テンシロン”のホルダーのロッド径は0.8n
1で間隔はQ、5IInとし、フックの下降スピードは
2 c+g/分とした。
[G] コード団さ=−−−−−−Xi、000表示繊度 耐水性は試料コードに表示繊度の1/6グラムの張力を
かけて金枠に巻きつけ、該コードをオートクレーブの中
にセットし、水蒸気圧を0゜2 にq/−ごとに上昇し
てコードに水分を介在させた状態で加熱し、該コードが
融解する直前の限界温度を示す。
本発明に係るポリビニル7゛ルコール系m維からなる動
力伝達ベルト補強用コードは、繊維を形成するポリビニ
ルアルコール系重合体の重合度が2.000以上であり
、好ましくは3.000以上、より好ましくは3.50
0以上である。これは、重合体の重合度を大きくするこ
とによって繊維の強度を向−トさせ、繊維から得られる
コードで補強された動力1云達ベルトの耐疲労性、耐久
性を向上させる。
一般に使用されているビニロン繊維は重合体の重合度が
1,200〜!、、700であり、この繊維から得られ
た動力伝達ベルト補強用:1−ドの場合、ベルト製造時
、ゴム中の水分などにより劣化が起り強力低下を来たす
、その結果、動力伝達ベルトは苛酷な条「トでの使用に
耐えられなく耐疲労性ならびに耐久性が極めて低い。
すなわち本発明に係る動力伝達ベルト補強用コードを形
成するポリビニルアルコール系繊維の強度は重合度を2
,000以、」二とすることによって引張強度を13g
/d以上となし、さらに延伸条件など他の条件を付加す
ることによって15g/d以上にしうる。
また、動力伝達ベルト補強用コードを形成するポリビニ
ルアルコール系繊維は初期弾性率が250 g/d以上
有するものとし、好ましくは290q/d以」−さらに
好ましくは350 c+/d以Lとするのが望ましく、
高初期弾性率を有することによって動力伝達ベルトを苛
酷な条件で用いることが出来、重量物積載時などにおけ
る衝撃が加わった際の耐1ailf撃性および耐疲労性
の向上に寄与する。
さらに、動力伝達ベルト補強用コードを形成するポリビ
ニルアルコール系繊維の単糸繊度は0.5〜5デニール
の範囲が好ましい、より好適には1〜3デニールの範囲
である。0.5デニールより小さいと高次加工時、例え
ば加熱するなどの際に繊維走行途中で単糸が損傷し易く
、毛羽の発生や繊維の強力低下などを来たす問題がある
。一方、単糸が5デニールを上まわると、繊維全体とし
て団くなり、しなやかさを欠き、加熱した時の強力低下
が大きくなる。あるいは耐疲労性が劣るなどの問題が生
じ好ましくない。
さらにまた、本発明に係る動力伝達ベルト補強用コード
を形成するポリビニルアルコール系繊維は次の特徴を有
するのが望ましい。
後述する測定条件でX線小角散乱を測定した場合、長周
期像が観測されない、従来のビニロン繊維はX線小角散
乱測定において子午線方向に長周期像が観測されるのに
対し、本発明で使用する繊維はこれが現れず、分子鎖配
向度が著しく高く、結晶部分と非晶部分の密度差が小さ
く栴遣の完全性が高い。
次に、上記特性を満足するポリビニルアルコール系繊維
および、該繊維を使用した本発明に1系る動力伝達ベル
ト補強用コードを得る方法について詳述する。
(1)重合度が2,000以上のポリビニルアルコール
系重合体(ゲン化度は99゜5モル%以上が好ましい)
を溶媒に溶解し、該重合体を5〜25重量%含有する溶
液を作る。
(2)この溶液を複数孔を有するノズルから空気または
不活性気体雰囲気層を介して凝固液中または冷却媒体中
に押出す、ここにおいて前者の凝固液中押出す紡糸法が
“乾湿式紡糸法”(以下A法と呼ぶ)であり、凝固液中
で重合体の溶媒と凝固剤が相互拡散を生じる。一方、後
者の冷却液体中に押出す紡糸法が“ゲル紡糸法” (以
下B法と呼ぶ)であり、重合体の溶媒と冷却液体とは混
和性を有しないので相互拡散は生じない。
(3)A法により凝固した糸条は引続いて脱溶媒を施す
、また、B法により冷却したゲル化糸条は次いで脱溶媒
し、最終的には脱溶媒に用いる抽出剤に置換する。
そしてこのA法、B法により得た脱溶媒系粂を乾燥した
後、X線小角散乱測定においてず子線ノj向に長周期像
を示す散乱が出なくなるまで熱延伸を施す。
(4)得られたポリビニルアルコール系繊維を下撚りお
よび/または上撚りが次式で示される撚係数に=100
〜2,000の範囲で撚糸する前か後工程で本発明の化
合物で処理し、未処理コードとする。
撚係数に一撚数[凹/10cm]x (原糸の繊度)×(合撚本数) かくして未処理コードを得た後、これに必要に応じて製
織や編組加工を行い1次いでRF Lを用いて接着剤処
理および熱処理を行う。
前記動力伝達ベルト補強用コードとして用いられるポリ
ビニルアルコール系繊維は熱延伸された後、撚糸されて
コードとなる前に、あるいは、熱延伸され次いで撚糸さ
れてコードとなった後に、ポリビニルアルコール系繊維
の表面に存在する水酸基などと結合する架橋剤で処理し
、水酸基を単独で封鎖するか、または分子内あるいは分
子間水酸基同志あるいは分子間同志で架橋することが重
要である。前記架橋剤としては、例えばインシアネート
系化合物、ブロックドイツシアネート系化合物、有機系
過酸化物、ウレタン系化合物およびエポキシ系化合物で
あり1分子中にインシアネート基、ブロックドイツシア
ネート基などの官能基を1個以上有する化合物が好まし
く、これらの架橋剤の1種あるいは2種以上が用いられ
る。また、必要に応じて他の化合物を含んでも良い。
前記インシアネート系化合物としては、ボリメチレン−
ポリフェニルイソシア木−ト(たとえば、商品名PAP
I−135:化成アップジョン社製)、ジフェニルメタ
ンージイソシアネ−)(タトエGf、商品名” I S
 ON A 71’ E ” 125Mあ;E、イハ”
 I 5ONATE” 143 L :化成アップジョ
ン社製)などが好ましく用いられ、 前記ブロックドイツシアネート系化合物としては、ジフ
ェニルメタン−ビス−4,4−−N。
N−ジエチレン尿素(たとえば、商品名FS−50:明
成化学工業社製)1ジフェニルメタンビス−<4.4−
一力ルバモイルーε−カプロラクタム)(たとえば、商
品名“DMS−:’3”:開成化学工業社製)などが好
ましく用いられる。
前記有機系過酸化物としては、たとえばハイドロパーオ
キサイド、ジアルキルパーオキサイド、バーオキシゲタ
ール、パーオキシエステルなとめ有機系過酸化物が好ま
しく用いられ、前記ウレタン系化合物としては、ジオー
ルとイソシアネート系化合物との反応生成物が好ましく
用いられる。
前記エポキシ系化合物としては、多価アルコ1−ルとエ
ピクロルヒドリンとの反応物、たとえば、グリセリンジ
グリシジルエーテルなどが好んで用いられる。
前記水酸基封鎖剤の付与方法としては、有機溶媒による
溶液か、あるいは、水分散液の状態で、延伸糸などの繊
維の状態あるいは、撚糸されたコードの状態で、RFL
 (レゾルシン・ホルマリン・ラテックス)処理以前の
工程であればどこで付与してもよいが、撚糸以前の1程
が好ましい、さらに好ましくは製糸時の途中でこれらの
化合物を付与した後にさらに本発明の方法を採用するの
がさらに好ましい。
本発明の化合物の付着量としては、0.2〜7重量%の
範囲がよく、好ましくは、1.0〜5.0重量%がよい
0本発明の化合物を付与した未処理コードを処理する接
着剤R1?シは次の手順で調合して得ることができる。
まず、レゾルシン[A]とホルマリン[B]を反応さぜ
た縮合物[RF]にゴムラテックス[C]を混合し、調
合後の固形分濃度が5〜60重lとなるように水を加え
、また必要に応じてアルカリを添加する1次いで好まし
くは12〜72時間、20〜30°Cで熟成さぜ、水系
の接着剤となす。
この際、前記2次分[A]および[B]の混合比はモル
比としての割合が[A]/[8]−110,3〜1/4
.好ましくは110.5〜1/3になるように混合する
必要がある。
[RF]/[C]の混合比は1/10〜1/1(重量比
)、好ましくは1/6〜1/2(重量比)になるように
混合する。
ゴムラテックス[C]としては、天然ゴムラテックス、
スチレンーブタジエンゴムラテックス、タロロプレンゴ
ムラテックス、およびビニルピリジン−スチレン−ブタ
ジェンゴムラテックスなどの合成ゴムラテックスまたは
これらの混合物が使用される。特にビニルピリジン−ス
チレン−ブタジェンゴムラテックスを60重量%以上に
することが望ましい。
上記水系の接着剤組成物に第3成分として、必要に応°
じて、接着助剤、柔軟剤、消泡剤、増粘剤などを添加し
てもよい。
前記の方法、すなわち、架橋剤で処理されたポリビニル
アルコール系繊維からなるベルト補強用コードの表面に
存在する水酸基等を封鎖あるいは架橋した後、RFLで
処理された動力1云達ベルト補強用コードは、架橋剤で
処理されなく、他の製造条件を全て同じとなして得られ
たポリビニルアルコール系繊維からなる動力1云達ベル
ト補強用コードの耐水性が最高】30°Cであるのに対
して140°C以上であり、中には155℃と著しく高
い値を有するもので、本発明に係るベルト補強用コード
を用いて補強された動力伝達ベルl−製品は苛酷な使用
条件に対して耐久性、対疲労性、特に、高速耐久性を増
大し、ベルト製品の寿命を10〜25%延長することが
できる。
[実施例] 以下実施例により本発明を説明する。なお、前記および
実施例中に記載の原糸およびコードの測定方法は次の通
りである。
(1)原糸特性 A、引張強度、初期弾性率:JIS−LiO2の定義に
よる。試料をカセ状にとり、20°C565%RHの温
湿度調整された部屋で24時間放置後、10cmあかり
8回の撚りをかけたものを“テンシロン”D M ’1
’ −4L型引張試験機(東洋ボールドウィン■製)を
用い、武具25cri、引張速度JOcre/分でセ1
定した。チャックはコード用エアージョーを使用。
B、X線小角散乱 KicssigCaIlaraを便用する汎用の方法に
準じて測定した。測定条件として次の条「トを設定した
理学電気■製RU−200型X線発生装置使用。
Cu  Ka線(Niフィルター曲用)、出カニ 50
KV−150Tl^、0.311φコリメーター使用、
透過法、カメラ半径:4001111、露出時間二90
分、フィルム:コダック・ノー・スクリーンタイプ。
(2)コード特性 A、撚係数の定義 撚係数に一撚数[凹/loam]x (原糸の繊度)×(合撚本数) B、引張強度 原糸と同条件で測定する。
(ただし、原糸のように撚りはかけない)c、iM脂付
着量 JIS、1017−1.983に記載のデイツプピック
アップにより蟻酸を用いた溶解法で測定した。溶解性の
悪い場合は加熱して溶解した。なお、架橋が進み過ぎて
加熱してら溶解しない場合は、未処理と処理後コードの
垂呈差で測定した。
D、接着力 ゴムブロックから処理コードを引きぬくのに要する力で
あり、処理コードを5n+1の厚さのゴムシートではさ
み、埋込み長さllの金型内にて加硫する。加IQ件は
150”CX30分、プレス用油圧のゲージ圧は50に
q/ciである。得られたゴムブロックから処理コード
を引きぬき、接着力とした。
(3)接着剤 次に示した組成のRF 1.、を用いた。
RF    レゾルシン(100%):18.5gポル
マリン(37%):27.0 NaOH(10%)  :  6. 1水      
    :240.3 RF L  V P  LatcxfU本ゼオン(…製
)’N1pol ” 2518FS: 427 、3:
280.9 合   計  1.  OOOg RFL濃度  ・  20% RF/L比  ・  1/6(重量比)R/l”  比
  −1/2(モル比)RF’  熟成  ・  25
℃×6時間Rf−’lJ成  −25℃X12時Lm実
施例−1〜6、比較例−1〜3 重合度3,500の完全ケン化型(ケン化度99.5%
以上)ポリビニルアルコールの122重量%ジメチルス
ルホキシドDMSO)(8?iをつくり、この溶液を紡
糸原液として凝固液面上5cnに設置された孔径0.0
8irm、孔数750の紡糸[1金をとおし、157T
!量%のDMSOを含有するメチルアルコール凝固液中
に乾・湿式紡糸した。得られた凝固系状(マルチフィラ
メントヤーン)をメタノール洛中で洗’t%し、DMS
Oを除去した後、5メタノール洛中で418に延伸し、
乱流気体により開繊しながら乾燥した。
乾燥、開繊されたマルチフィラメントヤーンを240°
Cに加熱された乾燥チューブで5.Haに延沖し、油剤
を付与して巻きとり、表示繊度(D)1.500デニー
ル、フィラメント数750で、引張強度が17.oq/
d、初期弾性率380 g/dの物性を有し、X線小角
敗乱用定法による長周1131 (IAを示さないマル
チフィラメン1ヘヤ−ンからなる原糸を得た。
次に上記原糸をリツラー社製コンピユートリーターによ
って第1表に示した化合物の有機溶媒による溶液でデイ
ツプし、150℃で乾燥し、第1表に示した付着量(重
量%)を付与した。
この原糸2本を引揃えて下撚りをl0CIあたり20回
掛け撚りコードとなし、この下撚りコード2木を合せて
下撚りとは逆方向の上撚りを1Qcnあたり16回の割
合いで合撚糸し、未処理コードとした。
次にこの未処11j :7−ドを上記コンピユートリー
ターによって前記したRFLを付与し、次いで乾燥、緊
張熱処理を施した。ただし、RFし処理後の乾燥条件は
150°Cで120秒間、定長とし、緊張熱処理条件は
熱処理ゾーンを200°Cで30秒、ストレッチ率0.
5%、引続きノルマライジングゾーンを200°Cで3
0秒、リラックス率0%とした。このようにして得たデ
イツプコードを前記した方法によりコード引張強度、耐
水性、樹脂付着量および接着力を測定した。第1表にこ
れらの結果を示した。
第1表から明らかなように本発明の実施例−1〜6は従
来の方法である比較例に比べて曲のコード物性ら問題な
く、耐水性が大中に改良されている。特に、実施例−2
〜4のコード物性が安定している。
しかし、本発明の化合物の(−t @ していない比較
例−1および付着量の少ない比較例−2は本発明の目的
である耐水性が十分でなく 、 −・方、付着量が多い
比較例−3はコード剛さが団くなり、:l−ドの引張強
度が低下すると同時に接着力も低下しペル1〜補強用コ
ードとしての必要特性が悪化するなど動力伝達ベルト補
強用:1−ドとして使用出来ない。
実施例−7〜15、比較例−4〜6 実施例−1〜6で用いたマルチフィラメントヤーンを用
いて本化合物を付与する前に、この原糸2本を引揃えて
下撚りを10cnあたり20回掛け撚りコードとなし、
この下撚りコード2本を合せて下撚りとは逆方向の上撚
りをl0CIIあたり16回の割合いで合撚糸し、未処
理コードとしな、 次にこの未処理コードを前記コンピ
ユートリーターによって第2表に示した化合物の有機溶
媒による溶液あるいは水分散液でデイツプし、150℃
で乾燥し、第2表に示した付着量(重量%)を付与した
次にこのコードを実施例−1〜6と同じ方法でRFLを
付与し、次いで実施例−1〜6と同じ方法および条件で
乾燥、緊張熱処理を施した。
このようにして得たデイツプコードを前記した方法によ
り引張強度、耐水性、樹脂付@量および接着力を測定し
た。第2表にこれらの結果を示した。
第2表から明らかなように本発明の実施例7〜15は従
来の方法である比較例に比べて他のコード物性も問題な
く、耐水性が大rl+に改良されている。
しかし、本発明の化合物の付着していない比較例−4お
よび付着量の少ない比較例−5は本発明の目的である耐
水性が十分でなく、一方、付着量が多い比較例−6はコ
ード剛さが剛くなり、コードの引張強度が低下すると同
時に接着力ら低下しベルト補強用コードとしての必要特
性が悪化するなど動力伝達ベルト補強用コードとして使
用出来ない。
実施例−16、比較例−7 前記実施例−2および本発明化合物の付着していない比
較例−1で作成したコードを用いてスヂレン・ブタジェ
ン系ゴム中に包埋し、ベルトをオートクレーブ中で15
0°C×30分加硫し作成した0本発明化合物の付着し
ていない比較例−1で作成したコードを用いて得た比較
例−7の動力伝達ベルトの強力を100とすると、実施
例−4で作成したコードを用いて得た実施例−16の動
力伝達ベルトの強力は121と加硫時の強力低下が少な
かった。また、これらの動力伝達ベルトをグーリーに仕
掛はコード当り2 g/dの張力をベルトに付与して回
転させ、ベルトが切断するまでの時間を測定した。比較
例7の動力伝達ベルトが切断するまでの時間を100と
すると実施例−16の動力伝達ベルトは123であり、
良好な耐久性が得られた。
(以下余白) [発明の効果] 以上のごとき本発明によれば、高強度かつ高弾性率なポ
リビニルアルコール系繊維からなる動力伝達ベルト補強
用コードの強伸度、疲労性などの特徴を維持したまま耐
水性を著しく改善し、ベルト製造時のコードの水蒸気な
どによる強力低下を大きく改良することが出来る。さら
に、タイミングベルトなどの動力伝達ベルトの耐久性、
耐衝撃性などら向上することが出来る。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)動力伝達ベルト補強用コードにおいて、重合度が
    2,000以上のポリビニルアルコール系重合体からな
    る加熱された繊維の表面に、該繊維の有する水酸基と結
    合する性質を有する架橋剤層が形成され、該架橋剤層の
    表面にレゾルシン・ホルマリン・ラテックス層が形成さ
    れたコードであり、かつ、該コードの引張り強度が7.
    5g/d以上、コード剛さが80以下、耐水性が140
    ℃以上である高耐久性を有するコードとなしたことを特
    徴とする動力伝達ベルト補強用コード。
  2. (2)特許請求の範囲第1項において、架橋剤層を形成
    する架橋剤がイソシアネート系化合物、ブロックドイツ
    シアネート系化合物、有機系過酸化物、ウレタン系化合
    物およびエポキシ系化合物から選ばれた1種または2種
    以上の化合物からなることを特徴とする動力伝達ベルト
    補強用コード。
  3. (3)動力伝達ベルト補強用コードの製造方法において
    、コードを形成する繊維が重合度2,000以上からな
    るポリビニルアルコール系繊維であり、該ポリビニルア
    ルコール系繊維の表面を水酸基などと結合する架橋剤で
    処理した後、レゾルシン・ホルマリン・ラテックスで処
    理し、次いで加熱処理することを特徴とする動力伝達ベ
    ルト補強用コードの製造方法。
  4. (4)動力伝達ベルト補強用コードの製造方法において
    、該コードを形成する繊維が重合度2,000以上から
    なるポリビニルアルコール系繊維であり、該ポリビニル
    アルコール系繊維を撚糸してコード状となした後、該コ
    ードの表面を水酸基などと結合する架橋剤で処理し、次
    いでレゾルシン・ホルマリン・ラテックスで処理し、次
    いで加熱処理することを特徴とする動力伝達ベルト補強
    用コードの製造方法。
  5. (5)動力伝達ベルト補強用コードの製造方法において
    、該コードを形成する繊維が重合度2,000以上から
    なるポリビニルアルコール系繊維であり、該ポリビニル
    アルコール系繊維の表面を水酸基などと結合する架橋剤
    で処理した後、該繊維を撚糸してコード状となし、次い
    でレゾルシン・ホルマリン・ラテックスで処理した後、
    加熱処理することを特徴とする動力伝達ベルト補強用コ
    ードの製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0284587A (ja) * 1988-03-04 1990-03-26 Bridgestone Corp ポリビニルアルコール系合成繊維よりなるタイヤ補強用コードおよびこのコードにより補強された空気入りラジアルタイヤ
JPH05306735A (ja) * 1992-04-29 1993-11-19 Kuraray Co Ltd ベルト

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