JPH02211387A - 斜板式油圧ユニット - Google Patents

斜板式油圧ユニット

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Publication number
JPH02211387A
JPH02211387A JP1031722A JP3172289A JPH02211387A JP H02211387 A JPH02211387 A JP H02211387A JP 1031722 A JP1031722 A JP 1031722A JP 3172289 A JP3172289 A JP 3172289A JP H02211387 A JPH02211387 A JP H02211387A
Authority
JP
Japan
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swash plate
case
pump
oil
shaft
Prior art date
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Pending
Application number
JP1031722A
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English (en)
Inventor
Kenichi Ikejiri
池尻 憲一
Mitsumasa Furumoto
光正 古本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH02211387A publication Critical patent/JPH02211387A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 イ1発明の目的 (産業上の利用分野) 本発明は、斜板プランジャ式油圧ポンプ、モータ等のよ
うな斜板式油圧ユニットの構造に関する。
(従来の技術) 斜板プランジャ式油圧ポンプ、モータは従来から種々の
用途に用いられている。例えば、エンジン等により駆動
される油圧ポンプとこの油圧ポンプからの油圧力により
駆動される油圧モータとを組み合わせるとともに、これ
ら油圧ポンプおよびモータの少なくとも一方の容量を可
変制御するようにした油圧式無段変速機がある。このよ
うな油圧式無段変速機は、例えば、特開昭!52−10
8065号公報に開示されている。
このような斜板式油圧ポンプもしくはモータの容量を可
変制御するには、斜板の揺動角を制御すればよいのであ
るが、この斜板はプランジャからの油圧反力を受けるた
めその支持剛性は充分に高いことが要求され、且つ、揺
動自在に支持されることが要求される。
このため、従来においては、例えば、第4図に示すよう
な支持構造が用いられている。
第4図の油圧ユニットは、回転軸204と一体回転する
シリンダ201に、円周上等間隔で複数のプランジャ2
02を軸方向に移動自在に摺合し、このプランジャ20
2の左端のシュ一部203を斜板部材205の滑接面2
05aに当接させて構成されている。これらがケース2
10,211内に内蔵保持されるのであるが、斜板部材
205は回転軸204の中心軸Aと直交する中心軸Bを
有し、且つこの中心軸Bを中心として揺動可能なように
そのトラニオン軸205b、205bがケース210に
より保持される。このため、トラニオン軸205b、2
05bにはベアリング206.206が取り付けられる
とともに、これがケース210に固定された支持部材2
07,207により支持されている。
(発明が解決しようとする課題) このような構成では、1つのケース210により斜板部
材205が保持されるので、その支持剛性を高めやすい
という利点があるのであるが、ケース210内に斜板部
材205を挿入するとともに、ケース210の外部側方
から挿入する支持部材207によりこの、斜板部材20
5を支持させるように組み付ける必要があり、この組立
が難しいという問題がある。さらに、支持部材207が
外方に突出するため、全体の幅寸法が大きくなり易く、
且つケース210の側面を他の部品(例えば、油圧バル
ブ)の取り付はスペースとして利用出来ないという問題
がある。
従来ではまた、第5図に示すように、回転軸304と一
体回転するシリンダ301と、このシリンダ301に円
周上等間隔で摺合した複数のプランジャ302と、この
プランジャ302の端部のシュ一部材303を滑液させ
る滑接面305aを有した斜板部材305とを、ケース
310,311内に完全に内蔵する構成も採用されてい
る。この場合には、ケース310内に、斜板部材305
のトラニオン軸305b、305bを支持するための、
半円筒状の受は部を有した支持部310a、 310 
aを形成しており、この支持部310a + 310 
aとこれに対向する半円筒状の受は部を有したホルダー
312.312との間にトラニオン軸305b、305
bを挟持している。このようにすれば、第4図のような
外方に突出するものがなくなるのであるが、支持部31
0aの半円筒状の受は部をケース310の内部に形成す
る必要があり、この加工が難しいという問題があり、ま
た、ケースの内部において、斜板部材305およびホル
ダー312の取り付けを行う必要があり、組立性が良く
ないという問題もある。
本発明は上記のような問題に鑑み、特に斜板の支持部の
加工が容易であり、且つその組立が容易であるような構
造の斜板式油圧ユニットを提供することを目的とする。
口0発明の構成 (課題を解決するための手段) 上記目的達成のための手段として、本発明では、斜板式
油圧ユニットを、回転軸を中心に回転自在なシリンダと
、このシリンダに円周上等間隔に形成された複数のシリ
ンダ孔に摺合した複数のプランジャと、上記回転軸に直
交するトラニオン軸を中心に揺動自在自在でプランジャ
の一端が対向滑接する滑接面を有、する斜板部材と、こ
れらシリンダ、プランジャおよび斜板部材を内蔵保持す
るケースとから構成しており、且つ、このケースをトラ
ニオン軸を通る平面により分割して構成している。
(実施例) 以下、図面に基づいて、本発明の好ましい実施例につい
て説明する。
第1図は本発明を適用した無段変速機の油圧回路図であ
り、この図において、無段変速機Tは、入力軸1を介し
てエンジンEにより駆動される定吐出量型斜板アキシャ
ルプランジャ式油圧ポンプPと、前後進切換装置20を
介して車輪(図示せず)を駆動する可変容量型斜板アキ
シャルプランジャ式油圧モータMとを有している。この
ため、本例では油圧モータMが本発明に係る斜板式油圧
ユニットに該当する。これら油圧ポンプPおよび油圧モ
ータMは、ポンプPの吐出口およびモータMの吸入口を
連通させる第1回路油路LaとポンプPの吸入口および
モータMの吐出口を連通させる第2回路油路Lbとの2
本の油路により油圧閉回路を構成して連結されている。
これら2本の油路LaおよびLbのうち第1回路油路L
aは、エンジンEによりポンプPが駆動されこのポンプ
Pからの油圧によりモータMが回転駆動されて車輪の駆
動がなされるとき、すなわちエンジンEにより無段変速
機Tを介して車輪が駆動されるときに、高圧となり(な
おこのとき第2回路油路Lbは低圧である)、一方、第
2回路油路Lbは車両の減速時等のように車輪から駆動
力を受けてエンジンブレーキが作用する状態のときに高
圧となる(このとき、第1回路油路Laは低圧である)
この第1回路油路La内には、この油路Laを断続可能
な直結クラッチ弁DCが配設されている。
一対のギヤ組9a、9bを介してエンジンEにより駆動
されるチャージポンプ(補給ポンプ)10の吐出口が、
ポンプ吐出油路Ljを介してレギュレータバルブ12に
繋がっており、さらに、この吐出油路Ljから、第1制
御油路り、が分岐している。レギュレータバルブ12は
吐出油路Ljの油圧に応じて作動し、この吐出油路Lj
および第1制御油路り、内の油圧を所定の制御用ライン
圧PLに設定し、このライン圧Pt、を有した作動油を
第1制御油路り、から後述する制御バルブ等に供給する
ようになっている。
この第1制御油路L□から制御バルブ等への供給油量は
チャージポンプ10の吐出量に比べて小さく、このため
、残りの油はレギュレータバルブ12の作動により第1
チヤージ油路Lkに送られる。なお、第1チヤージ油路
Lkに送ってもなお余分な油量があるときは、ドレン油
路Lmからサンプ17に戻される。このようにして第1
チヤージ油路Lkに送られてきた油は、遠心式油フィル
タ4を通って浄化された後、第2チヤージ油路Lnを通
って、一対のチエツクバルブ3,3を有する第3回路油
路Laに送られ、このチエツクバルブ3,3の作用によ
り、上記第1および第2回路油路La、Lbのうちの低
圧側の油路に供給される。
なお、第2チヤージ油路Lnからはポンプケースを構成
するモータシリンダ70の内部空間に繋がる第1潤滑油
路Lpが分岐しており、第2チヤージ油路Lnに供給さ
れた油の一部は第1潤滑油路Lpに配設されたチエツク
バルブ6aを通過するとともにこの油路Lpを介して上
記内部空間内に供給される。この内部空間に供給された
油はポンプ部品の潤滑を行い、第2潤滑油路Lqから外
部へ潤滑用として送られる。なお、この内部空間内の作
動油は、モータシリンダ70の回転が極く小さい時、す
なわち、エンジン停止時等には、チエツクバルブ6bが
開放して直接サンプ17に排出される。
上記チャージポンプ10と同軸上にガバナバルブ8が取
り付けられている。このガバナバルブ8には図示しない
制御バルブから所定圧の作動油が供給され、ガバナバル
ブ8はこの作動油の圧をエンジンEの回転速度に対応し
たガバナ油圧に変換する。なお、ガバナバルブ8に繋が
る入出力油路については後述する。。
シャトルバルブ110を有する第4回路油路Laが上記
閉回路に接続されている。このシャトルバルブ110に
は、低圧リリーフバルブ7を有してオイルサンプ17に
繋がる第5回路油路Laが接続されている。シャトルバ
ルブ110は、第1および第2回路油路L a r L
 bの油圧差に応じて作動し、第1および第2回路油路
L a + L bのうち低圧側の油路を第5回路油路
L eに連通させる。これにより低圧側の油路のリリー
フ油圧は低圧リリーフバルブ7により調圧される。
第1および第2回路油路L a r L b間には、両
部路を短絡する第6回路油路Lfも設けられており、こ
の第6回路油路Lfにはこの油路の開度を制御する可変
絞り弁からなるメインクラッチ弁CLが配設されている
サラに、エンジンブレーキコントロールバルブ120を
有した第7回路油路Lgが第1および第2回路油路L 
a r L b間に配設されている。
また、第1および第2回路油路L a + L bから
それぞれ第1および第2分岐油路1. at、 L b
lが分岐している。これら再分岐油路La1. Lbl
はチエツクバルブ5a、5bを介して高圧油路Lhに接
続されており、第1および第2回路油路L a +Lb
のうちの高い方の油圧PI+がこの高圧油路Lhに供給
される。
油圧モータMの回転軸2と平行に出力軸28が配置され
ており、両軸2,28間に前後進切換装置20が設けら
れる。この装置20は回転軸2上に軸方向に間隔を有し
て配された第1および第2駆動ギヤ21.22と、出力
軸28に回転自在に支承されるとともに第1駆動ギヤ2
1に噛合する第1被動ギヤ23と、中間ギヤ24を介し
て第2駆動ギヤ22に噛合するとともに出力軸28に回
転自在に支承された第2被動ギヤ25と、第1および第
2被動ギヤ23.25間で出力軸28に固設されるクラ
ッチハブ26と、軸方向に滑動可能でありクラッチハブ
26と前記両被動ギヤ23゜25の側面にそれぞれ形成
されたクラッチギヤ23aもしくは25aとを選択的に
連結するスリーブ27とを備え、このスリーブ27はシ
フトフォーク29により左右に移動される。なお、この
前後進切換装置20の具体的構造は第2図に示す。この
前後進切換装置20においては、スリーブ27がシフト
フォーク29により図中左方向に滑動されて図示の如く
第1被動ギヤ23のクラッチギヤ23aとクラッチハブ
26とが連結されている状態では、出力軸28が回転軸
2と逆方向に回転され、車輪が無段変速機Tの駆動に伴
い前進方向に回転される。一方、スリーブ27がシフト
フォーク29により右に滑動されて第2波動ギヤ25の
クラッチギヤ25aとクラッチハブ26とが連結されて
いる状態では、出力軸28は回転軸2と同方向に回転さ
れ、車輪は後進方向に回転される。
次に、上記無段変速機Tの具体的な構造を第2図を用い
て簡単に説明する。
この無段変速機Tは、第1〜第4ケース1♂a〜15d
により囲まれた空間内に油圧ポンプPおよび油圧モータ
Mが同窓に配設されて構成されている。但し、実質的に
は、油圧ポンプPおよび油圧モータMは第2ケース15
bおよび第3ケース15cにより囲まれた空間内に内蔵
保持されている。第1ケース15aはチャージポンプ1
0の駆動を行うギヤ組9 a + 9 bを覆って第2
ケース15bに取り付けられるカバーであり、第4ケー
ス15dは、後述する配圧盤18、リンク機構40等を
覆って第3ケース15cに取り付けられるカバーである
油圧ポンプPの入力軸1はフライホイール1aを介して
エンジンEのクランク軸Esと結合されている。このフ
ライホイール1aの内周側凹部内に遠心フィルタ4が配
設されている。
また、上記入力軸1上には駆動ギヤ9aがスプラインに
より結合配設され、この駆動ギヤ9aに波動ギヤ9bが
噛合している。波動ギヤ9bはチャージポンプ10の駆
動軸11と同軸に結合しており、エンジンEの回転は上
記一対のギヤ9a、9bを介してチャージポンプ10の
駆動軸11に伝達され、チャージポンプ10が駆動され
る。この駆動軸11は、チャージポンプ10を貫通して
ギヤ9bと反対側に突出し、ガバナバルブ8にも連結さ
れている。このため、エンジンEの回転はこのガバナバ
ルブ8にも伝達され、ガバナバルブ8により、エンジン
Eの回転に対応したガバナ油圧P。が作られる。
油圧ポンプPは、入力軸1にスプライン結合されたポン
プシリンダ60と、このポンプシリンダ60に円周上等
間隔に形成された複数のシリンダ孔61に摺合した複数
のポンププランジャ62とを有してなり、入力軸1を介
して伝達されるエンジンEの動力により回転駆動される
油圧モータMは、ポンプシリンダ60を外囲して設けら
れたモータシリンダ70と、モータシリンダ70に円周
上等間隔に形成された複数のシリンダ孔71に摺合した
複数のモータプランジャ72とから構成されており、ポ
ンプシリンダ60と同芯上にて相対回転可能なようにな
っている。
モータシリンダ70は、軸方向に並んで一体に結合され
た第1〜第4の部分70a〜70dにより構成される。
第1の部分70aはその左端外周においてベアリング7
9aを介してケース15bにより回転自在に支持される
とともに、右側内側面は入力軸1に対して傾斜してポン
プ斜板部材を構成しており、このポンプ斜板部材上にポ
ンプ斜板リング63が設けられている。第2の部分70
bには前記複数のシリンダ孔71が形成され、第3の部
分70cは各シリンダ孔61.71への油路が形成され
た分配盤80を有する。第4の部分70dには、前記第
1および第2駆動ギヤ21゜22を有するギヤ部材が圧
入されるとともに、ベアリング79bを介してケース1
5cにより回転自在に支持されている。
上記ポンプ斜板りフグ63上には、円環状のポンプシュ
ー64が回転滑動自在に取り付けられ、このポンプシュ
ー64とポンププランジャ62とが連接桿65を介しで
ある程度首振り自在に連結されている。ポンプシュー6
4とポンプシリンダ60には互いに噛合する傘歯車88
a、68bが形成されている。このため、入力軸1から
ポンプシリンダ80を回転駄動するとポンプシュー64
も同一回転駆動され、ポンプ斜板リング63の傾斜に応
じてポンププランジャ62は往復動され、吸入口からの
オイルの吸入および吐出口へのオイルの吐出がなされる
また、各モータプランジャ72に対向する斜板部材73
が、その両外端から紙面に直角な方向に突出する一対の
トラニオン軸(揺動軸)73aを介して第2ケース15
bにより揺動自在に支承されている。この斜板部材のモ
ータプランジャ72に対向する面上にはモータ斜板リン
グ73bが配設され、このモータ斜板リング73b上に
滑液してモータシュー74が取り付けられている。モー
タシュー74は、各モータプランジャ72の端部に首振
り自在に連結されている。この斜板部材73は、そのト
ラニオン軸73aから離れた位置で、リンク部材39を
介して変速用サーボユニット30のピストンロッド32
と連結されている。
この変速用サーボユニット30は高圧油路Lh(第1図
参照)からの高圧油を用いて作動されるものであり、変
速用サーボユニット30により、ピストンロッド32が
軸方向に移動されると、斜板部材73はトラニオン軸7
3aを中心に揺動されるようになっている。
モータシリンダ70の第4の部分70dは中空に形成さ
れており、その中心部に、配圧盤18に固定された固定
軸91が挿入されている。この固定軸91の左端には分
配環92が液密に嵌着されており、この分配環92の軸
線方向左端面が偏心して分配盤80に摺接し得るように
されている。
この分配環82により、第4の部分70d内に形成され
た中空部が、内側油室と外側油室とに区画され、内側油
室が第1回路油路Laを構成し、外側油室が第2回路油
路Lbを構成する。なお、上記配圧盤18は、シャトル
バルブ110、低圧リリーフバルブ7等を有しており、
第3ケース15Cの右側面に取り付けられるとともに、
第4ケース15dにより覆われている。
分配盤80には、ポンプ吐出ポートおよびポンプ吸入ポ
ートが穿設されており、その吐出ポートおよびこれに繋
がる吹出路を介して、吐出行程にあるポンププランジャ
62のシリンダ孔61と内側油室からなる第1回路油路
Laとが連通され、また、ポンプ吸入ポートおよびこれ
に繋がる吸入路を介して、吸入行程にあるポンププラン
ジャ62のシリンダ孔61と外側油室からなる第2回路
油路Lbが連通される。さらに、分配盤80には各モー
タプランジャ72のシリンダ孔(シリンダ室)71に連
通ずる連絡路が形成されており、この連絡路の開口が、
分配環92の作用により、モータシリンダ70の回転に
応じて第1回路油路Laもしくは第2回路油路Lbと連
通される。このため、膨張行程にあるモータプランジャ
72のシリンダ孔71と第1回路油路Laとが、収縮行
程にあるモータプランジャ72のシリンダ孔71と第2
回路油路Lbとがそれぞれ連絡路を介して連通される。
このようにして、油圧ポンプPと油圧モータMとの間に
は、分配盤80および分配環92を介して油圧閉回路が
形成されている。したがって、入力軸1よりポンプシリ
ンダ80を駆動すると、ポンププランジャ62の吐出行
程により生成された高圧の作動油が、ポンプ吐出ポート
からポンプ吐出路、第1回路油路La(内側油室)およ
びこれと連通状態にある第1連絡路を経て膨張行程にあ
るモータプランジャ72のシリンダ孔71に流入して、
そのモータプランジャ72に推力を与える。一方、収縮
行程にあるモータプランジャ72により排出される作動
油は、第2回路油路Lb(外側油室)に連通ずる第2連
絡路、ポンプ吸入路およびポンプ吸入ボートを介して吸
入行程にあるポンププランジャθ2のシリンダ孔61に
流入する。
このような作動油の循環により、吐出行程のポンププラ
ンジャ62がポンプ斜板リング63を介してモータシリ
ンダ70に与える反動トルクと、膨張行程のモータプラ
ンジャ72がモータ斜板部材73から受ける反動トルク
との和によって、モータシリンダ70が回転駆動される
ポンプシリンダ60に対するモータシリンダ70の変速
比は次式によ、ってあたえられる。
モータシリンダ70の回転数 油圧ポンプPの容量 上式かられかるように、変速用サーボユニット30によ
り斜板部材73を揺動させ、油圧モータMの容量をOか
らある値に変えれば、変速比を1(最小値)からある必
要な値(最大値)にまで変えることができる。
一方、前述のように、モータシリンダ70の第4の部分
70dには、第1および第2駆動ギヤを存するギヤ部材
が圧入固設されている。このため、モータシリンダ70
の回転駆動力は、前後進切換装置20を介して出力軸2
8に伝達される。
この出力軸28は、ファイナルギヤ組28a、28bを
介してディファレンシャル装置100に繋がっており、
出力軸28の回転駆動力はディファレンシャル装置10
0に伝達される。そして、ディファレンシャル装置10
0により左右のドライブシャフト105.toeに分割
された回転駆動力は、左右の車輪(図示せず)に伝達さ
れ、車両の駆動がなされる。
なお、第4の部分70dの中空部内に挿入された固定軸
91内には、第1回路油路Laと第2回路油路Lbとの
短絡路を形成するとともにこの短絡路を全閉から全開ま
で制御可能なメインクラッチ弁CL、および第1回路油
路Laを断続制御可能な直結クラッチ弁DCが配設され
る。
まず、メインクラッチ弁CLについて説明する。固定軸
91の周壁には、第1回路油路Laと第2回路油路Lb
とを連通し得る短絡ポートが穿設されており、この固定
軸91の中空部に円筒状のメインクラッチ弁体95が挿
入されている。この弁体95は固定軸91に対して相対
回転自在であり、上記短絡ポートに整合し得る短絡孔が
穿設されている。この弁体95の右端に形成されたアー
ム95aを回動操作することにより、弁体95を回動さ
せて短絡ポートと短絡孔との整合(重なり)量を調整で
きるようになっている。この整合部の大きさが第1回、
路油路Laと第2回路油路Lbとの短絡通路の開度とな
り、このため、弁体95の回動制御により、上記短絡通
路の開度を全開から全閉まで制御することができる。短
絡通路の開度が全開であれば、ポンプ吐出ボートから第
1回路油路Laに吐出された作動油は、短絡ポートおよ
び短絡孔から直接第2回路油路Lbに流入するとともに
ポンプ吸入ポートに流入するので、油圧モータMが不作
動となり、クラッチOFFの状態となる。当然ながら、
逆に、短絡通路の開度が全閉であれば、油圧モータMが
作動するクラッチON状態が実現する。
このメインクラッチ弁体95の中空部内に、直結クラッ
チ弁DCが配設される。この直結クララ弁DCは、上記
弁体95内に軸方向に移動自在に枠入されたピストン軸
85と、このピストン軸85の先端に取り付けられたシ
ュー86と、ピストン軸85内に挿入されたパイロット
、スプール84とから構成され、パイロットスプール8
4を軸方向に移動させることにより、ピストン軸85を
これに追従させて軸方向に移動させることができるよう
になっている。このため、パイロットスプール84を左
動させて、ピストン軸85を左動させ、その先端のシュ
ー86により分配盤80の端面に開口するポンプの吐出
路を塞ぎ、第1回路油路Laを遮断することができるよ
うになっている。このようにポンプ吐出路を閉塞した状
態では、ポンププランジャ62が油圧的にロックされ、
油圧ポンプPと油圧モータMとが直結状態となる。
上記の構成の油圧式無段変速機Tにおける斜板部材73
の取り付は構造について、第3図を用いて説明する。
斜板部材73は、第3図に示すように、円盤吠の斜板リ
ング73bが載置される部材であり、その両側にトラニ
オン軸73a、73aが突出している。また、斜板部材
73の斜め上端部には、リンク部材39が連結されるア
ーム73cが形成されている。トラニオン軸73 a 
+ 73 aにはそれぞれベアリング73d、73eが
取り付けられ、このベアリング73d、73eを介して
斜板部材73が揺動自在に支持される。この揺動制御は
、リンク部材39を介してアーム73cに連結される変
速用サーボユニット30により行われる。
上記ベアリング73d、73eは、第2ケース15bに
より支持される。このため、第2ケース15bには、ベ
アリング73d、73eをそれぞれ受は入れるための半
円筒状の受は入れ部152.153を有している。この
受は入れ部152.153に、トラニオン軸73 a 
+  73 aに取り付けられたベアリング73d、7
3eを置いた状態で、これを挟持するようにしてホルダ
ー161.182をボルト163により第2ケース15
bに固定し、斜板部材73が第2ケース15bに取り付
けられる。このため、ホルダー181.162にはベア
リング73d、73eの外形に合った半円筒状の受は入
れ部161a、182aが形成されている。
この場合において、第2ケース15bに形成される受は
入れ部152,153は、その半円筒の中心軸Bが第2
ケース15bの第3ケース15cとの合わせ面となる側
端面151上に位置して形成される。すなわち、油圧ポ
ンプPおよびモータMを内蔵保持するケース15 b、
  15 cを結合する面(もしくは分割する面)上に
上記中心軸Bが位置する。このため、この受は入れ部1
52,153に入れられホルダー161,182により
挟持されてた状態では、トラニオン軸73a、73aの
中心軸、すなわち、斜板部材73の揺動軸がこの中心軸
Bとなる。
このように、第2ケース15bの側端面151と半円筒
状の受は入れ部152,153の中心軸Bとを一致させ
れば、その中心軸Bの位置の把握が容易であり、受は入
れ部152.153の加工が容易である。また、受は入
れ部152,153にトラニオン軸73 a+ 73 
aに取り付けたベアリング73d、73eを入れるとと
もに、ホルダーtei、163を第2ケース15bの側
端面にボルト163により固定すれば、斜板部材73の
取り付けができるので、その取り付けが容易である。
なお、第2ケース15bには、入力軸1を貫通させると
ともにこれを回転自在、に支持するためのボス154、
出力軸28を支持するためのボス155、ドライブシャ
フトを支持するためのボス156等が形成されている。
このボス154に支持される入力軸1の中心軸A(この
軸Aはモータシリンダ71の回転中心軸でもある)は、
上記トラニオン軸73aの中心軸Bと直交する。
このようにして、斜板部材73が第2ケース15bに取
り付けられるのであるが、この後、他の部品が組み付け
られた状態で、第2ケース15bの側端面151に第3
ケース15cの側端面が接合されて変速機Tの組立がな
される。この第3ケース15cが接合された状態では、
上記ホルダーIE31,182は第3ケース15c内に
位置する。
なお、上記実施例においては、固定容量斜板プランジャ
式油圧ポンプと可変容量斜板プランジャ式油圧ポンプと
から構成される油圧式無段変速機の場合について説明し
たが、本発明の油圧ユニットはこのようなものに限られ
ず、斜板式油圧ポンプもしくはモータ単体の場合にも°
適用できるのは無論である。
ハ1発明の詳細 な説明したように、本発明によれば、斜板式油圧ユニッ
トを、シリンダと、このシリンダのシリンダ孔に摺合配
設された複数のプランジャと、トラニオン軸を中心に揺
動自在な斜板部材と、これらシリンダ、プランジャおよ
び斜板部材を内蔵保持するケースとから構成し、このケ
ースを、斜板部材のトラニオン軸を通る平面により分割
して構成しているので、トラニオン軸の支持部の加工が
簡単であり、また、斜板部材の組み付けも簡単である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を適用した油圧式無段変速機の油圧回路
図、 第2図は上記油圧式無段変速機の断面図、第3図は上記
変速機における斜板部材およびその支持を行う部材を示
、す斜視図、 第4図および第5図は従来の斜板式油圧ユニットを示す
断面図である。 1・・・入力軸      8・・・ガバナパルプ10
・・・チャージポンプ 15a〜15d・・・ケース2
0・・・前後進切換装置 30・・・変速用サーボユニット 73・・・斜板部材    73a・・・トラニオン軸
152.153・・・受は入れ部 161.182・・・ホルダー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1) 回転軸を中心に回転自在なシリンダと、このシ
    リンダに円周上等間隔に形成された複数のシリンダ孔に
    摺合した複数のプランジャと、前記回転軸に直交する中
    心軸を有したトラニオン軸を中心に揺動自在自在で前記
    複数のプランジャの一端が対向滑接する滑接面を有する
    斜板部材と、これらシリンダ、プランジャおよび斜板部
    材を内蔵保持するケースとからなる斜板式油圧ユニット
    において、 前記ケースを前記トラニオン軸を通る平面により分割し
    て構成したことを特徴とする斜板式油圧ユニット。
JP1031722A 1989-02-10 1989-02-10 斜板式油圧ユニット Pending JPH02211387A (ja)

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