JPH0221084B2 - - Google Patents

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JPH0221084B2
JPH0221084B2 JP57125823A JP12582382A JPH0221084B2 JP H0221084 B2 JPH0221084 B2 JP H0221084B2 JP 57125823 A JP57125823 A JP 57125823A JP 12582382 A JP12582382 A JP 12582382A JP H0221084 B2 JPH0221084 B2 JP H0221084B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
methylpentene
weight
sheet
copolymer
oil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP57125823A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5918507A (ja
Inventor
Tooru Takahashi
Shiro Nakayama
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fujikura Ltd filed Critical Fujikura Ltd
Priority to JP12582382A priority Critical patent/JPS5918507A/ja
Publication of JPS5918507A publication Critical patent/JPS5918507A/ja
Publication of JPH0221084B2 publication Critical patent/JPH0221084B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • Organic Insulating Materials (AREA)
  • Insulated Conductors (AREA)
  • Insulating Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
この発明は高温での耐油性に優れた油浸絶縁体
用のシート状電気絶縁体及び油浸絶縁電線に関す
るものである。 近年、油浸電力機器の高電圧化、小型化に伴な
つて、誘電特性、耐電圧の優れた絶縁材料が要求
されている。この要求を満たすために、繊維紙と
電気特性の優れたプラスチツクとを組合わせた絶
縁体が検討されている。このような組合せ絶縁体
における繊維紙の役割は、絶縁油の含浸と流動特
性を良好に保つにある。又、この組合せに於てプ
ラスチツクとしては電気特性と加工性、コストな
どを考慮してポリオレフインが多く使用されてい
るが、ポリオレフインは、絶縁油として使用され
る炭化水素系絶縁油と化学構造が類似しているた
めに、絶縁油によつて膨潤するという欠点があ
る。このため、耐油性の比較的良い結晶性ポリオ
レフインが主に使用されるようになつた。 ところで油浸電力機器の小型化に伴なつて絶縁
油の温度が高くなる傾向になつている。このため
結晶性ポリオレフインであつても、その結晶融点
に近い温度の炭化水素系絶縁油に浸漬されると絶
縁油による膨潤あるいは溶解が著るしくなる。例
えば、結晶融点が120℃までの高密度ポリエチレ
ンよりなる絶縁体では、100℃以上の絶縁油で膨
潤が著るしくなり、また結晶融点が160〜170℃の
ポリプロピレンでは120〜130℃以上の絶縁油中で
の使用が困難となる。従つて、絶縁油の温度が
120〜130℃以上になる可能性がある場合には、更
に結晶融点の高い結晶性ポリオレフインが必要と
なる。 このような条件に合致するポリオレフインとし
て230〜240℃の結晶融点を有するポリ−4−メチ
ルペンテン−1を掲げることができる。 クラフト紙との貼り合せに用いられるプラスチ
ツクフイルムとしてはメチルペンテンフイルムを
使用することが特願昭54−37039等で既に知られ
ているが、ポリメチルペンテンは脆化温度の高い
樹脂であることから加工性に乏しく特にフイルム
厚が厚い場合には巻き取り時等にプラスチツクフ
イルムに微細なクラツク等を生ずることがある。 4−メチルペンテン−1に4−メチルペンテン
−1以外の炭化水素系ビニル化合物を共重合した
共重合体が柔軟性、加工性に優れていることは知
られている。これは4−メチルペンテン−1の重
合体特有の立体規則的7−2らせん構造を持つ結
晶構造を4−メチルペンテン−1以外のビニル化
合物を共重合させることによつてみだし、結晶化
度を低下させている効果がある。従つて4−メチ
ルペンテン−1以外の共重合成分としては4−メ
チルペンテン−1と分子構造の類似したメチルペ
ンテンの異性体以外のものの方が結晶構造をみだ
すのに効果的であり、加工性に優れるものが得ら
れる。 一方共重合成分を導入することによつて結晶性
を低下させることは前述のように耐絶縁油性の点
で好ましくない、このことから前記特願昭54−
37039等に於ても使用するプラスチツクをポリメ
チルペンテンに限定しているものである。 本発明者等は鋭意検討の結果、ポリ−4−メチ
ルペンテン−1にそれ以外の炭化水素系ビニル化
合物を共重合した共重合体であつても共重合成分
が或る範囲内であれば、加工性に優れると同時
に、耐絶縁油性の点でも実用上問題がないことを
見出した。炭化水素系ビニル化合物としては前記
したようにメチルペンテンの異性体であつても良
いが、それ以外のものが特に好ましく例えば以下
のものがあげられる。エチレン、プロピレン、ブ
テン、ペンテン、ヘキセン、オクテン、3−メチ
ル−ブテン−1、3−メチルヘキセン−1等の脂
肪族炭化水素系ビニル化合物類等でも良い。また
共重合成分は1種類以上であつても良いことは言
うまでもない。 4−メチルペンテン−1に対する共重合成分の
上限は30重量%以下が良く、30重量%を越えると
共重合体の結晶性の低下が大きく絶縁油に可溶性
となり好ましくない。また下限は1重量%であ
り、1重量%を下廻るときはフイルムに加工する
際の支障となる。 また、本発明者等は先にポリオレフインの絶縁
油に対する膨潤を抑制するために「ポリオレフイ
ン系ポリマーにあらかじめ5〜30重量%の炭化水
素系絶縁油を練り込んだコンパウンドをシート化
してなる絶縁体(特開昭55−83104号、特願昭53
−160327)を提案しているが、本発明に於ても当
然にこの手法を応用することができる。 更に、本発明で使用される共重合体の結晶性を
向上させ、耐絶縁油性を改善するために、160℃
〜共重合体の融点の温度範囲で10〜20秒以上熱処
理を行なう方法はより効果的である。 以下実施例について説明する。 実施例 1 4−メチルペンテン−1 100重量部に対し、
ブテン−1を0〜40重量部含む共重合体を押出機
によりフイルム状に押し出し、その両面に40μ厚
のセルロース紙を貼り合わせたシート状絶縁体を
作つた。押出温度は280℃であり、Tダイから押
し出されるフイルム状溶融シートの両面にセルロ
ース紙を沿わせて90℃の圧着ロールにより貼り合
わせを行ない仕上り厚さを150μmとした。 得られた各種シート状絶縁体を120℃で真空加
熱乾燥後100℃のアルキルベンゼン系絶縁油中に
3日間浸漬した後のシートの厚さの増加率を測定
したところ図のとおりである。 また上記シート状絶縁体によつて、以下の構造
のOFケーブルを作り、評価を行なつた。即ち導
体断面積400mm2の撚線導体上に100μm厚のカーボ
ン紙及び片面絶縁カーボン紙を巻き回し、その上
に絶縁層として厚さ4mmに上記シート状絶縁体を
巻き回した。最外層にはしやへい層を設け、120
℃×7日間真空加熱乾燥を行なつた後、アルキル
ベンゼン系絶縁油で注油、含浸せしめてOFケー
ブルを得た。 このOFケーブルをケーブル外径の20倍径で2
往復させた後、標準負極性衝撃電圧によつて破壊
電圧を求めた結果を示せば表1のとおりである。 なお共重合成分を含まない即ち、4−メチルペ
ンテン−1のみの重合体を樹脂層に用いた上記シ
ート状絶縁体では、シートへの押出加工性が悪
く、長尺にわたつて、良好な試料を得ることがで
きなかつたためOFケーブルを造ることが不可能
であつた。
【表】 上記の破壊試験後ケーブルを解体調査したとこ
ろ、実施No.1の試料では樹脂層の可撓性が悪いた
め、樹脂層に微細なクレージングが生じており、
実施No.5の試料では、絶縁体の油による膨潤が大
きいために絶縁層に皺が発生していた。表1及び
図の結果から4−メチルペンテン−1に対して共
重合成分が1〜30重量部とした場合か良好な性能
を発輝することができることが判る。 実施例 2 4−メチルペンテン−1 100重量部に対して、
種々の炭化水素系ビニル化合物を5重量部共重合
させた共重合体を用い、実施例1に示した条件と
同様な条件でセルロース紙を貼り合わせて150μ
m厚のシート状絶縁体を作つた。これらのシート
状絶縁体について実施例1と同じ方法でアルキル
ベンゼン系絶縁油中での厚さ増加率及びこれらの
シート状絶縁体を用いたOFケーブルの破壊電圧
を求めた。その結果は表2に示す通りである。
【表】 これらによれば共重合成分により厚さの増加率
に僅かな差はあるが破壊電圧にはほとんど差がな
いことがわかる。
【図面の簡単な説明】
図は共重合体中のブテン−1の重量部数と厚さ
の増加率の関係曲線を示すグラフである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 4−メチルペンテン−1 100重量部と、4
    −メチルペンテン−1以外の炭化水素系ビニル化
    合物1〜30重量部との共重合体からなるフイルム
    に繊維紙が貼り合わされていることを特徴とする
    シート状電気絶縁体。 2 導体上に、4−メチルペンテン−1 100重
    量部と、4−メチルペンテン−1と、4−メチル
    ペンテン−1以外の炭化水素系ビニル化合物1〜
    30重量部との共重合体からなるフイルムに繊維紙
    が貼り合わされているシート状電気絶縁体が巻回
    され絶縁油が含浸されていることを特徴とする絶
    縁電線。
JP12582382A 1982-07-21 1982-07-21 シ−ト状電気絶縁体及び絶縁電線 Granted JPS5918507A (ja)

Priority Applications (1)

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JP12582382A JPS5918507A (ja) 1982-07-21 1982-07-21 シ−ト状電気絶縁体及び絶縁電線

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JP12582382A JPS5918507A (ja) 1982-07-21 1982-07-21 シ−ト状電気絶縁体及び絶縁電線

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Publication Number Publication Date
JPS5918507A JPS5918507A (ja) 1984-01-30
JPH0221084B2 true JPH0221084B2 (ja) 1990-05-11

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ID=14919817

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JP12582382A Granted JPS5918507A (ja) 1982-07-21 1982-07-21 シ−ト状電気絶縁体及び絶縁電線

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54122347A (en) * 1978-03-15 1979-09-21 Dainichi Nippon Cables Ltd 4-methylpentene-1 polymer composition
JPS55130010A (en) * 1979-03-30 1980-10-08 Furukawa Electric Co Ltd Composite electric insulating paper

Family Cites Families (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5731464Y2 (ja) * 1978-04-17 1982-07-10

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JPS5918507A (ja) 1984-01-30

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