JPH0221036Y2 - - Google Patents

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JPH0221036Y2
JPH0221036Y2 JP1984179141U JP17914184U JPH0221036Y2 JP H0221036 Y2 JPH0221036 Y2 JP H0221036Y2 JP 1984179141 U JP1984179141 U JP 1984179141U JP 17914184 U JP17914184 U JP 17914184U JP H0221036 Y2 JPH0221036 Y2 JP H0221036Y2
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air
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は空調換気設備利用システムに係り、熱
交換器にて暖められた取入外気により、屋内の所
定空間を乾燥室とする場合に利用できるものであ
る。
〔背景技術とその問題点〕
一般に、冬季の寒冷地域で屋外に洗濯物を干し
た場合においては、洗濯物が凍結してしまうこと
が多く、屋外での自然乾燥ができないという問題
がある。一方、屋内で洗濯物の乾燥を行う為にス
トーブ等の特別な暖房器具を用いることは経済上
の負担を増すばかりでなく、火災原因ともなりか
ねない。そこで、特別な熱源を用いることなく屋
内で洗濯物の乾燥が行えるシステムが望まれてい
た。
ところで、常時使用するリビングルーム等の暖
房室と、それ以外の非暖房室との温度差による結
露防止の為、暖房室の排気と取入外気とを熱交換
し、これにより、暖められた取入外気を非暖房室
に導入して両空間の温度差を縮小させ、壁面等へ
の結露防止を図つた空調換気設備が本出願人によ
り提案されている。(特願昭59−63885号)。
このような既設空調換気設備においては、暖め
られた取入外気は非常に乾燥状態とされている。
すなわち、例えば、−5℃、湿度80%の取入外気
を熱交換して18℃にすると、その湿度は16%まで
低下し、従つて、この乾燥した空気の利用が考え
られる。
〔考案の目的〕
本考案の目的は、既設空調換気設備における乾
燥した取入外気を利用することにより、特別な熱
源を用いることを必要とせず、屋内の所定空間内
を乾燥室として供し得るシステムを提供すること
にある。
〔問題点を解決するための手段および作用〕
そのため、本考案は、暖房室の排気流が取入外
気と熱交換器にて熱交換された後に屋外へと排気
され、一方、熱交換器にて暖められた取入外気は
前記暖房室とは別個の仕切空間内に一旦導入さ
れ、その後、この仕切空間から前記暖房室へと導
入するように設けるとともに、前記仕切空間の少
なくとも1箇所を乾燥室とし、この乾燥室への給
気口は底部側に設けられるとともに排気口は上部
側に設けられ、かつ、前記乾燥室は当該乾燥室と
隣接する他室に常時連通されていることを特徴と
して構成されている。
〔実施例〕
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明
する。
本実施例の説明に先立ち、第1図に示された本
出願人による先の空調換気設備について概略を説
明する。この図において、建物1は第1乃至第4
の仕切空間A,B,C,Dにより構成されてい
る。仕切空間Aは、例えばリビングダイニングル
ームのように家族全員が比較的に長い時間集まる
空間であり、この空間A内の暖房された高温の空
気は、二酸化炭素、タバコの煙等と共に排気ダク
ト2から排出される。ここで排出された空気は、
熱交換器3において外気取入管4からの取入外気
と熱交換され、排気管5を介して屋外へ排気され
る。一方、熱交換により暖められた取入外気は、
給気管6を通つて暖房が行われていない仕切空間
B,C,D内にそれぞれ給気される。給気された
空気は、各仕切空間B,C,D間に設けられた通
気口7,8を介して相互に連通されて各空間の温
度分布を略等しくするよう各空間に行き亘る。こ
の後、各仕切空間B,C,Dに行き亘つた空気
は、仕切空間A,B間に設けられたダクト9を通
りフアンコイルヒータ10にて加温されて仕切空
間Aに循環され、仕切空間A内のよごれた空気を
排気する一方、仕切空間B,C,Dの室温と仕切
空間Aの室温との間に大きな温度差が生じないよ
うにして壁面等への結露防止が図られている。
第2図には本実施例による空調換気設備利用シ
ステムが示されている。このシステムは、第1図
に示した空調換気設備において、熱交換後の乾燥
した取入外気を利用して、前記非暖房室Dに隣接
して更に他の仕切空間を設け、この仕切空間を乾
燥室としたものである。
前記熱交換器3により熱交換が行われた暖かい
取入外気は、熱交換器3に連結された給気管6を
通つて所定スペースに画成された乾燥室E内へ給
気される。給気管6は、乾燥室Eの一側壁20に
沿つて下方に延出され、その先端給気口21は建
物1の底部に位置されている。この給気口21の
近傍には必要に応じて補助ヒータとしてのヒータ
22が設けられ、給気される取入外気を更に加温
できるようになつている。
前記給気口21およびヒータ22よりやや上方
には床板24が設けられ、この床板24は略全面
に亘つて多数の穴23が設けられたパンチングボ
ード等により構成され、これにより給気口21か
ら給気される乾燥した暖かい取入外気が床全体に
拡がり、乾燥室E内の全域に等しく行き亘るよう
になつている。
前記乾燥室Eの上方には複数の洗濯物25が竿
26に掛けられており、これら洗濯物25は下方
から上昇してくる暖かい空気に触れ、これにより
短時間で乾燥されるようになつている。
洗濯物25に触れて水分を含んだ空気はダクト
35を介して前記仕切空間D室を経て暖房室Aへ
循環されるようになつているが、天井裏から延出
する排気管28を介して更に他の図示しない熱交
換器により熱交換することもできる。この場合、
いわゆる全熱交換とすれば、排気空気に含まれた
湿気を例えば暖房室Aに送るなどして暖房室の加
湿を行うことができる。
次に、本実施例の作用につき説明する。
仕切空間Aが暖房中であり、熱交換により暖め
られた新鮮な取入外気は、給気管6を介して乾燥
室E内の床下に給気される。乾燥室E内に給気さ
れた乾燥した暖かい空気は、前記床板24の各穴
23を通つて全体的な拡がりを以つて上昇され、
洗濯物25に接触して水分を吸収した後にダクト
35から仕切空間Dへ送られる。
いま、前記したように、例えば、−5℃湿度80
%の外気を熱交換して18℃湿度16%の乾燥した空
気を乾燥室E内に給気し、16℃、湿度80%で排気
したものとすると、約8g/m3の水分を除去する
ことができることとなる。従つて1日に1.5Kgの
水分を除去する場合の給気量は1日あたり約180
m3となり、8時間で前記水分を乾燥させるために
は1時間あたり23m3の給気を行えば良いことにな
る。この際、給気量は手動あるいは自動により給
気管6に設けられる図示しないダンパーの開度調
整をすることにより行うことができるが、フアン
等を取付てそのON−OFF操作によつて行うこと
もできる。
上述のような本実施例によれば次のような効果
がある。
すなわち、既提案の空調換気設備を有効に利用
し、乾燥用の特別な熱源を用いる必要が全くない
から、余分な電気代または燃料費の出費がなく経
済的であるとともに火災等の危険性も全くない。
また、絶対湿度の低い取入外気を熱交換器3にお
いて仕切空間Aからの高温の排気流で暖めた後
に、結露の生じ易い他の非暖房室である仕切空間
B〜Fに吹き出させているため、これら仕切空間
B〜Fの室温を上げることができ、従つて、温度
差に起因した結露を有効に防止することができ
る。
また、仕切空間Aの排気流が取入外気と熱交換
されて屋外へ排気される一方、熱交換器3にて暖
められた取入外気は他の仕切空間B〜Fに供給さ
れた後、これら仕切空間B〜Fから前記仕切空間
Aに導入されるよう設けたから、換言すれば、外
気と建物内の空気とを常に交換しつつ温かい空気
により建物内の各仕切空間相互の温度差を極力小
さくしたから、結露防止が図られるのみならず、
各仕切空間A〜Fの空気を清浄化しつつ、快適が
居住環境を獲得、維持できるといる効果がある。
また、乾燥室E内への給気は、床板24の下側よ
り行われるとともに、給気された空気は床板24
に形成された多数の穴23を介して上昇される構
成とされているため、乾燥室E内の全域に亘つて
等しい温度分布状態が得られ、乾燥にむらがな
く、効率の良い乾燥を期待することができる。
また、前記乾燥室Eの側壁上部に形成されたダ
クト35により乾燥室Eと室Dとの温度差を極力
少なくすることができ、温度差に起因した結露の
発生を防止でき、ひいてはカビの発生等を回避で
きるという効果がある。
さらに、床下にヒータ22を設置した場合に
は、給気口21より給気された空気をさらに加温
することができるため、より短時間で所望の乾燥
を行うことができる。
また、乾燥室Eから排気管28を介して排出さ
れる空気を他の全熱交換器を用いて前述のような
熱交換を行うことにより、暖房室の加湿にも役立
たせることができる。
なお、上述の実施例において、乾燥室Eは一室
構造であるとして説明したが、例えば第3図に示
されるように、上下方向における中間位置にさら
に仕切板30を設けて2室構造の乾燥室Fとする
こともできる。この場合、前記仕切板30に前記
床板24に設けたと同様の穴31を多数形成すれ
ば、温風の拡散効果を得ることができる。この乾
燥室Fは、例えば図示されるように、ふとん32
等の乾燥室として適しているものである。この
際、乾燥室F内の壁面には適宜な紫外線ランプを
設ければ殺菌効果も得ることができ、屋外へ干し
たものと同様の殺菌効果を得ることができる。
また、上述の各実施例では乾燥室E,Fからの
空気排出はダクト35より行われるものとした
が、第2,3図中二点鎖線で示されるように屋外
へ通じる排気口36を付加的に設けてもよい。
さらに、乾燥室としては洗面所または浴室を利
用するものであつてもよい。例えば、浴室などの
比較的湿気のある空間を乾燥室として利用した場
合には、浴室の湿気をも除去することができるの
で、結露等に基因したカビの発生を防止できるば
かりでなく、壁などの塗装寿命を長くすることも
できる。
〔考案の説明〕
以上説明したように、本考案によれば、既設の
空調換気設備を利用することにより特別な熱源を
必要することなく、屋内の所定空間を乾燥室とす
ることのできるシステムを提供できるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は既提案の空調換気設備の概略を示した
住宅の全体構成図、第2図は前記空調換気設備を
利用して乾燥室を設けた本考案の一実施例を示し
た断面図、第3図は前記実施例の変形例を示した
断面図である。 1……建物、3……熱交換器、6……給気管、
21……給気口、22……ヒータ、24……床
板、28……排気管、30……仕切板、A,B,
C,D,E,F……仕切空間。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 暖房室の排気流が取入外気と熱交換器にて熱交
    換された後に屋外へと排気され、一方、熱交換器
    にて暖められた取入外気は前記暖房室とは別個の
    仕切空間内に一旦導入され、その後、この仕切空
    間から前記暖房室へと導入するように設けるとと
    もに、前記仕切空間の少なくとも1箇所を乾燥室
    とし、この乾燥室への給気口は底部側に設けられ
    るともに排気口は上部側に設けられ、かつ、前記
    乾燥室は当該乾燥室と隣接する他室に常時連通さ
    れていることを特徴とする空調換気設備利用シス
    テム。
JP1984179141U 1984-11-26 1984-11-26 Expired JPH0221036Y2 (ja)

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JPS6196892U JPS6196892U (ja) 1986-06-21
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