JPH02209662A - 車輌用自動変速機の変速制御方法 - Google Patents

車輌用自動変速機の変速制御方法

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JPH02209662A
JPH02209662A JP1024967A JP2496789A JPH02209662A JP H02209662 A JPH02209662 A JP H02209662A JP 1024967 A JP1024967 A JP 1024967A JP 2496789 A JP2496789 A JP 2496789A JP H02209662 A JPH02209662 A JP H02209662A
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JP
Japan
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boat
clutch
valve
gear
oil
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Pending
Application number
JP1024967A
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English (en)
Inventor
Mitsuru Takada
充 高田
Hiroshi Ito
寛 伊藤
Noriyuki Takahashi
徳行 高橋
Makoto Funahashi
眞 舟橋
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、自動車等の車輌に用いられる自動変速機の変
速制御方法に係り、特に変速に際して二つのクラッチに
より変速装置の入力部材の切換が行われる型式の自動変
速機に用いられる油圧制御装置に係る。
[従来の技術] 自動車等の車輌に用いられる自動変速機として、変速装
置が互いに異なる二つの入力部材を有し、該二つの入力
部材が油圧作動式の第一の入力クラッチと第二の入力ク
ラッチにより互いに個別に原動機の出力部材に駆動連結
されることにより互いに異なる変速段を達成し、変速に
際して上述の二つの入力クラッチにより変速装置の入力
部材の切換が行われる型式の自動変速機が提案されてお
り、これには例えば特願昭62−195471号がある
上述の如き自動変速機に於ては、第一速段と第二速段と
第三速段を達成するために係合する入力クラッチは第一
クラッチであり、第三速段と第四速段を達成するために
係合する入力クラッチは第ニクラッチであり、このため
第三速までは第一クラッチを係合させるべくこれに油圧
を供給し、第三速段より第四速段への変速時には第一ク
ラッチを解放すべく第一クラッチの油圧の排出を行い、
また第四速段よりの第三速段、第二速段、第一速段への
ダウンシフト時には第一クラッチを係合させるべく第一
クラッチに油圧を供給する必要がある。
[発明が解決しようとする課題] 第四速段より第三速段へのダウンシフト時と第四速段よ
り第二速段へのダウンシフト時とで、第一クラッチの係
合速度が同一であってよいかと云うとそうではなく、こ
れは変速ショックの観点から個別に設定されるべきであ
る。
例えば、増速段である第四速段より直結段である第三速
段へのパワーオンダウンシフト時には第二クラッチを係
合させたまま一つのブレーキ(変速用摩擦係合装置)の
解放と第一クラッチの係合とが行われるが、しかしワン
ウェイクラッチを有するものに於ては、前記ブレーキの
解放により変速装置に於ける反力要素がなくなり、第三
速段に同期するまでニュートラル状態にて入力回転数が
上昇し、入力回1数が第三速段に同期すると、ワンウェ
イクラッチが係合(ロック)することにより変速が自ず
と完了するから、その変速中に於てはエンジンブレーキ
時以外では第一クラッチが伝達トルク容量をもって係合
される必要はなく、逆にこの時に第一クラッチが伝達ト
ルク容量をもって係合すると、車輌慣性によりエンジン
ブレーキ状態となって変速装置の出力軸に負のトルクが
生じるようになり、大きい変速ショックが発生するよう
になる。
これに対し第四速段より第二速段へのダウンシフト時に
は、第二クラッチが解放されるから、入力回転数が第二
速段に同期する時点に於て第一クラッチが入力トルクに
対して充分な伝達トルク容量をもって係合していなけれ
ばならず、さもないと原動機の出力部材が変速装置より
実質的に切離される事態が生じ、原動機の回転数が異常
上昇する所謂吹き上りが発生する場合がある。
従ってこのような変速装置に於ては、第一クラッチの係
合は、第四速段より第三速段へのダウンシフト時には比
較的遅く、これに対し第四速段より第二速段へのダウン
シフト時には比較的速く行われる必要がある。
また、これとは別にニュートラルレンジより第一速段が
成立するDし°ンジの如き前進走行レンジへマニュアル
シフトレンジが変更された場合にも第一クラッチの係合
が行われる。この時の第一クラッチの係合は大きい変速
ショックが生じないよう徐々に行われるべきである。し
かし作動油温が低く、作動油の粘性が高いと、第一クラ
ッチの係合が徐々に行われるよう、例えばアキュームレ
ータが用いられる場合には、必要以上に第一クラッチの
係合が遅れ、応答性が悪化する。
本発明は、変速の種類に応じて、また作動油温に応じて
第一クラッチの係合速度を適切に設定することができる
改良された変速制御方法を提供することを目的としてい
る。
[課題を解決するための手段] 上述の如き目的は、本発明によれば、入力クラッチに対
し油圧を供給する油圧供給路として途中にアキュームレ
ータを含む第一の油圧供給路と前記アキュームレータを
含まない第二の油圧供給路とを設け、第一速段以外の特
定の変速段に於ける前記入力クラッチに対する油圧の供
給を前記第二の油圧供給路を用いて行い、その他の変速
段に於ける前記入力クラッチに対する油圧の供給を前記
第一の油圧供給路を用いて行い、作動油温度が所定値以
下の状態にてニュートラルレンジより前記第一速段が成
立する前進走行レンジへマニュアルシフトレンジが変更
された時には一旦前記特定の変速段を成立せしめ、その
後に第一速段を成立せしめることを特徴とする車輌用自
動変速機の変速制御方法によって達成される。
[発明の作用及び効果] 本発明による変速制御方法によれば、前記特定の変°速
段への変速が行われる場合には、例えばDレンジに於て
、第四速段より第二速段へ変速が行われる場合には、内
燃機関の吹き上りを回避すべく第二の油圧供給路をもっ
て入力クラッチに急速に油圧が供給されてこれが急速に
係合し、それ以外の時には第一の油圧供給路をもってア
キュームレータの作用下に入力クラッチに油圧が徐々に
供給され、大きい変速ショックが生じることが回避され
る。
ただし、ニュートラルレンジより第一速段が成立する前
進走行レンジへのマニュアルシフトレンジの変更が低作
動油温下にて行われた場合には、−旦前記特定の変速段
が成立することにより第二の油圧供給路をもって入力ク
ラッチに油圧が供給されるようになる。これにより作動
油温が低いことにより入力クラッチに対する油圧の供給
が遅れることが補償され、この時も入力クラッチは変速
ショックの低減と応答性とを両立する所要の速度をもっ
て係合するようになる。
[実施例] 以下に添付の図を参照して本発明を実施例について詳細
に説明する。
第1図は本発明による変速制御方法の実施に使用される
車輌用0動変速機の遊星歯車式変速装置の一例を示して
いる。第1図に於て、10は第一サンギヤを、12−は
第一サンギヤ10と同心の第一リングギヤを、14は第
一サンギヤ10と第一リングギヤ12とに噛合する第一
プラネタリピニオンを、16は第一プラネタリビニオン
14を回転可能に担持する第一キャリヤを、20は第二
サンギヤを、22は第二サンギヤ20と同心の第二リン
グギヤを、24は第二サンギヤ20と第二リングギヤ2
2とに噛合する第二プラネタリビニオンを、26は第二
プラネタリビニオン24を回転自在に担持する第二キャ
リヤを各々示している。
第一リングギヤ12は連結要素30によって第二キャリ
ヤ26と連結され、第一キャリヤ16は連結要素32に
よって第二リングギヤ22と連結されている。 尚、こ
こで第一サンギヤ10と第一リングギヤ12と第一プラ
ネタリピニオン14と第一キャリヤ16とにより構成さ
れた単純遊星歯車機構を第一列目の遊星歯車機構と称し
、第二サンギヤ20と第二リングギヤ22と第二プラネ
タリビニオン24と第二キャリヤ26とにより構成され
た単純遊星歯車機構を第二列目の遊星歯車機構と称する
第一キャリヤ16及び連結要素32によって第一キャリ
ヤ16と連結された第二リングギヤ22とハウジング5
0との間には第一ワンウェイクラッチ34と第二ワンウ
ェイクラッチ36とが互いに直列に設けられている。こ
の場合、第一ワンウェイクラッチ34が第一キャリヤ1
6の側に設けられ、第二ワンウェイクラッチ36がハウ
ジング50の側に設けられている。更に詳細には第一ワ
ンウェイクラッチ34はそのインナレース34aにて第
一キャリヤ16と接続されてアウタレース34bを連結
部材31により第二ワンウェイクラッチ36のインナレ
ース36aに接続され、第二ワンウェイクラッチ36の
アウタレース36bがハウジング50に接続されている
第二キャリヤ26は、出力歯車54と接続され、常に出
力部材として作用するようなっている。
第一ワンウェイクラッチ34は、エンジンドライブ時に
於てアウタレース34bがインナレース34aの回転速
度を越えて回転しようとする時には係合状態になり、こ
れとは逆の時には滑り状態となり、また第二ワンウェイ
クラッチ36は、エンジンドライブ時に於てインナレー
ス36aがアウタレース36bに対し逆転とする時には
係合状態になり、これとは逆の時には滑り状態になるよ
うになっている。
第二サンギヤ20と入力軸52との間には該両者を互い
に選択的に接続する第一クラッチ38が設けられている
第一キャリヤ16と入力軸52との間には該両者を互い
に選択的に接続する第二クラッチ40が設けられている
第一サンギヤ10と入力軸52との間には該両者を互い
に選択的に接続する第三クラッチ42が設けられている
第一サンギヤ10と連結部材31との間には該両者を互
いに選択的に接続する第四クラッチ44が設けられてい
る。
連結部材31とハウジング5oとの間には連結部材31
をハウジング50に対し選択的に固定する第一ブレーキ
46が設けられている。
第二リングギヤ22とハウジング5oとの間には第二リ
ングギヤ22をハウジング5oに対し選択的に固定する
第ニブレーキ48が設けられている。
上述の如き構成よりなる遊星歯車式変速装置によって第
一速段、第二速段、第三速段(直結段)、第四速段(増
速段)及び後進段が達成される要領は第1表及び第2図
に示す通りである。第1表及び第2図に於て、Q印は当
該クラッチ、ブレーキ又はワンウェイクラッチがエンジ
ンドライブ状態に於て係合されていることを示し、また
第1表にて(0)は当該クラッチ或いはブレーキが係合
されれば、その変速段に於てエンジンブレーキが作用し
得ることを示している。
第1表 第−リングギヤ12の歯数に対する第一サンギヤ10の
歯数の比をρ寞とし、第二リングギヤ22の歯数に対す
る第二サンギヤ20の歯数の比をρ2とした場合、各変
速段の変速比は第2表に示す通りである。
第2表 第二速段  ((1+ρ2)/ρ2l−fl/第2l−
fl/第−第二クラッチ40、第三クラッチ42、第四
クラッチ44及び第一ブレーキ46、第ニブレーキ48
は、各々油圧作動式のクラッチ或いはブレーキであり、
その各々の油室38a 、40a 、42a 、44a
 、46a 、48aに油圧を供給されることにより係
合し、これら油室の油圧を排出されることにより解放す
るようになっている。これら油室に対する油圧の給排は
第3図に示されている如き油圧制御装置により行われる
ようになっている。
上述の遊星歯車式変速装置の入力軸52は第3図に示さ
れている如き流体式トルクコンバータ60によって図示
されていない内燃機関の如き原動機に駆動連結されてい
る。
流体式トルクコンバータ60は、原動機の出力部材に駆
動連結されるポンプ羽根車62と、遊星歯車式変速装置
の入力軸52に駆動連結されるタービン羽根車66.6
4と、一方向にのみ回転可能なステータ別車66とを有
する三要素゛二参目型のものである。流体式トルクコン
バータ60は直結クラッチ68を有しており、直結クラ
ッチ68はボート60aより油圧を供給されている時に
は係合してポンプ羽根車62とタービン羽根車64とを
直結し、これに対しボート60bより油圧を供給されて
いる時は解放状態になるようになっている。ボート60
a及び60bに対する油圧の供給は第3図に示されてい
る油圧制御装置により行われるようになっている。
次に第3図乃至第5図を用いて本発明による変速制御方
法の実施に使用される車輌用自動変速機の油圧制御装置
の概要について説明する。
油圧制御装置はポンプ70を有しており、ポンプ70は
図示されていない作動油のタンクより作動油を汲上げて
これを一般にライン油圧制御弁と称されているプライマ
リレギュレータ弁80とスロットルバルブ120とに供
給するようになっている。ポンプ70がプライマリレギ
ュレータ弁80に与える油圧の上限値は圧力リリーフ弁
72により制限されるようになっている。
スロットル弁120は、内燃機関のスロットル開度、即
ち機関負荷に応じた一般にスロットル油圧とされている
油圧を油路138に出力するようになっている。
プライマリレギュレータ弁80は、スロットル油圧とリ
バースブースト油圧とを与えられ、概ねスロットル開度
の増大に応じて増大する基本油圧、即ちライン油圧を油
路98と一般にコンバータ油圧制御弁と称されているセ
カンダリレギュレータ弁100とに出力するようになっ
ている。
セカンダリレギュレータ弁100は、スロットル油圧を
与えられ、コンバータ油圧(潤滑油圧)を油路118に
出力するようになっている。
油路98のライン油圧はマニュアル弁190のボート1
94にずえられるようになっている。マニュアル弁19
0は、手にて操作されるスプール弁192を有し、ボー
ト194に与えられるライン油圧を、Dレンジ時にはD
ボート196に、2レンジ時にはSボート198に、L
レンジ時にはLボート200に、またRレンジ時はRボ
ート202に与えられるようになってる。
Dボート196のライン油圧は油路204によって1−
2シフト弁210のDボート214と2−3シフト弁2
40のDポート246と3−4シフト弁270のDボー
ト274とに与えられ、Sボート198のライン油圧は
油路206によって2−3シフト弁240のSボート2
48に与えられ、Lボート200のライン油圧は油路2
08によって2−3シフト弁240のLボート250に
与えられるようになっている。またRボート2゜2のラ
イン油圧は油路203によってリバースインヒビット弁
360に与えられるようになっている。
2−3シフト弁240は、第4図によく示されている如
く、スプール弁242とプラグ244とを有し、また上
述のボート以外に、ドレンボート251.252.25
3とクラッチボート254とブレーキボート256及び
258とフェイルセーフボート260とを有しており、
プラグ244及びスプール弁242は、制御ボート26
1に油圧が供給されている時には、図にて右半分に示さ
れている如く、圧縮コイルばね262のばね力に抗して
図にて下方へ移動した第一の切換位置に位置し、この時
にはクラッチボート254をドレンボート252に、ブ
レーキボート256をSボート248に、ブレーキボー
ト258をLボート250に、フェイルセーフボート2
60をDボート246に各々連通接続し、これに対し制
御ボート261に油圧が供給されていない時には、図に
て左半分に示されている如く、圧縮コイルばね262の
ばね力により図にて上方へ移動した第二の切換位置に位
置し、この時にはクラッチボート254をDボート24
6に、ブレーキボート256.258及びフェイルセー
フボート260を各々ドレンボート251.252.2
53に連通接続するようになっている。
制御ボート261に対する油圧の供給は第一ソレノイド
弁400により行われるようになっている。
クラッチボート254は油路263によって第二クラッ
チ40の油室40aとC2用アキュームレータ470の
アキュームレータ室472に連通している。またクラッ
チボート254は、油路264によって1−2シフト弁
210のホールドボート220に、油路265によって
1−2シフト弁210のフェイルセーフボート(ドレン
ボート)222に各々連通している。ブレーキボート2
56は油路266により1−2シフト弁210のSボー
ト216に、もう1つのブレーキボート258は油路2
67により1−2シフト弁210のLボート218に、
フェイルセーフボート26oは油路268によって3−
4シフト弁270のホールドボート278及び油路26
9によってドレンボート280に連通している。
1−2シフト弁210は、第4図によく示されている如
く、スプール弁212を有し、また上述のボート以外に
、クラッチボート224とブレーキボート226.22
8とRボート230とボート232とクラッチボート2
34とを有し、スプール弁212の切換移動によりこれ
らボートの連通切換が行われるようになっている。スプ
ール弁212は、制御ボート238に油圧が供給されて
いる時には、図にて左半分に示されている如く、圧縮コ
イルばね236のばね力に抗して図にて下方へ移動した
第一の切換位置に位置し、この時にはクラッチボート2
24をフェイルセーフボート222に、ブレーキボート
226をRボート230に、ブレーキボート228をL
ボート218に各々連通接続すると共にボート232と
クラッチボート234との連通を遮断し、これに対し制
御ボート238に油圧が供給されていない時には、図に
て右半分に示されている如く、圧縮コイルばね236の
ばね力により、またホールドボート220に与えられる
油圧による力により図にて上方へ移動した第二の一切換
位置に位置し、この時にはクラッチボート224をDボ
ート214に、ブレーキボート226をSボート216
に、ブレーキボート228をRポート230に各々連通
接続し、またボート232とクラッチポーチ234とを
互いに連通接続するようになっている。
制御ボート238に対する油圧の供給は第二ソレノイド
弁410により行われるようになっている。またこの制
御ボート238は油路239によって3−4シフト弁2
70の制御ボート288に連通している。
クラッチボート224は油路225によって第四クラッ
チ44の油室44aとC4用アキュームレータ490の
アキュームレータ室492に連通している。ブレーキボ
ート226は油路227により3−4シフト弁270の
Sボート276に連通している。ブレーキボート228
は油路229によって82用アキユームレータ530の
アキュームレータ室532に、更に油路231によって
第ニブレーキ48の内側油室48aに連通している。
ボート232は油路233によりC1制御弁300のボ
ート312に連通している。クラッチボート234は油
路235によって第一クラッチ38の油室38aに直接
連通している。
3−4シフト弁270は、第4図によく示されている如
く、スプール弁272を有し、また上述のボート以外に
、クラッチボート282とブレーキボート284とを有
しており、スプール弁272の切換移動によりこれらボ
ートの連通が切換られるようになっている。スプール弁
272はホールドボート278に油圧が供給されていな
くて制御ボート288に油圧が供給されている時には、
図にて右半分に示されている如く、圧縮コイルばね28
6のばね力に抗して図にて下方へ移動した第一の切換位
置に位置し、この時にはクラッチボート282をドレン
ボート280に、ブレーキボート284をDボート27
4に各々連通接続し、これに対しホールドボート278
に油圧が供給されている時或いは制御ボート288に油
圧が供給されてない時には、図にて左半分に示されてい
る如く、ボート278の油圧の力或いは圧縮コイルばね
286のばね力により図にて上方へ移動した第二の切換
位置に位置し、この時にはクラッチボート282をDボ
ート274に、ブレーキボート284をSボート276
に各々連通接続するようになっている。
クラッチボート282は油路290によりCI制御弁3
00のボート304及び306に、ブレーキボート28
4は油路292により第一ブレーキ46の油室46a及
びB、用アキュームレータ510のアキュームレータ室
512に各々連通している。
第一ソレノイド弁400及び第二ソレノイド弁410は
、各々非通電時にはドレンボートを開き、通電時にはド
レンボートを閉じるノーマリオーブン型の電磁作動式の
ドレン弁であり、この二つのソレノイド弁に対する通電
は第2図にO印にて示されている組合せにて各変速段に
応じて行われるようになっている。
第一ソレノイド弁400は、油路408によって2−3
シフト弁240の制御ボート261に、また油路406
によってCI制御弁300の制御ボー)314に各々連
通し、通電時には制御ボート261と314の双方に油
圧を供給するようになってい6る。
第二ソレノイド弁410は、油路418によって1−2
シフト弁210の制御ボート238に、更に油路239
によって3−4シフト弁270の制御ボート288に迎
通し、更に油路416によって4−3制御弁330のホ
ールドボート340に連通し、通電時には制御ボート2
38と288の双方及びホールドボート346に油圧を
供給するようになっている。
C1制御井300は、第一クラッチ38の係合速度を切
換制御するクラッチ制御弁であり、第5図によく示され
ている如く、スプール弁302を有し、制御ボート31
4に油圧が供給されていない時には、スプール弁302
が圧縮コイルばね316のばね力により上昇して図にて
左半分に示されている如き上昇位置に位置することによ
りボート304とボート3−08との連通及びボート3
06と312との連通を遮断してボート306とボート
310とを連通接続し、これに対し制御ボート314に
油圧が供給されている時には、スプール弁302が圧縮
コイルばね316のばね力に抗して降下して図にて右半
分に示されている如き降下位置に位置することによりボ
ート304をボート308に、またボート306をボー
ト312に各々連通接続するようになっている。
ボート312は、前述の如く、油路233によって1−
2シフト弁210のボート232に連通しているのに対
し、ボート308は途中に絞り327を有する油路32
8、油路329、絞り451を経てC+用アキュームレ
ータ450のアキュームレータ室452に連通し、これ
より更に油路468、一方向弁469を経て第一クラッ
チ38の油室38aに連通している。またボート310
は途中に絞り325を有する油路324によって油路3
29に連通していると共に油路326によって4−3制
御弁330のボート334に連通している。
4−3制御弁330は、第5図によく示されている如く
、スプール弁332を有し、スプール弁332は、ホー
ルドボート340に油圧を供給されている時には図にて
左半分に示されている如き・上昇位置にホールドされる
が、ホールドボート340に油圧を供給されていない時
には制御ボート338に与えられる油圧が所定値以上で
あれば、圧縮コイルばね342のばね力に抗して図にて
右半分に示されている降下位置に位置し、ボート334
とボート336との連通を遮断するようになっっている
。尚、これ以外の時にはスプール弁332は図にて左半
分に示されている上昇位置に位置していることから、ボ
ート334とボート336とが連通接続される。制御ボ
ート338は、油路344によって第一アキュームレー
タ制御弁550に連通し、これよりスロットル開度に応
じて変化する第一アキュームレータ油圧を与えられるよ
うになっている。
ボート336は途中に絞り343を有する油路345に
よって油路329に連通している。
第一クラッチ38の油室38aは一方向弁289によっ
て3−4シフト弁270のクラッチボート282に直接
的に連通し、排油を速やかに行われ得るようにされてい
る。絞り343の絞り度は絞り325の絞り度より小さ
く設定されている。
リバースインヒビット弁360は、マニュアル弁190
のRボート202より油路203によってライン油圧を
供給され、第三ソレノイド弁420の開閉に応じて切換
作動し、前進時に於て車速か所定値以上であるリバース
票止状態時に於てのみそのスプール弁362が図にて左
半分に示されている如き票止位置に位置し、それ以外の
時にはスプール弁362が図にて右半分に示されている
如き許可位置に位置し、油路203よりのライン油圧が
油路398によって第三クラッチ42の油室42aに伝
わることを許し、またライン油圧が油路396.394
を経て1−2シフト弁210のRボート230に伝わる
ことを許し、更にライン油圧が油路396、B2シーケ
ンス弁610、油路392を経て第ニブレーキ48の外
側油室48bに供給されることを許可するようになって
いる。
B2シーケンス弁610は、第ニブレーキ48の内側油
室48aの油圧に応動し、これが所定値以上になった時
に油路396と392とを互に連通せしめて外側油室4
8aに対する油圧の供給が行われるようにしている。
アキュームレータ450.470.490.510及び
530は、各々背圧室454.474.494.514
.534を有する背圧制御式のアキュームレータであり
、これら背圧室に与えられる油圧は第二アキュームレー
タ制御弁560により調圧されるようになっている。尚
CI用のアキュームレータ450のアキュームレータ室
452の入口は適当な絞り451により構成されている
第二アキュームレータ制御弁560はデユーティソレノ
イド弁590により調圧されたデユーティ油圧と第一ア
キュームレータ制御弁550よりの第一アキュームレー
タ油圧とを与えられて調圧値を変化するようになってい
る。
デユーティツレ−ノイド弁590は、所定のデユーティ
比のパルス信号を与えられてそのデユーティ比に応じて
繰返し開閉し、デユーティ調圧弁580よりのモジュレ
ート油圧をそのデユーティ比に応じて調圧するようにな
っている。尚、デユーティソレノイド弁590が第二ア
キュームレータ制御弁560に与えるデユーティ油圧は
デユーティ圧力アキュームレータ600によりその脈動
を吸収されて平滑化されるようになっている。
第一アキュームレータ制御弁550は、スロットル弁1
38よりスロットル油圧を与えられてスロットル開度の
増大に応じて増大する第一アキュームレータ油圧を発生
し、これを第二アキュームレータ制御弁560と4−3
制御井330に与えるようになっている。
流体式トルクコンバータ60のボート60aとボート6
0bに対するコンバータ油圧の供給はロックアツプリレ
ー弁140により制御されるようになっている。
ロックアツプリレー弁140はロックアツプシグナル弁
160より選択的に油圧を与えることにより切換作動す
るようになっている。またロックアツプリレー弁140
はオイルクーラ170へ作動油を送り出すようになって
いる。尚、172はクーラバイパス弁、174はオイル
クーラ油路の圧力リリーフ弁である。
ロックアツプシグナル弁160は、1−2シフト弁21
0のクラッチボート224より油圧を与えられ、第三ソ
レノイド弁420の開閉に応じて切換作動し、第三ソレ
ノイド弁420が通電状態である時、即ち閉弁時である
時にのみクラッチボート222よりの油圧をロックアツ
プリレー弁140に与えてロックアツプクラッチ68が
係合するようにしている。
第三ソレノイド弁420は、第2図にてQ印で示されて
いる如く、シフトレンジポジションがRレンジ(リバー
スレンジ)である時には後進段禁止のために選択的に通
電され、シフトレンジポジションがDレンジである時に
は選択的に通電されてロックアツプクラッチ68の係合
を制御するようになっている。
次に本発明による変速制御方法に関連する作動として、
Dレンジに於ける変速作動を説明する。
先ず、第一速段について説明する。この時には第一ソレ
ノイド弁400と第二ソレノイド弁410の両方に通電
が行われ、2−3シフト弁240の制御ボート261.
1−2シフト弁210の制御ボート238及び3−4シ
フト弁270の制御ボート288の各々に油圧が供給さ
れ、2−3シフト弁240のプラグ244及びスプール
弁242は図にて右半分に示されている第一の切換位置
に、1−2シフト弁210のスプール弁212は図にて
左半分に示されている第一の切換位置に位置する。これ
によりマニュアルシフト弁190のDポート196より
のライン油圧は油路204.2−3シフト弁240のD
ボート246、フェールセーフボート260、油路26
8を経て3−4シフト弁270のホールドボート278
に与えられるようになる。これにより3−4シフト弁2
70は制御ボート288に油圧を供給されていてもホー
ルドボート278にも油圧を供給されることから、その
スプール弁272は圧縮コイルばね286のばね力によ
り図にて左半分に示されている第二の切換位置に位置す
るようになる。これによりDボート274がクラッチボ
ート282に連通接続され、マニュアルシフト弁190
のDポート196よりのライン油圧が油路290を経て
C1制御弁300のボート304及び306に与えられ
る。この時には01制御弁300の制御ボート314に
も油圧が与えられていることから、CI制御井300の
スプール弁302は図にて右半分にて示されている下降
位置に位置し、ボート304がボート308に、ボート
306がボート312に各々連通しており、このことか
らボート304及び306の油圧は油路328及び23
3へと流れるようになる。しかしこの時には1−2シフ
ト弁210のスプール弁212が図にて左半分に示され
ている第一の切換位置にあって、ボート232が閉じら
れていることから、油圧は油路328より絞り327を
経て油路329へ流れ、更にこれにより絞り451、−
C+用アキュームレータ450のアキュームレータ室4
52、油路468、一方向弁469を経て第一クラッチ
38の油室38aに供給され、第一クラッチ38が係合
するようになる。絞り327の絞り度は絞り325.3
43に比して小さいことにより、この時の油室38aに
対する油圧供給は比較的速く行われ、これにより第一ク
ラッチ38の係合、即ちDレンジの第一速段が応答性よ
く成立するようになる。
次に第二速段について説明する。この時には第一のソレ
ノイド弁400にのみ通電が行われ、2−3シフト弁2
40の制御ボート261にのみ油圧が引続き供給される
。この時には2−3シフト弁240のプラグ244及び
スプール弁242は前記第一の切換位置に位置した状態
を維持するが、1−2シフト弁210のスプール弁21
2は圧縮コイルばね236のばね力により図にて右半分
に示されている第二の切換位置に移動する。尚、この時
には3−4シフト弁270の制御ボート288にも油圧
が供給されなくなるが、スプール弁272は引続きホー
ルドボート278に与えられている油圧による力と圧縮
コイルばね286によるばね力により図にて左半分に示
されている第一の切換位置に位置する。1−2シフト弁
210の切換りによりDポート214がクラッチボート
224に接続され、マニュアル弁190のDボート19
6よりのライン油圧が油路225を経て第四クラッチ4
4の油室44aに供給され、第四クラッチ44が係合す
るようになる。これにより第一クラッチ38に加えて第
四クラッチ44が係合し、Dレンジの第二速段が達成さ
れる。
尚、この時には1−2シフト弁210のスプール弁21
2が切換移動したことによりボート232がクラッチボ
ート234に連通し、ボート312より油圧が油路23
5によって第一クラッチ38の油室38a1こ直接供給
されることになるが、しかしこの時には油室38aにそ
の油圧と同じ油圧が上述の如く既に供給されているから
、この時に第一クラッチ38の係合状態が変化すること
はない。
次に第三速段について説明する。この時には第一ソレノ
イド弁400と第二ソレノイド弁410のいずれにも通
電が行われなくなり、1−2シフト弁210の制御ボー
ト238に加えて2−3シフト弁240の制御ボート2
61にも油圧が供給されなくなる。これによりこの時に
は2−3シフト弁240のプラグ244及びスプール弁
242が圧縮コイルばね262のばね力により図にて左
半分に示されている第二の切換位置に移動するようにな
り、2−3シフト弁240のDボート246はフェール
セーフボート260より切離されてクラッチボート25
4に連通するようになる。これによりマニュアルシフト
弁190のDボート196よりのライン油圧は油路26
3によって第二クラッチ40の油室40aに供給され、
第二クラッチ40が係合するようになる。この時には3
−4シフト弁270のホールドボート278には油圧が
供給されなくなるが、スプール弁272は圧縮コイルば
ね286のばね力により第二の切換位置にあることを維
持する。また1−2シフト弁210のスプール弁212
は上述の第二速段時と同様に第二の切換位置に位置して
いることを維持する。これにより第一クラッチ38と第
四クラッチ44に加えて第二クラッチ40が係合するよ
うになり、直結段であるDレンジの第三速段が達成され
るようになる。
尚、第三速段時には、第一ソレノイド弁400に対する
通電停止により01制御弁300のスプール弁302は
図にて左半分に示されている上昇位置に位置し、ボート
304及び312が閉じられてボート306のみがボー
ト310に連通し、第一クラッチ38に対する油圧供給
経路が切換るが、油室38aに供給される油圧は以前と
して同じ油圧であるから、この時に第一クラッチ38の
係合状態が変化することはない。
次に第四速段について説明する。この時には第二ソレノ
イド弁410にのみ通電が行われる。この時には1−2
シフト弁210の制御ボート238を経て3−4シフト
弁270の制御ボート288に油圧が供給されるように
なる。この時には2−3シフト弁24−0のクラッチボ
ート254より油路264を経てライン油圧が1−2シ
フト弁210のホールドボート220に与えられ、この
ライン油圧が1−2シフト弁210のスプール弁212
に対し図にて上向きの力を与えることから、制御ボート
238に油圧が供給されてもスプール弁212は圧縮コ
イルばね236のばね力により図にて右半分に示されて
いる第二の切換位置にあることを維持する。しかし3−
4シフト弁270のホールドポート278は油路268
によって2−3シフト弁240のフェールセーフポート
260からドレンボート253に接続されていることか
ら3−4シフト弁270のスプール弁272は制御ボー
ト288に与えられた油圧により圧縮コイルばね286
のばね力に抗して図にて右半分に示されている第一の切
換位置に移動するようになる。これによりDポート27
4はクラッチボート282に代えてブレーキボート28
4に連通し、クラッチボート282はドレンボート28
0に連通するようになる。これにより第一クラッチ38
の油室38aの油圧の排出が一方向弁289を経て速や
かに行われて第一クラッチ38が解放し、これに代えて
第一ブレーキ46の油室46aにライン油圧が供給され
、第一ブレーキ46が係合するようになる。これにより
第二クラッチ40と第四へラッチ44とに加えて第一ブ
レーキ46が係合するようになり、オーバドライブ段で
あるDレンジ第四速段が達成されるようになる。
第四速段より第三速段へのパワーオンダウンシフト時、
即ち4−3キックダウン時には、CI制御弁300のス
プール弁302は図にて左半分に示されている上昇位置
に位置し、ボート306のみがボート310に接続され
ていることから、3−4シフト弁270のクラッチボー
ト282よりの油圧は、油路290、ボート306.3
10を経て油路324と326とに流れるようになる。
この時はパワーオンダウンシフト時であることから、ス
ロットル開度が比較的大きく、これによって第一アキュ
ームレータ制御弁550が発生する第一アキュームレー
タ油圧は比較的大きく、この第一アキュームレータ油圧
を制御ボート338に与えられる4−3制御井330の
スプール弁332は、この時には圧縮コイルばね342
のばね力に抗して降下して図にて右半分に示されている
降下位置に位置している。これによりボート334と3
36との連通が遮断され、ボート310よりの油圧は、
途中に絞り325を有する油路324を経てのみ油路3
29へ流れ、これより絞り451、CI用アキュームレ
ータ450のアキュームレータ室452、油路468、
一方向弁469を経て第一クラッチ38の油室38aに
供給されるようになる。従ってこの時には第一クラッチ
38の係合は絞り325及び451の各々の絞り度とC
I用アキュームレータ450のアキュームレータ特性に
より比較的遅く行われる。これにより第四速段より第三
速段への変速中に於て、即ち入力回転数の上昇によって
ワンウェイクラッチ34が係合する以前に第一クラッチ
38が伝達トルク容量をもって係合することが回避され
、大きい変速ショックを生じることがなく変速が完了す
るようになる。
オーバドライブ禁止等による第四速段より第三速段への
パワーオフダウンシフト時には4−3制御弁330の制
御ボート338に与えられる第一アキュームレータ油圧
はスロットル開度がアイドル開度相当の小さい開度であ
ることから、比較的小さく、これによって4−3制御井
330のスプール弁332は圧縮コイルばね342のば
ね力により図にて左半分に示された上昇位置に位置し、
ボート334がボート336に連通接続されるようにな
る。この時には、油路324に加えて油路345よりも
油路329へ油圧が供給され、油路345の絞り343
は油路324の絞り3251:l:比して絞り度が小さ
いことから、324のみより油圧が供給される場合に比
して第一クラッチ38の油室38aに対する油圧の供給
速度が速くなり、4−3キックダウン時に比して第一ク
ラッチ38が早期に伝達トルク容量をもって係合するよ
うになる。このパワーオフダウンシフト時には第一ワン
ウェイクラッチ34がロック状態になることがないので
、第一クラッチ38の係合が遅れると、変速過程に於て
二−ユートラル状態による空走感が生じるが、上述の如
く第一クラッチ38の係合が早期に行われることにより
、そのようなことがなくなり、速やかにエンジンブレー
キ効果が得られるようになる。
第四速段より第二速段へのキックダウン時には第一ソレ
ノイド弁400に対する通電よってC+制御300の制
御ボート314に油圧が供給されてこれのスプール弁3
02が図にて右半分に示されている降下位置に位置する
ようになり、ボート304が、t!−)308に連通接
続されると共にボート306がボート312に連通接続
されるようになる。この時には1−2シフト弁210の
スプール弁212は図にて右半分に示されている第二の
切換位置に位置し、ボート232がクラッチボート23
4に連通接続されていることから、01制御弁300の
ボート312よりの油圧は油路233、ボート232、
クラッチボート234、油路235を経てアキュームレ
ータを経ることなく第一クラッチ38の油室38aに瞬
時に供給されるようになる。これにより第二クラッチ4
0の解放完了前に必ず第一クラッチ38が所要の伝達ト
ルク容量をもって係合するようになり、この時に入力回
転数が異常上昇することが回避され、変速ショックの少
ない良好な変速が行われるようになる。
ニュートラルレンジより第一速段が成立する前進走行レ
ンジ、例えばDレンジへのマニュアルシフトレンジ変更
時には、第6図(a)、(b)のフローチャートに示さ
れている如き制御ルーチンに従って変速制御が行われる
即ち、作動油の温度To目が予め定められた所定値T 
set以下である場合には低油温フラッグFtが1にセ
ットされ、−旦第二速段を達成すべく第一ソレノイド弁
62をオン状態にし、第二ソレノイド弁64をオフ状態
にすることが行われる。
これによりこの時には第一クラッチ38の油室38aに
対する油圧の供給は上述のDレンジ第二速段を成立せし
める時と同様に行われ、即ちC1用アキュームレータ4
50を経由することなく油室38aに油圧が供給される
ようになる。これにより作動油温が低くとも第一クラッ
チ38の油室38aに過剰遅れを生じることなく油圧が
供給されるようになり、第一クラッチ38の係合に大き
い応答遅れが生じることが回避される。
上述の如く第二速段を達成するための制御が行われてか
らカウンタのカウント値Cが所定値C5etに達すると
、即ち所定時間に亘って第二速段が成立すれば、次に最
終目標変速段である第一速段を達成するために第一ソレ
ノイド弁62及び第二ソレノイド弁64を共にオン状態
にすることが行われる。これにより低油温時に於て大き
い応答遅れを生じることなく、また大きい変速ショック
を生じることなく第一速段が成立するようなる。
上述の如く、第二速段を保つ時間は一定値であっても、
或いは作動油温に応じて可変設定されてもよい。
第7図は上述の如き変速制御を行う電子制御装置の一例
を示している。第7図に於て、700は−船釣構造のマ
イクロコンピュータを含む電子制御装置を、710は車
速センサを、720はスロットル開度センサを、720
はスロットル開度センサを、730はマニュアルシフト
ポジションセンサを、740は作動油温を検出する温度
センサを各々示している。
以上に於ては、本発明を特定の実施例について詳細に説
明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、
本発明の範囲内にて種々の実施例が可能であることは当
業者にとって明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による変速制御方法を適用される車輌用
自動変速機の遊星歯車式変速装置の一例を示すスケルト
ン図、第2図は各変速段に於けるソレノイド弁の通電組
合せとクラッチ及びブレーキの係合の組合せとを示す線
図、第3図は本発明による車輌用自動変速機の変速制御
方法の実施に用いられる油圧制御装置の一つの実施例を
示す構成図、第4図及び第5図は各々本発明による車輌
用自動変速機の変速制御方法の実施に用いられる油圧制
御装置の要部を示す構成図、第6図(a)、(b)は本
発明に−よる変速制御方法の一実施例を示すフローチャ
ート、第7図は本発明による変速制御方法の実施に用い
られる電子制御装置の一実施例を示すブロック線図であ
る。 34・・・第一ワンウェイクラッチ 36・・・第二ワンウェイクラッチ 38・・・第一クラッチ 40・・・第二クラッチ 42・・・第三クラッチ 44・・・第四クラッチ 46・・・第一ブレーキ 48・・・第ニブレーキ 52・・・入力軸 54・・・出力歯車 60・・・流体式トルクコンバータ 70・・・ポンプ 72・・・圧力リリーフ弁 74・・・圧力リリーフ弁 80・・・プライマリレギュレータ弁 100・・・セカンダリレギュレータ弁120・・・ス
ロットル弁 140・・・ロックアツプリレー弁 160・・・ロックアツプシグナル弁 170・・・オイルクーラ 172・・・クーラバイパス弁 174・・・圧力リリーフ弁 190・・・マニュアル弁 210・・・1−2シフト弁 240・・・2−3シフト弁 270・・・3−4シフト弁 300・・・01制御弁 330・・・4−3制御弁 360・・・リバースインヒビット弁 400・・・第一ソレノイド弁 410・・・第二ソレノイド弁 420・・・第三ソレノイド弁 450・・・C1用アキュームレータ 470・・・C2用アキュームレータ 490・・・C4用アキュームレータ 510・・・B、用アキュームレータ 530・・・B2用アキュームレータ 550・・・第一アキュームレータ制御弁560・・・
第二アキュームレータ制御弁580・・・デユーティ調
圧弁 590・・・デユーティソレノイド弁 600・・・デユーティ圧力アキュームレータ700・
・・電子制御装置 特  許  出  願  人 代     理     人 トヨタ自動車株式会社

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 入力クラッチに対し油圧を供給する油圧供給路として途
    中にアキュームレータを含む第一の油圧供給路と前記ア
    キュームレータを含まない第二の油圧供給路とを設け、
    第一速段以外の特定の変速段に於ける前記入力クラッチ
    に対する油圧の供給を前記第二の油圧供給路を用いて行
    い、その他の変速段に於ける前記入力クラッチに対する
    油圧の供給を前記第一の油圧供給路を用いて行い、作動
    油温度が所定値以下の状態にてニュートラルレンジより
    前記第一速段が成立する前進走行レンジへマニュアルシ
    フトレンジが変更された時には一旦前記特定の変速段を
    成立せしめ、その後に第一速段を成立せしめることを特
    徴とする車輌用自動変速機の変速制御方法。
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