JPH02209463A - 駆動系部品の表部構造 - Google Patents

駆動系部品の表部構造

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JPH02209463A
JPH02209463A JP3035789A JP3035789A JPH02209463A JP H02209463 A JPH02209463 A JP H02209463A JP 3035789 A JP3035789 A JP 3035789A JP 3035789 A JP3035789 A JP 3035789A JP H02209463 A JPH02209463 A JP H02209463A
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JP
Japan
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layer
diffused layer
parts
hardness
drive system
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Pending
Application number
JP3035789A
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English (en)
Inventor
Shuhei Adachi
修平 安達
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、例えば、自動二輪車や船外機の減速装置に
おけるギヤ等駆動系部品の表部構造に関する。
(従来の技術) 上記駆動系部品は消耗の激しいものであるため、従来よ
り、その表層部の硬度を向上させる目的で、浸炭焼入処
理(以下、これを浸炭処理という)を施したり、また、
素材の表面に高硬度金属被膜を均一に形成する処理を施
すことが行われている。
(発明が解決しようとする問題点) しかし、例えば、設計時レイアウト上の都合により、ギ
ヤの歯幅が充分には確保できず、接触面圧や曲げ応力が
大きい値となる場合や、実際の使用時に衝撃的な力が加
わる場合など、駆動系部品を過酷な条件の下で使用する
ときには、上記浸炭処理をしただけでは、その表面硬度
が不足してピッチング等の表面損傷の問題を生じること
がある。
また、上記金属被膜処理を施した場合には、その金属被
膜層からこれよりも内部に至る間の硬度変化が急である
ため、上記したような過酷な使用をする場合には、被膜
の剥離や素材表層部に損傷が生じるおそれがある。
(発明の目的) この発明は、上記のような事情に注目してなされたもの
で、駆動系部品を過酷な条件の下で使用しても、その表
面にピッチングや剥離等の問題が生じないようにするこ
とを目的とする。
(発明の構成) 上記目的を達成するためのこの発明の特徴とするところ
は、駆動系部品の表層部を浸炭焼入処理による炭素原子
の拡散層とし、この拡散層のうちの表面側に炭化物生成
元素の拡散層を形成した点にある。
(作 用) 上記構成による作用は次の如くである。
駆動系部品1の表層部は炭素原子の拡散層3とされてお
り、しかも、この拡散層3の表面側には炭化物生成元素
の拡散層4が形成されている。そして、この炭化物生成
元素の拡散層4は極めて高い硬度を有するものである。
このため、駆動系部品lの表面には十分に高い硬度が確
保される。
また、上記したように駆動系部品1の表層部は炭素原子
の拡散層3であり、しかも、この炭素原子の拡散層3の
うちの表面側が炭化物生成元素の拡散層4である。この
ため、駆動系部品lの表面から内部に向って炭化物生成
元素の拡散層4、炭素原子の拡散層3、および素材2と
、硬度の高いものから漸次低いものに移り変るようにな
っている。つまり、駆動系部品1の表面下の硬度勾配は
なだらかに変化するものとなっている(第2図中実線図
示)。このため、上記駆動系部品1の表面には十分の靭
性が確保される。
(実施例) 以下、この発明の実施例を図面により説明する。
(第1実施例) 第1図と第2図は第1実施例を示している。
第1図において、■はギヤ等駆動系部品で、この駆動系
部品1の内部は素材2のままの材質を有しており、その
表層部は浸炭処理による母相マルテンサイトである炭素
原子の拡散層3とされ、よって、この拡散層3は素材2
よりも高い硬度を有している。
また、この炭素原子の拡散層3のうちの表面側には炭化
物生成元素の拡散層4が形成され、このため、炭素原子
の拡散層3の表面側はその内部側よりも高い硬度を有し
ている。つまり、駆動系部品1はその表面から内部に向
って、炭化物生成元素の拡散層4、炭素原子の拡散層3
、および素材2と、硬度の高いものから漸次低いものに
移り変るようになっている。
なお、上記の場合、素材2は例えばSCM415鋼であ
り、また、炭化物生成元素は化学記号でCr。
B、V、W、Ti、Nb、Mo、Ta、Goなどである
次に、上記駆動系部品1を成形する方法につき説明する
第1の方法として、まず、SCM415鋼よりなる素材
2を浸炭処理し、その表層部に炭素原子の拡散層3を形
成する。次に、この炭素原子の拡散層3に上記炭化物生
成元素のうちのBの拡散処理を直接浸透法により行う。
これにより、上記炭素原子の拡散層3の表面側に炭化物
生成元素の拡散層4が形成され、上記した駆動系部品1
を得る。
また、第2の方法として、上記第1の方法を完了した後
、更に浸炭もしくは高濃度浸炭処理を行うことにより駆
動系部品1の表面硬度を更に向上させることができる。
なお、上記各方法における拡散処理を浸炭処理の温度以
下で行えば、製品に大きな歪を伴うことな(処理できる
ため、部品精度が損なわれないという利点がある。また
、上記各方法の最終工程として、ショットピーニングを
行い、これによる加工硬化で駆動系部品lの表面硬度を
更に向上させてもよい。また、上記駆動系部品1はギヤ
以外に、例えば、シャフト、ドッグクラッチ、軸受。
その他各種摺動部材、あるいはエンジンの動弁系部品で
あってもよい。
第2図はグラフ図で、これは、上記各方法により成形さ
れた駆動系部品1において、その表面からの距離mmと
、断面硬度旧との関係を、従来との対比で示している。
図中二点鎖線は、素材を浸炭処理した場合の従来のもの
である。これによれば、その表面硬:度は約700Hv
であるが、過酷な条件の下で使用する場合には、前記し
たようにピッチングという問題が生じるおそれがあって
、この硬度は十分といえるものではない。
また、同上第2図中破線は、素材にCrメツキを施した
もの、または、CrやBを浸透処理した場合の従来のも
のを示している。これによれば、その表面硬度は約11
00Hvで、これは十分の硬度である。し・かじ、この
表面から内部に至る間の硬度変化は急であり、よって、
前記したようにメツキ層等表面硬化層が剥離したり、素
材表層部が損傷を受けるおそれがある。
同上第2図中実線は、本発明の駆動系部品1の場合を示
しており、これによれば、その表面硬度は約1100H
vで十分の硬度を有している。また、第1図で示したよ
うに、駆動系部品lはその表面から内部に向って硬度の
高いものから漸次低いものに移り変っており、このため
、第2図中実線で示すように、駆動系部品1の表面下の
硬度勾配はなだらかに変化しており、硬化深さも浸炭処
理のみの場合とほぼ同等である。このため、駆動系部品
lの表面には十分の強度と靭性とが確保されることから
、その表面の剥離と素材表層部の損傷が防止される。
(第2実施例) 第3図は第2実施例を示している。
これによれば、前記第1実施例で示した炭化物生成元素
の拡散層4の表面に更にCrによるメツキ層5を形成し
て駆動系部品lを形成しである。
次に、この駆動系部品1を成形する方法につき説明する
まず、素材2を浸炭処理し、その表層部に炭素原子の拡
散層3を形成する。次に、この炭素原子の拡散層3の表
面にCrによるメツキ処理を施す。この後、拡散処理を
行い、この炭素原子の拡散層3の表面側に炭化物生成元
素の拡散層4を成形しくいわゆる間接浸透法)、これに
より上記駆動系部品lを得る。
他の構成は前記第1実施例と同様である。
(第3実施例) 第4図は第3実施例を示している。
これによれば、前記第2実施例で示した炭素原子の拡散
層3やメツキ層5に無数の炭化物粒子6を析出させて駆
動系部品1を形成しており、この駆動系部品1の表部に
おける硬度を全体的に高めている。
次に、この駆動系部品lを成形する方法につき説明する
第1の方法として、まず、素材2を浸炭処理し、その表
層部に炭素原子の拡散層3を形成する。次に、この炭素
原子の拡散層3の表面にCrによるメツキ処理を施す。
この後、拡散処理を行い、この炭素原子の拡散層3の表
面側に炭化物生成元素の拡散層4を成形する。更に、こ
れに加えて、浸炭もしくは高濃度浸炭処理を行い、この
際、炭素原子の拡散層3やメツキ層5に無数の炭化物粒
子6を析出させ、これにより上記駆動系部品1を得る。
また、第2の方法として、上記第1の方法における拡散
処理を省略し、メツキ処理後に浸炭もしくは高濃度浸炭
処理を行う。この場合にも、上記第1の方法と同様の結
果が得られる。
他の構成は前記第1実施例と同様である。
(発明の効果) この発明によれば、駆動系部品の表層部を浸炭焼入処理
による炭素原子の拡散層とし、この拡散層のうちの表面
側に炭化物生成元素の拡散層を形成したのであり、この
炭化物生成元素の拡散層は極めて高硬度を有するもので
ある。このため、駆動系部品の表面には十分に高い硬度
が確保されることから、この駆動系部品の表面にピッチ
ング等の表面損傷の問題を生じることは防止される。
また、上記したように駆動系部品の表層部は炭素原子の
拡散層であり、しかも、この炭素原子の拡散層のうちの
表面側が炭化物生成元素の拡散層であるため、駆動系部
品の表面から内部に向って、炭化物生成元素の拡散層、
炭素原子の拡散層、および素材と、硬度の高いものから
漸次低いものに移り変るようになっている。つまり、駆
動系部品の表面下の硬度勾配はなだらかに変化するもの
となっている。このため、上記駆動系部品の表面には十
分の強度と靭性とが確保されることから、その表面の剥
離と素材表層部の損傷が防止される。
よって、この駆動系部品は十分過酷な条件の下でも使用
できることとなる。また、最適の処理温度を選べば、部
品精度が損なわれることもない。
しかも、この発明によれば、上記構造の駆動系部品を得
る上で、特殊な設備や熱処理条件の変更を必要としない
ので、比較的安価に、また工程を著しく変更しないで、
高い性能の部品を製造できるという利点もある。
【図面の簡単な説明】
図はこの発明の実施例を示し、第1図と第2図は第1実
施例で、第1図は表部拡大断面図、第2図はグラフ図、
第3図は第2実施例で第1図に相当する図、第4図は第
3実施例で同上第1図に相当する図である。 1・・駆動系部品、2・・素材、3・・炭素原子の拡散
層、4・・炭化物生成元素の拡散層、5・メツキ層、6
・・炭化物粒子。 城 孟藪

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、駆動系部品の表層部を浸炭焼入処理による炭素原子
    の拡散層とし、この拡散層のうちの表面側に炭化物生成
    元素の拡散層を形成した駆動系部品の表部構造。
JP3035789A 1989-02-08 1989-02-08 駆動系部品の表部構造 Pending JPH02209463A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3035789A JPH02209463A (ja) 1989-02-08 1989-02-08 駆動系部品の表部構造

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3035789A JPH02209463A (ja) 1989-02-08 1989-02-08 駆動系部品の表部構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH02209463A true JPH02209463A (ja) 1990-08-20

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ID=12301607

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3035789A Pending JPH02209463A (ja) 1989-02-08 1989-02-08 駆動系部品の表部構造

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JP (1) JPH02209463A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007038251A (ja) * 2005-08-02 2007-02-15 Honda Motor Co Ltd 鍛造用金型及びその製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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