JPH02207973A - チタンまたはチタン合金の表面硬化法 - Google Patents
チタンまたはチタン合金の表面硬化法Info
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
本発明は、チタンまたはチタン合金で製作した機械部品
の表面硬化法に関する。 (従来の技術] たとえば内燃エンジンのバルブのフェースに対して耐摩
耗性を与えるために、従来から「ステライト」を代表と
するCO合金などの肉盛溶接をして、これを硬化させる
ことが行なわれている。 一方、最近ではエンジンの高性能化に伴って、バルブも
Ti合金を使用して軽量化することが試みられている。 ところが、TiまたはTi合金に対して常用のCo合
金を肉盛りしてみても、母材と肉盛り金属層との界面か
ら割れて剥!1する傾向があり、耐久性や信頼性に欠け
ることがわかった。 T1およびTi合金の表面硬化技術としては、このほか
窒化法がある。 これは、TiまたはT1合金の部品を
N2ガス雰囲気中で高温に加熱し、表層にT+ N相を
形成させて硬化をはかるものである。 しかし、形成で
きる硬化層の厚さが数μmと薄く、それが摩滅あるいは
剥離すると耐摩耗性が一挙に失なわれるのが、窒化法の
難点である。 (発明が解決しようとする課題] 本発明の目的は、T1またはTi合金で製作した機械部
品の表面に、十分な厚さをもち密着性の高い肉盛り硬化
層を形成し、それによって耐久性のよい耐摩耗表面を得
る表面硬化法を提供することにある。 [課題を解決するための手段] 本発明のチタンまたはチタン合金の表面硬化法は、li
またはT1合金からなる母材の表面において a) CoまたはCo合金と、liまたはTi合金と
の混合物、または b) Coを含有するT1合金 からえらんだ肉盛り材を、母材と混合が生じるように溶
融させ、肉盛硬化することからなる。 本発明を適用できるTi合金は、母材としては、Ti
−6AJ!−4Vk:代表サレルヨウな、Tiを主成分
としてそれに比較的少量の合金成分を添加したもののほ
か、金属間化合物Ti Aj!を主成分とするもののよ
うな、Tiに対して比較的多量の合金成分を添加したも
のを包含する。 肉盛りに使用するTiまたはTi合金は、母材と同種の
ものが好適であるが、母材がT1合金であっても純Ti
を使用してよいし、母材と異なるTi合金であっても差
し支えない。 肉盛りの材料とするCo合金は、従来市販のものが好都
合に使用できる。 たとえば[トリバロイT 400J
(Co −28Mo −8Cr −2Si)、[ステ
ライト#6J (Co −28Cr −4WIG−3
Fe−ISi )rステライト自体2」(Co −26
Cr −22Ni −12W−2C−ISi )などの
材料が、粉末や棒の形で入手できる。 COを含有する
Ti合金は市場には見当らないが、Coが10〜50重
量%を占めるように、TiまたはT1合金と配合して合
金化し、粉末や棒の形で用意すればよい。 肉盛りに使用するCo (またはCo合金)とTi(
またはTi合金)との混合物の組成は、G。 を含有するTi合金の組成と同様、COか10〜50%
の範囲となるようにえらべばよい。 溶融は、肉盛り材と母材との混合が生じるように、十分
な熱を供給して行なう必要がある。 それには、プラズ
マアーク溶接、TIG溶接などの手段が適切である。 溶融の雰囲気は、Arのような不活性ガスを使用すれば
、作業が容易であるが、酸素および(または)窒素を溶
融金属に固溶させて硬化する効果も狙って、CO2,0
2,N2をコントロールされた量で含有する雰囲気を使
用することも有利である。 (作 用] liまたはTi基合金の表面にCo合金の肉盛り溶接を
行なったとき、肉盛り金属層の□密着がよくないのは、
界面において金属間化合物のTiC0やTi 2 Co
の層が生成するためであることがわかった。 このよう
な金属間化合物は、それ自体は硬質であるが脆いため、
層状に生成すると、そこから剥離しやすいわけである。 本発明に従って、第1図にみるように、TiまたはTi
合金の母材(1)にCo (またはGO合金)とTi
(またはTi合金)とが混在する肉盛り材(2)を
溶接することにより、溶融金属(3)は、単にGO合金
を溶接した場合よりも、Ti成分の存在により母材とな
じみやすい。 しかもこの溶融は、母材と肉盛り材との
混合が生じるように行なうのであるから、溶融金属の母
材に近い部分はどTi成分の含有量が高い。 これを模式的に示せば、第2図のグラフのようになる。 すなわち、肉盛り材としてステライトを使用した従来
の肉盛り溶接によるときは、表面から内部へ向う硬さの
分布が、細線で示すように、表層からある深さまではス
テライト自体の硬さを保ち、そこで急激に高まったあと
、−挙に母材の硬さまで低くなる。 この急激な硬さの
高まりは、前記した金属間化合物Ti Co 、Ti
2 Coの生成に起因するものである。 これに対し、本発明に従って、たとえばステライトにT
1合金を混合して使用した場合には、第2図に太線で示
すように、かなりの厚さにわたってその硬さを保ったの
ら、溶融部分から母Hに向って連続的に低下する分布を
みせる。 肉盛り金属層と母材との間に脆い層ができな
いから、剥離の心配はない。 もちろんこの場合でも、
TCoやTi2COは生成するが、溶融部中のli成分
濃度が高いため、これらの金属間化合物は層状に存在せ
ず、細かく分散した形で溶融金属層に存在し、その硬さ
を向上さぼるのに役立つ。 容易に理解されるように、Coを主成分とする硬質の合
金がより多くを占めれば、肉盛り硬化層の耐摩耗性は高
く、一方、TiまたはT1合金の割合を高くすれば、母
材との密着性はいっそう良好になる。 溶融金属層(3)の厚さは、肉盛り材(2)の使用量と
溶接部に与える熱量とを調節することにより、かなり広
い範囲で変更でき、所望により相当厚くできる。 従っ
て、肉盛り溶接後に表面を研磨して、たとえば第1図に
破線で示した位置まで削り取ったとしても、なお十分な
硬化層を残ずことかできる。
の表面硬化法に関する。 (従来の技術] たとえば内燃エンジンのバルブのフェースに対して耐摩
耗性を与えるために、従来から「ステライト」を代表と
するCO合金などの肉盛溶接をして、これを硬化させる
ことが行なわれている。 一方、最近ではエンジンの高性能化に伴って、バルブも
Ti合金を使用して軽量化することが試みられている。 ところが、TiまたはTi合金に対して常用のCo合
金を肉盛りしてみても、母材と肉盛り金属層との界面か
ら割れて剥!1する傾向があり、耐久性や信頼性に欠け
ることがわかった。 T1およびTi合金の表面硬化技術としては、このほか
窒化法がある。 これは、TiまたはT1合金の部品を
N2ガス雰囲気中で高温に加熱し、表層にT+ N相を
形成させて硬化をはかるものである。 しかし、形成で
きる硬化層の厚さが数μmと薄く、それが摩滅あるいは
剥離すると耐摩耗性が一挙に失なわれるのが、窒化法の
難点である。 (発明が解決しようとする課題] 本発明の目的は、T1またはTi合金で製作した機械部
品の表面に、十分な厚さをもち密着性の高い肉盛り硬化
層を形成し、それによって耐久性のよい耐摩耗表面を得
る表面硬化法を提供することにある。 [課題を解決するための手段] 本発明のチタンまたはチタン合金の表面硬化法は、li
またはT1合金からなる母材の表面において a) CoまたはCo合金と、liまたはTi合金と
の混合物、または b) Coを含有するT1合金 からえらんだ肉盛り材を、母材と混合が生じるように溶
融させ、肉盛硬化することからなる。 本発明を適用できるTi合金は、母材としては、Ti
−6AJ!−4Vk:代表サレルヨウな、Tiを主成分
としてそれに比較的少量の合金成分を添加したもののほ
か、金属間化合物Ti Aj!を主成分とするもののよ
うな、Tiに対して比較的多量の合金成分を添加したも
のを包含する。 肉盛りに使用するTiまたはTi合金は、母材と同種の
ものが好適であるが、母材がT1合金であっても純Ti
を使用してよいし、母材と異なるTi合金であっても差
し支えない。 肉盛りの材料とするCo合金は、従来市販のものが好都
合に使用できる。 たとえば[トリバロイT 400J
(Co −28Mo −8Cr −2Si)、[ステ
ライト#6J (Co −28Cr −4WIG−3
Fe−ISi )rステライト自体2」(Co −26
Cr −22Ni −12W−2C−ISi )などの
材料が、粉末や棒の形で入手できる。 COを含有する
Ti合金は市場には見当らないが、Coが10〜50重
量%を占めるように、TiまたはT1合金と配合して合
金化し、粉末や棒の形で用意すればよい。 肉盛りに使用するCo (またはCo合金)とTi(
またはTi合金)との混合物の組成は、G。 を含有するTi合金の組成と同様、COか10〜50%
の範囲となるようにえらべばよい。 溶融は、肉盛り材と母材との混合が生じるように、十分
な熱を供給して行なう必要がある。 それには、プラズ
マアーク溶接、TIG溶接などの手段が適切である。 溶融の雰囲気は、Arのような不活性ガスを使用すれば
、作業が容易であるが、酸素および(または)窒素を溶
融金属に固溶させて硬化する効果も狙って、CO2,0
2,N2をコントロールされた量で含有する雰囲気を使
用することも有利である。 (作 用] liまたはTi基合金の表面にCo合金の肉盛り溶接を
行なったとき、肉盛り金属層の□密着がよくないのは、
界面において金属間化合物のTiC0やTi 2 Co
の層が生成するためであることがわかった。 このよう
な金属間化合物は、それ自体は硬質であるが脆いため、
層状に生成すると、そこから剥離しやすいわけである。 本発明に従って、第1図にみるように、TiまたはTi
合金の母材(1)にCo (またはGO合金)とTi
(またはTi合金)とが混在する肉盛り材(2)を
溶接することにより、溶融金属(3)は、単にGO合金
を溶接した場合よりも、Ti成分の存在により母材とな
じみやすい。 しかもこの溶融は、母材と肉盛り材との
混合が生じるように行なうのであるから、溶融金属の母
材に近い部分はどTi成分の含有量が高い。 これを模式的に示せば、第2図のグラフのようになる。 すなわち、肉盛り材としてステライトを使用した従来
の肉盛り溶接によるときは、表面から内部へ向う硬さの
分布が、細線で示すように、表層からある深さまではス
テライト自体の硬さを保ち、そこで急激に高まったあと
、−挙に母材の硬さまで低くなる。 この急激な硬さの
高まりは、前記した金属間化合物Ti Co 、Ti
2 Coの生成に起因するものである。 これに対し、本発明に従って、たとえばステライトにT
1合金を混合して使用した場合には、第2図に太線で示
すように、かなりの厚さにわたってその硬さを保ったの
ら、溶融部分から母Hに向って連続的に低下する分布を
みせる。 肉盛り金属層と母材との間に脆い層ができな
いから、剥離の心配はない。 もちろんこの場合でも、
TCoやTi2COは生成するが、溶融部中のli成分
濃度が高いため、これらの金属間化合物は層状に存在せ
ず、細かく分散した形で溶融金属層に存在し、その硬さ
を向上さぼるのに役立つ。 容易に理解されるように、Coを主成分とする硬質の合
金がより多くを占めれば、肉盛り硬化層の耐摩耗性は高
く、一方、TiまたはT1合金の割合を高くすれば、母
材との密着性はいっそう良好になる。 溶融金属層(3)の厚さは、肉盛り材(2)の使用量と
溶接部に与える熱量とを調節することにより、かなり広
い範囲で変更でき、所望により相当厚くできる。 従っ
て、肉盛り溶接後に表面を研磨して、たとえば第1図に
破線で示した位置まで削り取ったとしても、なお十分な
硬化層を残ずことかできる。
【実施例1】
TiまたはTi合金の平板を母材として使用し、第1表
に示す条件で、Co合金とTi合金の混合物またはCO
含有Ti合金を肉盛り溶接した。 硬化表面の硬さと肉盛り部分の厚さをしらべて、表に示
す。 表において、記号で示した肉盛り材の内容は、つぎのと
おりである。 ()内は重量%A−1:トリバロイT
400粉末 15)十Ti −6A、ll −4V粉末
85)A−2:トリバロイT400扮末 20)十n
−61−4V粉末 80) A−3ニトリバロイT400粉末 26)十Ti −6
A、ll −4V粉末 74)A−4: トリバロイT
400粉末 33)+Ti −6AN −4V粉末 6
7) A−5: トリバロイT400粉末 50)十Ti −
6AI−4V粉末(50) Bニステライト#6粉末(15)+ Ti −6A、ll−4V粉末(85)Cニステライト
#6棒(径2m>+Ti棒(径3.5m) O: CO粉末(15) 十Ti −6A、ll −4
V粉末(85) Eニステライト#32粉末(20)十丁6A、!!−4
V粉末(80) 比較のため、純TiおよびTi合金の表面の硬さを、第
1表にあわせて掲げた。 (実施例21 1−i合金で製作したエンジンバルブのフェースに、第
2表に示す条件で肉盛り溶接を行なった。 フェースを研削仕上げしたのちの硬化層の厚さと表面の
硬さとを、第2表に示す。 肉係り材については、前記
したとおりである。 (発明の効果】 本発明の方法により肉盛り硬化を行なえば、Tiまたは
Ti合金の母材の表面に、十分な厚さの硬化層を、高い
密着性をもって設けることができる。 従って、本発明の表面硬化法は、内燃エンジンのバルブ
、ロッカーアーム、コンロッドあるいはピストンピンを
はじめとする、軽量でしかも耐摩耗性をもつことを要求
される部品の製造にとって有用である。
に示す条件で、Co合金とTi合金の混合物またはCO
含有Ti合金を肉盛り溶接した。 硬化表面の硬さと肉盛り部分の厚さをしらべて、表に示
す。 表において、記号で示した肉盛り材の内容は、つぎのと
おりである。 ()内は重量%A−1:トリバロイT
400粉末 15)十Ti −6A、ll −4V粉末
85)A−2:トリバロイT400扮末 20)十n
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V粉末(85) Eニステライト#32粉末(20)十丁6A、!!−4
V粉末(80) 比較のため、純TiおよびTi合金の表面の硬さを、第
1表にあわせて掲げた。 (実施例21 1−i合金で製作したエンジンバルブのフェースに、第
2表に示す条件で肉盛り溶接を行なった。 フェースを研削仕上げしたのちの硬化層の厚さと表面の
硬さとを、第2表に示す。 肉係り材については、前記
したとおりである。 (発明の効果】 本発明の方法により肉盛り硬化を行なえば、Tiまたは
Ti合金の母材の表面に、十分な厚さの硬化層を、高い
密着性をもって設けることができる。 従って、本発明の表面硬化法は、内燃エンジンのバルブ
、ロッカーアーム、コンロッドあるいはピストンピンを
はじめとする、軽量でしかも耐摩耗性をもつことを要求
される部品の製造にとって有用である。
第1図は、本発明の方法により表面硬化を行なっている
ところを示す、母材と肉盛り溶接金属との断面図である
。 第2図は、表面硬化材料による硬さのちがいを模式的に
あられしたグラフである。
ところを示す、母材と肉盛り溶接金属との断面図である
。 第2図は、表面硬化材料による硬さのちがいを模式的に
あられしたグラフである。
Claims (3)
- (1)TiまたはTi合金からなる母材の表面において a)CoまたはCo合金と、TiまたはTi合金との混
合物、または b)Coを含有するTi合金 からえらんだ肉盛り材を、母材と混合が生じるように溶
融させ、肉盛硬化することからなるTiまたはTi合金
の表面硬化法。 - (2)酸素および(または)窒素を含む雰囲気下に実施
し、これらガス成分の固溶による硬化をもあわせて行な
う請求項1の表面硬化法。 - (3)Ti合金製バルブフェースに適用する請求項1ま
たは2の表面硬化法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2925889A JPH02207973A (ja) | 1989-02-08 | 1989-02-08 | チタンまたはチタン合金の表面硬化法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2925889A JPH02207973A (ja) | 1989-02-08 | 1989-02-08 | チタンまたはチタン合金の表面硬化法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02207973A true JPH02207973A (ja) | 1990-08-17 |
Family
ID=12271252
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2925889A Pending JPH02207973A (ja) | 1989-02-08 | 1989-02-08 | チタンまたはチタン合金の表面硬化法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH02207973A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102962547A (zh) * | 2012-11-23 | 2013-03-13 | 首都航天机械公司 | 一种钛合金结构件电弧增材制造方法 |
-
1989
- 1989-02-08 JP JP2925889A patent/JPH02207973A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102962547A (zh) * | 2012-11-23 | 2013-03-13 | 首都航天机械公司 | 一种钛合金结构件电弧增材制造方法 |
CN102962547B (zh) * | 2012-11-23 | 2015-06-03 | 首都航天机械公司 | 一种钛合金结构件电弧增材制造方法 |
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