JPH1137464A - ガスタービン燃焼器のライナ - Google Patents
ガスタービン燃焼器のライナInfo
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- JPH1137464A JPH1137464A JP19155497A JP19155497A JPH1137464A JP H1137464 A JPH1137464 A JP H1137464A JP 19155497 A JP19155497 A JP 19155497A JP 19155497 A JP19155497 A JP 19155497A JP H1137464 A JPH1137464 A JP H1137464A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】摺動摩耗やフレッティング摩耗を大幅に低減
し、かつ外的負荷による応力に対して割れや剥離を有効
に防止できるようにして耐用寿命の向上を図る。 【解決手段】耐熱基材で構成されるガスタービン燃焼器
のライナにおいて、他部材との嵌合部その他熱変形等に
よって摺動部となる部位の表面に、Cr3C2 を主成分と
する耐摩耗コーティングを施し、耐摩耗コーティング
は、Cr3C2 を70〜95%含み、かつ金属バインダと
してのNiCrを30〜5%含む材料組成とする。コー
ティングはトップコートおよびアンダコートからなる2
層構造としてトップコートはCr3C2 を主成分とし、か
つアンダコートの組成はNiCrを主成分とするものと
する。これにより、摩耗低減、割れや剥離の防止が図ら
れる。
し、かつ外的負荷による応力に対して割れや剥離を有効
に防止できるようにして耐用寿命の向上を図る。 【解決手段】耐熱基材で構成されるガスタービン燃焼器
のライナにおいて、他部材との嵌合部その他熱変形等に
よって摺動部となる部位の表面に、Cr3C2 を主成分と
する耐摩耗コーティングを施し、耐摩耗コーティング
は、Cr3C2 を70〜95%含み、かつ金属バインダと
してのNiCrを30〜5%含む材料組成とする。コー
ティングはトップコートおよびアンダコートからなる2
層構造としてトップコートはCr3C2 を主成分とし、か
つアンダコートの組成はNiCrを主成分とするものと
する。これにより、摩耗低減、割れや剥離の防止が図ら
れる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば発電用プラ
ント等に適用されるガスタービン燃焼器のライナに係
り、特に500℃以上の高温環境で摺動またはフレッテ
ィングにより摩耗損傷を受ける可能性のある部位の強化
を図ったガスタービン燃焼器のライナに関するものであ
る。
ント等に適用されるガスタービン燃焼器のライナに係
り、特に500℃以上の高温環境で摺動またはフレッテ
ィングにより摩耗損傷を受ける可能性のある部位の強化
を図ったガスタービン燃焼器のライナに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、火力発電プラント等における高効
率化を目的としてコンバインドサイクル発電プラント等
が開発されており、このようなプラントのガスタービン
燃焼温度は1300〜1500℃と高温化の傾向にあ
る。
率化を目的としてコンバインドサイクル発電プラント等
が開発されており、このようなプラントのガスタービン
燃焼温度は1300〜1500℃と高温化の傾向にあ
る。
【0003】このような高温化傾向に対し、ガスタービ
ン燃焼器のライナには高温強度に優れたNi基超合金等
のオーステナイト系耐熱材料が適用されている。
ン燃焼器のライナには高温強度に優れたNi基超合金等
のオーステナイト系耐熱材料が適用されている。
【0004】ところが、ライナの最下流側端部であるト
ランジションピースとの嵌合部等においては、熱変形等
によって摺動あるいはフレッティングが発生し、表面金
属の凝着摩耗に伴う摩耗損傷等が増大して耐用寿命が比
較的短期化する傾向にある。
ランジションピースとの嵌合部等においては、熱変形等
によって摺動あるいはフレッティングが発生し、表面金
属の凝着摩耗に伴う摩耗損傷等が増大して耐用寿命が比
較的短期化する傾向にある。
【0005】例えばNi基超合金やNiCr超合金を用
いた同種または異種の材料で製作されたライナとトラン
ジションピースとを使用した場合、高温時の硬度差によ
って一方のみが摺動摩耗によって大きく減肉し、他方は
摩耗金属の凝着によって大きく肉厚が増量したりする。
いた同種または異種の材料で製作されたライナとトラン
ジションピースとを使用した場合、高温時の硬度差によ
って一方のみが摺動摩耗によって大きく減肉し、他方は
摩耗金属の凝着によって大きく肉厚が増量したりする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このため従来では、耐
摩耗材として知られるCo基合金、例えばステライトN
o.6等をライナの摺動部表面に大気圧プラズマ溶射等
によってコーティングし、これにより耐摩耗強化を図る
等の対策が施されている。
摩耗材として知られるCo基合金、例えばステライトN
o.6等をライナの摺動部表面に大気圧プラズマ溶射等
によってコーティングし、これにより耐摩耗強化を図る
等の対策が施されている。
【0007】しかしながら、ステライトNo.6の硬度
はHv500と低く、かつ被膜中の気孔率が高いため摩
耗粉として脱落する傾向が強い。また、外的負荷によっ
て割れや剥離を生じたりする。このようなコーティング
を施しても、なお減肉が激しく、4年程度の運用にしか
耐え得ない。これは発明者の実験等により確認されてい
る。
はHv500と低く、かつ被膜中の気孔率が高いため摩
耗粉として脱落する傾向が強い。また、外的負荷によっ
て割れや剥離を生じたりする。このようなコーティング
を施しても、なお減肉が激しく、4年程度の運用にしか
耐え得ない。これは発明者の実験等により確認されてい
る。
【0008】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、ガスタービン燃焼器のライナにおいて、摺動摩
耗やフレッティング摩耗を大幅に低減し、かつ外的負荷
による応力に対して割れや剥離を有効に防止できるよう
にして耐用寿命の向上を図ることを目的とする。
もので、ガスタービン燃焼器のライナにおいて、摺動摩
耗やフレッティング摩耗を大幅に低減し、かつ外的負荷
による応力に対して割れや剥離を有効に防止できるよう
にして耐用寿命の向上を図ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】発明者においては、ガス
タービン燃焼器のライナに関して耐摩耗性向上の見地か
ら、従来適用されている各種耐熱材料、表面処理技術等
についての評価、検討等を行ってきた。この結果、50
0℃以上の高温度域において耐酸化性に優れた特性を有
するCr3C2 のコーティングに着目するに至った。
タービン燃焼器のライナに関して耐摩耗性向上の見地か
ら、従来適用されている各種耐熱材料、表面処理技術等
についての評価、検討等を行ってきた。この結果、50
0℃以上の高温度域において耐酸化性に優れた特性を有
するCr3C2 のコーティングに着目するに至った。
【0010】即ち、本発明は基本的に、請求項1に記載
したように、耐熱基材で構成されるガスタービン燃焼器
のライナにおいて、他部材との嵌合部その他熱変形等に
よって摺動部となる部位の表面に、Cr3C2 を主成分と
する耐摩耗コーティングを施したことを特徴とする。
したように、耐熱基材で構成されるガスタービン燃焼器
のライナにおいて、他部材との嵌合部その他熱変形等に
よって摺動部となる部位の表面に、Cr3C2 を主成分と
する耐摩耗コーティングを施したことを特徴とする。
【0011】ところで、Cr3C2 はそれ自体では溶着性
に乏しく、金属バインダを混合したサーメットの状態で
被膜形成することが望ましい。この場合、Cr3C2 が金
属バインダとの総量に対して70%未満であると、金属
バインダの影響により硬さがHv550以下と比較的柔
らかく、長期間の運用においては凝着摩耗を生じる可能
性がある。発明者の検討結果では、安定した耐摩耗性を
持続させるためにはCr3C2 を70%以上としてHv7
50以上の硬度を有するものとすることが望ましい。な
お、Cr3C2 が95%を越えると溶着性に欠ける。
に乏しく、金属バインダを混合したサーメットの状態で
被膜形成することが望ましい。この場合、Cr3C2 が金
属バインダとの総量に対して70%未満であると、金属
バインダの影響により硬さがHv550以下と比較的柔
らかく、長期間の運用においては凝着摩耗を生じる可能
性がある。発明者の検討結果では、安定した耐摩耗性を
持続させるためにはCr3C2 を70%以上としてHv7
50以上の硬度を有するものとすることが望ましい。な
お、Cr3C2 が95%を越えると溶着性に欠ける。
【0012】そこで、請求項2の発明では、請求項1記
載のガスタービン燃焼器のライナにおいて、耐摩耗コー
ティングは、Cr3C2 を70〜95%含み、かつ金属バ
インダとしてのNiCrを30〜5%含む材料組成であ
ることを特徴とするガスタービン燃焼器のライナを提供
する。
載のガスタービン燃焼器のライナにおいて、耐摩耗コー
ティングは、Cr3C2 を70〜95%含み、かつ金属バ
インダとしてのNiCrを30〜5%含む材料組成であ
ることを特徴とするガスタービン燃焼器のライナを提供
する。
【0013】ここで金属バインダとしてNiCrを適用
するのは、Cr3C2 に対する結合度が特に良好なためで
ある。
するのは、Cr3C2 に対する結合度が特に良好なためで
ある。
【0014】一方、Cr3C2 は硬度が高く、延性および
靭性に乏しい。したがって、基材に単層としてコーティ
ングした場合には割れ、あるいは剥離が生じる可能性が
ある。 このことを考慮して、請求項3の発明では、耐
熱基材で構成されるガスタービン燃焼器のライナにおい
て、他部材との嵌合部その他熱変形等によって摺動部と
なる部位の表面に、トップコートおよびアンダコートか
らなる2層構造の耐摩耗コーティングを施し、前記トッ
プコートはCr3C2 を主成分とし、かつ前記アンダコー
トはNiCrを主成分とするものであることを特徴とす
るガスタービン燃焼器のライナを提供する。
靭性に乏しい。したがって、基材に単層としてコーティ
ングした場合には割れ、あるいは剥離が生じる可能性が
ある。 このことを考慮して、請求項3の発明では、耐
熱基材で構成されるガスタービン燃焼器のライナにおい
て、他部材との嵌合部その他熱変形等によって摺動部と
なる部位の表面に、トップコートおよびアンダコートか
らなる2層構造の耐摩耗コーティングを施し、前記トッ
プコートはCr3C2 を主成分とし、かつ前記アンダコー
トはNiCrを主成分とするものであることを特徴とす
るガスタービン燃焼器のライナを提供する。
【0015】このような構成によれば、アンダコートす
なわち下盛材としてのNiCr層の形成により、基材と
トップコートとの熱変形が吸収され、トップコートの対
割れ性および対剥離性を向上することができる。
なわち下盛材としてのNiCr層の形成により、基材と
トップコートとの熱変形が吸収され、トップコートの対
割れ性および対剥離性を向上することができる。
【0016】請求項4の発明では、請求項3記載のガス
タービン燃焼器のライナにおいて、トップコートは、C
r3C2 を70〜95%含み、かつ金属バインダとしての
NiCrを30〜5%含む材料組成であり、一方アンダ
コートは、Niを80%、Crを20%含むNiCr材
料組成であることを特徴とするガスタービン燃焼器のラ
イナを提供する。
タービン燃焼器のライナにおいて、トップコートは、C
r3C2 を70〜95%含み、かつ金属バインダとしての
NiCrを30〜5%含む材料組成であり、一方アンダ
コートは、Niを80%、Crを20%含むNiCr材
料組成であることを特徴とするガスタービン燃焼器のラ
イナを提供する。
【0017】なお、トップコートの厚さが0.1mm未満
であると、下盛であるアンダコートの影響を受けて割れ
等が発生し易い。またトップコートの厚さが0.4mmを
超えると被膜の緻密性が低下し、被膜の層間強度が弱く
なる。また、アンダコートの厚さが0.5mm未満である
と、トップコートに対して延性および靭性を付与するこ
とが困難となり、一方これが0.2mmを超えると、被膜
の層間強度が低下する傾向がある。
であると、下盛であるアンダコートの影響を受けて割れ
等が発生し易い。またトップコートの厚さが0.4mmを
超えると被膜の緻密性が低下し、被膜の層間強度が弱く
なる。また、アンダコートの厚さが0.5mm未満である
と、トップコートに対して延性および靭性を付与するこ
とが困難となり、一方これが0.2mmを超えると、被膜
の層間強度が低下する傾向がある。
【0018】そこで、請求項5の発明では、請求項3ま
たは4記載のガスタービン燃焼器のライナにおいて、ト
ップコートの厚さを0.1〜0.4mm、アンダコートの
厚さを0.05〜0.2mmにそれぞれ設定したことを特
徴とするガスタービン燃焼器のライナを提供する。
たは4記載のガスタービン燃焼器のライナにおいて、ト
ップコートの厚さを0.1〜0.4mm、アンダコートの
厚さを0.05〜0.2mmにそれぞれ設定したことを特
徴とするガスタービン燃焼器のライナを提供する。
【0019】請求項6の発明では、請求項3〜5のいず
れかに記載のガスタービン燃焼器のライナにおいて、ト
ップコートおよびアンダコートはともに高速ガス炎溶射
(HVOF)により施工されたものであることを特徴と
するガスタービン燃焼器のライナを提供する。
れかに記載のガスタービン燃焼器のライナにおいて、ト
ップコートおよびアンダコートはともに高速ガス炎溶射
(HVOF)により施工されたものであることを特徴と
するガスタービン燃焼器のライナを提供する。
【0020】請求項7の発明では、請求項3〜5のいず
れかに記載のガスタービン燃焼器のライナにおいて、ト
ップコートは高速ガス炎溶射(HVOF)、アンダコー
トは大気圧プラズマ溶射(APS)により施工されたも
のであることを特徴とするガスタービン燃焼器のライナ
を提供する。
れかに記載のガスタービン燃焼器のライナにおいて、ト
ップコートは高速ガス炎溶射(HVOF)、アンダコー
トは大気圧プラズマ溶射(APS)により施工されたも
のであることを特徴とするガスタービン燃焼器のライナ
を提供する。
【0021】即ち、アンダコートの形成方法としては、
高速ガス炎溶射(HVOF)、大気圧プラズマ溶射(A
PS)のいずれも可能であるが、炭化物量が多い場合に
は延性および靭性を考慮する必要があり、このような場
合には大気圧プラズマ溶射(APS)を用い、逆の場合
には高速ガス炎溶射(HVOF)を用いることが望まし
いものである。
高速ガス炎溶射(HVOF)、大気圧プラズマ溶射(A
PS)のいずれも可能であるが、炭化物量が多い場合に
は延性および靭性を考慮する必要があり、このような場
合には大気圧プラズマ溶射(APS)を用い、逆の場合
には高速ガス炎溶射(HVOF)を用いることが望まし
いものである。
【0022】溶射粉末を行う場合の材料の粒径は、高速
ガス炎溶射(HVOF)では溶射時のガス炎温度が約3
000℃であるため完全溶融する大きさとすることが望
ましい。完全溶融させるために望ましい粒径は、10〜
50μmである。また、大気圧プラズマ溶射(APS)
では溶射温度が約10000℃と高速ガス炎溶射(HV
OF)に比べて高いため、粒径を30〜70μmと大き
くすることが望ましい。さらに、均一な溶融のために
は、溶射粉末を球状とすることが望ましい。
ガス炎溶射(HVOF)では溶射時のガス炎温度が約3
000℃であるため完全溶融する大きさとすることが望
ましい。完全溶融させるために望ましい粒径は、10〜
50μmである。また、大気圧プラズマ溶射(APS)
では溶射温度が約10000℃と高速ガス炎溶射(HV
OF)に比べて高いため、粒径を30〜70μmと大き
くすることが望ましい。さらに、均一な溶融のために
は、溶射粉末を球状とすることが望ましい。
【0023】そこで、請求項8の発明では、請求項3〜
7のいずれかに記載のガスタービン燃焼器のライナにお
いて、トップコートの材料である溶射粉末として直径が
10〜50μmの球状粉末を適用したことを特徴とする
ガスタービン燃焼器のライナを提供する。
7のいずれかに記載のガスタービン燃焼器のライナにお
いて、トップコートの材料である溶射粉末として直径が
10〜50μmの球状粉末を適用したことを特徴とする
ガスタービン燃焼器のライナを提供する。
【0024】また請求項9の発明では、請求項7記載の
ガスタービン燃焼器のライナにおいて、アンダコートの
材料である溶射粉末として直径が30〜75μmの球状
粉末を適用したことを特徴とするガスタービン燃焼器の
ライナを提供する。
ガスタービン燃焼器のライナにおいて、アンダコートの
材料である溶射粉末として直径が30〜75μmの球状
粉末を適用したことを特徴とするガスタービン燃焼器の
ライナを提供する。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、表1および図1を参照して説明する。
て、表1および図1を参照して説明する。
【0026】表1はコーティングの材料組成および形態
と、割れ発生試験の結果とを示したものである。この表
1に示したコーティング材料および形態は全て、ガスタ
ービン燃焼器のライナの摺動面にCr3C2 をコーティン
グするという本発明の基本概念に含まれるものである。
と、割れ発生試験の結果とを示したものである。この表
1に示したコーティング材料および形態は全て、ガスタ
ービン燃焼器のライナの摺動面にCr3C2 をコーティン
グするという本発明の基本概念に含まれるものである。
【0027】ただし、トップコートがCr3C2 を70〜
95%含み、かつ金属バインダとしてのNiCrを30
〜5%含む材料組成であり、かつアンダコートが、Ni
を80%、Crを20%含むNiCr材料組成であるも
の、また、トップコートの厚さが0.1〜0.4mm、ア
ンダコートの厚さが0.05〜0.2mmの範囲にあるも
のを最適と考え、これを実施例1〜7として示した。そ
して、この範囲から外れるものを比較例1〜13として
示した。
95%含み、かつ金属バインダとしてのNiCrを30
〜5%含む材料組成であり、かつアンダコートが、Ni
を80%、Crを20%含むNiCr材料組成であるも
の、また、トップコートの厚さが0.1〜0.4mm、ア
ンダコートの厚さが0.05〜0.2mmの範囲にあるも
のを最適と考え、これを実施例1〜7として示した。そ
して、この範囲から外れるものを比較例1〜13として
示した。
【0028】また、表1において、例えば実施例1で示
したトップコートの「75CrC−NiCr」は、Cr3
C2 を75%含み、かつ金属バインダとしてのNiCr
を25%含む材料組成を意味する。アンダコートについ
ては全てNiを80%、Crを20%含むNiCr材料
組成を示している。そして、表1の右端欄では、割れ発
生までの変形量を示した。この変形量が小さい程、早期
にコーティングに割れが発生することを意味している。
したトップコートの「75CrC−NiCr」は、Cr3
C2 を75%含み、かつ金属バインダとしてのNiCr
を25%含む材料組成を意味する。アンダコートについ
ては全てNiを80%、Crを20%含むNiCr材料
組成を示している。そして、表1の右端欄では、割れ発
生までの変形量を示した。この変形量が小さい程、早期
にコーティングに割れが発生することを意味している。
【0029】本実施形態においては、基材となる試験片
をNi基超合金とし、実施例6,7のアンダコートのみ
を大気圧プラズマ溶射(APS)により形成した。トッ
プコートの全ておよび実施例6,7以外のアンダコート
は高速ガス炎溶射(HVOF)により形成した。
をNi基超合金とし、実施例6,7のアンダコートのみ
を大気圧プラズマ溶射(APS)により形成した。トッ
プコートの全ておよび実施例6,7以外のアンダコート
は高速ガス炎溶射(HVOF)により形成した。
【0030】大気圧プラズマ溶射(APS)の条件は、
溶接電流65〜70V、溶接電流500A、溶射角度9
0°、Arガス供給量40〜55l/分、H2 ガス供給
量7.3〜9.0l/分、溶射距離100〜140mmと
した。
溶接電流65〜70V、溶接電流500A、溶射角度9
0°、Arガス供給量40〜55l/分、H2 ガス供給
量7.3〜9.0l/分、溶射距離100〜140mmと
した。
【0031】また、高速ガス炎溶射(HVOF)の条件
は、ガス流量30FMR、ガス圧力90psi、溶射角
度90°、溶射距離170〜230mm、燃焼器回転数4
0rpm、溶射ガン送り速度3.3mm/秒とした。
は、ガス流量30FMR、ガス圧力90psi、溶射角
度90°、溶射距離170〜230mm、燃焼器回転数4
0rpm、溶射ガン送り速度3.3mm/秒とした。
【0032】以上の条件で施工した実施例1から実施例
7までの試料では、コーティング層の割れ発生までの変
形量が5.2〜5.6mmと大きく、容易に割れまたは剥
離が発生しないことが確認された。
7までの試料では、コーティング層の割れ発生までの変
形量が5.2〜5.6mmと大きく、容易に割れまたは剥
離が発生しないことが確認された。
【0033】これに対し、トップコートの組成範囲は実
施例と同様であるがアンダコートが無い場合(比較例
1,2)には、割れ発生までの変形量が3.0〜3.2
と約半減し、またトップコートの組成範囲が実施例の上
下限から外れたものでアンダコートが無い場合(比較例
3,4)には、割れ発生までの変形量が1.2〜2.0
とさらに小さくなった。
施例と同様であるがアンダコートが無い場合(比較例
1,2)には、割れ発生までの変形量が3.0〜3.2
と約半減し、またトップコートの組成範囲が実施例の上
下限から外れたものでアンダコートが無い場合(比較例
3,4)には、割れ発生までの変形量が1.2〜2.0
とさらに小さくなった。
【0034】また、トップコートおよびアンダコートの
組成範囲または厚さが実施例の上下限から外れたもの
(比較例5〜13)では、割れ発生までの変形量が実施
例に比較して小さくなった。
組成範囲または厚さが実施例の上下限から外れたもの
(比較例5〜13)では、割れ発生までの変形量が実施
例に比較して小さくなった。
【0035】次に、図1は摩耗試験について示したもの
である。この摩耗試験では、ガスタービン燃焼器ライナ
およびトランジションピースを想定して各種材料の板状
試験片およびコーティング施工板状試験片(25mm×2
5mm×10mm厚)を作成し、これら対として加圧摺動さ
せ、摩耗による減量(摩滅)または増量(相手材の摩耗
粉等の凝着)を調べたものである。
である。この摩耗試験では、ガスタービン燃焼器ライナ
およびトランジションピースを想定して各種材料の板状
試験片およびコーティング施工板状試験片(25mm×2
5mm×10mm厚)を作成し、これら対として加圧摺動さ
せ、摩耗による減量(摩滅)または増量(相手材の摩耗
粉等の凝着)を調べたものである。
【0036】摩耗試験条件は、面圧0.4kgf/mm2
を与え、周波数3Hz、変位±0.5mmで摩耗距離50
0m、繰返し数2.5×103 回で、対をなす試験片同
士を摺動摩擦させた。
を与え、周波数3Hz、変位±0.5mmで摩耗距離50
0m、繰返し数2.5×103 回で、対をなす試験片同
士を摺動摩擦させた。
【0037】図1に示した試験例1は、コーティングを
施さない一対の同種のNi超合金(N263(商品名)
およびX750(商品名))を摺動摩擦させ、摩耗増減
量を上記の条件で調べたものである。この結果、図1に
示したように、X750側の肉厚が大きく減量し(約−
16mg)、他方、N263側の肉厚が大きく増量した
(略同量の+)。これは、両材料の硬度差により、X7
50側の損耗分がN263側に凝着したものであり、摩
耗の激しい従来例に相当するものである。
施さない一対の同種のNi超合金(N263(商品名)
およびX750(商品名))を摺動摩擦させ、摩耗増減
量を上記の条件で調べたものである。この結果、図1に
示したように、X750側の肉厚が大きく減量し(約−
16mg)、他方、N263側の肉厚が大きく増量した
(略同量の+)。これは、両材料の硬度差により、X7
50側の損耗分がN263側に凝着したものであり、摩
耗の激しい従来例に相当するものである。
【0038】同図の試験例2も従来例に相当するもので
ある。この試験例2では、前記同様のコーティングを施
さないNi超合金(N263)と、50CrC合金(C
rC50%、NiCr50%)とを摺動摩擦させ、摩耗
増減量を調べた。この結果、図1に示したように、N2
63側の肉厚が大きく減量し(約−14mg)、他方、
50CrC合金側の肉厚が大きく増量した(約+13m
g)。これも、両材料の硬度差により、N263側の損
耗分が50CrC合金N263側に凝着したものである
が、この試験例2の場合には摩耗増減量に差が生じてお
り、摩耗粉の落下が多いものと考えられる。
ある。この試験例2では、前記同様のコーティングを施
さないNi超合金(N263)と、50CrC合金(C
rC50%、NiCr50%)とを摺動摩擦させ、摩耗
増減量を調べた。この結果、図1に示したように、N2
63側の肉厚が大きく減量し(約−14mg)、他方、
50CrC合金側の肉厚が大きく増量した(約+13m
g)。これも、両材料の硬度差により、N263側の損
耗分が50CrC合金N263側に凝着したものである
が、この試験例2の場合には摩耗増減量に差が生じてお
り、摩耗粉の落下が多いものと考えられる。
【0039】同図の試験例3は、50CrC合金同士を
摺動摩擦させたものである。これは本発明の比較例に相
当する材料の摩耗増減量の試験であり、この場合には高
硬度材同士の摩耗により前記試験例1,2に比して増減
量は小さいが、図1に示すように、その増減量の傾向は
前記試験例1,2と似通った傾向となる。
摺動摩擦させたものである。これは本発明の比較例に相
当する材料の摩耗増減量の試験であり、この場合には高
硬度材同士の摩耗により前記試験例1,2に比して増減
量は小さいが、図1に示すように、その増減量の傾向は
前記試験例1,2と似通った傾向となる。
【0040】これらに対して、試験例4は、75CrC
合金同士を摺動摩擦させたもので、本発明の実施例に相
当する。すなわち、この試験例4の場合には、Cr3C2
が70%以上含有され、Hvが750以上の硬度を有す
るものであり、摩耗増減量が±2mm程度と極めて少な
い。したがって、本試験結果から、本発明によるコーテ
ィングを施した場合には、安定した耐摩耗性を持続させ
ることが確認できたものである。
合金同士を摺動摩擦させたもので、本発明の実施例に相
当する。すなわち、この試験例4の場合には、Cr3C2
が70%以上含有され、Hvが750以上の硬度を有す
るものであり、摩耗増減量が±2mm程度と極めて少な
い。したがって、本試験結果から、本発明によるコーテ
ィングを施した場合には、安定した耐摩耗性を持続させ
ることが確認できたものである。
【0041】なお、試験例5は、50CrC合金と、ス
テライトを大気圧プラズマ溶射(APS)したものとを
摺動摩擦させたものである。この例の場合には、両材料
とも大きい摩耗減量が生じた(約−14mg,−15m
g)。すなわち、摩耗粉の脱落が激しく、安定した耐摩
耗性を持続させることができないことが分かる。
テライトを大気圧プラズマ溶射(APS)したものとを
摺動摩擦させたものである。この例の場合には、両材料
とも大きい摩耗減量が生じた(約−14mg,−15m
g)。すなわち、摩耗粉の脱落が激しく、安定した耐摩
耗性を持続させることができないことが分かる。
【0042】
【表1】
【0043】
【発明の効果】以上で説明したように、本発明によれ
ば、ガスタービン燃焼器のライナにおいて、摺動部とな
る部位の表面に、Cr3C2 を主成分とする耐摩耗コーテ
ィングを施し、その耐摩耗コーティングはCr3C2 を7
0〜95%含み、かつ金属バインダとしてのNiCrを
30〜5%含む材料組成とし、さらにコーティングはト
ップコートおよびアンダコートからなる2層構造として
トップコートはCr3C2 を主成分とし、かつアンダコー
トの組成はNiCrを主成分とするものとすること等に
より、基材とトップコートとの熱変形吸収、トップコー
トの対割れ性および対剥離性の向上等が可能となる。
ば、ガスタービン燃焼器のライナにおいて、摺動部とな
る部位の表面に、Cr3C2 を主成分とする耐摩耗コーテ
ィングを施し、その耐摩耗コーティングはCr3C2 を7
0〜95%含み、かつ金属バインダとしてのNiCrを
30〜5%含む材料組成とし、さらにコーティングはト
ップコートおよびアンダコートからなる2層構造として
トップコートはCr3C2 を主成分とし、かつアンダコー
トの組成はNiCrを主成分とするものとすること等に
より、基材とトップコートとの熱変形吸収、トップコー
トの対割れ性および対剥離性の向上等が可能となる。
【0044】しかも、トップコートは、Cr3C2 を70
〜95%含み、かつ金属バインダとしてのNiCrを3
0〜5%含む材料組成とし、アンダコートは、Niを8
0%、Crを20%含むNiCr材料組成とすること、
ならびにトップコートの厚さを0.1〜0.4mm、アン
ダコートの厚さを0.05〜0.2mmにそれぞれ設定す
ること等により、摺動摩耗やフレッティング摩耗を大幅
に低減し、かつ外的負荷による応力に対して割れや剥離
を有効に防止できるようになる。
〜95%含み、かつ金属バインダとしてのNiCrを3
0〜5%含む材料組成とし、アンダコートは、Niを8
0%、Crを20%含むNiCr材料組成とすること、
ならびにトップコートの厚さを0.1〜0.4mm、アン
ダコートの厚さを0.05〜0.2mmにそれぞれ設定す
ること等により、摺動摩耗やフレッティング摩耗を大幅
に低減し、かつ外的負荷による応力に対して割れや剥離
を有効に防止できるようになる。
【0045】したがって、本発明によれば、ガスタービ
ン燃焼器のライナの耐用寿命を従来に比して大幅に向上
することができ、ガスタービン運用上において大きい実
用的な効果が奏されるものである。
ン燃焼器のライナの耐用寿命を従来に比して大幅に向上
することができ、ガスタービン運用上において大きい実
用的な効果が奏されるものである。
【図1】本発明に係るガスタービン燃焼器のライナの実
施形態を説明するもので、摩耗増減量の試験例を示すグ
ラフ。
施形態を説明するもので、摩耗増減量の試験例を示すグ
ラフ。
Claims (9)
- 【請求項1】 耐熱基材で構成されるガスタービン燃焼
器のライナにおいて、他部材との嵌合部その他熱変形等
によって摺動部となる部位の表面に、Cr3C2 を主成分
とする耐摩耗コーティングを施したことを特徴とするガ
スタービン燃焼器のライナ。 - 【請求項2】 請求項1記載のガスタービン燃焼器のラ
イナにおいて、耐摩耗コーティングは、Cr3C2 を70
〜95%含み、かつ金属バインダとしてのNiCrを3
0〜5%含む材料組成であることを特徴とするガスター
ビン燃焼器のライナ。 - 【請求項3】 耐熱基材で構成されるガスタービン燃焼
器のライナにおいて、他部材との嵌合部その他熱変形等
によって摺動部となる部位の表面に、トップコートおよ
びアンダコートからなる2層構造の耐摩耗コーティング
を施し、前記トップコートはCr3C2 を主成分とし、か
つ前記アンダコートはNiCrを主成分とするものであ
ることを特徴とするガスタービン燃焼器のライナ。 - 【請求項4】 請求項3記載のガスタービン燃焼器のラ
イナにおいて、トップコートは、Cr3C2 を70〜95
%含み、かつ金属バインダとしてのNiCrを30〜5
%含む材料組成であり、一方アンダコートは、Niを8
0%、Crを20%含むNiCr材料組成であることを
特徴とするガスタービン燃焼器のライナ。 - 【請求項5】 請求項3または4記載のガスタービン燃
焼器のライナにおいて、トップコートの厚さを0.1〜
0.4mm、アンダコートの厚さを0.05〜0.2mmに
それぞれ設定したことを特徴とするガスタービン燃焼器
のライナ。 - 【請求項6】 請求項3〜5のいずれかに記載のガスタ
ービン燃焼器のライナにおいて、トップコートおよびア
ンダコートはともに高速ガス炎溶射により施工されたも
のであることを特徴とするガスタービン燃焼器のライ
ナ。 - 【請求項7】 請求項3〜5のいずれかに記載のガスタ
ービン燃焼器のライナにおいて、トップコートは高速ガ
ス炎溶射、アンダコートは大気圧プラズマ溶射により施
工されたものであることを特徴とするガスタービン燃焼
器のライナ。 - 【請求項8】 請求項3〜7のいずれかに記載のガスタ
ービン燃焼器のライナにおいて、トップコートの材料で
ある溶射粉末として直径が10〜50μmの球状粉末を
適用したことを特徴とするガスタービン燃焼器のライ
ナ。 - 【請求項9】 請求項7記載のガスタービン燃焼器のラ
イナにおいて、アンダコートの材料である溶射粉末とし
て直径が30〜75μmの球状粉末を適用したことを特
徴とするガスタービン燃焼器のライナ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19155497A JPH1137464A (ja) | 1997-07-16 | 1997-07-16 | ガスタービン燃焼器のライナ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19155497A JPH1137464A (ja) | 1997-07-16 | 1997-07-16 | ガスタービン燃焼器のライナ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1137464A true JPH1137464A (ja) | 1999-02-12 |
Family
ID=16276613
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19155497A Pending JPH1137464A (ja) | 1997-07-16 | 1997-07-16 | ガスタービン燃焼器のライナ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1137464A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003185140A (ja) * | 2001-12-25 | 2003-07-03 | Hitachi Ltd | ガスタービン燃焼器 |
JP2009191318A (ja) * | 2008-02-14 | 2009-08-27 | Tocalo Co Ltd | 耐浸炭性に優れた溶射皮膜を有する金属部材 |
JP2014177709A (ja) * | 2014-05-07 | 2014-09-25 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 遮熱コーティング部材の製造方法 |
-
1997
- 1997-07-16 JP JP19155497A patent/JPH1137464A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003185140A (ja) * | 2001-12-25 | 2003-07-03 | Hitachi Ltd | ガスタービン燃焼器 |
JP2009191318A (ja) * | 2008-02-14 | 2009-08-27 | Tocalo Co Ltd | 耐浸炭性に優れた溶射皮膜を有する金属部材 |
JP2014177709A (ja) * | 2014-05-07 | 2014-09-25 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 遮熱コーティング部材の製造方法 |
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