JPH02206430A - 血流計 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、レーザー光を光ファイバを用いて人体等の皮
膚表層部に照射し、その散乱光を測定することにより血
流の状態を検知するための血流計に関するものである。

［従来の技術］ 従来から、レーザー光を利用した血流計としては、特開
昭５５−６３６３４号公報に記載された装置が知られて
いる。この装置では光源から出射されて皮膚表層部から
散乱される光の一部を光検出器により検出し、この信号
から皮膚表層部における血流の測定を行っている。そし
て、皮膚表層部に接触させるプローブと、レーザー光源
や光検出器を含む測定器とはフレキシブルな光ファイバ
で結合されている。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら上述の従来例では、プローブを皮膚表層部
に接触させる際に生ずるレーザー光の屈曲による伝送損
失の変化を検知する手段を持たないため、光ファイバに
よる損失によってプローブから皮膚表層部への照射光の
光量の変化や、皮膚表層部から光検出器に戻る散乱光の
光量の変化があっても、それに対応することができない
。

これらの光量の変化は、血流計の計算に影響を及ぼすだ
けでなく、照射光の光量の変化は皮膚内部へのレーザー
光の到達距離、即ち測定範囲をも変えてしまい、正確な
血流量計測を妨げる原因となっている。

本発明の目的は、光ファイバの光損失を検出し、この光
損失を補償して正確な測定をなし得る血流計を提供する
ことにある。

［課題を解決するための手段］ 上記の目的を達成するために、本発明に係る血流計にお
いては、レーザー光を送光用光ファイバを通してプロー
ブに送出し、該プローブを皮膚表層部に接触させ、レー
ザー光の皮膚表層部からの散乱光を前記プローブから受
光用光ファイバを介して光検出器に導光し、その信号を
解析して血流の状態を測定する血流計において、前記プ
ローブで照射レーザー光の一部を分岐して、その光量を
検知する検知手段と、該検知手段からの検知信号により
、レーザー光源の発光量及び（又は）前記光検出器から
の出力の＃１＠率を制御する手段とを備えたことを特徴
とするものである。

［作用］ 上記の構成を有する血流計は、皮膚への照射レーザー光
の一部を分岐してその光量を検知し、この検知信号によ
りレーザー光源の発光光量や光検出器からの出力信号の
増幅率を制御し、光ファイバの屈曲等により生ずる伝送
損失の変化が、血流量の計測に影響を及ぼさないように
する。

［実施例］ 本発明を図示の実施例に基づいて詳細に説明する。

第１図は構成図を示し、１はプローブであり、このプロ
ーブ１は保持具２に取り付けられており、プローブ１に
は３木の光ファイバ３．４．５が接続されている。光フ
ァイバ３は送光用であり、光ファイバ４は損失計測用で
あって、これらの光ファイバ３．４はプローブｌ内の光
分岐器６に接続され、送光用光ファイバ３からレーザー
光の一部はプローブ１の端部から出射されるようになっ
ている。光分岐器６は第２図に示すように、２個のセル
フォックレンズ６ａによりハーフミラ−６ｂが挟まれて
いる。送光用光ファイバ３の他端部にはレーザー光源７
が接続され、損失計測用光ファイバ４の他端部には損失
計測用光検出器８が接続されている。また、光ファイバ
５は受光用であり、この受光用光ファイバ５は血流測定
用光検出器９に接続され、血流測定用光検出器９の出力
は増幅器１０を介して演算部１１に接続されている。更
に、損失計測用光検出器８の出力は損失演算部１２に接
続され、損失演算部１２の出力は増幅器１０、制御部１
３に接続され、制御部１３の出力はレーザー光源７に接
続されている。

血流量測定に用いられるレーザー光はレーザー光源７か
ら出射され、光分岐器６を介してプローブｌの先端から
皮膚表層部Ｓに照射される。そして、皮膚表層部Ｓから
の血流情報を含んだ散乱光の一部は、受光用光ファイバ
５により血流測定用光検出器９に導光され、その出力は
増幅器１０により増幅された後に、演算部１１において
血流量が求められる。一方、損失計測用光検出器８から
の出力は、損失演算部１２で各党ファイバ３の損失が計
算され、それに応じた信号が血流測定用光検出器９から
の出力を増幅する増幅器１０と、レーザー光源７の光量
を制御する制御部１３とに送られる。

測定場所や保持具２の取付状態により、送光用光ファイ
バ３の屈曲具合が変化するが、その屈曲具合が急である
場合に光ファイバ３の伝送損失は増加し、プローブ１に
届く光量は通常よりも減少する。この損失増加分は光分
岐器６で反射された光量を損失計測用光検出器８でモニ
タすることにより捕捉される。つまり、送光用光ファイ
バ３により入射した光は、光分岐器６のハーフミラ−６
ｂを半分は透過してプローブ１から出射され、残り半分
は反射して損失計測用光ファイバ４に戻ることになる。

この場合に、それぞれの光はセルフォックレンズ６ａの
効果により出口で集光される。そして、損失計測用光検
出器８からの出力を基に、損失演算部３でファイバ３の
伝送損失が計算され、それに応じて制御部１２はレーザ
ー光源７に作用して出射させるレーザー光の光量を増加
させ、送光用光ファイバ３の損失増加の影響を無くし、
更に増幅器１０に作用して血流測定用光検出器９からの
信号の増幅率を上げて、受光用光ファイバ５の損失増加
の影響を無くしている。

なお、実施例ではレーザー光の損失光量を検出して、レ
ーザー光源７の光量を調整すると共に。

増幅器１０の増幅率を調整するようにしたが、何れか一
方を調整するようにしてもよい。

［発明の効果］ 以上説明したように本発明に係る血流計は、皮膚への照
射レーザー光を分岐してその損失光量を検知し、その検
知信号からレーザー光源の発光量及び（又は）血流測定
用光検出器からの出力信号の増幅率を制御することによ
り、正確な血流量計測の妨げとなっていた光ファイバの
屈曲による伝送損失の変化の影響を解消し、測定値の信
頼性・再現性が向上する効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係る血流計の一実施例を示し、第１図は
構成図、第２図は光分岐器の構成図である。 符号ｌはプローブ、２は保持具、３は送光用光ファイバ
、４は損失計測用光ファイバ、５は受光用光ファイバ、
６は光分岐器、６ａはセルフォックレンズ、６ｂはハー
フミラ−１７はレーサー光源、８は損失計測用光検出器
、９は血流測定用光検出器、ｌＯは増幅器、１１は演算
部、１２は損失演算部、１３は制御部、Ｓは皮膚表層部
である。 特許出願人　　　キャノン株式会社

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、レーザー光を送光用光ファイバを通してプローブに
   送出し、該プローブを皮膚表層部に接触させ、レーザー
   光の皮膚表層部からの散乱光を前記プローブから受光用
   光ファイバを介して光検出器に導光し、その信号を解析
   して血流の状態を測定する血流計において、前記プロー
   ブで照射レーザー光の一部を分岐して、その光量を検知
   する検知手段と、該検知手段からの検知信号により、レ
   ーザー光源の発光量及び（又は）前記光検出器からの出
   力の増幅率を制御する手段とを備えたことを特徴とする
   血流計。