JPH02206216A - 補間フィルタ - Google Patents

補間フィルタ

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JPH02206216A
JPH02206216A JP2556489A JP2556489A JPH02206216A JP H02206216 A JPH02206216 A JP H02206216A JP 2556489 A JP2556489 A JP 2556489A JP 2556489 A JP2556489 A JP 2556489A JP H02206216 A JPH02206216 A JP H02206216A
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JP
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filter
interpolation
signal
filters
sampling frequency
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JP2556489A
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English (en)
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Masakazu Suzuoki
雅一 鈴置
Koji Kageyama
浩二 景山
Makoto Furuhashi
古橋 真
Takeshi Kutaragi
久多良木 健
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Priority to DE3943795A priority patent/DE3943795C2/de
Priority to DE3943797A priority patent/DE3943797B4/de
Priority to DE3938311A priority patent/DE3938311C2/de
Priority to FR8915141A priority patent/FR2639458B1/fr
Priority to DE3943796A priority patent/DE3943796C2/de
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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、サンプリング・レート・コンバータ、ピッチ
変換フィルタ、オーバーサンプリング・フィルタ等に用
いる補間フィルタに関する。
〔発明の概要〕
本発明は、サンプリング周波数fsの入力ディジタルデ
ータからm倍のサンプリング周波数m−fsの分解能で
補間データを生成するm組の0次フィルタセットより成
る補間フィルタであって、各フィルタセットの振幅特性
を一致させることにより、フィルタ切り換え時に生ずる
ノイズを解消できる補間フィルタを提供するものである
〔従来の技術〕
一般に補間フィルタは、ピッチ変換やサンプリングレー
ト変換、オーバーサンプリング等に用いられている。
ここで、例えば、補間フィルタを用いたピッチ変換フィ
ルタは、例えば、生の楽音等をサンプリングしてディジ
タル処理したデータをメモリ等に記憶させて用いるいわ
ゆるサンプラーと呼ばれる電子楽器の音源ユニット等に
用いられるものである。当該音源ユニットは、例えば特
開昭62−264099号公報、特開昭62−2677
98号公報に示すようなものであり、補間フィルタ(ピ
ンチ変換フィルタ)によりサンプリング周期を変更する
ことなくデータの示すピッチを変更し、楽音信号を読み
出す際のピッチ(音程)変換処理を行うものである。
第3図に上記音源ユニットの概略構成を示す。
すなわち、第3図において、先ず、ストア時には、ソー
スとなる音のオーディオ信号が、入力端子21からプリ
アンプ22及びローパスフィルタ23を介してA/Dコ
ンバータ24に供給され、例えばサンプリング周波数3
1.5KHzで、かつ、1サンプルが16ピントのシリ
アルなデータ信号Sdに変換される。この信号Sdがい
わゆるDSP(ディジタル信号処理装置)25を介して
メモリ26にストアされる。
この場合、上記メモリ26は、例えば2Mワードのアド
レスを有し、そのうちの512にワードのエリアが16
ビント/1アドレスのバ・ソファエリアとされ、残る1
、 5 Mワードのエリアが12ビツト/1アドレスと
され、これが信号Sdをストアするエリアとされる。
そして、上記DSP25が、メモリ26のバッファエリ
アを使用しながら演算処理することにより、上記信号S
dの振幅が一定となり、かつ、その振幅が12ビツトに
対してフルレンジとなるように、上記信号Sdの振幅が
補正され、この補正後の12ビツトの信号Sdがメモリ
26のストアエリアの一部にストアされる。
さらに、このとき、上記信号Sdの補正に使用された定
数のパラメータ及び信号Sdがメモリ26にストアされ
たときのトップアドレス及びエンドアドレス等のパラメ
ータが、上記DSP25から、上記音源ユニットの8ビ
ツトCPU (中央処理装置)11に供給され、これら
パラメータがワークエリア用及びパラメータ用のRAM
13にそれぞれストアされる。なお、上記音源ユニット
は、システムコントロール用のプログラムが書き込まれ
ているROM12を有し、上記RAM13.ROM12
はパスライン19を通じて上記CPUl1に接続されて
いる。
このようにして、メモリ26には例えば32種の楽音の
波形が一定振幅に規格化されてストアされるとともに、
その各波、形に関するパラメータがRAM13にそれぞ
れストアされる。
一方、演奏時(または編集時)には、MIDIID用の
キーボード14を操作すると、操作パネル15の設定に
したがって上記CP(Jllにより上記RAMl3から
該当するパラメータが取り出され、これがDSP25に
供給されて該DSP25によりメモリ26から該当する
波形のディジタル信号Sdが取り出される。ただし、こ
の取り出された信号Sdは、まだ、12ビツト/1サン
プルで、振幅が一定値に規格化されたままである。
また、信号Sdのサンプリング周波数はストア時と同じ
31.5 K Hzである。なお、上記キーボード14
、操作パネル15はインターフェース16を介してパス
ライン19に接続されており、さらに、パスライン19
には、ドライバ17を介して表示パネル18が接続され
ている。
また、この場合、もとの音がストア期間より長いときに
は、信号Sdは上記ストア期間の長さしかないので、信
号Sdの終わりの所定の期間の部分が繰り返される。な
お、このとき、信号Sdの振幅は、一定値に補正されて
いるので、信号Sdの繰り返しの繋ぎ目は、振幅の段差
を生ずることがない。
そして、上記信号Sdがピッチコンバータ31に供給さ
れるとともに、上記キーボード14がらはキー操作にし
たがって音程のデータが取り出され、この音程データが
上記CPUI 1及びDSP25を介して上記コンバー
タ31に供給される。
上記コンバータ31は、補間用のF■Rディジタルフィ
ルタを有し、信号Sdを例えば256倍にオーバーサン
プリングしたのちりサンプルすることにより、信号Sd
のサンプリング周波数を変えることなく、信号Sdがア
ナログ信号に変換されたときのそのアナログ信号のピン
チ(音程)をキーボード14の操作されたキーに対応す
る音程に変換するものである。
そして、このコンバータ31からの信号Sdが、DSP
32に供給されるとともに、上記CPU11により上記
RAM13から該当するパラメータが取り出されて上記
DSP32に供給され、該DSP32で信号Sdはもと
のビット長に戻されると同時に、再補正が行われてもと
の音のディジクル信号Sdとされ、あるいはさらに信号
Sdがアナログ信号に変換されたとき、そのアナログ信
号のアタック、デイケイ、サスティン及びリリースが操
作パネル15の操作にしたがったものとなるように信号
Sdが処理される。
このようにして、上記DSP32からはサンプリング周
波数が一定であるとともに、音程、音量、音色等がキー
ボード14及び操作パネル15の操作にしたがって処理
されたディジタル信号Sdが取り出される。当1亥信号
Sdが、D/Sコンバータ33、ローパスフィルタ34
、出力アンプ35を介して出力端子36から出力される
なお、この場合、演奏時における信号Sdのメモリ26
からの取り出し及び以後の処理は、最大16チヤンネル
まで時分割式に行われ、したがって、出力端子36には
16音声まで同時に出力される。
上述のピッチ変換処理において、ストアされる元の入力
信号の波形を第4図に示す波形Aで示す。
すなわち、波形Aのうち図中Q印で示す間隔の期間Tm
毎の点がA/D変換されてデータとしてメモリにストア
されている。したがって、メモリには図中O印のデータ
しか存在しないことになるが、このデータに対して補間
を行い図中×印で示す期間Tp毎のデータを、第4図の
波形Bで示すように期間Tm毎に取り出してD/A変換
したとする。
そうすると、このときの図中X印のデータをD/A変換
した出力信号の波形は上記波形Bの図中破線で示すよう
になり、その周波数はもとの人力波形(同図波形A)に
対してT p / T m倍に変換されたことになる。
したがって、期間Tpを音程にしたがった値とすれば、
任意の音程の出力が得られることになる。
上述の図中X印の補間は、FIRフィルタによって行う
ことができる。すなわち、メモリからの信号(図中×印
)を所定倍例えば256倍にオーバーサンプリングした
後、間引きにより必要なものをサンプリング周波数Tm
でリサンプリングすることにより得られるものである。
ここで、一般に、上述のようなピッチ変換、サンプリン
グレート変換、オーバーサンプリング等の処理は、全て
一次元信号の線形変換の部類に属する変換である。これ
らの線形変換では、上述のように補間フィルタ(FIR
フィルタ)を用いて離散データの隙間を埋めることが一
般的に行われており、この補間フィルタはサンプル間の
補間点の数だけ必要である。すなわち、例えば、上述の
ように256倍のオーバーサンプリングをするためには
256組のフィルタが必要となる。これら2561Jl
のフィルタで構成されたフィルタセットは、互いに特性
が十分揃っていなければならず、フィルタセットの各フ
ィルタ間での振幅特性が一致していないと、選択される
フィルタ毎に計算されたピッチ変換ノイズ(リジェクシ
ョンノイズ)となって現れる。このタイプのディジタル
ノイズは、通常のホワイトノイズなどと異なり特異な周
波数特性を持つため、レベルが低くても非常に耳障りで
ある。したがって、このピッチノイズの特性がシステム
全体の性能を大きく決定づけてしまうことが多い。この
ために、ピッチ変換フィルタを設計する際には何よりも
先ずピッチ変換ノイズを最小限に抑えるようにデザイン
することが不可欠である。
また、最近オーディオ帯域の分野では、オーバーサンプ
リング、サンプリングレート変換などのピッチ変換が頻
繁に用いられるようになりつつあり、これらは全て一次
元信号の線形変換の部類に属するもので、画像処理にし
ばしば用いられるアフィン変換の一次元版と考えること
ができる。ただし、−次元信号の場合は演算時間に余裕
があるのでかなり厳密に離散データの隙間を演算によっ
て埋めている。このように、最近はハードウェアの進歩
により、オーディオ帯域では例えば上記音源ユニットの
256倍のオーバーサンプリングのように高い分解能で
サンプル間を補間することが可能になっている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、画像に比べて音に関しては、ユーザの耳は相当
肥えてきており、中途半端な音作りは許されない状況に
なってきている。また、上記音源ユニットでは、上述の
ように高い分解能でサンプル間を補間することが可能で
あるが、実際にはコスト上の制約等により、256倍の
オーバーサンプリングを行うための十分なタップ数を取
ることが難しいのが現状である。
そうした背景から、今までは他の雑音に隠れて見過ごさ
れていたピンチ変換ノイズ(リジェクションノイズ)が
問題になってきたのである。しかし、現状では、FIR
フィルタ等の設計に比べて与えられたタップ数で特性の
優れたピッチ変換フィルタを設計する具体的な方法は未
だ確立されていない。また、ピッチ変換フィルタの設計
に関するノウハウが初期の段階では全く存在しなかった
ので、ピッチ変換ノイズを抑えたフィルタの設計は、告
口見当もつかなかった。
本発明は、上述のような実情に鑑みて提案されたもので
あり、音源データ等のピンチ変換に補間フィルタを用い
る場合、ディジタルノイズを発生させない補間フィルタ
を提供することを目的とするものである。
(課題を解決するための手段] そこで、本発明者等は、上述の目的を達成しようとして
各種のフィルタを設計し、その各フィルタを評価するこ
とでピッチ変換用補間フィルタの特性を左右するポイン
トを発見した。
すなわち、試行錯誤の結果判明したことは、第1に補間
フィルタの特性は、個々の特性自体よりも上記フィルタ
セットを構成する各フィルタ間のマツチングを取ること
の方が重要であること。第2に各フィルタ間のマツチン
グは、もとになるFIRローパスフィルタの遮断域の特
性に大きく影響する。すなわち、遮断域のリップルが少
ない方が性能の良いフィルタセットを生成することがで
きる等である。
すなわち、本発明は、上述の観点に基づいて提案された
ものであって、サンプリング周波数fsの入力ディジタ
ルデータからm倍のサンプリング周波数m−fsの分解
能で補間データを生成するために、サンプリング周波数
fsのサンプリング周期に存在するm個の補間点のディ
ジタルデータを求めるm組の0次フィルタより成るフィ
ルタセットで構成される補間フィルタであって、m組の
0次フィルタの振幅特性が同じになるようにしたことを
特徴とするものである。
〔作用〕
本発明によれば、補間フィルタとなるフィルタセットの
各フィルタ毎に、それぞれその位相特性のみが順次変化
するようにし、振幅特性は全て一致するようにしている
。したがって、フィルタの切り換え時にノイズが発生し
ない。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例について図面を参照しながら説
明する。
第1図に本実施例の補間フィルタの基本構成例を示す。
すなわち、第1図はn個の係数乗算器911〜917と
n−1個の遅延器90.〜90..−.と総和器92で
構成されたn次のフィルタを示している。すなわち、入
力端子89にはサンプリング周波数fsの入力ディジタ
ルデータが供給されており、該ディジタルデータは、上
記遅延器90.〜90、、により例えば1サンプル毎に
遅延され、上記乗算器91.〜91.により各サンプル
毎に係数が乗算され、上記総和器92で総和加算されて
出力端子93を介して出力される。
ここで、上記入力ディジタルデータからm倍のサンプリ
ング周波数m−fsの分解能で補間データを生成するた
めに、サンプリング周波数fsのサンプリング周期に存
在するm個の補間点のディジタルデータを求める。すな
わち、m&[lのn次)ィルタよりなるフィルタセット
で構成される補間フィルタを形成し、上記m組の0次フ
ィルタの振幅特性を同じにすることにより、各々の0次
フィルタにより生成されたディジタルデータがディジタ
ルノイズのない補間データとなるのである。ここで、上
記m組の0次フィルタとはn個の係数の組がm組あるこ
とと等価である。
次に、上述したピッチ変換用の補間フィルタの設計をす
るための原理を説明する。
ピンチ変換とは、ここでは波形の時間軸上の線形変換す
なわち、 y (t)= x (a t + b ) ・・−・−
=<1>のことを指す。ここで、x(t)は原信号、y
(t)はピッチ変換された信号を表す、第1式は、アフ
ィン変換の一次元版と考えられるものである。X(t)
 、  y(t)が連続量であれば、この式から容易に
Xからyへの変換を行うことができる。しかし、x(L
)は実際にはサンプリングされた離散量であるため簡単
にはいかない、すなわち、y(t)を計算するのに必要
なx(L)が常にサンプル点上にあるとは限らないから
である。こうしたときには、その近くの何点かのサンプ
ル点から適当に補間値を計算してやらなければならない
したがって、ピッチ変換ではサンプル間を更に細かく何
段階かに区切ってその間を補間する0例えば8倍オーバ
ーサンプリングとはサンプル間を8段階に分けて補間す
ることをいう、また、例えば前述の音源ユニットでは、
音程の精度を十分に取るため、256段階に分けた補間
を行う、ここでは、該補間の段階を分解能(Resol
ution)と呼びRで表す、したがって、上記音源ユ
ニットではR=256である。すなわち、この分解能R
で生成される補間データは、サンプリング周波数fsの
入力ディジタル・データからm倍のサンプリング周波数
m・fsで生成されるものである。
これらの補間値の計算は、補間するm個の各補間点毎に
一つのn次のFIR(非巡回)フィルタを用意すること
によって行う、すなわち、先ず、m&[lのn次のFI
Rフィルタfi(t)を予め準備しておく、ただしi−
0+1+2+・・曽−1で、Lは次数の個数分だけ変化
し得る変数である。そして、k番目の補間点を求めると
きは、上記m組のn次のFIRフィルタfi(t)のう
ちのに番目のFIRフィルタfk(t)を用いて、ソー
ス人力x(L)とのコンボリューション Σfk(τ)・x(L−τ)自・・・・(2)τ を計算して、補間点x (t +に/m)の値を得る。
該m組のn次のFIRフィルタfi(t)で構成される
全体をまとめて1つのフィルタセットとする。
ピッチ変換用の補間フィルタを設計することは、該フィ
ルタセットを設計することにほかならない。
ここでは、上記フィルタセットがピッチ変換フィルタと
して働くために必要な条件を導く。
以下、説明を簡略化するために、サンプル間隔(ts・
1/fs)を1と仮定する。先ず、入力信号x(L)に
対して、k番目のFIRフィルタfk(t)の応答は、
当該FIRフィルタfk(t)が補間フィルタの役割を
果たすために、 y (L+ (k/m))=Σfh(r)・x(t−T
)−−−・−(3)を満たさなくてはならない。この両
辺をフーリエ変換すると、 Y (ω)exp(j ark/s)= F m(ω)
・X Cω>−−・−−<4)ここで、インデックスの
iと区別するために、純虚数(+)l/!をjと置く、
これから、Y(a+)=Fm(a+)exp(−jωに
/m)・X(ω) −・・(5)各々のn次のFIRフ
ィルタに対してこれが成立しなければならないため、 Fo(a+)= Fh(ω)exp(−jωに/m)・
・・・(6)とおいて、 F m(ω)= F o(ω)exp(j ωk1m)
−−−−−<1>この第7式がフィルタセットの任意の
に番目のフィルタの基本式である。フィルタセットの各
々全てのn次のFIRフィルタが第7式を満たす限りは
、ピッチ変換ノイズは発生しない。フィルタセット自体
の特性(リップル特性、遮断特性等)は、rs(t)の
特性に依存している。
次に第7式を時間軸領域での形に書き直す。ここで、k
番目のFIRフィルタfk(L)は実際は離散量である
ことに注意しなければならない、このとき、k番目のn
次のFIRフィルタfk(t)のq番目のタップの係数
をrk(q)とすれば、r、0)−Σr * (q)δ
(t−q)・・・・・(8)と書くことができる。これ
をフーリエ変換すると、Fm(ω)=Σf++(q)e
xp(−jqω)・・・・・(9)ただし、ここでは折
り返しについては考えていない、これを第7式に代入し
て、 すなわち、フィルタセットの全てのFIRフィルタの各
タップの係数は、この方程式を解くことで得られる。
フィルタセットは上述の第1O式の方程式を解けば得ら
れるが、これを解くことは容易でな(、実際のフィルタ
セットの設計では、母体となるローパスフィルタを一つ
用意して、それからフィルタセットを作り出す、すなわ
ち、遮断周波数が上記サンプリング周波数r1の1 /
’m以下(すなわち、fs/m以下)のnXm次の第2
図に示すようなFIRローパスフィルタg(t)を考え
る。
この第2図のフィルタは、mXn−1個の遅延器103
+ 〜t 035m−1とmXn個の乗算器104、〜
204...及び総和器105で構成されたものである
。ここで、入力端子101にはサンプリング周波数「S
の人力ディジタルデータが供給されており、該ディジタ
ルデータは上記遅延器103I〜103...により、
例えばlサンプル毎に遅延され、上記乗算器104.〜
104.により各サンプル毎に係数が乗算され、上記総
和器105で総和加算されて出力端子102から出力さ
れる。すなわち、当該フィルタは、前述した第1図の0
次フィルタの係数の組をm&II得るためのものである
また、当該フィルタにおいては、係数の同しm個のフィ
ルタを抜き出して、それぞれ抜き出したものからn次の
フィルタを構成することにより、上述のようなm組の0
次フィルタとすることもできる。
上述のようなFIRローパスフィルタg(t)からm個
おきにその係数を取り出して作製したm組のn次FIR
フィルタをfh(t)ただしh=0.1.−・・−・ 
−一1 で、 fb(t)=g(mt+h)・、、、、(11)なるm
&lのn次FTRフィルタfh(t)を作る。このとき
、このm組の0次11Rフイルタfh(t)のフィルタ
セットは、実際は自動的に上述したピンチ変換フィルタ
の条件を満たしている。また、その特性は、 (17m) G (ω/m)−・−・<12>で表され
る。
この第12式を用いれば比較的容易にピッチ変換フィル
タを設計することができる。しかし、実際に設計したフ
ィルタを用いて実験してみると十分な特性が得られない
場合がある。このように、設計したフィルタが完全に動
作しないのは、有限のタップ数でFIRローパスフィル
タg(t)をうまく設計することが難しいことに起因し
ている。
特に上記FIRフィルタの分解能Rが大きい場合には顕
著となる。
ここで、FIRローパスフィルタg(t)から生成され
るフィルタセットの周波数特性は、Pb(a+)−(1
/5)G(ω/m)exp(j ωh/m) ・−−−
−(13)で表される。
これから分かるように、Fo(ω)の特性は、G(ω)
の特性を周波数軸でm倍に引き伸ばしたものとなる。こ
のために、フーリエ変換されたFIRフィルタFe(ω
)のカットオフ周波数がサンプリング周波数fsの1/
2以下(fs/2以下)になるためには、フーリエ変換
されたFIRローパスフィルタG(ω)のカットオフ周
波数がサンプリング周波数fsの1/2m以下(fs/
2m以下)でなくてはならないのである。
さらに、上記FIRローパスフィルタG(ω)の周波数
成分のうち、カットオフ周波数がサンプリング周波数f
sの1/2m以上(fs/2m以上)のものは、全てF
o(ω)上では折り返しになって表れる。この折り返し
成分は、各フィルタ毎に異なった位相成分を持つ、そし
て、これによって生じた差がフィルタ間の特性の差にな
って表れ、ピッチ変換ノイズを引き起こすのである。
したがって、明らかに、フィルタセントの分解能Rが大
きくなると上記FIRローバスフィルタG(ω)に要求
されるカットオフ周波数はそれに反比例して低くなる。
ここで、十分なフィルタの次数nを取ることができない
と上手にポイントを絞ったフィルタの設計を行わない限
り満足な特性が得られない、一般に、カットオフ周波数
が極端に低かったり、高かったりするフィルタは作りに
くいからである。
前述のフィルタ設計では、折り返しの影響を考慮しなか
ったが、ここでは1次までの折り返し成分までを考える
。ここで、上記FIRフィルタrh(1)の周波数特性
は一触に実数値をとる偶関数であるから、上記FIRフ
ィルタF(ω)の周波数特性もまた実数値をとる偶関数
である。
そこで簡略化するために0〈ωの部分のみを考えると、
1次の折り返しまでを含む上記FIRフィルタfh(t
)の周波数特性は h(ω)・ph(ω)+L、(ω+2π)・・・・・(
14)ここで、第13式を代入すると、 Fh (ω) =exp (j ωh/m) (P+ 
(ω)−R(ω)exp(2tt jh/+s))・(
15)なお、 R(ω)−(1/+) G ((ω+2π)/−)・・
・・・(16)とおいた、第15式中R((1) )e
xp (2yt Jh/a)の項が誤差成分である。こ
れは、FIRローパスフィルタg(t)の遮断域の周波
数特性にほかならない、この項によって、フィルタセッ
ト間の特性が変化してノイズの原因となる。この誤差の
最大値は、上記FIRフィルタF(ω)及びR(ω)が
実数であることを考えて、 ΔF−wax(A)−sin(A)=2 It R(a
+) II ・・(17)ただし、A=Fo(ω)+R
(ω)axp(2πjk/+w)である。すなわち、R
(ω)のノルムの2倍となる。
以上のことから、 ΔF−2+1R(ω)II<2−’ゝ・・・・・(18
)に抑えれば、ピッチ変換ノイズを量子化ノイズの範囲
に収めることができる。ここで、Nbはフィルタ係数の
ビット長を表す、上記音源ユニットの場合Nb・12で
あるから、遮断域のゲインを11R(ω) 11 < 
(2−” /2) = −78(dB)・・・(19)
に抑える必要がある。
また、フィルタ特性が最もずれるのは、m / 2離れ
た2&Ilのフィルタ同士である。すなわち、このとき
にR(ω)の位相がちょうど反対になるからである。ピ
ッチ変換において、この2組のフィルタが交互に選ばれ
る可能性は極めて高い、すなわち、例えばピッチを5度
上げるとき、あるいはオクターブ下げるときがこれにあ
てはまる。
このような阻止域の条件は通常のフィルタの設計と比べ
てもかなりシビアなものである。普通のFIRフィルタ
の設計では、ここまで阻止域のリップルを抑えることは
せずに、余力は遮断特性の改善に向けられる。しかし、
ピッチ変換フィルタに関しては、フィルタ係数のビット
部分のS/N比を確保しようとすれば、他の条件を犠牲
にしてもこれを満たさなくてはいけない。
上述したピッチ変換フィルタの設計手法をまとめると次
のようになる。
すなわち、分解能R1次数nのピッチ変換フィルタfh
(t)において、フィルタセットの各フィルタは、 FhCω)−FoCω)expcjωh/1s)−・−
<20>の特性を満たす必要がある。
このフィルタセットは、前述したようにnXm次のロー
パスフィルタからその係数をm個おきに取り出して順に
並べることにより作ることができる。
このとき、各フィルタセットの特性を一致させてピッチ
変換ノイズを抑えるためには、母体となるローパスフィ
ルタの阻止域のゲインを前述の第19式に示すように +1R(ω)II<(2−Nゝ/2)・・・・・(19
)以下に抑えればよい。
すなわち、上述した設計法に基づく補間フィルタは、前
述した第3図に示す音源ユニットに適用される場合は、
前記ピッチコンバータ31に用いられる。
したがって、前述したように、上記コンバータ31は、
前記信号Sdを例えば256倍にオーバーサンプリング
したのちりサンプルすることにより、信号Sdのサンプ
リング周波数を変えることなく、信号Sdがアナログ信
号に変換されたときのそのアナログ信号のピッチ(音程
)を前記キーボード14の操作されたキーに対応する音
程に変換するものである。
なお、上述の補間フィルタは、サンプリングデータを最
終的に間引くような間引フィルタも含むものである。
〔発明の効果〕
本発明によれば、補間フィルタとなるフィルタセットの
各フィルタ毎の各振幅特性が全て一致するようにしてい
るため、フィルタの切り換え時に生ずるノイズを解消で
きる。したがって、極めて高いS/N比のサンプリング
音が再生できる。
その周辺を含むシステムの構成例を示すブロック回路図
、第4図はピッチ変換を説明する波形図である。
l 1 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
 ・ ・ ・ ・ ・ CPU12 ・ ・ ・ ・ 
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・RO
M13 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
 ・ ・ ・ ・ ・RAM25.32 ・ ・ ・ 
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・DSP26・
・・・・・・・・・・・・・・・メモリ90、〜90.
l−1、1031−103,、、−・・・・遅延器 911〜91..104.〜104、・・・・・・・乗
算器 93.105・・・・・・・・・・・・総和器
【図面の簡単な説明】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. サンプリング周波数fsの入力ディジタルデータからm
    倍のサンプリング周波数m・fsの分解能で補間データ
    を生成するために、サンプリング周波数fsのサンプリ
    ング周期に存在するm個の補間点のディジタルデータを
    求めるm組のn次フィルタより成るフィルタセットで構
    成される補間フィルタであって、m組のn次フィルタの
    振幅特性が同じになるようにしたことを特徴とする補間
    フィルタ。
JP2556489A 1988-11-19 1989-02-03 補間フィルタ Pending JPH02206216A (ja)

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JP2556489A JPH02206216A (ja) 1989-02-03 1989-02-03 補間フィルタ
US07/436,423 US5086475A (en) 1988-11-19 1989-11-14 Apparatus for generating, recording or reproducing sound source data
GB8925891A GB2227859B (en) 1988-11-19 1989-11-16 Apparatus for generating,recording or reproducing sound source data
DE3943795A DE3943795C2 (de) 1988-11-19 1989-11-17 Interpolationsfilter
DE3943797A DE3943797B4 (de) 1988-11-19 1989-11-17 Vorrichtung zum Verarbeiten von Quelltondaten
DE3938311A DE3938311C2 (de) 1988-11-19 1989-11-17 Vorrichtung zum Erzeugen von Quelltondaten
FR8915141A FR2639458B1 (fr) 1988-11-19 1989-11-17 Appareil permettant de produire, d'enregistrer ou de reproduire des donnees de source sonore et procede associe de codage de compression de donnees de source sonore
DE3943796A DE3943796C2 (de) 1988-11-19 1989-11-17 Vorrichtung zum komprimierenden Kodieren von Quelltondaten
KR1019890016666A KR0164590B1 (ko) 1988-11-19 1989-11-17 음원 데이타 발생, 기록 또는 재생장치

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108270416A (zh) * 2016-12-30 2018-07-10 北京圣非凡电子系统技术开发有限公司 一种高阶插值滤波器及方法

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