JP2001069010A - 圧縮方法及び装置、伸長方法及び装置、圧縮伸長システム、記録媒体 - Google Patents

圧縮方法及び装置、伸長方法及び装置、圧縮伸長システム、記録媒体

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JP2001069010A
JP2001069010A JP24188599A JP24188599A JP2001069010A JP 2001069010 A JP2001069010 A JP 2001069010A JP 24188599 A JP24188599 A JP 24188599A JP 24188599 A JP24188599 A JP 24188599A JP 2001069010 A JP2001069010 A JP 2001069010A
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timing
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compression
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Yukio Koyanagi
裕喜生 小柳
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M1/00Analogue/digital conversion; Digital/analogue conversion
    • H03M1/66Digital/analogue converters
    • H03M1/661Improving the reconstruction of the analogue output signal beyond the resolution of the digital input signal, e.g. by interpolation, by curve-fitting, by smoothing

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 信号の圧縮・伸長処理を簡素化して処理時間
を短くできるようにするとともに、これを実現するため
の構成も簡単化できるようにする。 【解決手段】 圧縮側において、入力されるアナログ信
号101中で微分絶対値が所定値以下となる点102a
〜102fを標本点とし、当該各標本点にける離散的な
振幅データと、各標本点間の時間間隔を表すタイミング
データとの組を圧縮データとして得るようにするととも
に、伸長側において、上記圧縮データ中に含まれる振幅
データとタイミングデータとを用いて、連続する2つの
標本点における2つの振幅データとその間のタイミング
データとに基づいて上記2つの振幅データ間を補間する
補間データを求めることによって伸長データを得るよう
にすることにより、時間軸上の信号を圧縮・伸長する際
に、周波数変換を行うことなく時間軸上のままで処理す
ることができるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は圧縮方法及び装置、
伸長方法及び装置、圧縮伸長システム、記録媒体に関
し、特に、連続的なアナログ信号もしくはデジタル信号
の圧縮および伸長方式に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、画像信号や音声信号など情報量の
多い信号を伝送したり蓄積したりする場合に、伝送情報
量の削減や、蓄積メディアへの保存可能時間の長時間化
等を目的として、信号を圧縮・伸長することが行われて
いる。一般に、アナログ信号を圧縮する場合、まず所定
のサンプリング周波数に従ってアナログ信号をサンプリ
ングしてデジタル化し、得られたデジタルデータに対し
て圧縮処理を行う。
【0003】例えば、画像信号や音声信号の圧縮におい
ては、DCT(Discreat-Cosine-Transform )等の時間
軸−周波数軸の変換フィルタを用いて元のデータを加工
した後に、周波数領域で圧縮を行う手法が用いられる。
音声信号の圧縮方式として電話回線で良く用いられるD
PCM(Differential Pulse Code Modulation)も、こ
の点を意図して使用している。なお、このDPCMによ
る圧縮方式は、波形をサンプリングするとき隣り合うサ
ンプル値の差分を符号化する方式である。
【0004】また、時間/周波数変換を行う方式として
は、サブバンドフィルタやMDCT(Modified Discrete
Cosine Transform)を用いた方式もあり、このような方
式を用いた符号化方式としてMPEG(Moving Picture
Image Coding Experts Group )オーディオが挙げられ
る。また、最も広く使用されている画像の圧縮システム
も、このMPEG規格として一般的に知られている。
【0005】上述の圧縮方式に従って圧縮されたデータ
の伸長処理は、基本的には同じ圧縮方式の圧縮処理と逆
の操作によって行われる。すなわち、圧縮されたデジタ
ルデータは、周波数/時間変換処理によって周波数領域
の信号から時間領域の信号に変換された後、所定の伸長
処理が施されることにより、元のデジタルデータが再現
される。そして、このようにして求められた元データ
が、必要に応じてデジタル−アナログ変換され、アナロ
グ信号として出力される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の圧縮・伸長方式では、時間軸上の信号を周波数軸上
の信号に変換して圧縮するようにしているので、圧縮の
際の時間/周波数変換および伸長の際の周波数/時間変
換などの処理が必要となる。そのため、処理が煩雑化す
るとともに、これを実現するための構成が非常に複雑に
なるという問題があった。これは、圧縮・伸長にかかる
処理時間が長くなるだけでなく、装置の小型化を困難に
する要因となっていた。
【0007】本発明は、このような問題を解決するため
に成されたものであり、信号の圧縮・伸長処理を簡素化
して処理時間を短くすることができるようにするととも
に、これを実現するための構成も簡単化できるようにす
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の圧縮側においては、圧縮対象の信号を微分
絶対値が所定値以下となる点の時間間隔で標本化し、各
標本点における離散的な振幅データと、各標本点間の時
間間隔を表すタイミングデータとの組を圧縮データとし
て得るようにしている。ここで、圧縮対象の信号をオー
バーサンプリングし、当該オーバーサンプリングされた
データをその微分絶対値が所定値以下となる点の時間間
隔で標本化するようにしても良い。さらに、上記オーバ
ーサンプリングされたデータに対して、連続するサンプ
ル値の平均値データを生成する処理を更に行うようにし
ても良い。
【0009】また、本発明の伸長側においては、圧縮対
象の信号から抽出された所定の標本点における振幅デー
タと各標本点間の時間間隔を表すタイミングデータとの
組から構成される圧縮データについて、連続する標本点
の振幅データとその間のタイミングデータとを用いて、
上記タイミングデータによって示される時間間隔を有す
る振幅データの間を補間する補間データを求めることに
よって伸長データを得るようにしている。ここで、連続
する2つの標本点における2つの振幅データとその間の
タイミングデータとから得られる有限台の標本化関数を
用いて、上記2つの振幅データ間を補間する補間データ
を求めるようにしても良い。
【0010】本発明は上記技術手段より成るので、時間
軸上の信号を圧縮する際に、時間/周波数変換を行って
周波数軸上で処理を行うことなく、時間軸上のままで処
理を行うことが可能となる。また、このようにして圧縮
されたデータを伸長する際にも、時間軸上のままで処理
を行うことが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本実施形態による圧縮方
法を説明するための図であり、圧縮対象となる入力アナ
ログ信号の一例を示している。また、図2は本実施形態
による伸長方法を説明するための図である。
【0012】まず、図1を用いて圧縮処理について説明
する。本実施形態においては、入力アナログ信号101
中から、微分絶対値(信号の傾斜)が“0”を含む所定
値以下となる点(以下、これを標本点と称する)102
a〜102fを検出する。そして、これら各標本点10
2a〜102fにおける振幅をアナログ−デジタル変換
したデジタルデータ値と、各標本点102a〜102f
が現れる時間間隔を表すタイミングデータ値とを求め、
この振幅データ値とタイミングデータ値との組を圧縮デ
ータとして伝送または記録する。
【0013】図1の例では、各標本点102a〜102
fにおけるデジタルの振幅データ値として、“7,3,
9,1,6,3”が求まり、各標本点102a〜102
fが現れる時刻T1−T2間、T2−T3間、T3−T
4間、T4−T5間、T5−T6間のそれぞれの時間間
隔を表すタイミングデータとして、“5,7,3,3,
3”が求まっている。なお、ここでタイミングデータと
して示される数字は、あるサンプリング周波数に基づく
クロックの数を示している。
【0014】時刻T1の時点では、標本点102aの振
幅データ値“7”と、それより前に標本点(図示せず)
が検出された時刻からの時間間隔を表すタイミングデー
タ値(図示せず)とが得られているので、それらデータ
値の組を時刻T1の圧縮データとして伝送または記録す
る。
【0015】次に、標本点102bが検出された時刻T
2の時点では、それより前に標本点102aが検出され
た時刻T1からの時間間隔を表すタイミングデータ値
“5”と、標本点102bの振幅データ値“3”とが得
られているので、これらデータ値の組(5,3)を時刻
T2の圧縮データとして伝送または記録する。
【0016】さらに、次に標本点102cが検出された
時刻T3の時点では、それより前に標本点102bが検
出された時刻T2からの時間間隔を表すタイミングデー
タ値“7”と、標本点102cの振幅データ値“9”と
が得られているので、これらデータ値の組(7,9)を
時刻T3の圧縮データとして伝送または記録する。
【0017】以下同様にして、時刻T3−T4間、T4
−T5間、T5−T6間の時間間隔を表すタイミングデ
ータ値と、時刻T4,T5,T6で検出された各標本点
102d,102e,102fの振幅データ値との組
(3,1)、(3,6)、(3,3)を、それぞれ時刻
T4,T5,T6における圧縮データとして伝送または
記録する。
【0018】次に、図2を用いて、上記図1のようにし
て圧縮したデータの伸長処理を説明する。図1の方式に
よって入力アナログ信号101を圧縮した場合、得られ
る圧縮データは、(※,7)(5,3)(7,9)
(3,1)(3,6)(3,3)の数値列となる。な
お、※は図1中には値が図示されていないことを示すも
のである。伸長側には、ここに示した順序に従って圧縮
データが入力される。
【0019】伸長側においては、まず、最初に入力され
る振幅データ値“7”とタイミングデータ値“5”との
2つのデータ値から、補間演算によって波形a1のデー
タを生成する。次に、上述のタイミングデータ値“5”
と、続いて入力される振幅データ値“3”との2つのデ
ータ値から、補間演算によって波形a2のデータを生成
する。
【0020】次に、上述の振幅データ値“3”と、続い
て入力されるタイミングデータ値“7”との2つのデー
タ値から、補間演算によって波形b2のデータを生成す
る。さらに、上述のタイミングデータ値“7”と、更に
続いて入力される振幅データ値“9”とから、補間演算
によって波形b1のデータを生成する。以下同様にし
て、順に入力される振幅データ値とタイミングデータ値
の組合せから、波形c1,c2,d2,d1,e1,e
2のデータを順次生成する。
【0021】以上のような処理により、波形a1,b
1,c1,d1,e1が連続化されたデジタル信号(図
2の上段)と、波形a2,b2,c2,d2,e2が連
続化されたデジタル信号(図2の下段)とが生成され
る。そして、このようにして生成した2つのデジタル信
号を互いに加算してデジタル−アナログ変換することに
より、図1に示した元のアナログ信号を再生する。
【0022】図3は、図2に示した時刻T1−T2の区
間を取り出して示したものであり、図3(a)は加算前
の2つの波形a1,a2を示し、図3(b)は加算によ
り再生した合成波形a1+a2を示している。図3
(a)において、D1は時刻T1における振幅データ値
(図2の例では“7”)、D2は時刻T2における振幅
データ値(図2の例では“3”)、Tは時刻T1−T2
間の時間間隔を表すタイミングデータ値(図2の例では
“5”)、tは時刻T1−T2間の任意のタイミングを
示している。
【0023】図3(a)に示すように、時刻T1におけ
る振幅データ値D1と時刻T1−T2間の時間間隔を表
すタイミングデータ値Tとを用いて、時刻T1−T2間
の任意のタイミングtを変数として、つまりあるサンプ
リング周波数に基づくクロックに従ってタイミングtの
値を1つずつインクリメントしながら、波形a1のデー
タを補間演算によって生成する。
【0024】また、時刻T2における振幅データ値D2
と時刻T1−T2間の時間間隔を表すタイミングデータ
値Tとを用いて、同様にタイミングtを変数として波形
a2のデータを補間演算によって生成する。そして、こ
のようにして生成した波形a1,a2のデータを上記タ
イミングtを変数として加算することにより、図3
(b)のような波形を合成する。このようにして、圧縮
される前の元のアナログ信号を再現することができる。
【0025】以下に、上述のような補間を用いた伸長処
理によって元のアナログ信号を再生できる原理について
説明する。一般に、離散的なデジタルデータから連続的
なアナログ信号を得るために、離散的に入力されるデジ
タルデータの間を補間して擬似的にサンプリング周波数
を上げることが行われている。通常、このようなデータ
補間は、t=0の標本点のみで値が“1”になり、他の
全ての標本点では値が“0”となる有限台の標本化関数
を用いて行われる。
【0026】図4に、このような有限台の標本化関数の
例を示す。図4の例では、t=0の標本点のみで値が
“1”になり、等間隔の他の全ての標本点(t=±1,
±2,±3,±4,…)では値が全て“0”となってい
る。
【0027】図5は、このような標本化関数を用いた一
般的なデータ補間の動作を説明するための図である。図
5において、等間隔の標本点t1,t2,t3,t4の
それぞれにおける離散データの値をY(t1),Y(t
2),Y(t3),Y(t4)とし、例えば標本点t2
とt3の間の所定位置t0(t2から距離a)に対応し
た補間値yを求める場合を考える。
【0028】一般に、補間値yを標本化関数を用いて求
めるには、与えられた各離散データのそれぞれについて
補間位置t0における標本化関数の値を求め、これを用
いて畳み込み演算を行えばよい。具体的には、t1〜t
4の各標本点毎に、標本化関数の中心位置におけるピー
ク高さを一致させ、このときのそれぞれの補間位置t0
における標本化関数の値(×印で示す)を求めて、それ
らを全て加算する。
【0029】このような補間処理を、時間経過と共に
(サンプリングクロックのインクリメントと共に)補間
位置t0を順次移動させながら行うことにより、連続的
に変化する補間値y(t0)を順次求めていく。これに
より、各離散データ間を滑らかにつなぐ連続したアナロ
グ信号を得ることができる。
【0030】本実施形態は、このようなデータ補間処理
を応用したものである。すなわち、図3(a)に示した
ように、時刻T2において既に入力されている振幅デー
タ値D1(=7)とタイミングデータ値T(=5)とか
ら、第1の標本点(時刻T1)において“0”以外の値
をとる有限台の標本化関数の一部を形成する波形a1を
求めるとともに、振幅データ値D2(=3)とタイミン
グデータ値T(=5)とから、第2の標本点(時刻T
2)において“0”以外の値をとる有限台の標本化関数
の一部を形成する波形a2を求める。
【0031】そして、これらの波形a1,a2の値を時
間経過と共に順次移動する補間位置tごとに加算するこ
とにより、離散データD1,D2間を滑らかにつなぐ連
続したアナログ信号を得る。なお、ここでは波形a1,
a2のデータをそれぞれ求めた後でそれらを加算するよ
うに説明したが、時刻T2の時点で波形a1,a2を生
成して合成するためのデータが全て得られているので、
所定の演算式等によって一度に合成波形を得るようにす
ることも可能である。
【0032】ところで、本実施形態では図1に示したよ
うに、圧縮側において、滑らかに変化する入力アナログ
信号101を、その微分絶対値が所定値以下となる点の
時間間隔で標本化することによって圧縮データとしての
離散的なデータを得ている。そのため、離散データが得
られたそれぞれの標本点の間隔は等間隔になるとは限ら
ず、多くの場合は不定の間隔となる(図1の例でも、各
標本点の間隔が“5,7,3,3,3”と不定になって
いる)。
【0033】そこで、図2に示す伸長側では、例えば時
刻T1−T2間の補間値を求める際には、図3のよう
に、その時刻T1,T2の標本点間の時間間隔で有限台
となる標本化関数a1,a2のみを用いて上述のような
畳み込み演算を行い、標本点間の時間間隔がこれとは異
なる他の標本化関数b1,b2,c1,c2,d1,d
2,e1,e2についてはこの畳み込み演算の際に考慮
しないようにする。
【0034】また、例えば時刻T2−T3間の補間値を
求める際には、その時刻T2,T3の標本点間の時間間
隔(=7)で有限台となる標本化関数b1,b2のみを
用いて畳み込み演算を行い、標本点間の時間間隔がこれ
とは異なる他の標本化関数a1,a2,c1,c2,d
1,d2,e1,e2についてはこの畳み込み演算の際
に考慮しないようにする。他の標本点間の補間値を求め
る際も同様である。
【0035】つまり、本実施形態の圧縮伸長システムで
は、圧縮側において、滑らかに変化する入力アナログ信
号101を微分絶対値が所定値以下となる不定の時間間
隔で標本化することによって、離散的な振幅データ値と
それらの不定の時間間隔を表すタイミングデータ値とを
圧縮データとして得る。そして、伸長側においては、圧
縮データ中に含まれる振幅データ値とタイミングデータ
値とに従って、圧縮側と同じ不定の時間間隔の離散デー
タ間を上記標本化関数を用いた補間処理によってつない
だ連続的なアナログ信号を生成する。
【0036】次に、上記データ補間の具体的な処理例に
ついて以下に説明する。上述したように、例えば時刻T
1−T2間の補間値を求める際には、時刻T1,T2に
おける各振幅データ値と、時刻T1−T2間の時間間隔
を表すタイミングデータ値とから求められる標本化関数
a1,a2のみを用いる。つまり、時刻T1−T2間に
おける各補間位置tにおける補間値を求めるために必要
なデータは、全て時刻T2の時点で得られており、この
時点で図3(b)に示すような元のアナログ信号を再生
することが可能である。
【0037】そこで、本実施形態では、T1〜T6の各
離散時刻ごとに2つの振幅データ値D1,D2とその時
間間隔を表すタイミングデータ値Tとが得られるごと
に、それらのデータ値を用いて以下に説明するような補
間演算式に従って補間値を算出することにより、元のア
ナログ信号を順次再生する。図6は、この補間演算式に
ついて説明するための図である。
【0038】図6に示すように、振幅データ値D1,D
2を有する2つの標本点間の補間値は、補間位置tに関
する2つの2次関数x1,x2がちょうど中間時点で連
続化した関数によって表すことができる。すなわち、本
実施形態では、2つの標本点間を前半部と後半部とに分
けて、それぞれ2次関数x1,x2を用いて補間値を計
算する。
【0039】ここで、標本点間の時間間隔であるタイミ
ングデータ値Tは、奇数の場合もあれば偶数の場合もあ
り、奇数の場合にはちょうど中間時点に補間位置tがこ
ない状態が生じる。そのため、本実施形態では、圧縮時
に2倍のオーバーサンプリングを実行することにより、
得られるタイミングデータ値が常に偶数となるようにし
ている。すなわち、図1に示した5つのタイミングデー
タ値“5,7,3,3,3”は、実際には2倍のオーバ
ーサンプリングによって“10,14,6,6,6”と
いう値として伝送または蓄積される。図6では、標本点
間の時間間隔をオーバーサンプリングされた後の2Tに
よって表している。
【0040】図6において、2つの2次関数x1,x2
はそれぞれ、 x1=D1+at2 …(1) x2=D2−a(t−2T)2 …(2) で表される。また、これらの関数x1,x2は、連続す
る標本点のちょうど中間時点Tにおいて連続であるた
め、 x1=x2 (t=T) …(3) である。
【0041】ここで、式(3) に式(1)(2)を代入すると、 D1+aT2 =D2−aT2 …(4) となり、これをaについて解くと、 a=−(D1−D2)/2T2 …(5) となる。したがって、この式(5) を式(1)(2)を代入する
ことにより、 x1=D1−{(D1−D2)/2T2 }t2 …(6) x2=D2+{(D1−D2)/2T2 }(2T−t)2 …(7) を得る。
【0042】つまり、元の2倍のサンプリング周波数の
クロックに従って順次インクリメントされる補間位置t
を変数として上記式(6)(7)の演算を行うことにより、元
のアナログ信号を再生することができる。本実施形態で
は、このような補間演算処理を振幅データ値とタイミン
グデータ値とから成る信号列が各離散時刻T1〜T6ご
とに入力されるに従って順次行う。
【0043】すなわち、図2の例において、時刻T1,
T2における標本点の振幅データ値とその間のタイミン
グデータ値とが入力された時点で、その標本点間の補間
演算を行って元のアナログ信号を直ちに再生する。更に
時刻T3における標本点の振幅データ値と標本点T2−
T3間のタイミングデータ値とが入力された時点で、そ
の間の補間演算を行って元のアナログ信号を直ちに再生
する。以下同様にして順次処理を行っていく。
【0044】このように、本実施形態においては、圧縮
対象となるアナログ信号を時間/周波数変換することな
く、時間軸上でそのまま圧縮・伸長することができるの
で、処理が複雑にならず、構成を簡素化することもでき
る。また、圧縮側から圧縮データを伝送して伸長側で再
生する場合には、時間軸上での簡単な補間演算によっ
て、入力される圧縮データを順次に処理して再生するこ
とができるので、リアルタイム動作を実現することがで
きる。
【0045】なお、上記式(6)(7)に示す補間演算処理
は、ロジック回路などのハードウェア構成によっても実
現可能であるし、DSP(Digital Signal Processor)
あるいはソフトウェア(ROMやRAMなどに格納され
たプログラム)によっても実現可能である。
【0046】次に、上記データ補間の他の処理例につい
て以下に説明する。ここでは、連続する標本点の各振幅
データ値D1,D2と、その間のタイミングデータ値T
とを用いて、2倍のオーバーサンプリングとコンボリュ
ーション演算を行うことによって補間値を求める方法に
ついて説明する。図7は、図2に示す時刻T1−T2間
に対してこのオーバーサンプリングとコンボリューショ
ン演算を適用した場合(D1=7、D2=3、T=5)
の処理結果を示す図である。
【0047】図7において、一番左の列r1における
“4”という数字は、2つの振幅データ値D1,D2の
差分値(=D1−D2)である。この“4”の数字が縦
方向に10個並んでいるのは、タイミングデータ値T=
5の2倍の数分だけ従属接続された図示しないD型フリ
ップフロップなどに、上記振幅データ値D1,D2の差
分値が1クロックずつ順次遅延されながら保持された状
態を示している。
【0048】また、左から2番目の列r2における数値
列は、第1列r1の各サンプル値を1クロック分ずらし
た結果を示している。さらに、第3〜第5列r3,r
4,r5における各数値列は、第2列r2の各サンプル
値を更に1クロック分ずつ順次ずらしていった結果を示
している。
【0049】また、第6列r6における数値列は、第1
〜第5列r1〜r5における数値列を対応する行間で加
算した結果、つまり、第1〜第5列r1〜r5における
数値列に対して5段のコンボリューション演算を行った
結果を示している。また、第7〜第10列r7,r8,
r9,r10における各数値列は、第6列r6でコンボ
リューション演算を行った結果の各サンプル値を更に1
クロック分ずつ順次ずらしていった結果を示している。
【0050】また、第11列r11における数値列は、
第6〜第10列r6〜r10における数値列を対応する
行間で加算した結果、つまり、第6〜第10列r6〜r
10における数値列に対して5段のコンボリューション
演算を行った結果を示している。また、第12列r12
における数値列は、第11列r11でコンボリューショ
ン演算を行った結果の各サンプル値を更に1クロック分
ずらした結果を示している。
【0051】さらに、第13列r13における数値列
は、第11列r11と第12列r12における数値列を
対応する行間で加算した結果を示している。この第13
列r13における加算によって得られた数値列をMtで
表すとすると、2つの振幅データ値D1,D2の間を補
間する補間値SOUT は、 で表せる。この補間値SOUT をプロットすると、図7に
示すようになり、図1の時刻T1−T2間と同様のアナ
ログ信号を再生することができる。
【0052】ちなみに、2つの振幅データ値D1,D2
の大小関係が逆の場合、例えばD1=3、D2=7の場
合は、2倍のオーバーサンプリングとコンボリューショ
ン演算の結果は、図8に示す通りとなる。このようなデ
ータ補間処理を全ての標本点間で順次行うことにより、
図1に示した元のアナログ信号を再生することができ
る。なお、上記図7および図8に示した演算は、データ
値を1クロックずつ遅延しながら保持していくための複
数のD型フリップフロップ、加算器および乗算器を適宜
組み合わせたハードウェア構成によって実現することが
可能である。
【0053】次に、以上に説明した圧縮処理および伸長
処理を実現するための構成を説明する。図9は、本実施
形態による圧縮装置の構成例を示すブロック図である。
図9において、入力アナログ信号101は、標本点の検
出を行いやすくするために、LPF103によってノイ
ズが除去された後、A/D変換器104によってデジタ
ルデータに変換される。このときA/D変換器104
は、所定周波数(例えば音声信号の場合、44.1KH
z)の入力クロックCK0からPLL(Phase Locked L
oop )回路105によって生成された2倍周波数(8
8.2KHz)のクロックCK1に従ってA/D変換処
理を実行する。
【0054】平均値補間データ生成部106は、A/D
変換器104より出力されたデジタルデータを2倍の周
波数でオーバーサンプリングする。そして、これにより
得られた複数のサンプル値に対して、連続するサンプル
値間でその平均値を夫々演算し、補間データを生成す
る。すなわち、入力されたデジタルデータをオーバーサ
ンプリングすると、同じ値が2つずつ続いた数値列が得
られる。このような数値列に対して、連続する同じ値を
用いて平均値を計算すれば値はそのままとなり、連続す
る異なる値を用いて平均値を計算すれば、当該異なる値
どうしの中間値が得られることとなる。
【0055】図10は、この平均値補間データ生成部1
06の構成例を示すブロック図である。図10におい
て、D型フリップフロップ201は、図9のA/D変換
器104より出力されたデジタルデータを基準となる入
力クロックCK0に従って保持する。また、その後段に
接続されたD型フリップフロップ202は、D型フリッ
プフロップ201より出力されたデジタルデータを上記
入力クロックCK0の2倍周波数のクロックCK1に従
って保持する。
【0056】そして、加算器203は、上記2つのD型
フリップフロップ201,202に保持されたデジタル
データを加算し、その結果を1/2乗算器204に出力
する。1/2乗算器204は、加算器203での加算結
果を1/2倍し、その結果をD型フリップフロップ20
5に2倍周波数のクロックCK1に従って保持する。そ
して、このD型フリップフロップ205に保持したデジ
タルデータを2倍オーバーサンプリングに伴う補間デー
タとして出力する。
【0057】このような平均値補間データ生成部106
を設けることにより、微分絶対値が所定値以下となる標
本点間の時間間隔を表すタイミングデータ値が常に偶数
となるようにすることができ、これが偶数か奇数かによ
って処理を場合分けするような複雑な処理を行わなくて
も済むようになる。また、単にオーバーサンプリングを
するだけでなく、連続するサンプル値の平均値を計算し
て出力するようにしているので、階段状のデータ波形を
元のアナログ波形により近い滑らかな波形にすることが
できる。よって、後述する伸長装置によって伸長処理を
行ったときの元のアナログ信号の再現性を向上させるこ
とができる。
【0058】この平均値補間データ生成部106により
オーバーサンプリングされたデジタルデータは、タイミ
ングシンセサイザ107および圧縮処理部108に入力
される。タイミングシンセサイザ107は、平均値補間
データ生成部106より供給されるデジタルデータを微
分し、標本点を検出する。そして、その検出点のタイミ
ングを表すサンプリングクロックと、各標本点間の時間
間隔を表すタイミングデータ(2倍周波数クロックCK
1の数)を求めて出力する。
【0059】図11は、このタイミングシンセサイザ1
07の構成例を示すブロック図である。図11におい
て、微分器301は、平均値補間データ生成部106よ
り入力されたデジタルデータを微分する。また、標本点
検出部302は、上記微分器301により微分された結
果に基づいて、デジタルデータの微分絶対値が所定値以
下となる標本点を検出する。
【0060】タイミング生成部303は、1つの標本点
が検出されてから次の標本点が検出されるまでに供給さ
れる2倍周波数クロックCK1の数をカウントし、これ
をタイミングデータとして出力するとともに、各標本点
の検出点のタイミングを表すサンプリングクロックを出
力する。また、このタイミング生成部303は、後述す
る読み出しクロックも生成して出力する。
【0061】また、上記圧縮処理部108は、このタイ
ミングシンセサイザ107より出力されるサンプリング
クロックに従って、該当する標本点位置のデジタルデー
タのみを取り出して振幅データとして出力する。FIF
Oメモリ109は、圧縮処理部108より出力される各
標本点の振幅データと、タイミングシンセサイザ107
より出力される各標本点間の時間間隔を表すタイミング
データとの組をサンプリングクロックに従って取り込
み、読み出しクロックに従って順次読み出す。ここから
読み出された振幅データとタイミングデータとの組が、
圧縮データとして伝送または記録される。
【0062】図12は、本実施形態による伸長装置の構
成例を示すブロック図である。図12において、クロッ
クジェネレータ401は、基準となる入力クロックCK
0から2倍の周波数のクロックCK1を生成する。ま
た、タイミングジェネレータ402は、圧縮データ中に
含まれるタイミングデータを受けて、圧縮側で検出され
た標本点間と同じ不定の時間間隔を表す読み出しクロッ
クを上記2倍周波数クロックCK1から生成する。
【0063】D型フリップフロップ403は、圧縮デー
タ中に含まれる振幅データを、上記タイミングジェネレ
ータ402により生成された読み出しクロックに従った
タイミングで順次取り込んで保持し、伸長処理部404
に出力する。この伸長処理部404には、上記D型フリ
ップフロップ403の入出力段の振幅データ、つまりあ
る読み出しクロックのタイミングでD型フリップフロッ
プ403に保持されている振幅データと、次の読み出し
クロックのタイミングでD型フリップフロップ403に
保持されるべき振幅データ(連続する2つの標本点にお
ける2つの振幅データ)が入力されている。
【0064】伸長処理部404は、このように入力され
る2つの振幅データと、タイミングジェネレータ402
より入力されるタイミングデータとを用いて、上述の式
(6)(7)に基づく補間演算、もしくは図7および図8に例
示したコンボリューション演算によって各標本点間のデ
ジタル補間データを生成する。そして、このようにして
生成したデジタル補間データをD/A変換器405によ
ってアナログ信号に変換した後、LPF406を介して
再生アナログ信号として出力する。
【0065】以上詳しく説明したように、本実施形態に
おいては、圧縮側において、滑らかに変化する入力アナ
ログ信号を微分絶対値が所定値以下となる不定の時間間
隔で標本化することによって、離散的な振幅データ値と
それらの不定の時間間隔を表すタイミングデータ値とを
圧縮データとして得る。そして、伸長側においては、圧
縮データ中に含まれる振幅データ値とタイミングデータ
値とに従って、圧縮側と同じ不定の時間間隔で離散デー
タを読み出し、その間を補間処理によってつないだ連続
的なアナログ信号を出力するようにしている。
【0066】したがって、時間軸上のアナログ信号を圧
縮・伸長する際に、周波数変換を行うことなく時間軸上
のままで処理を行うことができる。そのため、圧縮およ
び伸長の処理が複雑にならず、そのための構成を簡素化
することもできる。また、圧縮側から圧縮データを伝送
して伸長側で再生する場合において、時間軸上での簡単
な補間演算によって、伸長側に入力される圧縮データを
順次に処理して再生することができるので、リアルタイ
ム動作を実現することができる。
【0067】なお、以上に説明した本実施形態による圧
縮・伸長の手法は、上述したように、ハードウェア構
成、DSP、ソフトウェアの何れによっても実現するこ
とが可能である。例えばソフトウェアによって実現する
場合、本実施形態の圧縮装置および伸長装置は、実際に
はコンピュータのCPUあるいはMPU、RAM、RO
Mなどで構成されるものであり、RAMやROMに記憶
されたプログラムが動作することによって実現できる。
【0068】したがって、コンピュータが上記本実施形
態の機能を果たすように動作させるプログラムを例えば
CD−ROMのような記録媒体に記録し、コンピュータ
に読み込ませることによって実現できるものである。上
記プログラムを記録する記録媒体としては、CD−RO
M以外に、フロッピーディスク、ハードディスク、磁気
テープ、光磁気ディスク、不揮発性メモリカード等を用
いることができる。
【0069】また、コンピュータが供給されたプログラ
ムを実行することにより上述の実施形態の機能が実現さ
れるだけでなく、そのプログラムがコンピュータにおい
て稼働しているOS(オペレーティングシステム)ある
いは他のアプリケーションソフト等と共同して上述の実
施形態の機能が実現される場合や、供給されたプログラ
ムの処理の全てあるいは一部がコンピュータの機能拡張
ボードや機能拡張ユニットにより行われて上述の実施形
態の機能が実現される場合も、かかるプログラムは本発
明の実施形態に含まれる。
【0070】なお、上記に説明した各実施形態は、何れ
も本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示した
ものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限
定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本
発明はその精神、またはその主要な特徴から逸脱するこ
となく、様々な形で実施することができる。
【0071】例えば、上記実施形態では、圧縮対象の入
力信号がアナログ信号である場合について説明している
が、入力信号がデジタル信号であっても構わない。この
場合には、図9に示したLPF103とA/D変換器1
04、および図12に示したD/A変換器405とLP
F406は不要である。また、上記実施形態では、平均
値補間データ生成部106において2倍のオーバーサン
プリングを行っているが、偶数倍であれば2倍に限定さ
れるものではない。
【0072】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、本発明によ
れば、時間軸上の信号を圧縮・伸長する際に、周波数変
換を行うことなく時間軸上のままで処理することがで
き、圧縮および伸長の処理を簡素化して処理時間を短く
することができるとともに、そのための構成を簡素化す
ることもできる。また、圧縮側から圧縮データを伝送し
て伸長側で再生する場合においても、時間軸上での簡単
な補間演算によって、伸長側に入力される圧縮データを
順次に処理して再生することができるので、リアルタイ
ム動作を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態による圧縮方法を説明するための図
である。
【図2】本実施形態による伸長方法を説明するための図
である。
【図3】図2に示した時刻T1−T2の区間を取り出し
て本実施形態の補間原理を示した図である。
【図4】有限台の標本化関数の例を示す図である。
【図5】離散データとそれらの間の補間値との関係を示
す図である。
【図6】伸長側におけるデータ補間処理の具体例である
補間演算式について説明するための図である。
【図7】図2に示す時刻T1−T2間に対してオーバー
サンプリングとコンボリューション演算を適用した場合
の処理結果を示す図である。
【図8】オーバーサンプリングとコンボリューション演
算を適用した場合の他の処理結果を示す図である。
【図9】本実施形態による圧縮装置の構成例を示すブロ
ック図である。
【図10】平均値補間データ生成部の構成例を示すブロ
ック図である。
【図11】タイミングシンセサイザの構成例を示すブロ
ック図である。
【図12】本実施形態による伸長装置の構成例を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
101 入力アナログ信号 102a〜102f 標本点 103 LPF 104 A/D変換器 105 PLL回路 106 平均値補間データ生成部 107 タイミングシンセサイザ 108 圧縮処理部 109 FIFOメモリ 201,202 D型フリップフロップ 203 加算器 204 1/2乗算器 205 D型フリップフロップ 301 微分器 302 標本点検出部 303 タイミング生成部 401 クロックジェネレータ 402 タイミングジェネレータ 403 D型フリップフロップ 404 伸長処理部 405 D/A変換器 406 LPF

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮対象の信号を微分絶対値が所定値以
    下となる点の時間間隔で標本化し、各標本点における離
    散的な振幅データと、各標本点間の時間間隔を表すタイ
    ミングデータとの組を圧縮データとして得るようにした
    ことを特徴とする圧縮方法。
  2. 【請求項2】 圧縮対象の信号をオーバーサンプリング
    し、当該オーバーサンプリングされたデータをその微分
    絶対値が所定値以下となる点の時間間隔で標本化して、
    各標本点における離散的な振幅データと、各標本点間の
    時間間隔を表すタイミングデータとの組を圧縮データと
    して得るようにしたことを特徴とする圧縮方法。
  3. 【請求項3】 上記オーバーサンプリングが行われたデ
    ータに対して、連続するサンプル値の平均値データを生
    成する処理を更に行うことを特徴とする請求項2に記載
    の圧縮方法。
  4. 【請求項4】 圧縮対象のデジタルデータを微分する微
    分手段と、 上記微分手段により求められた微分絶対値が所定値以下
    となる標本点を検出する標本点検出手段と、 上記標本点検出手段により検出された標本点における振
    幅データ、および各標本点間の時間間隔を表すタイミン
    グデータの組を圧縮データとして出力する圧縮手段とを
    備えたことを特徴とする圧縮装置。
  5. 【請求項5】 入力されるアナログ信号をA/D変換し
    て上記圧縮対象のデジタルデータを生成するA/D変換
    手段を備えたことを特徴とする請求項4に記載の圧縮装
    置。
  6. 【請求項6】 上記圧縮対象のデジタルデータに対して
    偶数倍周波数のクロックを用いてオーバーサンプリング
    を行うオーバーサンプリング手段を備え、 上記微分手段は、上記オーバーサンプリング手段により
    生成されたデジタルデータに対して微分処理を行い、上
    記圧縮手段は、上記偶数倍周波数のクロックに基づき計
    測されたタイミングデータを出力することを特徴とする
    請求項4または5に記載の圧縮装置。
  7. 【請求項7】 上記オーバーサンプリング手段により生
    成されたデジタルデータに対して、連続するサンプル値
    の平均値データを生成する処理を行う平均値データ生成
    手段を更に備え、 上記微分手段は、上記平均値データ生成手段により生成
    されたデジタルデータに対して微分処理を行うことを特
    徴とする請求項6に記載の圧縮装置。
  8. 【請求項8】 圧縮対象の信号から抽出された所定の標
    本点における振幅データと各標本点間の時間間隔を表す
    タイミングデータとの組から構成される圧縮データにつ
    いて、連続する標本点の振幅データとその間のタイミン
    グデータとを用いて、上記タイミングデータによって示
    される時間間隔を有する振幅データの間を補間する補間
    データを求めることによって伸長データを得るようにし
    たことを特徴とする伸長方法。
  9. 【請求項9】 連続する2つの標本点における2つの振
    幅データとその間のタイミングデータとから得られる有
    限台の標本化関数を用いて、上記2つの振幅データ間を
    補間する補間データを求めることを特徴とする請求項8
    に記載の伸長方法。
  10. 【請求項10】 圧縮データ中に含まれる、圧縮対象の
    信号から抽出された各標本点間の時間間隔を表すタイミ
    ングデータに従って、上記圧縮データ中に含まれる各標
    本点における振幅データを上記各標本点間の時間間隔ご
    とに順次取り込むようにタイミングを制御するタイミン
    グ制御手段と、 上記タイミング制御手段の制御に従って取り込まれた連
    続する2つの標本点における2つの振幅データおよびそ
    の間のタイミングデータを用いて、上記2つの振幅デー
    タの間を補間する補間データを求めることによって伸長
    データを得る伸長手段とを備えたことを特徴とする伸長
    装置。
  11. 【請求項11】 上記伸長手段は、上記連続する2つの
    標本点における2つの振幅データとその間のタイミング
    データとから得られる有限台の標本化関数を用いて、上
    記2つの振幅データ間を補間する補間データを求めるこ
    とを特徴とする請求項10に記載の伸長装置。
  12. 【請求項12】 圧縮側において、圧縮対象の信号を微
    分絶対値が所定値以下となる点の時間間隔で標本化し、
    各標本点における離散的な振幅データと、各標本点間の
    時間間隔を表すタイミングデータとの組を圧縮データと
    して得るようにするとともに、 伸長側において、上記圧縮データ中に含まれる振幅デー
    タとタイミングデータとを用いて、上記タイミングデー
    タによって示される時間間隔となるように上記振幅デー
    タを再生するとともに、連続する2つの標本点における
    2つの振幅データとその間のタイミングデータとに基づ
    いて上記2つの振幅データ間を補間する補間データを求
    めることによって伸長データを得るようにしたことを特
    徴とする圧縮伸長システム。
  13. 【請求項13】 請求項1〜3の何れか1項に記載の圧
    縮方法の処理手順をコンピュータに実行させるためのプ
    ログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み
    取り可能な記録媒体。
  14. 【請求項14】 請求項8または9に記載の伸長方法の
    処理手順をコンピュータに実行させるためのプログラム
    を記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能
    な記録媒体。
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