JPH02206005A - 回転磁気ヘッドドラム装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ビデオテープレコーダ等のヘリカルスキャン
方式により磁気テープに記録および再生を行う磁気記録
再生装置に用いられ、特にチャンネル数の多いビデオ信
号を授受するのに有効な回転磁気ヘッドドラム装置に関
するものである。

（従来の技術〕 ビデオテープレコーダ等の磁気記録再生装置において、
特殊再生機能および編集機能等の諸機能を付加するには
、その機能に応じて磁気ヘッドを増設する必要がある。

また、磁気ヘッドの増設に伴い回転トランスの巻線を増
設し、回転トランスにおけるステータ側コアおよびロー
タ側コアが対向する面積を大きくしなければならない。

そこで、本願出願人は、実願昭６１４８０３７号に出願
の考案において、回転磁気ヘッドドラム装置を大型化す
ることなく、上記ステータ側コアおよびロータ側コア同
士が対向する面積を太き（する構成を提案している。

このような回転磁気ヘッドドラム装置は、第６図に示す
ように、固定状態にある下側ドラム１における中央円筒
部ｌａ内の上部および下部に、それぞれベアリング２・
２′が設けられている。回転軸となるシャフト３は、上
記中央円筒部１ａの内部に挿入されるとともに、上記ベ
アリング２・２′に嵌挿され回転自在に支持されている
。このシャフト３の下端部にはモータロータ４が固定さ
れる一方、同シャフト３の上端近傍部にはディスク５が
固定され、このディスク５の外周部に磁気ヘッド６が取
り付けられた上側ドラム７が固定されている。

シャフト３と同体に回転するディスク５の下端面には、
平板型のロータ側コア８が取り付けられている。一方、
下側ドラム１の凹部底面には平板型のステータ側コア９
が上記ロータ側コア８と対向するように取り付けられて
いる。上記ロータ側コア８と上記ステータ側コア９とで
回転トランス１０が構成されている。

また、シャフト３のベアリング２・２′間における外周
面には、円筒型のロータ側コア１１が取り付けられてい
る。一方、下側ドラム１の中央円筒部１ａの内周面には
、円筒型のステータ側コア１２が上記ロータ側コア１１
と対向するように取り付けられている。上記ロータ側コ
ア１１と上記ステータ側コア１２とで回転トランス１３
が構成されている。

上記回転トランス１０は、上側ドラム７が回転すること
により、上記ロータ側コア８とステータ側コア９との間
で、磁気ヘッド６からの再生信号の伝達および磁気ヘッ
ド６への記録信号の伝達が行われるようになっている。

また、回転トランス１３も回転トランス１０と同様に、
上側ドラム７の回転によりロータ側コア１１とステータ
側コア１２との間で再生信号および記録信号の伝達が行
われるようなっている。

ところで、上記のような回転磁気ヘッドドラム装置では
、回転トランス１３におけるステータ側コア１２から外
部への配線処理については何ら規定がなされてない。そ
こで、上記配線処理が考慮された回転磁気ヘッドドラム
装置として、以下に示すような構成が考えられる。なお
、第７図に示す回転磁気ヘッドドラム装置は、第６図に
示した回転磁気ヘッドドラム装置と主要部が同様である
ので、同一の符号を用いて説明する。

第７図に示すように、中央円筒部１ａにおけるベアリン
グ２・２′の間には、シャフト３に円筒型のロータ側コ
ア１１が取り付けられる一方、中央円筒部１ａの内周面
に円筒型のステータ側コア１２が取り付けられて、回転
トランス１３が構成されている。

中央円筒部１ａにおけるドラム部１ｂ下端面に設けられ
た凹部近傍には、内周面から外周面へ貫通する連絡孔１
ｃ・１ｃが設けられている。ステータ側コア１２より引
き出される信号線１４・１４は、上記連絡孔１ｃ・１ｃ
に挿通されドラム部１ｂ下端面に設けられた中継基板１
５・１５に接続され、中継基板１５・１５からさらに図
示しない外部回路に接続されて信号の授受が行われるよ
うになっている。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところが、上記第７図に示した回転磁気ヘッドドラム装
置では、組み付けにおいて、ステータ側コア１２を中央
円筒部１ａ内に取り付けた後、ステータ側コア１２から
外部への配線処理を行う。

このような配線処理において、連絡孔１ｃに信号線１４
を通すには、一般に手作業によって行われる場合が多い
ので、手間がかかるうえ熟練を要する。従って、このよ
うな配線処理では生産の効率が低下することになり、大
量生産には不向きであった。

（課題を解決するための手段〕 本発明に係る回転磁気ヘッドドラム装置は、上記課題を
解決するために、固定状態にある下側ドラムの中央円筒
部内に挿入され、かつ、中央円筒部内の上下部に設けら
れたベアリングによって回転自在に支持されるシャフト
の上部に、磁気ヘッドの設けられた上側ドラムがディス
クを介して固定される一方、中央円筒部内部のベアリン
グ同士の間に、信号の伝達を行う回転トランスがシャフ
トの軸方向に沿って配されており、上記回転トランスが
中央円筒部内周面に取り付けられた円筒型のステータ側
コアと、シャフトの外周面に取り付けられた円筒型のロ
ータ側コアとからなるとともに、上記ステータ側コアか
ら引き出される信号線が、中央円筒部の内周面から外周
面に貫通する連絡孔を介して外部と接続されている回転
磁気ヘッドドラム装置であって、上記ステータ側コアか
ら引き出される信号線を保持し弾性体からなる信号線保
持部材を備えており、この信号線保持部材は、支持部の
一端側に上記連絡孔に嵌まる突起が設けられるとともに
、この突起に信号線を挿通させ保持する保持孔が連絡孔
と同方向に貫通して設けられる一方、ステータ側コアが
中央円筒部に取り付けられる位置において、上記突起が
連絡孔に嵌まるように支持部の他端側かステータ側コア
の外周面に取り付けられていることを特徴としている。

〔作　用〕

上記の構成によれば、ステータ側コアは中央円筒部内に
取り付けられる際、中央円筒部の上方より挿入されるが
、このとき、信号線保持部材は、突起が中央円筒部の連
絡孔に嵌まるように設けられているので、中央円筒部の
内周面に押さえ付けられた状態となって支持部が弾性に
より内側に撓んだままステータ側コアとともに下降する
。また、信号線保持部材は、ステータ側コアが中央円筒
部に取り付けられる位置において、突起が上記連絡孔に
嵌まるようにステータ側コアに取り付けられているので
、ステータ側コアが所定の取り付は位置まで挿入される
と、突起が中央円筒部の連絡孔の位置に達するとともに
、支持部が元の形状に復元して突起が連絡孔に嵌まる。

これを利用して、上記突起に設けられた保持孔に予めス
テータ側コアの信号線の先端を挿入しておき、この状態
でステータ側コアを中央円筒部に挿入して突起が連絡孔
に嵌まると、上記信号線を内側から外側に向かって押し
出すことにより、信号線の先端を連絡孔から外部に取り
出すことができる。

このようにすれば、ステータ側コアの信号線を連絡孔か
ら引き出す位置がステータ側コアの取り付けとともに定
められることとなり、配線処理を簡単にすることができ
る。

〔実施例〕 本発明の一実施例を第１図ないし第５図に基づいて説明
すれば、以下の通りである。

なお、説明の便宜上、従来例と同様の機能を有する部材
には同一の符号を付記して説明する。

回転磁気ヘッドドラム装置は、第１図に示すように、固
定状態にある下側ドラム１における中央円筒部Ｉａ内の
上部および下部にそれぞれベアリング２・２′が設けら
れている。シャフト３は、上記中央円筒部１ａの内部に
挿入されるとともに、ベアリング２′を介して中央円筒
部１ａに対して回転自在に支持されている。また、シャ
フト３は、ベアリング２′から下方に突出している下端
近傍部にシャフト３に対して適正な予圧を与える予圧カ
ラー１６が取り付けられる一方、下端部にモータロータ
４が取り付けられている。また、上記中央円筒部１ａの
下端面には、上記モータロータ４と対向するようにモー
タステータ１７が取り付けられている。

シャフト３のベアリング２から上方に突出している上端
近傍部にはディスク５が外嵌して固定されている。この
ディスク５の外周部には、上側ドラム７が固定されてお
り、上側ドラム７の外周下端面に磁気ヘッド６が取り付
けられている。また、ディスク５は、下端面の中央部に
円筒部５ａが設けられており、この円筒部５ａに外嵌し
て設けられた環状部材１８を介してベアリング２の内周
面に固定支持されている。

このようにして支持されたディスク５および上側ドラム
７は、下側ドラム１に対して回転自在となっており、モ
ータロータ４およびモータステータ１７により回転駆動
されてシャフト３と同体に回転するようになっている。

上記中央円筒部１ａの内周面には、円筒型のステーク側
コア１２が下端面を段付部１ｄに突き当てて取り付けら
れている。一方、シャフト３の外周面には、円筒型のロ
ータ側コア１１が円筒部５ａの下端面からスペーサ１９
を介して位置が定められ、上記ステータ側コア１２と対
向するように取り付けら荘でいる。上記のように設けら
れたロータ側コア１１とステータ側コア１２とで回転ト
ラ：゛スミ３が構成されており　ロータ側コア１１とス
テータ側コア１２との間の隙間量は、高い精度で厳密に
管理されている。

また、ロータ側コア１１の信号線２０・２０は、スペー
サ１９に設けられた配線孔１９ａ・１９ａ（！：ディス
ク５におけるシャフト３との嵌合面に設けられた溝５ｂ
とを通して引き出され、ディスク５の上端面に設けられ
た中継基板２２の一端に接続される。そして、中継基板
２２と磁気ヘッド６との間は、信号線２３によって接続
される。

一方、ステータ側コア１２の信号線１４・１４は、ステ
ータ側コア１２の外周面における上端部に取り付けられ
た信号線保持部材２１・２１を介して、中央円筒部１ａ
の連絡孔ＩＣ・ＩＣから弓き出され、下側ドラム１にお
けるドラム部１ｂの下端面凹部に設けられた中継基板１
５・１５に接続され、さらに図示しない外部回路と接続
される。

このようにして磁気ヘッド６および外部回路に接続され
た回転トランス１３は、上側ドラム７を回転させること
により上記ロータ側コア１１とステータ側コア１２との
間で、磁気ヘッド６からの再生信号の伝達および磁気ヘ
ッド６への記録信号の伝達が行われるようになっている
。

第２図（ａ）ないし同図（ｃ）に示すように、信号線１
４を保持し外部へ導く信号線保持部材２１は、樹脂等の
弾性体によって構成され、板状の支持部２１ａの一端側
にほぼ球形をなす突起２１ｂが設けられている。この突
起２１ｂには、支持部２１ａの板面に直交する方向に貫
通する保持孔２１ｃが形成され、この保持孔２１ｃに信
号線１４を挿通させるようになっている。また、上記支
持部２１ａは、ステータ側コア１２の外周面における上
端部に取り付けられるように、取り付は側が曲面をなし
ている。

上記のように構成された信号線保持部材２１は、第１図
に示すように、ステータ側コア１２が中央円筒部１ａに
取り付けられる位置にあるとき、突起２１ｂが中央円筒
部１ａの連絡孔ＩＣ・ＩＣに嵌まるようにステータ側コ
ア１２に取り付けられる。また、中央円筒部１ａの内周
面には、信号線保持部材２１が位置する下方に段付部１
ｅが設けられ、信号線保持部材２１を納める空間が形成
されている。

上記の構成において、ステータ側コア１２から外部への
配線処理について説明する。

第３図に示すように、ステータ側コア１２に取り付けら
れた信号線保持部材２１・２１の保持孔２１ｃ・２１ｃ
に、ステータ側コア１２の上端部から引き出された信号
線１４・１４の先端を外側に出ないようにして内側から
挿入する。このとき、信号線１４は、通常数本の信号線
からなっているので、これらを束ねてビニール等により
覆っておく。

次に、第４図に示すように、ステータ側コア１２を下端
部から下側ドラム１の上方より中央円筒部１ａの内周面
に挿入すると、信号線保持部材２１・２１は、突起２１
ｂ・２１ｂが中央円筒部１ａの内周面から押さえ付けら
れた状態となって、支持部２１ａ・２１ａにおける突起
２１ｂ・２１ｂの下端部近傍が内側に撓んだ状態で下降
する。

そして、第５図に示すように、ステータ側コア１２をさ
らに挿入して、下端面が中央円筒部１ａの段付部１ｄに
突き当たる位置に達すると、信号線保持部材２１・２１
は、突起２１ｂ・２１ｂが連絡孔ＩＣ・ＩＣの位置に達
することにより自らが有する弾性力により形状が復元し
、連絡孔ＩＣ・１ｃに突起２１ｂ・２１ｂが嵌まり込む
。この状態で信号線１４・Ｘ４の撓んだ部分を内側から
外側に向かって押し込むと、信号線１４・１４の先端が
突起２１ｂ・２１ｂから現れる。そして、第１図に示す
ように、信号線１４・１４を連絡孔ＩＣ・１ｃから引き
出し、信号線１４・１４の先端を中継基板１５・１５に
ハンダ付けにより接続する。

なお、信号線保持部材２１は、その個数が磁気ヘシド６
の数に応じて決まる信号線１４の数に応じて設定され、
ステータ側コア１２に適当な間隔をおいて配置されれば
よい。また、信号線保持部材２１の突起２１ｂは、本実
施例のように球形に限定されるものではなく、連絡孔１
ｃに容易に嵌まる形状をなしておればよい。

〔発明の効果〕

本発明に係る回転磁気ヘッドドラム装置は、以上のよう
に、固定状態にある下側ドラムの中央円筒部内に挿入さ
れ、かつ、中央円筒部内の上下部に設けられたベアリン
グによって回転自在に支持されるシャフトの上部に、磁
気ヘッドの設けられた上側ドラムがディスクを介して固
定される一方、中央円筒部内部のベアリング同士の間に
、信号の伝達を行う回転トランスがシャフトの軸方向に
沿うて配されており、上記回転トランスが中央円筒部内
周面に取り付けられた円筒型のステータ側コアと、シャ
フトの外周面に取り付けられた円筒型のロータ側コアと
からなるとともに、上記ステータ側コアから引き出され
る信号線が、中央円筒部の内周面から外周面に貫通ずる
連絡孔を介して外部と接続されている回転磁気ヘッドド
ラム装置であって、上記ステータ側コアから引き出され
る信号線を保持し弾性体からなる信号線保持部材を備え
ており、この信号線保持部材は、支持部の一端側に上記
連絡孔に嵌まる突起が設けられるとともに、この突起に
信号線を挿通させ保持する保持孔が連絡孔と同方向に貫
通して設けられる一方、ステータ側コアが中央円筒部に
取り付けられる位置において、上記突起が連絡孔に嵌ま
るように支持部の他端側がステータ側コアの外周面に取
り付けられている構成である。

これにより、ステータ側コアが中央円筒部に取り付けら
れると、信号線保持部材の突起が中央円筒部の連絡孔に
嵌まる。それゆえ、予め上記突起の保持孔にステータ側
コアの信号線の先端を挿入しておけば、信号線を連絡孔
から正確に外部に引き出すことができる。

従って、ステータ側コアの信号線の配線処理を容易にし
て生産効率を向上させることができるという効果を奏す
る。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第５図は本発明の一実施例を示すものであ
って、第１図は回転磁気ヘッドドラム装置の構成を示す
縦断面図、第２図（ａ）は信号線保持部材を示す正面図
、第２図（ｂ）は同図（ａ）の右方側面図、第２図（ｃ
）は同図（ａ）の底面図、第３図はステータ側コアに信
号線保持部材が取り付けられた状態を示す縦断面図、第
４図は中央円筒部にステータ側コアを挿入している状態
を示す縦断面図、第５図は中央円筒部にステータ側コア
の挿入が完了した状態を示す縦断面図である。 第６図および第７図は従来例を示すものであって、第６
図は回転磁気ヘッドドラム装置の構成を示す縦断面図、
第７図は回転Ｉ・ランスから磁気ヘッドおよび外部への
配線が施された回転磁気ヘッドドラム装置の構成を示す
縦断面図である。 １は下側ドラム、１ａは中央円筒部、ＩＣは連絡孔、２
・２′はベアリング、３はシャフト、５はディスク、５
ａは円筒部、６は磁気ヘッド、■は上側ドラム、１１は
ロータ側コア、１２はステータ側コア、１３は回転トラ
ンス、１４は信号線、２１は信号線保持部材、２１ａは
支持部、２１ｂは突起、２１ｃは保持孔である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、固定状態にある下側ドラムの中央円筒部内に挿入さ
   れ、かつ、中央円筒部内の上下部に設けられたベアリン
   グによって回転自在に支持されるシャフトの上部に、磁
   気ヘッドの設けられた上側ドラムがディスクを介して固
   定される一方、中央円筒部内部のベアリング同士の間に
   、信号の伝達を行う回転トランスがシャフトの軸方向に
   沿って配されており、上記回転トランスが中央円筒部内
   周面に取り付けられた円筒型のステータ側コアと、シャ
   フトの外周面に取り付けられた円筒型のロータ側コアと
   からなるとともに、上記ステータ側コアから引き出され
   る信号線が、中央円筒部の内周面から外周面に貫通する
   連絡孔を介して外部と接続されている回転磁気ヘッドド
   ラム装置であって、 上記ステータ側コアから引き出される信号線を保持し弾
   性体からなる信号線保持部材を備えており、この信号線
   保持部材は、支持部の一端側に上記連絡孔に嵌まる突起
   が設けられるとともに、この突起に信号線を挿通させ保
   持する保持孔が連絡孔と同方向に貫通して設けられる一
   方、ステータ側コアが中央円筒部に取り付けられる位置
   において、上記突起が連絡孔に嵌まるように支持部の他
   端側がステータ側コアの外周面に取り付けられているこ
   とを特徴とする回転磁気ヘッドドラム装置。