JPH0220590A - ブラウン管用橙色発光蛍光体 - Google Patents

ブラウン管用橙色発光蛍光体

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JPH0220590A
JPH0220590A JP17157988A JP17157988A JPH0220590A JP H0220590 A JPH0220590 A JP H0220590A JP 17157988 A JP17157988 A JP 17157988A JP 17157988 A JP17157988 A JP 17157988A JP H0220590 A JPH0220590 A JP H0220590A
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JP
Japan
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phosphor
cathode ray
ray tube
orange
sulfide
Prior art date
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Pending
Application number
JP17157988A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Sumoto
須本 啓史
Mitsusachi Sumitomo
住友 三幸
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Nichia Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Nichia Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は主としてモニターテレビに使用されるモノクロ
ームのブラウン管に係り、特に、残光性を有する橙色に
発光する蛍光体を有するブラウン管に関する。
【従来の技術並びにその問題点】
文字や図形の表示が主たる目的であるコンピュータ一端
末のモニターテレビは、小さい文字等を鮮明に表示する
ために高解像度であることが要求される。この場合、モ
ニターテレビを長い時間見続ける作業者の目の疲労を防
止する為には、橙色単色表示が優れていることが良く知
られている。 しかし、色調が良くても、ちらつき現象゛(フリッカ−
)が発生すると、目の疲労防止は困難となる。発光色が
橙色で、ちらつきのないモニターテレビは、コンピュー
タ一端末等に最適である。 フリッカ−は蛍光体の残光時閉を長くして解消できる。 残光時閉の長い橙色蛍光体として、Cd5CQ (PO
a)3: Mn蛍光体(以下、LA蛍光体と記述する)
がブラウン管に使用されている。この蛍光体は、10%
残光時間(電子線の刺激を断ってから、発光が10%に
減衰するまでの時間)が比較的長く、約32 m S程
度である。この残光時間は、ブラウン管の電子線走査周
波数を高くすることなく、50Hzとしてフリッカ−現
象はほとんど感じられない。従って、この蛍光体を使用
したブラウン管は、橙色発光のモニターテレビとして満
足できる特性を示す。 しかしながら、LA蛍光体を使用したブラウン管は、他
の種類の蛍光体を使用したものには全く起こらない特有
の「ネックスパッター」の問題がある。これはブラウン
管の製造工程において、ブラウン管のネック部分に黒い
金属質のものが付着する現象である。この現象は次の工
程で発生する。 ブラウン管の製造工程においては、ブラウン管の内面に
蛍光体を塗布し、ラッカーフィルミングし、メタルバッ
クした後、最終工程で、有機物、水分等を除去するため
に、ブラウン管を約450℃で30分間保持し、真空ポ
ンプて内部の気体を排気する。この場合、LA蛍光体に
限り、ブラウン管のネック部分に黒い金属質のもが付着
する。この現象は、ブラウン管の外観を悪くすると共に
、黒い金属質が電子銃の表面にも付着して、電子銃の性
能を低下させ、ブラウン管の品質を低下させる。 LA蛍光体を使用したブラウン管は、このことが原因で
歩留まりが著しく低下して大きな問題となっている。他
のモノクロームブラウン管に比べて、LA蛍光体を使用
したブラウン管の歩留まりが悪いのは、このことが原因
である。
【発明の目的】
本発明は、前述の「ネックスパッター」の問題を解決す
ることを目的として開発されたもので、この発明の重要
な目的は、LA蛍光体を使用するブラウン管の歩留まり
の低下を抑えると共に、さらに優れた特性を有するブラ
ウン管用の橙色発光蛍光体を提供するにある。
【本発明の概要と作用効果】
本発明者は前記の目的を達成することを目的に数々の実
験を重ねた結果、ネックスパッター〇原因を突き止めて
、それを解決することに成功した。 ネックスパッターの原因は、Cd sCQ (PO2)
3:Mnの組成式で示されるLA蛍光体が熱に弱いこと
にある。この蛍光体は、ブラウン管の工程において、4
50℃に加熱して真空度を上げると、Cdが容易にイオ
ン状になって発散し、これがブラウン管のネック部分で
冷やされて析出する。 本発明者等はこの現象を究明し、Cdイオンの発散を抑
えるために、LA蛍光体に添加剤を加え、これよってC
dイオンを捕獲させる方法に付いて種々の実験を繰り返
した。その結果、ZnSあるいは(Zn、Cd)Sの粉
末をLA蛍光体に混合すると、これによってCd発散が
阻止される現象を発見した。 この現象は次の状態にあると考えられる。すなわち、熱
で発散するCdイオン(Cd”、Cd”)が、添加され
たZnS、あるいは(Zn、Cd)Sの結晶表面のイオ
ウに捕獲され、両者が反応してCd2SあるいはCdS
となって安定化され、Cdイオンが減少またはなくなる
ためである。 LA蛍光体に混合されるZnS、あるいは(Zn、Cd
)Sの混合量は、微量でも効果がある。 ただ、ブラウン管製造工程における排気条件等は、ブラ
ウン管製造業者により異なるので、これがあまり少ない
と、安定にネックスパッターの発生を阻止できない。安
定してCd発散が起こらない範囲は、蛍光体全量に対し
3%以上のZnSあるいは(Zn、Cd)Sを混合した
場合である。ところが、3%以上もの添加剤を加えると
、当然のことながら蛍光体の発光輝度が低下する。ネッ
クスパッターの問題が解決されても、蛍光体にとって極
めて大切な特性である発光輝度が低下するなら、実際に
は採用できない。輝度を落とすことなくネックスパッタ
ーの問題を解決する技術が要求されている。 本発明者等は、さらにこの問題について研究を重ねた。 その結果、ZnSと(Zn、Cd)S粉末に代わって、
ZnS又は(Zn、Cd)Sを母体とし、Cuを第1の
付活剤とし、又はそれに加えてAu又はAg又はMnの
うちいずれか一つを第2の付活剤し、AM又はCL  
Br、  F、  I。 Ga、In、Pb、Sn、Ni、Coのうち少なくとも
一つを共付活剤とする硫化物系蛍光体を使用することに
よって、この問題を一挙に解決することに成功した。銅
とアルミニウムとで付活された硫化亜鉛カドミウム蛍光
体は、P4 (JEDEC)蛍光体の黄色発光成分とし
てすでに使用されている実用的な蛍光体である。 従来からP−4蛍光体として使用されている硫化亜鉛カ
ドミウムは、発光色が黄色であって、LA蛍光体とは異
なる発光色で使用されている。ところが、好ましいこと
に、この硫化亜鉛カドミウムは、カドミウムと亜鉛の含
有量によって、発光色を緑色、黄色、橙色、赤色に変化
できる特性を備えている。すなわち、 (Z n 1−
x、Cd X) S :Cu y ALの組成式で示さ
れる硫化亜鉛カドミウム蛍光体は、Xの値に応じて、発
光色を緑から黄、橙色、赤色と変化させることができる
。 この組成に於て、Xの値を0. 2に調整することによ
って、硫化亜鉛カドミウム蛍光体は、発光色をLA蛍光
体に近似できる。すなわち、(Zns、5cde、2)
 S: Cu、 All蛍光体はLA蛍光体に近似する
発光色を示す。この蛍光体をLA蛍光体に混合してブラ
ウン管を試作したところ、ブラウン管は、ZnSあるい
は(Zn、Cd)S粉末をLA蛍光体に混合したのと同
様に、ネックスパッターの現象は起こらなかった。 また、この蛍光体を使用したブラウン管は、好都合なこ
とに、製造工程におけるネックスパッターが解消できる
ことに加えて、LA蛍光体を卓越する発光輝度にできる
特長も実現した。それは、LA蛍光体と同色調の(Zn
、Cd)S: Cu。 Aα蛍光体の相対輝度が、LA蛍光体に比べて約50%
高いことが理由である。例えば、蛍光体全量に対して、
(Zn、Cd)S: Cu、AL蛍光体を20重量%混
合した場合、硫化亜鉛カドミウム蛍光体を混合しないL
A蛍光体に比べて輝度は約lO%も向上した。 ただ、(Zn、Cd)S: Cu、AL蛍光体は、Sに
比べて短いという問題がある。しかしながら、実際に蛍
光体を試作して実験した結果では、硫化亜鉛カドミウム
蛍光体の混合量を30%以下に制限することによって、
ブラウン管のフリッカ−は問題とならなかった。また、
ブラウン管の製造工程におけるCdの発散は、硫化亜鉛
カドミウム蛍光体の混合率を3〜30%の範囲に調整す
ることによって阻止することが可能であった。 このように、本発明にかかるブラウン管用橙色発光蛍光
体は、ブラウン管の製造工程におけるカドミウムの発散
を抑え、しかも発光輝度を高くできるという正に理想的
な特性を実現する。 更に、従来からブラウン管に使用されているLA蛍光体
は、色調を動かすことが極めて困難であるが、この発明
の橙色発光蛍光体は、混合される硫化亜鉛カドミウムに
よって色調の調節も可能である。それは、硫化亜鉛カド
ミウム蛍光体のZnとCdの比率を変えることにより、
この蛍光体の発光色を緑ないし赤と広い範囲で色を変え
ることが可能となり、ま・た、硫化亜鉛カドミウム蛍光
体と、発光色が異なるLA蛍光体との混合率を代えるこ
とによっても蛍光体の発光色が調整できることが理由で
ある。
【好ましい実施例】
以下、この発明の橙色発光蛍光体の製造方法の具体例を
詳述する。 (実施例1) LA蛍光体と硫化亜鉛カドミウム蛍光体とを混合する。 LA蛍光体には、平均粒径6.4μ、中央粒系8.6μ
、発光色がCIE色度座標でX=0.552、y=Q、
446.10%残光時間32m5のものを使用する。硫
化亜鉛カドミウム蛍光体には、組成式が(Z ne、e
c d 11.2) S : Cu。 A誌で示され、平均粒径8. 1μ、中央粒径8゜8μ
、発光色がCIE色度座標でx =0. 550、y=
Q、460.10%残光時間2mSのものを使用する。 LA蛍光体と硫化亜鉛カドミウム蛍光体とは、重量比で
80対20の割合で混合する。 得られた混合橙色蛍光体は、中央粒径8.4μ、x=0
.551.y=0.447残光時閏26m5となる。こ
の混合蛍光体を、12インチモノクロームブラウン管に
沈澱塗布し、フィルミング、メタルバックを施し、ざら
に450℃に加熱して排気する。この方法で試作された
ブラウン管は、製造工程におけるネックスパッターの問
題はなく、しかも相対発光輝度は、硫化亜鉛カドミウム
蛍光体が混合されないLA蛍光体のブラウン管に比べる
と、10%も高くなった。 また、このブラウン管は、電子線走査周波数50Hzに
おいてフリッカ−現象は認められなかフた。 (実施例2) LA蛍光体に混合する硫化亜鉛カドミウム蛍光体に、表
面に0. 1重量%の黒顔料を付着して体色を黄色に変
えた(Zne、e、Cds、+)S: Cu。 All蛍光体を使用する以外、実施例1と同様の工程で
橙色発光のブラウン管を試作した。 得られたブラウン管は、ネックスパッターの問題がなく
、しかも、相対発光輝度は、硫化亜鉛カドミウム蛍光体
を混合しない蛍光体を使用したブラウン管に比べて、発
光輝度が5%も向上した。 また、このブラウン管は、電子線走査周波数50Hzに
おいて、フリッカ−現象は認められなかった。 (実施例3) LA蛍光体と硫化亜鉛カドミウム蛍光体とを変える以外
実施例1と同様にしてブラウン管を試作した。LA蛍光
体には、組成式がCd5CQ(PO4)3/Mnで示さ
れ、かつ、表面が、0.1重量%のB2O3と、0.0
5重量%のSrで被覆されたものを使用した。硫化亜鉛
カドミウム蛍光体には、実施例1の(Zne、eCdi
+、2) S: Cu、 A悲蛍光体に代わって、 (
Zno、5Cds、2)S: Cu、All、Ga蛍光
体を使用した。この硫化亜鉛カドミウム蛍光体は、平均
粒径El  1μ、中央粒径9.0μ、発光色がx=5
50、y=Q、460.10%残光時間30m5のもの
を使用した。 得られたブラウン管はネックスパッターの問題はなく、
しかも相対発光輝度が103%と、従来のLA蛍光体の
みを使用したブラウン管に比べて3%高輝度であり、電
子線走査周波数50Hzにおいてフリッカ−は認められ
なかった。 (実施例4) 実施例1でLA蛍光体とZ n S/Cu、 Au。 Anで示される平均粒径8.5μ、中央粒径9゜3 B
で色調がx=0.315、V”o、608の硫化物蛍光
体を使用した。LA蛍光体と硫化物蛍光体とは、重量比
で90対10の割合で混合する。 得られた混合橙色蛍光体は、中央粒径8.8μ、x =
0. 528、y=Q、462、残光時間27m5とな
る。実施例1と同様にブラウン管を試作したところネッ
クスパッターの問題はなかった。 本発明の蛍光体は、LA蛍光体に、Cuを第1の付活剤
とし、又はそれに加えてAu又はAg又はMnのいずれ
か一つを第20付活剤とし、アルミニウム又はハロゲン
化物及びにa、  In、  Pb。 Sn、Ni、Coのうち少なくとも一つを共付活剤とす
る硫化物系蛍光体が混合されたものであるが、この発明
は、前述の実施例に例示されるものに特定するものでは
ない。 LA蛍光体には、Cd5CL (PO4): Mn蛍光
体の表面に、S i 02.  Pod、  B2O3
の少なくとも一種が、0.01〜0.3重量%被覆され
たもの、あるいは、それに加えて蛍光体の表面に、Zn
、AM、Ba、Sr、Ca、Mgの少なくとも一種が0
.005〜0.2重量%被覆されたものが使用できる。 また、鋼とアルミニウムとで付活された硫化亜鉛カドミ
ウムには、前述の蛍光体に代わって、例えば、組成式が
ZnS/Cu、Au、AL、(Zn、Cd)S: Cu
、Au、All、ZnS/Cu。 Mn、CQ、ZnS/Au、  AL、 (Zn、Cd
)s/Au*  AL、 (Zn、Cd)S/Ag、C
fl、(Z nt  Cd ) S/ Cu、 AfL
p  I nで表される蛍光体も使用できる。また、硫
化亜鉛カドミウムには、表面に、例えば重量比で、0.
3%以下の黒顔料や赤顔料が付着され、かつ、色調がX
=0゜550±0.03、y=Q、45±0.03の範
囲にあるものも使用できる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1) 組成式がCd_5CL(PO_4)_3:Mn
    である蛍光体と、ZnS又は(Zn,Cd)Sを母体と
    し、Cuを第1の付活剤とし、又はそれに加えてAu又
    はAg又はMnのいずれか一つを第2の付活剤とし、A
    L又はCL、Br、F、I、Ga、In、Pb、Sn、
    Ni、Coのうち少なくとも一つを共付活剤とする硫化
    物系蛍光体とを混合してなるブラウン管用橙色発光蛍光
    体。
  2. (2) 硫化物系蛍光体の混合比率が、蛍光体全重量に
    対して3重量%以上50重量%以下である特許請求の範
    囲第1項記載のブラウン管用檜色発光蛍光体。
JP17157988A 1988-07-08 1988-07-08 ブラウン管用橙色発光蛍光体 Pending JPH0220590A (ja)

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