JPH0220451A - 前後輪駆動車両用差動制御クラッチの制御方法 - Google Patents

前後輪駆動車両用差動制御クラッチの制御方法

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JPH0220451A
JPH0220451A JP17115688A JP17115688A JPH0220451A JP H0220451 A JPH0220451 A JP H0220451A JP 17115688 A JP17115688 A JP 17115688A JP 17115688 A JP17115688 A JP 17115688A JP H0220451 A JPH0220451 A JP H0220451A
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skid
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Seiichi Nishikawa
誠一 西川
Kagenori Fukumura
福村 景範
Kiyoyuki Uchida
清之 内田
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、アンチスキッド制動装置と差動制御クラッチ
とを備える形式の前後輪駆動車両において、その差動制
御クラッチの差動制限力を制御する方法に関するもので
ある。
従来の技術 4輪駆動車などの前後輪駆動車両においては、前輪駆動
部材および後輪駆動部材の一方を他方に選択的に連結し
て2輪駆動状態と4輪駆動状態とを切り換えるための切
換クラッチを備えている所謂パートタイム型のものや、
前輪駆動部材と後輪駆動部材とへ駆動トルクを分配する
センタディファ1/ンシャル装置の差動作用を制限する
ための差動制限クラッチを備えている所謂フルタイム型
のものなどがある。上記のような切換クラッチおよび差
動制限クラッチは、車両の前後と後輪との差動回転速度
を制御するものであるから、差動制御クラッチと称され
る。
上記のような差動制御クラッチは、たとえば、車両の駆
動力に応じて差動制限力が常時制御される一方、車両の
アンチスキッド制御装置の制御作動開始前には、アンチ
スキッド制御中に各車輪を独立に回転させ得るように差
動制御クラッチが解放制御されている。たとえば、特開
昭61−43322号に記載された制御装置がそれであ
る。
発明が解決しようとする課題 ところで、上記のような制御装置においては、車輪減速
度などの大きさGこ基づいてアンチスキッド制御の要否
判定の後に差動11iJ御クラソ千が解放され、実際に
差動制御クラッチが解放されてからアンチスキッド制御
作動が行われるように構成されている。このため、アン
チスキッド制御の要否判定のために車輪減速度などを実
際の各車輪回転速度に基づいて算出するに際しては、未
だ差動制御クラッチの差動制限力制御が常時実行されて
いる状態であるため、各車輪回転速度やそれからj;。
められる車輪減速度が正確に算出され難く、アンチスキ
ッド制御の要否判定の精度が充分に得られなかった。
本発明は以上の事情を背景として為されたものであり、
その目的とするところは1.高い精度にてアンチスキッ
ド制御の要否判定を実行できる差動制御クラッチの制御
方法を提供することにある6課題を解決するための手段 斯る目的を達成するだめの本発明の要旨とするところは
、車輪のスリップ状態が最適となるように制動油圧を調
節するためのアンチスキッド制御装置と、前輪および後
輪の差動回転速度を調節する差動制御クラッチとを備え
た形式の前後輪駆動車両におけるその差動詞′4Bクラ
ッチの制御方法であって、前記アンチスキッド制御装置
の作動要否判定に先立って、差動制御クラッチの差動制
限力を低下させることにある。
作用および発明の効果 このようにすれば、アンチスキッド制御n装置の作動要
否判定に先立って、差動制御クラッチの差動制限力が低
下、ずなわち減少さセられるので、アンチスキッド制御
の要否判定に際して、車両の車輪回転速度を正確に検出
できる。このため、その車輪の回転速度に基づいて車輪
減速度などが正確に得られるので、高い精度にてアンチ
スキッド制御の要否判定が行われ得るのである。
ここで、」二記差動制御クラッチの差動制限力低下は、
好適には、車両のブレーキペダルが操作されており、ス
ロットル弁が閉じられており、しかも車両の減速度状態
が所定期間継続したと島に実行される。
実施例 以下、本発明の一適用例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
第1図は、横置エンジン4輪駆動車両の動力伝達系およ
び差動制御クラッチ82の制御装置などを示す図である
。図において、エンジン10の出力は、クラッチ12を
介して自動変速機14へ供給される。このクラッチ12
ば、トルクコンバータ、フルードカップリング、磁粉式
電磁クラッチ、油圧式多板クラッチなどから構成される
。上記自動変速機14は、たとえば遊星歯車式有段変速
機、或いはベルト式無段変速機により構成される。油圧
制御回路1Gは、自動変速機14の変速比を変化させる
油圧アクチエータを作動させ、ギヤ段或いは可変ブーり
の有効径を自動的に切り換える。
上記自動変速機14から出力された駆動トルクはセンタ
ディファレンシャル装置20により2分され、一方の駆
動トルクは前輪用ディファレンシャル装置22を介して
前輪24へ伝達されるとともに、他方の駆動トルクは後
輪用ディファレンシャル装置26を介して後輪28^・
伝達されるやセンタデイノア1/ンシヤフ1/装置20
は、自!?+1変速機14の出力ギヤ18と噛み合う入
力ギヤ30を一体的に備えて一軸まわりに回転可能に設
けられたディファレンシャルケース32と、このデイフ
ァレンシャルゲース32において上記−軸に直交する方
向に取り付けられたピニオン軸34によってそれぞれ回
転可能に支持された一対の差動小歯車36および38と
、それら差動小歯車36および38とそれぞれ噛み合わ
された前輪用差動大歯車40および後輪用差動大歯車4
2とを備え、自動変速機14の出力ギヤ18を介して入
力された駆動トルクを前輪用差動大歯車40および後輪
用差動大歯車、t 2へ分配する。
前輪用ディファレンシャル装置22は、中空の前輪駆動
軸44を介して前輪用差動大歯車40に連結され且つ前
記−軸まわりに回転可能に設けられたディファレンシャ
ルケース46と、このディファレンシャルケース46に
おいて上記−・軸に直交する方向に取り付けられたピニ
オン軸48によってそれぞれ回転可能に支持された一対
の差動小歯車50および52と、それら差動小歯車50
および52とそれぞれ噛み合わされた一対の差動大歯車
54および56どを備え、前輪駆動軸44を介して伝達
された駆動トルクを一対の差動大歯車54および56を
介して左右の前輪24へ分配する。
センタディファI/ンシャル装220の後輪用差動大歯
車42を介して伝達された駆動トルクは、後輪用差動大
歯車42に固定された傘歯車58、これに噛み合う傘歯
車60、両端にユニバーサルジヨイントを備えた後輪駆
動用のプロペラシャフト62を介して、傘歯車G4へ伝
達される。上記傘歯車58、傘歯車60、プロペラシャ
ツl−62、および傘歯車G4ば、後輪28を駆動する
ための駆動トルクをセンタディファレンシャル装置20
から後輪用ディファレンシャル装置26へ伝達スるため
のトランスファ装置66を構成するものであり、上記傘
歯車64はトランスファ装置66の出力歯車として機能
している。
後輪用デイノア1/ンシヤル装置26は、」二記傘歯車
64と噛み合うリングギヤ68を備えたデイノア1/ン
シヤルケース70と、このディファレンシャルケース7
0に取り付けられたピニオン軸72によってそれぞれ回
転可能に支持された一対の差動小歯車74および76と
、それら差動小歯車74および76とそれぞれ噛み合わ
された一対の差動大歯車78および80とを備え、前記
トランスファ装置6Gを介して伝達された駆動I−ルク
を一対の差動大歯車78および80を介して左右の後輪
28へ分配する。
WHaセンタディファレンシャル装置20の入力部材と
して機能するデイノア1/ンシヤルケース32と、セン
タディファレンシャル装置20の出力部材として機能す
る前輪駆動軸44との間には1、差動制御クラッチ82
が設けられている。この差動制御クラッチ82は、たと
えば湿式多板油圧クラッチにより構成されており、差動
制御クラッチ82の差動制限力が零である場合にはセン
タディファレンシャル装置20による前後輪の差動作用
、すなわちトルク分配作用が許可されるが、その差動制
限力の増大にともなってセンタディファレンシャル装置
20のトルク分配作用が制限され、差動制御クラッチ8
2が完全に係合されるとセンタディファレンシャル装置
ff20のディファレンシャルケース32と差動大歯車
40および42とが一体的に連結されてトルク分配作用
が阻止される。
クラッチ油圧制御回路84は、電子制御装置86からの
指令信号に応答して、差動制御クラッチ82を駆動する
ための油圧アクチJ、エータ90に作動油を供給したり
或いは油圧アクチJ、エータ90から作動油を排出した
りし2て、差動制御クラッチ82の差動制限力を調節す
る。第2図に詳しく示すように、上記油圧アクチエエー
タ90は、シリンダボア91に摺動可能に嵌合されるこ
とにより油圧室93を形成するピストン95と、ビスI
−ン95を付勢するリターンスプリング97とを備え、
油圧室93内の作動油圧の増大に伴ってピストン95が
差動制御クラッチ82の1g!擦板を押圧するように構
成されている。また、クラッチ油圧制御回路84には、
車両の油圧ポンプ92から圧送された作動油をクラッチ
油圧に調圧する調圧弁94と、この調圧弁94により調
圧されたクラッチ油圧を油圧アクチュエータ90に供給
゛したり或いは油圧アクチュエータ90から作動油をド
レン96へ排出したりして差動制御クラッチ82の差動
制限力をi!続的に変化させるクラッチ制御弁98とを
備えている。このクラッチ制御弁98は、たとえば、リ
ニヤソレノイドを備えて連続的に流量を変化させ得るリ
ニヤ制御弁(流量制御サーボ弁)や、オンオフ制御によ
り流量を調節するオンオフ開閉弁により構成される。リ
ニヤ制御弁の場合にはアナログ信号により駆動され、オ
ンオフ開閉弁の場合にはオンオフ信号によってデエーテ
ィ制御される。
電子1i[J御装置86には、たとえば、車両の制動状
態を制動油圧や操作ペダル操作量に基づいて検出する制
動センサ100、図示しないステアリングホイールの操
舵角度を検出する舵角検出センサ102、車体の前後方
向および左右方向の加速度を検出する加速度セン4J1
04、アクセル操作ペダルの操作量に対応したスロット
ル弁開度を検出するスロットルセンサ106、自動変速
機14の実際の変速比を検出する変速比センサ108、
車両速度を検出する車速センサ110、一対の前輪24
の回転速度をそれぞれ検出する前輪回転速度センサ11
2.114、後輪28の回転速度を検出する後輪回転速
度センサ116、エンジン100回転速度を検出するエ
ンジン回転速度センタ11′lからの信号がそれぞれ供
給されるようになっている。
電子制御装置86は、CPU、RAM、ROMから成る
所謂マイクロコンピュータにより構成されており、RA
Mの記憶機能を利用しつつ、予めROMに記憶されたプ
ログラムに従って入力信号を処理し、油圧制御回路16
およびクラッチ油圧制御回路84や、ブレーキ操作ペダ
ル120により油圧が発生させられるマスクシリンダ1
22とホイールシリンダ124との間に設けられたアン
チスギソド油圧制御回路126へ制御信号を出力する。
すなわち、電子制御装置86は、図示しないプログラム
に従って自動変速制御を常時実行し、たとえば予め記憶
された変速線図から実際のアクセルペダル操作量、車速
、シフトレバ−の操作位置などに基づいて自動変速機1
4の変速比を決定し、この変速比へ切り換えるための制
御信号を油圧制御回路16へ出力する。また、電子制御
装置86は、たとえば図示しないプログラムに従って左
右の前輪24および後輪28の車輪回転速度を検出する
とともに、それら車輪回転速度から車輪減速度を算出し
且つその車輪減速度に基づいてアンチスキッド制御の要
否を判定する一方、車輪回転速度からから求められた近
似車体速度と車輪回転速度とからスリップ値を算出し、
このスリップ値が最適な領域範囲内に位置するように各
ホイールシリンダ124へ供給すべき制動油圧を決定し
、この制動油圧を得るための制動信号をアンチスキ7ド
油圧;ν】御回路126へ出力する。さらに、電子制御
装置86は、図示しないプログラムに従って差動制限力
の通常の制御を実行し、たとえば、。
スロットルセンサ106により検出されたスロットル弁
開度θとエンジン回転速度センサ117により検出され
たエンジン回転速度NEと変速比センサ108により検
出された変速比iとの関数から決定された車両駆動力に
応じて差動制限力が高められるように制御信号をクラッ
チ油圧制御回路84へ出力する。
以下、上記アンチスキッド制御のための差動側眼力低下
制御の要部を第3図および第4図のフローチャートを用
いて説明する。
先ずステップSC1においてフラグFlの内容が[11
であるか否かが判断される。このフラグF、は、その内
容が「1」であるときに差動制限力減少制御中であるこ
とを示す、その内容が「0」であるときに通常の差動制
限力制御の実行中であることを示すものである。当初は
フラグF、の内容が「0」であるので、ステップSCI
における判断が否定され、ステップSC2にてアクセル
ペダル操作量が零(アイドルスイッチがON)であるか
否かが図示しないアイドルスイッチからの信号により判
断されるとともに、ステップSC3におい°Cスロット
ル弁間度θが予め定められた判断基準値θ、以下である
か否かがスロットルセンサ106からの信号により判断
される。上記ステップSC2およびSC3における判断
がいずれも否定された場合には、車両が積極的に駆動さ
れている状態であるので、ステップSC4においてタイ
マカウンタTAがクリ”アされるとともに、ステ・7ブ
SC5においてフラグF、の内容が「0」にリセットさ
れる。
以上のステップが繰り返し実行されるうち、車両の駆動
力が無くなった場合には、ステップSC2およびSC3
のうちの少なくとも一方の判断が前足されるので、ステ
ップSC6において車両の減速度Δ■/Δtが予め定め
られた判断基準値α。
より小さいか否かが判断される。この判断基準値α1は
、負の値であり、車両が減速走行状態であるか否かを判
断するために決定されている。ステツブSC6において
車両が減速走行ではないと判断された場合にはステップ
SC1以下が繰り返し実行されるが、車両が減速走行で
あると判断された場合には、ステップSC7においてフ
ラグF2の内容が「1」であるか否かが判断される。こ
のフラグF2はその内容が「1」であるときにタイマカ
ウンタTAの計数中を示し、その内容が「0」であると
きにタイマカウンタTえのクリア状態を示している。当
初はフラグF、の内容が1゛0」であるので、ステップ
SC8においてタイマカウンタTaの計数が開始される
とともに、ステップS09においてフラグF2の内容が
「1」にセットされる。このため、次のサイクルのステ
ップSC7の判断が肯定されるので、ステップ5cio
においてタイマカウンタTAの内容が予め定められた値
T8以上となったか否かが判断される。当初は、タイマ
カウンタTAの内容が値T、に到達していないので、ス
テップ5citにおいてタイマカウンタTAの内容が加
算された後、ステソゲS01以下が繰り返される。
以上のステップが繰り返し実行されろうも、タイマカウ
ンタTAの内容が値TIに到達すると、ステップ5CI
Oの判断が肯定されるので、ステップ5C12において
差動制御クラッチ82の差動制限力を減少させる。すな
わち、本適用例では、アクセルペダル操作量が苓若しく
はスロットル弁開度θがθ1以下である車両非駆動状態
であり、しかも判断基準値α、よりも低い車両の減速状
態が前記値T、に相当する時間継続したことをもって、
アンチスキッド制御の要否判定の実行が高い確率で予測
されるアンチスキッド制御の前駆状態であると判断され
、差動制御クラッチ82の差動制限力が減少させられる
。したがって、上記θ1、α4、T、は、アンチスキッ
ド制御の要否判定が行われることが高い確率で予測され
る前駆状態を判定するように決定されている。
そして、続くステップ5C13にてタイマカウンタT、
の内容がクリアされるとともに、ステップ5C14にて
フラグF2の内容が「0」にリセソI・され、ステップ
5C15にてフラグF1の内容が「1」にセントされる
。このようにしてフラグF、の内容が「1」にセットさ
れると、次のサイクルのステップSCIの判断が肯定さ
れるので、差動制限力減少制御を解除して通常の差動制
限力制御へ復帰するか否かを判断するために設けられた
第4図のステップ5C16以下が実行される。
ステップ5C16ではアクセルペダル操作量が零である
か否かが判断される。アクセルペダル操作量が零であれ
ば、ステップ5cisにおいてスロットル弁開度θが予
め定められた判断基準値θ。
以下であるか否かが判断される。以上でれば、アクセル
ペダル操作量が零であるのにスロットル弁が開かれてい
る異常状態であるから、ステップ5C18°において差
動制御クラッチ82が解放された後、本ルーチンが終了
させられる。しかし、スロットル弁開度θがθ、以下で
あれば、差動制限力減少制御をm続するために、ステッ
プ5CI9において車速■が予め定められた判断基準値
■1より小さいか否かが判断される。車速■が判断基準
値V、より未だ低下しないうちはステップSC1以下が
繰り返し実行されることにより待機させられるが、車速
■が判断基準値V、より低下すると、ステップSC20
にて差動制限力の減少制御が解除されて通常の差動制限
力制御に復帰させられるとともに、ステップSC21に
てタイマカウンタT、の内容がクリアされるとともに、
ステップ5C22およびSC23にてフラグF、および
F、の内容が「0」にリセツトされる。
前記ステップ5C16においでアクセルペダル操作量が
零ではないと判断された場合には、ステップ5C17に
おいてスロットル弁開度θが予め定められた判断基準値
θ、より大きいか否かが判断される。大きくない場合に
は、アクセルペダルが僅かに踏まれている状態であるの
で、所定時間T2後に差動制限力減少制御を解除するた
めのステップSC24乃至5C28が実行される。すな
わち、ステップSC24においてタイマカウンタTIの
計数中を示すフラグF、の内容が「1」であるか否かが
判断され、この判断が否定されるとステップ5C25に
てタイマカウンタT8の計数が開始されるとともにステ
ップ5C26に77ラグF、の内容が「1」にセットさ
れる。次のサイクルでは、上記ステップ5C24の判断
が肯定されるので、ステップSC27においてタイマカ
ウンタTIの計数内容が所定時間T、に到達したか否か
が判断される。到達していない場合にはステップ5C2
8においてタイマカウンタT、の計数内容が加算された
後、ステップSA1以下が再び実行される。そして、タ
イマカウンタT、の計数内容が所定時間T7に到達する
と、前記のようにステップ5C20乃至5C23におい
て差動制限力減少制御が解除され、本来の差動制限力制
御に復帰させられる。
前記ステップ5C17においてスロットル弁開度θが予
め定められた値θ1よりも大きいと判断された場合には
、車両が積極的に駆動されている状態であるので、前記
のようにステップSC20乃至5C23と同様なステッ
プ5C29乃至5C32が実行されて、差動制限力減少
制御が解除され、本来の差動制限力制御に復帰させられ
るとともに、フラグF、およびF、の内容が「0」にリ
セットされる。
このように、本実施例によれば、車両のアンチスキッド
制御装置においては、通常、実際のスリップ率の制御に
先立って、各車輪の回転速度に基づいて算出された車輪
減速度などに基づいてアンチスキッド制御の要否が決定
されるようになっている。このため、上記の例によれば
、アンチスキッド制御の要否判定が行われる可能性の高
い状態で差動制御クラッチ82の駆動制限力の低下制御
が予め実行されることにより、アンチスキッド制御の要
否判断の精度が好適に高められる。
また、上記適用例においては、アンチスキッド制御の実
施前に差動制限力F、が低下させられるとともに、低下
制御の解除条件が満たされるまではその状態が保持され
るので、アンチスキッド制御動作中における差動制限力
F、の変化がほとんど解消される。このため、各車輪の
回転速度が正確に得られるとともに差動制限力の変化に
起因する車輪の制動力の変化が解消されるので、アンチ
スキッド制御作動の安定性が高められる。
次に、本発明の他の適用例を、第5図のフローチャート
を用いて説明する。
図において、先ずステップSAIにおいてフラグF1の
内容が「1」であるか否かが判断される。
このフラグF1は、その内容が「1」であるときにアン
チスキッド制御作動の許可がでている状態を示している
。当初は、フラグF、の内容が「0」であるから、ステ
ップSAIの判断が否定され、ステップSA2において
制動操作中であるか否かが制動センサ100からの信号
に基づいて判断される。制動操作中でなければ本ルーチ
ンが終了させられた後、ステップSA1以下の実行が繰
り返される。ステップSA2において制動操作中である
と判断された場合には、ステップSA3において差動制
限力FCが予め定められた値Fctへ低下させられる。
この値Fclは、アンチスキッド制御の作動に先立つ低
下制御に対して、更に先立って予備的に低下させられる
値であり、一定値でもよいが路面摩擦係数μの関数であ
ってもよい。ステップSA4においては、各車輪および
車体加速度などから推定された推定車速■と各車輪のう
ちで最も低速の回転速度から算出された車体速度Vイ、
Hとの差からスリップ値Δ■が単位時間毎に求められる
とともに、そのスリップ値ΔVが予め定められた判断基
準値672以上となったか否かが判断される。この判断
基準値ΔV、は、上記ステップSA4の判断がアンチス
キッド制御の開始判断に先立って行われるように、その
アンチスキッド制御の開始条件値Δ■1よりも所定値α
だけ小さく決定されているやなお、」二記スリップ値Δ
Vに替えて、スリップ率が用いられてもよいし、推定車
速に対応する推定車輪回転速度と実際の回転速度との回
転速度差が用いられてもよい。
上記ステップSA4において、スリップ値ΔVが予め定
められた判断基準値Δ■、よりも小さいと判断された場
合には、ステップSA1以下が再び実行されるが、スリ
ップ値ΔVが予め定められた判断基準値Δ■2よりも大
きいと判断された場合には、ステップSA5が実行され
ることにより差動制御クラッチ82が解放されて差動制
限力FCが零とされる。この判断基準値Δ■、が差動制
限力の低下開始値に相当する。続くステップS A 6
では、スリップ値Δ■が予め定められたアンチスキッド
制御の開始条件値Δ■、よりも大きいか否かが判断され
る。ステップSA6の判断が否定されるとステップSA
Y以下が再び実行されるが、ステップSA6の判断が肯
定されると、ステップSATにて別途制御されるアンチ
スキッド制御作動が許可されるとともに、ステップSA
8にてフラグF、の内容が「1」にセットされる。
このため、次のサイクルでは、ステップSAIの判断が
肯定されるので、ステップSA9において制動中である
か否かが判断される。制動中ではないと判断された場合
には、アンチスキッド制御のための差動制限力減少制御
が不要となるので、ステップ5A12および5A13が
実行され、差動制限力減少制御が解除されて、車両駆動
力に基づいて制御される通常の差動制限力FCに戻され
るとともに、フラグF、の内容が「0」にりセットされ
る。しかし7、ステップS A 9において制動中であ
ると判断された場合には、ステップ5AIOにおいてア
ンチスキッド制御の実行中であるか否かが判断される。
アンチスキッド制御の実行中である場合にはステップS
AI以下が再び実行されるが、アンチスキッド制御の実
行中でない場合には、ステップS A 11においてス
リップ値ΔVが前記判断基準値Δ■8よりも小さく定め
られた低下解除値ΔV、以下であるか否かが判断される
スリップ値Δ■が低下解除値ΔV、よりも小さくない場
合には、ステップSAI以下が再び実行されるが、スリ
ップ値ΔVが低下解除値Δv3よりも小さい場合には、
ステップ5A12およびSΔ13が実行され、前記のよ
うに差動制限力低下制御が解除されて、車両駆動力に基
づいて制御される通常の差動制限力Fcへ戻されるとと
もに、フラグF1の内容が「0」にリセットされる。第
6図は、上記差動制限力FCの減少制御における各部の
変化を示すタイムチャートである。
このように、本適用例によれば1、アンチスキッド制御
の開始に先立って、差動制御クラッチ82の差動制限力
F、が低下させられるので、アンチスキッド制御の要否
判定中および動作中における差動制限力Fcの変化がほ
とんど解消される。このため、各車輪の回転速度が正確
に得られるとともに差動制限力の変化に起因する車輪の
制動力の変化が解消されるので、アンチスキッド制御作
動の安定性が高められるのである。
また、本実施例によれば、ステップSA2により制動操
作が判断されると、ステップSA3により差動制限力F
、が予め定められた値F”CIへ低下させられるので、
それ以後に行われるスリップ量の算出が正確となり、ス
テップSA4およびSA6の判断や、図示しないアンチ
スキッド制御の信較性が高められる利点がある。また、
上記値Fc+はアンチスキッド制御の要否判定に影響が
でない範囲で可及的に高い値が選択され、差動制限によ
る制動効果も同時に得られる。
更に、本発明の他の通用例を第7図のフローチャートに
従って説明する。
第7図において、ステップSBIでは、アンチスキッド
制御における開始条件、たとえば車輪の減速度が予め定
められた値を超えたことが満足されたか否かが判断され
る。この判断が否定されるうちはステップSB2乃至S
B5が実行されずに繰り返される。しかし、ステップS
BIの判断が肯定されると、ステップSB2において差
動制限力FCが減少開始させられる。続<ステップ38
3では、差動制限力FCの減少が完了して零となったか
否かが判断される。この差動制限力F、の減少完了の判
断は、油圧アクチュエータ90の油圧室93内の圧力を
検出し且つその油圧室93内の圧力が所定値FC2に到
達したか否かにより行われるか、或いは差動制限力FC
の減少特性から所定値FCXまで低下するように決定さ
れた時間が経過したか否かにより行われる。この所定値
Fczはアンチスキッド制御Jの作動に影響がでない範
囲で可及的に高い値が選択されている。l−記ステップ
5r33における判断が否定された場合には、ステップ
SB4においてアンチスキッド1jlH1!の実行が保
留される。しかし、所定の時間の経過後、ステップSB
3における判断が肯定された場合には、ステップS35
においてアンチスキッド制御の実行が許可される。そし
て、図示しないステップにおいて、上記のような差動制
限力F、の減少制御は、制動操作成いはアンチスキッド
制御の完了とともに終了さ→tられ、通常の差動制限力
Feの制御に復帰させられる。第8図は1、上記差動制
限力FCの減少制御作動における各部の変化を示すタイ
ムチャートである。
本適用例においても、アンチス4゛・ソド制御の実施前
に差動制限力FCが低下させられるので、前述の実施例
と同様に、゛アンチスキッド制御動作中における差動制
限力Fcの変化がほとんど解消される。このため、各車
輪の回転速度が正確に得られるとともに保合量の、変化
に起因する車輪の制動力の変化が解消されるので、アン
チスキッド制御作動の安定性が高められる。
また、本実施例によれば、上記のようにアンチスキッド
制御作動の信転性が高められるのに加えて、前記所定価
FCZはアンチスキッド制動の作動に影響がでない範囲
で可及的に高い値が選択されているので、差動制限によ
る制動効果も同時に得られる。
以」二、本発明の一適用例を図面に基づいて説明したが
、本発明はその他の態様においても適用される。
たとえば、前述の第5図のステップS A 5において
差動制御クラッチ82が解放されて差動制限力F、が零
に低下させられていたが、第7図の例のように、アンチ
スキッド制御に影響を与えないように決定された値まで
減少させられてもよいのである。また、第3図および第
4図のステップ5C12でも2.同様に、アンチスキッ
ド制御に影響を与えないように決定された値まで減少さ
せられてもよい。このようにすれば、アンチスキッド制
御の精度が高められるだけでなく、上記減少値によって
得られる差動制限力に対応した制動効果も得られる。
また、第3図においては、ステップSC2およびSC3
,5C16および5C17が各々設けられていたが、い
ずれか一方が除去されてもよい。
また、ステップ5cisおよび5cia’は除去されて
もよい。
また、前述の実施例では、所謂フルタイム型の4輪駆動
車について説明されていたが、4輪駆動状態と2輪駆動
状態とを切り換える切換クラッチを備えた所謂バー[・
タイム型の4輪駆動車においてその切換クラッチを制御
する場合にも本発明が適用され得る。
なお、上述したのはあくまでも本発明の一適用例であり
、本発明はその精神を逸脱しない範囲で種々変更が加え
られ得るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明が適用される装置の一例を示す図であ
る。第2図は第1図のクラッチ油圧制御装置を説明する
図である。第3図および第4図は、第1図の装置の作動
を説明するフローチャートである。第5図は、本発明の
他の適用例を説明するフローチャートである。第6図は
、第5図の作動に従・う各部の変化を示すタイムチャー
トである。 第7図および第8図は、本発明の他の例を示す第5図お
よび第6図に相当する図である。 24:前輪 28:後輪 82:差動制御クラッチ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1.  車輪のスリップ状態が最適となるように制動油圧を調
    節するためのアンチスキッド制御装置と、前輪および後
    輪の差動回転速度を調節する差動制御クラッチとを備え
    た形式の前後輪駆動車両において、該差動制御クラッチ
    の制御方法であって、前記アンチスキッド制御装置の作
    動要否判定に先立って、前記差動制御クラッチの差動制
    限力を低下させることを特徴とする前後輪駆動車両用差
    動制御クラッチの制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6283729U (ja) * 1985-11-18 1987-05-28

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