JPH0220439A - 4輪駆動車の前後輪差動制御装置 - Google Patents
4輪駆動車の前後輪差動制御装置Info
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- JPH0220439A JPH0220439A JP17020488A JP17020488A JPH0220439A JP H0220439 A JPH0220439 A JP H0220439A JP 17020488 A JP17020488 A JP 17020488A JP 17020488 A JP17020488 A JP 17020488A JP H0220439 A JPH0220439 A JP H0220439A
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Landscapes
- Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
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Description
【産業上の利用分野ス
本発明は、4輪駆動車の前後輪差動制御装置に係り、特
に、前後輪の差動を、車両走行状態を反映した信号によ
り許可・制限可能に構成した4輪駆動車の前後輪差動制
御装置の改良に関する。 【従来の技術】 4輪駆動車の前後輪差動$制御装置としては、02輪駆
動状態及び4輪駆動状態のいずれかを差動制御クラッチ
によって切換え可能としたもの、02輪駆動状態へ一4
輪駆動状態を伝達容量可変の差動制御クラッチによって
段階的又は連続的に切換え可能としたもの、 ■前後輪間にセンタデファレンシャル装置を備え、その
差動の許可又は禁止のいずれかを差動制御クラッチによ
って切換え可能としたもの、■前後輪間にセンタデファ
レンシャル装置を備え、その差動の許可〜制限(禁止を
含む)状態を伝達容量可変の差動制御クラッチによって
段階的又は連続的に切換え可能としたもの、 等が提案されている。 これらの前後輪差動制御装置を具体的に制御する場合、
a)車両の全走行時、又はほとんどの走行時に、前記前
後輪の差動を制限あるいは禁止12、この差動制限ある
いは禁止を車両の走行状態に応じて適宜に解除(又は制
限の程度を変更)するように構成することができる(例
えば′4!願昭60=280662)。ヌ、b)通常時
においては前後輪の差動が可能な状態に維持して置き、
車両の走行状態に応じて適宜に該前後輪の差動を制限す
るように構成することもできる。
に、前後輪の差動を、車両走行状態を反映した信号によ
り許可・制限可能に構成した4輪駆動車の前後輪差動制
御装置の改良に関する。 【従来の技術】 4輪駆動車の前後輪差動$制御装置としては、02輪駆
動状態及び4輪駆動状態のいずれかを差動制御クラッチ
によって切換え可能としたもの、02輪駆動状態へ一4
輪駆動状態を伝達容量可変の差動制御クラッチによって
段階的又は連続的に切換え可能としたもの、 ■前後輪間にセンタデファレンシャル装置を備え、その
差動の許可又は禁止のいずれかを差動制御クラッチによ
って切換え可能としたもの、■前後輪間にセンタデファ
レンシャル装置を備え、その差動の許可〜制限(禁止を
含む)状態を伝達容量可変の差動制御クラッチによって
段階的又は連続的に切換え可能としたもの、 等が提案されている。 これらの前後輪差動制御装置を具体的に制御する場合、
a)車両の全走行時、又はほとんどの走行時に、前記前
後輪の差動を制限あるいは禁止12、この差動制限ある
いは禁止を車両の走行状態に応じて適宜に解除(又は制
限の程度を変更)するように構成することができる(例
えば′4!願昭60=280662)。ヌ、b)通常時
においては前後輪の差動が可能な状態に維持して置き、
車両の走行状態に応じて適宜に該前後輪の差動を制限す
るように構成することもできる。
しかしながら、特に上述a)のよう6ご車両の全走行時
、又はほとんどの走行時に前後輪の差動を制限している
ようなタイプの4輪駆動車にあっては、走行中に差動制
御クラッチが完全に解放されることがほとんどなく、必
然的に該差動制御クラッチが長時間に亘って継続的に滑
り状態に置かれることになる。 その結果、差動制御クラッチのH振材への潤滑油の供給
不足が生じ、それに件って摩耗の早期進行による耐久性
の低下や冷却不足による摩擦面の温度上昇が発生1〜た
り、更には摩擦特性が短期に劣化してしまったりする等
の不都合が発生し2易い。
、又はほとんどの走行時に前後輪の差動を制限している
ようなタイプの4輪駆動車にあっては、走行中に差動制
御クラッチが完全に解放されることがほとんどなく、必
然的に該差動制御クラッチが長時間に亘って継続的に滑
り状態に置かれることになる。 その結果、差動制御クラッチのH振材への潤滑油の供給
不足が生じ、それに件って摩耗の早期進行による耐久性
の低下や冷却不足による摩擦面の温度上昇が発生1〜た
り、更には摩擦特性が短期に劣化してしまったりする等
の不都合が発生し2易い。
本発明は2ごのような従来の問題に鑑みてなされたもの
であって、4輪駆動車の前後輪差動制御装置において、
該差動制御を実行する差動制御クラッチの耐久性を車両
の走行状態に影響を与えずに向上させることのできる4
輪駆動車の前後輪差動制御装置を提供することを目的と
する。
であって、4輪駆動車の前後輪差動制御装置において、
該差動制御を実行する差動制御クラッチの耐久性を車両
の走行状態に影響を与えずに向上させることのできる4
輪駆動車の前後輪差動制御装置を提供することを目的と
する。
本発明は、第1図にその要旨を示す如く、前後輪の差動
を車両走行状態を反映した信号により許可、制限可能に
構成した4輪駆動車の前後輪差動制御装置において、前
記前後輪の差動を制御するクラッチの潤滑性向上のため
に、該前後輪の差動を一時的に許可状態にする差動制御
手段と、他の目的により前後輪の差動が許可状態となっ
たことを検出する手段と。他の目的にJ:り前後輪の差
動が許可状態となったどきは、該潤滑性向上を目的とす
る一時差動許可の実行を抑える手段と、を備えたことに
より、上記目的を達成したものである。
を車両走行状態を反映した信号により許可、制限可能に
構成した4輪駆動車の前後輪差動制御装置において、前
記前後輪の差動を制御するクラッチの潤滑性向上のため
に、該前後輪の差動を一時的に許可状態にする差動制御
手段と、他の目的により前後輪の差動が許可状態となっ
たことを検出する手段と。他の目的にJ:り前後輪の差
動が許可状態となったどきは、該潤滑性向上を目的とす
る一時差動許可の実行を抑える手段と、を備えたことに
より、上記目的を達成したものである。
本発明においては、差動制御クラッチの摩擦面に潤滑油
を定期的に供給するノ、こめに、前後輪の差動を一時的
に許可状態にするようにしている。その結果、たとえ上
述a)のように車両の全走行時、又はほとんどの走行時
に前後輪の差動を制限しているようなタイプの4輪駆動
車であっても、長い間滑り状態に置かれていた差動制御
クラッチの摩擦面に適正に潤滑油が供給され、該摩擦面
が冷却されると共に、良好な耐久・iを維持することが
できるようになる。 なお、このように前後輪の差動を許可状態とする場合、
何を「トリガ」として、このような差動許可の制御を実
行するかが問題となるが、本発明の場合、この点につい
ては特に限定するものではない。例えば出願人は特願昭
62−244592において、変速か実行されたことを
「トリガ」とする技術を提案しているが、他のr)リガ
」であってもよい。 ÷発明においては、更(1:、曲の目的により前鋒輪の
差動が許可状態となったことを検出する手段を備える。 そして他の目的により前後輪の差動が許可状態となった
ときは、該潤滑性向上を目的とする一時差動許可の実行
を抑えるようにしている。 これは、目的がどのようなものであろうと、前後輪の差
動が許可状態となったときは、本発明の目的である潤滑
性向」−のための差動許可が1回実施されたと考えてよ
いためである。 即ち、クラッチ摩擦面への潤滑油の供給という点にのみ
着目するならば、−時的な差動許可は頻繁である程好ま
しいことになる。従って他の目的で差動許可が実施され
たと17ても、その意味では本目的の差動許可を抑える
必要はない、しかしながら、余りに頻繁に差動許可を実
行すると、差動制御クラッチを駆動している油圧サーボ
機構自体の作動(摺動)回数が多くなり、例えばシール
リング等の耐久性が問題となってくる。又、本来差動制
限を行うべき染件下において一時的にぜよ差動許可とさ
れる回数が多くなると、それだけ本来行われるべき差動
制限が実行されなくなってしまつ。 本発明においては、これらの事情を考慮した土で、他の
目的で差動許可が実施された場合は、本目的のための差
動許可を抑えるようにしたため4差動制御クラツチの耐
久性の向上を確保しながら、該クラッチを駆動するため
の油圧サーボ機構の耐久性を確保することができ、又、
必要な前後輪の差動制御を最大限実行することができる
ようになる。 なお、差動許可の実行を抑えるためには、具体的には本
目的のための差動許可の実行(開始)粂件をより成立し
にくくするような作業、例えばカウントのリセツl〜、
閾値の変更等の作業を行えばよい。
を定期的に供給するノ、こめに、前後輪の差動を一時的
に許可状態にするようにしている。その結果、たとえ上
述a)のように車両の全走行時、又はほとんどの走行時
に前後輪の差動を制限しているようなタイプの4輪駆動
車であっても、長い間滑り状態に置かれていた差動制御
クラッチの摩擦面に適正に潤滑油が供給され、該摩擦面
が冷却されると共に、良好な耐久・iを維持することが
できるようになる。 なお、このように前後輪の差動を許可状態とする場合、
何を「トリガ」として、このような差動許可の制御を実
行するかが問題となるが、本発明の場合、この点につい
ては特に限定するものではない。例えば出願人は特願昭
62−244592において、変速か実行されたことを
「トリガ」とする技術を提案しているが、他のr)リガ
」であってもよい。 ÷発明においては、更(1:、曲の目的により前鋒輪の
差動が許可状態となったことを検出する手段を備える。 そして他の目的により前後輪の差動が許可状態となった
ときは、該潤滑性向上を目的とする一時差動許可の実行
を抑えるようにしている。 これは、目的がどのようなものであろうと、前後輪の差
動が許可状態となったときは、本発明の目的である潤滑
性向」−のための差動許可が1回実施されたと考えてよ
いためである。 即ち、クラッチ摩擦面への潤滑油の供給という点にのみ
着目するならば、−時的な差動許可は頻繁である程好ま
しいことになる。従って他の目的で差動許可が実施され
たと17ても、その意味では本目的の差動許可を抑える
必要はない、しかしながら、余りに頻繁に差動許可を実
行すると、差動制御クラッチを駆動している油圧サーボ
機構自体の作動(摺動)回数が多くなり、例えばシール
リング等の耐久性が問題となってくる。又、本来差動制
限を行うべき染件下において一時的にぜよ差動許可とさ
れる回数が多くなると、それだけ本来行われるべき差動
制限が実行されなくなってしまつ。 本発明においては、これらの事情を考慮した土で、他の
目的で差動許可が実施された場合は、本目的のための差
動許可を抑えるようにしたため4差動制御クラツチの耐
久性の向上を確保しながら、該クラッチを駆動するため
の油圧サーボ機構の耐久性を確保することができ、又、
必要な前後輪の差動制御を最大限実行することができる
ようになる。 なお、差動許可の実行を抑えるためには、具体的には本
目的のための差動許可の実行(開始)粂件をより成立し
にくくするような作業、例えばカウントのリセツl〜、
閾値の変更等の作業を行えばよい。
以下添付の図面に基づいて本発明の実施例を詳細に説明
する。 第2図は本発明に係る4輪駆動車の前後輪差動制御装置
が適用された車両用4輪駆動装置を示すスゲルトン図で
ある。 この4輪駆動装置は、エンジン10、自動変速機20、
センタデファレンシャル゛装置30、フロントデファレ
ンシャル装置40、トランスファ装置50、リヤデファ
レンシャル装置60 、差動制御クラッチ70、制御装
置806及び各種入力系90を備える。 エンジン10は車両の前部に横置きにされている。エン
ジン10の出力は自動変速機20に伝達される。 自動変速機20は、流体式1ヘルクコンバ〜り21及び
補助変速部22を備え、油圧制御部23によって前進4
段、後進1段の変速段を自動的に切換える周知の構成と
されている。前進4段のうちの最高速段(第4速段)は
オーバードライブ段となっている。油圧制御部23は、
制御装置80の指令によって制御される。自動変速機2
0を経た動力は出力ギヤ24を介してセンタデファレン
シャル装置30の入力ギヤ31に伝達される。 センタデノア1/ンシヤル装置30は、この入力ギヤ3
1と一体化されたデファレンシャルゲ〜ス32を備える
。デファレンシャルケース32には、周知の噛合構成に
よりビニオン軸33.2つの差動ビニオン34.35、
後輸出力用サイドギヤ36及び前輸出力用サイドギヤ3
7が取イ」けられている、後輸出力用サイドギヤ36は
1−ランスファ装′I!50のトランスファリングギヤ
51に連結されている。前輸出力用サイドギヤ37は、
中空の前輪駆動軸41に連結されている。 フロントデファレンシャル装置40は、この前輪駆動軸
41と一体化されたデファl/ンシャルゲス42を備え
る。このデファレンシャルケース42には周知の噛合構
成によりビニオン軸43.2つの差動ビニオン44.4
5、左側前輪出力用サイドギヤ46及び右側前輪出力用
サイドギヤ47が取付けられている。左側前輪駆動用サ
イドギャ46には左側前輪車軸48が、又、右側前輪出
力用サイドギヤ47には右側前輪車軸49がそれぞれ連
結されている。 一方、1ヘランスフア装置50は、センタデファレンシ
ャル装置30の後輸出力用サイドギヤ36に連結された
トランスファリングギヤ51、このl−ランスファリン
グギャ51と噛合するドリブンビニオン52、このドリ
ブンビニオン52と11:7ベラシャフ1−53を介し
て一体的に回転する1〜ランスファ出力回転ギヤ54を
備える。1ヘランスフア出力ギヤ54はリヤデファレン
シャル装置60に連結されている。 リヤデファレンシャル装置60は、トランスファ出力ギ
ヤ54ど噛合するリングギヤが一体的に形成されたデフ
ァレンシャルケース61を備えるにのデファレンシャル
ケース61には、周知の噛合構成によりビニオン軸62
.2つの差動ビニオン63.64、左側接輪出力用サイ
ドギヤ65及び右側後輪出力用サイドギヤ66が取付け
られている。左側後輪出力用サイドギャ65は左ff!
!I後輪車軸67に、右側後輪出力用サイドギヤ66は
ぢ側後輪車軸68にそれぞれ連結されている。 差動制御クラッチ70は、前記センタデファレンシャル
装置30の入力部材であるデファレンシャルケース32
と該センタデファレンシャル装置30の出力部材である
前輪駆動軸41とを1−ルク伝達間係に接続するもので
ある。この差動制御クラッチ70は、湿式の多板クラッ
チ部71及びこれを制御する油圧制御部72とから主に
構成されている。 第3図に示されるように、多板クラッチ部71には油圧
サーボ部73が付設されている。この油圧サーボ部73
の油室74にサーボ油圧が供給されるとサーボビスl−
ン75がリターンスプリング76のバネ力に抗して図中
右方へ移動する。これによって多板クラッチ部71が押
圧され、該多板クラッチ部71を介してデファレンシャ
ルケース32と前輪駆動軸41とがトルク伝達関係に接
続される。又、油室74に供給されるサーボ油圧の増減
に応じてその伝達■・ルク容景が比例的に増減される。 油圧サーボ部73の油室74に対するザボ油圧の供給は
油圧制御部72によって行われる。油圧制御部72の構
成は未公知であるため、以下に詳細に説明する。 第4図〜第7図にこの油圧制御部72の構成を示す。 第4図〜第7図において、符号160が調圧弁、190
が第1切換え弁、210が第2切換え弁、SD+及びS
D2はこれら第1、第2切換え弁190.210を切換
えるための電磁弁をそれぞれ示している。 調圧弁160は、段イ1のスプール162を有する。又
、この調圧弁160は、入口ボート164、ドレンボー
ト165、第1、第2ブーストボート166.168、
フィードバックボート170、及び出口ボート174を
備える。 調圧弁160の入口ボート164には、ライン圧供給油
路158よりエンジン10の負荷に応じて増減する一般
的なライン油圧が常に供給される。 又、第1ブース1−ボー1−166にらライン油圧供給
油路158.J:リライン油圧が常に供給される。 これに対し、第2ブーストボー+” 168には後述の
第1切換え弁190及び第2切換え弁210を介してラ
イン油圧が選択的に供給されるようになっている。又、
フィードバックボート170には、絞り178を有する
油路176によって出1]ボート174の出力油圧がフ
ィードバック供給される。 調圧弁160は、スプール1,62に作用する図中上向
きの力と下向きの力とのバランスに応じて、入口ボート
164及びドレンボート165の出口ボート174に対
する連通度台が制御される。この連通度合の制御により
、入口ボー1−164からのライン油圧が調圧され、こ
の調圧された油圧、即ちモジュレート油圧が出口ボー=
l−174から取出される。スプール162に作用す
る図中」−向きの力は、第1ブーストボート166及び
第2ブーストボート168に与えられる油圧によって発
生される。又、スプール162に作用する図中下向きの
力は、フィードバックボート170に与えられる油圧及
び圧縮コイルバネ172のバネ力によりて発生される6 第1ブーストボー1−166にのみライン油圧が供給さ
れているときには、第8図に示されるような油圧特性の
モジュレート油圧Pm 2が出口ボート174に発生さ
れ、第11−ストボー1−166に加えて第2ブースト
ボート168にもライン油圧が供給されているときには
(同一スロワ1〜ル開度のときに)前記モジュレート油
圧112より高いモジュレート油圧Pn 、が出口ボー
1−174に発生される。 調圧弁160の出口ボー)−174は、油路180によ
って第1切換え弁190の第2人口ボート194に(妾
続されている。 第1切換え弁190は、パイロットボート196に油圧
が供給されているか否かによってスプール192が上下
動し、各ボート194.200.202.204.20
6の接続関係を切換えるものである。 パイ四ツl−ボート196には油路184よりライン油
圧がその途中に設けられた電磁弁SD2の開閉に応じて
選択的に供給されるようになっている。油路184の途
中には絞り188が設けられている。これにより、電磁
弁S D 2がOFFとされ、これが閉弁状態であると
きにはライン圧供給油路158からのライン油圧が油路
184を経てバイ四ツl−ボート1.96に与えられる
。又、電磁弁SD2がONとされ、これが開弁状態であ
るときには油路184のライン油圧はドレンされ、パイ
ロットボート196には実質的な油圧は与えられなくな
る。 パイロットボート196に油圧が供給されているときに
は、第4図及び第5図に示されているように、スプール
192が圧縮コイルバネ198のバネ力に抗して図中下
方に移動させられる。そのため、第1大ロボー1−(油
路182からライン油圧が供給されるボー1−)200
が閉じ、第2人口ボート(油路180からモジュレータ
油圧が供給されるボート)194が第1出ロボート20
2に連通され、又、第2出ロボート204がドレンボー
ト206に連通される。 これに対し、パイ四ツ1−ボー1−196に油圧が供給
されていないときは、第6図及び第7図に示されるよう
に、スプール192は圧縮コイルバネ3、98のバネ力
によって図中上側に移動させられる。そのため第1.入
口ボー1−200と第1出ロボート202とが連通され
、又、第2人口ボート194と第2出日ボー1−204
とが連通される8第1切換え弁190の第1出日ボー1
−202は、油路208によって第2切換え弁21.0
の第1、入口ボート214に連通されている。又、第1
切換え弁190の第2出ロボート204は、油路226
によって第2切換え弁210の第2人口ボート220に
連通されているや 第2切換え弁210は、パイロットボート216に油圧
が供給されているか否かによってスプール212が上下
動し、第1、第2人口ボート214.220、第1、第
2出ロボート219.222、及びドレンボート224
の各ボートが切換えられるようになっている。 第2切換え弁210のパイロットボート216には油路
228からライン油圧がその途中に設けられた電磁弁S
D+の開閉に応じて選択的に供給されるようになってい
る。又、油路228の途中には絞り232が設けられて
いる。これにより、電磁弁SDIがOFFとされ、これ
が閉弁状態であるときには、ライン圧供給油路158か
らのライン油圧が油路228を経てパイロットボート2
16に供給される。これに対し、電磁弁SDIがONと
され、これが開弁状態であるときには、油路228のラ
イン圧がドレンされ、パイロットボーt−216には実
質的な油圧が与えられなくなる。 パイロットボート116に油圧が供給されているときに
は、第4図及び第6図に示されているように、スプール
212が圧縮コイルバネ218のバネ力に抗して図中下
側に移動させられる。そのなめ第1人口ボート214と
第1出ロボート219とが連通され、第2人口ボート2
20が第2出ロボー1−222に連通される。 これに対し、パイ四ツl−ボート216に油圧が供給さ
れていないときには、第5図及び第7図に示されるよう
に、スプール212が圧縮コイルバネ218のバネ力に
よって図中上0・1に移動させられる。そのため第1出
ロボート219がドレンボート224に連通され、又、
第2出ロボート222が第2人口ボート220に連通さ
れる。 第2切換え弁210の第1出ロボート21っは、油路2
34を介して前述の調圧弁160の第2ブーストボート
168に連通されている。又、第2切換え弁210の第
2出ロボート222は、油路236を介して前述の油圧
サーボ部73の油室74に連通されている。 次に、上述の如き構成からなる油圧制御部72の伴用に
ついて説明する。この油圧制911部72は、2つの電
磁弁SDI及びSD2に対する通電が後述する制御装置
80によって個別的に制御されることにより行われる。 電磁弁SI)+及びSD2のいずれにも通電がなされず
、2つの電磁弁S D +及びSD2が共に閉弁状態と
なっているときには、第4図に示される如く、第1切換
え弁190のスプール192及び第2切換え弁210の
スプール212が共に下側に移動する。このとき、第2
切換え弁210の第2出ロボート222は第2人口ボー
ト220及び油路226を経て第1切換え弁190の第
2出ロボート204に連通され、又この第2出口ボート
204はドレンボーl−206に連通される。従って、
油圧サーボ部73の油室74に供給される油圧、即ちク
ラッチ油圧Pcはドレンされ、PcOになる。 電磁弁S D +にのみ通電が行われ、電磁弁SD2が
閉弁、電磁弁S D +が開弁じている状態のときは、
第5図に示されている如く、第1切換え弁190のスプ
ール】、92が下方に移動され、第2切換え弁210の
スプール2】2が上方に移動する。このとき、第2切換
え弁21.0の第2出ロボー1へ222は、第1大ロボ
ー1−214 、油路208、第1切換え弁190の第
1出ロボー1−202及び第2人口ボート194、油路
1803介して調圧弁】、60の出1コボート174に
連通ずる。その結果、第2出ロボー1−222からは、
調圧弁160の出口ボート174に生じるモジュレーI
・油圧が出力されるようになる。 調圧弁160の第2ブーストボー1−168は、油路2
34、第2切換え弁210の第1出ロボート219を介
してドレンボー1−224に連通されていることから、
調圧弁160の第2ブースI−ボート168には油圧が
供給されず、第1ブーストボー1−166にのみ油圧が
供給されている。従って、このときの調圧弁】、60の
出口ボー1−174から取出される油圧は、第8図にて
符号11’)n+ 2にて示されている低めの油圧とな
り、この低めの油圧Pra2がクラッチ油圧Pcとして
前記油圧サーボ部73の油室74に供給されるようにな
る。 電磁弁SD2にのみ通電が行われ、該電磁弁SD2が開
弁、電磁弁SD+が閉弁状態となっているときには、第
6図に示されるように、第1切換え弁190のスプール
192が上方に移動し、第2切換え弁210のスプール
212が下方に移動するようになる。このとき、第2切
換え弁210の第2出ロボーIへ222は、第2大ロボ
ー■・220、油路226、第1切換え弁190の第2
出ロボート204、第2大ロボー1−194 、及び油
路180を介して調圧弁160の出口ボート174に連
通ずる。その結果、第2出カポ−1〜222からは調圧
弁160の出口ボー?−174に生じるモジニレ−1〜
油圧が出力されるようになる。 調圧弁160の第2ブーストボート1.68は、油路2
34を介して第2切換え弁2】0の第1.出口ボート2
1−9を経て第1人口ボート214に連通されている。 この第1人口ボート214は油路208を介して第1切
換え弁190の第1出ロボート202から第1.入口ボ
ー1= 200に連通されている。従って第2ブースト
ボート1.68にはライン油圧が供給されるようになる
。そのなめ調圧弁1.60の出口ボート174には第8
図において符号pH1にて示される高めのモジュレート
油圧が発生し、この高めのモジュレート油圧Pn+ 、
がクラッチ油圧Pcとして前記油圧サーボ部73の油室
74に供給されるようになる。 電磁弁S D +及びSC2のいずれもがOFFとされ
、該電磁弁SI)+及びSC2が共に開弁状態とされて
いるときは、第7図に示される如く、第1切換え弁19
0のスプール192及び第2切換え弁210のスプール
212が共に上方に移動するようになる。このとき、第
2切換え弁210の第2出目ボート222は、第1大ロ
ボー?−214、油路208を介して第1切換え弁19
0の第1出ロボート202に連通される。この第1出ロ
ボート202は、第1人口ボート200に連通している
ことから、第1出ロボート222には、ライン油圧が直
接供給される。従って、ライン油圧p l−がクラッチ
油圧Pcとして油圧サーボ部73の油室74に供給され
るようになる。 以上の構成により、電磁弁SD+、5I)zを第8図上
冊に示したように切換えることにより、7そのどきのラ
イン圧に応じ、差動制御クラッチ70のクラッチ油圧P
c (−=差動制御力)をrHIGHJ rMIDD
LE」rLOMJ ’FREEJの4段階に制御するこ
とができる。 ここでrFREEJは全く自由な差動が許される油圧、
rLOWJは駆動系のガタを抑えたり、通常走行におけ
る路面の細かな外乱の影響を吸収したりできるが、一方
、タイI−コーナブレーキング現象を発生することなく
自由に旋回し得る程度の油圧、rMIDDLE、は、r
I−OW Jより強力な差動制限、例えば発進加速時
の制御等を行うのに充分な差動制限を加え得る油圧、’
HI G H」は更にそれよりも強力な差動制限を行
い得る油圧に相当している。 再び第2図の説明に戻る。 制御装置80は、入力系90からの各入力信号に応じて
前記油圧制御部23及び72を制御する。 この制御装置80には、スロットル開度センサ91から
のスロットル開度情報、マニュアルシフトポジションセ
ンサ92からの自動変速R20のマニュアルシフトレン
ジ情報、前輪回転数センサ93からの前輪回転数情報、
後輪回転数センサ94からの後輪回転数情報、操舵角セ
ンサ95からの車両の操舵角情報、制動センサ96から
の制動・Wl報、0/Dスイツチ97からの運転者のオ
ーバードライブ(第4速段)走行の許可に関する情報が
入力されている。0/Dスイツチ97がOFFとされた
ときは、自動変速機20は、第4速段には変速されず、
第1速段〜第3M段間で変速が行われる。 又、制御装置80には、冷却水温センサ98からのエン
ジン10の暖機状態に関する情報も入力されている。エ
ンジン10の暖機が未だ完了しないうちは、該エンジン
10の暖機を促進するため、この場合ら自動変速機20
は、第4速段には変速されず、第1速段〜第3速段間で
変速が行われる。 更に制御装置80には、差動セレクトスイッチ99から
の運転者の差動制御状態の要求に間する情報も入力され
ている。 差動セレクトスイッチ99はrFREE (フリー)」
とrAUTO(オー1〜)」の2つのモードが選択でき
るようになっている。FREEモードのときは差動制御
クラッチ70のクラッチ油圧PCがrFREEJ 、即
ち零(差動許可)とされる。 AUTOモードのときは車両走行状態に応じて自動的に
クラッチ油圧PcがrFREEJ、rL。 W」、r M I D D L E 」、rHIGHJ
の4段階(第8図参照)に切換えられるようになってい
る。 制御装置80は、公知の方法により、マニュアルシフト
レンジ情報とlW輪四回転数情報るいは後輪回転数情報
(車速情報)とスロットル開度情報とに応じて、予め定
められた変速パターンに従って、自動変速R20の変速
段制御のための制御信号を油圧制御部23に出力する。 又、制御装置80は、車両の種々の走行状態に応じて、
前述の電磁弁SD、及びSD2を制御することにより、
差動制御クラッチ70のクラッチ油圧Pcを4段階に制
御し、その時の走行状態に最も相応しい差動(制限)力
を発生させる。電磁弁SDI、SD2の制御によりクラ
ッチ油圧Pcを4段階に制御する構成については、既に
詳述した通りである。 更に、制御装置80は、後述する制御手順に従って、本
発明を実施するために変速の回数が所定値以上であると
判断された段階で差動制御クラッチ70のクラッチ油圧
Pcが一時的にr F R,E E Jとなるように制
御する。 第9図に上記実施例装置で採用されている概略制御手順
を示す。 差動上レク1−スイッチ99かAUTOモード状態とな
っていると、各種走行状態に応じて前後輪の差動を許可
又は制限する制御が行われる。その際、走行状態を検出
するセンサが複数あるなめ、差動許可の要求と差動制限
の要求とが同時に発生して互いに干渉し合うことが考え
られる。この実施例ではこの不具合を避けるために、優
先順位の原則を採用している。この優先Jli位の原則
とは、各差動制御に優先順位を付け、優先順位の上位に
ある差動制御を実行するときは他の下位にある差動制御
を実行しないというものである6例えば悪路走行中(ス
リップ走行中)に操舵された場合、あるいはR路走行中
に制動及び操舵が行われた場合等であっても、いずれが
優位に立つ差動制御において要求されている制御のみが
実行される。その結果、各差動制御同士の干渉の発生が
防止される。 なお、この実施例ではいずれの制御部#も成立しなかっ
たときは、差動制御クラッチ7oが[1−OWJとなる
ようにプログラムされている。 見本的に第9図の制御手順を説明する。 ステップ250では差動セレクトスイッチ99の状態が
判定される。差動セレクトスイッチ99がFR,EEモ
ードとされているときにはステップ272に進み、差動
制御クラッチ70がrFREEl、即ち差動許可の状態
とされる。 又、差動セレクトスイッチ99がAUTOモードであっ
た場合には、ステップ252に進む。ステップ252で
は制動時における差動制御の実行条件が成立するか否か
が判定される。ここにおける制動時の差動制御とは、特
に低jツ擦係数道路における4輪ロックによる操舵性能
の低下を防止するために、「制動状態」の検出と共にセ
ンタデファレンシャル装置30の差動を許可とする制御
をいう。従って、この制御条件が成立したときは、差動
制御クラッチ70をrFREEJとするためにステップ
272に進み、差動制御クラッチ70はrFREEJと
される。 制動時における差動制御の実行条件が不成立な場合は、
ステップ254に進む。ステップ254では差動制御ク
ラッチ70の強制解除制御の実行条件が成立するか否か
が判定される。ここにおける強制解除制御とは、差動が
制限されている状態のときに、即ち5電磁弁SDI、S
D2の少なくとも一方がONとされているどきに、前後
輪の回転数差が所定値以下とならない状態が所定時間以
上継続した場合、差動制御クラッチ70を保護するため
に直ちに電磁弁SD+、SD2を共にOFFとし、差動
制御クラッチ70をrFREEJとする制御をいう6前
記所定値及び所定時間は、差動制御クラッチ70の差動
制限の程度に応じて複数#J!設定される。この強制解
除制御の実行条件が成立したときはステップ272に進
み、差動制御クラッチ70はrFR,EEJとされる。 強制解除の実行条件が成立しなかったときはステップ2
56に進む。ここでは、N−+Dシフト制御の実行条件
が成立するか否かが判定される。ここにおけるN+Dシ
フト制御とは、停止又は停止に近い状態でN−D(N−
+R,N−→2、N−1−を含む)シフ1−が行われた
とき、該N−+Dシフトの信号を検出後所定時間だけ差
動制御クラッチ70をrLOW、としくステップ270
)、該所定時間が経過した後アイドルスイッチがONの
ときに差動作制御クラッチ70をrHIGH,とするも
のである(ステップ266>、これにより、N −・D
シフ1−時のガタ落ち音等を減少させる。 N−Dシフl−制御の実行条件が成立しなかったときに
はステップ258に進む。ステップ258ではスリップ
制御の制御条件が成立するか否かが判定される。ここに
おけるスリップ制御とは、前後輪のいずれかが脱輪、前
後輪が異なる摩擦係数の、路面に接地、4輪が低)1路
に接地というような状態で発進しようとしたときに、前
後輪の差動を制限することによりスリップを抑制し、車
両を円滑に発進させる制御をいう、具体的には下記の条
件が全て成立し、しかもそれが所定時間だけ継続した場
合に差動制御クラッチ70をrHIGHJとする制御を
いう。 ■前輪の平均回転数と後輪の平均回転数のいずれか小さ
い方が所定値以下 ■前後輪の回転数差が所定値以上 ■アイドル接点がOFF又はスロットル開度が所定値以
上 ■前輪の平均回転数と後輪の平均回転数のいずれか大き
い方が所定値以下 このような■〜■の条件が全て成立し、しかもそれが所
定時間継続した場合は、ステップ266に進み差動制御
クラッチ70がr HI G HJとされる。 スリップ制御の実行条件が成立しなかったときは、ステ
ップ260に進む。ステップ260では高車速時制御の
実行条件が成立するか否かが判定される。ここにおける
高車速時制御とは、車速が所定値以上になったときに、
差動制御クラッチ70をrFREEJとする制御をいう
、このような制御を実行するのは、高車速状態になると
前後輪のわずかな有効半径の違いが大きな差動として閉
在化するようになるため、動力循環による駆動系の耐久
性低下を防止するために、あるいは燃費を向上させるた
めに、差動制御クラッチ70が「FREEJとされる方
が望ましいためである。なお、rFREEJとしたとき
に前後輪の実際の差動状態を検出し、その結果前後輪の
差動が所定値よりも小さい状態が所定時間以上に亘って
継続j7たことが確認されたときは、高車速であってら
差動制御クラッチ70の耐久性や燃費上特に問題がない
なめ、再び標準状態であるrLOWJに切換えられるよ
うになっている。 高車速時制御の実行条件が成立しなかったときは、ステ
ップ262に進む、ステップ262においては発進加速
時制御の実行条件が成立するか否かが判定される。ここ
における発進加速時制御とは、自動変速機20の変速段
が第1速段であり且つスロットル開度が所定値以上の時
にスリップを防止して良好な加速を得るべく差動制御ク
ラッチ70をrMIDDLEJとするものである。従っ
て、ステップ262において発進加速時制御の実行条件
が成立したときはステップ268に進む。 ステップ262の発進加速時制御の制御条件が成立しな
かったときはステップ264に進む。ステップ264で
は変速時制御(本発明に係る制御)の実行条件が成立す
るか否かが判定される。即ち、ここにおける変速時制御
とは、差動制御クラッチ70を変速が所定回数行われる
毎にrFREEJとし、該差動制御クラッチ70の摩擦
面に定期的に潤滑油を供給する制御をいう、実行条件が
成立した場合にはステップ272に進んで差動制御クラ
ッチ70がrFREE、とされる、この変速時制御につ
いては第10図を用いて後に詳述する。 このような制御フローが実行される結果、各制御には優
先順位が付けられ、上位に相当する差動制御の実行条件
が成立した段階でそれより下位に相当する差動制御の成
立判断が行われないことになる。その結果、差動制御ク
ラッチ70に関して同時に複数の制御指令が発生するこ
とがなく、制御の干渉が有効に防止される。 なお、ステップ264の変速時制御が例えば10図で示
される多くのステップからなるように、ステップ250
〜264の各制御の実行条件の判定及び制御の実行は、
必ずしも第9図に示されるような単純なフローによって
達成されるらのではない。 次に、第10図に上述の変速時制御(以下本制御という
)に焦点を絞った制御70−を示す。 この制御フローはエンジンの始動によりスタートする。 ステップ301でデータやフラグ、カウント等の初期化
を行った後、ステップ303で各種制御に必要なデータ
を入力する。このデータにより、自動変速機20の変速
段の制御を行なったり、差動制m) ラッチ7oのAu
To制CIJ(差動セレクトスイッチ99がAUTOモ
ードとされているときの自動制a11>を行なったりす
る。 これまでの説明で明らかなように、本実施例では、差動
セレクトスイッチ99がAUTOモードとされていると
きに、前後輪の差動制限力を走行状態に応じて、4段階
に自動的に切換える制御が行われる。又、差動セレクト
スイッチ99がFREEモードとされたときには、走行
状態の如何にかかわらず差動が許可された状態での4輪
駆動が実施される。 以下に、差動制御クラッチ70を定期的に「FREEJ
とする本制御に焦点を絞って詳しい説明をする。 第10図(A)のステップ310で差動セレクトスイッ
チ99がAUTOモードになっているか否かを判断する
。差動セレク1へスイッチ99がAtJ T Oモード
であれば、ステップ31,5以下に進むが、rFREE
モード」となっていた場合は、差動制御クラッチ70を
即時rFRE1コ」にする。 ステップ315以下に進んだ場合は、次の■、■の制御
が実行される。 ■自動変速機20が最高速段(第4速段)まで変速が可
能な状態での走行中にあっては、当該第4速段への変速
(アップシフト)の同数N^がカウントされ、この回数
N八が所定値1’J+以上となったときに所定の時間T
1だけ差動制限クラッチ70がrFREEJとされる。 ■自動変速機20が最高速段(第4速段)への変速がで
きない状態となっているときには、その状態での最高変
速段(例えば第3速段)への変速(アップシフト)の回
数N日がカウントされ、この回数NBが所定値N2以上
となったどきに所定時間T+だけ差動制御クラッチ70
がrFREE。 とされる。 ここで、自動変速榔20が最高速段(第4速段)への変
速ができない状態とは、前述したように、例えばドライ
ブレンジでO/Dスイッチ97がOFFとされている場
合、あるいは末暖機走行時におけるオーバードライブカ
ット制御が成立している場合等が挙げられる。この場合
の最高変速段は第3速段となる。 なお、この制御フローにおいては、シフトレバ−の位置
が「2」レンジ、rL、lzンジの場合については特に
触れていないが、同様の考え方が可能である。この場合
、例えば「2」レンジであったときは、採り得る最高速
段は第2速段ということになるため、第1速段から第2
速段への変速(アップシフト)の回数が数えられること
になろつ。 採り得る最高速段への変速(アップシフト)の回数に基
づいて本制御を実行するようにしたのは、第1に、アッ
プシフ1へ後はエンジンのトルクが減少した後に当たる
ため、差動制御クラッチ70にかかる負担が比較的少な
くなったときであると考えられること、第2に、採り得
る最高速段に変速されるときが、他の中間段に変速され
るときに比べてセンタデファレンシャル装置30に入力
されてくるI・ルクが小さく、又、一般に車両走行が最
も安定していると考えられるためである。 又、採り得る最高変速段毎に所定値N + 、 N 2
を別途設定するようにしているのは、最高速段の種類が
異なると、当該最高速段に変速される頻度が異なってく
るためである。 第10図<A)の制御フローの説明に戻る。 ステップ312で変速の同数N^及びNBのカウントを
リセツI−しているのは、そもそも定期的にrFREE
、にすることが目的ではあるが、必要以上にはrFRE
E」にはしないという理由からである。即ち、目的がど
のようなものであろうと、ステップ311、において差
動制御クラッチ70をrFREEJとした場合は本制御
における目的か達成されたことになるため、これを以っ
て本制御が1回実施されたと考えてよいためである。 又、前述したように、本実施例においては、差動セレク
トスイッチ99がAUTOモードとなっている場合は、
差動制御クラッチをrLOW、とするのを標準走行状態
としている。従って、rFREE、の回数が多くなると
、本来の差動制限制御がそれだけ実行されないことにな
る。従って、他の目的によってrFREEJの状態とな
ったときには、これを本制御によるrFREE、の実行
と見なすことにより、必要以上のrFREE」の実行を
防止することかできるようになる。 なお、ステップ385で同様の目的で変速回数N^、N
Bのカウントをリセットしている。 ステップ310で差動セレクトスイッチ99がAUTO
モードであると判定されたときは、ステップ3】5に進
みフラグF^の判定を行う。このフラグFAは、これが
1.であるときに本制御により差動制御クラッチ70を
rFREE、とする制御を実行中であることを示し、こ
れが零であるときに非実行中であることを示している。 当初はステップ301でデータ等の初期化が行われてい
るため、F^−0(本制御非実行中)となっている。 その為、第10図(B)のステップ320に進み、前述
したようなAUTO制御の優先順位に従いス−r”)フ
320〜322テ本制#、J:り優先のrHIGHJ、
rM I DDLEJ 、あるいはr F R,E E
。 の制御が成立するか否かを判断する。 もし、rHI GHJ又は’MIDDLEJの制御が成
立したならばステップ386に進み、「HIGHJ又は
r M I D D L E Jの制御を実行する。 しかしながら、ステップ322でrFREEJへのAU
TO制御が成立した場合は、先に述べたようにステップ
385においてそれまでの変速回数N^、NBをリセ゛
ソトした後ステ゛ツブ386へと進み、rFREE、の
制御が実行される。 ここでステップ387のフラグF2の説明をする。 フラグF2は、本制御によるrFREEJが開始(F^
−1の状態)される前に、他のAUTO制御又は変速機
の変速制御が開始されたことを示すものである。フラグ
F2が1となった場合は、これらのA U T O制御
又は変速機の変速制御が終了するまでは、たとえ変速回
数N^又は8日が所定の回数1’J+又はN2となり、
本制御の開始条件が成立したとしても本制御を実行しな
い、これはステップ343でフラグF2を判定する形で
実現される。 従って、ステップ387では、他のAUTO制御が先に
実行されたということでF2=1(他のAUTO制御実
行中)とし、ヌステップ327では変速機の変速制御が
先に実行されたということでFz=1としている。この
ような趣旨のフラグF2を立てるのは、本制御の優先+
1ff位が下位であり、従って他の制御が何も行われて
いないときに実行されるべきという理由に基づいている
。 ステップ320〜322でいずれもNoの判定がなされ
た場合は、通常状i (rLOWJの状態)でよいとい
うことであるため、ステップ323で差動制御クラッチ
70をr L OW 」としている。 本制御はrFREF、Jにするという制御であるため、
差動制限力の変化が最も小さい状態で[FREE、への
切換えが行われるのが望ましい。即ち、差動制御クラッ
チ70が例えば’ HI G H」あるいはrMIDD
LEJの状態にされているということは、換言すると車
両走行状態がそのような強い差動制限を必要としている
情況にあるということになる。本制御は差動制御クラッ
チ70の潤滑性向上のために設けられたものであるため
、本来の差動制限制御の実行に対し、極力影響が及ばな
い形で行われるべきである。そのため、本制御は必ずr
LOWJ状態、即ち差動制限力が所定値以下と考えられ
る状態(ステップ323以降)から実行条件の判定に入
るようにしている。 次に、ステップ324でフラグF4が判定される。フラ
グF4は、本制御が未だ実行されていない(F^=0)
の状態で自動変速機20の変速判断が先にあった場合に
11、なかったときに零とされるフラグである。当初は
F4=0となっているため、ステップ325で変速判断
が成立したか否かが判断される。変速判断が成立した場
合は、ステップ326に進んで当該変速が優先的に実行
され、ステップ326AでフラグF4が1に設定される
。又、ステップ327で陽光の変速が実行中ということ
でフラグF2が1とされ、リターンされる。フラグF2
の意義については先に述べた。 −度フラグF4が1に設定されると、ステップ324で
F4−1と判定されるため、ステップ328に進み、当
該変速が終了したか否かが判断される。終了していない
ときはそのままリターンされる。P:了したと判断され
るとステップ328AでフラグF4がリセットされる。 ステップ325で変速判断がないと判定されたときは、
ステップ320〜328の判断で本制御より優先のAU
TO制御が全くなく、且つ自動変速機20の変速制御が
ない(あるいはステップ328経由で終了した)という
ことでフラグF2が零とされる(ステップ329)。 次に第10図(C)のステップ330.331へと進む
。 ステップ330では0/Dスイツチ97の状態、ステッ
プ331では暖機促進等の他のO/Dカット制御の状態
を判定する。この判定の結果、最高速段(第4速段)ま
で変速可能な状態での走行と判断されたときは、ステッ
プ332へ進み、それ以外ではステップ360へと進む
。 ステップ332へ進んだ場合は、後にステップ336.
337で最高変速段(第4速段)への変速回数N^をカ
ウントする。ステップ360へ進んだ場合は、後にステ
ップ364.365で第3速段への変速回数8日がカウ
ントされる。そしてステップ340又はステップ368
で変速凹iN^又はNBが所定の回数N!又はN2にな
ると本制御の開始条件が揃うことになる。 ステップ330.331以降ステツプ332〜334及
びステップ360〜362では次のことをしている0例
えばドライブレンジでO/Dスイッチ97がON、他の
O/Dカット制御がなしの状態で走行されていると、第
4速段までのアップシフトが何回か行われ、その回数N
^がカウン1−される。こ、二で、例えば0/Dスイ゛
ソチ・がOFFとされると、ステップ360へ−362
では先の状態でカウントした回数N^の分がNBに置換
えられる。その結果、新たにNBのカウントを零からし
直さなくてもよいようになっている。このようにする理
由は、走行状態が変わっても、なるべく定期的に本制御
を行いたいなめである。もし仮に、走行状態が変わる度
にカウントされたN^、あるいはNBがリセットされる
ようにしておくと、いつまでたっても本制御が実行され
ないという事態も考えられる。 次に、ステップ335.363のフラグF1及びFlの
説明を行う。フラグF!及びFlは、ステップ341及
びステップ369で第4速段あるいは第3遠段への変速
制御が末だ統了していないと判定されたときにステップ
349.370でそれぞれ1とされるフラグである。即
ち、フラグF7、Flが1のときは当該変速制御が実行
中であることを示している。このフラグF1及びFlは
具体的には最後の第4速段への変速、又は第3速段への
変速が終了した後にのみステップ344以降に進んで差
動制御クラッチ70のrFREEJを行うために使用す
る。 この理由は、本制御の影響を変速制御に4えたくないた
めである。即ち、変速制御は、安定した油圧状態で実行
しないと良好な変速特性が得られることがある。もとも
とポンプの容量にはかなりの余裕が持たされているもの
の、変速制御の最中に本制御を実行するべくオイルが大
量に移動されると、その移動によって当該変速制御のた
めのオイルの移動が適性に実行されなくなる恐れがある
。 又、単にオイルの移動の問題だ(うでなく、変速制御中
に差動制限状態を変化させるのは避ける方が良好である
。フラグF1及びFlは、このような事情に檻み、少な
くとも最後の第4速段あるいは第3速段への変速が終了
するまでは差動制御クラッチ70をrFREEJとする
のを待つなめに設けられたものである。 具体的には、ステップ338又は366で第4速段又は
第3速段への変速が実行されると、ステップ341.3
69でその変速が終了したか否かが判定される。変速が
終了していないと判定されるとステップ349あるいは
ステップ370でF4、Flが1とされる。その後ステ
ップ341、あるいはステップ369で変速が終了と判
断されるまではFl、Flは1のままとされ、変速が終
了した段階でステップ342.371に進んでリセット
される。 なお、Fl、Flが1とされると、変速が終了するまで
ステップ335あるいはステップ363でYESの判定
がなされるため、ステップ336〜338.364〜,
366が飛び越されるようになっている。 ところで、変速回数N^、Neのカウントが進む過程で
、N^<N、あるいはN Fl< N 2のうちはステ
ップ340.368からリターンされ、第10図(B)
のステップ320〜322で差動制限力を「LOW、以
夕1にするようなA U T O1ilJ御が成立する
かどうかを常に検出し続けるようになっている。これに
より、本制御の条件成立の判定に取りかかった後であっ
ても、他のAUTO制御の条件が成立した場合には、適
宜その制御が実行されることになる。 第10図(C)に戻って、ステップ341.369でN
^、N日をカウントした変速(第4速段又は第3速段へ
の変速)が終了したと判定され、ステップ340.36
8でN^≧N + 、あるいはNB≧N2となり、且つ
、ステップ343で他のAUTO制御や変速が行われて
いない(F2=O)と判断されると、ステップ344へ
進み、差動制御クラッチ70をrFREE、とし、N^
、NBのカウントをリセットする(ステップ345)。 その後、所定時間T1の間だけこのrFREE。 状態を継続させるためのタイマT^のカウントをスター
トするくステップ346)、このスタートと共に、ステ
ップ347で本制御により差動制御クラッチ70をrF
REEJとしている最中であるという意味のフラグF^
を】としリターンする。 再び第10図(A)戻って、フラグF^が1とされると
、ステップ315でF^=1と判定されるため、ステッ
プ390以降へ進む。ステップ390あるいは395で
通常のr L OW 、状態よりら差動制限力を高める
制御が成立したときは5、rFREEJの制御は中止さ
れ、ステップ391、又は396でrHI GHJある
いはr M I D D l。 Eノの制御が実行される。即ち、本制御はいかなる状態
のときでも他のAUTO制御よりら優先して実行される
ことはない。 差動を高めるAUTO制御が割込んできたときは、ここ
でタイマT^がリセットされる(ステップ392)、そ
して本制御によるrFREEJ制御が終了したという意
味でフラグFAが零とされる。なお、N^、NBについ
ては、FA=1となる前にステップ345でリセットさ
れている。 一方、スfツ7397でrFREEJ のAtJTO制
御が成立したと判定された場合は、本制御の実行中と同
一の状態であるため、タイマT^のカウントをそのまま
′a続する。 タイマT^が所定時間T1になる前にステップ397で
成立した優先のrFREEJ制御が終了した場合は、ス
テップ397から398へと進み、T^≧T1となって
からステップ400に進む。 ステップ400では差動制御クラッチ70が再びr L
OW Jとされる。その後、ステップ405において
タイマTΔがリセツl−され、ステップ401でフラグ
F^が零どされた後本制御が終了される。 T^> T iとなってもステップ397での優先のr
FREE、制御が終了しない場合は、この優先のrFR
EE、の制御をそのまま続け、ステップ403からステ
ップ405.401へと進み、タイマT^及びフラグF
Aのリセットのみ行って本制御を終了する。 本制御による’FREEJ最中に優先イるオート制御が
何も起こらない場合は、ステップ390から395,3
97.398と進み、T^≧]゛1となったところでス
テップ400で差動制御クラッチ70をrLOW、に戻
し、ステップ405.401を経て本制御を終了する。 この実施例では、そのときの採り得る最高速段への変速
回数N^、NBがぞれぞれ計数され、しかもその最高速
段の種類別に所定回数N + 、N 2が設定されてい
るため、必要にして十分な潤滑油の供給を行うことがで
きる。
する。 第2図は本発明に係る4輪駆動車の前後輪差動制御装置
が適用された車両用4輪駆動装置を示すスゲルトン図で
ある。 この4輪駆動装置は、エンジン10、自動変速機20、
センタデファレンシャル゛装置30、フロントデファレ
ンシャル装置40、トランスファ装置50、リヤデファ
レンシャル装置60 、差動制御クラッチ70、制御装
置806及び各種入力系90を備える。 エンジン10は車両の前部に横置きにされている。エン
ジン10の出力は自動変速機20に伝達される。 自動変速機20は、流体式1ヘルクコンバ〜り21及び
補助変速部22を備え、油圧制御部23によって前進4
段、後進1段の変速段を自動的に切換える周知の構成と
されている。前進4段のうちの最高速段(第4速段)は
オーバードライブ段となっている。油圧制御部23は、
制御装置80の指令によって制御される。自動変速機2
0を経た動力は出力ギヤ24を介してセンタデファレン
シャル装置30の入力ギヤ31に伝達される。 センタデノア1/ンシヤル装置30は、この入力ギヤ3
1と一体化されたデファレンシャルゲ〜ス32を備える
。デファレンシャルケース32には、周知の噛合構成に
よりビニオン軸33.2つの差動ビニオン34.35、
後輸出力用サイドギヤ36及び前輸出力用サイドギヤ3
7が取イ」けられている、後輸出力用サイドギヤ36は
1−ランスファ装′I!50のトランスファリングギヤ
51に連結されている。前輸出力用サイドギヤ37は、
中空の前輪駆動軸41に連結されている。 フロントデファレンシャル装置40は、この前輪駆動軸
41と一体化されたデファl/ンシャルゲス42を備え
る。このデファレンシャルケース42には周知の噛合構
成によりビニオン軸43.2つの差動ビニオン44.4
5、左側前輪出力用サイドギヤ46及び右側前輪出力用
サイドギヤ47が取付けられている。左側前輪駆動用サ
イドギャ46には左側前輪車軸48が、又、右側前輪出
力用サイドギヤ47には右側前輪車軸49がそれぞれ連
結されている。 一方、1ヘランスフア装置50は、センタデファレンシ
ャル装置30の後輸出力用サイドギヤ36に連結された
トランスファリングギヤ51、このl−ランスファリン
グギャ51と噛合するドリブンビニオン52、このドリ
ブンビニオン52と11:7ベラシャフ1−53を介し
て一体的に回転する1〜ランスファ出力回転ギヤ54を
備える。1ヘランスフア出力ギヤ54はリヤデファレン
シャル装置60に連結されている。 リヤデファレンシャル装置60は、トランスファ出力ギ
ヤ54ど噛合するリングギヤが一体的に形成されたデフ
ァレンシャルケース61を備えるにのデファレンシャル
ケース61には、周知の噛合構成によりビニオン軸62
.2つの差動ビニオン63.64、左側接輪出力用サイ
ドギヤ65及び右側後輪出力用サイドギヤ66が取付け
られている。左側後輪出力用サイドギャ65は左ff!
!I後輪車軸67に、右側後輪出力用サイドギヤ66は
ぢ側後輪車軸68にそれぞれ連結されている。 差動制御クラッチ70は、前記センタデファレンシャル
装置30の入力部材であるデファレンシャルケース32
と該センタデファレンシャル装置30の出力部材である
前輪駆動軸41とを1−ルク伝達間係に接続するもので
ある。この差動制御クラッチ70は、湿式の多板クラッ
チ部71及びこれを制御する油圧制御部72とから主に
構成されている。 第3図に示されるように、多板クラッチ部71には油圧
サーボ部73が付設されている。この油圧サーボ部73
の油室74にサーボ油圧が供給されるとサーボビスl−
ン75がリターンスプリング76のバネ力に抗して図中
右方へ移動する。これによって多板クラッチ部71が押
圧され、該多板クラッチ部71を介してデファレンシャ
ルケース32と前輪駆動軸41とがトルク伝達関係に接
続される。又、油室74に供給されるサーボ油圧の増減
に応じてその伝達■・ルク容景が比例的に増減される。 油圧サーボ部73の油室74に対するザボ油圧の供給は
油圧制御部72によって行われる。油圧制御部72の構
成は未公知であるため、以下に詳細に説明する。 第4図〜第7図にこの油圧制御部72の構成を示す。 第4図〜第7図において、符号160が調圧弁、190
が第1切換え弁、210が第2切換え弁、SD+及びS
D2はこれら第1、第2切換え弁190.210を切換
えるための電磁弁をそれぞれ示している。 調圧弁160は、段イ1のスプール162を有する。又
、この調圧弁160は、入口ボート164、ドレンボー
ト165、第1、第2ブーストボート166.168、
フィードバックボート170、及び出口ボート174を
備える。 調圧弁160の入口ボート164には、ライン圧供給油
路158よりエンジン10の負荷に応じて増減する一般
的なライン油圧が常に供給される。 又、第1ブース1−ボー1−166にらライン油圧供給
油路158.J:リライン油圧が常に供給される。 これに対し、第2ブーストボー+” 168には後述の
第1切換え弁190及び第2切換え弁210を介してラ
イン油圧が選択的に供給されるようになっている。又、
フィードバックボート170には、絞り178を有する
油路176によって出1]ボート174の出力油圧がフ
ィードバック供給される。 調圧弁160は、スプール1,62に作用する図中上向
きの力と下向きの力とのバランスに応じて、入口ボート
164及びドレンボート165の出口ボート174に対
する連通度台が制御される。この連通度合の制御により
、入口ボー1−164からのライン油圧が調圧され、こ
の調圧された油圧、即ちモジュレート油圧が出口ボー=
l−174から取出される。スプール162に作用す
る図中」−向きの力は、第1ブーストボート166及び
第2ブーストボート168に与えられる油圧によって発
生される。又、スプール162に作用する図中下向きの
力は、フィードバックボート170に与えられる油圧及
び圧縮コイルバネ172のバネ力によりて発生される6 第1ブーストボー1−166にのみライン油圧が供給さ
れているときには、第8図に示されるような油圧特性の
モジュレート油圧Pm 2が出口ボート174に発生さ
れ、第11−ストボー1−166に加えて第2ブースト
ボート168にもライン油圧が供給されているときには
(同一スロワ1〜ル開度のときに)前記モジュレート油
圧112より高いモジュレート油圧Pn 、が出口ボー
1−174に発生される。 調圧弁160の出口ボー)−174は、油路180によ
って第1切換え弁190の第2人口ボート194に(妾
続されている。 第1切換え弁190は、パイロットボート196に油圧
が供給されているか否かによってスプール192が上下
動し、各ボート194.200.202.204.20
6の接続関係を切換えるものである。 パイ四ツl−ボート196には油路184よりライン油
圧がその途中に設けられた電磁弁SD2の開閉に応じて
選択的に供給されるようになっている。油路184の途
中には絞り188が設けられている。これにより、電磁
弁S D 2がOFFとされ、これが閉弁状態であると
きにはライン圧供給油路158からのライン油圧が油路
184を経てバイ四ツl−ボート1.96に与えられる
。又、電磁弁SD2がONとされ、これが開弁状態であ
るときには油路184のライン油圧はドレンされ、パイ
ロットボート196には実質的な油圧は与えられなくな
る。 パイロットボート196に油圧が供給されているときに
は、第4図及び第5図に示されているように、スプール
192が圧縮コイルバネ198のバネ力に抗して図中下
方に移動させられる。そのため、第1大ロボー1−(油
路182からライン油圧が供給されるボー1−)200
が閉じ、第2人口ボート(油路180からモジュレータ
油圧が供給されるボート)194が第1出ロボート20
2に連通され、又、第2出ロボート204がドレンボー
ト206に連通される。 これに対し、パイ四ツ1−ボー1−196に油圧が供給
されていないときは、第6図及び第7図に示されるよう
に、スプール192は圧縮コイルバネ3、98のバネ力
によって図中上側に移動させられる。そのため第1.入
口ボー1−200と第1出ロボート202とが連通され
、又、第2人口ボート194と第2出日ボー1−204
とが連通される8第1切換え弁190の第1出日ボー1
−202は、油路208によって第2切換え弁21.0
の第1、入口ボート214に連通されている。又、第1
切換え弁190の第2出ロボート204は、油路226
によって第2切換え弁210の第2人口ボート220に
連通されているや 第2切換え弁210は、パイロットボート216に油圧
が供給されているか否かによってスプール212が上下
動し、第1、第2人口ボート214.220、第1、第
2出ロボート219.222、及びドレンボート224
の各ボートが切換えられるようになっている。 第2切換え弁210のパイロットボート216には油路
228からライン油圧がその途中に設けられた電磁弁S
D+の開閉に応じて選択的に供給されるようになってい
る。又、油路228の途中には絞り232が設けられて
いる。これにより、電磁弁SDIがOFFとされ、これ
が閉弁状態であるときには、ライン圧供給油路158か
らのライン油圧が油路228を経てパイロットボート2
16に供給される。これに対し、電磁弁SDIがONと
され、これが開弁状態であるときには、油路228のラ
イン圧がドレンされ、パイロットボーt−216には実
質的な油圧が与えられなくなる。 パイロットボート116に油圧が供給されているときに
は、第4図及び第6図に示されているように、スプール
212が圧縮コイルバネ218のバネ力に抗して図中下
側に移動させられる。そのなめ第1人口ボート214と
第1出ロボート219とが連通され、第2人口ボート2
20が第2出ロボー1−222に連通される。 これに対し、パイ四ツl−ボート216に油圧が供給さ
れていないときには、第5図及び第7図に示されるよう
に、スプール212が圧縮コイルバネ218のバネ力に
よって図中上0・1に移動させられる。そのため第1出
ロボート219がドレンボート224に連通され、又、
第2出ロボート222が第2人口ボート220に連通さ
れる。 第2切換え弁210の第1出ロボート21っは、油路2
34を介して前述の調圧弁160の第2ブーストボート
168に連通されている。又、第2切換え弁210の第
2出ロボート222は、油路236を介して前述の油圧
サーボ部73の油室74に連通されている。 次に、上述の如き構成からなる油圧制御部72の伴用に
ついて説明する。この油圧制911部72は、2つの電
磁弁SDI及びSD2に対する通電が後述する制御装置
80によって個別的に制御されることにより行われる。 電磁弁SI)+及びSD2のいずれにも通電がなされず
、2つの電磁弁S D +及びSD2が共に閉弁状態と
なっているときには、第4図に示される如く、第1切換
え弁190のスプール192及び第2切換え弁210の
スプール212が共に下側に移動する。このとき、第2
切換え弁210の第2出ロボート222は第2人口ボー
ト220及び油路226を経て第1切換え弁190の第
2出ロボート204に連通され、又この第2出口ボート
204はドレンボーl−206に連通される。従って、
油圧サーボ部73の油室74に供給される油圧、即ちク
ラッチ油圧Pcはドレンされ、PcOになる。 電磁弁S D +にのみ通電が行われ、電磁弁SD2が
閉弁、電磁弁S D +が開弁じている状態のときは、
第5図に示されている如く、第1切換え弁190のスプ
ール】、92が下方に移動され、第2切換え弁210の
スプール2】2が上方に移動する。このとき、第2切換
え弁21.0の第2出ロボー1へ222は、第1大ロボ
ー1−214 、油路208、第1切換え弁190の第
1出ロボー1−202及び第2人口ボート194、油路
1803介して調圧弁】、60の出1コボート174に
連通ずる。その結果、第2出ロボー1−222からは、
調圧弁160の出口ボート174に生じるモジュレーI
・油圧が出力されるようになる。 調圧弁160の第2ブーストボー1−168は、油路2
34、第2切換え弁210の第1出ロボート219を介
してドレンボー1−224に連通されていることから、
調圧弁160の第2ブースI−ボート168には油圧が
供給されず、第1ブーストボー1−166にのみ油圧が
供給されている。従って、このときの調圧弁】、60の
出口ボー1−174から取出される油圧は、第8図にて
符号11’)n+ 2にて示されている低めの油圧とな
り、この低めの油圧Pra2がクラッチ油圧Pcとして
前記油圧サーボ部73の油室74に供給されるようにな
る。 電磁弁SD2にのみ通電が行われ、該電磁弁SD2が開
弁、電磁弁SD+が閉弁状態となっているときには、第
6図に示されるように、第1切換え弁190のスプール
192が上方に移動し、第2切換え弁210のスプール
212が下方に移動するようになる。このとき、第2切
換え弁210の第2出ロボーIへ222は、第2大ロボ
ー■・220、油路226、第1切換え弁190の第2
出ロボート204、第2大ロボー1−194 、及び油
路180を介して調圧弁160の出口ボート174に連
通ずる。その結果、第2出カポ−1〜222からは調圧
弁160の出口ボー?−174に生じるモジニレ−1〜
油圧が出力されるようになる。 調圧弁160の第2ブーストボート1.68は、油路2
34を介して第2切換え弁2】0の第1.出口ボート2
1−9を経て第1人口ボート214に連通されている。 この第1人口ボート214は油路208を介して第1切
換え弁190の第1出ロボート202から第1.入口ボ
ー1= 200に連通されている。従って第2ブースト
ボート1.68にはライン油圧が供給されるようになる
。そのなめ調圧弁1.60の出口ボート174には第8
図において符号pH1にて示される高めのモジュレート
油圧が発生し、この高めのモジュレート油圧Pn+ 、
がクラッチ油圧Pcとして前記油圧サーボ部73の油室
74に供給されるようになる。 電磁弁S D +及びSC2のいずれもがOFFとされ
、該電磁弁SI)+及びSC2が共に開弁状態とされて
いるときは、第7図に示される如く、第1切換え弁19
0のスプール192及び第2切換え弁210のスプール
212が共に上方に移動するようになる。このとき、第
2切換え弁210の第2出目ボート222は、第1大ロ
ボー?−214、油路208を介して第1切換え弁19
0の第1出ロボート202に連通される。この第1出ロ
ボート202は、第1人口ボート200に連通している
ことから、第1出ロボート222には、ライン油圧が直
接供給される。従って、ライン油圧p l−がクラッチ
油圧Pcとして油圧サーボ部73の油室74に供給され
るようになる。 以上の構成により、電磁弁SD+、5I)zを第8図上
冊に示したように切換えることにより、7そのどきのラ
イン圧に応じ、差動制御クラッチ70のクラッチ油圧P
c (−=差動制御力)をrHIGHJ rMIDD
LE」rLOMJ ’FREEJの4段階に制御するこ
とができる。 ここでrFREEJは全く自由な差動が許される油圧、
rLOWJは駆動系のガタを抑えたり、通常走行におけ
る路面の細かな外乱の影響を吸収したりできるが、一方
、タイI−コーナブレーキング現象を発生することなく
自由に旋回し得る程度の油圧、rMIDDLE、は、r
I−OW Jより強力な差動制限、例えば発進加速時
の制御等を行うのに充分な差動制限を加え得る油圧、’
HI G H」は更にそれよりも強力な差動制限を行
い得る油圧に相当している。 再び第2図の説明に戻る。 制御装置80は、入力系90からの各入力信号に応じて
前記油圧制御部23及び72を制御する。 この制御装置80には、スロットル開度センサ91から
のスロットル開度情報、マニュアルシフトポジションセ
ンサ92からの自動変速R20のマニュアルシフトレン
ジ情報、前輪回転数センサ93からの前輪回転数情報、
後輪回転数センサ94からの後輪回転数情報、操舵角セ
ンサ95からの車両の操舵角情報、制動センサ96から
の制動・Wl報、0/Dスイツチ97からの運転者のオ
ーバードライブ(第4速段)走行の許可に関する情報が
入力されている。0/Dスイツチ97がOFFとされた
ときは、自動変速機20は、第4速段には変速されず、
第1速段〜第3M段間で変速が行われる。 又、制御装置80には、冷却水温センサ98からのエン
ジン10の暖機状態に関する情報も入力されている。エ
ンジン10の暖機が未だ完了しないうちは、該エンジン
10の暖機を促進するため、この場合ら自動変速機20
は、第4速段には変速されず、第1速段〜第3速段間で
変速が行われる。 更に制御装置80には、差動セレクトスイッチ99から
の運転者の差動制御状態の要求に間する情報も入力され
ている。 差動セレクトスイッチ99はrFREE (フリー)」
とrAUTO(オー1〜)」の2つのモードが選択でき
るようになっている。FREEモードのときは差動制御
クラッチ70のクラッチ油圧PCがrFREEJ 、即
ち零(差動許可)とされる。 AUTOモードのときは車両走行状態に応じて自動的に
クラッチ油圧PcがrFREEJ、rL。 W」、r M I D D L E 」、rHIGHJ
の4段階(第8図参照)に切換えられるようになってい
る。 制御装置80は、公知の方法により、マニュアルシフト
レンジ情報とlW輪四回転数情報るいは後輪回転数情報
(車速情報)とスロットル開度情報とに応じて、予め定
められた変速パターンに従って、自動変速R20の変速
段制御のための制御信号を油圧制御部23に出力する。 又、制御装置80は、車両の種々の走行状態に応じて、
前述の電磁弁SD、及びSD2を制御することにより、
差動制御クラッチ70のクラッチ油圧Pcを4段階に制
御し、その時の走行状態に最も相応しい差動(制限)力
を発生させる。電磁弁SDI、SD2の制御によりクラ
ッチ油圧Pcを4段階に制御する構成については、既に
詳述した通りである。 更に、制御装置80は、後述する制御手順に従って、本
発明を実施するために変速の回数が所定値以上であると
判断された段階で差動制御クラッチ70のクラッチ油圧
Pcが一時的にr F R,E E Jとなるように制
御する。 第9図に上記実施例装置で採用されている概略制御手順
を示す。 差動上レク1−スイッチ99かAUTOモード状態とな
っていると、各種走行状態に応じて前後輪の差動を許可
又は制限する制御が行われる。その際、走行状態を検出
するセンサが複数あるなめ、差動許可の要求と差動制限
の要求とが同時に発生して互いに干渉し合うことが考え
られる。この実施例ではこの不具合を避けるために、優
先順位の原則を採用している。この優先Jli位の原則
とは、各差動制御に優先順位を付け、優先順位の上位に
ある差動制御を実行するときは他の下位にある差動制御
を実行しないというものである6例えば悪路走行中(ス
リップ走行中)に操舵された場合、あるいはR路走行中
に制動及び操舵が行われた場合等であっても、いずれが
優位に立つ差動制御において要求されている制御のみが
実行される。その結果、各差動制御同士の干渉の発生が
防止される。 なお、この実施例ではいずれの制御部#も成立しなかっ
たときは、差動制御クラッチ7oが[1−OWJとなる
ようにプログラムされている。 見本的に第9図の制御手順を説明する。 ステップ250では差動セレクトスイッチ99の状態が
判定される。差動セレクトスイッチ99がFR,EEモ
ードとされているときにはステップ272に進み、差動
制御クラッチ70がrFREEl、即ち差動許可の状態
とされる。 又、差動セレクトスイッチ99がAUTOモードであっ
た場合には、ステップ252に進む。ステップ252で
は制動時における差動制御の実行条件が成立するか否か
が判定される。ここにおける制動時の差動制御とは、特
に低jツ擦係数道路における4輪ロックによる操舵性能
の低下を防止するために、「制動状態」の検出と共にセ
ンタデファレンシャル装置30の差動を許可とする制御
をいう。従って、この制御条件が成立したときは、差動
制御クラッチ70をrFREEJとするためにステップ
272に進み、差動制御クラッチ70はrFREEJと
される。 制動時における差動制御の実行条件が不成立な場合は、
ステップ254に進む。ステップ254では差動制御ク
ラッチ70の強制解除制御の実行条件が成立するか否か
が判定される。ここにおける強制解除制御とは、差動が
制限されている状態のときに、即ち5電磁弁SDI、S
D2の少なくとも一方がONとされているどきに、前後
輪の回転数差が所定値以下とならない状態が所定時間以
上継続した場合、差動制御クラッチ70を保護するため
に直ちに電磁弁SD+、SD2を共にOFFとし、差動
制御クラッチ70をrFREEJとする制御をいう6前
記所定値及び所定時間は、差動制御クラッチ70の差動
制限の程度に応じて複数#J!設定される。この強制解
除制御の実行条件が成立したときはステップ272に進
み、差動制御クラッチ70はrFR,EEJとされる。 強制解除の実行条件が成立しなかったときはステップ2
56に進む。ここでは、N−+Dシフト制御の実行条件
が成立するか否かが判定される。ここにおけるN+Dシ
フト制御とは、停止又は停止に近い状態でN−D(N−
+R,N−→2、N−1−を含む)シフ1−が行われた
とき、該N−+Dシフトの信号を検出後所定時間だけ差
動制御クラッチ70をrLOW、としくステップ270
)、該所定時間が経過した後アイドルスイッチがONの
ときに差動作制御クラッチ70をrHIGH,とするも
のである(ステップ266>、これにより、N −・D
シフ1−時のガタ落ち音等を減少させる。 N−Dシフl−制御の実行条件が成立しなかったときに
はステップ258に進む。ステップ258ではスリップ
制御の制御条件が成立するか否かが判定される。ここに
おけるスリップ制御とは、前後輪のいずれかが脱輪、前
後輪が異なる摩擦係数の、路面に接地、4輪が低)1路
に接地というような状態で発進しようとしたときに、前
後輪の差動を制限することによりスリップを抑制し、車
両を円滑に発進させる制御をいう、具体的には下記の条
件が全て成立し、しかもそれが所定時間だけ継続した場
合に差動制御クラッチ70をrHIGHJとする制御を
いう。 ■前輪の平均回転数と後輪の平均回転数のいずれか小さ
い方が所定値以下 ■前後輪の回転数差が所定値以上 ■アイドル接点がOFF又はスロットル開度が所定値以
上 ■前輪の平均回転数と後輪の平均回転数のいずれか大き
い方が所定値以下 このような■〜■の条件が全て成立し、しかもそれが所
定時間継続した場合は、ステップ266に進み差動制御
クラッチ70がr HI G HJとされる。 スリップ制御の実行条件が成立しなかったときは、ステ
ップ260に進む。ステップ260では高車速時制御の
実行条件が成立するか否かが判定される。ここにおける
高車速時制御とは、車速が所定値以上になったときに、
差動制御クラッチ70をrFREEJとする制御をいう
、このような制御を実行するのは、高車速状態になると
前後輪のわずかな有効半径の違いが大きな差動として閉
在化するようになるため、動力循環による駆動系の耐久
性低下を防止するために、あるいは燃費を向上させるた
めに、差動制御クラッチ70が「FREEJとされる方
が望ましいためである。なお、rFREEJとしたとき
に前後輪の実際の差動状態を検出し、その結果前後輪の
差動が所定値よりも小さい状態が所定時間以上に亘って
継続j7たことが確認されたときは、高車速であってら
差動制御クラッチ70の耐久性や燃費上特に問題がない
なめ、再び標準状態であるrLOWJに切換えられるよ
うになっている。 高車速時制御の実行条件が成立しなかったときは、ステ
ップ262に進む、ステップ262においては発進加速
時制御の実行条件が成立するか否かが判定される。ここ
における発進加速時制御とは、自動変速機20の変速段
が第1速段であり且つスロットル開度が所定値以上の時
にスリップを防止して良好な加速を得るべく差動制御ク
ラッチ70をrMIDDLEJとするものである。従っ
て、ステップ262において発進加速時制御の実行条件
が成立したときはステップ268に進む。 ステップ262の発進加速時制御の制御条件が成立しな
かったときはステップ264に進む。ステップ264で
は変速時制御(本発明に係る制御)の実行条件が成立す
るか否かが判定される。即ち、ここにおける変速時制御
とは、差動制御クラッチ70を変速が所定回数行われる
毎にrFREEJとし、該差動制御クラッチ70の摩擦
面に定期的に潤滑油を供給する制御をいう、実行条件が
成立した場合にはステップ272に進んで差動制御クラ
ッチ70がrFREE、とされる、この変速時制御につ
いては第10図を用いて後に詳述する。 このような制御フローが実行される結果、各制御には優
先順位が付けられ、上位に相当する差動制御の実行条件
が成立した段階でそれより下位に相当する差動制御の成
立判断が行われないことになる。その結果、差動制御ク
ラッチ70に関して同時に複数の制御指令が発生するこ
とがなく、制御の干渉が有効に防止される。 なお、ステップ264の変速時制御が例えば10図で示
される多くのステップからなるように、ステップ250
〜264の各制御の実行条件の判定及び制御の実行は、
必ずしも第9図に示されるような単純なフローによって
達成されるらのではない。 次に、第10図に上述の変速時制御(以下本制御という
)に焦点を絞った制御70−を示す。 この制御フローはエンジンの始動によりスタートする。 ステップ301でデータやフラグ、カウント等の初期化
を行った後、ステップ303で各種制御に必要なデータ
を入力する。このデータにより、自動変速機20の変速
段の制御を行なったり、差動制m) ラッチ7oのAu
To制CIJ(差動セレクトスイッチ99がAUTOモ
ードとされているときの自動制a11>を行なったりす
る。 これまでの説明で明らかなように、本実施例では、差動
セレクトスイッチ99がAUTOモードとされていると
きに、前後輪の差動制限力を走行状態に応じて、4段階
に自動的に切換える制御が行われる。又、差動セレクト
スイッチ99がFREEモードとされたときには、走行
状態の如何にかかわらず差動が許可された状態での4輪
駆動が実施される。 以下に、差動制御クラッチ70を定期的に「FREEJ
とする本制御に焦点を絞って詳しい説明をする。 第10図(A)のステップ310で差動セレクトスイッ
チ99がAUTOモードになっているか否かを判断する
。差動セレク1へスイッチ99がAtJ T Oモード
であれば、ステップ31,5以下に進むが、rFREE
モード」となっていた場合は、差動制御クラッチ70を
即時rFRE1コ」にする。 ステップ315以下に進んだ場合は、次の■、■の制御
が実行される。 ■自動変速機20が最高速段(第4速段)まで変速が可
能な状態での走行中にあっては、当該第4速段への変速
(アップシフト)の同数N^がカウントされ、この回数
N八が所定値1’J+以上となったときに所定の時間T
1だけ差動制限クラッチ70がrFREEJとされる。 ■自動変速機20が最高速段(第4速段)への変速がで
きない状態となっているときには、その状態での最高変
速段(例えば第3速段)への変速(アップシフト)の回
数N日がカウントされ、この回数NBが所定値N2以上
となったどきに所定時間T+だけ差動制御クラッチ70
がrFREE。 とされる。 ここで、自動変速榔20が最高速段(第4速段)への変
速ができない状態とは、前述したように、例えばドライ
ブレンジでO/Dスイッチ97がOFFとされている場
合、あるいは末暖機走行時におけるオーバードライブカ
ット制御が成立している場合等が挙げられる。この場合
の最高変速段は第3速段となる。 なお、この制御フローにおいては、シフトレバ−の位置
が「2」レンジ、rL、lzンジの場合については特に
触れていないが、同様の考え方が可能である。この場合
、例えば「2」レンジであったときは、採り得る最高速
段は第2速段ということになるため、第1速段から第2
速段への変速(アップシフト)の回数が数えられること
になろつ。 採り得る最高速段への変速(アップシフト)の回数に基
づいて本制御を実行するようにしたのは、第1に、アッ
プシフ1へ後はエンジンのトルクが減少した後に当たる
ため、差動制御クラッチ70にかかる負担が比較的少な
くなったときであると考えられること、第2に、採り得
る最高速段に変速されるときが、他の中間段に変速され
るときに比べてセンタデファレンシャル装置30に入力
されてくるI・ルクが小さく、又、一般に車両走行が最
も安定していると考えられるためである。 又、採り得る最高変速段毎に所定値N + 、 N 2
を別途設定するようにしているのは、最高速段の種類が
異なると、当該最高速段に変速される頻度が異なってく
るためである。 第10図<A)の制御フローの説明に戻る。 ステップ312で変速の同数N^及びNBのカウントを
リセツI−しているのは、そもそも定期的にrFREE
、にすることが目的ではあるが、必要以上にはrFRE
E」にはしないという理由からである。即ち、目的がど
のようなものであろうと、ステップ311、において差
動制御クラッチ70をrFREEJとした場合は本制御
における目的か達成されたことになるため、これを以っ
て本制御が1回実施されたと考えてよいためである。 又、前述したように、本実施例においては、差動セレク
トスイッチ99がAUTOモードとなっている場合は、
差動制御クラッチをrLOW、とするのを標準走行状態
としている。従って、rFREE、の回数が多くなると
、本来の差動制限制御がそれだけ実行されないことにな
る。従って、他の目的によってrFREEJの状態とな
ったときには、これを本制御によるrFREE、の実行
と見なすことにより、必要以上のrFREE」の実行を
防止することかできるようになる。 なお、ステップ385で同様の目的で変速回数N^、N
Bのカウントをリセットしている。 ステップ310で差動セレクトスイッチ99がAUTO
モードであると判定されたときは、ステップ3】5に進
みフラグF^の判定を行う。このフラグFAは、これが
1.であるときに本制御により差動制御クラッチ70を
rFREE、とする制御を実行中であることを示し、こ
れが零であるときに非実行中であることを示している。 当初はステップ301でデータ等の初期化が行われてい
るため、F^−0(本制御非実行中)となっている。 その為、第10図(B)のステップ320に進み、前述
したようなAUTO制御の優先順位に従いス−r”)フ
320〜322テ本制#、J:り優先のrHIGHJ、
rM I DDLEJ 、あるいはr F R,E E
。 の制御が成立するか否かを判断する。 もし、rHI GHJ又は’MIDDLEJの制御が成
立したならばステップ386に進み、「HIGHJ又は
r M I D D L E Jの制御を実行する。 しかしながら、ステップ322でrFREEJへのAU
TO制御が成立した場合は、先に述べたようにステップ
385においてそれまでの変速回数N^、NBをリセ゛
ソトした後ステ゛ツブ386へと進み、rFREE、の
制御が実行される。 ここでステップ387のフラグF2の説明をする。 フラグF2は、本制御によるrFREEJが開始(F^
−1の状態)される前に、他のAUTO制御又は変速機
の変速制御が開始されたことを示すものである。フラグ
F2が1となった場合は、これらのA U T O制御
又は変速機の変速制御が終了するまでは、たとえ変速回
数N^又は8日が所定の回数1’J+又はN2となり、
本制御の開始条件が成立したとしても本制御を実行しな
い、これはステップ343でフラグF2を判定する形で
実現される。 従って、ステップ387では、他のAUTO制御が先に
実行されたということでF2=1(他のAUTO制御実
行中)とし、ヌステップ327では変速機の変速制御が
先に実行されたということでFz=1としている。この
ような趣旨のフラグF2を立てるのは、本制御の優先+
1ff位が下位であり、従って他の制御が何も行われて
いないときに実行されるべきという理由に基づいている
。 ステップ320〜322でいずれもNoの判定がなされ
た場合は、通常状i (rLOWJの状態)でよいとい
うことであるため、ステップ323で差動制御クラッチ
70をr L OW 」としている。 本制御はrFREF、Jにするという制御であるため、
差動制限力の変化が最も小さい状態で[FREE、への
切換えが行われるのが望ましい。即ち、差動制御クラッ
チ70が例えば’ HI G H」あるいはrMIDD
LEJの状態にされているということは、換言すると車
両走行状態がそのような強い差動制限を必要としている
情況にあるということになる。本制御は差動制御クラッ
チ70の潤滑性向上のために設けられたものであるため
、本来の差動制限制御の実行に対し、極力影響が及ばな
い形で行われるべきである。そのため、本制御は必ずr
LOWJ状態、即ち差動制限力が所定値以下と考えられ
る状態(ステップ323以降)から実行条件の判定に入
るようにしている。 次に、ステップ324でフラグF4が判定される。フラ
グF4は、本制御が未だ実行されていない(F^=0)
の状態で自動変速機20の変速判断が先にあった場合に
11、なかったときに零とされるフラグである。当初は
F4=0となっているため、ステップ325で変速判断
が成立したか否かが判断される。変速判断が成立した場
合は、ステップ326に進んで当該変速が優先的に実行
され、ステップ326AでフラグF4が1に設定される
。又、ステップ327で陽光の変速が実行中ということ
でフラグF2が1とされ、リターンされる。フラグF2
の意義については先に述べた。 −度フラグF4が1に設定されると、ステップ324で
F4−1と判定されるため、ステップ328に進み、当
該変速が終了したか否かが判断される。終了していない
ときはそのままリターンされる。P:了したと判断され
るとステップ328AでフラグF4がリセットされる。 ステップ325で変速判断がないと判定されたときは、
ステップ320〜328の判断で本制御より優先のAU
TO制御が全くなく、且つ自動変速機20の変速制御が
ない(あるいはステップ328経由で終了した)という
ことでフラグF2が零とされる(ステップ329)。 次に第10図(C)のステップ330.331へと進む
。 ステップ330では0/Dスイツチ97の状態、ステッ
プ331では暖機促進等の他のO/Dカット制御の状態
を判定する。この判定の結果、最高速段(第4速段)ま
で変速可能な状態での走行と判断されたときは、ステッ
プ332へ進み、それ以外ではステップ360へと進む
。 ステップ332へ進んだ場合は、後にステップ336.
337で最高変速段(第4速段)への変速回数N^をカ
ウントする。ステップ360へ進んだ場合は、後にステ
ップ364.365で第3速段への変速回数8日がカウ
ントされる。そしてステップ340又はステップ368
で変速凹iN^又はNBが所定の回数N!又はN2にな
ると本制御の開始条件が揃うことになる。 ステップ330.331以降ステツプ332〜334及
びステップ360〜362では次のことをしている0例
えばドライブレンジでO/Dスイッチ97がON、他の
O/Dカット制御がなしの状態で走行されていると、第
4速段までのアップシフトが何回か行われ、その回数N
^がカウン1−される。こ、二で、例えば0/Dスイ゛
ソチ・がOFFとされると、ステップ360へ−362
では先の状態でカウントした回数N^の分がNBに置換
えられる。その結果、新たにNBのカウントを零からし
直さなくてもよいようになっている。このようにする理
由は、走行状態が変わっても、なるべく定期的に本制御
を行いたいなめである。もし仮に、走行状態が変わる度
にカウントされたN^、あるいはNBがリセットされる
ようにしておくと、いつまでたっても本制御が実行され
ないという事態も考えられる。 次に、ステップ335.363のフラグF1及びFlの
説明を行う。フラグF!及びFlは、ステップ341及
びステップ369で第4速段あるいは第3遠段への変速
制御が末だ統了していないと判定されたときにステップ
349.370でそれぞれ1とされるフラグである。即
ち、フラグF7、Flが1のときは当該変速制御が実行
中であることを示している。このフラグF1及びFlは
具体的には最後の第4速段への変速、又は第3速段への
変速が終了した後にのみステップ344以降に進んで差
動制御クラッチ70のrFREEJを行うために使用す
る。 この理由は、本制御の影響を変速制御に4えたくないた
めである。即ち、変速制御は、安定した油圧状態で実行
しないと良好な変速特性が得られることがある。もとも
とポンプの容量にはかなりの余裕が持たされているもの
の、変速制御の最中に本制御を実行するべくオイルが大
量に移動されると、その移動によって当該変速制御のた
めのオイルの移動が適性に実行されなくなる恐れがある
。 又、単にオイルの移動の問題だ(うでなく、変速制御中
に差動制限状態を変化させるのは避ける方が良好である
。フラグF1及びFlは、このような事情に檻み、少な
くとも最後の第4速段あるいは第3速段への変速が終了
するまでは差動制御クラッチ70をrFREEJとする
のを待つなめに設けられたものである。 具体的には、ステップ338又は366で第4速段又は
第3速段への変速が実行されると、ステップ341.3
69でその変速が終了したか否かが判定される。変速が
終了していないと判定されるとステップ349あるいは
ステップ370でF4、Flが1とされる。その後ステ
ップ341、あるいはステップ369で変速が終了と判
断されるまではFl、Flは1のままとされ、変速が終
了した段階でステップ342.371に進んでリセット
される。 なお、Fl、Flが1とされると、変速が終了するまで
ステップ335あるいはステップ363でYESの判定
がなされるため、ステップ336〜338.364〜,
366が飛び越されるようになっている。 ところで、変速回数N^、Neのカウントが進む過程で
、N^<N、あるいはN Fl< N 2のうちはステ
ップ340.368からリターンされ、第10図(B)
のステップ320〜322で差動制限力を「LOW、以
夕1にするようなA U T O1ilJ御が成立する
かどうかを常に検出し続けるようになっている。これに
より、本制御の条件成立の判定に取りかかった後であっ
ても、他のAUTO制御の条件が成立した場合には、適
宜その制御が実行されることになる。 第10図(C)に戻って、ステップ341.369でN
^、N日をカウントした変速(第4速段又は第3速段へ
の変速)が終了したと判定され、ステップ340.36
8でN^≧N + 、あるいはNB≧N2となり、且つ
、ステップ343で他のAUTO制御や変速が行われて
いない(F2=O)と判断されると、ステップ344へ
進み、差動制御クラッチ70をrFREE、とし、N^
、NBのカウントをリセットする(ステップ345)。 その後、所定時間T1の間だけこのrFREE。 状態を継続させるためのタイマT^のカウントをスター
トするくステップ346)、このスタートと共に、ステ
ップ347で本制御により差動制御クラッチ70をrF
REEJとしている最中であるという意味のフラグF^
を】としリターンする。 再び第10図(A)戻って、フラグF^が1とされると
、ステップ315でF^=1と判定されるため、ステッ
プ390以降へ進む。ステップ390あるいは395で
通常のr L OW 、状態よりら差動制限力を高める
制御が成立したときは5、rFREEJの制御は中止さ
れ、ステップ391、又は396でrHI GHJある
いはr M I D D l。 Eノの制御が実行される。即ち、本制御はいかなる状態
のときでも他のAUTO制御よりら優先して実行される
ことはない。 差動を高めるAUTO制御が割込んできたときは、ここ
でタイマT^がリセットされる(ステップ392)、そ
して本制御によるrFREEJ制御が終了したという意
味でフラグFAが零とされる。なお、N^、NBについ
ては、FA=1となる前にステップ345でリセットさ
れている。 一方、スfツ7397でrFREEJ のAtJTO制
御が成立したと判定された場合は、本制御の実行中と同
一の状態であるため、タイマT^のカウントをそのまま
′a続する。 タイマT^が所定時間T1になる前にステップ397で
成立した優先のrFREEJ制御が終了した場合は、ス
テップ397から398へと進み、T^≧T1となって
からステップ400に進む。 ステップ400では差動制御クラッチ70が再びr L
OW Jとされる。その後、ステップ405において
タイマTΔがリセツl−され、ステップ401でフラグ
F^が零どされた後本制御が終了される。 T^> T iとなってもステップ397での優先のr
FREE、制御が終了しない場合は、この優先のrFR
EE、の制御をそのまま続け、ステップ403からステ
ップ405.401へと進み、タイマT^及びフラグF
Aのリセットのみ行って本制御を終了する。 本制御による’FREEJ最中に優先イるオート制御が
何も起こらない場合は、ステップ390から395,3
97.398と進み、T^≧]゛1となったところでス
テップ400で差動制御クラッチ70をrLOW、に戻
し、ステップ405.401を経て本制御を終了する。 この実施例では、そのときの採り得る最高速段への変速
回数N^、NBがぞれぞれ計数され、しかもその最高速
段の種類別に所定回数N + 、N 2が設定されてい
るため、必要にして十分な潤滑油の供給を行うことがで
きる。
第1図は、本発明の要旨を示すブロン゛り図、第2図は
、本発明が適用される41!駆動車の動力伝達系統を示
すスゲルトン図、 第3図は、センタデファレンシャル装置の差動を制限す
るための差動制御クラッチのスゲルトン図、 第4図〜第7図は、上記差動制御クラッチの油圧サーボ
部に供給する油圧を発生させるための油圧回路図、 第8図は、該油圧回路によって作り出される油圧の特性
及びこの油圧特性を実現するときの電磁弁の0N−OF
F状態を示す線図、 第9図は、上記実施例装置で採用されている制御手順の
概略を示す流れ図、 第10図(A)〜(C)は、上記制御手順を変速時制御
に焦点を絞ってより詳Mc、:示した流れ図である。 10・・・エンジン、 20・・・自動変速機、
30・・・センタデファレンシャル装置、40・・・前
輪用デファレンシャル装置、50・・・トランスファ装
置、 60・・・後輪用デファレンシャル装置、70・・・差
動制御クラッチ、 80・・・制御装置、 90・・・入力系、97
・・・O/Dスイッチ、 99・・・差動セレクトスイッチ、 N^、NB・・・変速回数、 N + 、N 2・・・所定値、 T1・・・所定時間。
、本発明が適用される41!駆動車の動力伝達系統を示
すスゲルトン図、 第3図は、センタデファレンシャル装置の差動を制限す
るための差動制御クラッチのスゲルトン図、 第4図〜第7図は、上記差動制御クラッチの油圧サーボ
部に供給する油圧を発生させるための油圧回路図、 第8図は、該油圧回路によって作り出される油圧の特性
及びこの油圧特性を実現するときの電磁弁の0N−OF
F状態を示す線図、 第9図は、上記実施例装置で採用されている制御手順の
概略を示す流れ図、 第10図(A)〜(C)は、上記制御手順を変速時制御
に焦点を絞ってより詳Mc、:示した流れ図である。 10・・・エンジン、 20・・・自動変速機、
30・・・センタデファレンシャル装置、40・・・前
輪用デファレンシャル装置、50・・・トランスファ装
置、 60・・・後輪用デファレンシャル装置、70・・・差
動制御クラッチ、 80・・・制御装置、 90・・・入力系、97
・・・O/Dスイッチ、 99・・・差動セレクトスイッチ、 N^、NB・・・変速回数、 N + 、N 2・・・所定値、 T1・・・所定時間。
Claims (1)
- (1)前後輪の差動を車両走行状態を反映した信号によ
り許可、制限可能に構成した4輪駆動車の前後輪差動制
御装置において、 前記前後輪の差動を制御するクラッチの潤滑性向上のた
めに、該前後輪の差動を一時的に許可状態にする差動制
御手段と、 他の目的により前後輪の差動が許可状態となつたことを
検出する手段と、 他の目的により前後輪の差動が許可状態となつたときは
、該潤滑性向上を目的とする一時差動許可の実行を抑え
る手段と、 を備えたことを特徴とする4輪駆動車の前後輪差動制御
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17020488A JP2576203B2 (ja) | 1988-07-08 | 1988-07-08 | 4輪駆動車の前後輪差動制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17020488A JP2576203B2 (ja) | 1988-07-08 | 1988-07-08 | 4輪駆動車の前後輪差動制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0220439A true JPH0220439A (ja) | 1990-01-24 |
JP2576203B2 JP2576203B2 (ja) | 1997-01-29 |
Family
ID=15900597
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17020488A Expired - Lifetime JP2576203B2 (ja) | 1988-07-08 | 1988-07-08 | 4輪駆動車の前後輪差動制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2576203B2 (ja) |
-
1988
- 1988-07-08 JP JP17020488A patent/JP2576203B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2576203B2 (ja) | 1997-01-29 |
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