JPH02201842A - 荷電粒子通路制限部材 - Google Patents

荷電粒子通路制限部材

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JPH02201842A
JPH02201842A JP1022237A JP2223789A JPH02201842A JP H02201842 A JPH02201842 A JP H02201842A JP 1022237 A JP1022237 A JP 1022237A JP 2223789 A JP2223789 A JP 2223789A JP H02201842 A JPH02201842 A JP H02201842A
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JP
Japan
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charged particle
pinhole
laser beam
restricting member
particle passage
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Pending
Application number
JP1022237A
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English (en)
Inventor
Shinichi Kuroda
晋一 黒田
Toshihiko Yoshida
敏彦 吉田
Mitsuo Kitaoka
北岡 光夫
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Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 A8発明の目的 (1)産業上の利用分野 本発明は、電子またはイオン等の荷電粒子の通路となる
ピンホールが形成された荷電粒子通路制限部材の製造方
法に関する。
前記荷電粒子通路制限部材は、たとえば、熱陰極放電管
または質量分析装置等で使用される。
(2)従来の技術 従来、前記荷電粒子通路制限部材を使用した熱陰極放電
管として、たとえば第9図に示すような重水素放電管が
知られている。
この重水素放電管は分光用光源として使用されるもので
、−側に窓01を有するバルブ02内には重水素(図示
せず)が充填されるとともに遮蔽ケース03が収納され
ている。遮蔽ケース03内には陰極04、陽極05、お
よびピンホール06aを形成された荷電粒子通路制限部
材06が配置されている。
この重水素放電管は、陰極から出た電子が前記荷電粒子
通路制限部材06のピンホール06aを通って陽極05
に到達する際、重水素によって発光する。この重水素放
電管の連続スペクトル強度はピンホール06aの孔径の
2乗に反比例し電流(陽極に衝突する電子の量)に比例
する。したがって、電流を増やさずに輝度を向上させる
ためにはピンホール06aの孔径を小さくする必要があ
る。
(3)発明が解決しようとする課題 ところで、前記荷電粒子通路制限部材06は、一般に、
W(タングステン)、Mo(モリブデン)、Ta(タン
タル)等の高密度、高融点金属材料によって形成されて
いる。そして、このような荷電粒子通路制限部材にピン
ホールを形成する手段としては、機械加工、放電加工、
レーザビーム加工等の手段が考えられる。しかしながら
、(イ)放電加工では設備費が高く、また、加工に時間
が掛り過ぎる。
(0)従来のレー・ザビーム加工では加工材料の溶融物
や蒸発物が飛散してピンホールの上下の端部周縁に付着
、凝固する。その結果ピンホール孔径にバラツキが生じ
るので、所定の精度が得られない。
そこで、従来、前記荷電粒子通路制限部材のピンホール
は、ドリルを用いた機械加工により形成していた。この
ドリルを用いた機械加工により前述の高密度、高融点金
属材料製の荷電粒子通路制限部材にピンホールを形成す
る際、その板厚を1(fia)、ピンホールの口径をd
(n+s)とした場合、1/dを1以上にするのは実用
的でないとされている。これは、前記高密度、高融点金
属材料にその板厚以下の孔径のピンホールを形成しよう
とするとドリルが折れ易くなり作業効率が落ちるからで
ある。そこで、従来の荷電粒子通路制限部材のピンホー
ルの限界孔径dは下記(1)式を満たすように定められ
ている。
f/dζ1−・−・・−一−−−−・−・・・・・−・
−・・−・−・−・−−−−−−−41)ところが、前
述のように、重水素放電管では、輝度を向上させるため
にピンホール06aの孔径を小さくする必要がある。そ
こで、ピンホール06aの孔径dを小さくしようとする
と、前記(1)式により荷電粒子通路制限部材06の厚
さを薄くしなければならない。
しかしながら、荷電粒子通路制限部材06の厚さを薄く
すると、強度が減少するので、その薄型化には限度があ
る。
このため、従来の重水素放電管においては、その荷電粒
子通路制限部材06の厚さffi#1mm、ピンホール
06aの孔径dζ1 mmが一般的であった。
最近は、厚さi!ハ0.5〜・0,3価、dζ0.5I
の荷電粒子通路制限部材06が登場してきたが、ピンホ
ール06aの形成を機械加工で行う技術ではこの孔径d
 = 0.5 m程度が限度と考えられ−でいる。
ところで、前記重水素放電管においては、電子が通過す
るピンホール06aの出口側の口径の形状が明確(シャ
ープ)であれば入口側の口径が多少不明確であってもあ
まり問題ではない。また、質量分析計等においては、電
子またはイオンが通過するピンホールの入口側の口径の
形状が明確であれば出口側の口径が多少不明確であって
もあまり問題ではない。すなわら、荷電粒子通路制限部
材のピンホールは、荷電粒子が通過するピンホールの入
口側または出口側の少なくともいずれか一方を明確(シ
ャープ)に形成すれば、実用的な場合がある。
ところで、本発明者等は、レーザビームを用いて加工材
料にビンポールを形成する際、レーザビームが照射され
る加工材料の表面と反対側の面(背面)に、透明なビニ
ールテープ、塗料または水等のようなレーザビーム透過
材料から構成された加工用補助材を密着させて配置する
と1、実用可能なピンホールが容易に形成されることを
発見した。
本発明は、前述の事情および発見に鑑み、容易に形成で
きる実用的なピンホールを備えた荷電粒子通路制限部材
を提供することを課題とする。
B0発明の構成 (1)課題を解決するための手段 前記課題を解決する為に、本発明の荷電粒子通路制限部
材の製造方法は、レーザビーム透過材料製の加工補助材
を背面に密着させた状態で表面側からレーザビームを照
射して荷電粒子通過用のピンホールを形成することを特
徴とする。
(2)作 用 前述の本発明の荷電粒子通路制限部材の製造方法は、レ
ーザビーム透過材料製の加工補助材を背面に密着させた
状態で表面側からレーザビームを照射して荷電粒子通過
用のピンホールを形成するので、実用的なピンホールを
容易に形成することができる。
(3)実施例 以下、図面により本発明の詳細な説明する。
第1A図は本発明の荷電粒子通路制限部材の製造方法の
第1実施例によって製造される荷電粒子通路制限部材の
平面図、第1B図は第1A図のIBiB線断面図、第2
図は第1B図の矢視■部分の拡大図、である。
荷電粒子通路制限部材1は前記第9図に示した重水素放
電管用のもので、その中央に膨出部1aを有し、その中
央部にピンホール1bが形成されている。このピンホー
ル1bは後述のレーザ加工によって形成されたもので、
その上端開口縁にはその加工時に発生した溶融物の固ま
り1cが付着(第2図参照)している。しかしピンホー
ル1bの下端開口縁は付着物の無い正確な形状に形成さ
れている。
次に、前記荷電粒子通路制限部材1の製造方法の第1実
施例を第3,4図により説明する。
前記ピンホール1bが未だ形成されていない荷電粒子通
路制限部材1は、その膨出部1aが下方に突出するよう
に支持されている。その下面(背面)には上方から集光
レンズ2を通って照射されるレーザビームLが透過する
加工用補助材(たとえば、荷重粒子通路制限部材lから
容易に剥がれる透明なビニールテープ、塗料等)3が密
着して配置されている。前記集光レンズ2の焦点は前記
荷電粒子通路制限部材1の上面(表面)に一致させられ
ており、その近傍には加工時の酸化を防ぐため、Ar等
のシールドガスを噴射するノズル4が配設されている。
この状態で荷電粒子通路制限部材1の上面(表面)から
レーザビームLを照射すると、先ず、荷電粒子通路制限
部材1表面の一部が溶融して蒸発する。この現象は下方
に広がって、ピンホール1bが形成される。その際、前
記加工用補助材3は直接レーザビームしによって照射さ
れるが、その透過性のため殆ど溶融しない。したがって
第4図に示すように、ピンホール1bは、その下端に栓
をした状態で形成される。このため、ピンホール1b内
部で生じた溶融物や蒸発物等はピンホールlbの下方へ
飛散することができず、全てピンホール1bの上方へ噴
出除去される。したがって、ピンホール1b形成終了後
に前記加工用補助材3を除去すると、前記第2図に示す
ように下端周縁に溶融物の付着しない明確(シャープ)
なエンジのピンホール1bが得られる。
コノヒンホール1bは前記加工法によりその孔径dを板
厚2に比べて小さく形成することができるので、少ない
電流で輝度の高い重水素放電管を得ることができる。こ
のように電流量を少なくすることができるので、重水素
放電管の耐久性を向上させることができる。また、同時
に、相対的にスペクトル強度が向上するため、より分布
の安定なスペクトルが得られる。
次に、前記荷電粒子通路制限部材1の製造方法の第2実
施例を第5A〜50図により説明する。
この第2実施例の説明において前記第1実施例の構成要
素と対応する構成要素には同一の符号を付して重複する
詳細な説明は省略する。
第5A図において、荷電粒子通路制限部材lの表面はレ
ーザビームLを吸収する表面被覆材5(たとえば、黒色
のビニールテープまたは塗料等)により被覆されている
つこの状態でレーザビームLを照射してピンホール1b
を形成したとき、ピンホール1bから上方に飛散した蒸
発物、溶融物は第5B図に示すように表面被覆材5の表
面に付着する。
したがって、ピンホール1b形成後に前記表面被覆材5
を除去すると、第5C図に示すように、表面の汚れの少
ない荷電粒子通路制限部材1が得られる。
第6A図〜第8B図は荷電粒子通路制限部材lに対する
レーザビームLの焦点の位置により、ピンホール1bの
形状が異なることを説明するための図である。そして、
第6A、7Aおよび8A図は荷電粒子通路制限部材lに
対するレーザビームLの焦点の位置を示す図で、第6B
、7Bおよび8B図は形成されるピンホール1bの形状
を示す図である。
第6A、6B図に示すように、レーザビームLの焦点を
荷電粒子通路制限部材1の表面に一致させた場合には、
ピンホール1bの形状は略ストレートになる。
第7A、7B図に示すように、レーザビームLの焦点を
荷電粒子通路制限部材1の背面(下面)に一致させた場
合には、ピンホール1bの形状は最初は先細りで、最後
に末拡がりになる。
第8A、8B図に示すように、レーザビームLの焦点を
荷電粒子通路制限部材1の表面(上面)の手前に配置し
た場合には、ピンホール1bの形状は先細りになる。
前述の第6A図〜第8A図から分かるように、ピンホー
ル1bはレーザビームLの位置を調節することにより種
々の形状とすることができるので、荷電粒子通路制限部
材1の用途に応じて適当な形状のピンホール1bを容易
に形成することができる。
以上、本発明による荷電粒子通路制限部材の製造方法の
実施例を詳述したが、本発明は、前述の実施例に限定さ
れるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明を
逸脱することなく、種々の変更を行なうことが可能であ
る。
例えば、荷電粒子通路制限部材lの膨出部1aにピンホ
ール1bを形成する際、その用途に応じ、膨出部1aの
凹面側からピンホール1bを形成する代わりに凸面側か
ら形成することも可能である。
また、荷電粒子通路制限部材1は膨出部1aの形成され
た部材の代わりに平板状の部材とすることも可能である
C1発明の効果 前述の本発明の荷電粒子通路制限部材の製造方法は、レ
ーザビーム透過材料製の加工補助材を背面に密着させた
状態で表面側からレーザビームを照射して荷電粒子通過
用のビンホ・−ルを形成するので、実用的なピンホール
を短時間で容易に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
第1A図は本発明の荷電粒子通路制限部材の製造方法の
第1実施例によって製造される荷電粒子通路制限部材の
平面図、第1B図は第1図のIBIB線断面図、第2図
は第1B図の矢視■部分の拡大図、第3図は本発明の製
造方法の第1実施例の説明図、第4図は同第1実施例の
製造過程の説明図、第5A図は本発明の製造方法の第2
実施例の説明図、第5B図は同第2実施例の製造過程の
説明図、第5C図は同第2実施例で製造される荷電粒子
通路制限部材の要部の断面図、第6A。 7Aおよび8A図は荷電粒子通路制限部材に対するレー
ザビームLの焦点の位置を示す図、第6B。 7Bおよび8B図はそれぞれ前記第6A、7Aおよび8
A図の状態で形成されるピンホールの形状を示す図、第
9図は従来技術の説明図、である。 L・・・レーザビーム

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. レーザビーム透過材料製の加工補助材を背面に密着させ
    た状態で表面側からレーザビームを照射して荷電粒子通
    過用のピンホールを形成する荷電粒子通路制限部材の製
    造方法。
JP1022237A 1989-01-31 1989-01-31 荷電粒子通路制限部材 Pending JPH02201842A (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63202100A (ja) * 1987-02-18 1988-08-22 株式会社日立製作所 配線案内装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63202100A (ja) * 1987-02-18 1988-08-22 株式会社日立製作所 配線案内装置

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