JPH02198992A - エレベーター遠隔監視機構の点検装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、遠隔監視されるエレベータ−の点検に用いら
れるエレベータ−遠隔監視機構の点検装置に関する。

［従来の技術］ エレベータ−はそれが設置されている建造物に出入りす
る人にとって極めて重要な装置である。

このようなエレベータ−に故障が生じると、それらの人
達に大きな悪影響を及ぼすばかりでなく。

故障の種類によっては人身事故を発生するおそれも生じ
る。近年、多数のエレベータ−を遠隔個所からまとめて
監視するエレベータ−の遠隔監視機構が提案されている
。このような遠隔監視装置にあっては、ある定められた
期間毎に当該遠隔監視装置が正常に作動するか否かの点
検が行なわれる。

これら点検のうち、エレベータ−の乗客がエレベータ−
のかご内に閉じ込められた場合に使用される通話装置の
点検は人身事故防止に極めて重要である。以下、このよ
うな通話装置の点検を図により説明する。

第２図は従来のエレベータ−遠隔監視機構の点検装置の
ブロック図である。図で、１はエレベータ−のかご、１
ａはかと１内に設置された非常用通話装置、１ｂは点検
時に操作される点検用スイッチである。２はエレベータ
−が設置される建造物内の管理人室、２ａは管理人室２
に設置された管理人用通話装置、２ｂは管理人が操作す
る在・不在スイッチである。３は通話回線の切換選択を
行なう選択部、４は自動ダイヤル装置である。自動ダイ
ヤル装置４は１発信装置４ａおよび監視センタ一番号記
憶部４ｂを備えている。５は多数のエレベータ−を監視
する監視センター、６は自動ダイヤル装置４の発信装置
４ａと監視センター５とを接続する電話回線である。７
はエレベータ−に関する種々の制御を行なう制御部を示
す。８は選択部３．自動ダイヤル装置４および制御部７
より成る制御装置を示す。

エレベータ−のかと１が何等かの原因で動かなくなり、
かご１内に乗客が閉込められる事故が発生した場合１乗
客ばかご１内に設置されている非常用通話装置１ａによ
り事故発生を通報する。この場合、管理人が在室してい
る時には、非常用通話装置Ｅｔｌａは選択部３を介して
管理人用通話装置２ａと接続され、管理人が非常用通話
装置１ａからの通報を受けて所要の処置を採る６又、在
・不在スイッチ２ｂが「不在」側に切換えられていると
き、又は在・不在スイッチが「在」側に切換えられてい
るにもかかわらず管理人用通話装置２ａが操作されない
とき、自動ダイヤル装置４が作動し、予め記憶されてい
る監視センタ一番号記憶部４ｂのデータに従って非常用
通話装置１ａを自動的に監視センター５に電話回線６を
介して接続する。これにより監視センター５は閉込め状
態発生を知り、所要の処置を採ると共に乗客に必要な指
示を与える。

上記非常用通話装置１ａの点検を行なう場合、保守員は
かと１に乗り込み、点検用スイッチ１ｂを操作する。こ
れにより制御部７はかと１を一般乗客による駆動を不能
な状態とすると共に選択部３により非常用通話装置１ａ
と自動ダイヤル装置４を接続状態とする。この状態で保
守員が非常用通話装置１ａを操作すると、非常用通話装
置１ａと監視センター５との通話が可能状態となる。そ
して両者間で通話を試み、通話状態をチエツクすること
により点検が行なわれる。

［発明が解決しようとする課題］ 通常、監視センター５は極めて多数（例えば３０００〜
５０００）の制御装置８を監視対象としている。そして
、監視センター５はこれら制御装置８に対して所定の期
間毎に、例えば１日に１回、それらが正常に作動するか
否かのチエツクを行なっている。又、各営業所の保守員
もこれら制御装置８のうち自己の担当するものについて
の定期的なチエツクを行なっている。非常用通話装置１
ａに対する上記点検も当該チエツクのうちの１つである
。

このように、監視センター５からのチエツクおよび保守
員が行なうチエツクの回数は極めて多くなる。これに対
して監視センター５が有する電話回線の数は例えば１２
回線程度の限られた数である。従って、上記チエツクだ
けでも多くの電話回線が使用されることになり、これら
チエツクが重なった場合にはすべての電話回線がチエツ
クに使用される状態となる。一方、監視センター５が監
視対象としているのはエレベータ−の制御装置８だけで
なく１例えば建造物内の種々の設備機器の状態、火災、
不法侵入等を監視する制御装置も含まれる。従って、監
視センター５への監視対象からの発報回数は相当の頻度
に達する。特に、停電、地震等が発生すると、その地域
からの発報回数は飛躍的に増大する。

ところが、上述のようにチエツクのために相当数の回線
が使用されている状態では５制御装置８からの発報を監
視センター５で受信することができなくなる事態が発生
し、エレベータ−の故障等に対する処理が遅れて大きな
事故につながるおそれがあった。又、特に、乗客がエレ
ベータ−かと１内に閉込められた場合、乗客は心理的に
パニック状態に近い状態にあるのが通常であり、その際
、乗客が助けを求めるため非常用通話装置１ａを操作し
たとき、管理人が不在で監視センター５の電話回線も塞
がっていて何等の応答も無いと、上記パニック状態が助
長され不測の事故を発生するおそれもある。

本発明の目的は、上記従来技術における課題を解決し、
エレベータ−の監視に支障を生ぜしめることなく点検を
実施することができるエレベータ−遠隔監視機構の点検
装置を提供するにある。

［課題を解決するための手段］ 上記の目的を達成するため、本発明の第１の発明は、エ
レベータ−かご内に設けられた送受話機と、前記エレベ
ータ−を監視する監視センターと、前記送受話機と前記
監視センターとを電話回線を介して接続する自動ダイヤ
ル装置とを備えたエレベータ−遠隔監視機構において、
前記自動ダイヤル装置に備えられ前記エレベータ−を管
理する営業所の番号を記憶する記憶部と、この記憶部に
記憶された番号を選択する選択スイッチとを設けたこと
を特徴とする。

又、第２の発明は、エレベータ−かご内に設けられた第
１の送受話機と、前記エレベータ−を監視する監視セン
ターと、前記送受話機と前記監視センターとを電話回線
を介して接続する自動ダイヤル装置と、前記エレベータ
−かごが設置されている建造物内に設けられ前記送受話
機との間で通話を行なう管理人室の第２の送受話機とを
備えたエレベータ−遠隔監視機構において、前記自動ダ
イヤル装置に備えられ前記エレベータ−を管理する営業
所の番号を記憶する記憶部と、この記憶部に記憶された
番号を選択すると共に前記第１の送受話機と前記第２の
送受話機との間の回線を不通とする選択スイッチとを設
けたことを特徴とする。

［作用］ 第１の発明においては、点検に際し、保守員はまず選択
スイッチを操作する。これにより、自動ダイヤル装置に
おいては自動ダイヤルの対象電話番号が監視センターの
番号から営業所の番号に切り換えられる。この状態で保
守員がエレベータ−かご内の送受話機を操作すると、こ
の送受話機は自動ダイヤル装置により営業所の送受話機
に接続され、両者間の送受話により点検が行なわれる。

又、第２の発明においては、上記第１の発明に加え、保
守員が選択スイッチを操作するとエレベータ−かご内の
送受話機と管理人用の送受話機との回線が断たれ、点検
のため保守員がエレベータ−かご内の送受話機を操作し
たとき、管理人室に接続されることなく直ちに営業所に
接続される。

［実施例］ 以下、本発明を図示の実施例に基づいて説明する。第１
図は本発明の実施例に係るエレベータ−遠隔監視機構の
点検装置のブロック図＼である。

図で、第２図に示す部分と同一部分には同一符号を付し
て説明を省略する。４′は第２図に示す自動ダイヤル装
置４に相当する自動ダイヤル装置であるが、第２図に示
すものに、さらに監視対象となるエレベータ−を管轄す
る営業所の電話番号が記憶される営業所番号記憶部４ｃ
が加えられている。７′は第２図に示す制御部７に相当
する制御部であるが、点検用スイッチ１ｂが操作された
とき、後述する選択部１０および自動ダイヤル装置４′
に対して選択信号を出力する機能が付加されている。１
０は第２図に示す選択部３に相当する選択部であるが、
制御部７′からの選択信号によっても作動する構成とな
っている。制御部７′選択部１０、自動ダイヤル装置４
′により制御装置１１が構成されている。１２はエレベ
ータ−の保守員が携行する携帯用制御器、１３は当該エ
レベーターを管轄する営業所を示す。携帯用制御器１２
はマイクロコンピュータにより構成され１表示部、キー
ボード入力部、および所要のプログラムを記憶する記憶
カード挿入部等を備えている。

次に、本実施例の動作を説明する。保守員は点検の際、
まず制御装置１１の設置個所へ行き、携帯用制御器１２
のキーボード入力部を操作することにより、自動ダイヤ
ル装置ｉ！４’の営業所番号記憶部４ｃに営業所１３の
電話番号を記憶させる。

尚、−旦当該電話番号を記憶させた後は、管轄する営業
所の変更、営業所の電話番号自体の変更等が無い限り、
営業所の電話番号を記憶させる動作が不要となるのは当
然である。

次いで、保守員はエレベータ−かご１に乗込み、点検用
スイッチ１ｂを操作する。この操作により点検用スイッ
チ１ｂから制御部７′に点検信号が出力され、制御部７
′は前述の動作を行なうと共に、自動ダイヤル装置４′
および選択部１０に対して選択信号を出力する。これに
より、自動ダイヤル装置４′は、監視センタ一番号記憶
部４ｂを選択している通常の状態から、営業所番号記憶
部４ｃを選択する点検時の状態に切換えを行なう。

又、選択部１０は前記選択信号の入力により、管理人室
２の在・不在スイッチ２ｂの操作の如何にかかわらず、
非常用通話装置１ａと管理人用通話装置２ａとの通話回
線を遮断する。

この状態で、点検のため保守員が非常用通話装置１ａを
操作すると（例えば受話器をとると）、自動ダイヤル装
置４′が作動し、営業所電話番号記憶部４ｃに記憶され
ている営業所１３の電話番号を自動ダイヤルする。これ
により、営業所１３との電話回線が確立され、保守員は
営業所と通話することにより点検を実行する。

このように、本実施例では、エレベータ−かどの非常用
通話装置の点検を監視センターとの間の通話に代えて営
業所との間の通話により行なうようにしたので、点検の
ための監視センターの電話回線使用数を大幅に削減する
ことができ、ひいては、故障等の発報を直ちに受信でき
る状態として当該故障等に備えることができる。

尚、上記実施例の説明ではエレベータ−が設置されてい
る建造物内に管理人室が設けられている例について説明
したが、管理人による管理を行なっていない場合におい
ても本発明を適用することができるのは明らかである。

又、管理人による管理が行なわれている上記例の場合で
あっても、必ずしも点検用スイッチの操作により管理人
用通話装置との通話回線を遮断する必要はなく、管理人
と通話後、管理人に在・不在スイッチを不在側にするよ
う依頼しても良い、さらに、上記実施例の説明では、点
検用スイッチの操作により選択部および自動ダイヤル装
置における選択を行なう例について説明したが、これら
選択は制御装置に別途選択スイッチを設けることにより
行なうこともできる。

［発明の効果］ 以上述べたように、本発明の第１の発明では、点検時に
、監視センターではなくエレベータ−を管理する営業所
との間で通話による点検を行なうようにしたので、監視
センターの電話回線使用を大幅に削減することができ、
ひいては、監視センターの本来の監視機能を充分に発揮
せしめることができる。又、第２の発明では、上記第１
の発明の効果に加え１点検時に自動的に管理人との通話
回路を遮断するようにしたので、保守員の点検動作をよ
り一層容易とすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例に係るエレベータ−遠隔監視機
構の点検装置のブロック図、第２図は従来のエレベータ
−遠隔監視機構の点検装置のブロック図である。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）エレベーターかご内に設けられた送受話機と、前
   記エレベーターを監視する監視センターと、前記送受話
   機と前記監視センターとを電話回線を介して接続する自
   動ダイヤル装置とを備えたエレベーター遠隔監視機構に
   おいて、前記自動ダイヤル装置に備えられ前記エレベー
   ターを管理する営業所の番号を記憶する記憶部と、この
   記憶部に記憶された番号を選択する選択スイッチとを設
   けたことを特徴とするエレベーター遠隔監視機構の点検
   装置。
2. （２）エレベーターかご内に設けられた第１の送受話機
   と前記エレベーターを監視する監視センターと、前記第
   １の送受話機と前記監視センターとを電話回線を介して
   接続する自動ダイヤル装置と、前記エレベーターかごが
   設置されている建造物内に設けられ前記送受話機との間
   で通話を行なう管理人室の第２の送受話機とを備えたエ
   レベーター遠隔監視機構において、前記自動ダイヤル装
   置に備えられ前記エレベーターを管理する営業所の番号
   を記憶する記憶部と、この記憶部に記憶された番号を選
   択すると共に前記第１の送受話機と前記第２の送受話機
   との間の回線を不通とする選択スイッチとを設けたこと
   を特徴とするエレベーター遠隔監視機構の点検装置。
3. （３）請求項（１）又は（２）において、前記選択スイ
   ッチは、前記エレベーターかご内に設けられた点検用ス
   イッチであることを特徴とするエレベーター遠隔監視機
   構の点検装置。