JPH02194903A - プレキヤスト鋼板コンクリート壁の施工法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、各種橋梁の壁高欄その他各種建築構造物の壁
体に適用されるプレキャスト鋼板コンクリート壁の施工
法に関するものである。

（従来の技術） 第１図及び第２図は従来の鋼板コンクリート壁の施工工
程を示し、工場にて、平行に配設された一双の夫々スタ
ツ）”（ａ）が植立された鋼板（１））を連結材（Ｃ）
で連結して鋼製部を製作し、（第１１図参照）前記の鋼
製部を現場に運搬して所定位置にセットしたのち鋼板（
ｂｌ　（ｂｌ間の空間内にコンクリ−）　（ｄｌを打設
充填し、壁体として完成させる（第１２図参照）。

（発明が解決しようとする課題） 本発明により解決しようとする課題は、（１）鋼板コン
クリート壁体を屋外に設置する場合を想定し、鋼板コン
クリート壁体の天端の鋼板とコンクリートとの隙間から
の雨水の浸水防止（１１）鋼板を連結するための連結材
の省略の２点くある。

先ず雨水浸入防止に関しては、前記従来の方法では、 （１）天端の上水処理を施さないと、鋼板とコンクリー
トとの隙間から雨水が浸入し、壁体内部での鋼材の腐食
が発生する。

（１１）そのため、コンクリート打設後、天端位置に止
水用鋼板を溶接して壁体の天端を密閉することが考えら
れるが、この場合には溶接施工による製品のコストアッ
プ、ならびに溶接熱によるコンクリート部の損傷が生じ
る。

０ｉｌ）　　また別の方法として、工場で天端位瀝に止
水用鋼板を溶接した後、現地にてコンクリートを打設す
ることが考えられるが、この場合には、上部からコンク
リートを打設することができず、圧入工法等によつてコ
ンクｌｊ　−トを打設せざるを得す、製品のコストアッ
プとなる。

などの問題がある。

次に、連結材の省略に関して述べる。同連結材の役目は
、 （１）鋼製部としての鋼板の間隔の保持、及び相対位置
決め （１１）コンクリ−・ト打設時の圧力に対する鋼板の変
形防止 （ｌｉＤ　　壁体としての完成後の作用荷重に対、する
剪断補強 Ｏｖ）　　壁体としての完成後の作用荷重に対する鋼板
とコンクＩＪ　−トとのずれ止め並に鋼板の座屈防止な
どである。但し、（１φの役目の主役はスタッドが主と
して分担し、連結材の効果は二次的である。

前述の連結材の役目について、本発明の対象とする作用
外力の小さい高欄等の鋼板コンクリート壁体にあてはめ
てみると、コンクリート自身が剪断強度を有しているの
で、前記（ｉｌ＋）の役目、即ち壁体としての剪断補強
の役目は不要となる。

それ知もかかわらず、 （＋）　　運搬上から、また施工上から、前記（１）及
び（１１）の役目のために連結材を配設する必要があり
、製品としてのコストアップとなる。

（ＩＩ）　　Ｌかも一般に作用外力の小さい壁では、鋼
板厚も薄くなるため前記（１）及び（１１）の役目を果
すには鋼板厚が厚い場合に比べ連結材の数が増大し、製
品としてのコストアップとなる。

（冊　また、一般に作用外力の小さい璧は壁厚が薄い、
即ち画調板間の間隔が狭くなるが、その場合画調板間内
部での作業が不可能となり、鋼板に穴をあけ端部ネジ切
９連結俸をその中に通した上でナツト締めし固定する。

鋼板に穴をあけ連結＃端部をそこにおてがい栓溶接を施
して固定する。

などの外部からの連結作業が必要となり、製品としての
コストアップとなる。

本発明は前記従来技術の有する問題点に鑑みて提案され
たもので、その目的とする処は、壁体天端における鋼板
とコンクリートとの間隙からの雨水の浸入が防止され、
鋼板連結材が省略されるプレキャスト鋼板コンクリート
壁の施工方法を提供する点にある。

（課題を解決するための手段） 前記の目的を達成するため、本発明に係るプレキャスト
鋼板コンクリート壁体施工法は、所要の本数および長さ
のスタッドを植立した一枚の鋼板を同各スタッドの頭部
が対向する鋼板面に衝接するようにＵ字型に曲成し、次
いで同鋼板の外面を押圧した状態で同鋼板内部にコンク
リートを打設し、同打設コンクリートの硬化後同鋼板コ
ンクリート構造体を反転倒立して、現場の所定位置セッ
トすることを特徴とするものである。

（作用） 本発明によれば前記したように、所要の本数及び長さの
スタッドを植立しｆｒ、１枚の鋼板を使用し、同鋼板を
Ｕ字型に曲成するとともに、前記各スタッドの頭部を対
向する鋼板面に衝接せしめ、同鋼板を外面を押圧してＵ
字型に保形された状態でコンクリートを打設し、同打設
コンクリートと前記鋼板とを前記スタッドを介して一体
化せしめるとともに、同スタッドによって表裏側鋼板を
連結し、かくして構成されたＵ型鋼板コンクリ・−ト構
造体を所定の現場で反転してセットし、倒Ｕ型のプレキ
ャストコンクリート壁を施工し、倒Ｕ型の鋼板の頂部彎
曲部によって鋼板とコンクリートとの間隙からの雨水等
の浸水を防止する。

（実施例） 以下本発明を図示の実施例について説明する。

工場にて、壁間隔、即ち対面する鋼板の内のり間隔の長
さのスタット”＜２）を−枚の鋼板（１）の所定位置に
植設する。（第１図参照） 次いで前記鋼板（１）を所定位置において所定曲げ半径
でＵ型に曲成する。

実施例ではプレスによる曲成方法を示しており、下金型
（３）の上に前記鋼板（１）を置き、上金型（４）を押
し付はロツｒ（５）で押さえ付け、（第２図参照）、前
記鋼板（１）を０字型に曲成する（第３図参照）。

なお、曲成後、押し付はロツ）”　（５）は上方に、ま
た上金型（４）は、水平方向に引き抜きプレス完了とな
る。

次いで前記Ｕ字型鋼板（１）を鋼板押さえ型枠（６）内
に設置し、スタッド（２）の頭部と対面する鋼板（１）
とを接触させ、また側方の端部型枠（７）を設置しＵ字
型鋼板（１）と端部型枠（７）とで形成された内部空間
内にコンク！７−　）　（８）を打設する（第４図及び
第５図参照）。

前記打設コンクリートの硬化後、この鋼板コンクリ−１
・壁体を現地に運び、１０００反転して所定位置にセッ
トし、倒Ｕ型のプレキャスト鋼板コンクリート壁体を完
成させる。

なお、壁体完成後鋼板表面に付加物を付ける場合には溶
接が可能であるが、壁体内にアンカが必要な場合には次
のように施工する。

前掲第１図に示す工程で、−枚の鋼板（１）の所定位置
にアンカ挿入用穴（９）を穿設する（第６図参照）。

次いで前記鋼板（１）を０字型に曲成する際、前記アン
カ挿入用穴（９）にアンカα〔を挿入して溶接するか、
ちるいはボルト締めなどで固定する（第７図参照）。

次いでアンカα〔が鋼板表面から突出していると型枠（
６）内にＵ字型鋼板（１）が設置できないので、邪魔に
ならないように型枠（６）の当該部に溝１１）を設ける
（第８図参照）。

また壁体内に電線などを通すための管（ｌのなどを埋め
込む場合には、予め型枠（６）内の所定位置に穴鰻を穿
設し、同大（１階に管（１２を通して支持した上で、コ
ンクＩＪ　−）　（８）を打設する（第９図及び第１０
図参照）。なお管Ｈの外部に突出した不要部分は型枠（
６）を取り外し後に切シ落とす。

（発明の効果） 本発明によれば前記したように、スタッドが植立された
１枚の鋼板を、同各スタッドの頭部が対向する鋼板面に
衝接するように０字型に曲成し、同鋼板の外面を押圧し
た状態でコンクリートを打設し、てＵ型鋼板コンクリー
ト壁を製作し、凹壁を現場で反転倒立して所定位置にセ
ットすることにより現地での溶接、あるいはコンクリー
ト圧入などのコスト高となる要因なしに、壁体天端部分
の密閉ができ、従りて当該部からの雨水の浸入による壁
体内部の鋼材の腐食が防止できる。

また本発明によれば前記スタッドによって、従来製作お
よび現地への運搬の際の鋼板間の間隔保持皿に現地での
コンクリート打設圧に対する変形防止のために設置され
、コスト高の要因となっていた連結材なしに、所定の鋼
板間の間隔を保持し、かつコンクリートの打設圧による
変形のない壁体を施工できる。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第４図は本発明に係るプレキャスト鋼板コン
クリート壁の施工法の一実施例の工程を示す縦断面図、
第５図は第４図の矢視ｖ−ｖ図、第６図乃至第８図は本
発明の他の実施例の工程を示す縦断面図、第９図及び第
１０図は本発明の更に他の実施例の実施状況を示す縦断
面図並に縦断側面図、第１１図及び第１２図は従来法の
工程を示す斜視図である。 （１）・・・鋼板　　　　　　　　（２）・・・スタッ
ド（８）・・・コンクリート

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 所要の本数および長さのスタッドを植立した一枚の鋼板
   を同各スタッドの頭部が対向する鋼板面に衝接するよう
   にＵ字型に曲成し、次いで同鋼板の外面を押圧した状態
   で同鋼板内部にコンクリートを打設し、同打設コンクリ
   ートの硬化後同鋼板コンクリート構造体を反転倒立して
   、現場の所定位置セットすることを特徴とするプレキャ
   スト鋼板コンクリート壁の施工法。