JPH02194012A - グラフト共重合体の製造方法及び艶消し熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

グラフト共重合体の製造方法及び艶消し熱可塑性樹脂組成物

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JPH02194012A
JPH02194012A JP1336789A JP1336789A JPH02194012A JP H02194012 A JPH02194012 A JP H02194012A JP 1336789 A JP1336789 A JP 1336789A JP 1336789 A JP1336789 A JP 1336789A JP H02194012 A JPH02194012 A JP H02194012A
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methylstyrene
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JP1336789A
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Kiyotaka Mashita
清孝 真下
Seizo Mishima
三島 清三
Isamu Hattori
勇 服部
Kazuyoshi Yotsuya
四家 和良
Jun Matsuzawa
純 松沢
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Hitachi Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、成形材料として有用な熱可塑性樹脂に、優れ
た艶消し性を寄与するグラフト共重合体の製造方法及び
このグラフト共重合体を含有する艶消し熱可塑性樹脂組
成物に関する。
(従来の技術) ゴムにアクリロニトリル、スチレン等の単量体をグラフ
ト重合させたゴム変性熱可塑性樹脂は。
いわゆるABS樹脂、AAS樹脂、AE8樹脂。
MBS樹脂として知られている。これらの樹脂は加工性
1機械的強度9表面光沢、耐薬品性などの優れた性能を
有しているため、現在広く用いられてbる。しかし、自
動車の内装部品等、用徐にょつては、艶消しされた光沢
の少ないものが要求されており、上記のようなゴム変性
熱可塑性樹脂はそのままではこの要求を満たさないため
、艶消し法が施されるのが普通である。
一般に、熱可塑性樹脂成形品を艶消しする方法としては
、(1)金型表面にシボ加工を施す方法、(2)成形品
表面に艶消し剤を塗布する方法、(3)タルク。
炭酸カルシウム、シリカゲル等の無機充填剤を樹脂に混
合する方法、(4)艶消し剤として架橋マトリックスを
樹脂に混合する方法等が知られている。
しかし、上記(1)の方法では、金型の加工にコストが
かかり、目詰まり等の問題もある。(2)の方法では。
塗装工程にコストがかかることや、環境汚染の問題。
さらには溶剤による樹脂の表面物性の劣化等が起こりや
すい。また、(3)及び(4)の方法では、艶むらが生
じ、物性も大幅に低下するという問題がある。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は、樹脂そのものの物性を低下することなく、均
一で、優れた艶消し性を有する熱可塑性樹脂組成物に有
用なグラフト共重合体の製造方法及びこのグラフト共重
合体を用いた艶消し熱可塑性樹脂組成物を提供するもの
である。
ところで、従来、耐熱性向上を目的としてゴム含有グラ
フト共重合体のグーy71’モノマー成分の一部に、α
−メチルスチレンを使用する方法が知られている。通常
、グラフトモノマーとして、α−メチルスチレンを使用
すると9重合性が悪くなるため9重合初期には、α−メ
チルスチレンを加えなかったり(特公昭42−1361
6号公報。
特開昭58−120623号公報)、使用するゴム質重
合体として、0.04〜0.09μm程度の小粒径のも
のを使用して重合性を高めている(特公昭55−238
54号及び同60−1883号公報)。しかし、このよ
うな場合、目的である耐熱性の向上は達成されるが、成
形品表面はα−メチルスチレンを用いない通常のグラフ
ト共重合体の場合と同様に高光沢を保っている。ところ
が、α−メチルスチレンの用い方1重合触媒、ゴムの種
類、ゴムの平均粒子径などを検討した結果、特定の条件
下では、グラフトモノマーの一部としてα−メチルスチ
レンを用いることにより優れた艶消し樹脂が得られるこ
とが判明した。
(課題を解決するための手段) 本発明は、平均粒子径0.1〜0.6μmのジエン系ゴ
ムを含むラテックスの存在下に1組成比がα−メテルス
チレン20〜70重量%、α−メチルスチレン以外の芳
香族ビニル単量体0〜70重量%、シアン化ビニル単量
体10〜50ji量チ及びその他の共重合可能な単量体
0〜20重量%の単量体混合物を9重合初期からα−メ
チルスチレンを存在させるように分割仕込み又は連続滴
下し。
かつ、少なくとも重合率30%までは重合触媒としてク
メンヒドロペルオキシドを用いて9重合することを特徴
とするグラフト共重合体の製造方法。
並びに、この製造方法により得られるグラフト共重合体
(3)と、芳香族ビニル単量体及びシアニン化ビニル単
量体を成分として含む共重合体の)とを含有してなり、
かつ、グラフト共重合体(5)由来のα−メチルスチレ
ンの含有量を2〜12重量%、ジエン系ゴムの割合を5
〜301ij1%とした艶消し熱可塑性樹脂組成物に関
する。
本発明におけるグラフト共重合体の製造方法には、平均
粒子径0.1〜0.6μmのジエン系ゴムを含むラテッ
クスが使用される。平均粒子径が0.1μm未満のゴム
を使用した場合には、艶消し効果が発揮されず、0.6
μmを超えるゴムを用いると。
乳化が不安定となり9合成が困難となる。
ジエン系ゴムの種類としては、ポリブタジェンゴム、ア
クリロニトリル−ブタジェン共重合体ゴム(NBR)、
ステレ/−ブタジェン共重合体ゴム(8BB)等が挙げ
られる。
グラフト共重合体のグラフト成分である単量体混合物は
、α−メチルスチレン20〜70重量%。
α−メチルスチレン以外の芳香族ビニル単量体0〜70
重量%、シアン化ビニル単量体10〜50重量−及びそ
の他の共重合可能な単量体0〜20重量%から成る。α
−メチルスチレンが20重量−未満であると、艶消し性
が充分でなく、70重量係を超えると9反応性が悪くな
ったり、生成物の熱安定性が悪くなったりする。α−メ
チルステし/以外のグラフト成分の比率は9重合の際の
反応性あるいは組成物の耐熱性、耐衝撃性、流動性など
のバランスを考慮して適宜決定されるが、いずれの成分
についても上記の範囲外では反応性が悪くなったり、耐
熱性、耐衝撃性、流れ性が劣るなどの問題を生じる。
グ:)7ト成分であるα−メチルスチレン以外の芳香族
ビニル単量体としては、スチレ/、ビニルトルエン、t
−ブチルスチレン、クロロスチレン等がある。また、シ
アン化ビニル単量体としてはアクリロニトリル、メタク
リロニトリル、フマロニトリル等がある。その他の共重
合可能な単量体としては、アクリル酸、メタクリル酸等
のビニルカルボン酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エ
チル等のアクリル酸エステル、メタクリル酸メチル。
メタクリル酸エチル等のメタクリル酸エステル。
N−メチルマレイミド、N−エチルマレイミド。
N−フェニルマレイミド、ジクロルマレイミド等のマレ
イミド系単量体、アクリル酸アミド、メタクリル酸アミ
ド等の酸アミドなどが挙げられる。
本発明におけるグラフト共重合体の製造方法は。
ジエン系ゴムを含むラテックスの存在下にグラフト成分
である単量体混合物を分割仕込みあるいは連続滴下して
得られる。このグラフト共重合体の合成に際して9重合
初期から単量体α−メテルステレ/を存在させることが
重要である。重合の後半のみにα−メチルスチレンを用
いる場合には。
艶消し効果は発揮されない。重合初期からα−メチルス
チレンをグラフトさせる場合、グラフト成分を一括して
仕込むと9重合性が悪くなるので9分割仕込みあるいは
連続滴下する。
分割仕込みで重合する場合の好ましい一例としては1例
えば、全グラフト単量体成分を4等分し。
4回に分けて1時間ごとに添加する。重合温度を約60
℃とし、全成分添加後重合率80重j1%以上となった
ときに重合温度を約65℃に上げ、さらに新たな重合触
媒を加えて、2時間保持し反応を完結させる。
また、連続滴下で重合する場合の好ましい一例としては
、約60℃の重合温度で全グラフト成分を2時間に亘っ
て連続滴下し、さらに2時間重合を続け9重合率80重
量−以上となった後9重合温度を約65℃に上げ、さら
に祈念な重合触媒を加えて、2時間保持し反応を完結さ
せる。
ジエン系ゴムと、グラフト成分である単量体混合物との
配合比は、ジェノ系ゴム20〜80重量部に対し、グラ
フト成分80〜20重量部とするのが好ましい。ジエン
系ゴムが20重量部未満では衝撃強度が低下する傾向に
あり、80重量部を超えると成形性が低下する傾向にあ
る。
重合法としては、乳化重合が好ましい。その際乳化重合
に常用の任意の乳化剤を使用することができるが、中で
もアルキルベンゼンスルホン酸塩を使用することが好ま
しい。
また9重合に際して1重合触媒としてラジカル開始剤を
絵加する。使用しうるラジカル開始剤としては、過硫酸
カリウム、過硫酸アンモニウムなどの過硫酸塩、過酸化
べ/ジイル、過酸化ラウロイル、クメンヒドロペルオキ
シド、t−ブチルヒドロペルオキシド等の有機過酸化物
が挙げられるが9本発明においては9重合初期において
、少なくとも重合率30重量−までは、クメンヒドロペ
ルオキシドを使用する。重合初期に他の重合触媒を用い
ると、艶消し効果が少なくなる。重合率が30重量%を
超えてからは1重合促進等のために他の重合触媒を併用
することができる。
重合に当たっては、さらに9重合促進剤9重合度調節剤
などを添加することができ、一般に乳化重合に際して使
用されているものを適宜選択して使用することができる
以上のようKして得られるグラフト共重合体は。
本発明の艶消し熱可塑性樹脂組成物の(3)成分として
使用される。
一方1本発明の艶消し熱可塑性樹脂組成物に用いる共重
合体の)は、芳香族ビニル単量体及びシアン化ビニル単
量体を成分として含有するが、さらにその他の共重合可
能な単量体を含んでいてもよく、芳香族ビニル重合体4
0〜90重量部、シアン化ビニル単量体5〜50重量部
及びその他の共重合可能な単量体0〜40重量部から成
るのが好ましい。各単量体は、具体的には、グラフト共
重合体固接ついて例示したものを使用することができる
。共重合体[F])は、乳化重合、懸濁重合、塊状重合
、溶液重合等の公知の重合方法によって製造することが
できる。
本発明の艶消し熱可塑性樹脂組成物を製造するには、グ
ラフト共重合体(A)と共重合体(B)とを配合するが
、その際、艶消し熱可塑性樹脂組成物の成分としてグラ
フト共重合体囚由来のα−メチルスチレンの含有量が2
〜12重量%、ジエン系ゴムの割合が5〜30重量%と
なるように配合する。
グラフト共重合体(A)由来のα−メチルスチレンの割
合が2重ftLs未滴であると、艶消し性が劣シ。
12重量−を超えると、熱安定性の劣化等により外観が
不良となる。また、ジエン系ゴムが5重量−未満では、
衝撃強度が低下し、30重量%を超えると成形性及び耐
熱性が低下する。
本発明の艶消し熱可塑性樹脂組成物には、さらに一般の
AAS樹脂、ABS樹脂、AE8樹脂。
MBS樹脂などをブレンドすることができる。この場合
にも、前記と同様の理由で最終樹脂中でのグラフト共重
合体囚由来のα−メチルスチレンの含有量が2〜12重
iチ、ジエ/系ゴムの割合が5〜30重’k1%となる
ように配合するのが好ましい。
本発明において、AAS樹脂又はABS樹脂をブレンド
すると、耐候性が向上し、MB8樹脂をブレンドすると
表面硬度が向上し、ABS樹脂をブレンドすると成形性
が向上する。従って9本発明は、目的に応じて、異なっ
た特長を有する多種の艶消し熱可塑性樹脂組成物を提供
することができる。
本発明の熱可塑性樹脂組成物には、さらに、必要に応じ
て常用の配合剤9例えば安定剤、滑剤。
加工助剤、紫外線吸収剤1着色剤、充填剤等を含むこと
ができる。
上記のような各種の成分をミキサー等で乾式混合した後
、押出機、バンバリー、熱ロール等の通常の混線機を用
いてブレンドし9本発明に係る艶消し熱可塑性樹脂組成
物を得ることができる。
(実施例) 次に、実施例及び比較例により本発明をさらに詳しく説
明する。なお9例中、「部」及び「チ」は9%に断らな
い限り、それぞれ「重量部」及び「重量%」を意味する
また、特性は、下記の方法で試験した。
■ 表面光沢 日本電電工業■製グロスメータVG−IBを用いて、入
射角60°9反射角60″での反射強度を測定した。チ
を単位として示す。
■ アイゾツト衝撃強度 ASTM  D−256に準拠して測定した。
k、・cm /amを単位として示す。
■ 熱変形温度 ASTM  D−648に準拠し、荷重点の試験片のタ
ワミが1/2イ/チに遜したときの温度(’C)で示す
■ メルトインデックス ASTM  D−1238に準拠し、230℃で、io
kgの荷重で測定し、g/lo分を単位として示す。
グラフト共重合体(A)−1〜4の製造(成分I) 脱イオン水 ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(成分M) 脱イオン水 エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム 硫酸第一鉄 ピロリン酸ナトリウム 炭酸カリウム 1000部 13部 400部 0.18部 0、045部 3.6部 1a5部 (成分■) (成分V) 脱イオン水 ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム600部 13部 混合し、窒素置換後、(成分■)を加え、60℃に昇温
する。次に、この混合物に(成分m12時間かけて連続
滴下し、さらに2時間重合した。
重合率(ガスクロマトグラフィーで残存単量体量を測定
し確認、以下同様が8096になつ九ことを確認した後
、(成分■)を加え、65℃に昇温し。
2時間重合を続け9反応を完結させ九。重合率は95〜
97%でめった。
グラフト共重合体図)−5及び6の製造グラフト共重合
体囚−1〜4における(成分■)を(成分■′)に変え
た以外は、グラフト共重合体(3)−1〜4の製造と同
様に行った。
(重合操作) 反応容器に(成分I)を仕込み、40℃で攪拌グラフト
共重合体(A)−7の製造 成分!のポリプタジエ/ラテックス量を300部(固形
分)とした以外は、グラフト共重合体(A)−5の製造
方法と同様にして製造した。
グラフト共重合体図−8の製造 成分Iのポリブタジエ/ラテックス量を1050部(固
形分)とし穴以外は、グラフト共重合体(A)−1の製
造方法と同様にして製造した。
グラフト共重合体(N−9の製造 グラフトモノマーの添加の際に初めにスチレン135部
とアクリロニトリル65部の混合物を1時間にわたって
滴下し9次に、α−メチルスチレン180部とアクリロ
ニトリル70部の混合物を1時間にわたって滴下するこ
と以外は、グラフト共重合体IA)−2の製造方法と同
様にして製造した。
グラフト共重合体図−10の製造 ポリブタジエ/の平均粒子径が0.09 tim(UB
−10018,日本ゼオン■製である以外は、グラフト
共重合体(AI−2の製造方法と同様にして製造した。
グラフト共重合体(A)−11の製造 グラフト共重合体(A)−2の成分+lll1中のクメ
ンヒドロペルオキシドの代わりに、λ4,4−)リメチ
ルフェニルヒドロペルオキシドを用いた以外ハ。
グラフト共重合体(A)−2の製造方法と同様にして製
造した。
共重合体(B)−1の製造 (成分り 脱イオン水           2500部ラウリル
硫酸ナトリウム       18部(成分n) α−メチルスチレン        600部N−フェ
ニルマレイミド       60部t−ドデシルメル
カプタン      6部(成分■) 過硫酸カリウム           18部亜硫酸ナ
トリウム          1.8部(成分■) α−メチルスチレン        120部アクリロ
ニトリル         360部N−フェニルマレ
イミド      60部t−ドデシルメルカプタン 
     6部(成分V) 脱イオン水            150部ラウリル
硫酸ナトリウム       1295(成分■) 脱イオン水            50部過硫酸カリ
ウム          0.36部反応容器K(成分
I)及び(成分II)を仕込み。
50℃で混合攪拌し窒素置換後(成分II)を加え。
60℃に昇温し30分間重合させた後、(成分■)を2
時間にわたって滴下した。滴下終了後(成分V)を加え
さらに3時間重合を続けた。重合率が90%になったこ
とを確認した後、(成分■)を加え85℃に昇温し、2
時間重合を続は反応を完結した。重合率は98%であっ
た。
共重合体(B)−2の製造 (成分I) 脱イオン水           2500部ドデシル
ベンゼンスルホン酸ナトリウム     9部(成分■
) スチレン            720部α−メチル
ステレ/        120部アクリロニトリル 
        360部t−ドデシルメルカプタン 
    3.6部(成分四) 脱イオン水           200部過硫酸カリ
ウム           2部反応容器に(成分■)
及び(成分1)を仕込み。
室温で攪拌し、窒素置換後(成分■)を加え65℃に昇
温し4時間重合を続けた。重合率が90eIbになった
ことを確認した後80℃に昇温し、2時間重合を続は反
応を完結した。重合率は98嗟であった。
共重合体Q3)−3の製造 (成分) アクリロニトリル         360部スチレン
            840部ラウロイルパーオキ
サイド      6部ビス−1−ブチルバーオキシン
クロヘキサン 0.66部リン酸三カルシウム    
     4.8部ドデシルベンゼンスルホΔ唆ナトリ
ウム  0.073I(St−ドデシルメルカプタン 
    47部脱イオン水           25
00部反応容器に上記(成分)を仕込み63℃で10時
間重合した後、さらに100℃で2時間重合した。重合
率は99%であった。
実施例1〜7 グラフト共重合体(Al−1〜4と共重合体031−1
〜3とを下記の第1表に示す割合で配合し友。このとき
、共重合体の1−1又は2を用いる場合は。
グラフト共重合体囚とラテックスブレノドし、これを塩
析、脱水、乾燥した後、押出成形し、特性を評価した。
共重合体Q3)−3を用いるときは、グラフト共重合体
(A)を単独で塩析し、脱水し、乾燥したパウダーと共
重合体03)−3のビーズとをブレンドし、押出成形し
た。
第1表から9本発明の艶消し熱可塑性樹脂組成物は、樹
脂の物性を低下することなく、良好な艶消し性を有する
ことが分かる。
比較例1〜8 第2表に示した配合でグラフト共重合体(A)−4〜1
1と共重合体(B)−1をブレンドし、押出成形し、9
性を評価し、第2表に示す結果を得た。
比較例1〜5から明らかなとおり、グラフト共重合体(
A)のグラフト成分単量体中のα−メチルスチレン量が
本発明の範囲外であったり、最終樹脂組成物中のα−メ
チルスチレン量が本発明の範囲外であったりすると、艶
消し効果が不足したり。
外観不良となったりする。
また、比較例6〜8に示すように9組成が本発明の範囲
内であっても、グラフト共重合体の合成方法9重合触媒
、使用するゴムの平均粒子径等が範囲外であると、艶消
し効果が消失する。
実施例8〜11及び比較例9〜11 実施例2で得られた樹脂と一般のAAS樹脂(日立化成
工業■製バイタックスV6700)及びABS樹脂(住
人ノーガタック■製クララスチック2938A)を第3
表に示す配合でブレンドして押出成形し、特性を評価し
た。結果を第3表に示す。
第3表から分かるように、最終樹脂組成物中でのグラフ
ト共重合体囚由来のα−メチルスチレン量が本発明の範
囲内であれば、良好な艶消し性を示すが、そのα−メチ
ルスチレン量が2%未満となるような配合では、艶消し
性が劣る。
(発明の効果) 本発明の製造方法によるグラフト共重合体は。
すぐれた艶消し性を有するものであり、これを使用する
本発明の熱可塑性樹脂組成物は、耐熱性。
衝撃強度などの樹脂の物性を低下することなく。
優れた艶消し性を示す。
本発明の熱可塑性樹脂組成物は、自動車の内装部品等、
光沢の少ない部品の成形に有用である。
代理人 弁理士 若 林 邦 彦

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、平均粒子径0.1〜0.6μmのジエン系ゴムを含
    むラテックスの存在下に、組成比がα−メチルスチレン
    20〜70重量%、α−メチルスチレン以外の芳香族ビ
    ニル単量体0〜70重量%、シアン化ビニル単量体10
    〜50重量%及びその他の共重合可能な単量体0〜20
    重量%の単量体混合物を、重合初期からα−メチルスチ
    レンを存在させるように分割仕込み又は連続滴下し、か
    つ、少なくとも重合率30%までは重合触媒としてクメ
    ンヒドロペルオキシドを用いて、重合することを特徴と
    するグラフト共重合体の製造方法。 2 請求項1記載の製造方法により得られるグラフト共
    重合体(A)と、芳香族ビニル単量体及びシアン化ビニ
    ル単量体を成分として含む共重合体(B)とを含有して
    なり、かつ、グラフト共重合体(A)由来のα−メチル
    スチレンの含有量を2〜12重量%、ジエン系ゴムの割
    合を5〜30重量%とした艶消し熱可塑性樹脂組成物。 3、さらにAAS樹脂、ABS樹脂、AES樹脂及び/
    又はMBS樹脂を含有してなる請求項2記載の艶消し熱
    可塑性樹脂組成物。
JP1336789A 1989-01-23 1989-01-23 グラフト共重合体の製造方法及び艶消し熱可塑性樹脂組成物 Pending JPH02194012A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009298836A (ja) * 2008-06-10 2009-12-24 Umg Abs Ltd 熱可塑性エラストマー、熱可塑性エラストマー組成物および成形品

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JP2009298836A (ja) * 2008-06-10 2009-12-24 Umg Abs Ltd 熱可塑性エラストマー、熱可塑性エラストマー組成物および成形品

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