JPH02192920A - 食品用射出成形容器およびその製造方法 - Google Patents

食品用射出成形容器およびその製造方法

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JPH02192920A
JPH02192920A JP25454389A JP25454389A JPH02192920A JP H02192920 A JPH02192920 A JP H02192920A JP 25454389 A JP25454389 A JP 25454389A JP 25454389 A JP25454389 A JP 25454389A JP H02192920 A JPH02192920 A JP H02192920A
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JP
Japan
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glass fiber
injection
resin composition
sulfide resin
fiber
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JP25454389A
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Masahiro Nakamichi
中道 昌宏
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Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は食品用射出成形容器およびその製造方法に関
し、さらに詳しくは、耐熱性、耐油性、機械的強度等の
特性に優れて、たとえば電子レンジ用食品容器として、
およびオーブン用食品容器として、いずれにも好適に使
用することのできる食品用射出成形容器およびその好適
な製造方法に関する。
[従来の技術および発明が解決すべき課題]生活様式の
変化に伴ない、冷凍食品や調理法食品の汀及がめざまし
い。
そして、冷凍食品の解凍や加熱あるいは調理法食品の加
熱には、電子レンジ、オーブン、電子オーブンレンジ等
の加熱器具がその簡便性から広く使用されている。
また、食生活の変化に伴なって、たとえばパン類をオー
ブンや電子オーブンレンジ等の加熱器具を使用して調理
することも多く行なわれている。
一方、たとえばポリカーボネート、ポリエチレンテレフ
タレート等のポリエステル類、ポリプロピレン等のポリ
オレフィン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル樹脂等の合
I&、樹脂は、従来より各種の容器に使用されている。
そして、前述の加熱器具による食品の加熱等の用途にお
いては、たとえばポリカーボネート、ポリプロピレン、
ポリエスチル、無機充填剤を含有するポリプロピレンな
どからなる容器が用いられている。
しかしながら、従来のこれらの食品加熱用の容器は、電
子レンジによる加熱には耐えるものの、食感や焼は目の
形成などの外観の点で普及してきているオーブンにより
250℃程度の温度で加熱すると、いずれも熱変形を生
じて使用に耐えないという問題がある。
したがって、従来においては、電子レンジ用に使用され
るプラスチック製の容器とオーブン用に使用されるとこ
ろの他の素材で製造された容器とを使い分ける必要があ
り、それゆえに不便であり、それがために、プラスチッ
ク製のこの種容器のこの分野への普及が遅れている。
また、電子レンジにより加熱を行なう場合においても、
収納あるいは充填する内容物がたとえば特殊な油脂を含
有するものである場合には、容器の内面が侵されるとい
う欠点がある。
このように、近時ますます普及してきている′電子オー
ブンレンジに使用することのできるプラスチック製の容
器の開発が要ヤされている。
この発明は前記の事情を改善するためになされたもので
ある。
すなわち、この発明の目的は、耐熱性、耐油性および機
械的強度等の特性に優れて、電子レンジ、オーブン、電
子オーブンレンジのいずれにより加熱する場合において
も好適に使用することができるとともに、生産性の高い
食品用射出成形容器およびその製造方法を提供すること
にある。
前記課題を解決するために、本発明者が鋭意検討を重ね
た結果、特定の樹脂組成物を射出成形してなる食品容器
は、耐熱性、耐油性および機械的強度等の特性に優れる
とともに、任意の形状に成形できて、電子レンジ、オー
ブン、電子オーブンレンジのいずれにより加熱する場合
においても好適に使用することが可能であり、かつ生産
性に優れるものであることを見い出して、この発明に到
達した。
[前記課題を解決するための手段] すなわち、この発明は、ガラス繊維またはガラス繊維と
他の無機充填剤とを20〜70重量%の割合で含有する
ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物を射出成形してな
ることを特徴とする食品用射出成形容器であり、また他
の発明はガラス繊維またはガラス繊維と他の無機充填材
とを20〜70改擾%の割合で含有するポリアリーレン
スルフィド樹脂組成物を表面粗度5pm以下の金型を使
用し、金型温度130〜180℃の条件下に射出成形す
ることを特徴とする食品用射出成形容器の製造方法であ
る。
以下、本発明をさらに詳しく説明する。
本発明の食品用射出成形容器は、ガラス繊維またはガラ
ス繊維と他の無機充填剤とを20〜70重綴%の割合で
含有するポリアリーレンスルフィド樹脂組成物を射出成
形して得ることができる。
前記ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物は、少なくと
もポリアリーレンスルフィド樹脂とガラス繊維とを含有
するものである。
前記ポリアリーレンスルフィド樹脂については特に制限
はなく、たとえば極性溶媒中でハロゲン芳香族化合物と
アルカリ金属硫化物などの硫黄源とを重合反応させる従
来より公知の製造方法によって得られるものを用いるこ
とができる。
具体的には、たとえばアリーレン基がバラフェニレン基
、メタフェニレン基、アルキル置換フェニレン基、ナフ
タレン7js、p、p’−ジフェニレンスルホン基、ジ
フェニレンエーテル基およびp・、p −ビフェニレン
基のいずれかであるものおよびこれらを主成分とするも
のなどが挙げられる。また、たとえばバラフェニレン基
を有する繰り返し単位 以上とメタフェニレン基を有する繰り返し単位下、好ま
しくは15モル%とをブロック状に鎖中に含むブロック
共重合体などのような、バラフェニレン基を主成分とす
るブロック共重合体なども好適例として挙げることがで
きる。
さらに、前記ポリアリーレンスルフィド樹脂は、直鎖状
ポリマーおよび分岐状ポリマーのいずれであっても良い
し、たとえば熱により硬化してその分子量を増大したも
の、あるいはこれらの混合物であっても良い。
また、この発明において、前記ポリアリーレンスルフィ
ド樹脂の溶融粘度は、通常、300〜30.000ポイ
ズであり、好ましくは400〜20,000ポイズ[温
度300℃、剪断速度100(秒)−1]である。
この発明において、前記ポリアリーレンスルフィド樹脂
のメルトインデックスは、ASTMD  1238 [
318,5℃、荷重5 kglに準じて測定した値が、
直鎖状ポリマーで10〜2.Gooボイズであり1分岐
また熱硬化ポリマーについては20〜1.000ポイズ
である。
前記ガラス繊維は、たとえば含アルカリガラス、優、ア
ルカリガラス、無アルカリガラスのいずれであっても良
いし、また、このガラス繊維の形態には、特に限定はな
く、たとえばミルドファイバー、チ璽ツブトストランド
等であり、チョツプドストランドが好ましい、さらに、
前記ガラス繊維は、たとえばシラン処理、ポラン処理、
クロム処理等の表面処理を行なったものであっても良い
前記ガ9スml#CQ繊Ail tp If、通常、5
〜20JLmであり、好ましくは7〜15pmである。
 前記ガラス繊維の繊維長は、通常、 0.1〜20m
mであり、好ましくは1〜20mmである。繊維長が0
.1mmよりも短いと1機械的強度、耐熱性が充分では
なくなることがある。一方、20mmよりも長いと、混
線性1分散性に劣り、外観不良となることがある。
繊維径および繊維長がそれぞれ前記の範囲にある前記ガ
ラス繊維の7スベクト比は1通常、 10〜to、oo
oであり、好ましくは15〜3.Gooである。この発
明において、前記ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物
は、前記ガラス繊維とともに、他の無機充填剤を含有し
ていても良い。
前記無機充填剤としては、たとえばシリカ、炭酸カルシ
ウム、タルク、クレー、チタンホワイト、硫酸カルシウ
ム、亜硫酸カルシウム、マイカ、ゼオライト、カーボン
ブラック、炭素al値、ボロン繊維、ガラス粉、あるい
はチタン酸カリウム等のウィスカー等であって粒径また
は繊維径が0.1〜30#Lm、好ましくは0.1〜1
5Bmであるガラス繊維以外の無機充填剤などが挙げら
れる。
前記ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物において、前
記ガラス繊維または前記ガラス繊維と前記無機充填剤と
の含有率は、通常、20〜70重量%であり、好ましく
は30〜60重量%である。前記ガラスm#I等の含有
率が20重量%未満であると、この発明の食品用射出成
形容器の耐熱性および強度が低下する。一方、70重量
%を超えると、流動性が低下して成形性の悪化を招く。
ここで、前記ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物が、
前記ガラス繊維と前記無機充填剤とを含有するとき、前
記ガラス繊維以外の前記無機充填剤の含有率は、20〜
701f1縫%の前記ガラス繊維含量中の10〜90重
量%、好ましくは20〜70重酸%を前記無機充填剤で
置き換え、かつ前記ガラス繊維の含有率が前記ポリアリ
ーレンスルフィド樹脂組成物中の20重量%以上となる
ようにするのが望ましい。
ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物中の配合割合につ
いての具体例としては、■ガラス繊維のみを配合する場
合には、ガラス繊維の配合量は25〜BO重量%、好ま
しくは30〜501431%である。
また、■無機充填材を併用する場合には、ポリアリーレ
ンスルフィド樹脂の配合量は25〜80重量%、好まし
くは25〜50重量%であり、ガラス繊維の配合量は1
5〜50重量%、好ましくは20〜40重量%であり、
無機充填材の配合量は10〜50重量%、好ましくは1
5〜40重量%である。この場合、ガラス繊維の配合量
が50重量%を超えると成形性が低下するし、無機充填
材の配合量が40重量%を越えると、樹脂組成物自体が
脆くなり、したがって、そのような樹脂組成物で成形し
た容器は落下させると破壊され易くなる。
前記ポリアリレーンスルフィド樹脂と前記ガラス繊維ま
たは前記ガラス繊維と前記無機充填剤とを含有する前記
ポリアリレーンスルフィド樹脂組成物は、その他の成分
として、たとえば酸化チタン、カーボンブラック、ベン
ガラ、カドミウム系顔料、アゾ系顔料、フタロシアニン
系顔料、キナクリドン系顔料、ジオキサジン系顔料等の
着色剤;?Ii、勅性向を剤、安定剤、離型剤、結晶化
促進剤等の各種添加剤などを含有していても良いし、さ
らに、この発明の目的を阻害しない範囲内でたとえばポ
リオレフィン樹脂、塩化ビニル樹脂およびその共重合樹
脂、塩化ビニリデン樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ポリスチ
レンおよびその共重合樹脂等の一般用樹脂、ポリアミド
系樹脂、ポリアセタール、ポリカーボネート、熱可塑性
ポリエステル樹脂、ポリフェニレンオキサイドおよびノ
リル樹脂、ポリスルフォン、フッ素系樹脂、さらには不
飽和カルボン酸類で変性した樹脂などの樹脂成分を含有
していても良い。
ただし、前記ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物が、
前記のその他の成分を含有する場合、その含有率は、通
常、その他の成分の合計で40@量%以下である。特に
他の樹脂を配合する場合には、耐熱性の低下を最小限に
なるようにその配合にを決定することが重要である。ま
た、他の樹脂を配合する場合には、熱変形温度が実質的
に変化しないような樹脂の種類を選定し、また、そのよ
うな樹脂の添加量を考慮することが重要である。
すなわち、本発明の食品用射出成形容器は、耐熱性の高
いことが重要であり、その熱変形温度[ASTM  D
848:2[14PSI]が260℃以し、好ましくは
265℃以上、より好ましくは270℃以北であり、ま
た耐衝撃性についてもアイゾツト衝撃強度[ノツチ付き
]で3 kg−c腸/C腸以上、好ましくは5 kg−
c厘/C■以上である。
請求項1に記載の食品用射出成形容器は、前記ポリアリ
ーレンスルフィド樹脂組成物を射出成形してなるもので
ある。
射出成形における加熱温度(シリンダー温度)、射出圧
力および金型温度については、前記ポリアリーレンスル
フィド樹脂組成物の組成により相違するので−aに規定
することはできないが、加熱温度(シリンダー温度)は
、通常、280〜350℃程度であり、射出圧力は、通
常。
300〜1,500kg/cm2程度であり、金型温度
は1通常、 130〜180℃程度、好ましくは135
〜170℃である。また、金型の表面粗度は5gm以下
、好ましくは4gm以下である。ここにおいて、金型表
面粗度が5gmを超えると、容器の光沢が不良になる。
また、金型温度が130℃未満であると、ガラス繊維の
浮き出しにより容器表面にフローマークが発生し、外観
不良になり、いずれにしても、その商品価値を低下させ
ることがある。
前記の射出成形により成形される食品用射出成形容器の
形状は、食品収納部を有するものであれば特に制限はな
く、たとえば、トレー状、カップ状、タンク状、箱状、
さらにはその他の任意の形状などのいずれであってもよ
い、また、表面に、たとえば梨地模様、カー/ ト模様
、凹凸模様等の各種の地模様を有するものであっても良
い。
このような形状および模様は前記ポリアリーレンスルフ
ィド樹脂組成物を射出成形することにより適宜に得るこ
とができる。ただし、圧縮成形、押出成形、延伸ブロー
成形等の射出成形以外の方法によっても前述のような形
状および模様を得ることは不可部ではないが、前記ガラ
ス繊維を20重鼠%以上含む高強度、かつ耐熱性に優れ
た容器を任意の形状に生産性良く製造することはできな
い。
本発明においては、前記食品用射出成形容器を、さらに
、温度150〜280℃、好ましくは170〜260℃
の条件下に10秒間〜300分間、好ましくは1〜20
0分間かけて熱処理するのが好ましい。
前記の熱処理により、この発明の食品用射出成形容器の
優れた耐熱性、耐油性および強度を損なうことなく、加
熱時の無臭性および前記保護膜を設ける場合の前記保M
膜の密着性を一段と優れたものにすることができる。さ
らに、樹脂とガラス繊維や充填材とのなじみ、結晶性の
向上により、強度や耐熱性が向1;シ、安定する。前記
熱処理の温度が150℃よりも低かったり、時間が10
秒間よりも短いと、このような効果が充分に奏されない
、一方、前記熱処理の温度を280℃よりも高くしたり
、時間を300分間よりも長くしたりしても、効果の向
上は見られず、むしろ前記射出成形容器に熱変形を生じ
させたりすることがある。
前記熱処理は、大気圧下で行なっても良いし、減圧下で
行なっても良い、また、水蒸気中および熱水中のいずれ
においても行なうことができる。
この熱処理により、この発明の食品用射出成形容器の加
熱時の無臭性および前記保護膜を設ける場合の前記保護
膜の密着性を一段と優れたものにすることができる。
ただし、前記熱処理を大気圧下または減圧下で空気中に
て行なう場合の好ましい温度は200〜280℃であり
、前記熱処理を水蒸気中または熱水中にて行なう場合の
好ましい温度は150〜200℃である。
このように熱処理をして得られる食品用射出成形容器お
よび熱処理をしないで得られる食品用射出成形容器は、
さらに、少なくとも食品収納部の内壁面に保護膜を有し
ていても良い。
前記保!I膜は、この発明の食品用射出成形容器の特に
耐付着性、耐油性、耐擦過性、加熱時の無臭性、さらに
は美観を向トさせる機能乃至作用を有する。
このような機能ないし作用を有する前記保護膜は、たと
えばエポキシ系コーティング剤、アクリル系コーティン
グ剤、硬化性ホスファゼン系コーティング剤、ツー/素
樹脂系コーティング剤などを塗布することにより形成す
ることができるし、また、たとえばニッケル、銅などの
メツキや蒸着スパッタリングによっても形成することが
できる。
これら各種の保m膜形成法の中でも、&fましいのはた
とえばポリデトラフルオルエチレン ポリフッ化ビニル
、ポリフッ化ビニリデンなどのフッ素樹脂系コーティン
グ剤を塗布する方法である。
なお、前記保M膜を形成する場合には、たとえば食品収
納部の内壁面等の保jl膜形成面に表面処理を行なって
、前記保護膜の密着性を高めることが好ましい。
そのような表面処理としては、たとえばサンドブラスト
、溶剤処理、強酸エツチング、コロナ放電処理、クロム
酸処理、火炎処理、熱風処理、過酸化水素、酢酸または
これらの混合物からなる処理剤による処理などが挙げら
れる。これらの中でも、好ましいのは過酸化水素、酢酸
またはこれらの混合物からなる処理剤による処理である
前記保護膜の厚みについては、特に制限はないが、通常
は(1,1〜20μm程度で充分である。
この発明の食品用射出成形容器は、たとえば冷凍食品、
調理済食品等の食品を収納した状態で、電子レンジ、オ
ーブン、電子オーブンレンジのいずれの加熱器具、特に
オーブンによって加熱する場合においても、好適に使用
することができる。
[実施例] 次に、この発明の実施例および比較例を示し、この発明
についてさらに具体的に説明する。
(実施例1) 下記の組成からなるポリ2工ニレンスルフイド樹脂組成
物[出光石油化学■製、 rPPS−200SGJ ]
を、型締力!50トンの射出成形機を使用して、成形圧
800に3/c層2.シリンダー温度330℃、金型温
度135℃、金型の表面粗度2.Ogmの条件下に射出
成形を行なって、150 mmXIoo mmX50m
mの大きさを有するとともに、各部の厚みが3mmであ
る箱状の食品用射出成形容器を製造した。
この食品用射出成形容器について容器剣熱性、臭いの有
無を、また、同一条件下にて成形、作成したテストビー
ヌについては熱変形温度、曲げ強度および衝撃強度を評
価した。
結果を第1表に示す。
−ポリフェニレンスルフィ)’ JI IFlj ml
 Ijt 物−ポリフェニレンスルフィト樹脂・・・・
35’!uil:%[熱硬化タイプ、溶融粘度400ボ
イズ(温度300℃、剪断速度2005ec−1) 、
  メルトインデックス70g/10分(318,5℃
、荷重5kg)]ガラス繊維・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・30重m5(繊維長31層、平均
繊維径13島膳)炭酸カルシウム・・・・・・・・・・
・・・・・・・・35重量%(平均粒径10層麿) なお、容器耐熱性、熱変形温度、曲げ強度および臭いの
有無についての評価は、それぞれ次のようにして行なっ
た。
容器耐熱性;温度260℃の条件下に1時間数こした後
の外観を次の3段階に評価した。
3・−φ全く変化なし。
2・・・わずかに変色が見られる が、実用上問題なし。
l・・9使用に耐えないほどの変 形が見られる。
熱変形温度; 264 PSI  (AST%[184
8に準拠、)衝撃強度;フイゾット(^STM 025
Bに準拠、)曲げ強度、 ASTにD790に準拠。
臭いの有無;容器に冷凍の生I\ンバーグを入れ、家庭
用の対流方式電気オーブン(出力1,200W)の中央
に設置して、加熱温度260℃で調理したときのオーブ
ン中の臭いを官能試験により評価した。
(実施例2) 下記の組成からなるポリフェニレンスルフィド樹脂組成
物[出光石油化学■製、 rPPS−100sGJ ]
を用いて、前記実施例1と同様の条件下に射出成形を行
なうことにより、150 m m X 100 m m
 X 25mmの大きさを有するとともに、各部の厚み
が2mmである箱状の食品用射出成形容器を製造した。
評価結果を第1表に示す。
一ホリフェニレンスルフイド樹脂組成物−ポリフェニレ
ンスルフイト樹脂・・・・5oi−i%ガラス繊維・・
・−・・・・・・・・・・・・・・・・・・40重量%
(繊維長3層組平均繊維径13ルS) (実施例3) 前記実施例1の射出成形容器をオーブン内に入れて温度
250℃の条件ドに60分間熱想理を行なった後、この
射出成形容器を室温中に放置して冷却した0次いで、こ
の射出成形容器の収納部内壁面にテフロンコーティング
を行なって、この発明の食品用射出成形容器を製造した
この食品用射出成形容器およびテストピースについて、
容器耐熱性、熱変形温度、曲げ強度、臭いの有無、−1
1層強度および保護膜の密着性について評価した。
結果を第1表に示す。
なお、保護膜の密着性の評価は、次のようにして行なっ
た。
保護膜の密着性;家庭用の対流方式電気オーブン(出力
1,200 W)の中央に設置して、温度260℃の条
件下に1時間放置したときの剥離の有無を目視観察によ
り評価した。
(実施例4) 前記実施例3において、テフロンコーティングを行なわ
なかったほかは、前記実施例3と同様にして実施した。
評価結果を第1表に示す。
(実施例5) 前記実施例3において、熱処理を行なわなかったほかは
、前記実施例3と同様にして実施した。
評価結果を第1表に示す。
(実施例6) 前記実施例4において、熱処理温度を250℃から18
0℃に変えたほかは、前記実施例4と同様にして実施し
た。
評価結果を第1表に示す。
(比較例1) 前記実施例2において、ガラス繊維の含有率がlO重穢
%テするポリフェニレンスルフィド樹脂組成物を用いた
ほかは、前記実施例2と同様にして射出成形容器を製造
した。
評価結果を第1表に示す。
(比較例2) 前記実施例1において、ポリフェニレンスルフィド樹脂
組成物[出光石油化学輛製;rPPS−200SGJ 
]に代えて、下記の組成からなるポリエチレンテレフタ
レート樹脂組成物[出光石油化学■製; 「タフエイ)
A300J]を用いたほかは、前記実施例1と同様にし
て射出成形容器を得、次いで収納部の内壁面にテフロン
コーティングを行なって射出成形容器を製造した。
評価結果を第1表に示す。
一ポリエチレンテレフタレート樹脂組成物−ポリエチレ
ンテレフタレート樹脂・・70重量%ガラス繊維・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・30重m5(
ta維長3層層、モ均繊維径13ルm)(実施例7) 前記実施例1において、炭酸カルシウムの代りにタルク
(平均粒径3gm)を使用した外は前記実施例1と同様
に実施した。
その結果を第1表に示した。
(実施例8) 前記実施例1で使用したポリフェニレンスルフィドの代
りに直鎖状ポリフェニレンスルフィド(溶融粘度1,0
00ボイズ、メルトインデクス0.24g/10分)を
使用した外は前記実施例1と同様に実施した。
その結果を第1表に示した。
なお、金型表面粗度を71Lmにした外は前記実施例1
と同様にして得られた容器の表面光沢は悪かった。また
、金型温度を120℃にした外は前記実施例1と同様に
実施して得られた官憲の表面には、ガラス繊維の浮き出
しによる、フローマークが発生した。
[発明の効果] この発明によると、 (1)  耐熱性、耐油性および機械的強度等の特性に
優れるポリアリーレスルフィド樹脂を含有すると共に、
これらの特性をさらに向上させることのできるガラス繊
維またはガラス繊維と他の無機充填剤とを特定の割合で
含有するポリアリーレンスルフィド樹脂組成物を用いて
成形してなるので、たとえば冷凍食品や調理法食品等の
食品類を電子レンジで加熱する場合のみならず、さらに
加熱温度の高いオーブンや電子オーブンレンジで加熱す
る場合にも好適に使用することができ、料理や使用する
加熱塁几によって使い分ける必要がない、(2)シかも
、射出成形により容易に製造することができるので、生
産性が高い。
(3)  また、特定の熱処理を行なうと、無臭性およ
び保護膜を設ける場合の保護膜の密着性が一役と向上し
たものになり、 (4)  保護膜を設けると、耐擦過性および強度が一
段と向トしたものになる、 等の種々の利点を有する食品用射出成形容器およびその
製造方法を提供することができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ガラス繊維またはガラス繊維と他の無機充填剤と
    を20〜70重量%の割合で含有するポリアリーレンス
    ルフィド樹脂組成物を射出成形してなることを特徴とす
    る食品用射出成形容器。
  2. (2)ガラス繊維またはガラス繊維と他の無機充填材と
    を20〜70重量%の割合で含有するポリアリーレンス
    ルフィド樹脂組成物を表面粗度5μm以下の金型を使用
    し、金型温度130〜180℃の条件下に射出成形する
    ことを特徴とする食品用射出成形容器の製造方法。
JP25454389A 1988-10-03 1989-09-29 食品用射出成形容器およびその製造方法 Pending JPH02192920A (ja)

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JP5220934B1 (ja) * 2012-04-10 2013-06-26 マグ・イゾベール株式会社 複合形成材料、表面処理したガラス短繊維及び複合形成材料の製造方法

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JPS59167040A (ja) * 1982-12-28 1984-09-20 フイリツプス・ペトロリユ−ム・コンパニ− ポリマ−組成物で封入された電子部品
JPS6327559A (ja) * 1986-05-14 1988-02-05 バイエル・アクチエンゲゼルシヤフト ポリアリ−レンスルフイド射出威形用コンパウンド
JPH01282261A (ja) * 1988-05-07 1989-11-14 Kureha Chem Ind Co Ltd 耐熱性樹脂組成物、成形物およびその製造方法

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