JPH0219217Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0219217Y2 JPH0219217Y2 JP1984157918U JP15791884U JPH0219217Y2 JP H0219217 Y2 JPH0219217 Y2 JP H0219217Y2 JP 1984157918 U JP1984157918 U JP 1984157918U JP 15791884 U JP15791884 U JP 15791884U JP H0219217 Y2 JPH0219217 Y2 JP H0219217Y2
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- JP
- Japan
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- sprocket
- hand guard
- stop member
- rotation stop
- clutch
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Links
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 6
- 230000006378 damage Effects 0.000 description 3
- 230000036461 convulsion Effects 0.000 description 2
- 208000027418 Wounds and injury Diseases 0.000 description 1
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Landscapes
- Sawing (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
この考案はチエンソーの使用中に、予期しない
反動でガイドバーが跳ねる(以下この現象をキツ
クバツクと呼ぶ)ことによりオペレータに危険が
及ぶのを、緊急にソーチエンの駆動を停止して安
全を計るようにした、チエンソーの安全装置に関
する。
反動でガイドバーが跳ねる(以下この現象をキツ
クバツクと呼ぶ)ことによりオペレータに危険が
及ぶのを、緊急にソーチエンの駆動を停止して安
全を計るようにした、チエンソーの安全装置に関
する。
(従来の技術)
チエンソーで木材等を切断しようとする時、特
に切り込みの当初にキツクバツクしてガイドバー
が跳ね上り、ソーチエンがオペレータに切り込ん
で負傷する危険がある。
に切り込みの当初にキツクバツクしてガイドバー
が跳ね上り、ソーチエンがオペレータに切り込ん
で負傷する危険がある。
従来は、このキツクバツクの危険からオペレー
タを保護するために、フロントハンドルの前方
に、このフロントハンドルと平行するハンドガー
ドを設けて、このハンドガードがフロントハンド
ルを持つ手に当つて、キツクバツクを制止するよ
うにしていたものであるが、キツクバツクの反動
が大きい場合は制止し得ないこともあるため、キ
ツクバツクが発生した時直ちにソーチエンの駆動
を停止するようにしたものが知られている。(例
えば特公昭58−54641号や特公昭59−16921号) これらの安全装置は、遠心クラツチを介して駆
動されるスプロケツトを取り付けたクラツチドラ
ムの外周に巻き付けるブレーキバンドを設けて、
キツクバツクが発生した時、ブレーキバンドがク
ラツチドラムを制動する構造のものであつた。
タを保護するために、フロントハンドルの前方
に、このフロントハンドルと平行するハンドガー
ドを設けて、このハンドガードがフロントハンド
ルを持つ手に当つて、キツクバツクを制止するよ
うにしていたものであるが、キツクバツクの反動
が大きい場合は制止し得ないこともあるため、キ
ツクバツクが発生した時直ちにソーチエンの駆動
を停止するようにしたものが知られている。(例
えば特公昭58−54641号や特公昭59−16921号) これらの安全装置は、遠心クラツチを介して駆
動されるスプロケツトを取り付けたクラツチドラ
ムの外周に巻き付けるブレーキバンドを設けて、
キツクバツクが発生した時、ブレーキバンドがク
ラツチドラムを制動する構造のものであつた。
(考案が解決しようとする問題点)
上記した従来の安全装置は大径の遠心力クラツ
チドラムを持つためバンドブレーキが利用できる
が、遠心クラツチを使用しない構造のものにあつ
てはこう言つたバンドブレーキは不適当であり、
別の安全装置を考案しなければならないといつた
問題が生じる。
チドラムを持つためバンドブレーキが利用できる
が、遠心クラツチを使用しない構造のものにあつ
てはこう言つたバンドブレーキは不適当であり、
別の安全装置を考案しなければならないといつた
問題が生じる。
この考案は、上記した問題を解決するためにバ
ンドブレーキによらない簡易な構造の安全装置を
提供することを目的とするものである。
ンドブレーキによらない簡易な構造の安全装置を
提供することを目的とするものである。
(問題点を解決するための手段)
上記の目的を達するためのこの考案は、チエン
ソー本体の上方に横接したフロントハンドルの前
方に、該フロントハンドルと平行したハンドガー
ドを前傾可能に設けたチエンソーにおいて、 ソーチエンを駆動するスプロケツトを駆動軸か
ら噛合クラツチを介して駆動する構成とし、 上記ハンドガードは、下方に延設した腕部の下
端を、着脱可能な駆動部カバーに回動自在に軸支
し、該腕部に、上記スプロケツトの前方にほぼ上
下方向に長く配置して、上記ハンドガードを前傾
したとき、上記スプロケツトの回転を停止させる
ための回転停止部材の上端部を取り付け、該回転
停止部材の下部の上記スプロケツトに対応する位
置に、上記ハンドガードが前傾したとき、上記ス
プロケツトの前部に設けた上記噛合クラツチを跨
ぐほぼU字形の凹陥部を設けて、該凹陥部の奥部
に、上記スプロケツトの円筒部に当接するブレー
キシユーを取り付けるとともに、上記凹陥部の両
側辺部を側方に折り曲げ、その折り曲げの端部
に、開口端部から奥部に向つて漸次高さを増す傾
斜面を持つクラツチ作動部を形成し、上記凹陥部
を上記スプロケツト方向に引き寄せるための引張
りばねを、上記回転停止部材と、上記駆動部カバ
ーとに両端を取り付けて張設し、さらに上記回転
停止部材の下端部に掛止段部を形成し、該掛止段
部に先端を係合して、上記回転停止部材及びハン
ドガードを正常位置に維持するための掛止金具
を、上記駆動部カバーに基端を回動自在に軸支す
るとともに、該掛止金具を、上記掛止段部に係合
する方向に掛止金具ばねにより付勢して設けてな
る、チエンソーの安全装置である。
ソー本体の上方に横接したフロントハンドルの前
方に、該フロントハンドルと平行したハンドガー
ドを前傾可能に設けたチエンソーにおいて、 ソーチエンを駆動するスプロケツトを駆動軸か
ら噛合クラツチを介して駆動する構成とし、 上記ハンドガードは、下方に延設した腕部の下
端を、着脱可能な駆動部カバーに回動自在に軸支
し、該腕部に、上記スプロケツトの前方にほぼ上
下方向に長く配置して、上記ハンドガードを前傾
したとき、上記スプロケツトの回転を停止させる
ための回転停止部材の上端部を取り付け、該回転
停止部材の下部の上記スプロケツトに対応する位
置に、上記ハンドガードが前傾したとき、上記ス
プロケツトの前部に設けた上記噛合クラツチを跨
ぐほぼU字形の凹陥部を設けて、該凹陥部の奥部
に、上記スプロケツトの円筒部に当接するブレー
キシユーを取り付けるとともに、上記凹陥部の両
側辺部を側方に折り曲げ、その折り曲げの端部
に、開口端部から奥部に向つて漸次高さを増す傾
斜面を持つクラツチ作動部を形成し、上記凹陥部
を上記スプロケツト方向に引き寄せるための引張
りばねを、上記回転停止部材と、上記駆動部カバ
ーとに両端を取り付けて張設し、さらに上記回転
停止部材の下端部に掛止段部を形成し、該掛止段
部に先端を係合して、上記回転停止部材及びハン
ドガードを正常位置に維持するための掛止金具
を、上記駆動部カバーに基端を回動自在に軸支す
るとともに、該掛止金具を、上記掛止段部に係合
する方向に掛止金具ばねにより付勢して設けてな
る、チエンソーの安全装置である。
(作用)
上記の構成によると、平常時にはハンドガード
がフロントハンドルに接近した位置にあつて、掛
止金具の先端が回転停止部材の掛止段部に係合さ
れ、回転停止部材はスプロケツトの前方に位置し
ていて、噛合クラツチが噛み合つて駆動軸の回転
がスプロケツトに伝達されてソーチエンは正常に
駆動している。
がフロントハンドルに接近した位置にあつて、掛
止金具の先端が回転停止部材の掛止段部に係合さ
れ、回転停止部材はスプロケツトの前方に位置し
ていて、噛合クラツチが噛み合つて駆動軸の回転
がスプロケツトに伝達されてソーチエンは正常に
駆動している。
こうした正常状態で使用中にキツクバツクが発
生すると、ガイドバーが跳ね上ることによりフロ
ントハンドルを持つ前腕部にハンドガードが当つ
て、ハンドガードが前方に押す力が働き、ハンド
ガードに一体的に取り付けられている回転停止部
材を、スプロケツトの方向に回動させる力とな
り、この力が掛止段部に係合している掛止金具を
掛止金具ばねに抗して外すこととなり、引張りば
ねが働いて、回転停止部材をスプロケツト方向に
可動させる。そうすると回転停止部材の凹陥部が
噛合クラツチを跨ぐこととなり、この時クラツチ
作動部が噛合クラツチを駆動軸上を摺動してクラ
ツチの噛合いを外し、同時にブレーキシユーがス
プロケツトの円筒外周に接してスプロケツトの慣
性回転にブレーキを作用させてソーチエンの走行
を停止させるものである。こうしてキツクバツク
発生とほとんど同時にソーチエンの駆動を停止さ
せることにより、オペレータに危害が及ぶのを防
止するものである。
生すると、ガイドバーが跳ね上ることによりフロ
ントハンドルを持つ前腕部にハンドガードが当つ
て、ハンドガードが前方に押す力が働き、ハンド
ガードに一体的に取り付けられている回転停止部
材を、スプロケツトの方向に回動させる力とな
り、この力が掛止段部に係合している掛止金具を
掛止金具ばねに抗して外すこととなり、引張りば
ねが働いて、回転停止部材をスプロケツト方向に
可動させる。そうすると回転停止部材の凹陥部が
噛合クラツチを跨ぐこととなり、この時クラツチ
作動部が噛合クラツチを駆動軸上を摺動してクラ
ツチの噛合いを外し、同時にブレーキシユーがス
プロケツトの円筒外周に接してスプロケツトの慣
性回転にブレーキを作用させてソーチエンの走行
を停止させるものである。こうしてキツクバツク
発生とほとんど同時にソーチエンの駆動を停止さ
せることにより、オペレータに危害が及ぶのを防
止するものである。
(実施例)
以下本考案を、図面に示す実施例にもとづいて
詳細説明する。
詳細説明する。
第1図は正常状態にあるチエンソーの要部を示
す側面図であり、第2図はキツクバツクが生じた
時を示す同様の要部側面図、第3図は正面図であ
つて、図中1はチエンソー本体、2はフロントハ
ンドルで、このフロントハンドル2はチエンソー
本体1の上方に横向に設けられている。3はハン
ドガードで、フロントハンドル2の前方にフロン
トハンドル2と平行に配置した板状部に下方に延
びる腕部3aを突設したもので、この腕部3aの
下端を着脱可能な駆動部カバー4に、第1軸支ピ
ン5によつて前後方向に回動自在に軸支してい
る。6は回転停止部材で、第4図に示す如く板金
プレス製で、ハンドガード3の腕部3aに上端部
を取り付けて、腕部3aから下方に延びてハンド
ガード3と一体に構成され、正常時には第1図に
示す如くスプロケツト12の前方の接近した位置
にある。この回転停止部材6の下部のスプロケツ
ト12に対応する位置にほぼU字形の凹陥部6a
を形成し、この凹陥部6aの両側辺部を側方に
90゜折り曲げ、その折り曲げの端部に開口端部か
ら奥部に向つて漸次高さを増す傾斜面とし、この
傾斜面の最も高い末端から平行部を形成したクラ
ツチ作動部6bを設けてある。そして凹陥部6a
の奥部のクラツチ作動部6aの反対側の側面に、
硬質合成ゴムの如き摩擦係数の大きい材料からな
るブレーキシユー7が取り付けてある。
す側面図であり、第2図はキツクバツクが生じた
時を示す同様の要部側面図、第3図は正面図であ
つて、図中1はチエンソー本体、2はフロントハ
ンドルで、このフロントハンドル2はチエンソー
本体1の上方に横向に設けられている。3はハン
ドガードで、フロントハンドル2の前方にフロン
トハンドル2と平行に配置した板状部に下方に延
びる腕部3aを突設したもので、この腕部3aの
下端を着脱可能な駆動部カバー4に、第1軸支ピ
ン5によつて前後方向に回動自在に軸支してい
る。6は回転停止部材で、第4図に示す如く板金
プレス製で、ハンドガード3の腕部3aに上端部
を取り付けて、腕部3aから下方に延びてハンド
ガード3と一体に構成され、正常時には第1図に
示す如くスプロケツト12の前方の接近した位置
にある。この回転停止部材6の下部のスプロケツ
ト12に対応する位置にほぼU字形の凹陥部6a
を形成し、この凹陥部6aの両側辺部を側方に
90゜折り曲げ、その折り曲げの端部に開口端部か
ら奥部に向つて漸次高さを増す傾斜面とし、この
傾斜面の最も高い末端から平行部を形成したクラ
ツチ作動部6bを設けてある。そして凹陥部6a
の奥部のクラツチ作動部6aの反対側の側面に、
硬質合成ゴムの如き摩擦係数の大きい材料からな
るブレーキシユー7が取り付けてある。
また、回転停止部材6の下端に、掛止段部6c
を形成している。8は引張りばねで、一端を回転
停止部材6に、他端を駆動部カバー4に取り付け
て、回転停止部材6をスプロケツト12の方向に
引き寄せ、かつハンドガード3を前傾させる方向
に付勢してる。9は掛止金具で、板金プレス製に
して一端を駆動部カバー4に第2軸支ピン10に
よつて回動自在に軸支し、先端部をほぼ90゜折り
曲げて、折り曲げの先端部と駆動部カバー4との
間にコイル状の掛止金具ばね11を介在してい
る。この掛止金具9の先端を回転停止部材6の掛
止段部6cに係合したとき、掛止金具ばね11が
掛止金具9の先端と掛止段部6cとの係合状態を
維持する方向に掛止金具9を付勢するものであつ
て、掛止段部6cと掛止金具9が係合状態にある
とき、第1図に示す如く回転停止部材6及びハン
ドガード3は正常状態を保つている。
を形成している。8は引張りばねで、一端を回転
停止部材6に、他端を駆動部カバー4に取り付け
て、回転停止部材6をスプロケツト12の方向に
引き寄せ、かつハンドガード3を前傾させる方向
に付勢してる。9は掛止金具で、板金プレス製に
して一端を駆動部カバー4に第2軸支ピン10に
よつて回動自在に軸支し、先端部をほぼ90゜折り
曲げて、折り曲げの先端部と駆動部カバー4との
間にコイル状の掛止金具ばね11を介在してい
る。この掛止金具9の先端を回転停止部材6の掛
止段部6cに係合したとき、掛止金具ばね11が
掛止金具9の先端と掛止段部6cとの係合状態を
維持する方向に掛止金具9を付勢するものであつ
て、掛止段部6cと掛止金具9が係合状態にある
とき、第1図に示す如く回転停止部材6及びハン
ドガード3は正常状態を保つている。
12はスプロケツトで、中心孔を駆動軸13に
遊嵌してガイドバー14の周囲を走行するソーチ
エン15を駆動するもので、スプロケツト12の
一方の端面に鋸刃形の噛合歯12aを設けるとと
もに噛合歯12aの外周を円筒部12bとしてあ
る。
遊嵌してガイドバー14の周囲を走行するソーチ
エン15を駆動するもので、スプロケツト12の
一方の端面に鋸刃形の噛合歯12aを設けるとと
もに噛合歯12aの外周を円筒部12bとしてあ
る。
16は噛合クラツチで、駆動軸13に回り止め
され、且つ軸方向に摺動自在に嵌装された円筒状
物からなり、スプロケツト12の噛合歯12aに
対向する端面に、この噛合歯12aに噛み合う、
同様に鋸刃形の噛合歯16aを設け、この噛合歯
16aの反対側の端には鍔16bを形成し、この
鍔16bのスプロケツト12に対向する面を円錐
状の斜面16cとしてあり、駆動軸13に装嵌し
たクラツチばね17によつてスプロケツト12の
噛合歯12aに噛合クラツチ16の噛合歯16a
を噛み合わせて駆動軸13の回転をスプロケツト
12に伝達するものである。
され、且つ軸方向に摺動自在に嵌装された円筒状
物からなり、スプロケツト12の噛合歯12aに
対向する端面に、この噛合歯12aに噛み合う、
同様に鋸刃形の噛合歯16aを設け、この噛合歯
16aの反対側の端には鍔16bを形成し、この
鍔16bのスプロケツト12に対向する面を円錐
状の斜面16cとしてあり、駆動軸13に装嵌し
たクラツチばね17によつてスプロケツト12の
噛合歯12aに噛合クラツチ16の噛合歯16a
を噛み合わせて駆動軸13の回転をスプロケツト
12に伝達するものである。
今、チエンソーの使用中にキツクバツクが起つ
たとすると、ガイドバー16が跳ね上ることによ
つてフロントハンドル2を持つた腕にハンドガー
ド3が当つて、ハンドガード3に前傾方向の力が
働き、この力がハンドガードの腕部3aに取り付
けられてハンドガード3と一体的になつている回
転停止部材6の先端に掛止している掛止金具9
を、掛止金具ばね11を圧しながら回動させて係
合を外し、引張りばね8が回転停止部材6を引い
て、第1軸支ピン5を中心として回動し、第2図
に示す如くハンドガード3を前傾させると同時に
回転停止部材6のU字形の凹陥部6aが噛合クラ
ツチ16の外周を跨いではまり込み、クラツチ作
動部6bの斜面が噛合クラツチ16の鍔16bの
斜面16cに接して、噛合クラツチ16をクラツ
チばね17を圧して駆動軸13に添つて摺動し
て、スプロケツト12の噛合歯12aと噛合クラ
ツチ16の噛合歯16aが第5図に示す噛み合つ
た状態から、第6図に示す噛み合いが外れた状態
となつて、スプロケツト12への動力の伝達は断
たれ、同時に回転停止部材6の凹陥部6aの奥部
に取り付けたブレーキシユー7がスプロケツト1
2の円筒部12bに接して制動し、スプロケツト
12の慣性による回転を止めてソーチエン15の
走行を停止させるものである。
たとすると、ガイドバー16が跳ね上ることによ
つてフロントハンドル2を持つた腕にハンドガー
ド3が当つて、ハンドガード3に前傾方向の力が
働き、この力がハンドガードの腕部3aに取り付
けられてハンドガード3と一体的になつている回
転停止部材6の先端に掛止している掛止金具9
を、掛止金具ばね11を圧しながら回動させて係
合を外し、引張りばね8が回転停止部材6を引い
て、第1軸支ピン5を中心として回動し、第2図
に示す如くハンドガード3を前傾させると同時に
回転停止部材6のU字形の凹陥部6aが噛合クラ
ツチ16の外周を跨いではまり込み、クラツチ作
動部6bの斜面が噛合クラツチ16の鍔16bの
斜面16cに接して、噛合クラツチ16をクラツ
チばね17を圧して駆動軸13に添つて摺動し
て、スプロケツト12の噛合歯12aと噛合クラ
ツチ16の噛合歯16aが第5図に示す噛み合つ
た状態から、第6図に示す噛み合いが外れた状態
となつて、スプロケツト12への動力の伝達は断
たれ、同時に回転停止部材6の凹陥部6aの奥部
に取り付けたブレーキシユー7がスプロケツト1
2の円筒部12bに接して制動し、スプロケツト
12の慣性による回転を止めてソーチエン15の
走行を停止させるものである。
こうしてキツクバツクが発生した時、素早くソ
ーチエン15の走行を完全に停止させて、オペレ
ータを危険から守ることができる。
ーチエン15の走行を完全に停止させて、オペレ
ータを危険から守ることができる。
このように働いた安全装置を元の通常状態に戻
すには、ハンドガード3をフロントハンドル2側
へ強く引き寄せることにより、引張りばね8を引
伸ばし、回転停止部材6のU字形の凹陥部6aが
噛合クラツチ16から外れ同時にクラツチ作動部
6bが噛合クラツチ16の斜面16cから離れる
ため噛合クラツチ16はクラツチばね17に押さ
れてスプロケツト12側に移動し、第5図に示す
ようにスプロケツト12の噛合歯12aと噛合ク
ラツチ16の噛合歯16aが噛み合つて駆動軸1
3の回転をスプロケツト12に伝達し、ソーチエ
ン15を駆動する正常状態に戻るものである。
すには、ハンドガード3をフロントハンドル2側
へ強く引き寄せることにより、引張りばね8を引
伸ばし、回転停止部材6のU字形の凹陥部6aが
噛合クラツチ16から外れ同時にクラツチ作動部
6bが噛合クラツチ16の斜面16cから離れる
ため噛合クラツチ16はクラツチばね17に押さ
れてスプロケツト12側に移動し、第5図に示す
ようにスプロケツト12の噛合歯12aと噛合ク
ラツチ16の噛合歯16aが噛み合つて駆動軸1
3の回転をスプロケツト12に伝達し、ソーチエ
ン15を駆動する正常状態に戻るものである。
図中18はガイドバーの中心を示す。
(考案の効果)
以上説明したこの考案に係るチエンソーの安全
装置によれば、キツクバツク発生時に噛合クラツ
チを切つてスプロケツトへの駆動を断つ作用と、
従来のバンドブレーキに代わるブレーキシユーに
よるスプロケツトへの制動作用とを1個の回転停
止部材により兼ねて同時に行う構成としたことに
より構造簡単かつ安価に製作できて、迅速確実に
スプロケツトの回転を停止させてオペレータへの
危害を未然に防止することのできる、チエンソー
の安全装置が得られるものである。
装置によれば、キツクバツク発生時に噛合クラツ
チを切つてスプロケツトへの駆動を断つ作用と、
従来のバンドブレーキに代わるブレーキシユーに
よるスプロケツトへの制動作用とを1個の回転停
止部材により兼ねて同時に行う構成としたことに
より構造簡単かつ安価に製作できて、迅速確実に
スプロケツトの回転を停止させてオペレータへの
危害を未然に防止することのできる、チエンソー
の安全装置が得られるものである。
添付図面は本考案の一実施例を示すもので、第
1図は本案安全装置を備えたチエンソーの正常時
を示す一部切欠要部側面図、第2図は同じく安全
装置が作動した状態を示す一部切欠要部側面図、
第3図は第1図をF矢の方向に見た正面図、第4
図は回転停止部材の斜視図、第5図は第1図A−
A′拡大断面図、第6図は第2図B−B′拡大断面
図、第7図は噛合クラツチの詳細図、第8図は第
7図をG矢の方向に見た噛合クラツチの正面図で
ある。 1……チエンソー本体、2……フロントハンド
ル、3……ハンドガード、3a……腕部、4……
駆動部カバー、5……第1軸支ピン、6……回転
停止部材、6a……凹陥部、6b……クラツチ作
動部、6c……掛止段部、7……ブレーキシユ
ー、8……引張りばね、9……掛止金具、10…
…第2軸支ピン、11……掛止金具ばね、12…
…スプロケツト、12a……噛合歯、12b……
円筒部、13……駆動軸、14……ガイドバー、
15……ソーチエン、16……噛合クラツチ、1
6a……噛合歯、16b……鍔、16c……斜
面、17……クラツチばね、18……ガイドバー
中心。
1図は本案安全装置を備えたチエンソーの正常時
を示す一部切欠要部側面図、第2図は同じく安全
装置が作動した状態を示す一部切欠要部側面図、
第3図は第1図をF矢の方向に見た正面図、第4
図は回転停止部材の斜視図、第5図は第1図A−
A′拡大断面図、第6図は第2図B−B′拡大断面
図、第7図は噛合クラツチの詳細図、第8図は第
7図をG矢の方向に見た噛合クラツチの正面図で
ある。 1……チエンソー本体、2……フロントハンド
ル、3……ハンドガード、3a……腕部、4……
駆動部カバー、5……第1軸支ピン、6……回転
停止部材、6a……凹陥部、6b……クラツチ作
動部、6c……掛止段部、7……ブレーキシユ
ー、8……引張りばね、9……掛止金具、10…
…第2軸支ピン、11……掛止金具ばね、12…
…スプロケツト、12a……噛合歯、12b……
円筒部、13……駆動軸、14……ガイドバー、
15……ソーチエン、16……噛合クラツチ、1
6a……噛合歯、16b……鍔、16c……斜
面、17……クラツチばね、18……ガイドバー
中心。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 チエンソー本体の上方に横設したフロントハン
ドルの前方に、該フロントハンドルと平行したハ
ンドガードを前傾可能に設けたチエンソーにおい
て、 ソーチエンを駆動するスプロケツトを駆動軸か
ら噛合クラツチを介して駆動する構成とし、 上記ハンドガードは、下方に延設した腕部の下
端を、着脱可能な駆動部カバーに回動自在に軸支
し、該腕部に、上記スプロケツトの前方にほぼ上
下方向に長く配置して、上記ハンドガードを前傾
したとき、上記スプロケツトの回転を停止させる
ための回転停止部材の上端部を取り付け、該回転
停止部材の下部の上記スプロケツトに対応する位
置に、上記ハンドガードが前傾したとき、上記ス
プロケツトの前部に設けた上記噛合クラツチをま
たぐほぼU字形の凹陥部を設けて、該凹陥部の奥
部に、上記スプロケツトの円筒部に当接するブレ
ーキシユーを取り付けるとともに、上記凹陥部の
両側辺部を側方に折り曲げ、その折り曲げの端部
に、開口端部から奥部に向つて漸次高さを増す傾
斜面を持つクラツチ作動部を形成し、上記凹陥部
を上記スプロケツト方向に引き寄せるための引張
りばねを、上記回転停止部材と、上記駆動部カバ
ーとに両端を取り付けて張設し、さらに上記回転
停止部材の下端部に掛止段部を形成し、該掛止段
部に先端を係合して、上記回転停止部材及びハン
ドガードを正常位置に維持するための掛止金具
を、上記駆動部カバーに基端を回動自在に軸支す
るとともに、該掛止金具を上記掛止段部に係合す
る方向に掛止金具ばねにより付勢して設けたこと
を特徴とする、チエンソーの安全装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1984157918U JPH0219217Y2 (ja) | 1984-10-18 | 1984-10-18 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1984157918U JPH0219217Y2 (ja) | 1984-10-18 | 1984-10-18 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6171411U JPS6171411U (ja) | 1986-05-15 |
JPH0219217Y2 true JPH0219217Y2 (ja) | 1990-05-28 |
Family
ID=30715906
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1984157918U Expired JPH0219217Y2 (ja) | 1984-10-18 | 1984-10-18 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0219217Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5910858B2 (ja) * | 2012-01-16 | 2016-04-27 | 日立工機株式会社 | チェンソー |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57133005A (en) * | 1981-02-12 | 1982-08-17 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | Safety device for chain saw |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0219215Y2 (ja) * | 1984-10-09 | 1990-05-28 |
-
1984
- 1984-10-18 JP JP1984157918U patent/JPH0219217Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57133005A (en) * | 1981-02-12 | 1982-08-17 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | Safety device for chain saw |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6171411U (ja) | 1986-05-15 |
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