JPH02191916A - 光ヘッドおよび光学情報処理装置 - Google Patents

光ヘッドおよび光学情報処理装置

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Publication number
JPH02191916A
JPH02191916A JP1033607A JP3360789A JPH02191916A JP H02191916 A JPH02191916 A JP H02191916A JP 1033607 A JP1033607 A JP 1033607A JP 3360789 A JP3360789 A JP 3360789A JP H02191916 A JPH02191916 A JP H02191916A
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JP
Japan
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light
waveguide
diffraction grating
optical head
optical
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Application number
JP1033607A
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English (en)
Inventor
Hidehiko Shindo
英彦 神藤
Shozo Saegusa
三枝 省三
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Filing date
Publication date
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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/24Coupling light guides
    • G02B6/26Optical coupling means
    • G02B6/30Optical coupling means for use between fibre and thin-film device
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/10Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings of the optical waveguide type
    • G02B6/12Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings of the optical waveguide type of the integrated circuit kind
    • G02B6/122Basic optical elements, e.g. light-guiding paths
    • G02B6/124Geodesic lenses or integrated gratings

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Optical Integrated Circuits (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)
  • Optical Head (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、情報記憶媒体への情報の書き込み、媒体から
の読み出しの、少なくとも片方を光学的手法により行な
うに適した光ヘッドおよび光学情報処理装置に関する。
〔従来の技術〕
従来、光学情報処理装置、例えば、光デイスク装置、光
磁気ディスク装置、光カード装置などの光ヘッドの光ピ
ックアップ部分を集積化することが考えられている。こ
のような光ピックアップにおいては、光媒体に照射する
光を集光する位置を制御するフォーカシングを行うこと
が必要となる。
フォーカシングを行う場合、機械的に光ヘッドを駆動し
て光媒体の面に焦点を合致させる方法と、光ピックアッ
プから出射する光ビームの集光する点の位置を電気的に
制御して光媒体の面に焦点を合致させる方法とが考えら
れる。前者は、従来から広く行なわれている方法である
が、駆動機構が必要であり小型化、集積化の点で限度が
ある。後者は、電気的にフォーカシングを行うので、小
型化、集積化に適している。
導波路を用い、電気的にフォーカシングを行う技術は、
特開昭60−257423号公報に開示されている。こ
の技術においては、導波光の出口が薄いため、導波路に
平行な方向には開口、すなわちNA(Nugieric
al Aperture)を大きくとれても、導波路の
厚み方向には大きなNAをとれないという問題点があっ
た。
また、フォーカシングを電気的に行なうものの他の従来
技術は、特開昭60−33532号公報に開示されてい
る。
しかし、この技術は、形成する焦点の位置が導波路面内
にあるために、導波路面外にある光情報媒体に光を照射
できないという問題点があった。
また、フォーカシングを電気的に行なうものの他の従来
技術は、特開昭59−69732号公報に開示されてい
る。この技術は、焦点距離を変化させた時に付随して生
じる収差の量が大きいという問題点があった。
〔発明が解決しようとする課題] 上記従来技術は、大きなNAを有しつつ、焦点距離を可
変にした際の収差址を小さく保つという点については考
慮がなされておらず、焦点距離を変化させた時にC/N
比(キャリア/ノイズの比)が低化したり、クロストー
クが増大する等で信号読み取り不良が増大するという問
題があった。
本発明の目的は、焦点距離が変化した時でも収差の発生
址の少ない、すなわち信号読み取り(あるいは信号書き
込み)の信頼性の高い光ヘッドを提供することにある。
本発明の他の目的は、焦点距離可変のための光学系と、
焦点距離制御のための電気回路とをハイブリッドに集積
化し、信頼性が高く、小型の光ヘッドを提供することに
ある。
本発明の他の目的は、焦点距離可変の際に制御電圧を適
切に印加することのできる光ヘッドを提供することにあ
る。
本発明の他の目的は、光を導波路から光情報媒体に向は
射出する回折格子の開口部分を有効に使い、実効的にN
Aを大きく保つ光ヘッドを提供することにある。
本発明の他の目的は、感度の高いフォーカスエラー信号
を検出する光学系を具備する光ヘッドを提供することに
ある。
本発明の他の目的は、多数の回折格子に、安定して最適
な光点から光を供給する3次元導波路を具備した光ヘッ
ドを提供することにある。
本発明の他の目的は、小型にパッケージ化され、外部の
ゴミ、水分、はこり等に強い光ヘッドを提供することに
ある。
本発、明の他の目的は、多層化された光情報媒体を用い
る際に好適な光ヘッドを提供することにある。
本発明の他の目的は、全体としてコンパクトで信頼性の
高い光学情報処理装置を提供することである。
(11111を解決するための手段〕 本発明では、上記目的を達成するために、前記平面導波
路上に特定点を中心として、前記回折格子を同心円上に
形成した。
さらに、前記平面導波路上の点であり、かつ光情報媒体
の焦点位置から最も光学的距離が短い点と、航記特定点
が一致するようにしている。
さらに、光源から射出した光を集光する導波路型レンズ
を有し、かっこの導波型レンズが導波路内に形成する焦
点の位置と、前記特定点が一致するようにしている。
さらに、前記特定点を含む範囲に、前記平面導波路に接
して、あるいは前記平面導波路の中に。
あるいは前記平面導波路の近傍に、導波光を吸収する導
波光吸収装置を配置している。
さらに、導波光を射出する回折格子と、導波路外部の光
を導波光とする入射用の回折格子をそれぞれ設け、それ
ぞれの回折格子を#記特定点に対し回転対称の形状にし
ている。
さらに、前記特定点ををはさんで、相異なる側にある回
折格子の格子ピッチを半ピッチずらしている。
また、信頼性が高く、小型の光ヘッドを実現するために
、前記平面導波路を有する光学基板とシリコン等の電気
回路を形成する電気基板とを接して配置すること、前記
導波路に接して回折格子を設置し、ここで前記導波路か
ら射出した光を前記電気基板に接して配置された光検出
器に導くこと、前記電気基板上に信号処理回路を設置す
ること。
前記光学基板に接して設けられた導電性の配線により前
記信号処理回路の出力を伝搬するようにしている。
また、焦点距離可変の際に印加する制御電圧の分布を最
適化するため、前記平面導波路に接して、透光性導電物
体を設置すること、前記透光性導電物体に接して制御電
圧を印加する複数の導電性の配線を配置している。
さらに、1個以上の任意電圧発生装置を有し、これを複
数の導電性の配線に供給するようにしている。
さらに、前記平面導波路のうち前記透光性導電物体の設
置されている側と反対側に、前記平面導波路に接して、
あるいは前記平面導波路の設置されている基板に接して
、導電性物体を配置している。
また、光を射出する回折格子の実効的なNAを大きくす
るため、前記導波路を伝搬する光を集光する導波路型レ
ンズと、光の進行方向に幅の狭くなってゆく回折格子を
設けている。
また、感度の高いフォーカスエラー信号を得るために、
おのおの焦点距離の異なる複数の回折格子を前記平面導
波路上に設け、おのおのの回折格子で導波光となった光
の光量を検出する複数の光検出器を設けている。
また、多数の回折格子にそれぞれ最適な位置から光を供
給するため、前記平面導波路の一部に3次元導波路を設
けたこと、複数の導波光の射出用の回折格子を設けてい
る。
また、光ヘッドを外部のゴミ、水分、はこり等に強くす
るため、中空の容器の中に前記平面導波路を有する光学
系を配置し、前記容器のうち少なくとも光が出入りする
部分に光源の波長帯域においては透明な窓を設けたこと
、一部が容器の内側に通じている複数の端子を容器の外
部に設けている。
更に、上記した如き光ヘッドを用いて、光デイスフに記
録された情報を読出す光学情報処理装置を構成する。
その他の解決手段は、実施例の説明から明らかとなるの
で、ここでは省略する。
〔作用〕
平面導波路上の特定点を中心として、導波光を射出する
回折格子の格子を同心円上に作成することにより、前記
回折格子は常に前記特定点を通り導波面に垂直な軸回り
に回転対称になる。これにより、光のこの軸に対する回
転対称性が生じるので、軸をはずれた方向に発生する収
差量を少なくすることができる。これにより、収差蓋を
低減し。
安定して光性能の光学系を実現することができる。
また、前記平面導波路上の点であり、かつ光情報媒体上
の焦点位置から最も光学的距離が短い点と、前記特定点
が一致するようにすることにより、前記回転対称軸上あ
るいはその近傍に焦点があることになる。これにより、
焦点における光の挙動の回転対称性が向上して、軸をは
ずれた方向に発生する収差量を少なくすることができる
。これにより、収差蓋が低減し、安定して高性能の光学
系を実現することができるほか、空間光を導波光に回折
格子により変換する際の回折効率を向上し光の利用効率
を向上することができる。
また、光源から射出した光を集光する導波路型レンズを
有し、かつこの導波型レンズが導波路内に形成する焦点
の位置と、前記特定点が一致するようにすることにより
、光の挙動の回転対称性がさらに向上して、軸をはずれ
た方向に発生する収差量を少なくすることができる。こ
れにより、収差量を低減し、安定して光性能の光学系を
実現することができるほか、導波路から射出する光の射
出角度を変化させて焦点距離を変化させた際の副次的に
発生する収差量を低減することができる。
また、導波光を射出する回折格子と、導波路外部の光を
導波光とする入射用の回折格子をそれぞれ設け、これぞ
れの回折格子を前記特定点に対し回転対称の形状にした
ことにより、光源から光検出器に至る光路にビームスプ
リッタ、波長板をおくことが無い、これにより光の不要
な減衰を最小限にすることができ、信号強度を向上して
、信号読み取り精度を向上する。
また、前記特定点を含む範囲に、前記平面導波路に接し
て、あるいは前記平面導波路の中に、あるいは前記平面
導波路の近傍に、導波路を吸収する導波光吸収装置を配
置することにより、射出用回折格子での漏洩光を吸収し
、入射用回折格子で入射した信号光に重畳することを防
ぐことができる、これにより、信号のCN比を向上し、
信号読み取り精度を向上することができる。
また、前記特定点をはさんで、相異なる側にある射出用
回折格子の格子ピッチを前記特定点からの距離で半ピッ
チずらすことにより、焦点近傍における光の電界の振動
方向を最適化することができる。これにより焦点の大き
さを小さくすることができ、隣接したトラックとのクロ
ストークを防止して、信号の読み取り精度を向上するこ
とができる。
また、前記平面導波路を有する光学基板とシリコン等の
電気回路を形成するに適した電気基板とを接して配置す
ること、前記導波路に接して回折格子を設置し、ここで
前記導波路から射出した光を前記電気基板に接して配置
された光検出器に導くこと、前g電気基板上に信号処理
回路を′B置すること、前記光学基板に接して設けられ
た導電性の配線により前記信号処理回路の出力を伝搬す
ることにより、光検出部分、信号処理部分、制御電圧発
生部分、制御信号伝達部分、光制御部分、をおのおのモ
ノリシックあるいはハイブリッドに集積化することがで
きる。これによって、信頼性が高く、小型の光ヘッドを
実現することができる。
また、前記平面導波路に接して、抵抗性導電物体を設置
すること、前記抵抗性導電物体に接してflilJll
電圧を印加する複数の導電性の配線を配置することによ
り、配線に各種の制御電圧が印加された時、抵抗性導電
物体が抵抗を有するため、抵抗性導電物体中に電圧の分
布を発生させる。これより、任意の場所に最適な制御電
圧の分布を作成することができ、焦点距離可変の際に印
加する制御電圧の分布を最適化することができる。
また、1個以上の任意電圧発生装置を有し、これを複数
の導電性の配線に供給することにより。
抵抗性導電物体内部の電圧分布を外部から電気的に制御
できる。これにより、印加する制御電圧の電圧の大きさ
、分布等を制御できる。
また、前記抵抗性導電物体を、少なくとも前記配線の間
において、前記平面導波路上の幅、厚み。
材質を変化させることにより、抵抗性導電物体内部で電
流が通じる際の抵抗値の分布ができる。これにより、さ
らに細かく、印加電圧分布の制御ができる。
また、前記平面導波路のうち前記透光性導電物体の設置
されている側と反対側に、前記平面導波路に接して、あ
るいは前記平面導波路の設置されている基板に接して、
導電性物体を配置することにより、基板に対し垂直方向
に制御電圧を印加することができる。これにより、平面
導波路中の導波光の偏向方向によらずに、常に一定の大
きさの電気光学効果を導波光に与えることができ、光の
制御精度が向上する。
また、前記導波路を伝搬する光を集光する導波路型レン
ズと、光の進行方向に幅の狭くなってゆく回折格子を設
けることにより、光の進行方向に対して1回折格子によ
り光が射出してゆくことによる導波光強度の減衰を、光
が進行方向に対し集光してゆくことによる光の集中で補
正することができる。これにより、回折格子から射出す
る光の強度が、回折格子の各部分部分で一様に近くなり
、光を射出する回折格子の実効的なNAを大きくするこ
とができる。
また、おのおの焦点距離の異なる複数の回折格子を前記
平面導波路上に設け、おのおのの回折格子で導波光とな
った光の光電を検出する複数の光検出器を設けたことに
より、光情報媒体の焦点位置からのずれ量に応じて、お
のおのの光検出器に入射する光強度変化を電流変化等に
変換することができる。この光強度変化は焦点位置ずれ
量に対し敏感であり、感度の高いフォーカスエラー信号
を得ることができる。
また、前記平面導波路の一部に3次元導波路を設けたこ
と、複数の導波光の射出用の回折格子を設けたことによ
り、3次元導波路を用いて、おのおのの回折格子に入射
する導波光の波面を理想的な位置におくことができる。
これにより、多数の回折格子にそれぞれ最適な位置から
光を供給して光学性能を常に安定して高く保つことがで
きる。
また、中空の容器の中に前記平面導波路を有する光学系
を配置し、前記容器のうち少なくとも光が出入りする部
分に光源の波長帯域においては透穴な窓を設けたこと、
一部が容器の内側に通じている複数の端子を容器の外部
に設けたことにより、光学系をパッケージ化し、これに
より光ヘッドを外部の環境から遮断して、ゴミ、水分、
はこり等に強くすることができる。
また、上述した光ヘッドを光情報処理装置に採用するこ
とにより、この装置全体をコンパクトにすることができ
、可動部を少なくできるので高信頼の装置を実現できる
。光ヘッド自体が小型軽量であるので、光ヘッドの駆動
を高応答にすることもできる。
〔実施例〕
以下1図面に基づいて、本発明の詳細な説明する。
本発明の一実施例における光情報処理装置の全体構成を
第13図に示する。また、この第13図において用いら
れる光ヘッド500の主要部の具体的構成を第1図、第
2図および第10図に示す、更に、光ヘッドのファイン
アクチュエータおよびパッケージ等の構成を第11図と
第12図に示す。
まず、第13図を用いて、全体構成とその動作の概要を
説明する。この例における光情報媒体100は、ディス
ク状のものを用いており、通常光ディスクあるいは光磁
気ディスクと呼ばれているものである。このディスク1
00は、半径方向に多数のトラックが用意されており、
光ヘッド500は、この各トラックに光学的に読出し可
能なように情報を記録したり(11F込み)、すでに記
録されている情報を読出す、光ヘッド500がディスク
の各トラックに対し情報を書込んだり、読出すには、光
ヘッド500をディスク100の半径方向(トラッキン
グ方向)に移動さらることか必要である。このため、支
持部材170により光ヘッド500を支持し、この支持
部材170を半径方向に移動させるようにしている。す
なわち、ガイドレール171上を移動可能に支持部材1
70を載置し、アクチュエータ172によって支持部材
170および光ヘッド500を移動させる。この移動を
スムーズに行うために、支持部材170とレール171
間には、ローラ、ベアリング等が配置される。光学ヘッ
ド500と制御部600との間の信号のやりとりおよび
光学ヘッド500への必要な電力の供給は、柔軟な材料
でカバーされ、ケーブル全体としてフレキシブルな配線
178を介して行なわれる。モータ173は、ディスク
100を回転するために設けられており、その回転は制
御部600により制御される。コイル175は情報媒体
100が光磁気ディスクの場合に使用される。光ヘッド
500の位置を検出(正確には。
光ヘッドから射出した光が情報媒体1oOの記録面のど
の位置を照射しているかを検出)するために、位置セン
サ176が支持部材170に取付けられる。また、光ヘ
ッドの移動速度を検出するために、速度センサ177が
支持部材170に取付られている。これらの検出信号は
、配llA178を介して制御部600に入力される。
制御部600は、外部からの指令により、情報の書込み
または読出しのための制御を行なう、すなわち、情報を
書込む場合には、外部装置から書込むべきデータとサー
ボ等の制御データとを入力し、これによりサーボ系およ
び光ヘッド500を駆動し、光情報媒体100に情報の
書込みを行う、情報を読出す場合には、制御データを入
力し、これによりサーボ系および光ヘッド500を駆動
し、光情報媒体に記録されている内容を読出しデータと
して外部装置に出力する。この実施例における制御部6
00は、電fi610と、インターフェース620と、
システムコントa−ル630と、モータ制御回路640
と、サーボ制御回路650と、デコーダ660と、エン
コーダ670と、コネクタ680とを備えている。電[
610は、制御部全体の必要な電力をまかなうと共に、
光ヘッド500の駆動に必要な電力をも供給する。シス
テムコントローラ630は、マイクロコンピュータで実
現でき、ここでは情報の書込みあるいは読出しのための
統括的な制御を行う、モータ制御回路640は、コント
ローラ630からの回転数指令信号を入力し、モータ1
73の速度がこの指令された速度になるようにモータ1
73に電力を供給する。サーボ制御回路650は、位置
指令に応じた速度指令を出力する速度テーブル651と
、位相補償器652と、ローパスフィルタ653と、位
相補償器654と、スイッチ655と、アンプ656と
、位相補償器657と、アンプ658と、加算器661
〜663とを含んでいる。このサーボ制御回路650は
、システムコントローラ630からの位置指令信号と位
置センサ176からの現在の位置信号とを入力し、加算
器661によりこれらの差を求め、速度テーブル651
に入力する。テーブル651では、この差に応じた速度
指令を加算器662に出力する。加算器662の出力は
、最初S1とCとを接続するスイッチ655を介して、
アンプ656に供給される。アクチュエータ172は、
このアンプ656の出カバより駆動される。また。
サーボ制御回路650は、光ヘッド500が目標位置(
目標トラック)に近づいたとき、速度制御から位置制御
に切換えるために、システムコントローラ630からの
切換信号を受けて、スイッチ655の接点を81から8
2に切換えS2とCとを接続する。これにより、光ヘッ
ド500は、媒体100の目標トラックに位置決めされ
る。この制御は1通常シーク制御と呼ばれる0目標トラ
ックへの位置決めが完了すると、切換信号により、スイ
ッチ655の接点はS2から83に切換えられS3とC
とを接続する。これにより、サーボ制御回路650は、
後述する光ヘッド500内で検出されたトラックエラー
信号を入力し、そのエラーをなくすためのトラッキング
制御を行う、この実施例では、アクチュエータ172に
よって行う制御と、後述する光ヘッド500内に設けた
ファインアクチュエータによって行うファイントラッキ
ング制御とがある。アクチュエータ172を駆動して行
う制御は、ローパスフィルタ653で高周波成分を除去
し1位相補償器654、スイッチ655、およびアンプ
656を介して実行される。
また、光ヘッド500内のフィンアクチュエータ(後述
する。)を駆動して行う制御は1位相補償器657.加
算器663.アンプ658により駆動信号を形成し、こ
の信号をコネクタ680.配線178を介して光ヘッド
500側に供給することで実行される。このように、ト
ラッキング制御は、アクチュエータ172と光ヘッド内
のアクチュエータ162(後述する。)とによる2段階
制御となっている。
光ヘッド500からの光が媒体100の所定のトラック
にしかもその中央部に位置決めされると、情報の書き込
みあるいは情報の続出しが行なわれる。情報の読出しの
場合には、制御部600からの指令により、光ヘッド5
00は読取り、この読取った情報を制御部600に出力
する。制御部600では、この情報をデコーダ660に
よりデコードし、システムコントローラ630がこのデ
コードされた情報(読出しデータ)をインターフェース
620を介して外部位置に出力する。情報の賽込みの場
合、制御部800は、書込むべきデータをエンコーダ6
70によりエンコードし、エンコードされた情報を光ヘ
ッド500に供給する。
これにより、光ヘッド500がこの情報を媒体100に
記録する。この情報記録の方法には、各種の方式がある
1例えば、(1)エンコードされた情報を光情報媒体へ
照射する光量の強弱で記録するもの(この場合は、コイ
ル175は不要であり、分岐179は不要である。)、
(2)エンコードされた情報を光情報媒体の一定光tが
照射された部分にかける、コイル175で発生させる磁
界の強弱あるいは磁界の方向により記録するもの(この
場合は、光の光量が一定であり、書きこみ信号によらず
に、第1wIにおける半導体レーザーは一定の光量を保
っている。)、あるいは(3)コイル175あるいは永
久磁石で記録部分に予め一定の磁界をかけておき、記録
部分に照射する光量で記録するもの等が考えられる。
ここでは情報の読みこみ及び書きこみができる構成とし
たが、一部を省略する事で読みこみ専用。
書きこみ専用とする事ができる。
本実施例によれば、すべての光学系およびファイントラ
ッキング機構、フォーカシング機構、及びこれらの制御
用回路が一つの小型なパッケージに収納されているので
、小型かつ外づけ光学系が無く外づけ電気回路を少なく
することができ、信頼性の高い光ビツクアッフを構成す
ることができる。
次に、この実施例に用いられる光ヘッド500の詳細を
第1図から第12図を用いて説明する。
第1図と第2図は、光ヘッドの主要部の平面図と横断面
図を示す、第3図は座標系の説明図、第4図は焦点距離
可変機構の説明図、第5図、第6図はトラッキング検出
原理の説明図、第7図はフォーカシングエラー検出の説
明図、第8図、第9図はフォーカシングエラー検出の信
号説明図、第10図はファイントラッキング機構の概観
図、第11図は粗アクセス機構の概観図となっている。
まず、第1図および第2図を用いて1本実施例の全体的
な動作状況を説明する。電気基板2に接して光学基板1
が配置されている。電気基板2は電気回路を構成するこ
とのできる基板であり、シリコン、ガリウム砒素1等の
材料である。また、光学基板1は、導波路3を構成する
為の基板となるものである。これは、概念的には″光集
積回路。
西原浩他著、オーム社、1985年”第1頁に基板と定
義されているものである。また具体的にはその材料が、
西原浩他の著書による“光集積回路”(1985年、オ
ーム社発行)の第177頁に例示されている。この光学
基板にはこれに接して電気光学効果を有する導波路3が
配置されている。
ここで、電気光学効果を有する材料は、′センサ技術”
、第7巻第5号(1987年)の第45頁から第47頁
、及び“ベトロチツク(petrotec)”第10巻
第11号(1987年)の第25頁から第31頁に示さ
れるものでよく、この他にも各種考えられる。また、電
気基板と導波路とは、゛ジャーナル オブ ライトウニ
イブ テクノロジー(Jouranal of Lig
htvava Tachnorogy)”LT−4巻第
7号(1986)の第918頁から第918頁に記載の
ように、両者を同一基板上にモノリシックに製作しても
よい、この際には、1つの基板が光学基板と電気基板と
に兼用されている。
電気基板2に設けられた駆動回路73により駆動される
半導体レーザー4から射出した光は、導波路3の内部を
伝搬する光90となる。ここで。
半導体レーザー4からの光の強度は、信号続出し時と信
号書きこみ(記録)時とでは異なる。この制御は、外部
から指示される読出し信号あるいは書きこみ信号を端子
58から入力し、これによって駆動回路73が半導体レ
ーザー4の発光鴬を調節することで達成できる。この例
では、駆動回路73を基板上に設置しているが、外付け
として別置しても良い、なお、読み出し専用で使用する
光ヘッドの場合には、このような制御が必須ではない。
光90は、導波路3内を拡がりながら進むが。
導波型レンズ20によって偏向されて集光する。
この集光の過程において、光照射用の回折格子10の作
用で、光は導波路3から射出し、光情報媒体100に向
う。そして、保護膜101に接して設けられた光情報媒
体100の上の焦点位置110に光が集光する。光情報
媒体100で反射された光は1回折格子11,12,1
3,14の作用で、おのおの導波路:3を伝搬する光9
2゜93.94,95となる0回折格子10.11゜1
2.13,14のおのおのの形状については後述する。
導波路3を伝搬する光92,93,94゜95は導波路
型レンズ21,22,23,24のおのおのの作用で集
光される。そして、回折格子41.42,43.44の
おのおのにより、電気基板2上に設けられた光検出器5
0,51,52゜53のおのおのに入射し、電気信号と
される。おのおのの電気信号は電気基板2上の電気処理
回路70により、増幅処理、演算処理される。この出力
のうちの読み出し信号は端子66を通して、トラッキン
グエラー信号は端子67を通して図には記されない外部
の信号処理回路に出力される。電気処理回路70に接続
された演算回路71では、フォーカスエラー信号を生成
するものであり、フォーカスエラー信号は必要に応じて
端子68を通じ外部の信号処理回路に出力される他、制
御電圧の出力回路72に出力される。出力回路72は得
られたフォーカスエラー信号に応じて端子30゜31.
32を駆動すべき電圧を発生するものである。出力回路
72の出力は、電気基板の端子63゜64.65および
おのおの配線により結合された導波路上の端子60,6
1,62、電気基板上の配線80,81,82を通じて
端子30,31゜32に印加される。端子30と31と
で同じ制御電圧を印加した場合には、光学基板上でこれ
らを電気的に結合する事により、端子63,60.配置
s80を省略し、構成を簡略化する事ができる。
電極30,31.32で同一の制御電圧を印加する際は
、光学基板上で全てを電気的に結合する事で、さらに端
子等を省略し、構成の簡略化をする事ができる。電極3
0と電極32.および電極31と電極32とは抵抗性物
体(良導体と絶縁体との中間の抵抗値を示す物体)であ
り、少なくとも使用する光の波長帯域では透光性を有す
る物体(透光性物体と称する)35及び36でおのおの
結合されている。任意電圧を発生する出力回路72のグ
ランドレベルは基板と同等とされており、ここで発生し
た電圧が、上記の経路により透光性物体35と電気基板
2との間、および透光性物体36と電気基板2との間に
引加される。電極30および31は透光性物体35及び
36と同等の材質を用い一体化してもよいが、アルミコ
ウム等の良導電物体を使用する際は次のようにする。す
なわち、電極30を透光性物体35の上に配置するよう
にする。このようにすることで透光性物体35がバッフ
ァ層となり、導波光91を吸収する事無く、効率よく光
を伝搬することができるようになる。同様の理由で端子
31も透光性物体36の上に配置されている。端子32
は導波路3に接して配置する。これは、導波光91のう
ち回折格子10で回折されなかった不要な導波光を端子
32で吸収するためである。このようにすることで、こ
の不要な導波光が導波光92に重畳することを避け、光
検出器50〜53で検出される電気信号の品位を向上す
ることができる。また、電気基板上の電気回路を駆動す
る電源とは端子69を通じて接続されている。*た、回
路構成上の必要に応じて、外付けの抵抗、コンデンサ、
コイル。
半導体、その他の電気素子とは、端子59を通じて接続
される。外付は部品が不要なら、このような端子は必要
ない。
次に第3図を用いて以降の説明で用いる座標系の説明す
る。第3図において、第irmにおける電気基板2.光
学基板1.半導体レーザー4が配置されている。詳細は
第1図と同等である。相互に垂直な軸としてX軸120
.F軸121.z軸122を考える。ここで、X軸12
0とy軸121の作る平面が第1図における導波路3の
表面の平面と一致するようX軸120とy軸121を考
え、かつX軸120は半導体レーザー4の発光点を通過
するようにする。また、2軸122は第1図における光
情報媒体100における焦点位[110を通過するよう
にとり、かつ、X軸120.y輔121、zSdl12
2は1点で交わるものとする。
この交点を原点と称する1円n座標系を用いる際は、X
y平面上に点123を考え、原点と点123との距離を
rとし1点123と原点を結ぶ直線124がX軸とがな
す角度をθとする。
第1図のように電界を2軸の方向に引加する場合、光学
基板1の材料の電気光学効果の高い方向を2軸に選ぶこ
とが好ましい、たとえば、基板にニオブ酸リチウムを使
用する際は、2カツトの基板を用い、さらにTMモード
の光を用いるとよい。
次に第4図を用いて本実施例の2軸を含む断面図の説明
を行なう、導波路3を伝搬し、原点へと向かう導波光9
1は回折格子10の作用で導波路面外に射出する。導波
路面外に射出する際の射出角度を変化させることにより
、焦点位置を変化させ、可動部のない焦点距離可変機構
を実現する。
射出角度を変化させる方法は、導波路の等価屈折率を変
化させる方法、導波路を伝搬する光の波長を変化させる
方法等が考えられる。前者は電気光学効果、熱光学効果
、磁気光学効果、光損傷。
音響光学効果、圧電効果、等を利用し、導波路あるいは
その近傍の屈折率を変化させるものである。
後者は、波長可変のレーザーを利用するものである。こ
のような光制御の方法の概略は、上記した“光集積回路
″(西原浩他著、1985年)第104頁から第143
頁に記載されている0本実施例では電気光学効果を利用
したものと考える。
ある特定の電圧が電極30,31及び32に印加されて
いる状態あるいはまったく電圧が印加されていない状態
を考え、これを標準状態とする。
この時に、2軸上の点でz=fbの点130に焦点を形
成するよう、回折格子10のr方向の格子ピッチの分布
を決定する。すなわち、xy平面上かつr=r2の点1
32から射出角度φ2Lで射出した光は点130を通過
し、かつX7平面上かっr=:rlの点133から射出
角度φILで射出した光は点130を通過する。(説明
の単純化のためr=rlおよびr=r2の2種について
のみ説明する。)ここで、電極30及び31に標準状態
とは異なる電圧が印加された時、透光性物体35を通じ
電気基板2との間に標準状態とは異なる電界が生じて、
電気光学効果により導波路あるいは導波路に接して光学
基板1の屈率折率が変化し、導波路の等価屈折率が変化
する。これにより光の射出角度が変化し、r=r2にお
いては射出角度φ2Lがφ2Sへと変化し、射出した光
が2軸と交差する点がz=zLの点130から2=zS
の点131と変化する。また、r=rlにおいては、射
出角度φILがφISへと変化し、射出した光が2軸と
交差する点がz=zLの点130からZ=ZSの点13
1(あるいはその近傍)へと変化する0以上の動作によ
り、電気的な作用で。
焦点距離をZLからzSへと変化させることができる。
iIt極3極右0び電極32に印加する電圧は等しくと
もよい、この場合第1図における演算回路71および出
力回路72を簡略化できる。またこれとは別に、電極3
0と電極32とで異なった電圧を与えることもできる。
この場合、電気抵抗を有する透光性物体35.36の作
用で、r方向に電圧の分布ができ、r方向に等偏屈折率
の分布を作ることができる。これにより、標準状態でな
い時の焦点131 (ZS)における位相の整合性をさ
らに向上し、収差の低減をはかることができる。
また、透光性物体35をr方向に厚み、幅を変化させて
設置したり、導波路層3.光学基板1、の厚みをr方向
で変化させるなどして、r方向の電界分布を細か<ma
t、て1、焦点距離を変更した際の焦点位置における位
相整合性をさらに向上することもできる。
焦点位81130あるいは131で光情報媒体により反
射した光は、射出と同様な作用により導波路に結合し、
導波路を伝搬し、原点から遠ざかる導波光92となる。
以上の作用を第3図におけるθ方向に関係無く成立する
ようにする。すなわち、第1図に示すように電極30,
31,32の形状1回折格子10の格子を原点を中心と
する同心円状に設置する。
さらに同心円状の回折格子の格子のピッチの半径方向分
布は、標準状態でz=fLに焦点を形成するよう設計す
る。このようにすることで、回折格子のどの部分でもこ
こから射出した光は制御電圧の印加の有無にかかわらず
必ずZ軸を横切り、横切った点でほかの部分から射出し
た光と位相整合して焦点を形成することになる。すなわ
ち、少なくともコマ収差などの軸非対称な収差は大幅に
減少する。さらに軸対称な収差も制御電圧の印加方法に
より減少させることができる。このように、焦点距離を
変化させた際も、収差の少ない良好な焦点スポットを形
成することができる。
ここでは、回折格子10は導波路3に形成された溝で説
明したが、当然溝以外でも、装荷型のもの、屈折率分布
型のもの、その他のものでも同様である。特に屈折率分
布型のものは第1図における透光性物体35.36を配
設する部分に凹凸が無いので、印加された電界の分布の
形状が改善される。このことは、第1図にかおける回折
格子11.12,13.14でも同様のことが言える。
光を射出する回折格子10の存在する領域すなわち第1
図における回折格子10の関口形状は。
第1図における導波光91の通過する部分を含んでいれ
ば特に制約は無い、これに対し、光を入射する回折格子
、すなわち第1図における回折格子11.12,13,
14は、その全体の領域を。
回折格子10の領域と回転対称な位置か、あるいはそれ
を含んだ位置にすることで、光情報媒体からの反射光を
有効に導波光とすることができ、光の利用効率を増大で
きる。
次に第5図により信号読出し原理につき説明する。第5
図は、焦点近傍におけるyz平面断面図を示している。
トラッキングが正しく行なわれている際には、光情報媒
体100からの反射光の分布140は2軸に対して対称
である。これより。
y > Oの方向に進む光】41と、y < Oの方向
に進む光142とを別々に光検出器で検出するようよう
にしたとき、両者の光検出器で検出される光量IfとI
sとは等しい、すなわち、第1図における回折格子11
で入射し光検出器50で検出される光景と1回折格子1
4で入射した光検出器53で検出される光量とが等しい
0反射光の光量は、光源の光量が一定の時、焦点におけ
る光情報媒体の記録部分の有無に依存している。そこで
、第1図における回折格子11で入射し光検出器50で
検出される光景と、回折格子14で入射し光検出器53
で検出される光量を加算したものを読み出し信号とし、
光情報媒体上の情帽を読み出すこととしている。光源光
量が変動する可能性がある際には、光源光量を検出する
光検出器を設け、この検出結果で読み出し信号を正規化
すれば、光源光量変動によらない読み出し信号かえられ
る。
あるいは光源光量を一定にするように制御しても良い。
次に、第6図を用いてトラッキング検出原理を説明する
。トラッキングに誤差が生じた際、光情報媒体上の記録
部分が2軸上にないので1反射光の光量分布143はz
軸に対し対象でなく、y〉0で受光される光1・44の
光mI’iとy < Oで受光される光145の光量工
′zとが等しくならない、すなわち、第1図における回
折格子11で入射した光検出器50で検出される光量と
、回折格子14で入射し光検出器53で検出される光量
とが等しくない、そこで、光検出1t50と光検出器5
3との出力の差をとれば、トラッキングの誤差信号が得
られる。
次に第7図、第8図、及び第9図を用いて、フォーカス
エラー信号検出の原理を説明する。導波路3を伝搬する
光91は回折格子10の作用で導波路面外に射出する。
この際、電極30,32゜透光性物体35に印加される
電圧で決定される2二Fの焦点位置150に光が集光し
ているとする。
この時、保護膜101で保護される光情報媒体100の
情報面が焦点位置150すなわちz=Fに無く、z=F
’ にあると1反射光はあたかも2=Flの点から発せ
られる光のようになる1反射光を入射する回折格子10
′のピッチのr方向分布が回折格子10と同等で、かつ
印加されている電圧の状況が等しい時、光情報媒体面の
位1!(F’の値)と、入射回折格子10′において反
射光を導波光92に変換する光結合効率との関係は、第
8図のように、z=Fをピークとした山伏の曲線155
となる。そこで、導波光92の光量の1rtsするか、
これを光源からの射出光量で正規化したものを観測する
ことで、光情報媒体面の焦点位置ずれ量を知ることがで
きる。これが検出の原理であるが、ずれの方向の正負の
判別を行なうため。
以下のようにする。すなわち、z=Fx(Fz>F)の
点から射出した光を最も効率よく結合するよう。
回折格子のピッチを決定した回折格子の領域を設ける。
これが第1図における回折格子12に相当する。この回
折格子の光結合効率は、第8図における曲線156のよ
うになる。また、これとは別に、z=Fz(Fz>F)
の点から射出した光を最も効率よく結合するよう、回折
格子のピッチを決定した回折格子の領域を設ける。これ
が第1図における回折格子13に相当する。この回折格
子の光結合効率は、第8図における曲線157のように
なる。これゆえ、・第1図において、回折格子12で入
射した光を検出する光検出器52の出力から、回折格子
13で入射した光を検出する光検出器53からの出力を
減じた結果は、第9図の曲線のようになり、検出範囲1
58の中ではフォーカスエラー信号が正しく検出される
ここで、電極30に印加する電圧と、電極31に印加す
る電圧とを等しくすることにより、焦点距離が印加電圧
により変化しても、Ft>F>Fzの関係は変化せず、
常に正しくフォーカスエラー信号を検出できる。
第1rJ!Jにおける回折格子11の焦点距離を第7図
におけるFAに、第1図における回折格子12の焦点距
離を第7図におけるFzに設定するため。
上記の説明では回折格子11および回折格子12で回折
格子のピッチを設計時に調整したが、第1図における回
折格子10〜14をすべて等しいピッチにすることがで
きる。この場合、第1図における電極31.透光性物体
36を回折格子10〜14の領域でおのおの分離し1回
折格子10゜11.14の領域では等しい電圧を1回折
格子12の領域ではこれより低い電圧を1回折格子13
の領域ではこれより高い電圧を印加することで達成でき
る。
以上の説明では、第1図における回折格子12の焦点距
離゛をFz、回折格子13の焦点距離をF2とし、F 
x > F > F zとしたが、F l< F < 
F’ zとしても上記と同等の作用によりフォーカスエ
ラー信号を検出できる。
このようなフォーカスエラー信号検出方式を採用した場
合、フォーカスエラー信号にトラッキング誤差信号が重
畳する可能性がある。すなわち。
第1図の回折格子12がy>Oの領域に、回折格子13
がy < Oの領域にそれぞれあり、入射した光の差を
検出している。これは、第5図、第6図で説明したトラ
ッキング誤差検出方式と等しい構成である。このように
5フオ一カスエラー信号には真のフォーカスエラー信号
はトラッキングエラー信号とが重ね合わされているもの
の、第5図。
第6図のトラッキング誤差信号とトラッキング誤差信号
のみが検出さ、れている、そこで、上記で説明したフォ
ーカスエラー信号から、一定の割合でトラッキング誤差
信号を減じておけば、真のフォーカスエラー信号を求め
ることができる。
これまで論じてきた電気的処理回路、すなわち信号検出
用の加算回路、トラッキング検出及びフォーカスエラー
検出の減算回路、これらに付随する処理回路、半導体レ
ーザーの駆動回路、その他の必要な回路は、第1図に見
るように光学基板1に接して配置された電気基板2上に
集積されている。このようにすることで全体を小型化し
、かつ空間中に配置された信号伝達路、及びそのコネク
ターを無くすことができ、小型化、信頼性向上等を図る
ことができる。これとは別に、上記の電気基板2と基板
1とを別々に配置することもできる。
このようにすると、回折格子41,42,43゜44は
必ずしも必要ではないが、少なくとも光検出器50,5
1,52.53のおのおのは、導波光を受光できるよう
に配置する必要がある。このようにした際、大幅な環境
温度変化が生じた時でも、熱膨張率の材料による違いに
よる応力発生が少なく、温度変化に対する信頼性を向上
できる。
次に、第10図を用いて、第1図における電気処理回路
70.演算回路71.出力回路72の内容を説明する。
第10図の中で1点線でかこまれた部分が、前記各々の
回路に相当している。光検出器50〜53からの出力は
、電流電圧変換器74の作用で電圧となる。こ胆らの出
力は、減算塁75.加算器76により処理され、前述の
原理により読み出し信号、トラックエラー信号、フォー
カスエラー信号となる。読み出し信号は端子66を通じ
、トラックエラー信号は端子67を通じ外部に出力され
る。また、フォーカスエラー信号からトラックエラーの
影響を除いて真のフォーカスエラー信号を求めるには、
演算回路(具体的には減算wI)71を用いる。このよ
うな影響の除去は、必要に応じて行えばよい、得られた
フォーカスエラー信号は、外部からこれをモニターする
際は端子68から外部に出力される他、バッファ78及
び79に出力される。このバッファ78゜79は入力さ
れた信号を第1図における端子30゜31.32に必要
な電圧に変換するものである。
人力値と出力値の関係が直線関係であるバッファの他、
この関係が非直線であるバッファを用いてもよい、光学
的要因、電気的要因で生じる非直線性を補正しつる関係
の特性を有するバッファを用いれば、全体のフォーカス
精度を向上させ、フォーカス可能範囲を拡大できる。
次に、第11図を用いて、ファインフクチュエータの説
明を行う、すでに説明したように、離れたトラック間を
移動するシーク動作が終了した段階で、目的のトラック
内におけるエラー(トラックエラー)を修正するトラッ
キング制御が実行される。このトラッキング制御は、2
段に分割されており、1つはアクチュエータ172(第
13図参照)を駆動して行い、他の1つは光ヘッド50
0内に設けたアクチュエータによって行う、光ヘッド5
00内におけるアクチュエータ162は、第11図から
明らかなように、光学基板1.電気基板2.半導体レー
ザ4等からなる光ヘッドの主要部およびこれを支持する
支持部材160をy方向(トラッキング方向)に駆動す
るように配されている。なお、この例では、アクチュエ
ータ162として圧電セラミックを用いたが、電気的に
躯動電を制御できる素子であればこれに限らない、パッ
ケージを構成するハウジング164は、光の射出、入射
に必要な部分を開口した開口部を設けた蓋163と結合
している。また、第1図における端子58〜69は、配
線166を通じて、外部端子165と通じている。また
、アクチュエーター162に供給する電気も外部端子1
65を通じて供給する。このような構成において、アク
チュエーター162に電圧を印加すると、光学基板1が
y方向に移動して、ファイントラッキングを実現できる
1163は、光を光情報媒体に照射したり、光情報媒体
からの光を取込むための開口部分を有している。M16
3の開口部あるいは蓋163の全部をガラス等の、少な
くとも使用する光の波長帯域においては透明な材料を用
いて、これを覆うカバーを有している0、すなわち、開
口部分が透明な窓となっている。このようにすること、
光学系を完全にパッケージ化することができ、埃、ゴミ
湿度等の影響をなくすことができる。このとき。
回折格子はこの透明カバーの影響を考慮して設計する。
次に第12図を用いて、第11図における外部端子16
5の利用状態を説明する。これはパッケージを上面から
見たときの各端子(ピン端子)の接続を示している。こ
のような接続は数多くの組み合わせがあるが、第1図に
示したような光学系。
電気系のアーキテクチャでは、外部端子との接線が合理
的となるよう配置している。また、外付は部品用の端子
は必要に応じて無くともよいし、数多く作ってもよい。
さて、上述した第13図に示す実施例では、光ヘッドと
して第1図、第2回に示したものを用いたが、本発明は
これに限定されるものではない。
次に、光ヘッドの他の実施例について説明する。
光ヘッドの他の実施例を第14図から第22図に示す、
第14図は、他の実施例の上面図、第15図は光学系の
主要部品の仮想的な分解組み立て図を斜視図で示したも
の、第16図は実施例の横断面図、第17図と第19図
は焦点近傍の光の電界の状態の説明図、第18図と第2
0図は焦点近傍の光強度分布の説明図、第21図は回折
格子の詳細断面図、第22図は位相調整機端の説明図を
示している。
まず第14図から第16図を用いて、光学系の構成につ
いて説明する。第14図は光学系の上面図を、第151
1!Iはその横断面図をおのおの示している。第15図
は、第14図における部品のうち説明に必要なものを、
基板の上に装荷されている順に仮想的に分解し、斜視図
で示したものである。
各部品はプレーナー加工技術(フォトリソグラフィー、
エツチング、成膜、ビーム描画、その他の技#I)を用
いて作成することができるので、必ずしも第15図のよ
うな個々の部品に分割できる必然性は無い。
半導体レーザー4から射出した光は、3次元導波路18
0に入射する。そして光分波路181で2分割され、3
次元導波路182及び183を進行する。3次元導波路
182を進行する光は光分波路184で、3次元導波路
183を進行する光は光分波路185で、おのおの分波
されて、3次元導波路186〜189を進行する光に分
波される。これら3次元導波路は、必要に応じて曲線部
分あるいは折れ部分190,191を持つ、これらの3
次元導波路は光学基板1に接した2次元導波路3の近傍
あるいはその中にあり、おのおのの3次元導波路の端面
192から射出した光は、2次元導波路3を伝搬する導
波光193,195゜197.199・どなる、おのお
のの導波光は、導波型レンズ194,196,198,
200の作用で第16図における点231に集光する導
波光となる。ここで、第16図における点231とは。
光情報媒体100上の焦点232から、導波路3に垂直
に下ろした垂線の足に等しいか、その近傍である。これ
ら、集光性の導波性は、形状が第16図における231
を中心とした同心円である回折格子201,202,2
03,204により導波路から射出され、第16図にお
ける焦点232に光を結ぶ、焦点232で反射された光
は、回折格子201により、射出した光は回折格子20
5により1回折格子202で射出した光は回折格子20
6により、回折格子203で射出した光は回折格子20
7により、回折格子204で射出した光は回折格子20
8により、おのおの導波路を伝搬する光にされる。この
目的のため、上記の回折格子のペアについて、それぞれ
ペアどうしの回折格子の導波路3上に開口部分は、第1
6図における点231を中心とした回転対象の位置にお
互い配置されている。再び導波路となった光は、導波型
レンズ209,211,213,215により集光性の
導波光210.21.2,214,216となって、3
次元導波路の夫々の端面217から、3次元導波路21
9,220,221,222を伝搬する光となる。これ
ら3次元導波路は、必要に応じ1曲がり部分あるいは折
れ部分218を有している。これらの導波光は、おのお
の光検出器223.224,225,226に導かれ、
二二で電気信号に変換される。
回折格子201〜208は、第16図における点231
を中心とした同心円状に作られる0回折格子201〜2
05,208は、半径方向のピッチ分布が等しく、焦点
位置が光情報媒体面上となるようになっている。一方、
回折格子206は焦点距離が若干短めに、回折格子20
7は若干長めに設計されているが、これはフォーカスエ
ラー検出のためであり、原理は第1Ij!Jから第13
図で説明した実補例と同等である。また、トラックエラ
ー検出方法、フォーカスエラー信号からトラックエラー
信号を除去する方法も同等であり、ここでは説明を省略
する。
前の実施例と同様に、第14図の場合においても、焦点
#i fi Ti1変のため、導波路には電気光学効果
を有するものを使用し、これに電界を印加することで、
焦点距離の制御を行なっている。このため、電極230
を基準として電極228および229に電圧が印加され
ている。電極228および229の間には、導電性かつ
使用する光源の波長帯域においては透光性を有する透光
性物体227がある。これは抵抗値が/J%さ過ぎると
、電極228とil!横229との間に電流が多く流れ
過ぎるので。
電極228と電ti229との間に適度の抵抗値を与え
るように、透光性物体227の厚み、成分等を調整する
。また、点231を中心とした半径方向に、印加電圧の
分布を与える方法、目的、その他は前述の実施例と同等
である。
ここで示した実施例のように、導波路内部の光を外部の
光とを入射射出する回折格子が、いくつかの部分に分割
されている場合、平面導波路中に部分的に3次元4波路
を作成することで、入射射出用の回折格子に、効率よく
かつ安定して光を伝えることができる。なお、3次元源
波路でなく、平面導波路レンズあるいはこれと同等の機
能を有する素子でも光学系の構成が可能である。
光を射出する回折格子、すなわちここでは回折格子20
1,202,203,204は、点231を含み導波路
3上に仮想的に考える直線を境界にグループごとに分割
して考え、それぞれの領域において、その領域内におけ
る回折格子から射出する光の位相を調整し、焦点におけ
るスポットサイズを小さくし、光学的特性を向上させる
ことができる。始めに第17図を用いて1位相調整を行
なわない場合を考え、次に第19図を用いて位相調整の
説明を行なう。
第17図、第19図は第14図の横断面図を示している
。断面はyz平面に平行で、かつ原点より若干十X方向
よりの面であると考え、簡単のために説明に不必要な部
分は省略しである。
まず、導波光の位相関係がX軸に対し対称な場合、すな
わち光学系の光学的特性がx軸に対し対称な場合を考え
る。導波光にTMモードの光を用いた場合、光の電界の
方向は第17図のように2方向にある。互いの点での波
動の位相は同じであり、たとえばある瞬間におけるy≠
rの点301、及びy=−rの点300での電界の向き
は図に示したように同方向、図では+2方向である。た
だし、以降である点における電界の方向を考える際、こ
れが時間的に撮動しているので、互いの電界の向きの関
係にのみ注目することにする0回折格子201及び20
4上の点305及び306にて導波光が射出され、別な
瞬間にちょうど焦点に達したとする。この時のおのおの
の光の電界の方向はたとえば図に示すように電界の方向
302及び303のようになる。これらの電界の方向は
XZ平面に対称であるので、そのy成分がほぼ打ち消さ
れてしまうことがわかる。そして、#1界302と30
3は比較的大きな交差角度を有するので、焦点に残る電
界は、電界302や電界303より小さい電界30.4
であることがわかる。これに対し、焦点から波長程度前
後はどy方向に移動した位置に、点305から射出した
光の電界の方向が308、点306から射出した光の電
界の方向が307であるような点が存在し、おのおのの
電界は比較的浅い角度で交わっているので5合成された
電界は309のように大きなものとなる。焦点を中心に
2方向に電界強度の二乗すなわち光強度の分布を考える
と、第18図のようになる。これより分かるように、位
点位置より若干離れた位置に光強度の最大ピークが現わ
れることになり、焦点スポットの拡大となる。
上記の焦点スポットの拡大を防止し、良好な光学的特性
を得るために、第19図のように焦点位置における電界
の方向を、11i界310及び311のように2軸に対
し同じ方向になるようにする。
このようにすることで、互いの電界は比較的小さい角度
で交わる関係になり、焦点における電界312は大きな
ものとなるほか、焦点近傍のy方向の光強度分布は第2
0図のようになり、焦点スポットの大きさが第18図に
比べ小さくなる。
第19図の電界310及び311が上記のような関係に
なるための実施例として、第14図における回折格子2
01〜208を、第1のグループとして回折格子201
,202.第2のグループとして回折格子203,20
4.に分ける。すなわち原点を通過するX軸と一致した
仮想的な直線を考え、これに対し+y側にあるか−y側
にあるかでグループわけをする。さらに、グループごと
に次のようにする。光源4から射出した光が導波路18
6を通り、回折格子201を出て焦点に至ったときの波
面と、光源4から射出した光が導波路187を通り回折
格子202に至る際の光の位相を等しくし、これを第1
グループとする。第2グループは、光源4から射出した
光が導波路188を通り9回折格子203を出て焦点に
至ったときの波面と、光源4から射出した光が導波路1
89を通り回折格子204に至る際の光の位相を等しく
する。第19図のような電界の関係を得るため、グルー
プごとに回折格子のピッチを変化させるか。
グループごとに回折格子に至るまでの経路に若干の調整
を加えるか、その両者を同時に行なうことで、焦点にお
ける互いのグループの波面の関係を1111mする。
第21図は第14図における、第17図、第18図と同
じ断面を説明に必要なもの以外省略して示したものであ
る。第21図では、上記グループごとの回折格子のピッ
チに調整を加える方法について述べている。第21!l
に示すように、第1のグループにおいて、回折格子の格
子の半径を内周側からal、a2.a3.・・・とする
、また、第2のグループにおいて、同様に内周側からb
l。
b2.b3.・・・とする、ここで、第2のグループの
回折格子のおのおののピッチを、第1のグループのピッ
チと半ピッチずつずらす、すなわち、簡単な式で示すと
以下のようになる。
b n=  (a n+1+ a n)  / 2  
            −(1)ただし、n=1.2
,3.・・・ b、を(1)式のようにするか、あるいはその近傍とす
ることで第1のグループの回折格子から射出する光と第
2のグループの回折格子から射出する光とは、位相が互
いにほぼ180度ずれることになり、第17図における
電界302の位相が反転して第19図の電界310のよ
うになり、第19図のような関係が実現できる。
また、これとは別に、第19図の電界310及び311
が上記のような関係になるための他の実施例として、第
22図を示す、第22図では、上記グループごとに回折
格子に至るまでの経路に若干の調整を加える方法につい
て述べている。すなわち、導波路183に延長部分33
1を設け、その光学的距離を導波路182より半波長骨
長く設計する。または、導波路183の上に、高屈折率
部分(または低屈折率部分)332を設け、これにより
実行的な光学的距離をグループごとに変化させる。ここ
で、高屈折率部分の実現方法は、導波路作成時に高屈折
率部分(あるいは低屈折率部分)を作りつけるか、ある
いはこの部分のみに電圧を印加するか、熱を供給するか
、その他の手法で、この部分の屈折率を変化させてもよ
い。
以上第14図から第22図で説明した光学系の構成にし
た場合、第1図、第2図に示した光学系より、光情報媒
体を焦点を形成する際の実質的なNAを大きく取ること
ができ、光情報媒体上の光のスポットの直径を小さくす
ることができる。
次に、第23[2i1を用いて、ファイントラッキング
機構の他の実施例を説明する。第21図は、ファイント
ラッキング機構の斜視図となっている。
光学系は、半導体レーザー4.光学基板12回折格子2
40等のみを示す、この詳細については。
前述した各実施例と同様であり省略する。基板1は、支
持部材248に接して支持されている。この支持部材2
48は、突起部249を有しており、ベース部材245
の突起部239と、交差した平ばね246及び247で
結合されている。支持部材248には、コイル241と
242が接続されており、これらのコイルはベース部材
245に支持される磁石243,244と対向している
。コイルに電流を流すことにより、部材248と一体と
なった部分が回転する。この際、回転運動するときの回
転中心軸が、部材248と一体となった可動部の重心を
通るように突起部246、および249の位置その他の
形状を決定すると、動作がスムーズになる。
上記の回転運動の中心と、回折格子248との中心をず
らしておけば1回転運動により回折格子240はX−Y
平面内で運動をして、ファイントラッキングが可能とな
る。
本実施例によれば、第11図に示したトラッキング機構
より大きなトラッキング追随範囲を有するという効果が
ある。
次に、第24図を用いて、ファイントラッキング機構の
他の実施例を説明する。第24図は実施例の部品の組み
立て状況を斜視図で示したものである。
光学系は、光学基板1に配置された半導体レーザー4お
よび回折格子240のみを示す、光学基板1は支持部材
250に支持される。支持部材250には磁石251,
252,253,254、が配置されている。これらの
磁石はベース部材256に配置されたコイル257及び
258に対向されている。支執部材250には凹部25
5があり、これが部材256上の凸部259とはめ込ま
れ、これを軸に部材250が回転するようにな−ってい
る。コイル257および258に電流が流された際5部
材250は回転し、回折格子240は首振り運動をする
。これにより、ファイントラッキングを行なう。
ここで、磁石とコイルを逆に、すなわち磁石251.2
52,253,254を部材256に配置し、コイル2
57,258を支持部材250に配置してもよい。
本実施例によれば、第11図に示したトラッキング機構
により大きなトラッキング追随範囲を有するほか、粗ア
クセス時の横加速度に対して高い剛性を有するという効
果がある。
次に第25図を用いてファイントラッキング機構の他の
実施例について説明する。光学系は光学基板19回折格
子240.半導体レーザー4.電気基板270のみ示す
、これらの光学系が支持部材273に配置されている。
この支持部材273にはコイル274が配置されている
。この支持部材273には軸272が配置されており、
軸受け276および支持ばね275で回転可能な状態で
支持されている。軸受け276は部材ベース279で支
持されている。ベース部材279には金属部材277で
はさまれた磁石278が支持されている。金属部材27
7及び磁石278により、コイル274の一部には磁界
が作用している。コイル274に電流を流すことにより
、軸272を中心として光学系が回転し、これによりフ
ァイントラッキングを行なう。
本実施例によれば、粗アクセス時の横加速度に対し高い
剛性を有するという効果がある。
次に、第26図、第27図を用いて、ファイントラッキ
ング機構、および粗アクセス機構の他の実施例について
説明する。第26図は側面図、第27図は光学系の横断
面図となっている。モーター173により回転される光
情報媒体100の上を、磁気ディスクのスライダと同様
に、空気力により光情報媒体100及び保護膜101か
ら浮上している基板271および支持部材284が、ア
ーム280,286,282、アクチュエータ285、
ピン283が支持しており、これが支持部材287に固
定されている。また、支持部材287は、直進ガイド機
構288,289、アクチュエータ172により、光情
報媒体の半径方向に動作が可能である。基板271にあ
る光学系により、光情報媒体100上に光が照射される
この機構において、粗アクセスは部材支持287の動作
により行なわれる。粗アクセス機構の位置決め精度が光
情報媒体100のトラックピッチより十分高い場合は、
ファイントラッキング機構は不要である。しかし、この
ような単段の粗アクセス機構は機構に非常に高い精度を
要とされるので、アクチュエータ285を用いたファイ
ントラッキング機構を使用することで、粗アクセス機構
の簡略化を計ることもできる。−例として、圧電素子等
を用いたアクチュエータ285を伸縮させることにより
、ファイントラッキングが可能となる。
また2部材284は、光情報媒体100及び保護膜10
1のうねり、そり等に柔軟に追従するため、部材280
とは、アーム282.ビン283等で柔軟に支持されて
いる。このため、光学系内の焦点制御範囲は狭くても良
い、光学系の設計が容易になる。光学系としては、光学
系基板1と光情報媒体100及び保護膜101とが不意
に擦動する等の原因により、光の射出部分に傷が生じた
り等で光の射出性能が低下することの無いよう、第25
図に示したような保護部材290を設ける。
これは、支持部材284に設置された光学基板1の上の
導波路3のうち、光の射出部分を含むように、溝を設け
たものである。光情報媒体100及び保護膜101の静
止状態から回転開始時、回転中の外乱等によるしゆう動
時には凸部291が擦動するのみであり、光の射出部分
には影響が無い。
本実施例によれば、光情報媒体上にある光学系や機構系
が薄くすることができ、装置全体の高さを低くできると
いう効果のほか、特に同一モーターの回転軸上に光情報
媒体を積層した際、おのおののディスクの間隔を狭くす
ることができるので、同一の装置の中により多くの光情
報媒体を組み込むことができ、装置の記憶要領の増大を
計ることができるという効果がある。
次に、本発明に係る光ヘッドの他の実施例を、第28図
及び第291i!!lを用いて説明する。第28図は実
施例の上面図、第29図は実施例の横断面図となってい
る。
第28図及び第29図を同時に用いて1本実施例の動作
を説明する。半導体レーザー4から射出した光は、第2
9図に示すプリズム1bの作用で偏向され1回折格子3
40に照射される。この回折格子は回折作用により、導
波路外部の光を導波路内の光(導波光)に変換する。こ
の際、プリズム1bを用いることで、回折格子340に
光を照射しつつ、半導体レーザー4を水平に保つことが
できる。これは、半導体レーザーを斜め置きにすること
による厚みの増加を防止し、光ヘッドの厚みを最小限に
できる。また、回折格子340には、比較的深い角度で
(光が進行する方向が導波面に垂直に近いほど、深い角
度であると称する。この逆を浅い角度であると称する。
)で光が入射するので、回折格子340の存在する領域
を小さくできる。すなわち、浅い角度が入射すると、回
折格子340は大きい面積を必要としてしまうが、深い
角度で光が入射するようにしているので、この問題はな
くなる。
プリズム1bは基板1aに接着して固定することができ
る。こうすると、プリズム1bのアライメントが安定し
、光学的特性を高い状態に長期保つことができる。
回折格子340の作用で導波光となった光は、表面弾性
波を発生するSAWトランスデユーサ−350及び35
1の作用で、偏向される。この表面弾性波による偏向に
ついては、上述した西原浩他の著#r光集Ml!!1m
」(オーム社発行、1985年)の第320頁から第3
35頁に詳細に記載されている。このような偏向器を用
いることで、光を導波路面内に高速に偏向させることが
でき、この偏向が最終的には光情報媒体上でのファイン
トラッキングを行なう、また、SAWトランスデユーサ
−350及び351は、おのおの端子373及び374
を通じて、図には記載されていない駆動回路及び受信回
路に接続されている。
表面弾性波により偏向された光は、導波路レンズ20a
及び20bに入射する6個々の導波レンズの形態につい
ては、上記文献の第279頁から第292頁に詳細に記
載されている。ここで、導波路レンズ20aに負のレン
ズを、導波路レンズ20bに正のレンガを用いて、全体
として同じ効果を有する導波路レンズ群を使用すること
を考える。ただし、正のレンズとは焦点距離の正の値の
レンズであり、負のレンズは焦点距離が負のレンズであ
ることにする。
このようにすると、それぞれのレンズにおける発生収差
のうち、特に色収差を補正することができ、収差の少な
い導波路レンズを構成できる。この色収差補正は、導波
路レンズ20a及び20bが回折格子を用いた導波路レ
ンズである場合特に顕著である0本実施例では導波路レ
ンズ20aに負のレンズを、導波路レンズ20bに正の
レンズを用いて実施例の図を記載したが、導波路レンズ
20aの正のレンズを、導波路レンズ20bに負のレン
ズを用いても同様である。また、正及び負の導波路レン
ズを少なくとも一枚ずつ使用した3枚構成以上の導波路
レンズ群を用いることができる。なお、ここでは正の効
果を有する導波路レンズ群について述べたが、このこと
は負の効果を有する導波路レンズ群についても同様であ
る。
導波路レンズ20a及び20bのおのおのに正のレンズ
を用いることもできる。レンズを構成する際に、NA 
(numerical、 aperatura)が大き
くなると1発生収差量が急激に増大する。このため、同
一のNAを有するレンガを構成するため、小さなNAの
導波路レンズを多数枚使用して、目的のNAを有する導
波路レンズ群を構成する。こうすると、全体の収差発生
麓を、NAの大きな単独の導波路レンズの場合に比べ小
さくできる。上の説明では、2つの小さなNAの正の導
波路レンズの組み合わせについで延べたが、3枚以上の
小さなNAの導波路レンズの組み合わせにより、さらに
発生収差量を低減できる。負の効果を有する導波路レン
ズ群については、小さなNAの負のレンズを用いること
により、上記と同様のことがいえる。
導波路レンズ20a及び20bの作用で、導波光は導波
路面内に焦点を形成するよすに偏向される。ただし、こ
の焦点の位置は、先の表面弾性波による偏向を行なうこ
とで、はぼ導波光の進行方向と垂直であり、かつ導波路
面内の方向に走査される。
導波光は、この焦点位置に至る前に1回折格子10の作
用で、導波路面外に射出され、焦点110に焦点を形成
する。この回折格子10は、格子溝が導波路面上のある
特定点を中心として、はぼ同心円状に構成されている。
この特定点の位置であるが、これは、導波路レンズ20
a及び20bによる焦点位置と一致していることが望ま
しい、この場合には、この特定点を通り導波路面に垂直
な軸に対して、光線紀の回転軸対称性が生じるからであ
る。光線の回転軸対称性があると、焦点距離を変化させ
た際、焦点110において発生する収差は大幅に減少す
る0両者が一致しないときには。
光線は回転軸対称とならず、焦点110において軸非対
称な収差が発生し始めるので、両者はなるべく近接して
設置するのが良い、ところで、導波光の焦点位置は先程
述べたように走査されるので。
前述の特定点を、導波光の焦点位置の走査範囲の中間位
置に設けることで1両者の位置のずれ量を最小限とでき
る。これにより焦点110における発生収差量の増加を
押さえることができる。
また、回路格子10を、上記の位置に中心位置がある同
心円として形状する他、上記導波路面内の焦点位置の走
査範囲あるいはその近傍に中心を有する楕円あるいは双
曲線、放物線で、回折格子10の溝を構成することがで
きる。こうすると、導波路面内での焦点位置が走査され
た際に、走査の中心付近において、焦点110における
発生収差量が増大するが、最大に走査された際の最大発
生収差量が減少できる。
回路格子10で回折された光は、保護膜101に接しで
あるいはその近傍に設けられた光情報媒体100の上の
焦点位置110に集光する。光情報媒体では、情報の有
無により光の位相が変調されたり、反射光蓋が変調され
たり、偏向方向が変調されたりすることで、光情報を光
学的に読み出す、また、書き込むときには、光情報媒体
の材料特性を変化させたり、媒体の形状を局所的に変化
させることで情報を書き込む。
光情報媒体100で反射された光は、回折格子11.1
2,13..14の作用で、おのおの導波路3を伝搬す
る光とされる0回折格子11,12゜13.14のおの
おのの溝形状については1回折格子10で述べた通り、
特定点を中心とする同心円か、上記導波路面内の焦点位
置の走査範囲あるいはその近傍に中心を有する同心円に
近い楕円あるいは双曲線、放物線に形成されている。こ
れらを総称してここでは同心円状という。
中心位置からの格子溝のピッチ分布は、回折格子10,
11.14は同一に作られているが、回折格子12にお
いてはより細かく1回折格子13においてはより粗く作
られている。(あるいは、回折格子13においてはより
きめ細かく1回折格子12においてはより粗く作られて
いる。ただし。
どちらも同心円状に溝を形成することに違いは無い)、
このような回折格子のピッチ分布の粗密の違いは、光情
報媒体100が、正しい焦点位置からどの程度ずれてい
るかを示すフォーカスエラー信号を検出するためのもの
である0回折格子13の溝のピッチは、回折格子10の
溝ピッチより粗い、このため1回折格子13は1回折格
子10の作る焦点位置から導波路側にずれた位置からの
反射光を、導波路内に強く結合する。すなわち、光情報
媒体が焦点位置から導波路側にある時に1回折格子13
に強く光が結合する。逆に1回折格子12の溝ピッチは
、回折格子10の溝ピッチより細かい、このため1回折
格子12は1回折格子10の作る焦点位置から導波路と
反対側の反射光を、導波路内に強く結合する。すなわち
、光情報媒体が焦点位置より導波路と逆側よりにある時
に、回折格子12に強く光が結合する。そこで、回折格
子12及び13で結合した光を検出し、その出力の差を
検出すれば、フォーカスエラー量を検出することができ
る。このような構成にした場合、後述のように回折格子
10の焦点距離を変化させて、焦点位置を変化させても
、その焦点位置の変化には無関係に、焦点位置と光情報
媒体の位置のずれ量のみに応じたフォーカスエラー信号
を検出できる。
おのおのの回折格子で導波光となった光は、導波型レン
ズ20c及び20dの作用で、略平行光とされる。この
導波型レンズの作用、構成については、導波型レンズ2
0a及び20bでのべた議論がそのまま当てはまる。
回折格子10に光を入射する導波型レンズ(ここでは導
波型レンズ20a及び20bによるレンズ群)を、回折
格子11,12,13.14からの光を受ける導波型レ
ンズ(ここでは導波型レンズ20c及び20dによるレ
ンズ群)に比べ、より多くの導波型レンズによる構成の
導波型レンズ群とすることができる。例えば1回折格子
10側の導波型レンズを2つの導波型レンズによる導波
型レンズ群に、回折格子11,12,13,14側の導
波型レンズを単独構成による導波型レンズにする。すな
わち、焦点110における光の収差量はなるべく小さく
することが光情報媒体での読み出しあるいは書き込み時
の特性改善になる。その反面1反射光が光検出器に入射
する際の、光検出器上における光の収差量は、焦点11
0におけるほどは厳しくない、そこで、回折格子10側
の導波型レンズに1回折格子11,12.13゜14側
の導波型レンズより多くの個数の構成の導波型レンズを
用いる。これにより、焦点110における収差量を最小
に保ちつつ、光学的構成を簡略化して、光学系作成を容
易にすることができる。
導波型レンズ20c及び20dにより略平行光とされた
光は、表面弾性波を発生するSAMトランスデユーサ−
352及び353の作用で偏向される。この表面弾性波
による偏向については、前述のSAMトランスデユーサ
−350及び351と同様である。また、端子375及
び376は前述の端子373及び374と同様である。
SAMトランスデユーサ−352及び353で偏向され
た光は、回折格子341,342,343゜344の作
用で導波路外部の光となる。そして。
光検出器50a、51a、52a、53aにより電気信
号となる。
SAMトランスデユーサ−352及び353の偏向の量
は、SAMトランスデユーサ−350及び351で行な
われた偏向の址と同じであり、偏向の方向は逆となる。
こうすることで、互いの偏向を打ち消し、常にSAMト
ランスデユーサ−352及び353で偏向された光の進
行方向は一定となる。また1回折格子341,342,
343゜344に入射する導波光の進行方向が変動する
ことによる収差の発生を押さえることができ、光検出器
50a、51a、52a、53a上に生じる収差の量を
小さく保つ。
SAMトランスデユーサ−350及び351で行なわれ
る偏向の量が少なときには、回折格子341.342,
343,344に入射する導波光の進行方向が変動する
ことにより生じる収差の発生量も小さいので、SAMト
ランスデユーサ−352及び353を省略することがで
きる。
回折格子341,342,343.344から射出した
光は、プリズムICの作用で偏向され、光検出器50a
、51a、52a、53aに入射する。このようなプリ
ズムの作用により、光検出器を導波路面に対し大きく傾
斜させる事無く設置するこができ、光検出器を傾斜して
設置することによる高さの増大が防止できる。また、プ
リズム1cは基板1aに接着することができる。
光検出器50a、51a、52a、53aに光を入射さ
せるために、回折格子341〜344を用いるのは、光
検出器の配置の自由度を上げ、最適な構造の光ヘッドを
構成し易くするためと、さらに、フォーカスエラー信号
の精度を向上させるためである。すなわち、フォーカス
エラー信号を正確に検出するには1回折格子12及び1
3で導波光となった光のみを光検出器51a及び52a
で検出する必要がある。しかし、回折格子12及び13
で回折された光のうち、一部は有用な導波光となるが、
残りの光の一部は導波路近傍であり。
かつ導波路以外を伝搬する光となる0両者はほぼ同一の
方向に進行するため1両者を分離して導波光のみ検出す
ることが難しい、ところで、導波路あるいはその近傍に
設けられた回折格子341〜344は、導波光のみしか
回折しない、それゆえ。
回折格子341〜344を用いると、不要に回折された
光と、有効な導波光を十分に分離して光検出器に送るこ
とができ、フォーガスエラー信号の検出精度を向上させ
つるのである。
光検出器50a、51a、52a、53aで検出された
光は、光検出器50a及び50dからの信号が加算され
て読み出し信号となる。光検出器50aからの信号から
50dからの信号が減算されてトラックエラー信号とな
る。光検出@50bからの信号から50cからの信号が
減算されて。
その減算結果からトラックエラー信号をある割合で減算
することで、フォーカスエラー信号となる。
半導体レーザーから射出される光量を検出する光検出器
を設け、この検出量で、上記の読み出し信号、トラック
エラー信号、フォーカスエラー信号を正規化することが
できる。このようにした場合、光源である半導体レーザ
ーの発光光量の変動に影響されない信号が得られる。な
お、光検出器5 Q a e 51 a y 52 a
 e 53 aからの出力の和を出力する加算回路を用
い、この出力により、読出し信号、トラックエラー信号
、フォーカスエラー信号を正規化すれば、同様に光源の
変動による影響を少なくできる。
トラックエラー信号を用いて、トラックずれ量に応じた
周波数を有する電気信号をS A W hランスデュー
サー350及び351、SAWトランスデユーサ−35
2及び353の必要な部分に供給する。(例えばSAW
トランスデユーサ−350及び353)、これにより焦
点位置110は光情報g体100のトラッキング方向に
移動し、トラッキングずれを補正する。このようにして
、機械的可動部の無いファイントラッキング機構が実現
できる。
フォーカスエラー信号を用いて、これに応じた電圧を、
端子371及び372を通じて電極30a及び32に印
加する。電極30aと電極32とは抵抗性物体(1!圧
抵抗を有する物体で、絶縁体と良導体の中間的な抵抗値
を有する物体であるとする。)であり、少なくとも光の
波長帯域では透光性を有する物体(透光性物体と称する
)35aで電気的に接続されている。ただし、透光性物
体35aはその構造、材料に応じた抵抗値を有するので
、W極30aど32とで異なった電圧が印加されでも、
電極間のショートすることは無い、ここで、電圧を印加
するとは、なんらかの電気回路からの出力を印加するこ
ととともに、常にグランドに接続されていることも含む
電極30aと32とで、同じ電圧が印加されている場合
は、透光性物体35aは二つの端子間で常に一様で、か
つ電極30aと32と同じ電位になっている。電極30
aと32とで異なった電圧が印加されている場合、透光
性物体35には若干の電流が流れる他、透光性物体35
の内部抵抗により電圧降下が生じる。これより、透光性
物体35aは二つの端子間で、前記特定点を中心とした
回転対称の電位の分布が発生する。このように分布を持
った電位を作ると、回折格子10の全域にわたり常に一
定の焦点距離変化が得られて、収差量の少ない焦点11
0が得られるので好ましい。
これについては後述する。
端子370を通して透光性であり導電体である電極2a
に、電極30aあるいは電極32のうち少なくとも片方
に印加される電圧と異なった電圧を印加する。このよう
にすると、透光性物体35aと電極2aの間に(あるい
はさらに、電極30a及び32と、電極28の間に)電
界が発生する。
そして、導波路3と基板1の少なくとも片方に、電気光
学効果を有するものを使用すると、電界が発生したこと
によりその部分の屈折率が変化する。
これは導波路内の等価屈折率の変化を引き起こし、回折
格子10〜14で導波光と導波光外部の光とが結合する
際の結合角度の変化を引き起こす、これにより1回折格
子10からの射出光がつくる焦点110の位置が、光情
報媒体面と垂直方向に変化し、電気的なフォーカシング
機構を機械的可動部なしに構成でき、さらに焦点位置が
変化しても、結合効率を低下させずに回折格子11及び
14では光情報媒体からの反射光を導波路内に結合でき
る。また1回折格子12及び13で検出するフォーカス
エラー信号が、焦点位置が変化しても、焦点距離の変化
によらず、焦点位置と光情報媒体の位置の関係のみによ
って検出することが可能になる。
電極30a及び32に同一の電圧を印加して焦点距離を
変化させた場合、回折格子10のうち、前記特定点に近
い部分と遠い部分とで焦点距離の変化量が異なってとま
う、すなわち、例えば焦点距離を短くしようとした時、
遠い部分に対し、近い部分は焦点距離が短くなり過ぎる
。これと逆に。
焦点距離を長くしようとした時、遠い部分に対し、近い
部分は焦点距離が長くなり過ぎる。これより。
焦点距離を変化させた時、焦点110において収差が生
じてしまい、焦点距離の変化量が大きい場合は、この収
差量が無視できない、この収差を補正するために、電極
30aと32とで異なった電圧を印加する。すなわち、
電極30aと電極2aとの電圧差に比べ、電極32と電
極2aとの電圧差を小さくする0例えば、端子32と端
子370には常にグランドに接続され、電極30aには
フォーカスエラー信号に応じて電圧が印加されている。
こうすることで1回折格子10のうち、前記特定点に近
い部分に印加される電界が弱くなり、この部分の焦卓距
離の変化量が減って、回折格子10の全域にわたり、常
に一定の焦点距離変化が得られ、収差量の少ない焦点1
10が得られる。
なお、焦点距離変化量が少なくてよい時には、発生収差
量が少ないので、電極30a及び32に同一の電圧を印
加して焦点距離を変化させても問題が無い。
端子30aおよび32は透光性物体35aと同等の材質
を用い一体化してもよい、このようにすると、構造の簡
略化が計れる。また、端子30aおよび32にアルミニ
ウム等の良導電物体を使用することができる。また、電
極30aにアルミニウム等の良導電物体を使用した際、
端子30aを透光性物体35aの上に配置するようにす
る。このようにすることで透光性物体35aがバッファ
層となり、導波光を吸収する事無く、効率よく光を伝搬
することができる。
電極32にアルミニウム等の良導電物体を使用した際、
fI!極32で導波路3に接して配置する。
これは、回折格子1oで回折されなかった導波光を端子
32で吸収するためである。このようにすることで、こ
の導波光が回折格子11〜14で導波光となった信号光
に重畳することを避け、光検出器50a〜53aで検出
される電気信号の品位を向上することできる。また、前
記特定点の近傍にある導波層に溝を設けて、回折されな
かった光を偏向させることにより、この導波光が回折格
子11〜14で導波光となった信号光に重畳することを
避けることができる。
回折格子10〜14は、透光性物体35aの表面に溝を
設けて形成することができる。このようにした場合、透
光性物体35aは、電極としての機能と回折格子として
の機能を併せ持つことになる。このようにした場合、電
極と回折格子を別々に設けた場合に比べ、構造を簡略化
し、!!1造を単純化できる。
透光性物体35aに電流を流し、ここでの抵抗による発
熱で導波路3及び基板1を加熱して、熱光学効果により
、屈折率を変化させる。これは導波路内の等偏屈折率の
変化を引き起こし、電気光学効果を使用した時と同様、
電気的なフォーカシング機構を機械的可動部なしに構成
できる。この構成の場合、tW電気光学効果際よりも大
きい屈折率変化を得ることができ、焦点距離調整範囲を
大きくとれる。
本実施例によれば、フォーカシング及びトラッキングを
1機械的可動部なしに、光学的に行なうことができ、動
作の高速化、(トラッキング高速化により光情報媒体の
回転速度向上が可能となるので)転送速度の向上、機械
的可動部のないことによる信頼性向上、生産性向上、光
ヘッド軽量化によるアクセス時間の短縮、光ヘッドの小
型薄型化、が行なえる。
次に、第30図及び第31図を同時に用いて、本発明に
係る光ヘッドの更に他の実施例について説明する。第3
0図ば他の実施例の上面図、第3111!Iは横断面図
となっている。
第30図及び第31図において、半導体レーザー4から
射出した光は、基板1aの斜めにカットされた部分から
入射し、回折格子340に照射される。この回折格子は
回折作用により、導波路外部の光を導波路内の光(導波
光)に変換する。
(このような、導波路外部の光と、導波路内部の光との
間の変換を、結合と称する。) 回折格子340の作用で導波光となった光は。
電気光学効果による偏向器により偏向される。この電気
光学効果による偏向器は、電極354と電極2aにより
構成されている。双方の電極の間に電界を発生させ、電
界のかかつている部分の導波路の等偏屈折率を電気光学
効果により変化させる。
この実施例では、電極354あるいは電極2aの形状を
プリズム状にしており、この電界がかつている部分をプ
リズムにすることができる。こうすると、このプリズム
の部分における偏向角度が電極に印加する電圧により変
化し、導波光の偏向角度を電気的に変化させることがで
きる。このように1表面弾性波による偏向器のかわりに
電気光学効果による偏向器を用いることにより、表面弾
性波の発生の際に必要となる高周波発信回路を省略する
ことができる。これは、高周波の光ヘッドからの漏れに
よる電波障害等の可能性を無くすることができる。また
、ft電極54と透光性かつ導電性の物体を用いて、導
波路表面に直接電極354を設けると、電極354と電
極2aの間隔を最小にすることができ、電極に印加する
電圧を最/4% l(Mにしつつ偏向角度を大きく取れ
る。また、電極354と導波路3との間にバッファ層3
54aを設けている。これは、電極354にアルミニウ
ム等の導電性物体を用いたときに特に重要であり、この
作用による導波光は電極354で減衰する事無く、効率
よく導波光を伝播できる。
電極354に印加する電圧は端子378を通じて供給さ
れる。さらに電極354に端子377を接続し、この端
子377にマツチング抵抗等を接続することができる。
このようにした場合、電圧印加の高速化が計れるので好
ましい。
また、電極354に抵抗性の物体を用いており。
電極354が発熱するに十分な電流を、端子377及び
378を通じ供給することもできる。このようにした場
合、電極354の発熱で導波路3及び基板1が加熱され
、熱光学効果により導波光が偏向される。このような偏
向器を用いた場合には。
電気光学効果より大きな屈折率変化を得ることができ、
大きな偏向角度を得ることができる。
電圧光学効果(あるいは熱光学効果)により偏向された
光は、導波路レンズ20a及び20bに入射する。この
レンズ群における効果等は、第28図及び第29図で述
べたのと同様である。導波路レンズ20a及び20bの
作用で、導波光は導波路面内に焦点を形成するように偏
向された後、回折格子10の作用で導波路面外に射出す
る。
回折格子10で回折された光は、保護+1![l O1
に接しであるいはその近傍に設けられた光情報媒体10
0の上の焦点位8t110に集光する。光情報媒体に情
報を賽き込むため、半導体レーザー4の光強度を変調す
るか、光を照射しつつ焦点位置に付与した外部磁界を変
調する。また、光情報媒体から光情報を光学的に読み出
すには、光情報媒体からの反射光を受けて、これを処理
する。
光情報媒体100で反射された光は、回折格子11.1
2,13.14の作用で、おのおの導波路3を伝搬する
光とされる。おのおのの回折格子で導波光となった光は
、導波型レンズ20c及び20dの作用で、略平行光と
される。
導波型レンズ20o及び20dにより略平行光とされた
光は、先程と同様な電気光学効果あるいは熱光学効果に
よる偏向器により偏向される。この偏向器は電極355
により構成されている。電気光学効果を用いる場合は、
電極355と電極28間に電圧が印加することが必要で
ある。また、熱的効果を用いる場合には、電極355は
抵抗体を使用し、端子379及び380を通じて制御電
圧を印加する。バッファ層355aの目的は前述の35
4aと同様である。この偏向器を設けた理由は、第28
図及び第29図の説明で述べたSAwトランスデユーサ
−352,353を設けた理由と同じであり、省略する
こともできる。
電気光学効果あるいは熱光学効果により偏向された光(
あるいはこの偏向器が省略された場合は、回折格子11
〜14で導波光となった光)は、回折格子341,34
2,343,344の作用で導波路外部の光となる。そ
して、光検出器50a。
51a、52a、53aにより電気信号となる。
そして、先に述べたと同様な方法により、読み出し信号
、トラックエラー信号、フォーカスエラー信号が算出さ
れる。
なお、半導体レーザーから射出される光量を検出する光
検出器を設け、この検出量で、上記の読み出し信号、ト
ラックエラー信号、フォーカスエラー信号を正規化する
こともできる。このようにした場合、光源である半導体
レーザーの発光光蓋によらない信号が得られ、動作の安
定化が計れるので好ましい。
外部の制御部(例えば、第13図の制御部600)は、
このトラックエラー信号を用いて、トラックずれ量に応
じた電圧を電極354及び355の必要な部分に供給す
る。これにより焦点位[110は光情報媒体100のト
ラッキング方向に移動し。
トラッキングずれを補正する。このようにして。
機械的可動部の無いファイントラッキング機構が実現で
きる。また、フォーカスエラー信号を用いて、先程のべ
たと同様の動作により電気的なフォーカシング制御を機
械的可動部なしに実現する。
回折格子10〜14は、透光性物体35aの表面に溝を
設けて形成する。このようにした場合。
透光性物体35aは、電極としての機能と回折格子とし
ての機能を併せ持つことらなる。したがって、電極と回
折格子を別々に設けた場合に比べ、横進を簡略化し、製
造を単純化できる。なお、透光性物体35aの導電率が
上がり、導波光を吸収するようなら、導波路と透光性物
体35aとの間にバッファ層を設け、導波光の伝播損失
を最小限にすることもできる。
本実施例によれば、フォーカシング及びトラッキングを
、機械的可動部なしに、光学的に行なうことができ、動
作の高速化、(トラッキング高速化により光情報媒体の
回転速度向上が可能となるので)転送速度の向上、機械
的可動部のないことによる信頼性向上、生産性の向上、
光ヘッド軽量化によるアクセス時間の短縮、光ヘッドの
小型薄型化を実現できる。
次に、第32図及び第33図を同時に用いて、本発明に
係る光ヘッドの更に他の実施例について説明する。第3
2図は別実流側の上面図、第33図は横断面図となって
いる。
第32図及び第33図において、半導体レーザー4から
射出した光は、基板1aの斜めにカットされた部分から
入射し、回折格子340aに照射される。この回折格子
340aは回折作用により。
導波路外部の光を導波路内の光(導波光)に変換する。
この導波光は、導波路3上の特定点に焦点を形成するよ
うに設計される。
回折格子340aの作用で導波光となった光は、回折格
子10で回折され、光情報媒体100の上の焦点位置1
10に集光する。光情報媒体100に情報を書き込むに
は、半導体レーザー4の光強度を変調することにより行
なう、あるいは、光を照射しつつ、照射部分に印加する
磁界を変調して行なう、また、光情報媒体100から光
情報を光学的に読み出すには、光情報媒体からの反射光
を受けて、これを処理する。
光情轢媒体100で反射された光は1回折格子11.1
2,13,14の作用で、おのおの導波路3を伝搬する
光とされる。そして、回折格子341a、342a、3
43a、344aの作用で導波路外部に射出され、光検
出器5Qa、51a。
52a、53aにより電気信号となる。そして、先に述
べたと同様な方法により、読み出し信号。
トラックエラー信号、フォーカスエラー信号が算出され
る。
フォーカスエラー信号を用いて、先程のべたと同様の動
作により電気的なフォーカシングを機械的可動部なしに
実現する。
また、トラックエラー信号を用いて、トラックずれ量に
応じたトラック方向変位を基板1aに与える機械的な図
示しないファインアクチュエータを廟動する。
回折格子10〜14は、透光性物体35aと導波路3と
の間に設けたバッファ層に溝を設けて形成する。このよ
うにした場合、透光性物体35aでの光の吸収を最小限
にできるとともに、バッファ層に回折格子としての機能
を偏せ持つことができる。
本実施例によれば、第28図から第31図における導波
路レンズ20a〜20dの機能を回折格子340a〜3
44aに併せ持たせることにより。
構造の簡略化が計れる。
次に、第34図を用いて、本発明に係る光ヘッドの更に
他の実施例について説明する。第34図は、実施例の横
断面図の一部を示している。
第3411!!Iにおいて、半導体レーザー4から射出
した光は、レンズ390により平行光とされる。
この光は回折格子340bにより、導波路3を伝搬する
光になる。このような導波路外部の光と導波路内の光の
結合効率は、なるべく高い方が光を有効に利用できるこ
とになる。この結合効率を低下させる原因のうちに、導
波路外部の光の一部が回折格子340bを通り抜け、光
440となってしまうことによるもの、及びいったん導
波光となった光が回折格子340bにより再び導波路外
部の光402となってしまう、という原因がある。
そこで、導波路外部の光が回折格子340bに入射する
側と逆側に、反射膜404を設ける0回折格子340b
を通り抜けた光400を反射し光401として回折格子
340bにより導波光とする。また、導波光が再び導波
路外部の光402となったものを反射して光403とし
9回折格子340bにより再び導波光とする。このよう
な操作を行なうことにより、導波光に結合されなかった
光を有効に導波光に結合し、結合効率を向上させること
ができる。なお1反射膜404には、使用する光源の波
長の光を反射するものならなんでも使用できる。ここで
は、反射膜に多層薄膜を設けたものを図示した。ただし
、ここでの多層簿膜とは、屈折率の相異なる2種類以上
の材料を薄膜状にし、それを繰り返し多層に積み重ねた
ものである。これは、ブラック回折を使用して光を偏向
するもので、反射効率が高く、回折格子340bにおけ
る結合効率をより高く取ることができる。
この他、多層薄膜を用いることで、プレーナー加工の量
産に適した生産により容易に製造できる。
反射膜404と導波層3との間には、バッファ層1dを
設けている。これは、バッファ層の厚みを調整し、導波
路を伝搬している導波光と1反射膜380で反射し回折
格子340bで導波光となった光との、光の位相整合を
とるためである。
本実施例によれば、半導体レーザー4から射出した光を
効率よく導波光にすることができる。
次に、第35図を用いて1本発明に係る光ヘッドの更に
他の実施例について説明する。第35図は、実施例の横
断面図の一部を示している。
第35図において、半導体レーザー4から射出した光は
、基板1に斜めにカットされた面により偏向され1回折
格子340Cにより導波光とされる。ここで、基板1を
斜にカットすることで、第29図におけるプリズム1b
と同様な効果を実現している。
導波路外部の光と導波路内の光の結合効率を高くするた
め、導波路外部の光が回折格子340Cに入射する側と
逆側に1反射面を設ける0回折格子340bを通り抜け
た光を反射し回折格子340bにより導波光とする。ま
た、導波光が再び導波路外部の光となったものを反射し
て回折格子340bにより再び導波光とする。
反射面は膜404aと膜404bとの界面における全反
射を利用する。すなわち、膜404aに。
膜404bの屈折率より低い材料を使用する。このよう
にすることで、簡単な構造で、かつ高い反射面を形成で
きる。膜404aに金属膜を用いることもでき、電極や
端子に金属等の誘電体を用いた場合に、これら電極や端
子を製造する際に、この1i404aを同時に作ること
ができる。
膜404bの厚みについては、第34図におけるバッフ
ァ層1dと同様に、厚みを調整し1反射光が導波光にな
った際の導波光との位相整合をとる。こうすると、結合
効率の向上の作用を最大に調整することができ、光の利
用効率を向上できる。
本実施例によれば、半導体レーザー4から射出した光を
効率よく導波光にすることができる。
次に第36図を用いて1本発明に係る光ヘッドの更に他
の実施例について説明する。第36図は実施例の横断面
図の一部を示す、すなわち、第28図〜第33図におけ
る、回折格子10.13が存在する部分に相当する部分
を示している。
導波路3を伝搬してきた光は回折格子10の作用で導波
路外部の光となり、光情報媒体100上に焦点110を
形成する。光情報媒体100からの反射光は回折格子1
3の作用で再び導波光となる。焦点距離を電気的に変化
させるために、電極30a及び32、透光性物体35a
、電極2aが設けられ、導波路3に電界を印加するよう
になっている。焦点距離が変化する動作については、前
述の通りである。
電極2aを導波路3に接して設けることができる。この
ようにした場合、電極2aと透光性体物体35aとの間
隔を狭くできるので、低い印加電圧で有効な電界を発生
することができる。
第28図から第33図では、電極32を不要光の吸収の
ために、導波路3に接して設けていたが。
電極32と導波路3の間にバッファ層を設けることもで
きる。この実施例では、電極32とは別に。
図のように不要光吸収用の誘電体32aを前記特定点の
近傍に設ける。このようにすると、電極は不要光吸収の
ための最適形状を考えずに、最適な形状を設計でき、ま
た、不要光吸収の誘電体32aも、吸収に最適な形状に
設計できる。
回折格子10で光が射出したり1回折格子13で光が導
波光となる際の結合効率を向上させるための手段につい
ては、′光ディスクピックアップ用集光グレーティング
、裏升吾他、電気通信学会論文誌、第J68−C巻、第
10号、1985年10月り′に記載されている。この
論文では、回折格子10により基板側に射出した光を、
バッファ層とシリコン基板との界面によって取射し、回
折格子の結合効率を向上させている。第36図において
は、基板側に反射した光を、基板側に設けた誘電体多層
膜による反射層404Cにより反射している0反射層4
04Cを用いた場合、ガラスと金属との界面における反
射率より高い反射率を実現できる。
本実施例によれば、導波光と導波路外部との光との結合
効率を向上でき、光を有効に利用できる。
次に第37図を用いて1本発明に係る光ヘッドの更に他
の実施例について説明する。第37図は実施例の横断面
図の一部を示している。すなわち。
第28図〜第3311!flにおける1回折格子10゜
13が存在する部分に相当する部分を示している。
導波路3を伝搬してきた光は回折格子10により導波路
外部の光となり、光情報媒体100上に焦点110を形
成する。光情報媒体100からの反射光は、回折格子1
3の作用で再び導波光となる。焦点距離を電気的に変化
させるために、電極30a及び32.透光性物体35a
、電極2aが設けられ、導波路3及び基板1に電界を印
加するようになっている。焦点距離が変化する動作につ
いては、前述の通りである。
第28図から第33r!4では、電極32を不要光の吸
収のために、導波路3に接して設けていたが。
ここでは、導波路の一部に溝3aを設けて、不要な光を
偏向して除去している。このようにすると。
不要光吸収の際の吸収のし残り等の問題発生の可能性が
なくなり、より光学的性能を向上させることができる。
回折格子10で光が射出したり1回折格子13で光が導
波光となる際の結合効率を向上させるには1回折格子l
Oにより基板側に射出した光を。
透光性物体を用いた電極2aと基板1eとの界面におけ
る全反射させればよい、一般に、全反射における反射率
は非常に高く、より高い光利用効率を得ることができる
。なお、基板1eと基板1aや、基板1eと基板1aと
電極2aとは、一体化することができる。
全反射の界面については、基板1と電極2aとの界面、
電極28と基板1θとの界面、基板14!Iと基板1a
との界面等、必要に応じて選択できる。
本実施例によれば、導波光と導波路外部との光との結合
効率を向上でき、光を有効に利用できる。
次に、第38図を用いて、本発明に係る光ヘッドの他の
実施例について説明する。第38図は、実施例の側面図
及び電気系のブロック図を示している。
半導体レーザーチップ410から射出した光は。
プリズム1bの作用で偏向された後、基板1に設置され
た導波路3にある回折格子340の作用で導波光となる
。また、半導体レーザーチップ410から射出する光の
量は、光検出器411によりモニターされている。この
モニターされた光量は。
電流電圧変換回路424で電圧信号に変換され、基準信
号設定器425からの光量指令と比較される。すなわち
、加算器426は、この差を求め、アンプ427に出力
する。このアンプの出力により、半導体レーザーチップ
410が制御され、半導体レーザーチップ410での光
量変動を低減する。半導体レーザーチップはホルダー4
18に取り付けられている。このホルダーは温度調節器
415に取り付けられている。この温度調節器415は
、ヒーター、あるいはペルチェ素子等の冷却及び加熱器
からなっている。ホルダー418には温度検出器412
が半導体レーザーチップ410の近傍に取り付けられて
いる。プリアンプ419により、温度検出器412から
の信号が温度信号に変換される。
一方、半導体レーザーチップのおかれている雰囲気の温
度及び湿度を感知する、温度センサー414及び湿度セ
ンサー413が設けられている。
これからの信号から、温度テーブル420により、測定
された環境における結露温度が算出され、この結露温度
にあるマージン温度を加算したものが出力される。この
出力された温度が、温度調節器415のとるべき温度指
令となる。そして、プリアンプ419から出力されるホ
ルダー418の現在の温度と、温度指令との差を加算器
421で算・出し、4これを駆動回路422に入力し、
温度調節器415を駆動する。これにより、ホルダー4
18の温度は、結露する温度ぎりぎりまで下げることが
できる。ホルダー418と半導体レーザーチップ410
とはほぼ同じ温度と考えられるので、半導体レーザーチ
ップの温度は、可能な限り下げることができる。
ここで、先程のマージン温度であるが、これは。
半導体レーザーチップ410を結露温度すれすれに設定
すると、なんらかの要因で容易に結露してしまう可能性
があるので、これを見込んだ、制御時の余裕温度である
。これは、ホルダーの構造、湿度設定誤差等から決めら
れる。
温度調整器415が設けられている支持部材416には
フィン417が設けられている。温度調整器415がホ
ルダー418を冷却する際には、このフィンから熱が捨
てられる。また、ホルダー418を加熱する際は、この
フィン417から熱が取り込まれる。このようにするこ
とで、より熱の交換をスムーズに、温度調節の効率を向
上させることができる。
以上のような構造により、半導体レーザーチップ410
を常に理想的に低い温度に設定することができ、半導体
レーザー410の寿命を伸ばすとともに、信頼性を向上
させることができる。
なお、上述の実施例において、湿度センサー413は省
略することができる。この場合、温度センサー414で
検出された温度にマージン温度を加えた温度を、温度調
節器415のとるべき指令温度とする。湿度センサー4
13と温度センサー414はともに同時に省略すること
もできる。
この場合は、温度調節器415のとるべき温度指令が環
境温度以下になって結露が発生することがないよう、温
度指令を実動作時に環境温度がとりかえる最高の温度に
マージン温度を加えたものにしておく。
ホルダー418に結露センサーを設けることもできる。
この場合、結露センサーにより結露するか否かを検出し
つつ、最適な温度に温度調節することができる。
第38図においては、温度調節器415はホルダー41
8のみしか温度調節していない、これに対し、温度調節
器415にホルダー418と基板1等の光学系を同時に
乗せて、基板を含めた光学系の温度調節も同時に行なう
ということもできる。
あるいは、温度調節器415と別に温度調節器を設け、
この上に光学系を設置することもできる。
この場合には、光学系の温度も最適化することができ、
光学的特性が向上しさらにそれを維持できるので好まし
い。
次に、第39図を用いて、本発明の他の実施例を説明す
る。第39図は実施例の斜視図となっている。
第39図において、支持部材416の上には、光学系が
設置された基板1、及び温度調g411415が乗せら
れている。温度a′m器415の上には、半導体レーザ
ーチップ410の乗せられたホルダー418が設置され
ている。
支持部材416には直線的に動く可動機構433があり
、これが光情報媒体100のトラッキング方向に配され
たレール432によって支持されている。支持部材41
6は、図には記されていないリニアモータ等のアクチュ
エータにより移動し。
これによりシーク並びにトラッキングの粗動を行なう。
光情報媒体100はモーター430により回転されてい
る。このモーターの回転力を駆動源に。
送風@431が運転されている。送風@431からの風
は支持部材416に設けられたフィン417に送られて
いる。
このような構成を採ることにより、半導体レーザーチッ
プ410を冷却する温度調節器415から発生する熱を
、フィン417を通して強制冷却することができ、効果
的に半導体レーザーチップ410を冷却することができ
る。また、温度調節器415で半導体レーザーチップ4
10を加熱する時なと、フィンから熱を吸収したい時に
も、効率的に熱の吸収ができる。
フィンは、支持部材416のみならず、ホルダー418
.温度調節器415等にも、適宜取付けて、熱交換の効
率を向上させることもできる。また、基板1や、基板1
の表面に設置され図には記されていない導波路の内で、
信号検出に必要な光が伝搬しない部分に1回折格子と同
様に凹凸を設けて、送風器431からの風を受けて熱交
換の促進を計っても良い、このようにすることで、より
熱の交換性をよくし、より高率敵意半導体レーザーチッ
プ410の温度調整を容易にできる。また。
送風器の動力源をモーター430以外の電動機からとっ
ても良い。
本実施例によれば、半導体レーザーチップ410の温度
管理が効率的に行なえることから、信頼性の向上が計れ
る。
〔発明の効果〕
本発明は、以上説明したように構成されているので以下
に記載されるような効果を奏する。
光学的構成が回転対称であるので、軸をはずれた方向に
発生する収差量を少なくすることができる。これにより
、収差量を低減し、光の利用効率を向上し、安定して光
性能の光学系を実現することができる。
光源から光検出器に至る光路にビームスプリッタ、波長
板を設置しないので、光の不要な減衰を最小限にし、信
号強度を向上して、信号読み取り精度を向上することが
できる。
また、導波光を吸収する導波光吸収装置を部分的に配置
することにより、射出用回折格子での漏洩光を吸収して
、信号のCN比を向上し、信号読み取り精度を向上する
ことができる。
また、焦点近傍における光の電界の振動方向を最適化し
、隣接したトラックとのクロストークを防止して、信号
の読み取り精度紮向上することができる。
また、光検出部分、信号処理部分、制御電圧発生部分、
制御信号伝達部分、光制御部分、をおのおのモノリシッ
クあるいはハイブリッドに集積化し、信頼性が高く、小
型の光ヘッドを実現することができる。
また、任意の場所に最適な制御電圧の分布を作成するこ
とができ、焦点距離可変の際に印加する制御電圧の分布
を最適化することができる。
また、前記導波路を伝搬する光を集光する導波路型レン
ズと、光の進行方向に幅の狭くなってゆく回折格子を設
けることにより1回折格子から射出する光の強度が1回
折格子の各部分部分で一様に近くなり、光を射出する回
折格子の実効的なNAを大きくすることができる。
また、おのおの焦点距離の異なる複数の回折格子を前記
平面導波路上に設け、おのおのの回折格子で導波光とな
った光の光量を検出する複数の光検出器を設けたことに
より、光情報媒体の変位に対し敏感であり感度の高いフ
ォーカスエラー信号を得ることができる。
また、前記平面導波路の一部に3次元導波路を設けたこ
と、複数の導波光の射出用の回折格子を設けたことによ
り、多数の回折格子にそれぞれ最適な位置から光を供給
して光学性能を常に安定して高く保つことができる。
また、中空の容器の中に前記平面導波路を有する光学系
を配置し、前記容器のうち少なくとも光が出入りする部
分に光源の波長帯域においては透明な窓を設けたこと、
一部が容器の内側に通じている複数の端子を容器の外部
に設けたことにより。
光学系をパッケージ化し、これにより光ヘッドを外部の
環境から遮断して、ゴミ、水分、はこり等に強くするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る光ヘッドの一実施例の上面図、第
2図は第1図に示す光ヘッドの実施例の横断面図、第3
図は座標系の説明図、第4図は焦点距離可変機構の説明
図、第5図、第6図はトラッキング検出原理の説明図、
第7図はフォーカシングエラー検出の説明図、第8図、
第9図はフォーカシングエラー検出の信号説明図、第1
0図は第1wJの実施例における一部分を詳細に示す図
。 第11図はファイントラッキング機構の概観図、第12
図は第11図を上面からみた図、第13図は本発明に係
る光学情報処理装置の一実施例を示す図である。第14
1!!lは1本発明の他の実施例の上面図、第15図は
光学系の主要部品の仮想的な分解組み立て図を斜視図に
示した図、第16図は第14図の実施例の横断面図、第
17図と第19図は焦点近傍の光の電界の状態の説明図
、第18図と第20図は焦点近傍の光強度分布の説明図
。 第21図は回折格子の詳細断面図、第22図は位相調整
機構の説明図を示している。第23図はファイントラッ
キング機構の別実施例の斜視図となっている。第24図
はファイントラッキング機構の別実施例の部品の組み立
て状況を斜視図で示したものである、第25図はファイ
ントラッキング機構の他の実施例となっている。第26
図はファイントラッキング機構、および粗アクセス機構
の他の実施例の側面図、第27図は実施例の光学系の横
断面図である。第28図は本発明に係る光ヘッドの他の
実施例の上面図、第29図は第28図に示す光ヘッドの
横断面図を示す、第30図は本発明に係る光ヘッドの他
の実施例の上面図、第31図は第30図に示す光ヘッド
の横断面図を示す、第32図は本発明に係る光ヘッドの
他の実施例の上面図、第33図は第32図に示す光ヘッ
ドの横断面図を示す、第34図ないし第39図は夫夫本
発明に係る光ヘッドの実施例を示す図である。 1・・・光学基板、2・・・電気基板、3・・・導波路
、4・・・半導体レーザー 10.10’・・・回折格
子、11〜14・・・回折格子、20〜24・・・導波
型レンズ。 30.31,32・・・電極、35,36・・・透光性
物体、41,42.43,44・・・回折格子、50゜
51.52,53・・・光検出器、58〜69・・・端
子、70・・・電気処理回路、71・・・演算回路、7
2・・・出力回路、73・・・駆動回路、80,81,
82・・・配線、90・・・光、91,92・・・導波
光、92,93゜94.95・・・光、100・・・光
情報媒体、101・・・保護膜、110・・・焦点位置
、120・・・X軸、121・・・y軸、122・・・
z軸、123・・・点、124・・・直線、130− 
z = f Lの点、131−z=zsの点、132・
・・r=r2の点、133・・・r=rlの点、140
,143・・・反射光の光産分布、150・・・z=F
の焦点位置、155〜157・・・曲線、158・・・
検出範囲、160,161・・・支持部材、162・・
・アクチュエータ、163・・・蓋、164・・・ハウ
ジング、165・・・外部端子、166・・・配線。 170・・・支持部材、171・・・ガイドレール、1
72・・・アクチュエータ、173・・・モータ、17
6・・・位置センサ、177・・・速度センサ、180
・・・3次元導波路、181・・・光分波路、182,
183・・・3次元導波路、182,183・・・導波
路、184゜185・・・光分波器、186〜189・
・・3次元心波路、190,191・・・折れ部分、1
92・・・端面、193.195,197,199・・
・導波光、194゜196.198,200・・・導波
型レンズ、201〜208・・・回折格子、209,2
11,213゜215・・・導波型レンズ、210,2
12,214゜216・・・導波光、217・・・端面
、218・・・折れ部分、219,220,221,2
22・・・3次元導波路、223,224,225,2
26・・・光検出器、227・・・透光性物体、228
,229,230・・・電極、231・・・点、232
・・・焦点、239・・・突起部、240・・・回折格
子、241,242・・・コイル、243,244・・
・磁石、245・・・ベース部材、246.247・・
・平ばね、248・・・支持部材、249・・・突起部
、250・・・支持部材、251゜252.253,2
54・・・磁石、255・・・凸部、256・・・ベー
ス部材、257゜ 258・・・コイル、259・・・凸部、270・・・
電気基板、271・・・基板、272・・・軸、273
・・・部材、274・・・コイル、275・・・支持ば
ね、276・・・軸受け、277・・・金属部材、27
8・・・磁石、279・・・ベース部材、280,28
2,286・・・アーム。 282・・・アーム、283・・・ビン、284・・・
支持部材、285・・・アクチュエータ、287・・・
支持部材、288.289・・・ガイド機構、290・
・・保護部材、291・・・凸部、aoo、301・・
・点、302゜303.304・・・電界、305,3
06・・・点。 307〜312・・・電界、331・・・延長部分、3
32・・・高屈折率部分、340〜344・・・回折格
子、350〜353・・・SAWトランスデユーサ、3
54・・・電極、370〜374・・・端子、377〜
380・・・端子、390・・・レンズ、400〜40
3・・・光。 404・・・反射膜、412・・・温度検出器、413
・・・湿度センサー、414・・・温度センサー、41
5・・・温度調節器、416・・・支持部材、417・
・・フィン、418・・・ホルダー、419・・・プリ
アンプ、420・・・温度テーブル、421・・・加算
器、422・・・駆動回路、424・・・電流電圧変換
回路、425・・・基準信号設定器、426・・・加算
器、427・・・アンプ、430・・・モータ、431
・・・送風機、440・・・光、500・・・光ヘッド
、600・・・制御部、610・・・電t620・・・
インターフェース、630・・・システムコントローラ
、640・・・モータ制御回路、650・・・サーボ制
御回路、651・・・速度テーブル、652・・・位相
補償器、653・・・ローパスフィルタ、654・・・
位相補償器、655・・・スイッチ、656・・・アン
プ、657・・・位相補償器、658・・・アンプ、6
61奉 S 第 す 稟 目 拳 目 第 凹 秦 ノ8 糟 第 會 第 囚 ム7 焦叔覆1迫#1;あケラ光ダ(友 第 率 回 第 η 早 幻 第 s 目 04a 、UOC ! 早 第

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、光源から射出された光を伝搬する平面導波路と、該
    平面導波路に設けられ、該平面導波路の特定点を中心と
    して同心円状に形成された回折格子と、該回折格子で回
    折された光の受光媒体からの反射光あるいは透過光を受
    光する光検出器と、該光検出器からの出力を信号処理す
    る信号処理回路とを設けたことを特徴とする光ヘッド。 2、請求項1において、前記受光媒体は、ディジタル情
    報を記録した、あるいは該情報を記録するための光情報
    媒体であることを特徴とする光ヘッド。 3、光を出力する光源と、該光を導波する平面状の導波
    路と、該導波路上であつて全体として同心円状に配され
    る該導波光を外部の媒体に照射する照射側の回折格子お
    よび該媒体からの反射光を受光し該導波路に導く受光側
    の回折格子と、該受光側の回折格子が受光した光を検知
    する光検出器とを備えたことを特徴とする光ヘッド。 4、請求項3において、前記光源と、前記導波路と、前
    記照射側および受光側の回折格子と、前記光検出器とを
    基板上に一体的に設けたことを特徴とする光ヘッド。 5、請求項3において、前記光検出器からの信号を処理
    する処理回路を設けたことを特徴とする光ヘッド。 6、請求項3において、前記同心円状に配される前記照
    射光の回折格子と前記受光側の回折格子の夫々に任意の
    電圧を供給する電圧供給手段を設けたことを特徴とする
    光ヘッド。7、請求項6において、前記光検出器からの
    信号の状態から前記媒体に照射した光の焦点のずれを認
    識し、該ずれを補正すべく前記電圧供給手段を制御する
    演算部を設けたことを特徴とする光ヘッド。 8、基板上に設けられた平面状の導波路と、該導波路の
    一端側に配された半導体レーザと、該導波路途中に設け
    られ該半導体レーザからの光を特定点に集光する第1の
    レンズと、該導波路上であつて該特定点を中心とした同
    心円状に配され該第1のレンズで集光された光を外部の
    媒体に照射する照射側の回折格子と、該導波路上であつ
    て該同心円状に配され該媒体からの反射光を受光し該受
    光した光を該導波路に導く受光側の回折格子と、該受光
    側の回折格子により該導波路に導かれた光を検知するた
    め該導波路の他端側に設けられた光検出器とを備えたこ
    とを特徴とする光ヘッド。 9、請求項8において、前記基板の前記導波路の他端側
    に、前記光検出器で検出した信号を処理する信号処理部
    を設けたことを特徴とする光ヘッド。 10、請求項9において、前記照射側に回折格子と前記
    受光側の回折格子に電圧を供給する電圧供給手段を設け
    たことを特徴とする光ヘッド。 11、光源と、該光源から射出された光を伝搬する平面
    導波路と、該平面導波路に接して設けられた回折格子と
    、光情報媒体からの反射光あるいは透過光を受光する光
    検出器と、前記光検出器からの電気出力を信号処理する
    信号処理回路と、からなる光ヘッドにおいて、前記平面
    導波路上の特定点を中心として、前記回折格子を同心円
    状に形成したことを特徴とする光ヘッド。 12、請求項11において、前記平面導波路上の点であ
    り、かつ光情報媒体上の焦点位置から最も光学的距離が
    短い点と、前記特定点とが略一致する位置に前記特定点
    を選定したことを特徴とする光ヘッド。 13、請求項11において、前記光源から射出した光を
    集光する導波路型レンズを設け、かつこの導波型レンズ
    が導波路内に形成する焦点の位置と、前記特定点とが一
    致するように該導波路型レンズを配したことを特徴とす
    る光ヘッド。 14、請求項11において、導波光を射出する回折格子
    と、導波路外部の光を導波光とする入射用の回折格子を
    それぞれ前記平面導波路上に設け、それぞれの回折格子
    を前記特定点に対し回転対称の形状にすることを特徴と
    する光ヘッド。 15、請求項11において、前記特定点を含む範囲に、
    前記平面導波路に接して、あるいは前記平面導波路の中
    に、あるいは前記平面導波路の近傍に、導波光を吸収す
    る導波光吸収装置を配置したことを特徴とする光ヘッド
    。 16、請求項11において、前記特定点をはさんで、相
    異なる側にある回折格子の格子ピッチを半ピッチずらし
    たことを特徴とする光ヘッド。 17、光源と、該光源からの光を導く平面導波路と、該
    平面導波路に接して設けられた回折格子と、光情報媒体
    からの反射光を受光する光検出器とを有しており、前記
    平面導波路を有する光学基板とシリコン等の電気回路を
    形成する電気基板とを接して配置すること、前記導波路
    に接して前記回折格子を設置し、ここで前記導波路から
    射出した光を前記電気基板に接して配置された光検出器
    に導くこと、前記電気基板上に信号処理回路を設置する
    こと、前記光学基板に接して設けられた導電性の配線に
    より前記信号処理回路の出力を伝搬することを特徴とす
    る光ヘッド。 18、請求項17において、前記平面導波路に接して、
    有限の抵抗値を有する抵抗性導電物体を設置すること、
    前記抵抗性導電物体に接して制御電圧を印加する複数の
    導電性の配線を配置することを特徴とする光ヘッド。 19、請求項18において、1個以上の電圧発生装置を
    有し、これを前記複数の導電性の配線に供給することを
    特徴とする光ヘッド。 20、請求項17において、前記導波路を伝搬する光を
    集光する導波路型レンズと、光の進行方向に幅の狭くな
    つてゆく回折格子とを前記平面導波路上に設けたことを
    特徴とする光ヘッド。 21、請求項17において、おのおの焦点距離の異なる
    複数の回折格子を前記平面導波路上に設け、前記光検出
    器は、おのおのの回折格子で導波光となつた光の光量を
    夫々検出するため複数設けたことを特徴とする光ヘッド
    。 22、請求の項17において、前記平面導波路の一部に
    3次元導波路を設け、前記光検出器に光を導くための射
    出用の回折格子を設けたことを特徴とする光ヘッド。 23、基板上に形成された光情報媒体用の光ピックアッ
    プを中空の容器の中に配置し、前記容器のうち少なくと
    も光が出入りする部分に光源の波長帯域においては透明
    な窓を設けたこと、一部が容器の内側に通じている複数
    の端子を容器の外部に設けたこと、を特徴とする光ヘッ
    ド。 24、光源と、前記光源から射出した光を伝搬する平面
    導波路と、前記平面導波路を伝搬する光を導波路面外の
    射出する回折格子と、からなる光ヘッドにおいて、前記
    平面導波路の上の任意の位置にある特定点を中心として
    、前記回折格子を同心円状に形成すると共に、前記平面
    導波路に表面弾性波を発生するために前記平面導波路の
    両端部に電極を形成した光ヘッド。 25、請求項24において、前記平面導波路の上あるい
    はその近傍に、前記平面導波路の温度を変化させるヒー
    タを設けた光ヘッド。 26、請求項24において、前記平面導波路あるいはそ
    の近傍で前記特定点を含む領域に、誘電体を形成する光
    ヘッド。 27、請求項24において、前記平面導波路上あるいは
    その近傍で前記特定点を含む領域に、前記平面導波路に
    溝を形成した光ヘッド。 28、請求項24において、前記特定点に、あるいは前
    記特定点と前記光源から射出する光の射出位置とに、焦
    点位置があるフオーカシンググレーテイングカツプラー
    を有する光ヘッド。 29、光源と、該光源から射出した光を伝搬する平面導
    波路と、該平面導波路を伝搬する光を該平面導波路外に
    集光して射出する回折格子とを有する光ヘッドにおいて
    、該平面導波路上に、導波光を集光する正の導波レンズ
    どうしを、あるいは導波光を発散させる負の導波レンズ
    どうしを、複数枚使用して、全体として正あるいは負の
    レンズ作用を持たせる導波レンズ群を有することを特徴
    とする光ヘッド。 30、請求項29において、正の導波レンズと負の導波
    レンズを少なくとも1枚ずつ使用した導波レンズ群を有
    する光ヘッド。 31、請求項29において、前記導波レンズ群の前側焦
    点位置あるいは後側焦点位置のうちどちらかが、前記導
    波路面上の特定点と一致することを特徴とする光ヘッド
    。 32、光源と、前記光源から射出した光を伝搬する平面
    導波路と、からなる光ヘッドにおいて、導波路表面ある
    いは近傍に、導電性を有し、同時に、少なくとも使用す
    る光源波長帯域においては光を通過させる導電性透明材
    料を用いた膜を形成した光ヘッド。 33、請求項32において、前記導電性透明材料を用い
    た膜に溝を配置し、これを回折格子とした光ヘッド。 34、請求項32において、前記導電性透明材料を用い
    た膜の上に回折格子を形成した光ヘッド。 35、請求項32において、前記導電性透明材料を用い
    た膜と、前記導波路との間に、非誘電体からなる膜を形
    成した光ヘッド。 36、光源と、前記光源から射出した光を伝搬する平面
    導波路と、前記平面導波路の上あるいはその近傍に設け
    た回折格子からなる光ヘッドにおいて、前記回折格子の
    近傍に反射面を設けた光ヘッド。 37、請求項36において、前記反射面が、回折格子で
    ある光ヘッド。 38、請求項36において、前記反射面が、屈折率の異
    なる異種の媒体の界面である光ヘッド。 39、光源と、前記光源から射出した光を伝搬する導波
    路と、からなる光ヘッドにおいて、光源の近傍に光源の
    温度測定器と、該光源の温度を調整する温度調節器とを
    設け、該温度測定器の出力と温度指令とを一致させるよ
    うに該温度調節器を制御する温度制御部を設けたことを
    特徴とする光ヘッド。 40、請求項39において、前記温度指令は、環境温度
    以上に設定する光ヘッド。 41、請求項39において、光源の近傍あるいは温度調
    節器の近傍に放熱フィンを設けた光ヘッド。 42、光源と、前記光源から射出した光を光情報媒体に
    照射する光学系と、からなる光ヘッドにおいて、光ヘッ
    ドに放熱フィンを設けたことを特徴とする光ヘッド。 43、請求項42において、光情報媒体を回転させるモ
    ータに、送風器を取り付けた光ヘッド。 44、光学的に読出し可能に情報を記録した光ディスク
    と、該光ディスクを回転駆動するモータと、該光ディス
    クに光を照射し、その反射光を受光して該情報を取出す
    請求項1〜43のいずれかに記載された光ヘッドと、該
    光ヘッドを該光ディスクの指令されたトラック位置へ駆
    動する光ヘッド駆動機構と、外部からの指令により該モ
    ータを駆動し、該光ヘッド駆動機構の位置制御を行い、
    該光ヘッドにより取出された該情報を外部に出する制御
    部とを有する光学情報処理装置。
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