JPH06215410A - 光ピックアップおよび光情報処理装置 - Google Patents

光ピックアップおよび光情報処理装置

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JPH06215410A
JPH06215410A JP5006636A JP663693A JPH06215410A JP H06215410 A JPH06215410 A JP H06215410A JP 5006636 A JP5006636 A JP 5006636A JP 663693 A JP663693 A JP 663693A JP H06215410 A JPH06215410 A JP H06215410A
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JP
Japan
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light
optical
photodetector
optical pickup
objective lens
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Application number
JP5006636A
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English (en)
Inventor
Hidehiko Shindo
英彦 神藤
Mamoru Kainuma
守 貝沼
Masaru Muranishi
勝 村西
Katsuhiko Kimura
勝彦 木村
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光ピックアップの厚さをより薄くし、この光
ピックアップを用いた光情報装置の小型化し、その信頼
性を向上させる。 【構成】 ピックアップPUのハウジング50の底部に
は反射ミラー6が取り付けられ、ハウジング50の上面
を塞いでいるキャップ300の内面には、半導体レーザ
1、集積光検出器2および対物レンズ3が取り付けられ
ている。半導体レーザ1からの射出光は、集積光検出器
2で反射し、さらに反射ミラー6で反射して、対物レン
ズ3を通過して光ディスク4に照射される。光ディスク
4で反射された信号光は、対物レンズ3および反射ミラ
ー6を介して集積光検出器2へ入射され、入射結合器を
形成する入射回折格子15によって平面光導波路18内
へ導かれる。この導波光は射出回折格子17によって受
光部としてのP層13へ入射されて電気信号に変換され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスクや光磁気デ
ィスク等の光情報記憶媒体に対する情報の読み書きを行
なうための光ピックアップおよび光情報処理装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】光ピックアップ装置は、光ディスク等の
光情報処理装置の光アクセス及び読み取り用に用いられ
るものである。光ピックアップ装置の従来例には以下の
ものがある。 (1)、特開平4−89634号「光ピックアップ装
置」 (2)、特開平4−89636号「光ピックアップ装
置」 (3)、特開平4−60931号「光ピックアップ」 (4)、光メモリシンポジウム’92論文集p53、
「導波路型光磁気信号検出素子の基本特性」、木原
民、他4名、(株)リコー (5)、光メモリシンポジウム’92論文集p107、
「光ヘッド用ブレーズ化ホログラム素子」、金馬慶明、
他5名、松下電器 (6)、光メモリシンポジウム’92論文集p113、
「チップ素子実装によるCD−ROM用小型光ヘッ
ド」、長野 強、他3名、日本電気(株)。
【0003】これらの従来例は、以下の如きものであ
る。 (1)、特開平4−89634号 積層された位相膜層と偏光膜層と光回折手段及び導波路
とを持ち、光によるアクセス時にはその光を位相薄膜を
介して光ディスクに送り、その反射光をこの位相膜層に
戻す。位相膜層では、アクセス時の光とこの反射光との
間に位相差を与え、反射光を偏光膜層に送り偏光させて
光回折手段を介して導波路に導く。 (2)、特開平4−89636号 特開平4−89634号と同じような目的であるが、位
相膜層と偏光膜層とに代わって、光分割手段を設けて、
アクセス光と反射光との分離をはかったものである。 (3)、特開平4−60931号 トラッキング及びフォーカシングを行うものであり、ビ
ーム分割用ホログラム素子と集光用ホログラム素子とを
対向するように設けて、アクセス光と反射光との分離を
はかったものである。サーボ信号として得られた反射光
を利用してピックアップのトラッキング及びフォーカシ
ングを行うべく、ピックアップの移動を行う。
【0004】 (4)、(5)、(6)、光メモリシンポジウム論文 (4)は光磁気ディスク用であり、磁気力−効果で偏光
を受けた反射光をテーパー状のビームスプリッタで受け
て、TEモードとTMモードとの2つに分離し、それぞ
れを光検出器(PD)で検出する。(5)は、ホログラ
ム素子の作成に関するもので、ホログラム素子のパター
ン及び回折効率を自在に認定可能にしたものである。
(6)は、ホクログラム素子と、レーザダイオードとフ
ォトダイオードとを集積化したものであり、特にホログ
ラム素子のパターンは4つの扇形に均等に分割した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記(1)、(2)は
光学系の長さが大きくなる点で問題がある。(3)は、
ホログラム素子と受光素子とが光路を介して対向してお
り、その光路の分だけ集積化に問題がある。(4)はレ
ーザ光源とコリメートレンズの距離が大きくなる問題が
あり、(5)、(6)は(3)と同様にホログラム素子
と受光素子とが光路を介して対向しており、その光路の
分だけ集積化に問題がある。
【0006】更に出願人は、光回折部と光検出部とを一
体的に組み込んで集積化した光ピックアップ装置を出願
している(特願平4−141311号)。ところが、前
記構造の光ピックアップでは、光検出器に設けられた回
折格子から対物レンズに至るまでの光路長によって、ピ
ックアップ全体の厚みが決定されてしまい、長い光路を
必要とする場合、光ピックアップの厚さが非常に厚くな
ってしまい、少ない厚みの光情報処理装置に前記光ピッ
クアップを用いようとしても、ピックアップ移動のため
の寸法余裕が極めて少なくなって信頼性も著しく低下し
てしまうという問題が生じる。
【0007】本発明は、この点を改善し、厚みの薄い光
ピックアップと、この光ピックアップによって装置全体
の厚みを薄くした光情報処理装置を提供することを目的
としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の光ピックアップでは、信号光を光検出器へ
入射させるための入射結合器から、対物レンズまたはコ
リメートレンズに至る光路中に、反射ミラーを配置して
いる(請求項1、2、5、8)。
【0009】また、本発明の光ピックアップでは、光検
出器と対物レンズまたはコリメートレンズを同一平面上
に取り付けている(請求項3〜7)。
【0010】また、本発明の光情報処理装置は、前記し
た本発明の光ピックアップを用い、このピックアップを
駆動するピックアップ駆動装置と、光情報記憶媒体を駆
動する媒体駆動装置等を有し、これらの駆動装置を制御
することによって光情報記憶媒体に対する情報処理を行
なう(請求項10〜12)。
【0011】
【作用】本発明の光ピックアップによれば、レーザ光源
からの射出光は入射結合器および反射ミラーで反射さ
れ、対物レンズ、またはコリメートレンズと対物レンズ
を経て光情報記憶媒体上に集光される。光情報記憶媒体
によって反射された信号光は、対物レンズまたは対物レ
ンズとコリメートレンズを通過して反射ミラーで入射結
合器へ反射され、平面光導波路を経て光検出器で受光さ
れる。
【0012】このように、入射結合器から対物レンズに
至る光路中に配置した反射ミラーによって、入射結合器
から対物レンズに至る光路の一部を、光ピックアップの
厚さ方向以外の例えば幅方向に形成できるため、光路長
が長くても、厚さの薄い光ピックアップを構成できる。
また、光検出器と対物レンズまたはコリメートレンズを
同一平面上に配置した光ピックアップでは、光ピックア
ップの幅方向に充分な長さの光路を形成できるととも
に、この一面構造によって、光ピックアップの加工性を
向上させることができ、光ピックアップ自身の信頼性お
よび精度を高めることができる。
【0013】また、本発明の光ピックアップを用いた光
情報処理装置では、高い信頼性を維持したまま、その装
置全体の厚さを無理なく薄くできる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例を図面に基づい
て説明する。図1は本発明を適用した光情報処理装置と
しての光ディスク装置の構成と、この光ディスク装置に
用いられる光ピックアップPUの要部の断面構造を示し
ている。
【0015】図1の(a)において、光ピックアップP
Uのハウジング50の上面は、キャップ300によって
閉ざされている。キャップ300の内面には、集積光検
出器2および対物レンズ3が取り付けられている。集積
光検出器2の一端側にはレーザベース236が取り付け
られ、このレーザベース236には、レーザ光源として
半導体レーザ1が取り付けられている。半導体レーザ1
は、柔軟性配線材料68を介して接続されたシステムコ
ントローラ70によって駆動される。
【0016】半導体レーザ1から射出した光(以下、射
出光と記す)は、集積光検出器2に照射され、その反射
光(以下、照射光と記す)は、ハウジング50の底部に
固定された反射ミラー6で反射された後、対物レンズ3
を通過し、光情報記憶媒体としての光ディスク4上に照
射される。光ディスク4で反射された光(以下、信号光
と記す)は再び対物レンズ3を通過し、反射ミラー6で
反射された後に、集積光検出器2に照射される。
【0017】集積光検出器2は、この信号光を電気信号
に変換するために、図1の(b)に示す断面構造を有し
ている。ただし、この断面は導波光の光軸に添う方向に
選んである。
【0018】図1の(b)において、集積光検出器2
は、光検出器と、平面光導波路および入射結合器とが一
体に集積形成されたもので、その半導体基板10にはバ
ッファ層12、平面光導波路18、保護層23が形成さ
れている。
【0019】平面光導波路18の屈折率は、バッファ層
12及び保護層23の屈折率より大きく、平面光導波路
18内に入射された光は、その入射方向に応じた一方の
端部方向に向かって伝播される。また、平面光導波路1
8の一面側および両端側には、保護層23内で入射結合
器を形成する入射回折格子15、射出回折格子35、射
出回折格子17が設けられている。
【0020】レーザベース236は集積光検出器2の半
導体基板10に取り付けられており、このレーザベース
に固定された半導体レーザ1からの射出光の一部は、入
射回折格子15の前方側の保護層23で反射されて照射
光となり、残りの一部は入射回折格子15で回折されて
平面光導波路18内を射出回折格子35側へ向かって伝
播する導波光となる。この導波光は射出回折格子35で
回折されて、半導体基板10に入射する。
【0021】半導体基板10には、PIN型の光検出器
が形成されている。即ち、半導体基板10自身は注入不
純物が比較的少ない弱N型の基板であって、これをはさ
むP層(P型不純物が高濃度に注入された部分)34と
N層(N型不純物が高濃度注入された部分)24とによ
ってPIN構造の光検出器が形成され、射出回折格子3
5で回析された射出光は、受光面としてのP層34に進
入し、その射出光の強度に比例した大きさの電流に変換
される。この信号はコンタクトホール25によってP層
34に接続された電極246を介して、半導体基板10
の外部に取り出され、システムコントローラ70に送ら
れる。
【0022】システムコントローラ70はこの信号に応
じて半導体レーザ1を駆動する電流を変化させて、常に
射出光の強度が所定の値となるように制御する。この様
な構成の集積光検出器2を用いた場合には、射出光強度
の直接測定が可能となり、射出光強度の制御を高精度で
行なうことができ、装置の信頼性が向上する効果が有
る。
【0023】なお、ここでは半導体基板中の光検出器
を、導波路の側からPINタイプとなるようにしたが、
逆にNIPタイプとしても、また半導体基板自体を不純
物高濃度として、PNタイプやNPタイプとしても動作
は変わらず、動作速度や製造装置の都合によりこれら構
成を決めれば良い。
【0024】また、射出光強度の検出は、半導体レーザ
1の後方射出光を用いることもできる。即ち、半導体レ
ーザ1からは集積光検出器2方向と反対の方向にも射出
光(後方射出光)が得られる。
【0025】この後方射出光を検出してシステムコント
ローラ70でその強度制御を行なう場合には、レーザベ
ース236を半導体材料で形成し、図1の(b)に示し
ているように、レーザベース236のうち後方射出光が
照射される位置にP層270を設け、レーザベース自身
を光電変換部とすればよい。この場合には、集積光検出
器2側において直接光の強度を計測するための射出回折
格子35、P層34、電極246などの構成が不要とな
り、集積光検出器2の構成が簡単になるという効果が有
る。
【0026】一方、光ディスク4で反射されて、集積光
検出器2へ入射する信号光は、入射結合器を形成する入
射回折格子15で回折されて、平面光導波路18内を射
出回折格子17側へ向かって伝播する導波光となる。こ
の導波光は射出回折格子17で回折されて、P型不純物
が高濃度注入された受光面としてのP層13へ入射さ
れ、前記射出光の場合と同様に半導体基板10のPIN
構造の光検出器によって、電流に変換される。
【0027】この電流は、コンタクトホール25を介し
てP層13に接続された電極22から半導体基板10の
外部に取り出され、システムコントローラ70に送ら
れ、この信号から、トラックエラー信号、フォーカスエ
ラー信号、読み出し信号などが検出される。
【0028】この光ピックアップPUのハウジング50
は、図1の(a)に示すように、サスペンション63に
よって外部ハウジング51内上部に保持されており、ハ
ウジング50は光ディスク4の記録面に垂直方向および
光ディスク4の半径方向に移動可能となっている。
【0029】このハウジング50の移動は、電磁コイル
62、粗動電磁コイル71とともに光ピックアップ駆動
装置を形成する磁気回路60、61を、システムコント
ローラ70によって制御することによって行なわれる。
即ち、システムコントローラ70は、フォーカスエラー
信号に応じて、磁気回路60にある電磁コイル62に電
流を流し、ハウジング50を光ディスク4の面に垂直方
向に動かしてフォーカス制御を行う。
【0030】さらに、システムコントローラ70は、集
積光検出器2からの信号によって検出したトラックエラ
ー信号および外部装置からI/Oバス(ともに図示せ
ず)を経由して入力される情報アクセス要求に応じて、
磁気回路61にある粗動電磁コイル71に電流を流し、
直進レール機構53上の外部ハウジング51を光ディス
ク4の半径方向に移動する。さらに、システムコントロ
ーラ70は磁気回路60にある電磁コイル62に電流を
流し、ハウジング50を光ディスク4の半径方向に動か
す。このように外部ハウジング51およびハウジング5
0を移動させることによって、光ディスク4に対するト
ラック制御が行なわれる。
【0031】システムコントローラ70は、媒体駆動装
置としての回転モータ55を駆動して光ディスク4を回
転させ、上記のように得られた読み出し信号をI/Oバ
スを介して外部装置に送り出す。
【0032】システムコントローラ70は、外部装置か
らI/Oバスを介して入力される書き込み信号に応じ
て、半導体レーザ1への駆動電流を変調し、半導体レー
ザ1からの射出光強度を変化させて、光ディスク4に対
する情報の書き込みを行う。また、情報の消去も同様の
方法によって行う。
【0033】光ディスク4が、磁界の印加が必要な光磁
気ディスクの場合には、以下のように書き込み、消去を
行なう。即ち、システムコントローラ70は、外部装置
からI/Oバスを介して入力される書き込み信号に応じ
て、半導体レーザ1への駆動電流を変調し、半導体レー
ザ1のレーザ光射出強度を変化させるとともに、ユニッ
トベース54に取り付けられたバイアスコイル240に
電流を供給し、光磁気ディスク4上のレーザ光が照射さ
れている部分に磁界を印加して、情報の書き込みを行
う。また、情報の消去も同様の手法により行う。
【0034】なお、システムコントローラ70、直進レ
ール機構53、磁気回路61、回転モータ55は、この
光ディスク装置のケースとしてのユニットベース54に
取り付けられている。また、光ディスク4をモータ55
に装填または脱着するためのローディング機構(図示せ
ず)もこのユニットベース54に設けられている。
【0035】以上の動作を行うため、システムコントロ
ーラ70は図示されない任意の外部電源からエネルギー
の供給を受ける。
【0036】図2は、図1の(a)に示した光ピックア
ップPUのうち、キャップ300、レーザベース23
6、半導体レーザ1、集積光検出器2の部分およびその
近傍を下面側からみた一構成例を示している。
【0037】図2において、半導体基板10には平面光
導波路18a〜18dが4列に形成され、各平面光導波
路18a〜18dには、各々入射回折格子15a〜15
dが形成されている。平面光導波路18a〜18dの両
端には、図1の(b)に示した電極22、246に相当
する電極22a〜22d、246a〜246dがそれぞ
れ形成されている。各電極22a〜22d、246a〜
246dの下部には、図1の(b)に示した射出回折格
子17、35に相当する射出回折格子や、P層13、3
4に相当するP層が各々形成されている(ともに図示せ
ず)。
【0038】入射回折格子15a〜15dに入射した照
射光は平面光導波路18a〜18dを各々伝播し、前記
同様に各々の導波光がその強度に応じた電流に変換され
る。この射出光の強度の検出は平面光導波路18a〜1
8dに付いて各々独立して行なわれる。検出された信号
は各電極246a〜246dからそれぞれ取り出され、
半導体基板上の配線125を介して各ボンディングパッ
ド136に伝えられ、各ボンディングパッド136にワ
イヤ66を介して接続された各ピン65から、外部に伝
えられる。
【0039】半導体基板10は、平面光導波路18a〜
18dに照射される信号光の光軸が、平面光導波路18
b、18cの間の分割線の間を通過するように予め位置
決めされている。なお、信号光は一般に平行光とは限ら
ないので、入射回折格子の上面形状も一般には曲線格子
となる。また、焦点が光ディスク4上に正確に合ってい
る場合には、図1の(b)における照射光と信号光とは
共役な波面を有しているので、同一の入射回折格子で照
射光も信号光も導波光に変換できる。
【0040】入射回折格子15a〜15dに入射した信
号光は平面光導波路18a〜18dを各々伝播し、前記
同様に各々の導波光がその強度に応じた電流に変換され
る。この信号光の強度の検出は平面光導波路18a〜1
8dに付いて各々独立して行なわれる。検出された信号
は電極22a〜22dから取り出され、半導体基板上の
配線125を介してボンディングパッド136に伝えら
れ、各ボンディングパッド136にワイヤ66を介して
接続された各ピン65から、外部に伝えられる。
【0041】システムコントローラ70は、各電極22
a〜22d、246a〜246dからの信号に基づい
て、射出光強度信号、読み出し信号、トラックエラー信
号、フォーカスエラー信号を、次の演算処理によって求
める。なお、下記の式の中の数字は、各々の数字に該当
する符号の電極からの出力に相当している。
【0042】射出光強度信号 = 246a+246b
+246c+246d 読み出し信号 = 22a+22b+22c+22dトラックエラー 信号 = 22a+22b−22c−22dフォーカスエラー 信号 = 22a−22b−22c+22d
【0043】上記各信号のうち、射出光強度信号は、電
極246a〜246dの加算信号なので、各々の電極を
配線125で短絡することによって加算してもよい。
【0044】図2においては、平面光導波路18a〜1
8dの4つの平面光導波路を用いたが、これを平面光導
波路18a〜18cの3つで同等の機能を持たせること
もできる。この場合の信号検出のための演算処理は、以
下の通りである。ただし、下記の数字は各々の符号の電
極から出力される信号強度を示すものとし、また、信号
光の光軸は平面光導波路18bの中心付近を通過するも
のとする。
【0045】 射出光強度信号 = 246a+246b+246c 読み出し信号 = 22a+22b+22cトラックエラー 信号 = 22a−22cフォーカスエラー 信号 = 22a−22b+22c
【0046】このように3つの平面光導波路を用いた場
合には、半導体基板上のパターンが簡単になり、作成し
やすくなる効果が有る。また、前記の4分割の平面光導
波路を用いた場合には、トラックエラー信号の検出感度
を高くできるという効果が有る。
【0047】図2において、半導体基板10にはレーザ
ベース236が取り付けられ、レーザベース236には
半導体レーザ1が取り付けられている。ここで、レーザ
ベース236に半導体基板を用いた場合には、図1の
(b)で示したように、後方射出光の強度測定用の光検
出器をレーザベース236に作ることが可能である。
【0048】即ち、図2に示しているように、レーザベ
ース236に、P層270、弱N型のレーザベース23
6およびN層271で構成するPIN構造の光検出器を
設け、後方射出光をこの部分で電流に変換する。この電
流は電極272、273からワイヤ66およびピン65
を介して外部のシステムコントローラ70に送られる。
システムコントローラ70は、必要に応じて、この信号
を半導体レーザ1の射出光強度の制御に用いる。
【0049】半導体基板10はキャップ300に固定さ
れ、キャップ300にはピン65が複数設けられてい
る。各ピン65は導電体であるため、このキャップ30
0として、各ピン同士が短絡しないように、非導電体の
材質のものを用いる必要がある。また、キャップ300
を導電体にする必要がある場合には、キャップ300と
ピン65との間に絶縁材を介在させておく。
【0050】なお、図2では、レーザベース236を半
導体基板10に取り付けていたが、レーザベースをキャ
ップ300に直接取り付けてもよく、どちらの場合で
も、光学的動作に違いはなく、実装上の都合によってど
ちらかを選べば良い。
【0051】キャップ300には対物レンズ3を取り付
けるためのレンズ取付穴302が設けられている。対物
レンズの取付具合などについては後述する。
【0052】図3は、図1及び図2に示した光ピックア
ップのハウジング50並びキャップ300およびその周
辺部分の断面構造の一例を示している。
【0053】図3において、キャップ300に設けられ
たレンズ取り付け穴302には、対物レンズ3が取り付
けられている。また、キャップ300には前記集積光検
出器2が取り付けられている。集積光検出器2には、レ
ーザベース236が取り付けられ、このレーザベース2
36には、半導体レーザ1が取り付けられている。ただ
し、前述したように、レーザベース236をキャップ3
00に直に取り付けてもよい。半導体レーザ1の放熱を
考えた場合には、伝熱性の高い金属等の材料でキャップ
を作成することが望ましい。この様な場合には、非導電
性接着材料303を用いて、ピン65をキャップ300
に固定する。
【0054】半導体レーザ1や集積光検出器2のうち配
線が必要な部分には、各ピン65からのワイヤ66が接
続されている。ピン65は半田304などでフレキシブ
ルプリント基板などの柔軟性配線305に接続されてい
る。この配線は図1のシステムコントローラ70に接続
されている。
【0055】ハウジング50内の底部一端側には反射ミ
ラー6が取付けられている。ハウジング50の上面はキ
ャップ300で覆われており、ハウジング50、キャッ
プ300、対物レンズ3等によって、ハウジング内は気
密状態に保持され、その内部には不活性ガス(図示せ
ず)が封入されている。この不活性ガスの封入によっ
て、半導体レーザ1の安定動作が確保されている。
【0056】以上、図1から図3で説明した実施例の光
ピックアップでは、反射ミラー6を対物レンズ3と集積
光検出器2との間に配置したこと、また、対物レンズ3
と集積光検出器2とも同一面に配置したこと等によっ
て、光ピックアップの厚み方向の小型化、信頼性向上が
図れ、また、光ディスク装置全体の小型化、信頼性向上
が図れる効果が有る。
【0057】次に図4から図6を用いて、本発明の第2
の実施例について説明する。図4は、固定部PU1と可
動部PU2とに分離した光ピックアップを有する光ディ
スク装置の構成図である。
【0058】図4において、光ピックアップの固定部P
U1のハウジング50には、キャップ300が固定さ
れ、キャップ300の内面には、前記同様の集積光検出
器2およびコリメートレンズ7が取り付けられている。
集積光検出器2に取り付けられたレーザベース236に
は、半導体レーザ1が固定されている。半導体レーザ1
は、柔軟性配線材料68を介して接続されたシステムコ
ントローラ70によって駆動される。
【0059】半導体レーザ1から射出した射出光は、集
積光検出器2に照射され、その反射光はハウジング50
に固定された反射ミラー6で反射され、コリメートレン
ズ7を通過しほぼ平行光とされた後に、透過窓201を
通過して、可動部PU2内に入射し、可動部PU2内の
反射ミラー202で反射され、対物レンズ3で集光され
て、光ディスク4に照射される。光ディスク4で反射さ
れた信号光は再び同様の経路を戻り、集積光検出器2に
照射される。
【0060】集積光検出器2は、図1と同様の断面構造
を有し、光検出器、平面導波路および入射結合器が一体
化されており、射出光と信号光とを区別して受光する。
この集積検出器2からの信号によって、射出光強度信
号、読み出し信号、フォーカスエラー信号およびトラッ
クエラー信号などが前記同様に検出される。
【0061】可動部PU2の対物レンズ3は、光ディス
ク4の記録面に垂直な方向と光ディスク4の半径方向に
移動可能な状態で、サスペンション63によって保持さ
れている。
【0062】システムコントローラ70は、集積光検出
器2からの信号によって得られたフォーカスエラー信号
に応じて、磁気回路60にある電磁コイル62に電流を
流し、対物レンズ3を光ディスク4の記録面に垂直方向
に動かしてフォーカス制御を行う。
【0063】システムコントローラ70は、検出された
トラックエラー信号および外部装置からI/Oバスを介
して入力される情報アクセス要求に応じて、磁気回路6
1にある粗動電磁コイル71に電流を流し、直進レール
機構53に搭載された外部ハウジング51を光ディスク
4の半径方向に移動する。さらに、システムコントロー
ラ70は磁気回路60にある電磁コイル62に電流を流
し、対物レンズ3を光ディスク4の半径方向に動かす。
このように可動部PUの外部ハウジング51および対物
レンズ3を移動させる事により、光ディスク4に対する
トラック制御を行う。
【0064】システムコントローラ70は回転モータ5
5を駆動制御して光ディスク4を回転させ、光ディスク
からの読み出し信号をI/Oバスを通じて外部装置に送
り出す。
【0065】また、システムコントローラ70は、外部
装置からI/Oバスを介して入力される書き込み信号に
応じて半導体レーザ1への駆動電流を変調し、半導体レ
ーザ1のレーザ光射出強度を変化させて光ディスクに対
する情報の書き込みを行う。また、情報の消去も同様の
手法により行う。
【0066】光ディスク4が、磁界の印加を必要とする
光磁気ディスクの場合には、図示しない連結機構によっ
て外部ハウジング51にそれぞれ連結され、光ディスク
の上面側で外部ハウジング51とともに水平方向に移動
するバイアスマグネット245および切り換えコイル2
42によって磁界の印加がなされ、以下のように書き込
み、消去が行なわれる。
【0067】即ち、システムコントローラ70は、外部
装置からI/Oバスを介して入力される書き込み信号に
応じて半導体レーザ1への駆動電流を変調させ、半導体
レーザ1のレーザ光射出強度を変調させるとともに、外
部ハウジング51に取り付けられた切り換えコイル24
2に電流を供給し、バイアスマグネット245を回転軸
244を中心に回転させる。バイアスマグネット245
は、光磁気ディスク上でレーザ光が照射されている部分
に、情報の書き込みまたは情報の消去に適した磁界を印
加できる角度位置に固定される。このバイアスマグネッ
ト245の磁界の印加によって、光磁気ディスクに対す
る情報の書き込みまたは情報の消去が行なわれる。
【0068】上記システムコントローラ70、直進レー
ル機構53、磁気回路61、回転モータ55および図示
しないローディング機構等はユニットベース54に取り
付けられている。
【0069】以上の動作を行うため、システムコントロ
ーラ70は図示しない任意の外部電源からエネルギーの
供給を受ける。
【0070】図5は、図4におけるキャップ300、集
積光検出器2およびその周辺部分の構成例を示してい
る。
【0071】図5において、キャップ300には半導体
基板10が取り付けられている。半導体基板10には、
図1から図3で示した実施例と同様に、平面光導波路1
8、入射回折格子18およびその他の素子が形成されて
いる。電極246、22からの出力は配線125でボン
ディングパッド136に接続されている。
【0072】半導体基板10にはレーザベース236’
が取り付けられている。レーザベース236’に形成さ
れた斜面には半導体レーザ1が取り付けられている。こ
こで、レーザベース236’にシリコン等の単結晶材料
を用いた場合には、その結晶面に沿った異方性エッチン
グによってレーザベース236’の斜面が形成され、単
結晶などでない通常の材料を用いた場合には、プレス、
切削などによって斜面が形成される。
【0073】なお、レーザベース236’と半導体レー
ザ1との間には、両者の熱膨脹率の違いを緩和するため
に、必要に応じて適当な薄板(図示せず)が挿入され
る。また、作成上の都合によって、レーザベース23
6’を半導体基板10の上でなく、キャップ300の上
に直接取り付けてもよい。
【0074】キャップ300にはボンディングパッド1
36’、ホンディングパッド136”および配線12
5’が、フォトリソグラフィによって薄膜で形成されて
いる。キャップ300にアルミなどの導電性材料を用い
た場合には、その表面を酸化し、絶縁層を作ってから、
ボンディングパッド136’、ホンディングパッド13
6”および配線125’などを形成する。
【0075】半導体基板10上のボンディングパッド1
36とキャップ300上のボンディングパッド136’
との間および半導体レーザ1とボンディングパッド13
6との間は、それぞれワイヤ66によって接続されてい
る。各ホンディングパッド136”は、図4のシステム
コントローラ70に配線によって接続されている。
【0076】なお、半導体基板10およびキャップ30
0には、レーザベースおよび半導体基板の取り付け位置
を示す位置マーク310、311が設けられている。こ
れらの位置マーク310、311は、各ボンディングパ
ッドや配線を形成するときに同時に設けられたもので、
このマークに合わせて取り付け作業を行なうことによっ
て、迅速且つ正確に各部を取り付けることができる。ま
た、この位置マークを、レーザベース236’上の半導
体レーザ取付位置に設けておけば、レーザベースに対す
る半導体レーザの取り付けを正確且つ迅速に行なうこと
ができる。
【0077】キャップ300には、図4におけるコリメ
ートレンズ7を取り付けるためのレンズ取付穴302が
形成されている。
【0078】図6は、図5のキャップ300にコリメー
トレンズ7を取り付け、さらにハウジング50を取り付
けた状態を示したもので、このハウジングの取り付けに
よって、前述した図1から図3までの実施例と同様に、
キャップ300、ハウジング50、コリメートレンズ7
などで囲まれたハンジング50の内部が気密状態に保た
れ、その内部には、半導体レーザ1の安定動作を維持さ
せるための不活性ガスが封入されている。
【0079】キャップ300のうち、ボンディングパッ
ド136”が形成される部分は、ハウジング50でカバ
ーされずに、外部に露出している。このボンディングパ
ッド136”と図4のシステムコントローラ70との間
は、フレキシブルプリント基板などの柔軟性配線材料に
よって接続される。
【0080】以上、図4から図6で説明してきた分離型
の光ピックアップを用いた光ディスク装置では、固定部
PU1側にコリメートレンズ7と反射ミラー6を用いる
ことによって、反射ミラー202と対物レンズ3のみに
よる軽重量の可動部PU2を構成でき、アクセス速度を
高速化でき、電力を低減させることができる。
【0081】次に、図7および図8を用いてさらに他の
実施例を説明する。ここでは、光磁気ディスクに対し、
平面光導波路が多層化された集積光検出器を用いた場合
の光磁気信号の検出方法について説明する。
【0082】図7は平面光導波路が2層化された集積光
検出器の断面構造を示している。即ち、半導体基板10
にはバッファ層12、下層平面光導波路203、中間層
205、上層平面光導波路204、保護層206、下層
入射回折格子210、上層入射回折格子211、下層射
出回折格子215、上層射出回折格子216、P層22
0、P層221、N層222、チャネルストッパ22
3、電極225、電極226が設けられている。
【0083】下層平面光導波路203は、バッファ層1
2及び中間層205の屈折率より大きい屈折率を有し、
また、上層平面光導波路204は、保護層206及び中
間層205の屈折率より大きい屈折率を有している。こ
の屈折率の違いによって、上層平面光導波路204およ
び下層平面光導波路203はそれぞれ光を閉じ込めてそ
れぞれの両端側へ伝播させる。
【0084】保護層206の上部には、半導体レーザ1
からの射出光の反射率を制御し、光磁気ディスクに照射
する光の量をコントロールするためのハーフミラー26
0が形成されている。ハーフミラー260は、導電体ま
たは誘電体の薄膜を、1層または多層に重ね合わせた構
造を有している。
【0085】コンタクトホール227は、バッファ層1
2、下層平面光導波路203、中間層205、上層平面
光導波路204、保護層206、ハーフミラー260の
全てを貫通して形成されており、電極225はP層22
1に、電極226はP層220にそれぞれ接続されてい
る。
【0086】半導体レーザ1からの射出光の一部はハー
フミラー260を通過し、下層入射回折格子210や上
層入射回折格子211で導波光となる。この導波光は射
出回折格子217によって導波路から射出され、チャネ
ルストッパ248に囲まれたP層247、半導体基板1
0およびN層222で構成されるPIN構造の光検出器
に入射して電流に変換され、その信号は、コンタクトホ
ール227を介してP層247に接続された電極246
から、前述のシステムコントローラ70に送られる。シ
ステムコントローラは、この射出光の強度に比例した信
号に応じて、半導体レーザ1に注入する電流の量を調整
し、半導体レーザ1からの射出光強度を常に予期した量
となるように制御する。この制御によって、温度や経年
変化に強い光情報記憶装置を構成できる。
【0087】光磁気ディスクからの信号光の一部は、ハ
ーフミラー260を通過して、上層入射回折格子211
および下層入射回折格子210で回折され、各々の回折
光は上層平面光導波路204および下層平面光導波路2
03を伝播する導波光に変換される。
【0088】ここで、信号光の上層平面光導波路204
および下層平面光導波路203への入射角度、上層平面
光導波路204や下層平面光導波路203の厚みや屈折
率、上層入射回折格子211および下層入射回折格子2
10の格子ピッチや格子深さ、その他の物質の屈折率や
半導体レーザの発振波長などによって決まる導波光の結
合条件は、上層平面光導波路204内でTEモードの導
波光が、また下層平面光導波路203内でTMモードの
導波光が励起されるように予め調整されている。なお、
これとは逆に上層平面光導波路204にはTMモードの
導波光が、また下層平面光導波路203にはTEモード
の導波光が励起されるように、予め調整しておいてもよ
い。
【0089】上層平面光導波路204を伝播する導波光
は、上層射出回折格子216で射出され、前述の集積光
検出器2と同様に、P層221、弱N型の半導体基板1
0およびN層222で形成されたPIN構造の光検出器
に入射されて、電流に変換される。
【0090】一方、下層平面光導波路203を伝播する
信号光による導波光は、下層射出回折格子215で射出
され、P層220、半導体基板10およびN層222で
形成されるPIN構造の光検出器に入射されて、電流に
変換される。
【0091】なお、P層220、221は、その間が電
気的に結合しないように、互いに重ならない形状に予め
形成され、その間には、N型のチャネルストッパ223
が設けられている。
【0092】なお、ここでは半導体基板中の光検出器
を、導波路の側からみてPIN構造となるようにした
が、逆にNIP構造としても、また半導体基板自体を不
純物高濃度として、PNタイプやNPタイプとしても、
まったく動作は変わらない。
【0093】電極225とN層222の間、および電極
226とN層222との間には逆バイアスがかけられて
おり、PIN構造で生じた電流は、電極225、226
からそれぞれ外部に取り出され、信号光に対する上層平
面光導波路204への導波光の強度と、下層平面光導波
路203への導波光の強度とが、それぞれ独立して検出
される。
【0094】電極225から出力される電流の大きさ
と、電極226から出力される電流の大きさの違いは、
信号光の偏光方向に基づいており、この偏光方向の監視
することによって、光磁気ディスクに書き込まれた情報
の読み出しが可能となる。
【0095】次に、サーボ信号の検出方法について説明
する。下層平面光導波路203、上層平面光導波路20
4、下層入射回折格子210、上層入射回折格子21
1、下層射出回折格子215、上層射出回折格子21
6、P層220、P層221、電極225、電極226
は、図2で説明したと同様に、導波光の伝播方向にそっ
てそれぞれ4組設けられているものとし、各部分の断面
構造および動作原理は前述のものと同様とする。
【0096】ここでは信号処理の方法について述べるの
で、各部分からの電極からの出力についてのみ説明す
る。電極225に相当するものとして電極225a〜2
25d、電極226に相当するものとして電極226a
〜226dを想定する。ただし、こられの電極からの出
力は、図1から図6で説明してきた方法によってシステ
ムコントローラに送られる。
【0097】以下に信号演算処理の方法を示すが、各々
の数字は各々の符号の電極からの出力を表すものとす
る。 読み出し信号 = 226a+226b+226c+2
26d−225a−225b−225c−225dトラックエラー 信号 = 226a+225a+226b+2
25b−226c−225c−226d−225dフォーカスエラー 信号 = 226a+225a+226d+2
25d−226b−225b−226c−225c
【0098】また、図2で説明したように、下層平面光
導波路203、上層平面光導波路204、下層入射回折
格子210、上層入射回折格子211、下層射出回折格
子215、上層射出回折格子216、P層220、P層
221、電極225、電極226を、導波光の伝播方向
にそってそれぞれ3組設ける方法もある。この場合に
は、電極225に相当するものとして電極225a〜2
25c、電極226に相当するものとして電極226a
〜226cを想定する。この場合の信号処理の手法は次
のようである。
【0099】読み出し信号 = 226a+226b+
226c−225a−225b−225cトラックエラー 信号 = 226a+225a−226c−2
25cフォーカスエラー 信号 = 226a+225a+226c+2
25c−226b−225b
【0100】以上の信号演算処理で得られた各信号によ
って、光磁気ディスクからの信号読み出しが可能とな
る。
【0101】次に、図7に示した半導体基板10に半導
体レーザを取り付ける方法の一例を図8に従って説明す
る。
【0102】キャップ300には半導体基板10が取り
付けられている。半導体基板10には図7で説明したよ
うに、平面光導波路203、204や入射回折格子21
0、211などが設けられている。半導体基板10(ま
たはキャップ300)にはレーザベース236”が取り
付けられている。
【0103】レーザベース236”には斜部330が形
成されている。この斜部330は、レーザベース23
6”がシリコンなどの単結晶の場合、その結晶面に沿っ
た異方性エッチングによって作成され、レーザベース2
36”が単結晶でない通常の材料の場合は、切削やプレ
スなどによって作成される。この斜部330には半導体
レーザ1が取り付けられている。
【0104】キャップ300には図1で説明した対物レ
ンズあるいは図4で説明したコリメートレンズを取り付
けるためのレンズ取付穴302が形成されている。な
お、図9では、半導体レーザや半導体基板上と外部とを
接続するために、図1から図3で示したピン65および
ワイヤ66を用いているが、図4から図6で示したよう
にキャップ300に作成する配線およびボンディングパ
ッドを用いてもよい。
【0105】前記実施例と同様に、レーザベース23
6”に半導体基板を使い、半導体レーザの後方射出光強
度の検出のための光検出器を設ける場合には、P層27
0をレーザベース236”に形成すればよい。このP層
270とピン65’とをワイヤ66で接続する際、図の
ようにピン65’の一部に、切削やプレス等でP層27
0と平行な平面部分を予め作っておけば、ワイヤ66の
接続を容易に行なえる。また、ピン65”の一部に、半
導体レーザ1のワイヤ接続面と平行な部分を切削やプレ
ス等で予め設けておけば、ワイヤ66の接続を容易に行
なうことができる。
【0106】なお、図8で説明したレーザベース23
6”を用いた場合には、射出光の光軸と平面光導波路の
法線とで定義される平面(入射平面と記す)に対して、
半導体レーザの射出光の偏光方向を入射平面内または入
射平面と垂直でない方向に選ぶことができる。このよう
にすることで、図7で説明した上層平面光導波路で検出
される信号光の導波光量と下層平面光導波路で検出され
る信号光の導波光量とを適切な比に選ぶことができ、光
磁気信号の検出感度を向上させることが可能となる。
【0107】以上述べてきた図1から図8までの実施例
では、半導体基板10がキャップ300に取り付けられ
ていたが、この他の方法として、半導体基板10とキャ
ップ300とを一体化することも可能である。即ち、キ
ャップ300を半導体基板で形成し、図1から図8まで
で述べた半導体基板10に作られた要素をキャップ30
0に作り付ける方法である。
【0108】例えば図1の実施例の場合、キャップ30
0を半導体基板で作り、集積光検出器2の各部を全てキ
ャップ300内に一体に形成し、レーザベース236
も、半導体基板で作られたキャップ300に直接取り付
ける。このように一体化した場合の電極取り出し方法と
しては、図2に示したように、キャップ300にピン6
5を設ける方法や、図6に示した薄膜配線で外部に取り
出す方法を用いることができる。また、図5において、
キャップ300と半導体基板10とを一体化した場合に
は、ワイヤ66による薄膜配線間の接続が不要になり、
総合的に作成が簡単になる。
【0109】また、図8では、ピン65、65’、6
5”によって配線を外部に取り出す方法を示したが、図
5のような薄膜配線を利用することによって単純な実装
の光ピックアップで光磁気信号を検出できる。
【0110】また、半導体基板10とキャップ300と
を一体化する場合には、前述のレンズ取り付け穴302
を、半導体基板であるキャップ300にエッチングや切
削、その他の手法で直接設けることができる。また、キ
ャップ300上に光検出器や薄膜配線などをフォトリソ
グラフィによって加工する際に、その加工と同時にレン
ズ取り付け穴302の位置やレーザベース236などの
位置をマークしておくことができ、レンズ取り付け穴3
02の加工や、レーザベース236などの設置をマーク
に対して位置決めしながら行うことができ、加工や設置
の手間が軽減され、加工精度等を高く保つことができ
る。
【0111】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光ピック
アップは、反射ミラーを入射結合器から対物レンズまた
はコリメートレンズに至る光路中に配置したので、その
光路の一部を厚さ方向以外に形成できるため、格段に薄
型のピックアップを無理なく構成できる。また、光検出
器と対物レンズまたはコリメートレンズを同一平面に配
置することによって、幅方向に長い光路を形成でき、ピ
ックアップの加工性が向上し、その精度と信頼性が格段
に高くなる。
【0112】また、この光ピックアップを用いた光情報
処理装置では、光ピックアップの薄型化によって、装置
全体としても信頼性を低下させることがなく薄型にする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の光ディスク装置の構成
と、その要部の拡大断面を示す図である。
【図2】一実施例の要部を示す平面図である。
【図3】一実施例の光ピックアップの具体的な断面構造
の一例を示す断面図である。
【図4】本発明の第2の実施例の光ディスク装置の構成
を示す図である。
【図5】図4の要部の斜視図である。
【図6】図5に示した要部にハウジング50を取り付け
た状態を示す斜視図である。
【図7】本発明の他の実施例による2層型の集積光検出
器の断面図である。
【図8】図7の集積光検出器とその周辺部分を示す斜視
図である。
【符号の説明】
PU 光ピックアップ 1 半導体レーザ 2 集積光検出器 3 対物レンズ 4 光ディスク 6 反射ミラー 10 半導体基板 12 バッファ層 13 P層 15、15a〜15d 入射回折格子 17 射出回折格子 18、18a〜18d 平面光導波路 22、22a〜22d 電極 23 保護層 24 N層 34 P層 35 射出回折格子 50 ハウジング 51 外部ハウジング 53 直進レール機構 54 ユニットベース 55 回転モータ 60 磁気回路 61 磁気回路 62 電磁コイル 70 システムコントローラ 71 粗動電磁コイル 236 レーザベース 300 キャップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 勝彦 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レーザ光源から射出され光検出器の受光面
    側で反射された射出光を、対物レンズによって光情報記
    憶媒体上に集光し、該光情報記憶媒体から反射され前記
    対物レンズを通過する信号光を、前記光検出器によって
    受光する光ピックアップであって、 入射光をその入射方向に応じた所定方向に導く平面光導
    波路と、 前記レーザ光源からの射出光を反射させ、前記信号光を
    前記平面導波路へ入射させるとともに、該平面光導波路
    によって前記所定方向に導かれた導波光を前記光検出器
    の受光面へ入射させる入射結合器とを、前記光検出器の
    受光面に近接配置し、 前記入射結合器から前記対物レンズに至る光路中に反射
    ミラーを配置したことを特徴とする光ピックアップ。
  2. 【請求項2】レーザ光源から射出され光検出器の受光面
    側で反射された射出光を、コリメートレンズによって略
    平行光とし該平行光を対物レンズによって光情報記憶媒
    体上に集光し、該光情報記憶媒体から反射され前記対物
    レンズおよびコリメートレンズを通過する信号光を、前
    記光検出器によって受光する光ピックアップであって、
    入射光をその入射方向に応じた所定方向に導く平面光導
    波路と、 前記レーザ光源からの射出光を反射させ、前記信号光を
    前記平面導波路へ入射させるとともに、該平面光導波路
    によって前記所定方向に導かれた導波光を前記光検出器
    の受光面へ入射させる入射結合器とを、前記光検出器の
    受光面に近接配置し、 前記入射結合器から前記前記コリメートレンズに至る光
    路中に反射ミラーを配置したことを特徴とする光ピック
    アップ。
  3. 【請求項3】レーザ光源から射出され光検出器の受光面
    側で反射された射出光を、対物レンズによって光情報記
    憶媒体上に集光し、該光情報記憶媒体から反射され前記
    対物レンズを通過する信号光を、前記光検出器によって
    受光する光ピックアップであって、 入射光をその入射方向に応じた所定方向に導く平面光導
    波路と、 前記レーザ光源からの射出光を反射させ、前記信号光を
    前記平面導波路へ入射させるとともに、該平面光導波路
    によって前記所定方向に導かれた導波光を前記光検出器
    の受光面へ入射させる入射結合器とを、前記光検出器の
    受光面に近接配置し、 前記光検出器と前記対物レンズとを同一平面上に配置し
    たことを特徴とする光ピックアップ。
  4. 【請求項4】レーザ光源から射出され光検出器の受光面
    側で反射された射出光を、コリメートレンズによって略
    平行光とし該平行光を対物レンズによって光情報記憶媒
    体上に集光し、該光情報記憶媒体から反射され前記対物
    レンズおよびコリメートレンズを通過する信号光を、前
    記光検出器によって受光する光ピックアップであって、
    入射光をその入射方向に応じた所定方向に導く平面光導
    波路と、 前記レーザ光源からの射出光を反射させ、前記信号光を
    前記平面導波路へ入射させるとともに、該平面光導波路
    によって前記所定方向に導かれた導波光を前記光検出器
    の受光面へ入射させる入射結合器とを、前記光検出器の
    受光面に近接配置し、 前記光検出器と前記コリメートレンズとを同一平面上に
    配置したことを特徴とする光ピックアップ。
  5. 【請求項5】前記入射結合器から前記対物レンズまたは
    前記コリメートレンズに至る光路中に反射ミラーを配置
    したことを特徴とする請求項3または請求項4記載の光
    ピックアップ。
  6. 【請求項6】前記請求項3の対物レンズまたは前記請求
    項4のコリメートレンズを平板状のキャップに取付け、 該キャップに前記光検出器を取り付けたことを特徴とす
    る請求項3または請求項4記載の光ピックアップ。
  7. 【請求項7】前記光検出器の基板に前記請求項3の対物
    レンズまたは請求項4のコリメートレンズを取り付けた
    ことを特徴とする請求項3または請求項4記載の光ピッ
    クアップ。
  8. 【請求項8】前記入射結合器から前記対物レンズまたは
    前記コリメートレンズに至る光路中に反射ミラーを配置
    したことを特徴とする請求項5または請求項6記載の光
    ピックアップ。
  9. 【請求項9】前記反射ミラーを保持するハウジングを有
    し、 該ハウジングと、前記平板状のキャップまたは前記光検
    出器の基板と、前記対物レンズまたはコリメートレンズ
    とによって前記ハウジング内を気密構造とし、前記気密
    構造内に前記レーザ光源を配置したことを特徴とする請
    求項8記載の光ピックアップ。
  10. 【請求項10】請求項1乃至請求項9項記載の光ピック
    アップと、 前記光ピックアップを機械的に移動させる光ピックアッ
    プ駆動装置と、 前記光情報記憶媒体を駆動する媒体駆動装置とを具備し
    た光情報処理装置。
  11. 【請求項11】前記光ピックアップからの出力を処理す
    るシステムコントローラを有し、 該システムコントローラによって、前記光ピックアップ
    駆動装置と前記媒体駆動装置とを制御することを特徴と
    する請求項10記載の光情報処理装置。
  12. 【請求項12】前記媒体駆動装置に対して、前記光情報
    記憶媒体を装填または脱着するローディング機構と、 少なくとも前記光ピックアップ、前記光ピックアップ駆
    動装置、前記媒体駆動装置、前記ローディング機構を内
    包するケースとを具備した請求項11記載の光情報処理
    装置。
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