JPH021916B2 - - Google Patents

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JPH021916B2
JPH021916B2 JP15449085A JP15449085A JPH021916B2 JP H021916 B2 JPH021916 B2 JP H021916B2 JP 15449085 A JP15449085 A JP 15449085A JP 15449085 A JP15449085 A JP 15449085A JP H021916 B2 JPH021916 B2 JP H021916B2
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JP
Japan
Prior art keywords
stainless steel
treatment
oxide film
ions
elution
Prior art date
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Expired
Application number
JP15449085A
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English (en)
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JPS6217184A (ja
Inventor
Katsumi Yamazoe
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shinko Pfaudler Co Ltd
Original Assignee
Shinko Pfaudler Co Ltd
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Publication date
Application filed by Shinko Pfaudler Co Ltd filed Critical Shinko Pfaudler Co Ltd
Priority to JP15449085A priority Critical patent/JPS6217184A/ja
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Publication of JPH021916B2 publication Critical patent/JPH021916B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)
  • ing And Chemical Polishing (AREA)
  • Preventing Corrosion Or Incrustation Of Metals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は、金属イオン、特に鉄イオンの溶出を
嫌う食品産業、医薬品、純水装置、原子力利用等
の分野で使用されるステンレス鋼製の機器、配
管、部品類の表面処理方法に関する。 (従来の技術) 上記産業分野では装置、プラントを構成する貯
槽、配管、弁類などに耐蝕性金属材料のステンレ
ス鋼が多く使用されている。通常ステンレス鋼で
は、Fe、Cr、Niの酸化物の不働態被膜により耐
蝕性が維持される。しかしこの被膜は厚さが数Å
ないしは数10Å程度でありかつFeイオンの溶出
は避けられない。例えば、清酒、ビール類などは
各種有機酸を含んでおり、ステンレス鋼と長時間
接触するとFe分が溶出し、着色し、風味の面か
ら商品価値が低下することがある。またフアイン
ケミカルの分野でもFeイオンの溶出を避けなけ
ればならないプロセスがある。 ステンレス鋼からのFeイオンの溶出を減少さ
せる技術として高温酸化により着色酸化被膜を形
成させる方法がある。(特願昭60−26083参照)。 (発明が解決しようとする問題点) 前記の高温酸化被膜形成法では、ステンレス鋼
の表面が安定なFe、Cr、Niの酸化物で被覆され、
その厚さは数100Åとなつているため、通常の自
然酸化被膜のステンレス鋼よりは金属イオンの溶
出は少くなる。しかしさらに厳格な条件が要求さ
れる適用分野においてはFeイオンの溶出の防止
が充分でない場合もある。 本発明は前記従来技術をさらに発展的に改良し
てステンレス鋼のFeイオンの溶出の高度防止を
可能とすることを目的としてなされたものであ
る。 (問題点を解決するための手段) 上記目的は、本発明方法によりステンレス鋼表
面を清浄化処理したのち、酸化性雰囲気中で加熱
処理して清浄化表面上に着色酸化被膜を形成さ
せ、その後にこの着色酸化被膜を溶解除去するこ
とにより達成される。 すなわち本発明は、清浄化処理をしたステンレ
ス鋼の表面に高温酸化処理により着色酸化被膜を
色むらのない均一な膜厚の状態に一旦形成させ、
しかるのち折角形成した着色酸化被膜を溶解除去
するという脱色処理を施すことにより、却つて鉄
分溶出の少ないステンレス鋼表面を再生あるいは
再現できるという発想に立脚している。 すなわち、工程順序としては、第1工程ではス
テンレス鋼の表面に脱脂、酸洗、機械研摩、電解
研摩などの清浄化処理を施す。第2工程ではこの
ステンレス鋼を酸化性雰囲気中で350゜〜700℃の
温度で所要時間の加熱処理を行い清浄化表面に着
色酸化被膜を形成させる。第3工程ではこの着色
酸化被膜を酸あるいは電解処理などにより脱色除
去する。 この第3工程は各独立工程であるが前工程は後
工程の結果に密接な関連がある。この点に関し、
第1工程の清浄化処理を電解研摩により実施する
ことは最終結果に有利に影響する。また第2工程
を高融点徴粒子のコーテイング剤を均一厚さに塗
布して高温加熱を行う(先願特願昭59−181524)
ことは、第3工程の実施を容易にし不利な結果が
生じないようにするのに役立つ。その理由は後述
する。 (作用) ステンレス鋼を酸化性雰囲気中で加熱処理する
ことにより形成される着色酸化被膜は組成的にみ
てFe2O2、Cr2O3、NiOおよびそれらの組合さつ
た化合物態と考えられるが、FeとCrとNiとでは
それぞれの酸化速度が異るので、着色酸化被膜中
ではFe成分が多くなり、その結果、着色酸化被
膜と下層母材との界面ではCr、Ni成分が相対的
に多くなり、Fe成分が少くなつているものと推
定される。従つて表層のFe成分の多い着色酸化
物被膜を除去することにより、Cr、Ni成分の多
い界面層が露出し、これが接触液中へのFeイオ
ンの溶出の低減に有利に作用するものと考えれら
る。 SUS304ステンレス鋼についての実験によれ
ば、第2工程での加熱処理により形成される着色
酸化被膜の色は、加熱温度が350゜〜400℃でゴー
ルド、500℃で赤、800℃で青である。ところが本
発明の3工程を経た脱色ステンレス鋼表面は、同
様加熱処理で加熱温度が500℃ではもとの金属光
沢を保つたままで色がつかず、600℃で僅かに着
色して薄いゴールドとなり、800℃で薄いブルー
となる程度である。この差異は本発明3工程を経
たステンレス鋼表面の組成がもとのステンレス鋼
組成と異ることの1証左であり、Fe成分が少く
Cr、Niが多くなつていることが裏付けられる。 また第1工程の清浄化処理として電解研摩処理
を施すとこの段階でFeが選択的に溶解しCrが濃
縮されるため、第3工程を経たステンレス鋼表面
からのFeイオンの溶出をさらに少くすることが
できる。また第2工程を前記のコーテイング剤使
用の加熱処理により実施すれば、均一厚みの着色
酸化被膜を形成させることができるので、第3工
程の脱色処理をむらなく行うことができる。 (実施例) 以下、実施例としてSUS 304ステンレス鋼の
試験片を使用して本発明の処理および比較のため
従来技術の各種処理をしたものについての耐蝕性
確認結果を示す。 実施例 処理条件 サンプル1 $600で機械研摩 サンプル2 電解研摩処理のみ サンプル3 電解研摩処理、450℃、30分加熱処
理 サンプル4 (本発明)$600で機械研摩、450
℃、30分加熱処理、INHClで酸化被膜除去処
理 サンプル5 (本発明)電解研摩処理、450℃30
分加熱処理、INHClで酸化被膜除去処理 耐蝕試験条件 イオン交換で得た3の純水に85%乳酸1c.c.を
添加した約PH3の溶液250c.c.に30mm×40mm×1mm
の試験片を50℃で48時間浸漬した。 試験結果 溶液中のFeイオンおよびCr、Niイオンの溶出
量は第1表のとおりである。
【表】 実施例 処理条件 サンプル6 電解研摩処理、450℃、30分加熱処
理 サンプル7 (本発明)電解研摩処理、450℃、
30分加熱処理、INHClで酸化被膜除去処理 耐蝕試験条件 0.1wt%硫酸250c.c.中に実施例(I)と同寸法の
試験片を50℃で96時間浸漬した。 試験結果 溶液中のFeイオンおよびCr、Niイオンの溶出
量は第2表のとおりである。
【表】 第3工程の酸化被膜脱色処理は、工業的実施に
おいては、酸化被膜の厚み、酸の種類、濃度、温
度などの個々の適用条件で相異するので、試験片
によつて実験を行い脱色状況を把握して、それに
準拠して決定することが望ましい。実験的には酸
化被膜除去状況は目視判断によることができ、上
記実施例はその結果である。 (発明の効果) 以上のように本発明によれば、通常のステンレ
ス鋼の表面の改質によりFeイオンの溶出を非常
に少くするこができるので、従来は高合金材料や
グラスライニング等の非金属材料を必要とした医
薬、食品関係の装置、配管類にも通常のステンレ
ス鋼を適用することが可能となる等の効果があ
る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ステンレス鋼表面を清浄化処理したのち、酸
    化性雰囲気中で加熱処理して清浄化処理面上に着
    色酸化被膜を形成させ、その後にこの着色酸化被
    膜を溶解除去することを特徴とするステンレス鋼
    の表面処理方法。 2 前記の清浄化処理として電解研摩処理を行う
    特許請求の範囲第1項記載のステンレス鋼の表面
    処理方法。 3 前記の加熱処理としてステンレス鋼の清浄化
    処理表面に高融点の徴粒子からなるコーテイング
    剤を均一厚みに塗布して加熱処理を行う特許請求
    の範囲第1項記載のステンレス鋼の表面処理方
    法。
JP15449085A 1985-07-12 1985-07-12 ステンレス鋼の表面処理方法 Granted JPS6217184A (ja)

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JPS6217184A JPS6217184A (ja) 1987-01-26
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JPS63238259A (ja) * 1987-03-27 1988-10-04 Nippon Yakin Kogyo Co Ltd ステンレス鋼管の着色処理方法
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