JPH02191291A - 抗生物質ko―3988a並びにko―3988b及びその製造方法 - Google Patents

抗生物質ko―3988a並びにko―3988b及びその製造方法

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JPH02191291A
JPH02191291A JP1009596A JP959689A JPH02191291A JP H02191291 A JPH02191291 A JP H02191291A JP 1009596 A JP1009596 A JP 1009596A JP 959689 A JP959689 A JP 959689A JP H02191291 A JPH02191291 A JP H02191291A
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antibiotic
chloroform
culture
methanol
streptomyces
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Satoshi Omura
智 大村
Hiroki Komiyama
寛機 小宮山
Shinji Funayama
信次 船山
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Kitasato Institute
Original Assignee
Kitasato Institute
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、新規な抗生物質KO−3988A並びにKO
−3988B、およびその製造方法に関する。
(従来の技術) 抗生物質は、微生物によって生産され、微生物その他の
細胞の発育を阻害する物質である。一般に、抗生物質は
選択毒性が高いので、他の化学療法剤と比べ副作用が小
さいという利点を有する一方、耐性菌の出現によりその
効果が激減するという欠点を有している。この欠点を克
服する方法には、既存の抗生物質を化学修飾することに
より効力を増強することなどがある・。しかしながら、
化学修飾にも限界があり、新規な抗生物質が望まれてい
る。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、新規
な抗生物質およびその製造方法を提供することを目的と
する。
(課題を解決するための手段) 本発明によって提供される新規抗生物質は、以下に詳述
する特徴を有する抗生物質KO−3988A並びにKO
−3988Bである。
また、本発明によって提供される製造方法は、ストレプ
トマイセス属に属する抗生物質KO−3988A並びに
KO−3988B生産菌を培地に培養し、培養物中に抗
生物質KO−3988A並びにKO−3988Bを蓄積
させ、該培養物から抗生物質KO−3988A並びにK
O−3988Bを採取することを特徴とする。
以下、本発明の詳細な説明する。
発明の経緯 本発明者等は、新規な抗生物質の検索を目的として種々
の土壌から菌株を分離し、その生産する代謝産物につい
て鋭意研究を重ねた結果、新たに採取された土壌から分
離した菌株KO−3988の培養物中に、ダラム陽性菌
、ダラム陰性菌および真菌に対して抗菌活性を示さない
にもかかわらず、ヒーラ細胞(以下、HeLa細胞とい
う)の増殖抑制作用を有する物質が産生されていること
を見出だした。該培養物から有効物質を分離、精製し、
その有効物質の理化学的性質を調査したところ、該有効
物質と同一の理化学的性質を有する物質は他に存在しな
いことが判明した。そこで、本発明者等は該有効物質を
抗生物質KO−3988A並びにKO−3988Bと呼
称することにした。
抗生物質産生菌 抗生物質KO−3988A並びに KO−3988Bを生産する菌は、ストレプトマイセス
属に属する菌である。例えば、本発明者等が分離したス
トレプトマイセス属に属する菌株KO−3988は、本
発明に最も有効に用いられる菌株の一例である。
菌株KO−3988の菌学的性質は、以下の通りである
(1)形態的性質 栄養菌糸は各種寒天培地上で良く発達し、分断は観察さ
れない。気菌糸は、チロシン寒天培地およびシュークー
ロス硝酸塩寒天培地で中程度に着生するが、他の培地上
での着生は貧弱である。色調はホワイトからブラウン系
を呈する。顕微鏡下での観察では、気菌糸は直線状をな
し、20個以上の胞子の連鎖が認められる。胞子の大き
さは1.4X0.9μmで円柱状であり、胞子の表面は
平滑である。なお、菌核、胞子のう、および遁走子は認
められない。
(n)各種培地上での性状 種々の培地を用いて上記の抗生物質産生菌を培養し、イ
ー*ビー*’i+−リング(E、B、Shlrllng
)とデー・ゴツトリーブ(D、Gottlieb)の方
法(インターナショナル・ジャーナル・オブ・システィ
マチイック・バクテリオロジ−16巻、313頁、19
66年)によって培養性状を調べた。使用した培養条件
ごとに、その結果を以下に示す。
なお、色調は標準色として、カラー・ハーモニー・マニ
ュアル第4版(コンテナー・コーポレーション・オブ・
アメリカ・シカゴ、1958年)を用いて決定し、色票
名とともに括弧内にそのコードを併せて記した。また、
特記しない限り、これらの結果は27℃、2週間口の各
培地における観察の結果である。
(1)シュークロース・硝酸寒天 ■生育     中程度に生育 アラバスタ−ティント (13ba) ■裏面     アラバスタ−ティント(13ha) ■気菌糸    中程度に着生 ホワイトからアラバスタ−テ インド (aから13ba) ■可溶性色素  産生じない (2)グルコース・アスパラギン寒天(ISP)■生育
     良好に生育 ライトタン(3gc) ■裏面     ライトアンバー(31c)■気菌糸 
   わずかに着生 ホワイト(a) ■可溶性色素  産生じない (3)グリセロール争アスパラギン寒天(ISP)■生
育     良好に生育 ヌードタン(4gc) ■裏面     ヌードタン(4gc)■気菌糸   
 中程度に着生 (5cb) ■可溶性色素  ダステイーピーチ (5ec) (4)スターチ・無機塩寒天(ISP)■生育    
 良好に生育・ パールピンクからヌードタン (3caから4 gc) ■裏面     パールピンクからライトスパイスブラ
ウン (3caから11g) ■気菌糸    中程度に着生 ホワイトからベージュグレイ (aから31h) ■可溶性色素  バーチタン(5gc)(5)チロシン
寒天(ISP) ■生育     良好に生育 マスタードブラウン(2ni) ■裏面     マスタードタン(21g)■気菌糸 
   良好に着生 ホワイトからナチュラル (aから2 dC) ■可溶性色素  カバードブラウン (2+1) (6)オートミール寒天(ISP) ■生育     中程度に生育 バンブー(2gc) ■裏面     バンブー(2gc) ■気菌糸    着生しない ■可溶性色素  産生じない (7)酵母エキス・麦芽エキス寒天(ISP)■生育 
    貧弱に生育 ■裏面 ■気菌糸 ■可溶性色素  − (8)栄養寒天 ■生育     中程度に生育 バンブー(2gc) ■裏面     バンブー(2gc) ■気菌糸    着生しない ■可溶性色素  バンブー(2ge) (9)グリセロール・リンゴ酸カルシウム寒天■生育 
    良好に生育 キャメル(3)e) ■裏面     キャメル(31e) ■気菌糸    着生しない ■可溶性色素  ダスティーコーラル(6gc)(10
)グルコース争ペプトン寒天 ■生育     良好に生育 コルクタンからタイルレッド (41eから5 ne) ■裏面     ラストブラウン(5pg)■気菌糸 
   着生しない ■可溶性色素  タイルレッド(5ne)(11)ペプ
トン・酵母エキス寒天(ISP)■生育     中程
度に生育 ナチュラル(3dc) ■裏面     ナチュラル(3dc)■気菌糸   
 着生しない ■可溶性色素  スパイスブラウン(3pn)(12)
グルコース・硝酸塩寒天 ■生育     良好に生育 ライトタン(3ge) ■裏面     キャメル(31e) ■気菌糸    着生しない ■可溶性色素  ライトタン(3gc)(III)生理
学的諸性質 (・1)メラニン色素の生成 (イ)チロシン寒天        陽性(ロ)ペプト
ン・イースト鉄寒天  陽性(ハ)グルコース・ペプト
ン・   陽性ゼラチン培地(21〜23℃) (ニ)トリプトン・イースト液   陽性(2)チロシ
ナーゼ反応        陽性(3)硫化水素の生産
         陽性(4)硝酸塩の還元     
     陰性(5)ゼラチンの液化(21〜23℃)
 陽性(グルコース争ペプトン・ゼラチン培地)(6)
スターチの加水分解       陽性(7)脱脂乳の
凝固(27℃)     陰性(8)脱脂乳のペプトン
化(27℃)  陽性(9)生育温度範囲   15〜
35℃生育至適温度      27℃ (10)炭素源の利用性(ブリーダム・ゴトリーブ寒天
培地) ・D−グルコース、L−アラビノース、D−キシロース
、D−マンニトール、 D−フルクトース、およびi−イノシトールを利用する
壷メリビオースおよびL−ラムノースをやや利用する。
・ラフィノースおよびシュークロースは利用しない。
(11)セルロースの分解       陰性(IV)
細胞壁組成 細胞壁のジアミノピメリン酸はLL型である。
以上、本抗生物質生産菌の菌学的性状を詳しく記載した
が、これを要約すると以下の通りである。
本菌の細胞壁中のジアミノピメリン酸はLL型である。
気菌糸の形態は直線状で、長い胞子鎖を形成しており、
胞子の表面は平滑である。
培養上の諸性質としては、栄養菌糸はブラウン系の色調
を呈し、気菌糸はホワイトあるいはブラウン系の色調を
呈する。なお、可溶性色素はブラウン系の色素を産生ず
る。
以上の結果から、本菌株はストレブトマイセス属に属す
る菌種であり、ブリドハムとトレスナーの分類(バーシ
ス・マニュアル・オブ・デターミネーティブ・バクテリ
オロジー、第8版、748〜829頁、1974年)に
よるホワイトあるいはレッドシリーズに属する菌種であ
ると考えられる。
なお、本菌株はストレプトマイセス・エスピー−K  
O−3988(Streptsyces  sp、Ko
−3988)  として、工業技術院微生物工業技術研
究所に寄託されている(微工研菌寄第10369号)。
以上、抗生物質KO−3988AおよびKO−3988
B生産菌について説明したが、一般的に放線菌の菌学的
性状は極めて変異し易く、一定したものではない。放線
菌は、自然的にあるいは通常行なわれている紫外線照射
、X線照射または変異誘発剤(例えば、N−メチル−N
−二トローNニトロソグアニジン、およびエチルメタン
スルホネート等)を用いる人為的な変異手段により変異
することは周知の事実である。このような人為的変異株
は勿論、自然変異種も含め、ストレプトマイセス属に属
し、抗生物質KO−3988A並びにKO−3988B
を生産する能力を有する菌株はすべて本発明に使用する
ことができる。
抗生物質の製造 本発明において、まず初めに抗生物質KO−3988A
およびKO−3988B生産菌を適当な培地に培養する
。本田の培養においては、一般に放線菌の培養方法が用
いられる。培地としては、微生物が同化し得る炭素源、
消化し得る窒素源、さらに必要に応じて無機塩などを含
有させた栄養培地が用いられる。
同化し得る炭素源としては、ブドウ糖、糖蜜、澱分、デ
キストリン、セルロース、コーン・ステイープ・リカー
 グリセリン、および有機酸等が単独または組合わせて
用いられる。消化し得る窒素源としては、ペプトン、肉
エキス、酵母エキス、乾燥酵母、大豆粉、コーン・ステ
イープ・リカー綿実粕、カゼイン、大豆蛋白分解物、ア
ミノ酸および尿素等の有機窒素源、または硝酸塩および
アンモニウム塩等の無機窒素化合物が単独または組合わ
せて用いられる。その他、必要に応じてナトリウム塩、
カルシウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、およびリ
ン酸塩等の無機塩類を添加することができる。さらに、
必要に応じて、本田の生育や抗生物質KO−3988A
並びにKO−3988Bの生産を促進する微量栄養素、
発育促進物質、あるいは前駆物質を適当に添加してもよ
い。
培養は、振とう培養または通気撹拌培養等の好気性条件
下で行なうのが好ましい。工業的には、深部通気撹拌培
養が好ましい。培地のpHは中性付近が好ましい。培養
温度は20〜37℃でも行ない得るが、通常は24〜3
0℃、好ましくは27℃付近に保つのがよい。培養時間
は、液体培養の場合、通常3〜6日培養を行なうと、本
抗生物質が生成蓄積される。好ましくは、培養中の蓄積
量が最大に達したときに培養を終了するのがよい。これ
らの培養組成、培地の液性、培養温度、撹拌速度、およ
び通気量等の培養条件は、使用する菌株の種類あるいは
外部条件等に応じて好ましい結果が得られるように便宜
調節あるいは選択する。液体培養において発泡がある場
合は、シリコン油、植物油および界面活性剤等の消泡剤
を便宜使用する。
このようにして得られた培養物中に、抗生物質KO−3
988A並びにKO−3988Bが蓄積されている。特
に、抗生物質KO−3988A並びにKO−3988B
は、培養菌体中に含有されているので、必要に応じて培
養物をろ過補助剤(例えば、セライトおよびハイフロー
ス−パーセル)を加えてろ過するか、または遠心分離し
て培養ろ液と菌体とを分離し、培養ろ液および菌体のメ
タノール抽出物を濃縮したものの混合物から抗生物質K
O−3988A並び1.: K O−3988Bを採取
するのが有利である。
抗生物質KO−3988A並びに KO−3988Bは、ヘキサンおよび水に不溶であり、
またアルコール系溶媒(例えば、メタノールおよびエタ
ノール)、クロロホルム系溶媒(例えば、ジクロロメタ
ンおよびクロロホルム)、およびケトン系溶媒(例えば
、アセトンおよびメチルイソブチルケトン)等の多くの
有機溶媒に可溶である塩基性物質であるので、培養菌体
から本抗生物質を分離精製するには、これらの性質を利
用した精製方法を用いる。通常、培養ろ液と菌体のメタ
ノール抽出物を別個に濃縮し、その後、それぞれの濃縮
物を混合し、この混合物から非親水性溶媒(例えば、酢
酸エチルおよびクロロホルム)を用いて、本抗生物質を
有機溶媒層に転溶させる。
このようにして得られた有機溶媒層は、必要に応じて金
属イオン等を除去するために、希薄なエチレンジアミン
四塩酸塩水溶液で洗浄した後、種々の脱水剤(例えば、
無水硫酸ナトリウムおよびビーズゲル)を加えて脱水す
る。次いで、脱水した有機溶媒層の溶媒を減圧下で除去
する。この濃縮操作において、抗生物質KO−3988
A並びにKO−3988Bは安定ではあるが、通常加熱
温度が50℃以下となるように行なうのが好ましい。残
渣にヘキサンおよび石油エーテル等の有機溶媒を加えて
抗生物質KO−3988A並びにKO−3988Bを沈
澱させることができる。得られた沈澱物はヘキサン等で
数回洗浄後、吸引ろ過または遠心分離により、抗生物質
KO−3988A並びにKO−3988Bの粗製物を採
取することができる。
上記粗製物をさらに精製するためには、抗生物質KO−
3988A並びにKO−3988Bと混雑物との溶解度
の差、混合しない二液相関への分配の差、あるいは各種
吸着担体に対する吸着力の差を利用する多くの手段を用
いることができる。
その中でも特に、クロマトグラフィーが有効な手段であ
る。本抗生物質の精製に有効なりロマトグラフィーは、
シリカゲル、アルミナ、活性炭セルロースおよびヒドロ
キシアパタイトHP−20等の吸着樹脂等を用いた吸着
クロマトグラフィーや、シラン化シリカゲルおよびオク
タデシルシラン化シリカゲル等を用いた逆相分配クロマ
トグラフィーや、セファデックスLH−20およびトヨ
パール等を用いた分子ふるいに基づくゲルろ過クロマト
グラフィーや、DEAE−セルロース、DEAE−セフ
ァデックスおよびDEAE )ヨパール等を用いたイオ
ン交換クロマトグラフィー等が挙げられる。
抗生物質KO−3988A並びに KO−3988Bは、上記クロマトグラフィー電気泳動
、向流分配、限外ろ過、および蒸留等の手段を単独ある
いは任意の順序で組合わせ、または反復して用いること
により分離精製することができる。例えば、上記粗製物
を少量のクロロホルムに溶解し、シリカゲルに吸着させ
、これをクロロホルム−メタノール系混合溶液を用いて
カラムクロマトグラフィーを行なう。次いで、得られた
活性画分を減圧濃縮後、少量のクロロホルムに溶解し、
これをクロロホルム−メタノール系混合溶液で分子ふる
いに基づくゲルろ過クロマトグラフィーを行なうことに
より、抗生物質KO−3988A並びにKO−3988
Bを分離精製することができる。
以下、抗生物質KO−3988A並びにKO−3988
Bの理化学的性質および生物学的性質について記述する
(1)理化学的性質 <KO−3988A> ■元素組成:C22H2607C高分解能マススペクト
ル) ■分子量:402(フィールド・デイソープシラン(F
D)マススペクトル) ■融点:182〜183℃ ■比旋光度= [α]   −−46゜(C調0.58
.クロロホルム) ■紫外部吸収スペクトル:第1図の通り(メタノール中
で測定) ■赤外部吸収スペクトル:*2図の通り(KBrディス
ク法で測定) ■溶剤に対する溶解性:ヘキサンおよび水に不溶、メタ
ノール、エタノール、ジクロロメタン、クロロホルム、
酢酸エチル、酢酸ブチルおよびアセトンに可溶 ■核磁気共鳴スペクトラム:第3図および第4図の通り (重クロロホルム 中、7MS基準) ■塩基性、中性、酸性の区別:中性物質[株]呈色反応
: H2S 04 、およびヨード発色に陽性 <KO−3988B> ■元素組成:C22H2607 (高分解能マススペクトル) ■分子量:4’02(フィールド・ディソープション(
F D)マススペクトル) ■融点:101〜104℃ ■比旋光度: [α]   −−132゜(C−0,5
7,クロロホルム) ■紫外部吸収スペクトル:第5図の通り(メタノール中
で測定) ■赤外部吸収スペクトル:第6図の通り(KBrディス
ク法で測定) ■溶剤に対する溶解性:ヘキサンおよび水に不溶、メタ
ノール、エタノール、ジク  ロロメタン、クロロホル
ム、酢酸エチル、酢酸ブチル、アセトンに可溶 ■核磁気共鳴スペクトラム:第7図および第8図の通り (重クロロホルム 中、7MS基準) ■塩基性、中性、酸性の区別:中性物質[株]呈色反応
: H2S 04 、およびヨード発色に陽性 (n)生物学的性質 ■抗生物質KO−3988Aの抗菌スペクトルスタフィ
ロコッカス・オーレウスPDA209Pスタフィロコッ
カス・オーリウスATCC6538Pバチルス・サブチ
ルスATCC8833バチルス・サブチルス1F030
01 マイクロコツカス・ルナウスATCC9431マイコバ
クテリウム・スメグマチスATCC807エシユリヒア
・コリーNIHJ エシュリヒア令コリーN1)IJ jC−2クレブジイ
ラ・ブニュモニエATCC10031サルモネラΦチビ
ミュウム プロテウスΦブルガリスlPO3167シユウドモナス
φエルギノーザIF03080カンジダ・アルビカンス サツカロマイセス・セレビシェATCC9763クリプ
トコツカス・ネオフォルマン ミクロスポラム・ジブセラム トリコフィトン・メンタグロフィト ペニシリウム曇ヘルクエlPO4874ボトリチス・シ
ネレ スクレオチニア・シネレ ピリキュラリアψオリゼ > 1000 c > 1000 c > 1000 c > 1000 c > 1000 c > 1000 c > 1000 c > 1000 c 〉1000 c > 1000 c > 1000 c > 1000 c ) 1000 d > 1000 d > 1000 d ) 1000 d ) 1000 d > 1000 d > 1000 d > 1000 d ) 1000 d 夷アガーダイリュウシジン法、 bMIC−最小生育阻
止濃度;0栄養寒天使用(寒天は1.0%); 6ポテ
ト寒天使用以上の結果より、抗生物質KO−3988A
は、グラム陽性菌、ダラム陰性菌、および真菌類に対し
て抗菌活性を示さないことが判明した。
■抗生物質KO−3988Bの抗菌スペクトルプロテウ
スOブルガリスlPO3187シユウドモナス・エルギ
ノーザ1F03080カンジダ・アルビカンス > 1000 c > 1000 c > 1000 d ミクロスポラム・ジブセラム > 1000 d ボトリチス・シネレ スクレオチニア・シネレ ピリキュラリア争オリゼ > 1000 d > 1000 d ) 1000 d 8アガーダイリュウション法:bMIC−最小生育阻止
濃度;0栄養寒天使用(寒天は1.OX)  ; ’ポ
テト寒天使用以上の結果より、抗生物質KO−3988
Bは、グラム陽性菌、ダラム陰性菌、および真菌に対し
て抗菌活性を示さないことが判明した。
■抗生物質KO−3988Aおよび KO−3988Bの細胞毒性 11eLa細胞に対する試験管内活性試験において、抗
生物質KO−3988Aおよび KO−3988Bは、それぞれ3.1μg/mlおよび
1.6μz / mlの最小発育阻止濃度(MIC)を
示した。
(実施例) A、ストレプトマイセスKO−3988の培養グルコー
ス1,0%、ペプトン0.5%、肉エキス0.5%、食
塩0,3%、および寒天1.2%を含有する寒天斜面培
地を用い、ストレプトマイセスK O−3988(FE
RN−P−10869)を27℃で6日間培養する。
これとは別に、500m1容坂ロフラスコに、グリセリ
ン2.0%、大豆粉2.0%、および食塩0.5%を含
有する液体培地(pH7,0) 100 mlを仕込み
、滅菌しておく。
上記寒天斜面培地から、ストレプトマイセスKO−39
88を前記坂ロフラスコに1白金耳接種した。次いで、
レシプロカルシェーカー(振幅17cm、毎分120回
往復)を用い、27℃で72時間振とう培養して種母を
得た。
その後、100N容ジャーファーメンタ−にグルコース
2.0%、ペプトン0.5%、肉エキス0.5%、乾燥
酵母0.3%、食塩0.5%、および炭酸カルシウム 0.3%を含有する培地6011を仕込み滅菌した後、
上記種母600 mlを無菌的に移植し、通気撹拌培養
を行ない、培養液的60j2を得た。
上記Aで得られた培養液に酢酸エチルを加え、十分撹拌
した後、しばらくのあいだ静置した。
分離した酢酸エチル層を分液し、これに無水硫酸ナトリ
ウムを加えて脱水した。その後、減圧濃縮して抗生物質
KO−3988A並びにKO−3988Bを含有する油
状残渣約200gを得た。
上記Bで得られた油状残渣を、予めクロロホルムを用い
てシリカゲル(メルク社製)を充填させたシリカゲルカ
ラム(内径30mm、長さ400mm)に吸着させ、展
開溶液をクロロホルムからメタノールへと連続的に変化
させながらクロマトグラフィーを行なった。得られた活
性画分を減圧濃縮して、純度的60%程度の抗生物質K
O−3988A並びにKO−3988Bを含有する粗精
製品450 mgを得た。
上記Cで得られた粗精製品の純品を得るために、セファ
デックスLH−20を充填したカラム(内径30mm、
長さ400mm)を用い、粗精製品を少量のメタノール
に溶解してカラムに供した。展開溶媒にはメタノールを
用いた。順次、フラクシジンを集め、分析した結果、約
300〜400m1の溶出部から抗生物質KO−398
8Aの純品を約100mg、並びに約500〜700 
mlの溶出部から抗生物質KO−3988Bの純品を約
50 mg得た。
本抗生物質KO−3988A並びに KO−3988Bの理化学的性質および生物学的性質は
、先に記載した通りである。
(発明の効果) 上述の通り、本発明によって、新規な抗生物質KO−3
988A並びにKO−3988B、及びその製造方法が
提供される。
【図面の簡単な説明】
第1図は、抗生物質KO−3988Aの紫外部吸収スペ
クトル図。 第2図は、抗生物質KO−3988Aの赤外部吸収スペ
クトル図。 第3図は、抗生物質KO−3988Aの1H−NMRス
ペクトル図。 第4図は、抗生物質KO−3988Aの13C−NMR
スペクトル図。 第5図は、抗生物質KO−3988Bの紫外部吸収スペ
クトル図。 第6図は、抗生物質KO−3988Bの赤外部吸収スペ
クトル図。 第7図は、抗生物質KO−39888のIH−NMRス
ペクトル図。 第8図は、抗生物質KO−3988Bの13C−NMR
スペクトル図。 1・・・アルカリ性における抗生物質 KO−3988Aの紫外部吸収、2・・・酸性における
抗生物質KO−3988Aの紫外部吸収、3・・・中性
における抗生物質KO−3988Aの紫外部吸収、4・
・・アルカリ性における抗生物質KO−3988Bの紫
外部吸収、5・・・酸性における抗生物質KO−398
8Bの紫外部吸収、6・・・中性における抗生物質KO
−3988Bの紫外部吸収 出願人代理人 弁理士 鈴江武彦

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)以下の理化学的性質を有する抗生物質KO−39
    88A。 [1]元素組成:C_2_2H_2_6O_7(高分解
    能マススペクトル) [2]分子量:402(フィールド・ディソープション
    (FD)マススペクトル) [3]融点:182〜183℃ [4]比旋光度:[α]^1^9_D=−46°(C=
    0.58、クロロホルム) [5]紫外部吸収スペクトル:第1図の通り(メタノー
    ル中で測定) [6]赤外部吸収スペクトル:第2図の通り(KBrデ
    ィスク法で測定) [7]溶剤に対する溶解性:ヘキサンおよび水に不溶、
    メタノール、エタノール、ジクロロメタン、クロロホル
    ム、酢酸エチル、酢酸ブチル、およびアセトンに可溶 [8]塩基性、中性、酸性の区別:中性物質[9]呈色
    反応:H_2SO_4、およびヨード発色に陽性
  2. (2)以下の理化学的性質を有する抗生物質KO−39
    88B。 [1]元素組成:C_2_2H_2_6O_7(高分解
    能マススペクトル) [2]分子量:402(フィールド・ディソープション
    (FD)マススペクトル) [3]融点:101〜104℃ [4]比旋光度:[α]^1^9_D=−132°(C
    =0.57、クロロホルム) [5]紫外部吸収スペクトル:第5図の通り(メタノー
    ル中で測定) [6]赤外部吸収スペクトル:第6図の通り(KBrデ
    ィスク法で測定) [7]溶剤に対する溶解性:ヘキサンおよび水に不溶、
    メタノール、エタノール、ジクロロメタン、クロロホル
    ム、酢酸エチル、酢酸ブチル、およびアセトンに可溶 [8]塩基性、中性、酸性の区別:中性物質[9]呈色
    反応:H_2SO_4、およびヨード発色に陽性
  3. (3)ストレプトマイセス属に属する抗生物質KO−3
    988A生産菌を培地に培養し、培養物中に抗生物質K
    O−3988Aを蓄積させ、該培養物中から抗生物質K
    O−3988Aを採取することを特徴とする抗生物質K
    O−3988Aの製造方法。
  4. (4)ストレプトマイセス属に属する抗生物質KO−3
    988A生産菌が、ストレプトマイセスKO−3988
    (FERM−P−10369)である請求項3記載の製
    造方法。
  5. (5)ストレプトマイセス属に属する抗生物質KO−3
    988B生産菌を培地に培養し、培養物中に抗生物質K
    O−3988Bを蓄積させ、該培養物中から抗生物質K
    O−3988Bを採取することを特徴とする抗生物質K
    O−3988Bの製造方法。
  6. (6)ストレプトマイセス属に属する抗生物質KO−3
    988B生産菌が、ストレプトマイセスKO−3988
    (FERM−P−10369)である請求項5記載の製
    造方法。
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