JPH02189115A - コーヒー抽出器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は、いわゆる遠心抽出式（エスプレッソ式）のコ
ーヒー抽出器に関する。

（従来の技術） 一般に、抽出時における湯とコーヒー粉の接触時間を短
くすれば、コーヒー粉から風味を損う成分（例えば苦み
成分）を抽出せずに済んで、コーヒー液の風味を良くで
きる。これを実現するために、最近、いわゆる遠心抽出
式のコーヒー抽出器が考えられている。このコーヒー抽
出器は、抽出器本体にモータを設け、このモータの上向
きの回転軸の上端部に、カップリングを介してコーヒー
液抽出用のケースを連結支持させており、このケースの
外周部にはコーヒー液抽出用の濾過部が設けられている
。・そして、抽出時には、モータを運転してケースを例
えば毎分１万回転程度で高速回転させ、ケース内に供給
された湯を回転遠心力によりケース内のコーヒー粉中を
速やかに通過させ、そのケース外周部の濾過部からコー
ヒー液として抽出するものである。

（発明が解決しようとする課り ところで、渇の吐出具合で、ケース内の中央に正確に湯
が滴下するとは限らないので、ケースの回転開始後に給
湯を開始すると、その給湯開始当初から湯がケース内で
回転遠心力を受けて周囲に不均一に飛散することとなる
。このため、給湯開始当初に、ケース内のコーヒー粉に
湯を含んだ部分とそうでない部分が不均一にできて、ケ
ース内のｆｆ１ｊｌ配分がアンバランスとなり、このア
ンバランス状態での回転により、ケースが激しく振動し
て騒音が大きくなり、使用者にうるさいという感じを与
えるおそれがある。

本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、従
ってその目的は、コーヒー液を遠心抽出式（エスブレッ
ソ式）で抽出するものにおいて、抽出時の高速回転に伴
う振動を低減できて、低騒音化を図り得るコーヒー抽出
器を提供するにある。

［発明の構成］ （課届を解決するための手段） 本発明のコーヒー抽出器は、内部にコーヒー粉を収容し
外周部にコーヒー液抽出用の濾過部をｈ−するケースと
、このケース内に湯を供給する給湯機構と、前記ケース
を回転させることによって前記湯を回転遠心力により前
記コーヒー粉中を通過させて前記濾過部からコーヒー液
として抽出させるモータとを備えて成るものであって、
前記給湯機構による前記ケース内への給湯を開始した後
、前記ケースを回転させるように設定したものである。

（作用） ケース内への給湯を開始した後、ケースが回転される。

従って、給湯開始当初は、ケースが停止状態になってい
るため、供給された湯は、ケース内の底部に溜まり、ケ
ース内のコーヒー粉に底部からまんべんなく浸透するよ
うになる。この状態でケースの回転が開始されるため、
ケース内の重量バランスがとれて振動が効果的に低減さ
れる。

（実施例） 以下、本発明をミル機能付のコーヒー抽出器に適用した
一実施例について図面を参照して説明する。１は抽出器
本体で、その左側部には、カートリッジ式の貯水タンク
２が設けられ、また右側下部にはコーヒー液貯溜用のボ
トル３を載置する加熱台４が設けられている。この加熱
台４の下面側には、ヒータ５と加熱管６が添設され、こ
の加熱管６内には貯水タンク２から水が供給される。

一方、抽出器本体１には、ボトル３の左側方に位置して
モータ収納室１ａが形成され、このモータ収納室ｌａ内
に縦軸形のモータ７が収納されている。このモータ７は
、その回転方向が正逆反転可能に構成された整流子モー
タである。このモータ７の上向きに突出する回転軸８の
上端部には、後述する粉砕体９駆動用の内カツプリング
１０が固着されている。そして、この内カツプリング１
０の外周には、後述するケース１１駆動用の外カツプリ
ング１２が相対回転自在に嵌合されている。

１３はモータ７の回転力を外カツプリング１２に選択的
に伝達するクラッチ機構で、このクラッチ機構１３は、
回転軸８に嵌着した筒状基部材１４と外カツプリング１
２のド部とに跨がるようにコイルスプリング１５を巻装
し、そのコイルスプリング１５の下端を止めビン１６に
よって筒状基部材１４に固定して構成したものである。

この場合、クラッチ機構１３は摩擦式一方クラッチとし
て構成され、モータ７が正回転しているときには、コイ
ルスプリング１５が外カツプリング１２から緩んで、モ
ータ７の回転力が外カツプリング１２には伝達されず、
内カツプリング１０のみが回転駆動される。一方、モー
タ７が逆ｕ転すると、コイルスプリング１５が摩擦力に
よって外カツプリング１２に巻締まった状態となり、両
カップリング１０．１２が一体的に回転駆動される。

斯かるクラッチ機構１３の上方部には、外装ケース１７
が着脱可能に装着され、この外装ケース１７の底部右端
に・形成した抽出ノズル１８が、ボトル３の上面開口に
臨んでいる。そして、この外装ケース１７内には、コー
ヒー豆粉砕及びコーヒー液抽出兼用のケース１１が収納
され、このケース１１の底部に下向きに形成した筒状継
手１９を、外カツプリング１２に嵌合連結し、それによ
ってケース１１を支持させる構成である。この場合、筒
状継手１９の内周面と外カツプリング１２の外周面は、
共に凹凸状に形成され、両者の噛合いによって両者の回
り止めを図っている。また、ケス１１内には、粉砕体９
が回転自在に設けられ、この粉砕体９の支軸２０が、内
カップリング１０に嵌合連結されている。一方、ケース
１１の上面開口部には、中央に給湯ｌコ２１ａをＨする
ドーム状の蓋２１を被せ、この蓋２１とケース１１の上
端との間に、例えば０．　　”ｓ■程度の隙間を均一に
形成して、その隙間を濾過部２２としている。この濾過
部２２へ向って湯（コーヒー液）を回転遠心力により上
昇させるために、ケース１１の内周面は、上側が拡開す
るテーバ面状に形成されている。この場合、蓋２１の固
定は、公２１に形成した係合爪２３を、ケース１１の上
縁部に形成したバヨネット係合溝２４に係合させること
によって行っている。また、外装ケース１７の上面開口
部には、中央に漏斗状の給湯口２５ａを６するｌ！２５
が彼せられ、この［２５の給湯口２５ｍが、下方の蓋２
１の給湯口２１ａに挿入されている。この蓋２５の上方
には、前記加熱管６に連通ずる給湯アーム２６を水平旋
回可能に設け、この給温アム２６の渇出口２６ａを蓋２
５の給湯口２５ａの真上に位置させ得るようにしている
。この給湯アーム２６、加熱管６及びヒータ５とから給
湯機構２７を構成している。２８は給湯アーム２６の上
方を覆う蓋である。

次に、主要部の電気回路構成を第２図に基いて説明する
。モータ７の界磁コイル７ａ、７ｂと電機子コイル７Ｃ
への通電方向を反転させるために、２つの切換スイッチ
３１．３２を設けると共に、その界磁コイル７　ｂ　’
　ｔｌｌｉ源ライシライン３４に正回転用スイッチ３３
を設け、この正回転用スイッチ３３と並列に１、抵抗３
５と逆回転用スイッチ３６との直列回路を設けている。

この場合、粉砕運転時には、切換スイッチ３１の、可動
接点３１ａが固定接点３１ｂに接触すると共に、切換ス
イッチ３２の可動接点３２　ａが固定接点３２ｂに接触
し、且つ正回転用スイッチ３３がオンした状態となり、
これによってモータ７が例えば１００００　ｒｐｍでＩ
Ｆ回転する。一方、抽出運転時には、切換スイッチ３１
のＦｉｌ動接点３１ａが固定接点３１ｃ側に切換わると
共に、切換スイッチ３２の可動接点３２ａが固定接点３
２ｃに切換わり、ｎつ逆回転用スイッチ３６がオンした
状態となり、これによってモータ７が例えば５０００　
ｒｐｍで逆回転する。このように逆回転時の回転数が正
回転時の半分に低下するのは、抵抗３５の存在によって
モータ７の印加電圧が低下されるからである。３７はヒ
ータ５への通電路中に設けたヒータスイッチである。

これら各スイッチ３１，３２．３３．３６．３７の切換
動作は、マイクロコンピュータ３８により制御される。

この場合、マイクロコンピュータ３８は、粉砕（ミル）
運転終了後、まず、ヒータ５への通電（ヒータスイッチ
３７のオン）を行って湯の生成を開始し、それによって
ケース１１内に供給された湯がケース１１内に例えば１
７３程度溜まる頃に、モータ７を逆回転させる（逆回転
用スイッチ３６をオンさせる）ように、モータ７の逆回
転のタイミングが設定されている。尚、第３図は、モー
タ７の回転方向とヒータ５への通電期間を示すタイムチ
ャートである。

次に、上記構成の作用について説明する。コーヒー液を
抽出する手順、は、まず、貯水タンク２内に給水すると
共に、ケース１１内にコーヒー豆を収容し、第１図に示
した状態にセットする。次いで、粉砕運転開始のＩ−に
作を行うと、マイクロコンピュータ３８により切換スイ
ッチ３１の可動接点３１ａが固定接点３１ｂに接触する
と共に、切換スイッチ３２の可動接点３２ａが固定接点
３２ｂに接触し、且つ正回転用スイッチ３３がオンして
、モータ７が例えば１００００　ｒｐｍ、で正回転する
。

この−モータ７の正回転により、粉砕体９が回転されて
ケース１１内のコーヒー豆が粉砕される。この粉砕運転
中は、モータ７の回転方向がクラッチ機構１３のコイル
スプリング１５にとって緩み方向であるから、コイルス
プリング１５が外カツプリング１２の外周面から緩んで
、モータ７の同転力が外カツプリング１２には伝達され
ず、ケース１１はほぼ停止状態を維持する。

このような粉砕運転を設定時間（ｆＮＩえば３０〜４０
秒）だけ実行した後、マイクロコンピュータ３８によっ
て正回転用スイッチ３３がオフされてモータ７が−Ｕ停
止する。そして、ヒータスイッチ３７がオンされてヒー
タ５への通電が開始される。これにより、貯水タンク２
から加熱管６内に供給される水が順次熱湯化され、その
熱湯が沸騰圧により給湯アーム２６へ順次押し上げられ
て、その湯出口２６ａから側蓋２５．２１の給湯口２５
ａ、２１ａを通してケース１１内に給湯される。

この後、湯が、ケース１１内に例えば１／３程度溜まっ
た頃に、マイクロコンピュータ３８によって、切換スイ
ッチ３１の可動接点３１ｇが固定接点３１ｃ側に切換わ
ると共に、切換スイッチ３２の可動接点３２ａが固定接
点３２ｃに切換わり、且つ逆回転用スイッチ３６がオン
する。これによって、モータ７への通電方向が反転して
このモータ７が例えば５０００　ｒｐｍで逆回転する。

この回転方向は、クラッチ機構１３のコイルスプリング
１５にとって巻締り方向であるから、コイルスプリング
１５が外カツプリング１２の外周面に巻締まって、モー
タ７の回転力が外カツプリング１２にも伝達される。こ
れによって、内外両カップリング１０．１２が一体的に
回転し、ケース１１が粉砕体９と一体的に高速回転する
。

この場合、ケース１１を回転させる前に、既にケース１
１内には湯が供給されているため、ケース１１内の底部
に湯が溜まって、その湯が、コーヒー粉に底部からまん
べん−く浸透して、ケース１１内の重量配分がバランス
した状態になる。このため、ケース１１の回転を開始し
ても、アンバランスによる振動がほとんど発生せず、回
転の立上りが安定する。そして、回転開始後、直ちに、
ケース１１内の、コーヒー粉Ａが回転遠心力により第１
図に示すように周側壁側にまんべんなく分散して該周側
壁内面に均一にへばりついた状態（該周側壁内面に沿っ
てコーヒー粉Ａの均一な層ができた状態）になる。この
ような状態で、前述した如く給湯アーム２６から熱湯が
ケース１１内の中央部分に吐出されて、粉砕体９やケー
ス１１の内底面で受けられることになる。このとき、粉
砕体９上で受けられた熱湯は、粉砕体９の回転により遠
心方向に振切られるように周囲に飛散し、コーヒー粉Ａ
内にその内周側から浸透することになる。

また、ケース１１の内底面で受けられた熱湯は、ケース
１１の回転に伴う遠心力により内底面を伝ってコーヒー
粉Ａ内゛に浸透する。このようにして、コーヒー粉Ａ内
に浸透した熱湯は、コーヒー粉Ａからエキスを抽出しな
がら、回転遠心力により比較的速やかにコーヒー粉入中
を通過してケース１１の周側壁内面に達し、更に、その
周側壁内面のテーバ而に沿って上昇して、ケース１１の
上端と蓋２１との間の僅かな隙間即ちａ退部２２から周
囲に飛散し、外装ケース１７の内側壁で受けられる。そ
して、濾過部２２から飛散して外装ケース１７の内側壁
で受けられたコーヒー液は、その内側壁を下方に伝い流
れ、最終的に抽出ノズル１８からボトル３内に滴下して
貯溜される。この場合、湯を回転遠心力によりコーヒー
粉入中を比較的速やかに通過させるので、コーヒー粉Ａ
から本来の香り高い成分のみ抽出して風味を損う成分を
抽出せずに済み、コーヒー液の風味が良くなる。

上記実施例によれば、ケース１１内への給湯を開始した
後に、ケース１１を回転させるようにしたので、給湯開
始当初は、ケース１１が停止状態になっていて、湯がケ
ース１１内の底部に溜まり、その湯がケース１１内のコ
ーヒー粉に底部からまんべんなく浸透して、ケース１１
内のｆｆｉ量配分がバランスした状態になる。このため
、ケース１１の回転開始当初から、回転を安定して立上
らせることができ、アンバランスによる振動を効果的に
低減できて、低騒音化を図り得る。

尚、上記実施例によれば、ケース１１の回転開始時期を
、ケース１１内に湯が１／３程度溜った頃に設定したが
、給湯開始後であれば、１／３以下若しくは１７３以上
であっても良い。

また、上記実施例によれば、ケース１１の上端とｌ！２
１との間に形成した僅かな隙間を濾過部２２としている
が、例えば、ケース１１の側壁全周に微細孔を多数形成
してそれを濾過部としても良い。

その他、本発明は、クラッチ機構１３を例えば電磁クラ
ッチに嚢更したり、或は、ミル機能を省略した構成のも
のにも適用できる等、種々の変形が可能である。

［発明の効果］ 本発明は以上の説明から明らかなように、ケース内への
給湯を開始した後に、ケースを回転させるようにしたの
で、給湯開始当初は、ケースが停止状態になっていて、
湯がケース内のコーヒー粉に底部からまんべんなく浸透
して、ケース内の重量配分がバランスした状態になり、
これによって、ケースの回転開始当初から振動を効果的
に低減できて、低騒音化を図り得るという優れた効果を
奏する。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明、の一実施例を示したもので、第１図は全
体の縦断ｉＥ面図、第２図は要部の電気回路図、第３図
はモータとヒータの動作を示すタイムチャートである。 図面中、１は抽出器本体、３はボトル、５はヒータ、６
は加熱管、７はモータ、９は粉砕体、１０は内カツプリ
ング、１１はケース、１２は外カツプリング、１３はク
ラッチ機構、１５はコイルスプリング、１７は外装ケー
ス、２２は濾過部、２６は給湯アーム、２７は給湯機構
、３８はマイクロコンピュータである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、内部にコーヒー粉を収容し外周部にコーヒー液抽出
   用の濾過部を有するケースと、このケース内に湯を供給
   する給湯機構と、前記ケースを回転させることによって
   前記湯を回転遠心力により前記コーヒー粉中を通過させ
   て前記濾過部からコーヒー液として抽出させるモータと
   を備えて成るものであって、前記給湯機構による前記ケ
   ース内への給湯を開始した後、前記ケースを回転させる
   ように設定したことを特徴とするコーヒー抽出器。