JPH02188539A - 分岐1,3―グリコールおよびそのモノエステルの製造方法 - Google Patents

分岐1,3―グリコールおよびそのモノエステルの製造方法

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JPH02188539A
JPH02188539A JP28509889A JP28509889A JPH02188539A JP H02188539 A JPH02188539 A JP H02188539A JP 28509889 A JP28509889 A JP 28509889A JP 28509889 A JP28509889 A JP 28509889A JP H02188539 A JPH02188539 A JP H02188539A
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reaction
formula
catalyst
aldehyde
phase
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JP28509889A
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Kjell Ankner
アンクネル チェール
Pia Carlsson
カールソン ピアー
Alfred Hopfinger
ホーフインゲル アルフレッド
Hakan Rahkola
ラーフコーラ ホーガン
Kjell Sjoeberg
スイエベルグ チェール
Monica Soederlund
セダールンド モニカ
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Neste Oxo AB
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Neste Oxo AB
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C29/00Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom not belonging to a six-membered aromatic ring
    • C07C29/36Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom not belonging to a six-membered aromatic ring increasing the number of carbon atoms by reactions with formation of hydroxy groups, which may occur via intermediates being derivatives of hydroxy, e.g. O-metal
    • C07C29/38Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom not belonging to a six-membered aromatic ring increasing the number of carbon atoms by reactions with formation of hydroxy groups, which may occur via intermediates being derivatives of hydroxy, e.g. O-metal by reaction with aldehydes or ketones
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C67/00Preparation of carboxylic acid esters
    • C07C67/44Preparation of carboxylic acid esters by oxidation-reduction of aldehydes, e.g. Tishchenko reaction

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、アルファ位置に水素原子を有するアルデヒド
の触媒縮合により分岐1.3−グリコールおよびそのモ
ノエステルを製造する方法に関する。
(従来の技術および発明が解決しようとする問題点〕反
応は次式により要約することができる。
曹 C=0 R,−C1l−R1 Rz  011  Rg Rg  OHRg + 上式において、R1およびR2は同一または異るもので
あってそれぞれ炭素数1〜4の低級アルキル、好ましく
はメチルを示す。
1.3−グリコールの若干量は、多分カニッツァロによ
る次の反応により、出発アルデヒドのアルドール化によ
っ°C直接形成されるものと思われる。
上記の反応は50年来(たとえば1937年のDB−G
 −[i46.4B2)知られているが、大量生産にお
ける種々異る問題が発生し、改良を必要として来た。
したがって現在でも当該製造方法の改良に関し特許公報
が発行されている、問題に対する関心を刺激したもう一
つの要因はグリコールそのものおよびそのモノエステル
に対する利用分野の増大である。アルファ位置に水素を
有するアルデヒドの中で工業的に最大の原料はイソブチ
ルアルデヒドである。それは0×0法と呼ばれるプロペ
ンのヒドロホルミル化によりn−ブチルアルデヒドの副
生成物として相当の量が形成される。
縮合触媒として、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等
容易に水に溶けることが多い化合物であるアルカリ化合
物がもっばら使用されて来た。同期系2A族に属する金
属の水酸化物は満足すべき触媒活性を示す。反応媒体に
おいて水はごく僅かに可溶であり、有機相において無機
水酸化物は実質的に不溶であるので、縮合反応は2相系
において、またほとんど不溶の2A族水酸化物を使用す
る時は3相系において、継続する。最近の諸特許はたい
ていこの困難に支配される縮合反応の最適化に関するも
のであるが、いずれも種々異る欠点を有している。
U S −A −3,718,689はイソブチルアル
デヒドの純度すなわち0.5%未満の水と0.5%未満
の有機酸という要求を場げている。またある者は濃縮水
酸化物−アルデヒドの2相系中での安定した乳濁を得る
ため強力な撹拌の必要性を指摘する。反応時間はかなり
長く、満足すべき収率は約2時間後はじめて得られる。
表によれば該方法の再現可能性は非常にdセとが示され
ている。当該特許明細書の表Hによれば、実験4,5.
6は明らかに同一条件で行われているが、それぞれ61
%、45%。
20%というまったく異るモノエステル収率が得られて
いる。
U S −A −3,291,821においてもアルカ
リ触媒法の同様な記載が見出される。この方法によれば
強力な攪拌と激しい循環が必要であるといわれる。
そして強力な攪拌が行われているが、バッチ方式による
方法の収率はいぜんとして低く、僅か約13%にすぎな
い。
D E −A 1−3,024,496によれば、バッ
チ方式リアクターにおいてアルデヒドの流れとNaOH
溶液の流れが並列的に導入される。この方法により、激
しい熱の発生を制御し、反応が非常に早(開始すること
を避けることができる。これは、リアクターがすでに最
初から反応物によって完全に充満している場合は特に重
要である。この方法の一つの重大な欠点は、当該特許明
細書においても指摘されているように、この方法を連続
的な方法として使用することができないということであ
る。
U S −A −3,703,541においては、反応
触媒としてフェノール塩を使用することが記載され、U
 S −A −3,091,632によればアルカノエ
ートナトリウム(sodius alkanoates
)が使用されている。
これらの型の触媒はいずれも収率をある程度増大させる
が、一方原料の純度について厳しい要求があり、反応環
境における水の不存在についてもやかましい要求がある
。したがってこれらの方法は工業的見地からは魅力に乏
しい。
D E −A I −2,820,518は、アルカリ
土類金属水酸化物およびカルボン酸およびそれらの塩か
らなる触媒系を開示している。この方法を使用する場合
の重大な欠点は、最終反応後に炭酸ガスを使用してアル
カリ土類金属触媒を沈澱させなければならないことであ
る。この場合は細粒化した沈澱物の面倒な分離が必要と
なる。
D E −A I −3,403,696は縮合反応と
それに続く原料混合物の120℃、圧力100バールで
の水素添加からなる2工程の方法を開示している。この
ような方法が攪拌器とチューブリアクターのみが設けら
れた従来のりアクタ−を使用する上記他の諸方法に比べ
て競争上より有利であるとは考えられない。
D B −A I −3,447,029によれば、そ
れ自体は以前から知られている充填材を含むチューブリ
アクターを使用することにより、水と有機相間の良好な
接触が得られる。
U S −A −4,225,726は錫と錫酸化物が
それぞれ触媒として使用される縮合反応を開示している
その利点は、これらの触媒は、アルファ位置に1個の水
素原子を有するアルデヒドおよび2個の水素原子を有す
るアルデヒドを原料として使用する合成を行うことを可
能とする、ということである。
しかし本発明に関係するアルファ位置(zただ1個の水
素原子を有する縮合生成物の収率は0.イソブチルアル
デヒドを使用する場合僅かに20%である。
〔課題を解決する手段〕
上記の諸困難は、すべて、下記−数式Iの分岐1.3−
ジオール あっ”C1アルファ位置に水素原子を含み下記の一数式
IV および/または下記−数式■ および/または下記一般弐■のそのモノエステルC=0 R1−CI−R1 (上記各式において、R1およびR8は同一または異る
ものであってそれぞれ炭素数1〜4の低級アルキル、好
ましくはメチルを示す)の製造方法でのアルデヒド(R
,およびR1は上記の意味を有する)を相移動触媒から
なる触媒系およびアルカリ物質の存在下に多相系におい
て縮合させることを特徴とする本発明を使用することに
よって容易に克服することができる。
本発明は相移動触媒からなる触媒系をアルカリの存在下
に使用することに基くものである。これは次のような多
くの重要な技術的な利点を生じる。
a)反応は高速で進行する。
b)高収率の反応化成物が得られる。
C)副生成物は小量のみ形成される。
d)ジオールまたはモノエステルを主生成物として形成
させるかまたはこれら2つの生成物の任意の混合物を形
成させるかのいずれかに方法を制御することができる。
e)触媒は再循環させることができる。
f)反応混合物はゆるやかに攪拌すれば充分である。
g)合成はバッチ方式または連続方式のいずれによって
も行うことができる。
相移動触媒は水相から有機相または相境界への水酸イオ
ンの輸送を促進する。触媒としては第4アンモニウム:
ホスホニウム、アルソニウム冬場がもっともひんばんに
使用され、また環式または直鎖状脂肪族ポリエーテルお
よびある種のキレート形成剤も使用することができる。
オニウム塩がアルカリ水溶液に導入される時次のイオン
交換が行われる。
(Rs、 Ra、 RsおよびR6は炭化水素基、X−
はアニオンを示す)。
形成されるイオン対は、水相から抽出されて0「基が縮
合反応を触媒する有機相または境界面に移動する0、ポ
リエーテル構造の相移動触媒は、金属カチオンとキレー
ト化合物を形成するが水酸基はキレート構造の外側にあ
るという点で若干異る挙動を行う、形成される系ポリエ
ーテルー金属カチオンー水酸イオンは有機相に容易に抽
出される。
水酸基の有機相への抽出性または相境界における濃度を
決定する要素は3つある。第1は水相におIjる水酸ア
ニオンの濃度である。すなわち、水溶液の濃度が大きい
ほどイオン対が有機相に移動する傾向は大きい、第2は
相移動触媒の疏水性である。すなわちオニウム塩が含む
炭素原子の数が多いほど抽出係数は高くなる。これらの
パラメーターの間の協力は反応速度、選択性およびリア
クターの設計について大きな最適化可能性を開くもので
ある。
種々の水酸イオン形成物質の中で第1A族および第2A
族に属する水酸化物および酸化物、すなわち水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸化カル
シウム、水酸化マグネシウム、水酸化バリウムがもっと
も好ましい。技術的な工業プロセスにおいては水酸化ナ
トリウムおよび水酸化カリウムを用いることが好ましい
、水相における水酸イオンの濃度は広い範囲にわたるこ
とができる。触媒が充分な疎水性を有するものであれば
、5%溶液でも目的生成物の良好な収率を得ることがで
きる。一方アルカリ物質の50%溶液を使うこともでき
、そうすると反応は非常に早く進むが、最終生成物は黄
色か褐色を呈するであろう。最適濃度は15%〜40%
の範囲である。使用される水酸イオンの量はいずれの最
終生成物を得るべきかについて意味を有する。モノエス
テルは水酸イオンのモル量までの触媒を使って好適に生
産することができるが、ジオールを完全に形成するため
には少くとも水酸イオンのモル量が必要である。相移動
触媒の存在下においては形成されたモノエステルの加水
分解は非常に早(かつ量的に進行する。
相移動触媒を使用して水酸イオンを水相から種々の有機
相に抽出させることについては過去数年数人の著者によ
って調査されている(Dehmlov、E、V、+De
htmlov+S、S、 −Phase Transf
er Catalysis−II ed。
−Verlag Chemie、 、33−41頁、 
Landini、D、+Maja。
A、、Montanari、F、、l5rael Jo
ur、 of Chewistry+26+(1985
) 、263−269頁; Gokel、G、W、、G
oli、D、M、。
5chulz、R,A、、j、 Org、 Chem、
、4B、 (1983)、 2837−42頁 ;  
Dehm−Lov+  E、V、+  5lopitn
ka、  M、、  He1der  。
J、、 Tetrahedron Lett、 (19
77)、 2361頁)。彼らの一般的結論は、オニウ
ム触媒の疎水性が強いはどOH−イオンを有機相におい
て有効に輸送するということである。ポリエーテルの効
率は有機相の化学構造に依存する。
実施されかつ以下に示される実験は、水相からイソブタ
ナールとその反応生成物との混合物への水酸イオンの抽
出は、構造牛歩くとも8個の炭素原子を含むオニウム触
媒を使用して満足すべき状態で行われることを示してい
る。次のカチオン構造は特に適当であることが判った。
それは、トリオクチルアンモニウム、ラウリルベンジル
アンモニウム、メチルトリヘプチルアンモニウム、テト
ラブチルアンモニウム、テトライソプロピルアンモニウ
ム、テトラエチルアンモニウム、テトラペンチルアンモ
ニウム、テトラヘキシルアンモニウム、セチルトリブチ
ルホスホニウム、エチルトリブチルホスホニウム、テト
ラブチルホスホニウム、ベンジルトリエチルホスホニウ
ムである。これらの第4カチオン構造に対するアニオン
としては、硫酸塩、臭化物、塩化物アセテートおよびそ
の他の非酸および/または親油性が強すぎないアニオン
を使用することができる。直鎖状ポリエーテルを使って
非常に興味深い結果が得られた。平均分子量200〜4
00のボリグ、リコールエーテルは非常に有効な相移動
触媒であることが判った。エチレンオキシドの高次ポリ
マーも触媒的には活性を有するが、反応混合物が次第に
粘度を増すのでその技術的な使用が比較的困難になって
いる。
相移動触媒の量は、出発アルデヒドの量に関して計算し
た0、02〜lOモル%というかなり広い範囲にわたる
ことができる。最適範囲は0.25〜4モル%である。
最終反応の後、触媒はその化学構造に応じて水層および
有機層中の異なる量的関係において分離される。また触
媒を該2つの層から分離した後再循環させることもでき
る。水相からの分離は抽出剤を使用して行われ、この場
合特に低級エステルおよび塩素化炭化水素が好適である
。有機相からの分離は蒸留による方法が最適であり、こ
の場合触媒は蒸留残留物として回収される。ジオールを
再結晶化することにより精製する場合は、触媒は母液に
残り、溶媒の再生の際に残留物として容易に分離するこ
とができる。有機層は多くの場合弱アルカリ水溶液を使
用して抽出することにより触媒から分離することができ
る。
反応温度は40〜150℃の範囲内で選択することがで
きる。上限に達するためには高い過圧を使用する必要が
あるが、反応は60〜90℃ですでに満足すべき速度で
進行するのであるから、これは実際上有益ではない、こ
れは本方法の作業圧力は0.8〜4気圧絶体圧力でよい
ことを意味する。
上記の触媒合成は種々異るリアクターの使用を容易にす
る。したがって反応をバッチ方式でも連続方式でも行う
ことができる。本方法によれば特に激しい攪拌は必要で
ないから、短い反応時間、特にモノエステルの合成にお
ける短い反応時間、はチューブリアクターの使用を容易
にする。スルーフローイング(through flo
wing)タンクリアクターを単独であるいは複数組合
せて使用することも同様に容易である。チューブリアク
ター設計の興味深い解決方法はチューブリアクターとタ
ンクリアクターを組合せることである。主としてモノエ
ステルを製造したい場合は滞留時間が10分を超えるこ
とがほとんどないチューブリアクターを使用する。一方
ジオールだけをまたは主としてジオールを製造したい場
合は、反応物の流れをチューブリアクターから完全な加
水分解が行われるより大きなスルーフロータンクリアク
ターに導入する。
すると2つの分離した相がきわめて迅速に形成され、有
機層に存在するOH−イオンが使用された時反応は停止
する。反応環境に遊離アルカリ化合物を中和する酸を導
入し、次いで反応混合物を冷却することによっても同様
の結果が得られる。
プロセスがバッチ方式で進行する場合は、まず触媒系、
すなわち水、水酸化物/酸化物および触媒、をリアクタ
ーに装入し、この混合物を約60°Cに加熱した後アル
デヒドを装入する。相移動触媒の存在下で反応はなんら
導入期間なしに開始する。
投与率は系中に配置された環流冷却器の能率に応じて決
定する。投与を完了した後反応混合物を所定時間攪拌す
る。生成される所望の反応生成物がモノエステルの場合
は、攪拌時間は2分を超えてはならず、また小量の水酸
化物イオンを用いる必要がある。所望の生成物がジオー
ルの場合は反応は水酸化物イオンのモル量に依存する。
攪拌時間は5〜90分の範囲にわたることができる。ま
たアルカリ溶液とアルデヒドを並行して添加してもよい
が、その場合は最初から水中に懸濁しまたは溶けた相移
動触媒の全量をリアクターに装入しておくべきである。
また溶媒特に芳香族炭化水素および高級アルコールを使
用してプロセスを制御してもよい、溶媒の存在下におい
て反応混合物の沸騰はよりおだやかでありまた生成物の
色もある程度改善される。また触媒の分離も容易になる
であろう。
D B−A I −3,102,826およびDE−A
I−3,024,496に開示されているように、容易
に沸騰する生成物から反応混合物を分離し、合成完了後
に添加される水の存在下で出発アルデヒドの3+体構造
を蒸留により分解することが有利である。
完全な分解を達成するためには150℃までの温度と1
0バールの超圧(super press舅呻を使う必
要があるかもしれない(D B −A I −3,02
4,496第5頁参照)、相移動触媒の存在下で反応混
合物と水の系の蒸留が進行する場合はかなりよりゆるや
かな条件で同じ結果を得ることができる。その場合は大
気圧と流れ抵抗の影響で生じる微小過圧を使用すれば充
分である。それによって蒸留ヘッドにおける温度は80
℃を越えることがなく、ポリマー構造の分解は急速に進
行する。多くの場合有機相に存在する触媒の量は合成工
程完了後のもので充分であるが、ある場合には新しい触
媒を小量添加する必要が生じることもある。系に水を添
加するには2つの方法がある。すなわちある工程におい
て蒸留器に添加するか、あるいは蒸留中連続的にカラム
のヘッドまたは蒸留器に直接添加する方法のいずれかで
ある。冷水の添加に先立って熱水を添加することが好ま
しい。
〔実施例〕 皇旌■土 環流冷却器、攪拌器、底バルブ、投入ファネルおよび温
度計を備えるフラスコに0−キシレン50g125%N
aOH水溶液80g、トリオクチルメチル塩化アンモニ
ウム2.5gを添加する。混合物を攪拌しつつ60℃に
加熱する。この温度でイソブタナール144gの添加を
開始する。添加時間は13分で温度はおだやかな沸騰下
で77℃まで増加する。次いで温度はゆっくりと60℃
まで下り、実験終了までこの温度を維持する0反応の過
程で添加完了直後および添加完了後5分、10分、30
分、60分、180分後に試料をクロマトグラフィー分
析のため取出す。分析データは次の情報を与えた。a)
エステルおよびジオールの総酸率は5〜10分の攪拌後
も変らなかった。b)この時以後モノエステルの分解だ
けが起り、それは最大30分後に終了した。C)反応混
合物中最小限の副生成物のみが見出された。
反応終了後各相を分離した。有機相は真空中で60°C
で蒸発した。残留物は白い結晶を含む水のように澄んだ
液体からなるものであった。それはモル比1.3:1の
モノエステル(2同種異性体)とジオールからなるもの
であった。これらの生成物の総酸率は47%であった。
水相は遊離水酸化ナトリウムを含んでいなかった。濃塩
酸で処理後イソブチル酸および小量の中性化合物からな
る有機層が形成された。粗イソブチル酸の収量は41g
であった。
夫隻班I 相移動触媒の影響を確かめるため、特許請求の範囲1に
よる実験を繰返した。ただしトリオクチルメチル塩化ア
ンモニウムは使用しなかった。イソブタナールの添加中
なんらの反応も生じなかった。60°Cで25分攪拌後
反応が突然起り温度は76°Cに上昇した。攪拌を継続
し試料を実施例1に従って取出した。反応は10分後に
実質的に終了したが反応生成物の総酸率はわずかに20
%でその中8%はジオールであった。
夫旌旦l 相移動触媒としてメチルトリオクチル塩化アンモニウム
(^l1quat 336、Henkel、DE)を使
用したこと以外は実施例1と同一の実験を繰返した。得
られた結果は実施例1で得られた結果と完全に一致した
裏施■土 相移動触媒としてテトラブチル硫酸アンモニウムを使用
したこと以外は実施例1と同一の実験を繰返した。得ら
れた結果は実施例1で得られた結果と完全に一致した。
1星■工 この実験の目的は大部分をモノエステルとして得ること
であった。実施例1と同一の実験を行ったが添加時間1
3分の後攪拌は90秒間行ったのみであった。そこで攪
拌を停止し2相を分離した。有機相は蒸留した。主生成
物はジオール12.3モル%とモノエステル87.7モ
ル%からなるものであった。
主生成物の収率は55.3%であった。
裏施■旦 底バルブ、環流冷却器、攪拌器、添加ファネルおよび温
度計を備えたフラスコに20%NaOH溶液40gと平
均分子i1400のボ、リエチレングリコール16gを
添加した。フラスコの内容物を攪拌しつつ60gに加熱
した。4.5分間イソブタナール144gを添加した。
この添加中湿度は77℃に上昇し、反応混合物は沸騰し
た。添加終了後温度を80°Cに上昇させ2時間このレ
ベルに維持した。添加終了後1分、3分、8分、15分
、30分、60分後に分析用試料を採取した。分析の結
果反応は8分後に終了したことが判った。2時間の攪拌
後各相を分離することによって水相64.6 gと有機
相123gを得た。損失および分析用試料の量は12.
4 gであった。水相を過剰の塩酸で酸性化することに
より、小量の中性物質が混合したイソブチル酸からなる
水に不溶性の層30.7 gが得られた。有機相を水と
触媒の存在下に蒸留し、た。残留物はモノエステル、ジ
オールおよび小量の触媒からなる水のように透んだ液体
(94,2g)からなるものであった、真空中での蒸留
によりモル比5:lのモノエステルとジオールからなる
主生成物が得られた。残留物の10gは反応生成物が混
じった回収触媒からなるものであった。
水相から分離した酸性相の蒸留により蒸留物20gと残
留物10gが得られた。
触媒を含む蒸留残留物を混合し、新たな触媒5gを添加
し、合成を繰返した。反応工程は上記最初に述べた工程
と同一であった。
尖旌■工 連続プロセスの装置は2つの投与ポンプからなり、その
一つはポリエチレングリコール(分子量400) 2.
8重量%を含むイソブタナールを添加し、他の一つは1
5%N a 011溶液を添加した。100%とした場
合のNa0HO量はイソブタナールの量の3.4重量%
に等しかった。2つの溶液を加熱し、たガラス管を通し
てポンプで汲出し、このガラス管の中でこれらの溶液を
55℃に加熱し、次いでこれらの溶液を、入口と出口管
、温度計、環流冷却器およびこの環流冷却器を軸が貫通
する攪拌器を備えた100 dフラスコからなる攪拌リ
アクターに装入した。リアクター中の反応混合物の平均
滞留時間は1.9分であった。フラスコの温度は70℃
であった。
反応混合物はりアクタ−から分離器に流れ、分離器中で
流入相が分離された。有機相のガスクロマトグラフィー
分析はモノエステル(2つの同種異性体)の収率は20
.7%でありトリメチルベンタンジオールの収率は0.
2%であることを示した。
1隻1m リアクターの形がやや異る以外は実施例7において使用
したものと同じ連続生成用装置を使用した。すなわちリ
アクターは直径2.2C11、高さ18cmのガラス管
からなるものであった。それは入口、出口管、温度計、
効率の良い環流冷却器および環流冷却器を介して導かれ
る管を有し、この管はりアクタ−の底に達していた。こ
の管の内径は2maであった。この管を介して窒素ガス
の流れを供給し、この方法により反応混合物の攪拌を行
った。
ポンプでポリエチレングリコール(分子量400) 1
重量%およびNaOHの25%溶液を含むイソブタナー
ルを添加した。100%としてのNaQHの量は添加イ
ソブタナールの量の2.5重量%に等しかった。
反応物は予熱することなくリアクターに添加した。
反応混合物のりアクタ−中の滞留時間は42秒であった
。リアクターを約60℃に加熱することにより反応が開
始した。反応が開始した時加熱浴を取外した。リアクタ
ーの温度は69〜70℃で安定した。
各相を分離器で分離した。プロセスが安定した時試料を
分析のために取出した。ガスクロマトグラフィー分析は
モノエステル(2つの同種異性体)の収率が添加イソブ
タナールの量にもとすいて計算して30%であることを
示した。トリメチルベンタンジオールの相当する収率は
1%であった。
比較のため述べると、NaOH溶液のみを用いる移動相
触媒なしの(パックミキシング法(US−A−3,71
8,698実施例2)を用いる場合、リアクター中の滞
留時間は1時間すなわち本発明の方法による場合に比べ
て30〜90倍長いものであった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、下記の一般式 I のジオール ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) および/または下記一般式II ▲数式、化学式、表等があります▼(II) および/または下記一般式IIIそのモノエステル▲数式
    、化学式、表等があります▼(III) (上記各式において、R_1およびR_2は同一または
    異るものであってそれぞれ炭素数1〜4の低級アルキル
    、好ましくはメチルを示す)の製造方法において、 アルファ位置に水素原子を含みかつ下記の一般式IV ▲数式、化学式、表等があります▼(IV) (R_1およびR_2は下記の意味を有する)を有する
    アルデヒドを、多相反応環境において、相移動触媒(p
    hase transfer catalyst)から
    なる触媒系およびアルカリ物質の存在下に縮合させるこ
    とを特徴とする製造方法。 2、該相移動触媒は、第4アンモニウム化合物、第4ホ
    スホニウム化合物、第4アルソニウム化合物、ポリアル
    キレングリコールエーテル、および/または環式ポリエ
    ステルからなることを特徴とする請求項1記載の方法。 3、該アルデヒドはイソブタナールであることを特徴と
    する請求項1記載の方法。 4、前記II式および/またはIII式によるモノエステル
    の製造のための塩基とアルデヒドとのモル比は0.2〜
    1.1:1であることを特徴とする請求項1記載の方法
    。 5、前記一般式 I のジオールの製造のための塩基とア
    ルデヒドとのモル比は0.5〜2.0:1であることを
    特徴とする請求項1記載の方法。 6、反応が40〜150℃、好ましくは60〜90℃の
    温度で行われることを特徴とする請求項1記載の方法。 7、存在する各相の進行中の攪拌および分離を停止する
    ことにより、および/またはアルカリ化合物を中和させ
    るため、該アルカリ化合物を酸で処理することにより、
    および/または反応混合物を冷却することにより、反応
    が停止することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに
    記載の方法。 8、軽反応生成物の蒸留、および存在するアルデヒドに
    よって形成されたポリマー構造の分解が、最終反応後に
    該相移動触媒の存在下に行われることを特徴とする請求
    項1〜7のいずれかに記載の方法。 9、反応がバッチ方式で行われることを特徴とする請求
    項1〜8のいずれかに記載の方法。 10、反応が連続的に行われることを特徴とする請求項
    1〜8のいずれかに記載の方法。
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