JPH02188435A - ロックウール溶融物の定量出湯装置 - Google Patents

ロックウール溶融物の定量出湯装置

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JPH02188435A
JPH02188435A JP743989A JP743989A JPH02188435A JP H02188435 A JPH02188435 A JP H02188435A JP 743989 A JP743989 A JP 743989A JP 743989 A JP743989 A JP 743989A JP H02188435 A JPH02188435 A JP H02188435A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、主にロックウール(石綿)の製造ラインにお
いて、電気溶融炉で溶融したロックウール原料を炉壁に
設けた出湯口から製綿機に定量出湯するのに使用される
ロックウール溶融物の定量出湯装置に関する。
〔従来の技術〕
ロックウールは、その原料を電気溶融炉において溶融し
、この溶融物を製綿機に出湯して吹製法またはスピニン
グ法により繊維化することによって製造されている。
なお、ロックウール原料としては、従来、安山岩や玄武
岩等が利用されていたが、最近では品質の安定化を図る
ため、金属の精練滓、主に高炉スラグを主原料とし、こ
れに化学成分の調整のための副原料としてケイ石、ドロ
マイト、石灰岩等を添加している。
ところで、上記ロックウールの製造において良質の繊維
製品を得るためには、製綿機にその性能に応じた量の溶
融原料を常時一定量で供給することが必要であり、その
ためには電気溶融炉で溶融したロックウール原料溶融物
を製綿機に連続して定量出湯する必要がある。
この電気溶融炉におけるロックウール溶融物の定量出湯
装置としては、従来、例えばカーボン系やセラミック系
耐火物により形成された炉壁に開口した排出用ノズルの
出湯口に対向して昇降可能なスライドゲートを設け、こ
のスライドゲートにより上記出湯口から流出する溶融物
の出湯量を制御する手段が研究、開発されている。
この場合、スライドゲートにより出湯口の開口面積を直
接制御して溶融物の出湯量を制御するもの、または出湯
による炉内溶融物の残存量が出湯口から浴面までのヘッ
ド高さに影響されることに着目しこのヘッド高さをほぼ
一定に保つべくスライドゲートにより実質的に出湯口の
高さを変えるもの等が提案されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記従来の定量出湯装置は、スライドゲ
ートにより出湯口の開口面積を直接制御したり、出湯口
の位置を変えるものであるが、この種のロックウール電
気溶融炉においてはスライドゲートにより出湯量を制御
することと関係なく出湯口の開口面積が変化してしまう
不具合がある。
すなわち、ロックウール溶融物の炉内温度は1450〜
1600℃程度であり、この温度状態のロックウール溶
融物は化学反応性がきわめて強い性質がある。
このため、排出用ノズルに連なる出湯口を、例えばセラ
ミック系耐火物で構成した場合は、この耐火物の成分が
ロックウール原料の成分に似ていることから濡れ性が良
く、ロックウール溶融物が耐火物を浸蝕したり、逆に耐
火物に固着することがある。
つまり、ロックウール溶融物の炉内温度が1600℃程
度の高温で流量が多い場合は、このロックウール溶融物
の流れに接する出湯口の耐火物が溶融物の流れに伴う機
械的な力も作用して次第に浸蝕され、このため出湯口の
開口面積が大きくなり、流量が次第に増す。
一方、ロックウール溶融物の炉内温度が1450℃程度
の低温で流量が少ない場合は、ロックウール溶融物の流
れに接する出湯口の耐火物表面に小さな凝固物が付着す
るようになる。この凝固物の形成は、下流側の方が溶融
物の温度が下がることにより著しく発生し、しかも上流
側の凝固物がある程度成長すると流れによる機械的な力
で剥ぎとられてこれが下流側に再び付着して凝固するな
どの現象が見られ、このため出湯口の開口面積は次第に
小さくなり、流量が減少する。
そして、溶融物の流量が減少し始めると輸送される熱量
も減るので、下流側の耐火物とこれに接する溶融物の温
度も下がり、付着(沈着)が加速して凝固物の形成が急
速に進行する。すなわち、付着や沈着が一旦発生しだす
と加速度的に進み、遂には出湯口が凝固物により閉塞さ
れてしまう不具合がある。
また、閉塞に至らないまでも耐火物に付着したロックウ
ール凝固物は剥離し難く、このため開口面積を小さくす
る方向への制御は可能であっても、開口面積を大きくす
る制御はできなくなってしまう。
出湯口が閉塞されてしまった場合は、ボーリングマシン
で穴開は作業を行なわなければならず、この作業は面倒
である。
このような現象は、出湯口の周壁をロックウールと化学
的性質が似ている耐火物で構成することに原因しており
、したがって出湯口を耐火物に代わって金属材料で形成
することが考えられる。
出湯口を金属材料で形成した場合は、浸蝕が起り難く、
またロックウール溶融物の濡れ性が低く、かつ出湯口の
表面が滑らかになるため溶融物の付着が少なくなると考
えられる。
しかしながら、ロックウール溶融物の温度は1450〜
1600℃程度もあり、このような高温状態に耐えるに
は、一般に高融点金属が必要とされており、このような
高融点金属は高価であるとともに加工も難しい不具合が
ある。
これに対し、融点の低い金属は安くて加工性に優れてい
るが、耐熱強度に劣る欠点がある。
本発明はこのような事情にもとづきなされたもので、そ
の目的とするところは、溶融物の付着による出湯口の閉
塞や、浸蝕による出湯口の拡大を防止し、かつ安価であ
り、ロックウール溶融物の出湯量を一定に制御すること
が容易となる定量出湯装置を提供しようとするものであ
る。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、電気炉の炉壁に、排出用ノズルに連なる出湯
口を備えた固定ゲートを設けるとともに、この固定ゲー
トに、上記出湯口から流出する溶融物の流出量を制御す
るスライドゲートを昇降可能に設け、これら固定ゲート
およびスライドゲートはそれぞれ融点の低い金属材料に
より形成されるとともに、内部に冷却媒体が循環される
冷却通路を備えたことを特徴とする。
〔作用〕
本発明によれば、固定ゲートおよびスライドゲートはそ
れぞれ金属材料により形成されているので浸蝕が起り難
く、またこれら固定ゲートおよびスライドゲートは内部
に形成した冷却通路に冷却媒体を流すことにより一定の
低温状態に保たれ、したがって比較的低融点の金属を使
っても耐久性を保持することができる。そして、出湯口
の表面が一定の低温状態に保たれていることから、ロッ
クウール溶融物の濡れ性が低く、出湯口の表面に溶融物
が薄い膜状となって付着し、しかしながらこの薄膜は成
長することなく一定に保たれ、したがって溶融物の付着
による出湯口の閉塞や、浸蝕による出湯口の拡大が防止
される。このようなことから、スライドゲートにより上
記出湯口から流出する溶融物の出湯量を高精度に制御す
ることができる。
〔実施例〕
以下本発明について、第1図ないし第4図に示す一実施
例にもとづき説明する。
まず、電気溶融炉の構造を説明すると、第1図において
、1は電気溶融炉の炉体、2は炉蓋であり、これら炉体
1および炉蓋2は、カーボン系やセラミック系を主体と
した耐火物にて構成されている。
炉体1は架台3上に炉内ff1il)I走用ロードセル
4を介して傾動可能に支持されている。
5は炉蓋2を貫通させて炉内に挿入された複数本の電極
であり、これら各電極5は、炉体1の外側に立設した垂
直マスト6に昇降可能に支持させた電極保持アーム7に
保持されている。
また、8および9は炉内にロックウール原料を投入する
主原料および副原料投入管であり、ロックウールの主原
料、例えば高炉スラグ(ここでは溶融スラグ)は、取鍋
10により搬送されて主原料投入管8の上部のホッパ8
aに投入され、主原料投入管8から炉内に装入される。
また、副原料は、炉の上方に設置した副原料貯槽11か
ら副原料供給装置12を介して副原料投入管9に供給さ
れ、この副原料投入管9から炉内に装入される。
14は炉体1の炉壁に設けられた排出用ノズルであり、
出口側が細く形成されている。この排出用ノズル14の
出口側開口部には固定ゲート15が上記炉体1の外壁面
に固定して配置されている。
この固定ゲート15には上記排出用ノズル14に連なる
出湯口16が形成されている。なお、この出湯口16の
開口形状は円形、楕円形、長孔なと種々の形状でよい。
このような固定ゲート15の外面側には、スライドゲー
ト17が昇降自在に対向されている。
このスライドゲート17はスライドゲート昇降機構18
により昇降されるようになっている。このスライドゲー
ト昇降機構18はその内部構造を図示しないが、例えば
スライドゲート17に連結したスクリューロッド19に
螺合させたナツト部材と、このナツト部材を回転駆動す
るモータとからなっており、スライドゲート17は上記
ナツト部材の回転によりスクリューロッド19を介して
昇降されるようになっている。
上記固定ゲート15およびスライドゲート17の詳細な
構造例を第2図および第3図に示す。
スライドゲート17は固定ゲート15に形成した出湯口
16を覆っている。このスライドゲート17は、上記出
湯口16の開口面積よりも十分大きなものとされており
、このスライドゲート17には上記出湯口16の開口面
積を変化させる調節孔20が形成されている。この調節
孔20の形状は円形、楕円形、長孔または切欠きなど種
々の形状でよいが、本実施例ではだるま形孔としである
このようなスライドゲート17は固定ゲート15の前面
に設けた一対のガイドレール21.21により案内され
て昇降されるようになっている。
そして、これら固定ゲート15およびスライドゲート1
7はそれぞれ銅、鉄、鋼あるいはこれらの合金などのよ
うな比較的融点の低い金属で形成されており、本実施例
ではSS材(−膜構造用圧延鋼材)が使用されている。
また、これら固定ゲート15およびスライドゲート17
の内部には、それぞれ出湯口16および調節孔20を取
り囲むようにして冷却通路としてのウォータジャケット
22.23が形成されている。
固定ゲート15のウォータジャケット22は、流入口2
4から導入した冷却媒体、たとえば水を第3図の破線矢
印で示すように出湯口16の回りを循環させて流出口2
5から排出させるようになっている。なお、26は仕切
板、27は冷却水の迂回案内板である。
スライドゲート17のウォータジャケット23は、導入
口28から導入した冷却液、たとえば水を第3図の実線
矢印で示すように調節孔20の回りを循環させて導出口
29から流出させるようになっている。
次に、上記の構成による実施例の作用について説明する
炉内溶融物Aの出湯方法としては、出湯にともなって炉
内に原料を連装しながら、原料の溶融と出湯とを連続し
て行なう方法と、炉内への原料供給を停止しておいて出
湯する方法(いづれの場合でも電極5.5への通電を継
続して溶融物Aの温度を維持している)とがあるが、こ
こでは炉内への原料供給を停止しておいて出湯する場合
について説明する。
炉内にロックウール原料(主原料および副原料)を所定
量収容してこのロックウール原料(主原料および副原料
)を電極5,5への通電により溶融する。なお、ロック
ウール溶融物の炉内温度は1450〜1600℃程度で
ある。
一方、固定ゲート15およびスライドゲート17には、
それぞれウォータジャケット22゜23に水を流し、こ
れら固定ゲート15およびスライドゲート17を水冷す
る。
固定ゲート15においては流入口24がら水を供給して
流出口25から排出させることにより、出湯口16の回
りを水で循環冷却し、またスライドゲート17において
は導入口28から水を導、大して導出口29から流出さ
せることにより調節孔20の回りを水で循環冷却する。
これにより、これら固定ゲート15およびスライドゲー
ト17のロックウール溶融物Aと接する面を低い温度に
維持する。
前記スライドゲート17は、出湯開始前にはその調節孔
20が固定ゲート15の出湯口16より下にくる位置、
すなわちスライドゲート17で出湯口16を完全に閉塞
する位置に下降されており、出湯開始時に上昇される。
このスライドゲート17を上昇させて行くと、その調節
孔2oが出湯口16と重なる位置にきたときに出湯口1
6が開口され、炉内の溶融物Aが出湯口16から調節孔
20を介して出湯可能な状態になる。
そして、出湯開始後は、炉内溶融物Aの出湯にともなっ
て前記スライドゲート17を上昇させて調節孔20の位
置を変化させて出湯口16の開口面積を調節することに
より出湯量が常に一定となるように制御する。
この出湯量を製綿機の能力に応じて設定される目標値に
制御するには、実際の出湯量を測定し、この測定量が上
記目標値になるように上記出湯口16の開口面積を調節
する。
実際の出湯量は、炉重量測定用ロードセル4により炉内
溶融物Aを含む炉重量を測定して出湯にともなう単位時
間当りの炉重量の減少量を求めればよく、この炉重量の
減少量は実際の出湯量に相当するから、単位時間当り出
湯量を知ることができる。
そして、測定した出湯量が目標値より少ない場合は、ス
ライドゲート17をさらに上昇させて出湯口16の開口
面積を大きくシ、出湯量を増すことにより、測定出湯量
が設定値と同じになるまで制御する。
逆に、測定した出湯量が設定値より多くなった場合は、
スライドゲート17を下降させて出湯口16の開口面積
を絞り、出湯量を減少させることにより測定出湯量を設
定値に合せるように調整する。
このような出湯量の測定およびスライドゲート17の昇
降は出湯終了まで継続して行なえばよく、このようにす
れば、溶融物の出湯量を常に目標量に保ち、しかも連続
して出湯することができる。
ところで、上記装置においては、固定ゲート15および
スライドゲート17とも金属材料により構成したのでロ
ックウール溶融物と物性が異なり、ロックウール溶融物
に接する面で化学的反応を発生することがない。つまり
ロックウール溶融物との親和性が良くなく(濡れ性が良
くない)のでロックウール溶融物によって浸蝕されたり
、ロックウール溶融物が固着するのが少なくなる。
しかも、これら金属材料よりなる固定ゲート15および
スライドゲート17は、内部に形成したウォータジャケ
ット22.23に冷却水を流して冷却されているので、
これら固定ゲート15およびスライドゲート17が高温
になるのが防止される。
このため、これら固定ゲート15およびスライドゲート
17を高価で加工が困難な高融点金属で形成する必要は
なく、安価で加工の容易な比較的融点の低い金属で構成
することができる。
また、これら固定ゲート15およびスライドゲート17
は水冷却されることにより表面温度が低く保たれるため
、ロックウール溶融物による浸蝕やロックウール溶融物
の固着が効果的に防止される。
すなわち、固定ゲート15のウォータジャケット22に
水を循環して出湯口16の回りを水冷し、またスライド
ゲート17のウォータジャケット23に水を循環して調
節孔20の回りを水冷するが、この場合、例えば15℃
の水を15m/分の流速でそれぞれウォータジャケット
22.23に流すことにより、これら固定ゲート15お
よびスライドゲート17のロックウール溶融物Aと接す
る面を約500℃程度に維持することができる。
このことから、これら固定ゲート15およびスライドゲ
ート17のロックウール溶融物Aと接する面に、第4図
に示すように、ロックウール溶融物Aの凝固物が付着し
て固化した層aが発生し、この付着固化層aは一定厚み
tまたとえば0.5〜2.0+u程度に保たれる。
この原因は、定かではないが、金属に近い内部側が上記
のように例えば約500℃程度に維持されることが原因
していると推測される。すなわち、このような固化層a
はその内部の温度勾配が、第4図に示すように極めて大
きく、このため固化層aの金属に近い内部側と溶融物A
に近い外部側では物性が異なるようになる。そして、固
化層aの溶融物Aに近い外側の高温部では、その内側と
の間で機械的応力が発生して剥離し易く、溶融物Aの僅
かな流れの乱れによって剥離するが、この剥離した部分
には直ちに溶融物Aが付着固化し、このような現象がく
り返されることにより一定厚みtの付着固化層aが保た
れるものと考えられる。
このようなことから、固定ゲート15の出湯口16およ
びスライドゲート17の調節口20がそれぞれ浸蝕され
て開口面積を広がったり、逆に表面に凝固物が付着して
開口面積が減じられることが防止される。
つまり、スライドゲート17の昇降に拘らず溶融物の流
量が変化するといった不具合が無くなる。
したがって、スライドゲート17により溶融物の流量を
高精度に制御することができるようになる。
なお、上記実施例の場合、スライドゲート17の昇降に
より出湯口16の開口面積を変えるものであるから、製
綿機側のラインに異常が生じて出湯を緊急に止めたい場
合や、出湯量を急に変えたい場合には、スライドゲート
昇降機構18を操作してスライドゲート17を緊急に昇
降させることができ、したがってこのような緊急事態の
も対処することができる。
また、上記実施例では、炉内溶融物Aの出湯を炉内への
原料供給を停止した状態で行なう場合について説明した
が、出湯にともなって炉内に原料を遊装しながら溶融物
Aを出湯する場合であっても実施可能である。
さらにまた、上記実施例では、炉重量測定用ロードセル
4の測定値に基づいてスライドゲート17を昇降させる
ようにしているが、このロードセル4の代わりに、第1
図に鎖線で示すように炉内に炉内溶融物Aの浴面高さを
測定するレベル計30を設け、このレベル計30で測定
した浴面高さの変化割合いに応じてスライドゲート17
を昇降させるようにしてもよい。
また、上記実施例ではスライドゲート17の上下移動に
より出湯口16の開口面積を変化させるものについて説
明したが、本発明はスライドゲートの昇降移動により実
質的に出湯口の高さを調整するものであってもよい。
このようなものとして本出願人は既に特願昭62−32
8112号により提案してあり、これについて第5図お
よび第6図にもとづき簡単に説明する。なお、第5図お
よび第6図中、第1の実施例の構成と同一であってよい
ものは同一番号を付してその説明を省略する。
第5図および第6図に示す第2の実施例では、炉壁の排
出ノズル40および固定ゲート14の出湯口41をそれ
ぞれ縦長の開口とし、スライドゲート17に形成した孔
42を例えば真円にしである。上記固定ゲート14およ
びスライドゲート17を比較的低融点の金属材料により
形成し、出湯口41および孔42の回りに図示しないウ
ォータジャケットを形成する点は前記第1の実施例と同
様である。
このものは、炉内溶融物Aの出湯にともないスライドゲ
ート17を昇降させて、このスライドゲート17の孔4
2の位置を場面と常時一定の高さHに保つようにし、こ
れにより溶融物Aの水頭圧(ヘッド)Hを一定にして定
量出湯させるようにしたものである。
さらに上記各実施例では、高炉スラグを主原料とするロ
ックウール原料を溶融する電気溶融炉について説明した
が、本発明は、安山岩や玄武岩等の鉱物質のロックウー
ル原料を溶融する電気溶融炉からの定量出湯にも適用で
きる。
そしてまた、本発明は冷却媒体として、水のほかに油や
気体を使用するようにしてもよい。
〔発明の効果〕
以上説明した通り本発明によれば、固定ゲートおよびス
ライドゲートはそれぞれ金属材料により形成されている
ので浸蝕が起り難く、またこれら固定ゲートおよびスラ
イドゲートは内部に形成した冷却通路に冷却媒体を流す
ことにより一定の低温状態に保たれ、したがって比較的
低融点の金属を使っても耐久性を保持することができる
。そして、出湯口の表面が一定の低温状態に保たれてい
ることから、ロックウール溶融物の濡れ性は低く、出湯
口の表面に溶融物が薄い膜状となって付着し、しかしな
がらこの薄膜は成長することなく一定に保たれ、したが
って溶融物の付着による出湯口の閉塞や、浸蝕による出
湯口の拡大が防止される。
このため、スライドゲートにより上記出湯口から流出す
る溶融物の出湯量を高精度に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図は本発明の第1の実施例を示し、第
1図は電気溶融炉の出湯中の状態の断面図、第2図はゲ
ート部分の断面図、第3図は正面図、第4図は温度勾配
を示す特性図、第5図および第6図は本発明の第2の実
施例を示し、第5図は電気溶融炉の出湯中の状態の断面
図、第6図はゲート部分の正面図である。 1・・・炉体、4・・・炉重量測定用ロードセル、5・
・・電極、14.40・・・排出ノズル、15・・・固
定ゲー)、16.41・・・出湯口、17・・・スライ
ドゲート、18・・・昇降機構、20・・・調節孔、2
1・・・ガイドレール、22.23・・・ウォータジャ
ケット、24・・・流入口、25・・・流出口、28・
・・導入口、29・・・導出口、42・・・孔、A・・
・炉内溶融物、a・・・固化層。 出願人代理人 弁理士 鈴江武彦 第 図 第 図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 ロックウール原料の溶融物を収容した電気溶融炉の炉壁
    に排出用ノズルを開口し、この排出用ノズルから上記ロ
    ックウール溶融物を連続して定量出湯する装置において
    、 上記炉壁に上記排出用ノズルと連続する出湯口を備えた
    固定ゲートを設けるとともに、この固定ゲートに上記出
    湯口から流出する溶融物の流出量を制御するスライドゲ
    ートを昇降可能に設け、これら固定ゲートおよびスライ
    ドゲートはそれぞれ金属材料により形成されているとと
    もに、内部に冷却媒体が循環される冷却通路を備えてい
    ることを特徴とするロックウール溶融物の定量出湯装置
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