JPH02185926A - カム部品の製造方法 - Google Patents
カム部品の製造方法Info
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- JPH02185926A JPH02185926A JP400389A JP400389A JPH02185926A JP H02185926 A JPH02185926 A JP H02185926A JP 400389 A JP400389 A JP 400389A JP 400389 A JP400389 A JP 400389A JP H02185926 A JPH02185926 A JP H02185926A
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、耐摩耗性を有するカム部品の製造方法に関す
る。
る。
(従来の技術)
従来、カム部品に耐摩耗性を付与する方法としては、鋳
型内に冷し金をセットし、注湯後に溶湯を冷し金と当接
させて急冷凝固させることにより、チル化させる方法が
知られている。
型内に冷し金をセットし、注湯後に溶湯を冷し金と当接
させて急冷凝固させることにより、チル化させる方法が
知られている。
ところが、近年におけるエンジンの高出力化に伴い、カ
ムシャフトのカム面には従来より高い面圧が掛かるため
、カム面をレーザー、電子ビーム或いはTIG等の高エ
ネルギービームで再溶融してチル化する方法、カム面に
合金粉末をコーティングしたり或いは給粉したりした後
、このカム面を高エネルギービームで再溶融してチル化
する方法、又は、カム面に合金粉末シートを接着した後
、このカム面を高エネルギービームで再溶融して高合金
化する方法等が提案されている。
ムシャフトのカム面には従来より高い面圧が掛かるため
、カム面をレーザー、電子ビーム或いはTIG等の高エ
ネルギービームで再溶融してチル化する方法、カム面に
合金粉末をコーティングしたり或いは給粉したりした後
、このカム面を高エネルギービームで再溶融してチル化
する方法、又は、カム面に合金粉末シートを接着した後
、このカム面を高エネルギービームで再溶融して高合金
化する方法等が提案されている。
ところが、再溶融により得られるチル部は微細な組織で
あるという優れた特徴を有するが、高温のビーム熱エネ
ルギーでカム面を再溶融するため、カム面の側端部が溶
融し過ぎて肩垂れを起こすという問題がある。
あるという優れた特徴を有するが、高温のビーム熱エネ
ルギーでカム面を再溶融するため、カム面の側端部が溶
融し過ぎて肩垂れを起こすという問題がある。
そこで、カム面で肩垂れが発生しないカム部品の製造方
法として、特開昭58−213829号公報に示される
ように、高エネルギービームがカム面の両側端部に位置
する際に高エネルギービームに流す電流値を低減する方
法や、特開昭60−258425号公報に示されるよう
に、カム面の両側端部で高エネルギービームを退却させ
てアーりを減少させる方法が提案されている。
法として、特開昭58−213829号公報に示される
ように、高エネルギービームがカム面の両側端部に位置
する際に高エネルギービームに流す電流値を低減する方
法や、特開昭60−258425号公報に示されるよう
に、カム面の両側端部で高エネルギービームを退却させ
てアーりを減少させる方法が提案されている。
(発明が解決しようとする課題)
ところが、前記のようにして得たカム部品をアルミニウ
ムロッカーアーム等のような相手材と摺接させると、面
圧が最も高くなるカム面のノーズ部等において、その側
端部にピッチングが発生してしまう。カム面にピッチン
グが発生すると、その部位が欠損となるため、相手材と
の接触面積が小さくなってカム面の面圧が異常に上昇し
、再溶融されたチル部が異常摩耗を起こしてエンジント
ラブル等を招く恐れがある。
ムロッカーアーム等のような相手材と摺接させると、面
圧が最も高くなるカム面のノーズ部等において、その側
端部にピッチングが発生してしまう。カム面にピッチン
グが発生すると、その部位が欠損となるため、相手材と
の接触面積が小さくなってカム面の面圧が異常に上昇し
、再溶融されたチル部が異常摩耗を起こしてエンジント
ラブル等を招く恐れがある。
前記に鑑みて、本発明は、カム面における側端部の耐ピ
ツチング性を向上させ、これによりカム面における異常
摩耗の発生を防止することを目的とする。
ツチング性を向上させ、これによりカム面における異常
摩耗の発生を防止することを目的とする。
(課題を解決するための手段)
前記の目的を達成するため、本発明は、カム面の両側端
部をショットピーニングすることにより疲労強度を向上
させるものである。
部をショットピーニングすることにより疲労強度を向上
させるものである。
具体的に本発明の講じた解決手段は、カム部品素材のカ
ム面を、その両側端部を除いて高エネルギービームによ
り再溶融してチル化し、その後、未再溶融の前記両側端
部をショットピーニングする構成とするものである。
ム面を、その両側端部を除いて高エネルギービームによ
り再溶融してチル化し、その後、未再溶融の前記両側端
部をショットピーニングする構成とするものである。
(作用)
前記の構成により、カム部品素材のカム面における両側
端部は高エネルギービームにより再溶融されていないの
で層重れが発生しない。
端部は高エネルギービームにより再溶融されていないの
で層重れが発生しない。
また、再溶融されていない両側端部はショットピーニン
グされているので、圧縮残留応力が発生して疲労強度が
向上している。このため、カム面の両側端部においてピ
ッチングが発生し難い。
グされているので、圧縮残留応力が発生して疲労強度が
向上している。このため、カム面の両側端部においてピ
ッチングが発生し難い。
(実施例)
以下、本発明の一実施例を説明する。
まず、鋳鉄製カムシャフト素材を荒加工した後、このカ
ムシャフト素材のカム面を、その両側端部を除いてTI
G等の高エネルギービームで再溶融してチル化する。
ムシャフト素材のカム面を、その両側端部を除いてTI
G等の高エネルギービームで再溶融してチル化する。
次に、このカムシャフト素材をオーステンパー処理する
。このオーステンパー処理としては、例えば、890℃
の雰囲気炉でオーステナイト化した後、380℃のソル
ト浴にてベイナイト化することにより行ない、カムシャ
フト素材はベイナイトと残留オーステナイトとの混在組
織になる。
。このオーステンパー処理としては、例えば、890℃
の雰囲気炉でオーステナイト化した後、380℃のソル
ト浴にてベイナイト化することにより行ない、カムシャ
フト素材はベイナイトと残留オーステナイトとの混在組
織になる。
次に、このカムシャフト素材を水洗した後、カム面を研
削加工し、その後、カム面のノーズ部における再溶出さ
れなかった両側端部にショットピニングする。このショ
ットピーニングについては、ショツト粒径の小さい鋼球
を使用し、カバレージ200%の処理条件で行ない、再
表面の圧縮残留応力を高くして疲労強度の向上を図るこ
とが好ましい。
削加工し、その後、カム面のノーズ部における再溶出さ
れなかった両側端部にショットピニングする。このショ
ットピーニングについては、ショツト粒径の小さい鋼球
を使用し、カバレージ200%の処理条件で行ない、再
表面の圧縮残留応力を高くして疲労強度の向上を図るこ
とが好ましい。
尚、前記実施例に代えて、オーステンパー処理を施さな
いで、再溶融後にカム面を研削加工し、その後、カム面
の再溶出されなかった両側端部にショットピーニングし
てもよい。
いで、再溶融後にカム面を研削加工し、その後、カム面
の再溶出されなかった両側端部にショットピーニングし
てもよい。
以下、本発明の具体例及び比較例を図面に基づいて説明
する。
する。
具体例1のカム部品は次のようにして製造した。
すなわち、まず、第1図(イ)に示すようなC:3、5
8%、Si:2.59%、Mrzo、31%、Cu:0
.6%、S:0,012%、Mg:0.036%、残部
がFeよりなる組成のダクタイル鋳鉄製カムシャフト素
材1を準備し、これを粗加工した。
8%、Si:2.59%、Mrzo、31%、Cu:0
.6%、S:0,012%、Mg:0.036%、残部
がFeよりなる組成のダクタイル鋳鉄製カムシャフト素
材1を準備し、これを粗加工した。
次に、このカムシャフト素材1の全体を350℃前後に
予熱した後、第1図(ロ)に示すように、カムシャフト
索材1のカム面2を、その両側端部2aを除いてTIG
装置3により再溶融した。この再溶融については、ワー
ク回転数:0,6rpm1オシレート幅=5.5〜10
.5mm、出カニ55〜95A1オシレート回数=35
回/分の条件で行なった。
予熱した後、第1図(ロ)に示すように、カムシャフト
索材1のカム面2を、その両側端部2aを除いてTIG
装置3により再溶融した。この再溶融については、ワー
ク回転数:0,6rpm1オシレート幅=5.5〜10
.5mm、出カニ55〜95A1オシレート回数=35
回/分の条件で行なった。
次に、カムシャツI・素材1のカム面2を研削加工した
後、第1図(ハ)に示すように、カム面2のノーズ部に
おける未溶融の両側端部2aにショットピーニングした
。このショットピーニングについては、ショッ]・粒径
:0,3mmφ、ショット硬さ:HRC30〜35、シ
ョット速度:80m/秒、ショット時間=80秒の条件
で行なった。
後、第1図(ハ)に示すように、カム面2のノーズ部に
おける未溶融の両側端部2aにショットピーニングした
。このショットピーニングについては、ショッ]・粒径
:0,3mmφ、ショット硬さ:HRC30〜35、シ
ョット速度:80m/秒、ショット時間=80秒の条件
で行なった。
さらに、ショットピーニング後、カム面2の表面ヲペー
パーラップして表面粗さR:3μmaX に仕上げて第1図(ニ)に示すようなカムシャフト4を
得た。
パーラップして表面粗さR:3μmaX に仕上げて第1図(ニ)に示すようなカムシャフト4を
得た。
尚、このカムシャフト4におけるショットピーニングを
した部位の圧縮残留応力は一44Kgf/mm2であっ
た。
した部位の圧縮残留応力は一44Kgf/mm2であっ
た。
具体例2のカム部品は次のようにして製造した。
すなわち、第2図(イ)及び(ロ)に示すように、具体
例1と同様のカムシャフト素材1を準備し、具体例1と
同様に、このカムシャフト1のカム面2を、その両側端
部2aを除いてTIG装置3により再溶融した。
例1と同様のカムシャフト素材1を準備し、具体例1と
同様に、このカムシャフト1のカム面2を、その両側端
部2aを除いてTIG装置3により再溶融した。
次に、第2図(ハ)に示すように、カムシャフト素材1
を890℃の浸炭雰囲気炉で30分間保持して組織をオ
ーステナイト化した後、380℃のソルト浴で60分間
保持してベイナイト化することによりオーステンパー処
理した。
を890℃の浸炭雰囲気炉で30分間保持して組織をオ
ーステナイト化した後、380℃のソルト浴で60分間
保持してベイナイト化することによりオーステンパー処
理した。
このオーステンパー処理の後、カムシャフト1を水洗し
、その後、第2図(ニ)に示すように研削加工し、さら
に、第2図(ホ)に示すように、具体例1と同様の条件
で、カム面2のノーズ部における未溶融の両側端部2a
にショットピーニングした。その後、具体例1と同様に
仕上げて第2図(へ)に示すようなカムシャフト3を得
た。
、その後、第2図(ニ)に示すように研削加工し、さら
に、第2図(ホ)に示すように、具体例1と同様の条件
で、カム面2のノーズ部における未溶融の両側端部2a
にショットピーニングした。その後、具体例1と同様に
仕上げて第2図(へ)に示すようなカムシャフト3を得
た。
尚、このカムシャフト4のカム面2をカットし、その未
溶融部である両側端部2aを検鏡して組織観察したとこ
ろ、ベイナイト、残留オーステナイト及びマルテンサイ
トの混在組織であった。
溶融部である両側端部2aを検鏡して組織観察したとこ
ろ、ベイナイト、残留オーステナイト及びマルテンサイ
トの混在組織であった。
比較例のカム部品は次のようにして製造した。
すなわち、具体例1と同様のカムシャフト素材1を準備
し、具体例1と同様に、カムシャフト素材1のカム面2
を、その両側端部2aを除いてTIG装置3により再溶
融し、その後、ショットピーニングをしないで、具体例
1と同様に仕上げてカムシャフト4を得た。
し、具体例1と同様に、カムシャフト素材1のカム面2
を、その両側端部2aを除いてTIG装置3により再溶
融し、その後、ショットピーニングをしないで、具体例
1と同様に仕上げてカムシャフト4を得た。
以下、本発明を評価するために行なったテストについて
第1表及び第3図に基づき説明する。
第1表及び第3図に基づき説明する。
(以下、余白)
第1表
第1表の第2欄は、具体例1.2及び比較例のカム部品
をTIG処理により再溶融チル化した部位の硬さを示す
。
をTIG処理により再溶融チル化した部位の硬さを示す
。
第3図は、具体例1.2及び比較例のカム部品を疲労試
験片に加工して小野式回転曲げ疲労テストを行なった結
果を示し、第1表の第3欄は疲労試験片における未再溶
融部の疲労限を示している。
験片に加工して小野式回転曲げ疲労テストを行なった結
果を示し、第1表の第3欄は疲労試験片における未再溶
融部の疲労限を示している。
第1表の第4欄は、具体例1.2及び比較例のカム部品
を実機摩耗テストした結果、未再溶融部におけるピッチ
ングの有無を示している。尚、このテストは、回転数×
テスト時間:1500rpmX100時間、使用オイル
:モービルアローゴールド、7.5W−20、油温:4
4〜47℃、バルブスプリングセット加33: 38K
gのテスト条件で行なったものである。
を実機摩耗テストした結果、未再溶融部におけるピッチ
ングの有無を示している。尚、このテストは、回転数×
テスト時間:1500rpmX100時間、使用オイル
:モービルアローゴールド、7.5W−20、油温:4
4〜47℃、バルブスプリングセット加33: 38K
gのテスト条件で行なったものである。
第1表から明らかなように、具体例1は比較例に比べて
疲労限が向上し、特に、具体例2はオーステンパー処理
をしているので、具体例1のものよりもさらに疲労限が
向上している。
疲労限が向上し、特に、具体例2はオーステンパー処理
をしているので、具体例1のものよりもさらに疲労限が
向上している。
(発明の効果)
以上説明したように、本発明に係るカム部品の製造方法
によると、カム面の未再溶融の両側端部は、ショットピ
ーニングによって圧縮残留応力が余生して疲労強度が向
上する。このため、本発明の方法によると、カム面の両
側端部でピッチングが発生し難いので、異常摩耗の発生
しないカム部品を簡易に得ることができる。
によると、カム面の未再溶融の両側端部は、ショットピ
ーニングによって圧縮残留応力が余生して疲労強度が向
上する。このため、本発明の方法によると、カム面の両
側端部でピッチングが発生し難いので、異常摩耗の発生
しないカム部品を簡易に得ることができる。
第1図(イ)〜(ニ)は本発明の具体例1であるカム部
品の製造方法の工程を示す図、第2図(イ)〜(へ)は
同じく具体例2の工程を示す図、第3図は前記具体例1
.2及び比較例に対する小野式回転曲げ疲労試験テスト
の結果を示す図である。 1・・・カムシャフト素材、2・・・カム面、3・・・
TIG装置。 夢創 時開 (ニ) (ホ) 第2図 (へ)
品の製造方法の工程を示す図、第2図(イ)〜(へ)は
同じく具体例2の工程を示す図、第3図は前記具体例1
.2及び比較例に対する小野式回転曲げ疲労試験テスト
の結果を示す図である。 1・・・カムシャフト素材、2・・・カム面、3・・・
TIG装置。 夢創 時開 (ニ) (ホ) 第2図 (へ)
Claims (1)
- (1)カム部品素材のカム面を、その両側端部を除いて
高エネルギービームにより再溶融してチル化し、その後
、未再溶融の前記両側端部をショットピーニングするこ
とを特徴とするカム部品の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP400389A JPH02185926A (ja) | 1989-01-10 | 1989-01-10 | カム部品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP400389A JPH02185926A (ja) | 1989-01-10 | 1989-01-10 | カム部品の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02185926A true JPH02185926A (ja) | 1990-07-20 |
Family
ID=11572816
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP400389A Pending JPH02185926A (ja) | 1989-01-10 | 1989-01-10 | カム部品の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH02185926A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5193375A (en) * | 1991-11-27 | 1993-03-16 | Metal Improvement Company, Inc. | Method for enhancing the wear performance and life characteristics of a brake drum |
EP0699775A1 (en) * | 1994-09-02 | 1996-03-06 | Rockwell International Corporation | Process for imparting a localized fine grain microstructure to selected surfaces in aluminium alloys |
-
1989
- 1989-01-10 JP JP400389A patent/JPH02185926A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5193375A (en) * | 1991-11-27 | 1993-03-16 | Metal Improvement Company, Inc. | Method for enhancing the wear performance and life characteristics of a brake drum |
EP0699775A1 (en) * | 1994-09-02 | 1996-03-06 | Rockwell International Corporation | Process for imparting a localized fine grain microstructure to selected surfaces in aluminium alloys |
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