JPH0218374Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0218374Y2
JPH0218374Y2 JP1984176535U JP17653584U JPH0218374Y2 JP H0218374 Y2 JPH0218374 Y2 JP H0218374Y2 JP 1984176535 U JP1984176535 U JP 1984176535U JP 17653584 U JP17653584 U JP 17653584U JP H0218374 Y2 JPH0218374 Y2 JP H0218374Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spool
outlet port
transmission
lubricating oil
pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1984176535U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6191659U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1984176535U priority Critical patent/JPH0218374Y2/ja
Publication of JPS6191659U publication Critical patent/JPS6191659U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0218374Y2 publication Critical patent/JPH0218374Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • General Details Of Gearings (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、変速機(特に混式多板クラツチ内蔵
式)における潤滑油量を制御する制御弁装置に関
するものである。
〔従来の技術〕
従来変速機の潤滑は、速度段に関係なく一定油
量が与えられているが、この場合、変速機が高速
度段側で使用されるに伴ない内部の回転数が増加
し、これにつれて内部の空転損失が増大し効率低
下を招く。高速側での効率低下により有効けん引
力が減少し、車速が低下する。
〔考案が解決しようとする課題〕
このように従来の場合経済性の低下、性能の低
下を生じていた。
本考案は上記の事情に鑑みなされたものであつ
て、その目的とするところは変速機の内部負荷
(トルク)の小さい高速度段側速度段において潤
滑油量を減少させることにより、変速機内部の空
転損失馬力を低減し伝達効率を向上せしめること
により車両の燃費向上(経済性向上)、車速性能
向上を計ることにある。
〔課題を解決するための手段及び作用〕
本考案は上記のことにかんがみなされたもの
で、弁本体2に、変速機の潤滑回路19に通じる
入口ポート3とタンク23に通じる第1の出口ポ
ート4とを有するスプール孔5を設け、このスプ
ール孔5に、摺動することにより上記入口ポート
3と第1の出口ポート4との連通を断続するスプ
ール8を、これの一端面に対接したばね10にて
上記連通を閉じる方向に付勢して嵌合し、またこ
のスプール8の他端面側に上記第1の出口ポート
4より充分小径で、かつ上記入口ポート3に連通
するオリフイス12を開口し、このオリフイス1
2が開口したスプール8の他端面側に、変速機A
の高速度段時に発せられる作動指令を受けて作動
して上記スプール8の他端面側と弁本体2に設け
た第2の出口ポート4′との連通を遮断するパイ
ロツトバルブ13を設けた構成となつている。
この構成において、変速機Aの速度段が低速度
段であるときには、パイロツトバルブ13は作動
されないから、オリフイス12から作用したスプ
ール8の他端面側の圧油は第2の出口ポート4′
からドレンされる。従つて、ばね10に対接する
力は発生せず、スプール8はばね10にて他端側
へ移動していて入口ポート3と第1の出口ポート
4との連通は遮断され、潤滑回路19の潤滑油ポ
ンプ18の吐出量の全量が供給される。
また変速機Aが所定の高速度段に変速される
と、このときの作動指令にてパイロツトバルブ1
3が作動して第2のオリフイス12からの圧油を
ドレンしていた第2の出口ポート4′が閉じられ
る。従つてこのときのオリフイス12からの圧力
がスプール8の他端面に作用し、この押し力によ
りスプール8はばね10に抗して第2の出口ポー
ト4を開く方向に移動され、入口ポート3に接続
した潤滑回路19の潤滑油量の一部を第2の出口
ポート4よりドレンし、上記潤滑回路19を流れ
る潤滑油量が減少される。
〔実施例〕
以下本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。
図中1は潤滑油量制御弁であり、2はこれの弁
本体である。この弁本体2にはスプール孔5が設
けてあり、このスプール孔5には入口ポート3と
第1の出口ポート4とが軸方向に位置をずらせて
設けてある。また、スプール孔5には摺動するこ
とにより上記入口ポート3と第1の出口ポート4
との連通を断続するスプール8が嵌合され、かつ
上記連通を遮断する方向にばね10にて付勢され
ている。このばね10はスプール8の端部に設け
たばね受部9とスプール孔5を閉じるカバー部材
6との間に介装してある。スプール5には入口ポ
ート3に常時連通するオリフイス12が設けてあ
り、このオリフイス12はスプール8の閉動作方
向側の端面に開口してある。上記第1の出口ポー
ト4の径d1とオリフイス12の径d2とはd1≫d2
関係になつている。
弁本体2には上記スプール8の閉動作方向側の
端面が対向する位置に小径孔部5aと大径孔部5
bからなるバルブ孔5′が設けてあり、このバル
ブ孔5′の大径部5bに第2の出口ポート4′が設
けてある。そしてこのバルブ孔5′には小径部1
3aと大径部13bを有するパイロツトバルブ1
3が嵌合してあり、小径部13aがスプール8の
端面に対向されている。パイロツトバルブ13の
小径部13aには、これの端面から周面に抜ける
通路15が設けてあり、パイロツトバルブ13の
大径部13bとバルブ孔5′の段部5cとでなす
室14が上記第2の出口ポート4′に通じており、
パイロツトバルブ13がスプール8側へ移動する
ことにより、上記小径部13aに設けた通路15
と第2の出口ポート4′との連通が遮断され、逆
方向に移動することにより連通されるようになつ
ている。パイロツトバルブ13の背面はバルブ孔
5′を閉じるカバー部材7との間に構成される受
圧室16に対向してあり、この受圧室16の圧力
で上記通路15を度じる方向に移動するようにな
つている。受圧室16にはパイロツトポート17
が開口している。
このように構成された潤滑油量制御弁1は変速
機Aの油圧回路に組み込まれている。
すなわち、潤滑油ポンプ18から変速機Aの潤
滑回路19に至る管路20から分岐された管路2
1が入口ポート3に接続してあり、両出口ポート
4,4′はタンク23に接続してある。またパイ
ロツトポート17は変速機の速度段選択機構24
の速度段設定用のクラツチのうち、所定の高速度
段用のクラツチの作用圧回路にパイロツト回路2
5にて接続されている。
なお上記変速機Aの潤滑回路19は変速機Aに
おいて潤滑作用を必要とする機構、例えばクラツ
チ、ギヤ、ベアリング等に接続した回路である。
第2図は潤滑油量制御弁1と、変速機Aとの組
付実施例を示す油圧回路図である。この油圧回路
において、潤滑油ポンプ18から送られる潤滑油
は分岐点56でトルクコンバータ52の潤滑と分
岐点55に向う変速機Aへの潤滑に分かれ、変速
機Aの潤滑油は分岐点55より一方は潤滑回路2
0を経て変速機Aの潤滑回路19に入る。またも
う一方は、回路21を経て、潤滑油量制御弁1の
入口ポート3に通じている。
なお、本実施例での速度段選択機構24のクラ
ツチ油圧制御回路は、油圧ポンプクラツチ油圧の
圧力勾配制御バルブの高速・低速用バルブ50、
スピード用バルブ51を経て、クラツチ選択バル
ブの高速−低速用バルブ36,37、スピード用
バルブ38〜42にそれぞれ接続されている。
また、圧油ポンプ54からの圧油は回路57、
フイルタ58を経てパイロツト減圧弁59で減圧
され、回路60を経て前述クラツチ選択弁36〜
42のパイロツト油圧として作用している。
各クラツチ選択弁36〜42は各々電磁弁43
〜49の起動にて上記パイロツト油圧の差圧作動
により作動する。
さらに、クラツチ選択便36〜42からは各々
クラツチピストン29〜35に接続されている。
この中のクラツチピストン31は本実施例での最
高速度段であり、クラツチ回路61から潤滑油量
制御弁1への作動パイロツト用として、回路25
を設けパイロツトポート17に接続されている。
次に作動を説明する。
変速機Aの選択速度段が最高速度段以外の速度
段に選択されている場合には潤滑油量制御弁1の
パイロツトポート17に接続した受圧室16には
パイロツト圧P1は作用していない。従つて、ス
プール8及びパイロツトバルブ13は第1図に示
す状態になる。
すなわち、この状態ではスプール8はばね10
にて出口ポート4を閉じる方向に移動し、また入
口ポート3からの圧油はオリフイス12よりスプ
ール8の端部に至り、この油圧力にてパイロツト
バルブ13は受圧室16側へ押し戻されている。
この状態では第2の出口ポート4′が開となつて
おり、上記オリフイス12より漏れた油はこの第
2の出口ポート4′よりタンクへドレンされる。
従つてこの状態では潤滑回路19の油圧は潤滑油
量制御弁1よりドレンされない。
変速機Aの最高速度段用のクラツチピストン3
3に油圧が供給されて変速機Aが最高速度段にな
ると、上記クラツチピストン33の油圧回路から
のパイロツト圧P1がパイロツトポート17を介
して受圧室16に作用し、パイロツトバルブ13
をスプール8側へ移動する。
これにより、第2の出口ポート4′が閉じられ
るから、スプール8のオリフイス12にて通じて
いる潤滑回路19の油圧はスプール8の端面にて
構成される受圧面1aに作用され、このときの押
圧力にてスプール8はばね10に抗して出口ポー
ト4を開ける方向に移動し、このときの受圧面1
aに作用する押圧力とばね10による付勢力とに
よりあらかじめ設定された油圧に調圧(減圧)し
ながら潤滑油量の一部を出口ポート4より排出す
る。これにより潤滑回路19内の圧油の圧力が上
記最高速度段以外(低速度段)の場合より低い圧
力に保たれると共に流量が減少される。
第4図は上記両作用時における潤滑油量特性を
示すもので、図中イは低速度段時における潤滑油
量の変化であり、この場合、潤滑ポンプ18の回
転数Nに比例して潤滑油量Qは増加する。
これに対して図中ロは上記最高速度段に変速し
たときの潤滑を示すもので、パイロツトバルブ1
3により第2の出口ポート4′が閉じられるまで
は上記イで示されるように変化し、第2の出口ポ
ート4′が閉じられ、スプール8の受圧面1aで
の潤滑油圧による押し力ばね10の抗力に対して
バランスしたときを境にしてそれ以降は、ポンプ
回転数Nの上昇があつた場合でも、あらかじめ設
定された油量に調整される。
なお第3図は第2図での潤滑油量制御弁1を回
路構成で示すものである。
上記した作用により、所定の高速度使用時にお
いて潤滑油量が減少し、空転損失馬力の低減がで
きる。
なお、作動検出用にパイロツト圧を用いたが、
電気信号を用いたパイロツト電磁弁等を用いても
よい。
〔考案の効果〕
本考案は上記のようになるから、変速機の高速
度段時にスプール8をばね10に抗して移動さ
せ、潤滑油量の1部をタンク23に逃がすことが
できる。
このように、変速機の内部負荷(トルク)の小
さい高速度段側速度段において潤滑油量を減少さ
せることにより、変速機内部の空転損失馬力を低
減し伝達効率を向上せしめることにより車両の燃
費向上(経済性向上)、車速性能向上を計ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案一実施例の縦断面図、第2図は
トランスミツシヨン(変速機)油圧回路図、第3
図は第2図部の拡大図、第4図は変速機への潤
滑油量特性図である。 2は弁本体、3は入口ポート、4は第1の出口
ポート、5はスプール孔、8はスプール、10は
ばね、12はオリフイス、19は潤滑回路。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 弁本体2に、変速機の潤滑回路19に通じる入
    口ポート3とタンク23に通じる第1の出口ポー
    ト4とを有するスプール孔5を設け、このスプー
    ル孔5に、摺動することにより上記入口ポート3
    と第1の出口ポート4との連通を断続するスプー
    ル8を、これの一端面に対接したばね10にて上
    記連通を閉じる方向に付勢して嵌合し、またこの
    スプール8の他端面側に上方第1の出口ポート4
    より充分小径で、かつ上記入口ポート3に連通す
    るオリフイス12を開口し、このオリフイス12
    が開口したスプール8の他端面側に、変速機Aの
    高速度段時に発せられる作動指令を受けて作動し
    て上記スプール8の他端面側と弁本体2に設けた
    第2の出口ポート4′との連通を遮断するパイロ
    ツトバルブ13を設けた構成としたことを特徴と
    する潤滑油量制御弁装置。
JP1984176535U 1984-11-22 1984-11-22 Expired JPH0218374Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1984176535U JPH0218374Y2 (ja) 1984-11-22 1984-11-22

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1984176535U JPH0218374Y2 (ja) 1984-11-22 1984-11-22

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6191659U JPS6191659U (ja) 1986-06-13
JPH0218374Y2 true JPH0218374Y2 (ja) 1990-05-23

Family

ID=30734132

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1984176535U Expired JPH0218374Y2 (ja) 1984-11-22 1984-11-22

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0218374Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6191659U (ja) 1986-06-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0158789B2 (ja)
JPS5927465B2 (ja) 自動変速機の変速タイミング弁
US4188839A (en) Throttling control valve and a system for controlling downshift timing of an automatic transmission for vehicles
JPS5695722A (en) Automatic clutch controller for hydraulic transmission for vehicle
JPH0155349B2 (ja)
US3927579A (en) Down shift inhibitor system for automatic transmission control
US4570511A (en) Control system for hydraulic transmission
US4529070A (en) System for actuating a clutch for a torque converter
US5115696A (en) Hydraulic pressure control device with parallel pressure supply passages for certain one friction engaging means
JPH0543897B2 (ja)
US4603604A (en) Creep-inhibiting device for an automotive vehicle equipped with an automatic transmission
JPH0218374Y2 (ja)
US4227602A (en) Hydraulic power clutch control system having an inching valve
US4680989A (en) Hydraulic shift control device for an automatic transmission having two gear ratios
JPS61130656A (ja) ベルト式無段変速装置を備えた変速機の油圧制御装置
US4147242A (en) Power transmission for use in industrial vehicle driveline and equipped with fluid actuated clutches
JPS5855381B2 (ja) ジドウヘンソクキノユアツセイギヨソウチ
JPS6216520Y2 (ja)
JPH02212670A (ja) 変速機のクラッチ制御装置
JPH077648Y2 (ja) 自動変速機の潤滑構造
US3513727A (en) Transmission controls
JP2002295666A (ja) オートマティックトランスミッション並びにその運転法
JP2000337489A (ja) 作業用車両
JPS647245B2 (ja)
JP2737118B2 (ja) 車両用変速装置の制御装置