JP2000337489A - 作業用車両 - Google Patents

作業用車両

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JP2000337489A
JP2000337489A JP11148744A JP14874499A JP2000337489A JP 2000337489 A JP2000337489 A JP 2000337489A JP 11148744 A JP11148744 A JP 11148744A JP 14874499 A JP14874499 A JP 14874499A JP 2000337489 A JP2000337489 A JP 2000337489A
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signal
speed
transmission
valve
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JP11148744A
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Tetsuo Kobayashi
哲夫 小林
Kazuhito Nishimaki
一仁 西巻
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Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】トランスミッションの速度段位置に拘わらず、
インチングペダルの操作感覚を作業者が同一感覚で作業
できる作業用車両の提供。 【解決手段】トランスミッション30のクラッチ機構35,3
6における接続力を制御する電子制御調整弁121と、ミッ
ション30の入力側回転数信号、出力側回転数信号、速度
段位置信号、及び、インチングペダル114のペダル角度
信号を入力され、ミッション30における出力側回転数が
所定の値になるように電子制御調整弁121に接続力制御
信号を出力するコントローラ100とを具備し、コントロ
ーラ100は、入力側回転数信号と出力側回転数信号との
比からミッション30の実回転比を演算するとともに、ペ
ダル角度信号からミッション30の目標回転比を演算し、
これらの目標回転比と実回転比との差及び速度段位置信
号から実回転比が所定値になるように接続力制御信号を
出力する作業用車両。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータグレーダ、
ラフテレンクレーン、パワーショベル、ホイーローダ、
ブルドーザ等の建設機械、あるいは、ダンプトラック、
フォークリフト等の運搬車両などの作業用車両に係り、
特に、その作業時に、インチングペダル(クラッチペダ
ル)を使用しながら作業するタイプの作業用車両に関す
る。
【0002】
【背景技術】近年、作業用車両、例えば、モータグレー
ダのような機械においては、各種に組合せ可能なギアト
レインと複数の油圧(流体圧)駆動クラッチとを備えた
電子制御式のクラッチ付き歯車内蔵トランスミッション
が用いられ、このクラッチ付き歯車内蔵トランスミッシ
ョンをソレノイド作動弁で制御して各種の作業を行うも
のが増加している。
【0003】この際、モータグレーダにおいては、特殊
な作業、例えば、コーナーを回りながらブレードで地面
を均すような作業を行う場合がある。このような場合、
作業の必要上、エンジン回転数はある程度以上の高速回
転にする必要があり、一方、このような高速回転では、
車速も必然的に速くなり、必要な作業を行いながらのコ
ーナーの回転を行うことが難しくなる。このため、高速
回転を維持しながら、車速は遅くしたいと言う要求があ
る。このような要求を満足するため、足踏み式のインチ
ングペダル(クラッチペダル)を設け、このインチング
ペダルを踏み込むとことにより、トランスミッションの
所定のクラッチを滑らせて車速を遅くし、必要な作業
と、コーナーの回転等との両者を満足させている。
【0004】ところで、作業用車両においては、停止状
態から機械を発進しようとする場合、一般車両と異な
り、比較的高速度段からも発進できるため、複数の速度
段位置から発進することとなる。このように異なる速度
段位置から発進する場合、速度段位置毎に入力軸と出力
軸との減速(増速)比が異なるため、同じような角度の
インチングペダルの踏み込み状態でも、クラッチの接続
状態が異なってしまう。
【0005】換言すると、インチングペダルの同じ踏込
み角度でも、低速度段位置では発進し、思った速度で走
行するのに対し、それよりも高速度段位置では、発進し
なかったり、思ったよりも遅い速度での走行になってし
まう。従って、高速度段位置になればなるほど、インチ
ングペダルの踏込みを浅くしないと(ペダルを離さない
と)、自分の思った速度が得られないと云う問題があ
る。
【0006】このような速度段位置毎に異なるインチン
グペダルの踏込みの感触を等しくする技術として、特開
平10−246318号公報に記載された発明がある。
この公報記載の発明は、トランスミッションの各速度段
を構成するクラッチにそれぞれソレノイド作動圧力調整
弁を設けるとともに、これらの圧力調整弁の内の、いく
つかの調整弁の上流側に1つのソレノイド作動手動調整
弁(比例弁)を設け、これらの各弁を、インチングペダ
ルの踏込み角度とシフトレバーの速度段位置とに応じて
コントローラで制御し、速度段(選択されたギア比)の
変更に応じて制御すべきクラッチの接続力を制御するも
のである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この公報に記載の発明
によれば、速度段位置に応じてクラッチの接続力を変更
するため、トランスミッションの速度段位置に拘わら
ず、おおよそインチングペダルの踏込み位置と機械の車
速とが対応するが、トランスミッションの入力回転数と
出力回転数とについては全く監視していないため、必ず
しも十分な(細かな)出力軸、すなわち、車速の制御は
行えないと云う問題点がある。
【0008】また、各クラッチの圧力調整弁の制御は、
その上流側に設けられた1つの比例弁で行うから、各ク
ラッチの細かな制御が必ずしも十分ではないと云う問題
点もある。
【0009】本発明の目的は、トランスミッションにお
ける速度段位置に拘わらず、作業者が同じようなフィー
リングで作業できる作業用車両を提供することにある。
本発明の他の目的は、トランスミッションにおける各速
度段位置におけるよりきめ細かな制御を行える作業用車
両を提供することにある。本発明のさらに他の目的は、
インチングペダルの操作によるクラッチ機構の接続度合
いを作業者の好みに応じて選択できる作業用車両を提供
することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、インチングペ
ダルの操作によるクラッチ機構の接続度合い(滑り具
合)を、インチングペダルの角度、トランスミッション
の速度段位置(シフト位置)の他に、トランスミッショ
ンの入力側及び出力側回転数を監視するようにして前記
目的を達成しようとするものである。また、本発明は、
トランスミッションの各クラッチにそれぞれ電子制御調
整弁(ECMV)を連結することにより、前記他の目的
を達成しようとするものである。さらに、本発明は、イ
ンチングペダルの操作によるクラッチ機構の接続度合い
を作業者の好みに応じて選択できる機構を付加すること
により、前記さらに他の目的を達成しようとするもので
ある。
【0011】具体的には、請求項1に記載の発明は、エ
ンジンと、このエンジンの回転を複数段の速度比に変換
するために設けられた複数のクラッチ機構及び歯車列を
有するクラッチ付き歯車内蔵トランスミッションと、こ
のトランスミッションのクラッチ機構における接続力を
制御する接続力制御機構と、前記トランスミッションの
所定のクラッチ機構に滑りを生じさせるために操作され
るインチングペダルと、前記トランスミッションの入力
側の回転数を検出して入力側回転数信号を出力する入力
側回転数検出機構と、前記トランスミッションの出力側
の回転数を検出して出力側回転数信号を出力する出力側
回転数検出機構と、前記トランスミッションの速度段位
置を検出して速度段位置信号を出力する速度段位置検出
機構と、前記インチングペダルの踏込み角度を検出して
ペダル角度信号を出力するペダル角度検出機構と、前記
入力側回転数検出機構の入力側回転数信号、前記出力側
回転数検出機構の出力側回転数信号、前記速度段位置検
出機構の速度段位置信号、及び、前記ペダル角度検出機
構のペダル角度信号を入力され、これらの入力側回転数
信号、出力側回転数信号、ペダル角度信号及び速度段位
置信号からトランスミッションにおける出力側回転数が
所定の値になるように前記接続力制御機構に接続力制御
信号を出力するトランスミッションコントローラとを具
備したことを特徴とする作業用車両である。
【0012】この発明によれば、インチングペダルの操
作によるクラッチ機構の接続度合い(滑り具合)の制御
を、インチングペダルの角度、トランスミッションの速
度段位置(シフト位置)の他に、トランスミッションの
入力側及び出力側回転数をも監視して行うようにしたの
で、速度段位置に拘わらず適切なクラッチ機構の接続状
態を得ることができる。
【0013】この発明において、速度段位置と云う言葉
は、前進、後進の方向も含む概念として使用している。
また、トランスミッションの入力側、出力側とは、必ず
しもトランスミッションそのものの入力と出力とを指す
ものではなく、滑りを生じさせているクラッチ機構の入
り側と出側とを意味している。すなわち、トランスミッ
ションに複数本のシャフトがあり、各シャフトにそれぞ
れクラッチ機構が設けられている場合、例えば、第1シ
ャフトと第2シャフトとに拘わっている1つもしくは複
数のクラッチ機構に滑りを生じさせているときには、第
1シャフトが入力側となり、第2シャフト以降のシャフ
トが出力側となる。従って、出力側の回転数は、第2シ
ャフト以降のシャフトで検出すれば足りる。この考え
は、滑りに拘わっているシャフトが2本目以降の場合の
入力側回転数の検出の時に応用できる。要するに、滑り
に拘わっているクラッチ機構より上流側が入力側であ
り、下流側が出力側を意味する。
【0014】請求項2の発明は、請求項1に記載の作業
用車両において、前記コントローラが、入力側回転数信
号と出力側回転数信号との比からトランスミッションに
おける実際の回転比(実回転比)を演算する実回転比演
算機能と、ペダル角度信号からトランスミッションにお
ける目標とする回転比(目標回転比)を演算する目標回
転比演算機能と、これらの目標回転比と実回転比との差
及び速度段位置信号から実回転比が所定の値になるよう
に前記接続力制御機構に接続力制御信号を出力する制御
信号発信機能とを備えていることを特徴とする作業用車
両である。
【0015】この発明によれば、コントローラにおける
簡単な演算で、クラッチ機構の滑りを制御することがで
きる。一般に、回転比とは、入力側の回転数と、出力側
の回転数の比であるが、この発明においては、要する
に、滑りを生じさせているクラッチ機構の前後の滑り状
態を検出できれば足りるから、すべり率として検出して
もよい。
【0016】請求項3の発明は、請求項1に記載の作業
用車両において、前記コントローラが、入力側回転数信
号と出力側回転数信号との比からトランスミッションに
おける実際の回転比(実回転比)を演算する実回転比演
算機能と、ペダル角度信号及び速度段位置信号からトラ
ンスミッションにおける目標とする回転比(目標回転
比)を演算する目標回転比演算機能と、これらの目標回
転比と実回転比とから実回転比が所定の値になるように
前記接続力制御機構に接続力制御信号を出力する制御信
号発信機能とを備えていることを特徴とする作業用車両
である。
【0017】この発明によれば、請求項2と同様な効果
を奏することができる。この発明と請求項2の発明との
相違は、請求項2の発明が、予め、目標回転比と実回転
比との差を求めてから速度段位置信号に基づいて補正
し、この補正信号をコントローラから接続力制御機構に
接続力制御信号として出力するのに対して、この発明
は、目標回転比の演算に当たり、予め、速度段位置信号
に基づいて補正し、この速度段位置信号の内容を織り込
んだ目標回転比と、実回転比とを比較して接続力制御機
構に接続力制御信号を出力する点である。
【0018】請求項4の発明は、請求項1ないし請求項
3のいずれかに記載の作業用車両において、前記接続力
制御機構が、トランスミッションの複数のクラッチ機構
のうち、制御される所定のクラッチ機構に連結され、コ
ントローラからの接続力制御信号に応じて当該クラッチ
機構への作動流体量を制御する電子制御調整弁(ECM
V)であることを特徴とする作業用車両である。この発
明によれば、クラッチ機構への作動流体量の制御を、精
密な制御が可能な電子制御調整弁(ECMV)で行うこ
とができる。
【0019】請求項5の発明は、請求項4に記載の作業
用車両において、電子制御調整弁が、コントローラから
の接続力制御信号を受けるとともにこの信号に応じた流
体圧に変換する圧力制御弁と、この圧力制御弁からの油
圧信号により作動する流量検出弁とを備えて構成された
ことを特徴とする作業用車両である。この発明によれ
ば、より精密な制御ができる。
【0020】請求項6の発明は、請求項1ないし請求項
5のいずれかに記載の作業用車両において、クラッチ付
き歯車内蔵トランスミッションが、複数の方向切換クラ
ッチ機構と、複数の速度切換クラッチ機構とを備えて構
成され、かつ、前記インチングペダルの操作量に応じて
滑りを生じさせるクラッチ機構は、前記方向切換クラッ
チ機構であることを特徴とする作業用車両である。一般
に、滑りを生じさせるクラッチ機構は、発熱量が大きい
ため、十分な冷却手段が必要であるが、この発明によれ
ば比較的数の少ない方向切換クラッチ機構のみに、冷却
力の大きい冷却手段を考えればよく、製造コストを安価
にできる。
【0021】請求項7の発明は、請求項1ないし請求項
6のいずれかに記載の作業用車両において、コントロー
ラが、出力側回転数が所定の偏差内に収まるような制御
機能を有するように構成されたことを特徴とする作業用
車両である。この発明によれば、制御がある幅を持って
行われるから、制御時にハンチングを生じることがな
い。
【0022】請求項8の発明は、請求項1ないし請求項
7のいずれかに記載の作業用車両において、コントロー
ラには、作業条件、作業者の好みなどに応じて接続力制
御機構に出力する接続力制御信号の内容を変更できる特
性変更機構が接続されたことを特徴とする作業用車両で
ある。この発明によれば、作業条件の相違、作業者の好
みなどに応じてクラッチ機構の滑り状態を適宜に変更で
きる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に基づいて説明する。
【0024】図1は、本実施形態にかかる作業用車両の
要部の概略構成を示すものである。エンジン10には、
一般のエンジンと同様に、図示しない吸気管、排気管、
燃料噴射装置等が連結されるとともに、エンジン10の
出力軸には、ロックアップ機構付きトルクコンバータ
(トルコン)70が接続されている。
【0025】ロックアップ機構付きトルクコンバータ
(トルコン)70は、一般市販のものと同等構造のもの
で、このトルコン70の出力側には、エンジン10の回
転を複数段の速度比に変換して後方に伝達するクラッチ
付き歯車内蔵で、電子制御式の多段変速トランスミッシ
ョン30が接続されている。これにより、エンジン10
の出力は、トルコン70を介してトランスミッション3
0側に伝達されるようになっている。
【0026】トランスミッション30は、エンジン10
の出力回転を複数の速度段、例えば、前進1速から8速
の8段、後進1速から4速の4段、計12速に変速して
車輪などの走行手段85に伝達するもので、複数、本実
施形態では前進低速(FL)、前進高速(FH)、後進
(R)の3段の方向切換クラッチ機構35(35A,3
5B,35C)と、同じく、複数、本実施形態では1速
から4速の4段の速度切換クラッチ機構36(36A,
36B,36C,36D)とを備え、かつ、これらのク
ラッチ機構35,36間に適宜に設けられた歯車列を備
えており、一般市販のものと同等構造のものである。こ
れにより、各方向切換クラッチ機構35の何れかと速度
切換クラッチ機構36の何れかとを連結することで、前
述の前進8段、後進4段の速度段位置が得られるように
なっている。
【0027】より具体的には、方向切換クラッチ機構3
5のうちの前進低速クラッチ機構FL(35A)と速度
切換クラッチ機構36の1段から4段(36A,36
B,36C,36D)のいずれかとを連結することによ
り、前進の1速、3速、5速、7速の速度段位置が得ら
れ、前進高速クラッチ機構FH(35B)と速度切換ク
ラッチ機構36の1段から4段のいずれかとを連結する
ことにより、前進の2速、4速、6速、8速の速度段位
置が得られ、さらに、後進クラッチ機構R(35C)と
速度切換クラッチ機構36の1段から4段のいずれかと
を連結することにより、後進の1速、2速、3速、4速
の速度段位置が得られるようになっている。
【0028】トランスミッション30は、第1から第3
の3本のシャフト37,38,39を有している。これ
らのシャフトの内、最上流、すなわち、エンジン10側
の第1シャフト37に近接して、この第1シャフト37
の回転数を検出してトランスミッションコントローラ1
00に入力側回転数信号N1として出力する入力側回転
数検出機構105が設けられ、かつ、方向切換クラッチ
機構35と速度切換クラッチ機構36との中間に設けら
れた第2シャフト38に近接して、この第2シャフト3
8の回転数を検出してコントローラ100に出力側回転
数信号N2として出力する出力側回転数検出機構106
が設けられている。これらの回転数検出機構105,1
06には、例えば、磁気的、光学的、その他の回転セン
サが用いられる。なお、出力側回転数検出機構106に
代えて、最下流、すなわち、車輪、装軌などの走行手段
85側の第3のシャフト39の回転数を検出する出力側
回転数検出機構106Aであってもよい。
【0029】トランスミッション30の速度段位置は、
速度段位置検出機構(速度段位置信号発生機構)31に
より検出されるようになっている。この速度段位置検出
機構31は、トランスミッション30がどの速度段に選
択されているかを、例えば、作業用車両の運転席110
などに設けられたシフトレバー111の位置を検出器1
12により検出する機構であり、コントローラ100に
速度段位置信号(TS)を出力するようになっている。
【0030】運転席110には、トランスミッション3
0の所定のクラッチ機構、本実施形態では、方向切換ク
ラッチ機構35に滑りを生じさせるために操作されるイ
ンチングペダル(クラッチペダル)114が設けられて
いる。このインチングペダル114にはリンク機構11
5を介してポテンショメータなどからなる角度センサ1
16が連結され、これらのリンク機構115と角度セン
サ116とによりインチングペダル114の踏込み角度
を検出してペダル角度信号αをコントローラ100に出
力するペダル角度検出機構117が構成されている。
【0031】また、運転席110には、インチングペダ
ル114の操作によるクラッチ機構35の接続度合い
(滑り具合)を作業者の好みに応じて選択できる特性変
更機構118が設けられている。この特性変更機構11
8は、ダイアル、切換スイッチ等から構成され、コント
ローラ100に特性変更信号OPを出力するようになっ
ている。
【0032】コントローラ100には、上述のように、
速度段位置検出機構31からの速度段位置信号TS、入
力側回転数検出機構105からの入力側回転数信号N
1、出力側回転数検出機構106からの出力側回転数信
号N2、ペダル角度検出機構117からのペダル角度信
号α、並びに、特性変更機構118からの特性変更信号
OPが入力されており、これらの信号の内、入力側回転
数信号N1と出力側回転数信号N2との比からトランス
ミッション30における実際の回転比(実回転比、ある
いは、実滑り率)SAを演算する実回転比演算機能10
1と、ペダル角度信号αからトランスミッション30に
おける目標とする回転比(目標回転比)SOを演算する
目標回転比演算機能102と、これらの目標回転比SO
と実回転比SAとの差(SO−SA)及び速度段位置信
号TSから実回転比SAが所定の値になるように後述す
る接続力制御機構120に接続力制御信号CSを出力す
る制御信号発信機能103とを備えている。コントロー
ラ100は、CPU、ROM、RAMなどを有し、一種
のコンピュータとして機能し、前述の各機能、その他の
機能を発揮できるようになっている。
【0033】接続力制御機構120は、複数の電子制御
調整弁(ECMV=Electronic Control Moduration Va
lve)121により構成され、各電子制御調整弁121
は、多段変速トランスミッション30の各クラッチ機構
35,36の所定のものにそれぞれ接続されている。
【0034】図2には、トルコン70、トランスミッシ
ョン30及び接続力制御機構120を含む油圧(流体
圧)回路が示されている。この図において、複数の同一
構成の電子制御調整弁121は、一部のみを具体的に示
し、他は省略図で示してある。
【0035】図2において、接続力制御機構120の電
子制御調整弁121は、トランスミッション30のクラ
ッチ機構数だけ、本実施形態では7台、設けられてい
る。ここにおいて、7台の電子制御調整弁121の各々
を区別するときは、電子制御調整弁の符号121にAな
いしGの符号を付加することとする。また、トランスミ
ッション30の方向切換クラッチ機構35及び速度切換
クラッチ機構36の各々を区別するときは、方向切換ク
ラッチ機構の符号35にAないしCの符号を付加し、速
度切換クラッチ機構の符号36にAないしDの符号を付
加することとする。
【0036】図2において、流体としての油を収納され
たタンク131には、ストレーナ132が挿入され、こ
のストレーナ132にはポンプ133が接続され、この
ポンプ133によりメイン管路134に所定圧力、流量
の圧油が供給されている。このメイン管路134には、
オイルフィルタ135が設けられるとともに、その先端
は2つに分岐されている。分岐された一方の管路136
には、トルコン70のロックアップ機構用油圧機器が接
続され、他方の管路137には、オイルフィルタ138
を介してトランスミッション30の制御用の接続力制御
機構120が接続されている。
【0037】管路136に接続されたロックアップ機構
用油圧機器は、パイロット式の4ポート2位置切換弁か
らなるロックアップバルブ141と、このロックアップ
バルブ141の下流側に接続されたロックアップクラッ
チ機構142と、ロックアップバルブ141にパイロッ
ト圧を供給するとともにソレノイド作動される3ポート
2位置切換弁からなるロックアップソレノイドバルブ1
43とを備えて構成されている。
【0038】この際、ロックアップソレノイドバルブ1
43のソレノイドに電気信号が入力されない状態では、
ロックアップソレノイドバルブ143は、ばね力により
図示の位置にあり、ロックアップソレノイドバルブ14
3を介してロックアップバルブ141にパイロット圧が
加わり、ロックアップバルブ141はばね力に抗して図
示の位置、すなわち、管路136を遮断した状態にあ
る。このため、管路136の油圧は、ロックアップクラ
ッチ機構142には伝達されず、かつ、ロックアップク
ラッチ機構142内の油圧は、ロックアップバルブ14
1を介してタンク131に流出されているので、トルコ
ン70はロックアップされていない。
【0039】一方、ロックアップソレノイドバルブ14
3のソレノイドに電気信号が入力されると、ロックアッ
プソレノイドバルブ143は、ばね力に抗して図中左方
に移動される。これにより、ロックアップバルブ141
に作用していたパイロット圧は、ロックアップソレノイ
ドバルブ143を介してタンク131に流出するため、
ロックアップバルブ141は、ばね力により図中上方に
移動される。これにより、管路136の油圧は、ロック
アップバルブ141を介してロックアップクラッチ機構
142に供給され、トルコン70のロックアップがなさ
れることとなる。
【0040】接続力制御機構120側に接続される管路
137の途中には、機器潤滑用管路139が分岐され、
この管路139は、メインリリーフバルブ144を介し
てトルコン潤滑路145に接続され、さらに、オイルク
ーラ146を介してトランスミッション潤滑路147に
接続された後、タンク131に開放されている。また、
管路139のメインリリーフバルブ144とトルコン潤
滑路145との間にはトルコンリリーフバルブ148が
設けられるとともに、管路139のオイルクーラ146
とトランスミッション潤滑路147との間にはトランス
ミッション潤滑用リリーフバルブ149が設けられてい
る。
【0041】トルコン潤滑路145は、トルコン70の
ボデー本体内に設けられた流路で、トルコン70内に導
入されたオイルでトルコン70を潤滑する流路である。
また、トランスミッション潤滑路147は、トランスミ
ッション30のボデー本体内に設けられた流路で、トラ
ンスミッション30内に導入されたオイルでトランスミ
ッション30を潤滑する流路である。
【0042】電子制御調整弁121は、比例ソレノイド
122を有する4ポート2位置切換弁からなる圧力制御
弁(比例制御弁)123と、パイロット式の3ポート2
位置切換弁からなる流量検出弁124を備えて構成され
ている。圧力制御弁123は、コントローラ100から
送られてきた接続力制御信号CSを比例ソレノイド12
2が受け、接続力制御信号CSの電流値の大きさに応じ
た油圧に変換するバルブである。
【0043】流量検出弁124は、圧力制御弁123か
らのパイロット油圧による油圧信号(トリガ)によって
作動するバルブで、次の3つの機能がある。 1)トランスミッション30の方向切換クラッチ機構3
5、速度切換クラッチ機構36にオイル(油)が充満す
るまで弁(バルブ)を開き、方向切換クラッチ機構3
5、速度切換クラッチ機構36へのオイル充填時間(フ
ィリングタイム)を短縮する。 2)方向切換クラッチ機構35、速度切換クラッチ機構
36にオイルが充満したと同時に、弁を閉じるとともに
コントローラ100へ信号(フィル信号)を出力し、充
填終了を伝える。 3)方向切換クラッチ機構35、速度切換クラッチ機構
36に油圧がかかっている間は、コントローラ100へ
フィル信号を出力し、油圧の有無を伝える。
【0044】図2において、接続力制御機構120を構
成する各電子制御調整弁121は、トランスミッション
30の各クラッチ機構35,36にそれぞれ接続されて
いる。具体的には、電子制御調整弁121Aは方向切換
クラッチ機構35の前進低速クラッチ機構FL(35
A)に、電子制御調整弁121Bは方向切換クラッチ機
構35の前進高速クラッチ機構FH(35B)に、電子
制御調整弁121Cは方向切換クラッチ機構35の後進
クラッチ機構R(35C)に、電子制御調整弁121D
は速度切換クラッチ機構36の1段クラッチ機構36A
に、電子制御調整弁121Eは速度切換クラッチ機構3
6の2段クラッチ機構36Bに、電子制御調整弁121
Fは速度切換クラッチ機構36の3段クラッチ機構36
Cに、電子制御調整弁121Gは速度切換クラッチ機構
36の4段クラッチ機構36Dに、それぞれ接続されて
いる。
【0045】なお、各方向切換クラッチ機構35、速度
切換クラッチ機構36は、クラッチを切り離すための駆
動源にばねを用いた構造を図示してあるが、本発明は必
ずしもこれに限定されるものではなく、図2中、前進低
速クラッチ機構FL(35A)の位置に想像線(2点鎖
線)33で示すように、パイロット圧で作動する回転ク
ラッチ式の構造でもよい。
【0046】このように構成された本実施形態の作用
を、図3、図5のグラフ及び図4のフローチャートをも
参照して説明する。
【0047】図1,2において、作業用車両の作業開始
にあたり、エンジン10が駆動されるとともに、シフト
レバー111により前進の1速が選択されると、速度段
位置検出機構31から速度段位置信号TSがコントロー
ラ100の送られ、このコントローラ100から接続力
制御機構120に接続力制御信号CSが送られる。この
接続力制御信号CSにより接続力制御機構120の電子
制御調整弁121は、トランスミッション30における
方向切換クラッチ機構35の前進低速クラッチ機構FL
(35A)と速度切換クラッチ機構36の1段クラッチ
機構36Aが接続されるように作動され、作業用車両が
始動することとなる。
【0048】この際、ロックアップソレノイドバルブ1
43にはロックアップ信号が入力されないため、トルコ
ン70はロックアップされるがことなく、通常のトルコ
ンとして機能する。なお、本発明では、トルコン70の
ロックアップ動作は関係がないため、以下その説明を省
略するが、ロックアップ動作が高速走行時などに行われ
るのは、一般の場合と同様である。
【0049】コントローラ100から接続力制御信号C
Sを送られた電子制御調整弁121は、図2に示される
比例ソレノイド122にその信号が入力され、圧力制御
弁123がばね力に抗してその信号の電流量に応じて左
方に移動する。これにより、ポンプ133からメイン管
路134、管路137を介して供給されている油圧は、
圧力制御弁123を介して流量検出弁124に流入し、
さらに、前進低速クラッチ機構FL(35A)、及び、
速度切換クラッチ機構36の1段クラッチ機構36Aに
供給される。
【0050】その後、シフトレバー111により、順次
シフトアップされ、所要の作業に見合った速度段位置に
シフトレバー111がセットされる。例えば、前進3速
で作業する場合は、方向切換クラッチ機構35の前進低
速クラッチ機構FL(35A)と速度切換クラッチ機構
36の2段クラッチ機構36Bが接続される。
【0051】この状態で、作業のためのパワーを維持し
ながら、車速を低下させたいときには、インチングペダ
ル114が踏み込まれることとなる。この踏込みによ
り、ペダル角度検出機構117の角度センサ116から
ペダル角度信号αがコントローラ100に出力され、さ
らに、コントローラ100からの接続力制御信号CSに
より、接続力制御機構120の電子制御調整弁121へ
出力されている電流値が下げられることとなる。この電
流値の低下に伴い、方向切換クラッチ機構35Aの接続
力が低下し、方向切換クラッチ機構35Aに滑りが生
じ、車速が低下することとなる。
【0052】以上のインチングペダル114の角度と、
トランスミッション30における入力側と出力側との回
転比Sとの関係を示すのが、図3である。図3におい
て、横軸はインチングペダル114の角度比率(%)を
表し、縦軸はトランスミッション30の入力側と出力側
との回転比(%)を表している。ここにおいて、インチ
ングペダル角度比率は、0%が全く踏み込んでいない状
態、100%が完全に踏み込んだ状態を表し、10%は
インチングペダル114に軽く足を乗せている状態で踏
み込む意志がない状態、90%は機械のバラツキなどを
考慮し、完全に踏み込んだと同じ状態を表している。ま
た、回転比Sは、0%が完全に滑っている、すなわち、
全く接続されていない状態、100%が全く滑りがな
く、完全に接続されている状態を表している。
【0053】図3において、インチングペダル114の
踏込みが10%未満の場合は、回転比Sが100%とな
るように電子制御調整弁121の比例ソレノイド122
に大きな電流が供給され、踏込みが90%以上の時は回
転比Sが0%となるように電流の供給はなされない。そ
の中間位置においては、実線Mで示されるように、イン
チングペダル114の角度と回転比Sとの関係は、直線
的に変化するようにされており、例えば、50%のイン
チングペダル114の踏込みで、50%の回転比(すべ
利率)Sとなるようにされている。この際、滑りを発生
させる制御対象は、前述のように方向切換クラッチ機構
35とされている。
【0054】また、インチングペダル114の角度は、
角度センサ116により検出されるが、この角度センサ
116がポテンショメータで構成されている場合は、角
度に応じた電圧としてコントローラ100へ出力され
る。このポテンショメータの場合の特性を示すのが、図
3の横軸のカッコ内の表記である。
【0055】インチングペダル114の操作に当たり、
作業者によってその踏込み角度と、滑り率に対する感覚
が異なっている。このため、本実施形態では、実線Mで
示す特性以外に、2点鎖線P,Q,Rで示す特性を用意
してある。ここにおいて、浅い踏込み量でも大きく滑ら
せたいときは、2点鎖線R側の特性を選び、ある程度深
く踏み込んだときに滑りを大きくしたいときには、実線
M側の特性を選べばよく、中間の特性を選びたいとき
は、PまたはQを選べばよい。これらの特性の切換え
は、特性変更機構118のダイヤルなどを作業者が操作
することで行われ、コントローラ100で特性変更機構
118の操作状況に応じた制御がなされることとなる。
【0056】なお、以上は、作業用車両の走行、作業状
態の時に、インチングペダル114を踏み込んで方向切
換クラッチ機構35を滑らせる場合について説明した
が、機械が停止状態で、インチングペダル114を完全
に(90%以上)踏み込んだ状態からインチングペダル
114を離していき、機械を発進させる場合も同様な動
作を行うものである。この場合も、どこまで離した時に
機械が動き出すと自分のフィーリング(感覚)に合うか
は、作業者によって異なるが、これも前述の特性変更機
構118を操作することで対応可能である。
【0057】また、速度段位置によって、踏込み角度に
対する滑り率が変化する。すなわち、一般的に、前進1
速における入力側と出力側の回転比(減速比)は、例え
ば、10程度であるのに対し、前進5速では2程度とさ
れ、さらに、前進8速では0.8程度(増速)とされ
る。これを作業用車両における駆動力(トルク)から見
ると、低速度段位置ほど大きなトルクを発揮できる。一
方、作業用車両を駆動するためには、ある値以上の駆動
力が必要であり、この作業用車両が動き出すために必要
な駆動力は速度段位置に関係なくほぼ一定である。
【0058】従って、大きなトルクを発揮できる前進1
速というような低速度段位置では、方向切換クラッチ機
構35にかない大きな滑りが発生していても、すなわ
ち、インチングペダル114を最大に踏み込んだ状態か
らわずかに離した状態(インチングペダル角度比率が9
0%に近い状態)でも発進できるのに対し、前進3速と
か4速などの中速度段位置から発進しようとすると、ト
ランスミッション30の出力側における元々の発生トル
ク(駆動力)が小さいため、インチングペダル114を
最大踏込み状態からかなり離していかないと発進しない
こととなる。このような場合も、同じようなインチング
ペダル114の踏込み角度で同じような動作、すなわ
ち、発進や速度低下をするようにできれば、作業者にと
って好ましい。
【0059】また、上記のいろんな作業状況での発進や
走行速度を同一のペダル操作感覚で行えるようにする制
御は、このような場合のみならず、坂道での発進や作業
時の走行速度を同一のペダル操作感覚にすることも作業
者にとって好ましい。すなわち、発進時において、いっ
ぱいに踏んだインチングペダル114を離していくと
き、上り坂ではかなり離さないと発進せず、一方、下り
坂では、少し離しただけで発進してしまう等、上りと下
りでは操作感覚が異なるが、これらも同一のインチング
ペダル114の操作感覚で操作したい要求がある。
【0060】このため、本実施形態では、コントローラ
100で速度段位置検出機構31のシフトレバー111
からくる速度段位置信号TSやインチングペダル114
のペダル角度検出機構117からくるペダル角度信号α
の他に、トランスミッション30の入力側回転数信号N
1と出力側回転数信号N2を監視することで、速度段位
置に拘わらず、インチングペダル114の同じ角度に対
しては同じ出力側回転数になるようにコントローラ10
0で制御するものである。
【0061】この制御の手順を表すのが、図4のフロー
チャートである。図4において、制御が開始されると、
コントローラ100では、ステップ201において、イ
ンチングペダル角度信号α、速度段位置信号TS、特性
変更信号OP、トランスミッション30の入力側回転数
信号N1及び出力側回転数信号N2が一定時間毎に読み
込まれて更新される。次いで、ステップ202におい
て、インチングペダル角度信号α、速度段位置信号TS
及び特性変更信号OPから目標とすべき入力側と出力側
との回転比、すなわち、目標回転比SOが求められ、か
つ、入力側回転数信号N1と出力側回転数信号N2とか
ら実際の回転比(実回転比)SAが求められる。
【0062】次に、ステップ203において、目標回転
比SOと実回転比SAとの偏差(SO−SA)が求めら
れ、この偏差(SOーSA)が予め設定されている偏差
(不感帯)内か否かが判断される。所定偏差内であれ
ば、ステップ204において、制御している方向切換ク
ラッチ機構35の制御用圧力制御弁123における比例
ソレノイド122への供給電流が現在の指示値のまま継
続され、再びステップ201に戻ってステップ202以
下のステップが繰り返される。
【0063】一方、偏差(SOーSA)が予め設定され
ている偏差から外れている場合は、ステップ205で、
その値が所定偏差より(+)か否かが判断される。
(+)であれば、ステップ206で、制御している方向
切換クラッチ機構35の制御用圧力制御弁123におけ
る比例ソレノイド122への供給電流が現在の指示値
に、予め設定されている補正マップの補正値を加算して
指示され、再びステップ201に戻ってステップ202
以下のステップが繰り返される。
【0064】(+)でなければ、すなわち、(−)なら
ば、ステップ207で、制御している方向切換クラッチ
機構35の制御用圧力制御弁123における比例ソレノ
イド122への供給電流が現在の指示値に、予め設定さ
れている補正マップの補正値を減算して指示され、再び
ステップ201に戻ってステップ202以下のステップ
が繰り返される。
【0065】図5には、上述の偏差と電流補正値との関
係が示されている。図5において、横軸に偏差が、縦軸
に電流補正値がそれぞれ表され、偏差(SOーSA)が
あまり大きくない所定幅内ならば、電流の補正はなされ
ない。これは、少しの偏差でも補正をするように制御す
ると、ハンチングがおきて、制御が不安定になる可能性
があるからである。すなわち、予め設定されている所定
の偏差は、いわゆる不感帯として機能する。
【0066】この不感帯域を超えて偏差が増加すると、
電流補正値は直線的に増加され、一方、不感帯域を超え
て偏差が減少すると、電流補正値は直線的に減少され
る。すなわち、偏差が増加すると云うことは、目標値と
実測値との回転数差が大きく、滑りが大きいと云うこと
だから、圧力制御弁123の比例ソレノイド122に供
給する電流値を増加して方向切換クラッチ機構35へ供
給するオイル量を増加させ、クラッチ機構35の接続力
を増やし、滑りを減少させようとするものである。偏差
が減少している場合は、この逆である。
【0067】なお、上述の図4のフローチャートでは、
目標回転比SOを計算するときに、予め速度段位置信号
TSを考慮して設定したが、目標回転比SOの設定はこ
れに限らず、例えば、ペダル角度信号αのみから目標回
転比SOを設定し、この目標回転比SOと実回転比SA
とを比較した後に、速度段位置信号TSに応じた補正を
して電子制御調整弁121への電流値、ひいては、クラ
ッチ機構35の接続力を制御するようにしてもよい。
【0068】また、下りの坂道での発進において、勾配
が急の場合には、方向切換クラッチ機構35へのオイル
の供給を全て遮断しても、坂道の勾配によって、作業用
車両の走行速度が所望の速度を超えることが考えられ
る。この場合は、インチングペダル114を完全に踏み
込んでも、それ以上走行速度を減速できないため、使用
(駆動)している方向切換クラッチ機構35とは逆方
向、すなわち、前進方向切換クラッチ機構35を駆動し
ているときは、後進方向切換クラッチ機構36にオイル
を供給して作業用車両に対してブレーキとして作用させ
る制御も行う。
【0069】さらに、必要に応じて、前進と後進のクラ
ッチ機構35,36を同時に作用させて坂道発進などに
対応する制御も行う。この場合は、常に逆側のクラッチ
機構が多少のブレーキとして作用するため、制御がスム
ースになる。
【0070】上述のような本実施形態によれば、次のよ
うな効果がある。すなわち、本実施形態では、インチン
グペダル114によって方向切換クラッチ機構35の接
続力を制御するに当たり、インチングペダル角度信号α
と速度段位置信号TSのみならず、トランスミッション
30の入力側回転数信号N1と出力側回転数信号N2を
も監視しながらコントローラ100で制御したから、ト
ランスミッション30における実際の滑り状況に応じた
適正な制御ができる。特に、作業における負荷状況、上
り、下りなどの傾斜状況に拘わらず、インチングペダル
114の踏込み状態に対して常に一定の走行状態を得ら
れる。
【0071】また、トランスミッション30におけるク
ラッチ力の制御は、各方向切換クラッチ機構35に接続
された電子制御調整弁121により行うようにしたか
ら、各方向切換クラッチ機構35ごとに最適な制御を行
うことができる。この際、各速度切換クラッチ機構36
にも同様構成の電子制御調整弁121が接続されている
から、各速度切換クラッチ機構36の制御も必要に応じ
て細密に行うことができる。
【0072】さらに、接続力制御機構120は、コント
ローラ100からの接続力制御信号CSを受けるととも
にこの信号CSに応じた油圧に変換する圧力制御弁12
3と、この圧力制御弁123からの油圧信号により作動
する流量検出弁124とを備えて構成されているから、
比較的簡易な構成で、指示信号(接続力制御信号)CS
に応じた適切な制御が可能である。
【0073】また、コントローラ100で制御してい
る、インチングペダル114の操作量に応じて滑りを生
じさせるクラッチ機構は、トランスミッション30のク
ラッチ機構の一部である方向切換クラッチ機構35に限
定したから、滑りによって生じる発熱を冷やすための冷
却手段は、比較的数の少ない方向切換クラッチ機構35
に対してのみ対応すればよく、装置を安価にできる。こ
の冷却手段の具体例は、滑りを生じさせる方向切換クラ
ッチ機構35の冷却(潤滑)用オイルの供給量を増加す
る配管と制御弁とを設ければ足りる。
【0074】さらに、トランスミッション30における
全速度段は、方向切換クラッチ機構35と速度切換クラ
ッチ機構36との組合せによって行われているから、方
向切換クラッチ機構35で滑りを生じさせられれば、全
ての速度段にわたってインチングペダル114による滑
り制御を行うことができ、少ない制御対象で必要十分な
制御を行うことができる。
【0075】また、コントローラ100は、トランスミ
ッション30の出力側回転数N2が所定の偏差内の回転
数になるように、偏差(SOーSA)を制御するから、
制御が不安定になるハンチングを生じることもない。
【0076】さらに、運転席110には特性変更機構1
18としての特性変更ダイヤルが設けられ、この特性変
更機構118からの特性変更信号OPがコントローラ1
00に入力されているから、コントローラ100から接
続力制御機構120に出力する接続力制御信号CSの内
容を作業条件、作業者の好みなどに応じて変更できる。
【0077】図6には、本実施形態に用いられる電子制
御調整弁121の具体的構造例が示されている。図6に
おいて、電子制御調整弁121は、2つのバルブ穴15
1,152を有するバルブボデー153と、このバルブ
ボデー153の一端を閉塞する蓋体154とを備えてお
り、ボデー153の下半分が圧力制御弁123、上半分
が流量検出弁124となっている。
【0078】バルブボデー153の蓋体154とは反対
位置において、バルブ穴151に対向して比例ソレノイ
ド122が設けられている。この比例ソレノイド122
は、電磁石155と、この電磁石155内を軸方向移動
可能なコア156と備えている。このコア156の先
端、図中左端は、バルブ穴151内に摺動自在に収納さ
れた圧力制御弁スプール157の一端に当接されてい
る。この圧力制御弁スプール157の他端側と蓋体15
4との間には、圧縮コイルばねからなる圧力制御弁用ば
ね158が介装され、このばね158により圧力制御弁
スプール157は常時図中右方に付勢されている。
【0079】圧力制御弁スプール157は、途中に3
つ、第1から第3のランド部161,162,163を
備えるとともに、中央の第2ランド部162を貫通しか
つ軸方向を左端まで延びる内部連通孔164を備えてい
る。この内部連通孔164の軸方向孔内には、ロードピ
ストン165が摺動自在に収納され、このロードピスト
ン165の左端は内部連通孔164から突出して蓋体1
54の内面に当接されている。
【0080】バルブボデー153内には、圧力制御弁1
23のバルブ穴151と流量検出弁124のバルブ穴1
52とを連通させる3本の連通孔166,167,16
8が設けられている。中央の連通孔167は、圧力制御
弁123、流量検出弁124のポンプポートA,Dとさ
れるとともに、管路137を介してポンプ133に接続
され、このポンプ133はメイン管路134を介してタ
ンク131からオイルを吸引するようになっている。
【0081】バルブ穴151において、中央の第2ラン
ド部162と左側の第3ランド部163との中間位置、
及び、左端の第3ランド部163の左側位置とは、ドレ
ン連通孔169を介して右端の連通孔166と連通され
るとともに、このドレン連通孔169はドレンポートE
とされ、管路171を介してオイルをタンク131に排
出できるようになっている。また、左側の連通孔168
は、第2ランド部162の作用により、中央の第2ラン
ド部162と左側の第3ランド部163との中間位置、
あるいは、中央の連通孔167と連通、遮断されるよう
になっており、この連通孔168のバルブ穴151と交
わる位置は、圧力制御弁出力ポートBとされている。
【0082】バルブボデー153の蓋体154とは反対
位置において、バルブ穴152に対向してフィルスイッ
チ172が設けられている。このフィルスイッチ172
は、軸方向移動可能な作動子173を備えている。この
作動子173の先端、図中左端は、バルブ穴152内に
摺動自在に収納された流量検出弁スプール174の一端
に対向されており、この流量検出弁スプール174の一
端とフィルスイッチ172のケーシングとの間には圧縮
コイルばねからなるフィルスイッチばね175が介装さ
れている。一方、流量検出弁スプール174の他端側と
蓋体154との間には、圧縮コイルばねからなる流量検
出弁用戻しばね176が介装され、これらのばね17
5,176の作用により流量検出弁スプール174は、
所定位置でバランスするよう付勢されている。
【0083】流量検出弁スプール174は、途中に3
つ、第1から第3のランド部177,178,179を
備えるとともに、左側の第3ランド部179を軸方向に
貫通した複数のオリフィス181を備えている。この
際、バルブ穴152は、第1ランド部177の右方位置
において連通孔166に連通されるとともに、第1ラン
ド部177と第2ランド部178との中間位置において
連通孔167と、第2ランド部178と第3ランド部1
79との中間位置において連通孔168とそれぞれ連通
されている。さらに、第3ランド部179の左側は、ク
ラッチポートCとされるとともに、管路182を介して
方向切換クラッチ機構35、速度切換クラッチ機構36
の何れかのクラッチ機構に連通されている。なお、連通
孔167と連通孔168とは、第2ランド部178によ
り連通、遮断されるようになっている。
【0084】次に、本実施形態の電子制御調整弁121
の作用を、図7、及び、図8ないし図13をも参照して
説明する。電子制御調整弁121は、圧力制御弁123
の比例ソレノイド122に対するコントローラ100か
らの指令電流とフィルスイッチ172の出力信号とによ
りコントロールされている。この電子制御調整弁121
の比例ソレノイド122に対する指令電流と、クラッチ
機構35,36の入力圧、及び、フィルスイッチ172
の出力信号との関係は、図7に示されるようになってい
る。すなわち、図7において、時間T1以前である領域
Hは、当該圧力制御弁123が選択されて変速される前
であり、クラッチ機構35,36のオイルはドレンされ
ている。
【0085】次に、時間T1からT2の間の領域Iは、
比例ソレノイド122に大きな電流指令値が油圧信号と
して入り、フィル(充填)が開始される。フィル開始の
時間T1から一定時間が経過した時間T2では、比例ソ
レノイド122への指令電流が予め設定された初期値ま
でいったん下げられる。この際、フィル開始時に指令電
流が最大にされるのは、クラッチ機構35,36に急速
にオイルを充填するためである。
【0086】初期値での充填は、時間T3まで継続され
(領域J)、この間にクラッチ機構35,36へのオイ
ルの一応の充填が完了するため、クラッチ機構35,3
6の油圧が上がり、フィルスイッチ172がONされ
る。時間T3以降の領域Kでは、クラッチ機構35,3
6の接続力が所定の値になるよう比例ソレノイド122
への指令電流が調整される調圧領域Kとされる。なお、
領域IとJとを合わせた領域Lは、フィル(充填)中を
表している。また、コントローラ100は、接続力制御
機構120を構成する電子制御調整弁121のうち、イ
ンチングペダル114の操作に基づく滑りに関係ない速
度切換クラッチ機構36用の電子制御調整弁121も制
御しているが、以下の説明では、速度切換クラッチ機構
36についての説明は省略する。
【0087】次に、図8ないし図13により、電子制御
調整弁121の具体的な動作を説明する。図8は、方向
切換クラッチ機構35からオイルがドレンされている変
速前の状態を示し、図7の領域Hに対応する状態であ
る。
【0088】比例ソレノイド122の電磁石155に電
流を流していないこの状態では、圧力制御弁用ばね15
8の反発力で、圧力制御弁スプール157を介して比例
ソレノイド122のコア156が押し戻されている。こ
のため、圧力制御弁スプール157の第2ランド部16
2が右方に移動し、連通孔168がドレン連通孔169
に連通されているから、クラッチポートCのオイルは、
流量検出弁スプール174の第3ランド部179に設け
られたオリフィス181、連通孔168、出力ポートB
及びドレンポートEを通じてタンク131にドレンされ
ている。
【0089】このとき、流量検出弁124の流量検出弁
スプール174には、油圧力が作用しないので、フィル
スイッチばね175の反発力で流量検出弁スプール17
4はフィルスイッチ172の作動子173から離れ、ス
プール戻しばね176と釣り合った位置で停まってい
る。
【0090】図9は、比例ソレノイド122の電磁石1
55に油圧信号に基づく指令電流が入力された、フィル
開始時の状態が示され、図7の領域Iに対応する状態で
ある。
【0091】方向切換クラッチ機構35内にオイルのな
い状態で比例ソレノイド122に油圧信号に基づく電流
として最大電流を与えると、比例ソレノイド122のコ
ア156はフルストロークし、圧力制御弁スプール15
7は左方に移動する。これにより、第2ランド部162
も左方に移動して、ポンプポートAと圧力制御弁出力ポ
ートBとが開口し、かつ、出力ポートBとドレンポート
Eとが遮断される。従って、オイルがポンプポートA、
出力ポートB、流量検出弁スプール174のオリフィス
181を通してクラッチポートCに入り、方向切換クラ
ッチ機構35への充填がなされる。
【0092】このとき、オリフィス181の絞り効果に
より、流量検出弁スプール174のオリフィス181の
上流と下流とに差圧が発生する。この差圧により、流量
検出弁スプール174は、図10に示すように、流量検
出弁スプール戻しばね176を縮めつつ左方に移動す
る。この状態は、まだ、図7の領域Iに対応した状態で
ある。
【0093】流量検出弁スプール174の左方への移動
によって、流量検出弁124のポンプポートDが開口
し、ここからオイルが連通孔168側に流れ出すと、流
量検出弁スプール174のオリフィス181の上流と下
流との差圧がより大きく発生し、流量検出弁スプール1
74をさらに左方に押し続ける。
【0094】この状態で、比例ソレノイド122の電流
値を瞬間、初期圧レベルまで下げると、図11に示され
ているように、フィルが終了し、圧力制御弁123が初
期圧にセットされた状態となり、図7の領域Jに対応し
た状態となる。
【0095】すなわち、この状態では、コア156の左
方への駆動力が低下して右方に戻り、一方、連通孔16
8の圧力制御弁出力ポートBの圧力は、内部連通孔16
4内に導入されている。これにより、ロードピストン1
65には、ほぼポンプ圧がかかるようになるため、圧力
制御弁スプール157は右方に押し戻され、圧力制御弁
出力ポートBからドレンポートEへとオイルが少し漏れ
るようになる。しかし、この漏れ量は少ないので、ポン
プ133からのオイルはほとんど方向切換クラッチ機構
35へ流れ、流量検出弁スプール174は左方へと押し
続けられる。このようにして方向切換クラッチ機構35
にオイルが充満されると、ポンプポートDからクラッチ
ポートCへのオイルの流れがなくなる。
【0096】次に、図12に示されている状態となり、
この状態は、まだ図7の領域Jに対応した状態である。
クラッチポートCへのオイルの流れがなくなって第3ラ
ンド部179の両側の油圧が等しくなると、流量検出弁
スプール174における第3ランド部179の左右の受
圧面積が異なっており、かつ、左方の受圧面積の方が大
きいため、流量検出弁スプール174は油圧力により右
方へ移動する。これにより、ポンプポートDとクラッチ
ポートCとは閉口する。
【0097】このとき、流量検出弁スプール174は、
その第3ランド部179の左右の面積差と流量検出弁ス
プール戻しばね176の力とにより、フィルスイッチば
ね175を押し縮めて右方に押され、フィルスイッチ1
72の作動子173に接触し、方向切換クラッチ機構3
5のフィリング完了をコントローラ100に伝える。こ
の際、比例ソレノイド122へは初期圧レベルの電流値
が流れているため、圧力制御弁スプール157による油
圧は初期圧セットとなる。
【0098】図13は、調圧されている状態を示し、図
7の領域Kに対応した状態である。
【0099】初期圧セット後、比例ソレノイド122に
所定の電流を流すと、比例ソレノイド122の電磁石1
55は電流に比例した力を発生する。この比例ソレノイ
ド122の推力と、ロードピストン165に加わるクラ
ッチポートCの油圧による推力、及び、圧力制御弁用ば
ね158の反発力の和が釣り合って調圧される。一方、
流量検出弁スプール174は、第3ランド部179の両
側にかかる油圧力の差により、右方に押しつけられ続け
るため、フィルスイッチ172はコントローラ100へ
フィル信号を出し続ける。
【0100】その後、シフトレバー111の操作によ
り、速度段位置が変更されて当該方向切換クラッチ機構
35が使用されないことになると、比例ソレノイド12
2への電流がなくなる。このため、圧力制御弁スプール
157は圧力制御弁用ばね158のばね力により右方へ
と移動され、図8の状態に戻って、次回使用時の待機状
態となる。
【0101】このような本実施形態によれば、圧力制御
弁123と流量検出弁124とを一体のバルブボデー1
53に組み込むことができ、小型で、より安価な装置と
して提供できるという効果がある。
【0102】また、圧力制御弁スプール157と流量検
出弁スプール174とは平行に設けられ、かつ、バルブ
穴151とバルブ穴152の一方の開口を蓋体154
で、他方の開口を比例ソレノイド122及びフィルスイ
ッチ172で閉塞するようにしたから、組立が図の左右
方向からの一方向となって容易であり、この点からも安
価に製作できる。
【0103】なお、本発明は前記図1ないし図5、ある
いは、図6の実施形態に限定されるものではなく、本発
明の目的を達成できる範囲での変形、改良は、本発明に
含まれるものである。
【0104】例えば、接続力制御機構120は必ずしも
電子制御調整弁121でなく、異なるタイプの制御弁な
どを用いてもよいが、電子制御調整弁121を用いれば
インチングペダル114の踏込み角度に応じた接続力を
簡易な構成で容易に得られると云う利点がある。この
際、電子制御調整弁121は、必ずしも図6の構造のも
のを用いなくてもよいが、用いれば、小型で安価に提供
できるという効果がある。
【0105】また、インチングペダル114の踏込み角
度に応じて接続力を制御されるクラッチ機構は、方向切
換クラッチ機構35に限らず、速度切換クラッチ機構3
6あるいはこれらの両者でもよいが、方向切換クラッチ
機構35であれば、少ない制御対象で全ての速度段位置
を制御できるという利点がある。さらに、トランスミッ
ション30の出力側回転数の制御は、必ずしも所定の偏
差内に収まるように制御する必要はないが、このように
すれば、ハンチングを防止できるという利点がある。
【0106】また、特性変更機構としての特性変更ダイ
アル118は、必ずしも設けなくてもよいが、設ければ
作業者の好みにあった制御ができるという利点がある。
【0107】
【発明の効果】この発明によれば、インチングペダルの
操作によるクラッチ機構の接続度合い(滑り具合)の制
御を、インチングペダルの角度、トランスミッションの
速度段位置(シフト位置)の他に、トランスミッション
の入力側及び出力側回転数をも監視して行うようにした
ので、速度段位置に拘わらず適切なクラッチ機構の接続
状態を得ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の概略構成を示すブロック
図である。
【図2】図1の実施形態に用いられる流体圧回路図であ
る。
【図3】図1の実施形態におけるインチングペダル角度
比率とトランスミッションの回転比との関係を示すグラ
フである。
【図4】図1の実施形態における作用を示すフロー図で
ある。
【図5】図1の実施形態における目標回転比と実回転比
との偏差に対する電流補正値の関係を示すグラフであ
る。
【図6】本発明に用いられる電子制御調整弁の具体的構
造例を示す断面図である。
【図7】図6の電子制御調整弁の動作を示すタイムチャ
ートである。
【図8】図6の電子制御調整弁の動作説明図である。
【図9】図6の電子制御調整弁の動作説明図である。
【図10】図6の電子制御調整弁の動作説明図である。
【図11】図6の電子制御調整弁の動作説明図である。
【図12】図6の電子制御調整弁の動作説明図である。
【図13】図6の電子制御調整弁の動作説明図である。
【符号の説明】
10 エンジン 30 トランスミッション 31 速度段位置検出機構 35 方向切換クラッチ機構 36 速度切換クラッチ機構 70 トルクコンバータ 85 走行手段 100 トランスミッションコントローラ 101 実回転比演算機能 102 目標回転比演算機能 103 制御信号発信機能 105 入力側回転数検出機構 106 出力側回転数検出機構 110 運転席 114 インチングペダル 117 ペダル角度検出機構 118 特性変更機構 120 接続力制御機構 121 電子制御調整弁 122 比例ソレノイド 123 圧力制御弁 124 流量検出弁 153 バルブボデー 157 圧力制御弁スプール 158 圧力制御弁用ばね 172 フィルスイッチ 174 流量検出弁スプール OP 特性変更信号 α ペダル角度信号 TS 速度段位置信号 N1 入力側回転数信号 N2 出力側回転数信号 CS 接続力制御信号

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンと、 このエンジンの回転を複数段の速度比に変換する複数の
    クラッチ機構と歯車列とを有するクラッチ付き歯車内蔵
    トランスミッションと、 このトランスミッションのクラッチ機構における接続力
    を制御する接続力制御機構と、 前記トランスミッションの所定のクラッチ機構に滑りを
    生じさせるために操作されるインチングペダルと、 前記トランスミッションの入力側の回転数を検出して入
    力側回転数信号を出力する入力側回転数検出機構と、 前記トランスミッションの出力側の回転数を検出して出
    力側回転数信号を出力する出力側回転数検出機構と、 前記トランスミッションの速度段位置を検出して速度段
    位置信号を出力する速度段位置検出機構と、 前記インチングペダルの踏込み角度を検出してペダル角
    度信号を出力するペダル角度検出機構と、 前記入力側回転数検出機構の入力側回転数信号、前記出
    力側回転数検出機構の出力側回転数信号、前記速度段位
    置検出機構の速度段位置信号、及び、前記ペダル角度検
    出機構のペダル角度信号を入力され、これらの入力側回
    転数信号、出力側回転数信号、ペダル角度信号及び速度
    段位置信号からトランスミッションにおける出力側回転
    数が所定の値になるように前記接続力制御機構に接続力
    制御信号を出力するトランスミッションコントローラと
    を具備したことを特徴とする作業用車両。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の作業用車両において、前
    記コントローラは、前記入力側回転数信号と出力側回転
    数信号との比からトランスミッションにおける実際の回
    転比(実回転比)を演算する実回転比演算機能と、前記
    ペダル角度信号からトランスミッションにおける目標と
    する回転比(目標回転比)を演算する目標回転比演算機
    能と、これらの目標回転比と実回転比との差及び速度段
    位置信号から実回転比が所定の値になるように前記接続
    力制御機構に接続力制御信号を出力する制御信号発信機
    能とを備えていることを特徴とする作業用車両。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の作業用車両において、前
    記コントローラは、前記入力側回転数信号と出力側回転
    数信号との比からトランスミッションにおける実際の回
    転比(実回転比)を演算する実回転比演算機能と、前記
    ペダル角度信号及び速度段位置信号からトランスミッシ
    ョンにおける目標とする回転比(目標回転比)を演算す
    る目標回転比演算機能と、これらの目標回転比と実回転
    比とから実回転比が所定の値になるように前記接続力制
    御機構に接続力制御信号を出力する制御信号発信機能と
    を備えていることを特徴とする作業用車両。
  4. 【請求項4】請求項1ないし請求項3のいずれかに記載
    の作業用車両において、前記接続力制御機構は、前記ト
    ランスミッションの複数のクラッチ機構のうち、制御さ
    れる所定のクラッチ機構に連結され、前記コントローラ
    からの接続力制御信号に応じて当該クラッチ機構への作
    動流体量を制御する電子制御調整弁(ECMV)である
    ことを特徴とする作業用車両。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の作業用車両において、前
    記電子制御調整弁は、前記コントローラからの接続力制
    御信号を受けるとともにこの信号に応じた流体圧に変換
    する圧力制御弁と、この圧力制御弁からの油圧信号によ
    り作動する流量検出弁とを備えて構成されたことを特徴
    とする作業用車両。
  6. 【請求項6】請求項1ないし請求項5のいずれかに記載
    の作業用車両において、前記クラッチ付き歯車内蔵トラ
    ンスミッションは、複数の方向切換クラッチ機構と、複
    数の速度切換クラッチ機構とを備えて構成され、かつ、
    前記インチングペダルの操作量に応じて滑りを生じさせ
    るクラッチ機構は、前記方向切換クラッチ機構であるこ
    とを特徴とする作業用車両。
  7. 【請求項7】請求項1ないし請求項6のいずれかに記載
    の作業用車両において、前記コントローラは、出力側回
    転数が所定の偏差内に収まるような制御機能を有するよ
    うに構成されたことを特徴とする作業用車両。
  8. 【請求項8】請求項1ないし請求項7のいずれかに記載
    の作業用車両において、前記コントローラには、作業条
    件、作業者の好みなどに応じて前記接続力制御機構に出
    力する接続力制御信号の内容を変更できる特性変更機構
    が接続されたことを特徴とする作業用車両。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002295524A (ja) * 2001-03-29 2002-10-09 Komatsu Ltd インチング用油圧クラッチの制御装置
JP2009186003A (ja) * 2008-01-10 2009-08-20 Komatsu Ltd 作業車両
US8287433B2 (en) 2008-01-10 2012-10-16 Komatsu Ltd. Work vehicle
JP2015112895A (ja) * 2013-12-09 2015-06-22 日立建機株式会社 ハイブリッド式作業車両
US11384505B2 (en) 2018-09-28 2022-07-12 Komatsu Ltd. Work vehicle

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