JPH0218321B2 - - Google Patents

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JPH0218321B2
JPH0218321B2 JP57031065A JP3106582A JPH0218321B2 JP H0218321 B2 JPH0218321 B2 JP H0218321B2 JP 57031065 A JP57031065 A JP 57031065A JP 3106582 A JP3106582 A JP 3106582A JP H0218321 B2 JPH0218321 B2 JP H0218321B2
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JP
Japan
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polymer
polymer solution
tank
water
dispersant
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JP57031065A
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JPS58147406A (ja
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Hisao Hasegawa
Iwao Tanyama
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JSR Corp
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Japan Synthetic Rubber Co Ltd
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Publication date
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  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は、重合体溶液から重合体を分離回収す
る方法、さらに詳しくは重合体溶液を重合体乳化
溶液にして、該溶液から重合体を分離回収する方
法に関する。 〔従来技術〕 重合体溶液、特にゴム状重合体溶液から重合体
を分離回収するとき、加熱水中に重合体溶液を注
入、分散させて脱溶媒を行うことは従来広く行わ
れている。ところがこの工程中溶媒のストリツピ
ングとともに、脱溶途中の粘稠な重合体が脱溶媒
槽内部に付着したり、団塊状となり易い欠点があ
つた。この欠点を解決するために、分散剤の開発
に多くの努力が注がれてきた。しかしながら脱溶
されつつある重合体、特にゴム状重合体は非常に
粘着性が大きく、満足に使用できる分散剤の種類
は極めて少ないのが現実である。また良好な分散
状態を得るためには、分散剤の必要量が多くな
り、これによる弊害、例えば重合体中に残留する
分散剤の悪影響、分散剤による工場排水の汚染、
分散剤コストの製品コストへの影響などの多くの
問題があり、重合体溶液から効率よく重合体を分
離回収する方法の確立が望まれていた。 〔発明が解決しようとする課題〕 本発明の目的は、上記従来技術の問題点に解決
し、重合体溶液を脱溶媒槽内の加熱水に良好に分
散させて脱溶することにより、回収重合体の残存
溶媒量を著しく低減することができる重合体の分
離回収方法を提供することにある。 〔課題を解決するための手段〕 本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意
検討の結果、本発明を完成するに到つた。 すなわち本発明は、重合体溶液から重合体を分
離回収する方法において、その蒸気圧が脱溶媒槽
の圧力以上になるまで昇温された、界面活性剤お
よび/または分散剤を含んだ重合体溶液の乳化液
を圧力調節弁を経て脱溶媒槽の上方から加熱水面
に向かつて気相中に噴出させることを特徴とす
る。 本発明において、重合体溶液の乳化液は、通
常、下記の方法で作られる。 (1) 親水性の界面活性剤および/または分散剤を
使用する場合は、それぞれ水溶液を、重合体溶
液とラインまたはタンク等で混合して、機械的
撹拌(例えばホモミキサー、ラインブレンダー
等)により混合乳化される。 (2) 親油性の界面活性剤および/または分散剤を
使用する場合は、界面活性剤および/または分
散剤そのものまたはそれぞれの溶媒溶液を、重
合体溶液とラインまたはタンク等で水の存在下
で混合して、機械的撹拌(例えばホモミキサ
ー、ラインブレンダー等)により混合乳化させ
る。 本発明に用いられる界面活性剤としては、特に
制限はないが、例えばアニオン型界面活性剤(商
品名デモール印、花王石鹸(株)製)、両性界面活性
剤(商品名ニツサントラツクスK−40、日本油脂
(株)製)、非イオン界面活性剤(商品名ソルゲン、
第一工業製薬(株)製)等があり、好ましくは両性界
面活性剤である。 また分散剤としては、特に制限はないが、例え
ばアニオン系非イオン活性剤(商品名プライサー
フ、第一工業製薬(株)製)、ノニオン系界面活性剤
とリン酸エステルとの混合物、リン酸エステルお
よびその金属塩等があり、好ましくはノニオン系
界面活性剤とリン酸エステルとの混合物である。 本発明において、界面活性剤および/または分
散剤の添加量は運転条件によつて若干異なるが、
重合体溶液中の重合体100重量部に対して、界面
活性剤は通常0.05〜2.0重量部、好ましくは0.1〜
0.5重量部、分散剤は通常0.05〜2.0重量部、好ま
しくは0.1〜0.5重量部である。 界面活性剤兼分散剤を使用する場合、その使用
量は、重合体溶液中の重合体100重量部に対して、
通常0.05〜3.0重量部、好ましくは0.1〜0.6重量部
である。 本発明においては、界面活性剤および/または
分散剤を含んだ重合体溶液の乳化液(以下、重合
体乳化液と称す)を、その蒸気圧が脱溶媒槽の圧
力以上になるまで昇温する必要がある。脱溶媒槽
の圧力は通常0〜3Kg/cm2Gである。重合体乳化
液の温度は脱溶媒槽の操作圧力によつて定まる
が、通常50〜300℃である。昇温する温度が高い
ほど蒸気圧は高くなり、脱溶媒槽内の分散も良好
となり、かつ予熱による顕熱分が多くなり、フラ
ツシユ時の溶媒の蒸発量が増加するので望ましい
が、重合体の熱変質および装置の耐圧性などによ
り制約される。 重合体乳化液の昇温手段としては、好ましくは
スチームおよび/または熱水による直接加熱であ
る。この場合、スチームまたは熱水の温度(圧
力)、使用量は運転条件によつて決められる。 本発明において重合体乳化液の昇温順序として
は、()重合体溶液を乳化してから昇温する、
()重合体溶液を昇温してから乳化する、()
重合体溶液の昇温と乳化を同時にするの3通りが
あるが、特に制限されない。 本発明においては、脱溶媒槽への重合体乳化液
供給ライン中で溶剤が蒸発するのを防ぐために、
供給ライン中の圧力を圧力調整弁で調節すること
が好ましい。 本発明における重合体乳化液の脱溶媒槽への噴
出手段として、好ましくはノズルが使用される。
ノズルの口径は小さいほど噴出、微分散が行い易
く、その口径は重合体乳化液の粘度、圧力、処理
量などにより変わつてくるが、通常2〜100mmの
範囲内がよい。重合体乳化液の処理量が多いとき
は、スズル口径を大きくするよりもノズルの数を
増すのが好ましい。またノズルの先端と加熱水面
との距離は運転条件によつて決められるが、通常
0.5〜2mである。 本発明において、脱溶媒槽の加熱水の温度は、
通常50〜130℃であつて、好ましくは80〜120℃で
ある。加熱水の温度も高いほど脱溶時間の短縮に
有効であるが、重合体の軟化温度、熱安定性、さ
らには加熱のために用いる水蒸気の効率なども考
慮して決定される。また、脱溶中重合体が水面に
浮き上がつて団塊状にならないように、前記脱溶
媒槽の加熱水は撹拌しておくことが好ましい。 本発明が好ましく適用される重合体溶液は、溶
液重合方式によつて得られるゴム状または樹脂状
重合体溶液であつて、特にゴム状重合体溶液に好
ましく用いられる。好ましくは適用されるゴム状
重合体としては、例えば1,4−ポリブタジエ
ン、1,2−ポリブタジエン、エチレン−プロピ
レン共重合体、エチレン−プロピレン−ジエン共
重合体、ポリイソプレン、スチレン−ブタジエン
共重合体、ブタジエン−イソプレン共重合体、イ
ソプレン−スチレン共重合体、イソブチレン−イ
ソプレン共重合体およびこれらの油展物などがあ
り、特に好ましくは1,4−ポリブタジエン、
1,2−ポリブタジエンである。 〔実施例〕 次に、本発明を実施例によりさらに説明する。 第1図は、本発明方法を実施するのに適した装
置系統図である。図において、重合体溶液槽1か
ら脱溶媒槽10へ供給される重合体溶液に、その
移送ラインに設けられた界面活性剤槽2および分
散剤槽3から、界面活性剤および/または分散剤
を供給する。この重合体溶液と界面活性剤およ
び/または分散剤との混合溶液に濾過器14から
のリサイクル水16を、蒸気19で加熱した熱水
21を供給して移送管6内で加熱する。次に、加
熱された混合溶液はホモミキサー7によつて混合
乳化されて重合体乳化液となり、圧力調節弁8を
経て脱溶媒槽10内へ導かれ、該脱溶媒槽10の
上方より加熱水面に向かつてノズル9から気相中
に噴出される。脱溶媒槽10には、あらかじめ内
容積の約半分まで水が張られており、この水は管
12より吸込まれる水蒸気により80〜100℃に維
持され、かつ電動撹拌機11により撹拌されてい
る。加熱水面上の気相中に噴出された後、加熱水
中に分散した重合体乳化液中の溶媒は水蒸気と共
沸し、凝縮器22を経て、溶媒分離器23に入
り、水25と分離され、溶媒24として回収され
る。一方、脱溶媒槽10の加熱水中に粒状に析
出、分離した重合体は、ポンプ13によつて送り
出され、濾過器14で水が分離された後、仕上工
程15に輸送される。濾過器14で分離された水
はリサイクル水16として再使用される。 本実施例によれば、重合体溶液を乳化すること
によつて、供給ライン中における重合体乳化液の
粘度が低くなり、操作性が向上する。 本実施例によれば、重合体溶液中に熱水が微粒
化して安定に練り込まれるので、脱溶媒槽内の気
相中に噴出されたときに、この熱水が溶媒ととも
に瞬時に気化し、分散粒子(クラム)が多孔質化
し、その表面積が増大する。したがつて脱溶媒速
度が増し、回収重合体中の残留溶媒量が大幅に低
減される。 本発明によれば、重合体乳化液を口径の小さい
ノズルから加熱水面に向かつて気相中に噴出させ
ることにより、撹拌による微分散が難しい場合で
も、フラツシユ効果が良好で分散し易くなり、そ
の後の分散を維持するのも容易となる。 また、本発明によれば、残留溶媒量の少ない重
合体が回収できるうえ、仕上工程における重合体
の粒径が、脱水し易い粒径範囲のものとなる。 次に、本発明の具体的実施例を説明する。 実施例 1 第1図の装置により、重合体溶液(80℃)の供
給量を12.5TON/Hrとし、分散剤としてアニオ
ン系非イオン活性剤(商品名プライサーフ、第一
工業製薬(株)製)の水溶液を用い、その添加量を
0.005TON/Hr(ゴム重量に対して0.2重量%)と
し、重合体溶液と分散剤との混合液の温度を90℃
のリサイクル水および圧力10Kg/cm2のスチームを
用いて140℃(蒸気圧、2.5Kg/cm2G)とした後、
ホモミキサーで混合乳化し、圧力調整弁の背圧を
3Kg/cm2Gとし、ノズルの内径を11.4mmとし、ノ
ズルと加熱水面の間隔を1mとし、脱溶媒槽内の
圧力を0.5Kg/cm2Gとし、加熱水の温度を93〜96
℃とし、撹拌機の回転数を200rpmとして、シス
ー1,4ポリブタジエンのトルエン溶液(濃度20
重量%、ムーニー粘度45、以下重合体溶液とい
う)からシスー1,4ポリブタジエンの分離回収
を行つた。 得られたクラムは5〜10mmの細かい粒径で、ク
ラム粒子相互の粘着もなく分散状態が良好で安定
した脱溶運転ができた。 比較例 1 実施例1で製造した重合体溶液と分散剤との混
合溶液(40℃)を加熱せず、ホモミキサーで混合
乳化して重合体乳化液(蒸気圧、0.2Kg/cm2G)
とした以外は実施例1と同様にして重合体の分離
回収をおこなつたところ、得られたクラムは、20
〜40mmの大きい粒径で、クラム粒子相互の粘着も
認められ、分散状態は悪かつた。 実施例 2〜5 実施例1と同様な装置で、第1表に示す公知の
方法で製造した種々の重合体溶液を同表に示す条
件下で重合体乳化液とした以外は実施例1と同様
の条件で重合体の分離回収を行つた。 結果を同表中に示す。
【表】
【表】
【表】 実施例2〜5で得られたクラムの粒径は2〜10
mmでクラム粒子相互の粘着もなく、分散状態は良
好であつた。また、回収重合体中の残留溶媒量も
0.6〜1.0重量%と低く、回収重合体の品質がよい
ことが分かる。 比較例 2〜5 第2表に示す公知の方法で製造した種々の重合
体溶液を、重合体溶液と界面活性剤および/また
は分散剤との混合溶液を加熱しないで、同表に示
す条件下で重合体乳化液とした以外は実施例1と
同様にして重合体の分離回収を行つた。 その結果を同表中に示す。
【表】 比較例2〜5で得られたクラムの粒径は20〜30
mmであり、実施例2〜5と比べて著しく大きく、
またクラム粒子相互の粘着も認められ、分散状態
は悪かつた。 比較例 6〜9 第2図は、比較例6〜9に用いた従来の重合体
分離回収方法を示す装置系統図である。図におい
て、重合体溶液槽31で加熱された重合体溶液
は、自らの圧力またはポンプ32の使用により、
熱交換器33を経由して、所定の温度まで加熱さ
れる。その後、濾過器34にて微量の固形物が除
去されたのち、ノズル35より脱溶媒槽37の加
熱水中に噴出される。脱溶媒槽37には、内容積
の約半分まで水が張られており、この水は管38
から吹き込まれる水蒸気により80〜100℃に維持
され、かつ電動撹拌機36により撹拌されてい
る。脱溶媒槽37の加熱水中に噴出された重合体
溶液中に溶媒は水蒸気と共沸し、凝縮器39を経
て溶媒分離器40に入り、水と分離されて回収さ
れる。一方、脱溶媒槽の水に粒状に析出した重合
体はポンプ43により濾過器44へ輸送され、水
が分離された後、管46より回収される。 重合体溶液槽31の内容積を15、脱溶媒槽3
7の内容積を100(大気開放)とした、上記第
2図の装置を用い、重合体溶液張り込み量を8
Kg、重合体溶液槽内温度を160℃、その圧力を20
Kg/cm2ゲージ圧、撹拌機36の回転数を
1100rpm、ノズル35の口径を2mm、脱溶媒槽内
の加熱水量を50、加熱水温を80〜85℃とし、第
3表に示す公知の方法で製造した種々の重合体溶
液を同表に示す条件下で重合体乳化液として重合
体乳化液中の重合体を分離回収した。 その結果を同表中に示す。
【表】
【表】 比較例6〜9で得られたクラムの粒径は2〜10
mmで、粒子相互の粘着もなく、分散状態は良好で
あつたが、回収された重合体中の残留溶媒量は実
施例2〜5に較べて、2〜2.7倍の高い値を示し
た。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例を示す装置系統
図、第2図は、比較例を示す装置系統図である。 1……重合体溶液槽、4,5,13,17……
ポンプ、18……排出、20……エジエクター。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 重合体溶液から重合体を分離回収する方法に
    おいて、その蒸気圧が脱溶媒槽の圧力以上になる
    まで昇温された、界面活性剤および/または分散
    剤を含んだ重合体溶液の乳化液を圧力調節弁を経
    て脱溶媒槽の上方から加熱水面に向かつて気相中
    に噴出させることを特徴とする重合体の分離回収
    方法。
JP3106582A 1982-02-26 1982-02-26 重合体の分離回収方法 Granted JPS58147406A (ja)

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JP4737737B2 (ja) * 1999-10-28 2011-08-03 旭化成ケミカルズ株式会社 水添ブロック共重合体の炭化水素溶媒溶液から炭化水素溶媒を除去する方法

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